JP2008089393A - 光学装置及び光学式測定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、多様な走査パターンの測定用光によって測定対象を走査して測定できるようにすること。
【解決手段】対向配設された円柱型ウエッジプリズム6、7は、光軸30に沿って設けられた貫通穴11、14を有し、光源2からの測定用光31を貫通穴11、14を通して基準測定用光32として測定対象20側に出力すると共に貫通穴11、14以外の部分を通して走査測定用光33として測定対象20側に出力する。円柱型ウエッジプリズム6、7の少なくとも一方を、光軸30を中心に相対的に回転したり、光軸30に沿って移動させて相対距離を変えることによって、測定対象20を多様な走査パターンの走査測定用光33によって走査し、光検出素子18によって検出した基準測定用光34と走査測定用光35に基づいて測定対象20の形状等を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多様なパターンで光を出力する光学装置及び測定用光に基づいて測定対象の形状等を測定する光学式測定システムに関する。
従来から、半導体レーザ等の光源から発生した測定用光を測定対象に照射し、測定対象物で反射した前記測定用光を検出することによって、所定位置から測定対象物の測定対象位置までの距離や前記測定対象物の3次元形状等を測定するようにした光学式測定システムが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の光学式測定システムは、測定対象を測定用光によって走査するために、光源で発生した測定用光を測定対象側に反射するための反射ミラー等を備えている。前記反射ミラー等を駆動するために直交する2軸方向に駆動する複数のモータや駆動機構を使用し、前記複数のモータを所定量ずつ回転駆動することにより、前記反射ミラーの光反射面が種々の方向に偏向するように制御し、これによって、光源からの測定用光によって測定対象を走査するように構成している。
このように、反射ミラーを偏向制御するために直交する2軸方向に駆動する複数のモータや駆動機構が必要になり又、測定用光が走査方向に進むように前記モータの回転量を制御するための複雑な制御手段が必要となため、構成が極めて複雑になるという問題がある。また、複数のモータを直交する方向に駆動するように制御するため、制御手段による制御が複雑になるという問題がある。
特開2006−90879号公報
本発明は、簡単な構成で、多様なパターンの光を出力可能な光学装置を提供することを課題としている。
また、本発明は、簡単な構成で、多様な走査パターンの測定用光によって測定対象を走査して測定できるようにすることを課題としている。
本発明によれば、光軸に沿って設けられた貫通穴を有すると共に相互に斜面側が対向して配設された1対の円柱型ウエッジプリズムを備え、前記1対の円柱型ウエッジプリズムの少なくとも一方は、前記光軸を中心として回転可能に配設されて成ることを特徴とする光学装置が提供される。
1対の円柱型ウエッジプリズムの少なくとも一方を、光軸を中心として回転させることにより、多様な光を出力させる。
ここで、入射光を第1光と第2光に分割する光分割手段を備え、前記第1光は、一方の前記円柱型ウエッジプリズムの底面側からその貫通穴を通った後、他方の前記ウエッジプリズムの貫通穴を通って出力され、前記第2光は、前記一方の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴以外の部分を通った後、前記他方のウエッジプリズムの貫通穴以外の部分を通って出力されるように構成してもよい。
また、前記1対の円柱型ウエッジプリズムの少なくとも一方は前記光軸に沿って移動可能に配設されて成り、前記1対の円柱型ウエッジプリズムの相対的な距離が可変であるように構成してもよい。
また、本発明によれば、測定用光を出力する光源と、光軸に沿って設けられた貫通穴を有し相互に斜面側が対向して配設され、前記光源からの測定用光を前記貫通穴を通して基準測定用光として測定対象側に出力すると共に前記貫通穴以外の部分を通して走査測定用光として前記測定対象側に出力する1対の円柱型ウエッジプリズムと、前記測定対象で反射した前記基準測定用光と走査測定用光を検出する光検出手段と、前記1対の円柱型ウエッジプリズムの少なくとも一方を、前記光軸を中心として回転駆動する回転駆動手段と、前記光検出手段によって検出した前記基準測定用光と走査測定用光に基づいて前記測定対象についての長さに関する特性を算出する算出手段とを備えて成ることを特徴とする光学式測定システムが提供される。
