JP2008090138A - 光合分波器 - Google Patents

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Takeshi Sakamoto
健 坂本
Koichi Hadama
恒一 葉玉
Nobuyuki Tanaka
伸幸 田中
Mitsuo Usui
光男 碓氷
Yukio Komine
行雄 小峰
Yusuke Otomo
祐輔 大友
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Abstract

【課題】小型化を実現することができる光合分波器を提供する。
【解決手段】凹面ミラー6−2に入射する光線の一部は、凹面ミラー6−2を透過して受光素子32−1に入射するので、受光素子32の出力を検出することで分波または合波される光パワーを計測することができる。したがって、公知のパワーモニタを設ける必要がないので、小型化を実現することができる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、光合分波器に関し、特に、各波長の出力光または入力光のパワーをモニタすることができる光合分波器に関する。
従来の光合分波器の一例を図16、図17に示す。この光合分波器は、ミラーアレイブロック100と、反射面が形成された導波ミラーブロック110と、光線分岐素子121を有するフィルタブロック120と、光ファイバ130から構成される。
ミラーアレイブロック100は、板状基板の表面において、3つの基板端部に形成された側壁部101a、101b、101cと、側壁部101aが形成された基板端部に当該側壁部101aに沿って形成された傾斜面102と、このV溝102を構成する一方の傾斜面102aにおいてV溝102の直線軸方向に沿って配列して形成された凹面ミラー103と、V溝102の直線軸方向と垂直で、かつ、凹面ミラー103と対向してV溝102に繋がるように形成された複数の直線状のV溝104とから構成される。側壁部101bおよび側壁部101cには、導波ミラーブロック110を保持する傾斜面105およびフィルタブロック120を保持する傾斜面106が形成されている。
このような合分波器は、V溝104上に光ファイバ130を搭載し、ミラーブロック110とフィルタブロック120をミラーアレイブロック100に固定することにより作製される。このとき、光ファイバ130の凹面ミラー103と対向する端部は、凹面ミラー103と所定の距離になるよう配設される。
特開2005−274702号公報
波長多重伝送を行う場合、波長多重された各波長の信号品質を確保するために、それぞれの波長の光信号のパワーが適切か否かを常に監視する必要がある。しかしながら、上述した従来の光合分波器は、光信号のパワーを監視する手段を有していないため、波長多重光を分波した各波長の光信号のパワーや合波する前の各波長の光信号のパワーを監視する場合には、合分波器の外部に別途光パワーモニタを設ける必要がある。
上記光パワーモニタは、光入力用の光コネクタと光出力用の光コネクタを有し、入力用光コネクタから入射した光の一部を受光素子にて受光し、残りの光を出力用の光コネクタから出力することにより、光のパワーを計測するものである。このような光パワーモニタは、円筒状の本体に2本の光ファイバコードが接続されており、この光ファイバコードに光コネクタが取り付けられた形態のものが多く、光コネクタを含めた光パワーモニタの体積は、近年市販されている小型光合分波器と同等かそれ以上である。したがって、例えば8ch光分波器の出力を全てモニタする場合には、上記光パワーモニタを8個取り付ける必要があり、光パワーモニタ1個の体積を4cm3と仮定した場合、光パワーモニタだけで32cm3以上の体積が必要となる。このため、光合分波器の小型化を進めたところで、光合分波器の外部に大きな体積を要する光パワーモニタが必要となり、装置全体を小型化することができなかった。