回転駆動手段は、1対の円柱型ウエッジプリズムの少なくとも一方を、光軸を中心として回転駆動し、光源からの基準測定用光及び走査測定用光を測定対象側に出力する。光検出手段は、前記測定対象で反射した前記基準測定用光と走査測定用光を検出する。算出手段は、前記光検出手段によって検出した前記基準測定用光と走査測定用光に基づいて前記測定対象についての長さに関する特性を算出する。
ここで、前記光源からの測定用光を前記基準測定用光と前記走査測定用光に分割する光分割手段を備え、前記基準測定用光は、一方の前記円柱型ウエッジプリズムの底面側からその貫通穴を通った後、他方の前記ウエッジプリズムの貫通穴を通って前記測定対象側に出力され、前記走査側用光は、前記一方の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴以外の部分を通った後、前記他方のウエッジプリズムの貫通穴以外の部分を通って前記測定対象側に出力されるように構成してもよい。
また、前記基準測定用光は前記1対の円柱型ウエッジプリズムと干渉することなく前記1対の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴を通して前記測定対象に照射され、前記走査測定用光は前記1方の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴以外の部分、自由空間及び前記他方の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴以外の部分を通過する過程で各々の位置関係によって決まる屈折により偏向されて前記他方の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴以外の部分から前記測定対象側に出力されるように構成してもよい。
また、前記1対の円柱型ウエッジプリズムの少なくとも一方は前記光軸に沿って移動可能に配設されて成り、前記1対の円柱型ウエッジプリズムの相対的な距離が可変であるように構成してもよい。
本発明に係る光学装置によれば、簡単な構成で、多様なパターンの光を出力することが可能になる。多様なパターンで高速走査が可能になるという効果を奏する。
また、本発明に係る光学式測定システムによれば、簡単な構成で、多様な走査パターンの測定用光によって測定対象を走査して測定することが可能になる。また、測定対象を高速測定することが可能になるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る光学式測定システム、及び、前記光学式測定システムに使用する、入射光を多様な形態に変換して出力可能な光学装置について説明する。尚、以下の説明で使用する各図において、同一部分には同一符号を付している。
図1は、本発明の実施の形態に係る光学装置を使用した光学式測定システムの構成を示す概略図である。
図1において、光学式測定システム1は、レーザやLED等によって構成され測定対象20を測定するための測定用光31を出力する光源2、測定用光31による走査機能を有する投光部3、測定対象20によって反射した測定用光34、35を検出する受光部4、光源2、投光部3及び受光部4を制御する制御装置21及びコンピュータ22を備えている。
投光部3は、光源2からの測定用光31(例えば、レーザビーム)を測定の基準となる原点Oを通して測定対象20の基準位置P1を照射する基準測定用光32と測定対象20の測定対象位置P2を走査する走査測定用光33との2つに分割して出力する光分割部5、光軸30と同軸に配設されその中心軸に沿って貫通穴11を有する第1円柱型ウエッジプリズム6、第1円柱型ウエッジプリズム6と同形に構成され光軸30と同軸に配設された貫通穴14を有すると共に第1円柱型ウエッジプリズム6に対向するように配設された第2円柱型ウエッジプリズム7を備えている。投光部3は光学装置を構成している。
光分割部5は、光源2からの測定用光31を基準測定用光32と走査測定用光33の2つに分割するビームスプリッタ10と、ビームスプリッタ10からの走査測定用光32を第1円柱型ウエッジプリズム6方向に反射する反射部25とを一体的に備えている。
第1円柱型ウエッジプリズム6と第2円柱型ウエッジプリズム7の少なくとも一方は、光軸30を中心として回転可能に配設されている。また、ウエッジプリズム6、7の少なくとも一方は、光軸30に沿って移動可能に配設されている。
また、投光部3は、第1、第2円柱型ウエッジプリズム6、7を各々光軸30を中心に回転駆動するモータ8、9を備えている。これにより、1対の円柱型ウエッジプリズム(第1円柱型ウエッジプリズム6及び第2円柱型ウエッジプリズム7)の少なくとも一方は、光軸30を中心として回転可能に配設されている。1対の円柱型ウエッジプリズム6、7を光軸30を中心として相対的に回転させることにより、円形状の走査パターンが得られる。