そこで、本願発明は、小型化を実現することができる光合分波器を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明に係る光合分波器は、第1の方向から入射した光を第2の方向に反射する反射集光素子と、第1の方向および第2の方向のうち何れか一方の光軸上に配置され、光を波長に応じて透過または反射する光線分岐素子と、反射集光素子に設けられ、入射された光線の一部を透過させる透過部と、反射集光素子を挟んで反射集光素子と反対側に設けられ、透過部を透過した光のパワーを検出する受光素子とを有することを特徴とする。
上記光合分波器において、反射集光素子は、光透過性を有する基部と、この基部の表面に形成された金属膜とから構成され、受光素子は、基部の裏面側に配設されるようにしてもよい。
上記光合分波器において、受光素子を支持する支持部材と、この支持部材を保持し、基部の裏面側に配設する保持部材とをさらに備えるようにしてもよい。
上記光合分波器において、第1の軸上の基部の裏面に形成された集光素子をさらに備えるようにしてもよい。
本発明によれば、透過部により反射集光素子に設けられ入射された光線の一部を透過させ、受光素子により透過部を透過した光のパワーを検出することにより、分波または合波される光パワーを計測することが可能となるので、従来のように外付けのパワーモニタを設ける必要がなくなり、結果として、小型化を実現することができる。また、パワーモニタを設けなくてよいので、煩雑な接続作業が不要となるため、利便性を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る光合分波器は、メインブロック1と、このメインブロック1上に搭載されるファイバユニット2と、メインブロック1に固定され受光素子32が形成された受光素子ブロック3と、メインブロック1に固定され反射素子42が形成された導波ミラーブロック4と、メインブロック1に固定され光線分岐素子52を有するフィルタブロック5とから構成される光合分波器である。
<メインブロック1>
メインブロック1は、図1〜図4に示すように、板状の基部11と、この基部11の端部に形成された3つの側壁部12a,12b,12cとを備えている。ここで、側壁部12bと側壁部12cとは、対向して形成されている。また、側壁部12aのメインブロック内部側面、すなわち基部11に隣接する側面には、反射集光素子として機能する複数の凹面ミラー6が形成されている。
基部11上には、側壁部12a側から側壁部12aと対向する端部に向かう順番に、側壁部12a側に傾斜した平面からなる平面部13と、断面略V字状の形状を有し側壁部と平行な複数の溝14aが形成された溝形成部14と、平面が形成された間隙部15と、基部11側に掘り込まれた平面視略矩形の凹部16aを有するファイバユニット搭載部16とが形成されている。
対向する側壁部12b,12cには、基板11の主表面に対して所定の角度で傾斜したミラーブロック保持部17およびフィルタブロック保持部18が形成されている。ミラーブロック保持部17は、フィルタブロック保持部18よりも凹面ミラー6側に形成されている。ミラーブロック保持部17には、側壁部12b,12cの両側に2個ずつ導波ミラーブロック4を位置決めするための突起17aが形成されている。同様に、ミラーブロック保持部18には、側壁部12b,12cの両側に2個ずつミラーブロック5を位置決めするための突起18aが形成されている。
また、側壁部12aには、受光素子ブロック保持部19が形成されている。この受光素子ブロック保持部19は、側壁部12aの長手方向に沿い、かつ、側壁部12aの上面から基部11側に切り込まれたスリット19aと、このスリット19aを構成する側壁部12aの凹面ミラー6が設けられた面と反対側の面に、凹面ミラー6側に掘り込まれた凹部からなる逃げ部19bとから構成される。
このようなメインブロック1は、少なくとも側壁部12aの凹面ミラー6が形成される部分が光学的に透明な性質を有する材料から構成される。この材料としては、例えば、アクリルやシクロオレフィンポリマー等の樹脂、低融点ガラス等のガラス材などを用いることができる。
<ファイバユニット2>
ファイバユニット2は、図5に示すように、上面に互いに平行な複数の溝形成された下部保持基板21と、下面に互いに平行な複数の溝が形成された上部保持基板22と、下部保持基板21および上部保持基板22により互いに平行に固定された複数の光ファイバ23とを備える。ここで、下部保持基板21および上部保持基板22に形成された溝は、メインブロック1の溝形成部14に形成された溝14aと同じピッチで形成される。