また、投光部3は、第1、第2円柱型ウエッジプリズム6、7の少なくとも一方を光軸30に沿って直線状に移動させる光軸方向駆動部26を備えている。これにより、1対の円柱型ウエッジプリズム6、7の相対的な距離が可変に構成されている。1対の円柱型ウエッジプリズム6、7間の距離を光軸30に沿って変えることにより、直線状の走査パターンが得られる。
1対の円柱型ウエッジプリズム6、7を光軸30を中心として相対的に回転させると共に、それらの間の距離を光軸30に沿って変えることにより、種々の態様の走査パターンが得られる。
第1円柱ウエッジプリズム6及び第2円柱型ウエッジプリズム7は、相互に斜面(光軸30に対して傾斜する面)13、16側が対向して配設され、各々、光軸30に沿って貫通穴11、14を有している。第1円柱型ウエッジプリズム6の底面(光軸30に直交する面)12は光源2側に向けて配設され、第2円柱型ウエッジプリズム7の底面15は測定対象20側に向けて配設されている。
一方の円柱型ウエッジプリズム6の底面12側に入力した2つ測定用光(基準測定用光32及び走査測定用光33)中の一方の測定用光(基準測定用光32)は、一方の円柱型ウエッジプリズム6の貫通穴11を通った後、他方のウエッジプリズム7の貫通穴14を通って基準測定用光32として測定対象20側へ出力され、他方の測定用光(走査測定用光33)は、一方の円柱型ウエッジプリズム6の貫通穴11以外の部分を通った後、他方のウエッジプリズム7の貫通穴14以外の部分を通って走査測定用光33として測定対象20側へ出力される。
即ち、基準測定用光32は1対の円柱型ウエッジプリズム6、7と干渉することなく1対の円柱型ウエッジプリズム6、7の貫通穴11、14を通して測定対象20側に照射され、走査測定用光33は1方の円柱型ウエッジプリズム6の貫通穴11以外の部分、自由空間及び他方の円柱型ウエッジプリズム7の貫通穴14以外の部分を通過する過程で各々の位置関係によって決まる屈折によって偏向されて、他方の円柱型ウエッジプリズム7の貫通穴14以外の部分から測定対象20側に出力される。
尚、基準測定用光32は、測定対象の所定点(基準位置P1)を照射する測定用光であり、前記所定点を照射した状態で固定される。走査測定用光33は、測定対象20を走査するための測定用光であり、測定対象の測定対象位置を走査する。測定対象20の形状測定は、後述するように、基準測定用光32及び走査測定用光を用いて、既知の3角測距方式によって測定される。
光分割部5のビームスプリッタ10は、光源2から出力された測定用光31を、基準測定用光32と走査測定用光33に分割する。光分割部5の光反射部25は走査測定用光33をウエッジプリズム6の底面12側に反射する。ここで、光分割部5は、光源2からの測定用光を基準測定用光32と走査測定用光33に分割する光分割手段を構成している。
第1、第2円柱型ウエッジプリズム6、7から投光される測定用光は、第1、第2円柱型ウエッジプリズム6、7の貫通穴11、14を通って測定対象の所定の基準位置P1を照射する基準測定用光25と、貫通穴11、14以外の部分を通って測定対象20の測定対象位置P2を走査して照射する走査測定用光33とが測定対象20面上で反射散乱し、戻りの基準測定用光34、戻りの走査測定用光35として受光レンズ17を通過した後、各々、受光部4の光検出素子18に結像される。
受光部4は、受光レンズ17及び受光レンズ17に対向して配設されたCMOS光センサアレーあるいはPSD等の光検出素子14を備えている。図1には、光検出素子18の正面図及び側面図を示しており、正面図を表した光検出素子には符号18を付し、側面図を表した光検出素子には符号18aを付している。
尚、モータ8、9は回転駆動手段を構成し、光軸方向駆動部26は移動駆動手段を構成し、基準測定用光32、34は第1光を構成し、走査測定用光33、35は第2光を構成している。
走査測定用光33は、第1、第2ウエッジプリズム6、7の位置関係に応じて偏向し、測定対象20面上における走査線として光検出素子18によって認識される。光学式測定システム1は、制御装置21を経由して、形状算出等のデータ処理や測定パターンの指示入力等を行うコンピュータ22と接続される。
制御装置21は、光源2の駆動、光検出素子18によって検出した基準測定用光34、走査測定用光35の測定データを受信するほか、コンピュータ22の指示に応じた走査軌跡を得るように、第1、第2ウエッジプリズム6、7のモータ8、9や光軸方向駆動部26を駆動するためのドライバ等を備えている(図示せず)。
コンピュータ22には、走査線(例えば円状、螺旋状、直線のほかプログラム化されたポイント群など)を決定する基本走査線決定用プログラムが記憶されており、前記プログラムを実行することにより、制御装置21を介して光学式測定システム1に、測定対象20の走査態様の指示を行う。また、コンピュータ22は、光検出素子18によって検出した基準測定用光34及び走査測定用光35のデータを制御装置21を介して受信し、前記基準測定用光34及び走査測定用光35のデータに基づいて測定対象20の形状等の長さに関する特性の算出処理等を行う。ここで、コンピュータ22は算出手段、走査パターン入力手段を構成している。
図2は、本発明の実施の形態に係る光学式測定システムの動作を説明するための説明図である。
図3及び図4は、本発明の実施の形態に係る光学式測定システムにおいて、測定対象20の形状等の算出処理を説明するための説明図である。
図5は、走査測定用光33によって測定対象20走査する場合の走査パターンを示す図である。
以下、図1〜図5を用いて、本実施の形態に係る光学装置及び光学式測定システムの動作を説明する。
先ず、コンピュータ22から走査パターン(例えば、同心円状の走査パターン)を指定すると、制御装置21は前記走査パターンに応じてモータ8、9及び光軸方向駆動部26を駆動制御する。モータ8、9は制御装置21の制御に応答して、第1、第2円柱型ウエッジプリズム6、7の少なくとも一方が、光軸30を中心として所定速度で回転する。また、走査パターンによっては、光軸駆動部26が制御装置21の制御に応答して、第1、第2円柱型ウエッジプリズム6、7の少なくとも一方が光軸30に沿って移動し、第1、第2円柱型ウエッジプリズム6、7の相対的距離を変える。
これにより、コンピュータ22が指定した走査パターンが同心円状の走査パターンの場合には、図5(a)に示すように、投光部3からは、基準測定用光32及び基準測定用光32を中心として時間とともに同心円状の軌跡に沿って変化する走査測定用光33が出力される。
投光部3からの基準測定用光32は測定対象の基準位置P1で反射し、受光レンズ17を介して、基準測定用光34として光検出素子18によって検出される。
また、投光部3からの同心円状の走査測定用光33は測定対象の測定対象位置P2で反射し、受光レンズ17を介して、走査測定用光35として光検出素子18によって検出される。
制御装置21は、前記走査を開始すると同時に、所定タイミングで、光検出素子18が検出した基準測定用光34及び走査測定用光35のデータを、光検出素子18の端子19を介して受信し、コンピュータ22内の記憶手段に順次記憶する。
コンピュータ22は、制御装置21を介して受信した基準測定用光34及び走査測定用光35のデータに基づいて、測定対象20の3次元形状等の測定対象20についての長さに関する特性を算出する。ここで、測定対象20についての長さに関する特性とは、例えば、測定対象20の形状、所定位置を基準とする測定対象20の測定対位置までの距離、所定位置を基準とする測定対象20のXYZ座標値又は、測定対象20の加工誤差である。
コンピュータ22は、公知の3角測距方式を用いて、光検出素子17が検出した基準測定用光34及び走査測定用光35に基づいて、次のようにして測定対象20の3次元形状等の算出処理を行う。
図2に示すように、水平方向に延在する平面であるπ0平面(水平面)及びπ0平面に垂直な平面であるπ90平面(垂直面)を定義する。
また、図3に示すように、π90平面において、走査測定用光33の延長線及び光軸30の交点と原点Oの距離をtθ、原点Oと測定対象位置P2の距離をZθ、受光レンズ17の中心に対応する光検出素子18上の検出点51と原点Oの垂直方向距離をD、検出点51と光検出素子18上の走査測定用光35の検出点52の距離をdθ、検出点51と光検出素子18上の基準測定用光34の検出点53の距離をdt、基準測定用光32と走査測定用光33の角度をα、走査測定用光35と水平方向のなす角度をβ、基準位置P1と測定対象位置P2の垂直方向の距離をXθ、基準位置P1を通る垂直方向線及び走査測定用光35の交点P3と基準位置P1の垂直方向の距離をRθ、原点Oと光検出素子18の水平方向の距離をt、原点Oと基準位置P1の水平方向の距離をTとする。
π90平面においては、下記式が成立する。
Xθ={(D−tθ・tanα)・tanβ/(tanα−tanβ)}+D
Zθ=(D−tθ・tanα)/(tanα−tanβ)
また、図4に示すように、π0平面において、受光レンズ17の中心に対応する光検出素子18上の検出点51とと光検出素子18上の走査測定用光35の検出点52の距離をds、原点Oと測定対象位置P2の垂直方向の距離をYθとする。
π0平面においては、下記式が成立する。
Yθ=ds(D−tθ・tanα)/t・(tanα−tanβ)