このようなファイバユニット2は、光ファイバ23の一端を側壁部12a側に対向させた状態で、下部保持基板21をメインブロック1の凹部16aに嵌め込むことにより、メインブロック1上に配設される。上記一端側の光ファイバ23の一部は、溝14aに嵌め込まれる。この溝14aに光ファイバ23が嵌め込まれた溝形成部14上には、図2,図3に示すように、押さえ板7が接着固定される。これにより、ファイバユニット2がメインブロック1上に固定される。
<受光素子ブロック3>
受光素子ブロック3は、図6に示すように、平面視略矩形の板の形状を有する受光素子搭載基板31と、この受光素子搭載基板31の下面31aに受光素子搭載基板31の長手方向に沿って直線状に並べて設けられた複数の受光素子32と、受光素子搭載基板31の長手方向の一端に設けられた電気コネクタ33とを有する。受光素子32は、受光素子搭載基板31の下面31aまたは上面31bに形成された配線パターン(図示せず)により、電気コネクタ33に接続されている。これにより、受光素子32からの出力は、電気コネクタ33を介して外部に取り出される。
このような受光素子ブロック31は、受光素子搭載基板31の長手方向の両端部を受光素子ブロック保持部19の平面19aと突起部19bにより挟み込むことにより、メインブロック1に固定される。このとき、受光素子搭載基板31は、長手方向がメインブロック1の側壁部12aの延在方向と一致し、かつ、下面31aがメインブロック1の基板11と対向した状態に配設される。これにより、受光素子32は、凹面ミラー6と略対向した状態となる。
このような受光素子ブロック31は、受光素子搭載基板31の長手方向をメインブロック1の側壁部12a側の延在方向と一致させ、かつ、受光素子基板31の下面31aを凹面ミラー6側に向けた状態で、スリット19aに挟み込むことにより、メインブロック1に保持される。このとき、受光素子32は、逃げ部19bによって、受光素子基板31とメインブロック1の側壁部12との間に形成される空間に収容される。
<導波ミラーブロック4>
導波ミラーブロック4は、図7に示すように、平面視略凹字状の板の形状を有する支持部41と、この支持部41の一方の面(以下、ミラー面という)41aにアレイ状に形成された複数の反射素子42とを有する。また、支持部41のミラー面41aと反対側の面(以下、接着面という)41bには、組立の際に導波ミラーブロック4を保持するための突起43が形成されている。
このような導波ミラーブロック4は、接着面41bをメインブロック1のミラーブロック保持部18に当接させて、突起18aにより位置決めする。このとき、導波ミラーブロック4の突起18aに対向する位置に、突起18aの形状に対応した凹部を形成しておくことにより、導波ミラーブロック4を正確に位置決めすることができる。このように位置決めした後、導波ミラーブロック4は、接着剤によりメインブロック1に固定される。
<フィルタブロック5>
フィルタブロック5は、図8に示すように、平面視略矩形の板の形状を有する支持部51と、この支持部51の一方の面にアレイ状に形成された複数の光線分岐素子52とを備える。この光線分岐素子52は、支持部51の光線が通過する部分にアレイ状に形成された複数の孔53を塞ぐように配設される。光線分岐素子52は、ガラス基板上に誘電多層膜を蒸着することにより形成される。
このようなフィルタブロック5は、光線分岐素子52が設けられたのと反対側の面を、フィルタブロック保持部17に形成された突起17aに当接させることにより位置決めする。このとき、フィルタブロック5の突起17aと対向する位置に、突起17aの形状に対応した凹部を形成しておくことにより、フィルタブロック5を正確に位置決めすることができる。このように位置決めした後、フィルタブロック5は、接着剤によりメインブロック1に固定される。
<凹面ミラー6>
凹面ミラー6は、図1〜図4に示すように、一直線上に設けられた複数の凹面ミラー6のうちの一端(本実施の形態では側壁部12c側)に形成され単一の曲面からなる凹面ミラー6−1と、入射光のうち一部を反射し残りを透過する凹面ミラー6−2〜6−nとから構成される。この凹面ミラー6−2〜6−nは、メインブロック1の側壁部12a側に曲面状の凹部を形成し、この凹部にスパッタまたはメッキなどの方法によって金属薄膜を所定の厚さに成膜することにより、形成される。ここで、金属薄膜の厚さを制御することにより、入射光の一部を反射し、この残りを透過させるようにすることができる。金属薄膜の材料としては、反射率が高く、耐腐食性にも優れる金が望ましいが、アルミを用いるようにしてもよい。このアルミを用いる場合には、耐腐食性を向上させるために、金属薄膜の上面を透明樹脂によりコーティングするようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、凹面ミラー6−2〜6−nに成膜する金属薄膜の厚さを制御することにより凹面ミラー全体の反射率を下げて凹面ミラー全体から入射光を透過させるようにしたが、凹面ミラーの一部から入射光を透過させるようにしてもよい。この場合、例えば、凹面ミラー6−2〜6−nを形成する側壁部12aの凹部の一部にレジストや金属マスクなどでマスクを形成し、スパッタまたはメッキなどの方法によって金属薄膜を形成した後、そのマスクを取り除くことにより、金属薄膜が形成されていない領域を形成すればよい。これにより、凹面ミラー6−2〜6−nに入射した光のうち上記領域に入射した成分は、凹面ミラ6−2〜6−nを透過することとなる。この場合は、金属薄膜の厚さを厳密に制御せずに凹面ミラーを作成することができる。
また、凹面ミラー6−1は、金属薄膜を入射光が反射しない程度に厚く形成することにより、凹面ミラー6−2〜6−nと同等の方法で製造することができる。
[光合分波器の動作]
次に、このような光合分波器の分波器としての動作原理について、図9,図10を参照して説明する。なお、図9,図10は、説明を容易にするため、図1〜図8に示した光合分波器を模式的に示している。
光合分波器の外部から入力された波長多重光線は、光ファイバ23−1を伝播し、光合分波器内部に導かれ、凹面ミラー6−1に対してやや拡散した波長多重光線として出射される。凹面ミラー6−1は、この出射された波長多重光線をコリメート光線またはほぼコリメート化された光線として反射し、反射素子42−1に伝播させる。伝播した反射多重光線は、反射素子42−1において再び反射され、光線分岐素子52−1に入射する。
光線分岐素子52−1に入射した波長多重光線は、光線分岐素子52−1において特定の波長域を含む光線が透過されて単色光線となり、凹面ミラー6−2に入射する。
このとき、凹面ミラー6−2に入射した光の一部は、凹面ミラー6−2で反射されると共に集光され、光ファイバ23−2を通って、光合分波器外部へ出力される。
一方、凹面ミラー6−2に入射した光の残りは、凹面ミラー6−2で反射せずに、凹面ミラー6−2を透過する。凹面ミラー6−2の後方の反射素子42−1,光線分岐素子52−1および凹面ミラー6−2を結ぶ光軸上には、受光素子32−2が配設されている。また、凹面ミラー6が形成されたメインブロック1は、光透過性を有する材料で構成される。したがって、凹面ミラー6−2を透過した光は、メインブロック1を透過して、受光素子32−2に入射する。例えば、凹面ミラ6−2に形成された金属薄膜の厚さを約25nmに形成したとき、入射光の約5%の成分が凹面ミラ6−2を透過して受光素子32−2に入射した。
この際、凹面ミラー6−2で反射されて光ファイバ23−2から出力された光パワーと、受光素子32−1から出力される電流量の関係を予め測定しておいた上で、分波動作時の受光素子32−1からの出力電流を測定することにより、この測定値と上記関係とから光ファイバ23−2から出力される光パワーを推定することができる。
光線分岐素子52−1に入射した波長多重光線のうち特定の波長域以外の光線は、光線分岐素子52−1により反射されて反射素子42−2に伝播し、この反射素子42−2で反射されて光線分岐素子52−2に入射する。この光線分岐素子52−2を透過した単色光線は、凹面ミラー6−3に入射し、この凹面ミラー6−3により殆どは光ファイバ23−3へ反射され、残りは凹面ミラー6−3を透過して受光素子32−2に入射する。
上述したような過程を光ファイバ23−1〜23−5,凹面ミラー6−1〜6−5,反射素子42−1〜42−4および光線分岐素子52−1〜52−3の間で繰り返すことにより、光ファイバ23−1から入射された波長多重光線を、分波された複数の単色光線として光ファイバ23−2〜23−5から取り出すとともに、受光素子32−1〜32−4からの出力電流を観測することによって、光ファイバ23−2〜23−5から出力される光パワーを推定することができる。
このように、本実施の形態によれば、凹面ミラー6が入射する光線の一部を透過させ受光素子32に入射させることにより、受光素子32の出力を検出することで分波または合波される光パワーを計測することができる。したがって、公知のパワーモニタを設ける必要がないので、小型化を実現することができる。
また、従来のように光パワーモニタを設けた場合には、チャネル毎に光コネクタで接続する必要があるため、接続作業が煩雑であり不便であった。しかしながら、本実施の形態によれば、パワーモニタを設けなくてよいので、煩雑な接続作業が不要となるため、利便性が高い。
なお、本実施形態に係る光合分波器を合波器として用いる場合には、上述した分波動作における波長多重光線および単色光線の進行方向を逆向きにすることにより実現することができる。すなわち、光合分波器の外部から、光ファイバ23−2〜23−5にそれぞれ単色光線を入力することで、その複数の単色光線を合波された波長多重光線として、光ファイバ23−1から取り出すこととなる。このとき、受光素子32−1〜32−4からの出力電流を観測することにより、光ファイバ23−2〜23−5から入力された光パワーを推定することができる。
なお、より具体的には、本実施の形態の光合分波器を合波器として利用する場合には、光ファイバ23−2〜23−5により凹面ミラー6に入射する光線の延長線上に受光素子32を配置するのが望ましい。一方、本実施の形態の光合分波器を分波器として利用する場合には、光線分岐素子52−1〜52−4より凹面ミラー6に入射する光線の延長線上に受光素子32を配置するのが望ましい。ただし、光ファイバ23−2〜23−5により凹面ミラー6に入射する光線と、光線分岐素子52−1〜52−4により凹面ミラー6に入射する光線との2本の光線が形成する角度が小さい場合には、受光素子32−1〜32−4を凹面ミラー6を透過した光線の幅より十分大きくし、かつ、各光線の中間点に受光素子32−1〜32−4を配置することによって、分波および合波の何れの動作に対しても光パワーの測定が可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施実施の形態を、図11〜図13を参照して説明する。なお、本実施の形態は、上述した第1の実施の形態と受光素子ブロック3の保持構造が異なるものであり、その他の構成要素については同等である。したがって、第1の実施の形態と同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
図11,図12に示すように、メインブロック1の側壁部12aの外側の面,すなわち凹面ミラー6が形成されている面と反対側の面には、受光素子ブロック3を位置決めする位置決め突起19cが形成されている。
図13に示すように、受光素子ブロック3の受光素子搭載基板31には、上記位置決め突起19cに対応する位置に貫通孔からなる位置決め突起受け34が形成されている。
本実施の形態において、受光素子ブロック3は、メインブロック1の位置決め突起19cに、位置決め突起受け34を嵌め込むことにより配設される。このとき、受光素子32は、逃げ部19bによって、受光素子基板31とメインブロック1の側壁部12との間に形成される空間に収容される。このようにしても、受光素子ブロック3をメインブロック1の所定の箇所に配設することができる。
なお、逃げ部19bには、図12に示すように、対応する受光素子に光を集光するための凸レンズ19dを形成するようにしてもよい。これにより、凹面ミラー6を透過してきた光を凸レンズ19dによって受光素子32の受光面に集光するので、受光素子32の受光面以外の領域まで光が広がることによる光損失を防ぐことができる。
また、図11〜図13では、位置決め突起19cが円柱形のピン状の突起からなる位置決め突起19dと、貫通孔からなる位置決め突起受け34により受光素子ブロック3を所定の位置に配設するようにしたが、図14〜図16に示すように、位置決め突起19cをツメ状の突起19e、位置決め突起受け34をツメを受ける切り欠き35とする構造にしてもよい。
この構成により、突起19eと切り欠き35に嵌め合わせるだけで、受光素子ブロック3をメインブロック1に対して正確に位置決めして配設することができる。したがって、光合分波器に光を入射してその出力を確認しながら受光素子ブロック3の位置合わせをするという煩雑な工程を行わずに、凹面ミラー6を透過した光線を正しく受光できる位置に受光素子32を配設することができる。
本発明は、光合分波器等の光モジュールに適用することができる。
本発明の光合分波器の構成を示す分解図である。 本発明の光合分波器の構成を示す斜視図である。 本発明の光合分波器の構成を示す平面図である。 メインブロックの構成を示す斜視図である。 ファイバユニットの構成を示す斜視図である。 (a)は受光素子ブロックの構成を示す平面図、(b)は側面図である。 (a)は導波ミラーブロックの構成を示す平面図、(b)は側面図である。 (a)はフィルタブロックの構成を示す平面図、(b)は(a)の反対側の面の平面図、(c)は側面図である。 光合分波器の動作を模式的に説明する斜視図である。 光合分波器の動作を模式的に説明する平面図である。 本発明の光合分波器の変形例を示す斜視図である。 メインブロックの変形例を示す斜視図である。 受光素子ブロックの変形例を示す平面図である。 本発明の光合分波器の変形例を示す斜視図である。 メインブロックの変形例を示す斜視図である。 受光素子ブロックの変形例を示す平面図である。 従来の光合分波器の構成を示す分解図である。 従来の光合分波器の構成を示す平面図である。
符号の説明
1…メインブロック、2…ファイバユニット、3…受光素子ブロック、4…導波ミラーブロック、5…フィルタブロック、6…凹面ミラー、7…押さえ板、11…基部、12a,12b、12c…側壁、13…平面部、14…溝形成部、14a…溝、15…間隙部、16…ファイバユニット搭載部、16a…凹部、17…ミラーブロック保持部、17a…突起、18…フィルタブロック保持部、18a…突起、19…受光素子ブロック保持部、19a…スリット、19b…逃げ部、19c…位置決め突起、19d…凸レンズ、19e…突起、21…下部保持基板、22…上部保持基板、23…光ファイバ、31…受光素子搭載基板、31a…下面、31b…上面、32…受光素子、33…電気コネクタ、34…位置決め突起受け、35…切り欠き、41…支持部、41a…ミラー面、41b…接着面、42…反射素子、43…突起、51…支持部、52…光線分岐素子、53…孔。

Claims (4)

  1. 第1の方向から入射した光を第2の方向に反射する反射集光素子と、
    前記第1の方向および前記第2の方向のうち何れか一方の光軸上に配置され、光を波長に応じて透過または反射する光線分岐素子と、
    前記反射集光素子に設けられ、入射された光線の一部を透過させる透過部と、
    前記反射集光素子を挟んで前記反射集光素子と反対側に設けられ、前記透過部を透過した光のパワーを検出する受光素子と
    を有することを特徴とする光合分波器。
  2. 前記反射集光素子は、光透過性を有する基部と、この基部の表面に形成された金属膜とから構成され、
    前記受光素子は、前記基部の裏面側に配設される
    ことを特徴とする請求項1記載の光合分波器。
  3. 前記受光素子を支持する支持部材と、
    この支持部材を保持し、前記基部の裏面側に配設する保持部材と
    をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の光合分波器。
  4. 前記第1の軸上の前記基部の裏面に形成された集光素子
    をさらに備えることを特徴とする請求項2または3記載の光合分波器。
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