但し、前記各式において、tanαは既知の値であり、tanβ=dθ/tである。また、測定値であるdt、dθ、ds以外の値(t、tθ、D、θ)は予め所定値に設定された値又は測定時に設定される値(操作量)であり、いずれも既知の値である。
したがって、光検出素子17によって検出した測定用光に基づいて、dt、dθ、dsを算出し、前記3つの式を用いてXθ、Yθ、Zθを算出することにより、所定位置(例えば原点O)を基準として、測定対象20上の測定対象位置P2の座標が算出される。
測定対象202を測定用光33によって走査しながら、所定タイミングで光検出素子18によって検出した測定用光(基準測定用光34及び走査測定用光35)のデータを順次取得する。コンピュータ22は、取得した複数のデータに基づいて、前記3つの式を用いて各時点における測定対象位置P2の座標を算出する。
また、幾何学的な算出処理を行うことにより所定位置から測定対象20までの距離を算出することができる。また、測定対象の3次元形状等の長さに関する特性を算出することができる。
投光部3を適宜制御することにより、多様な走査パターンの測定用光33によって測定対象20を走査することができる。
図5には、前述した同心円状の走査パターン以外のパターンも示している。図5(b)は渦巻き状の走査パターンの例であり、図5(c)は波線状の走査パターンの例である。
また、図5(d)は、所定領域内での特徴点500を追い込んで、その座標等を測定する際の走査パターンを示す例である。図5(d)において、特徴点500の位置を絞り込む場合、先ず円形の走査パターン501によって走査し、次に走査パターン502によって走査し、次に走査パターン503によって走査することによって、特徴点500が円形の走査パターン503の中心に位置するように走査し、最後に円形走査パターンの径を絞って、特徴点500に当接しない小さな径の円形走査パターン504によって走査して、特徴点500の位置を絞り込む。
また、図5(e)は排他機能により障害物検知を行う際の走査パターを示す例である。障害物505〜507の検知を行う場合、先ず径の小さい円形の走査パターン508によって走査し、順次径を大きくして、障害物505〜507に当接しない径の走査パターン510で走査する例である。
以上述べたように、本発明の実施の形態に係る光学式測定システム1は、光軸30に沿って設けられた貫通穴11、14を有し相互に斜面13、16側が対向して配設され、光源2からの測定用光31を貫通穴11、14を通して基準測定用光32として測定対象20側に出力すると共に貫通穴11、14以外の部分を通して走査測定用光33として測定対象20側に出力する1対の円柱型ウエッジプリズム6、7と、1対の円柱型ウエッジプリズム6、7の少なくとも一方を、光軸30を中心として相対的に回転駆動する回転駆動手段及び/又は1対の円柱型ウエッジプリズム6、7の少なくとも一方を光軸30に沿って移動することによって円柱型ウエッジプリズム6、7の相対的な距離を変える光軸方向駆動部26と、光検出素子8によって検出した基準測定用光34と走査測定用光35に基づいて測定対象20の3次元形状等の長さに関する特性を算出するコンピュータ22とを備えている。
したがって、簡単な構成で、多様な走査パターンの測定用光33によって測定対象20を走査して、測定対象20の長さに関する測定を行うことが可能になる。また、測定対象20を高速走査することが可能になるため、高速な測定が可能になる。
また、本実施の形態に係る光学装置によれば、簡単な構成で、多様なパターンの光を出力することが可能になる。また、多様なパターンの光で高速走査が可能になる。したがって、光学式測定システム1に好適である。
自動車用トランスミッション等をはじめとして、種々の凹凸面や穴端部を有する測定対象物の3次元形状、所定位置から測定対象物までの距離、所定位置を基準とする測定対象物の座標等の各種測定を行う光学式測定システム及び光源からの光を多様なパターンに変換して出力する光学装置に適用可能である。
本発明の実施の形態に係る光学装置を使用した光学式測定システムの構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る光学式測定システムの動作を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る光学式測定システムの動作を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る光学式測定システムの動作を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る光学式測定システムにおける走査パターンを示す図である。
符号の説明
1・・・光学式測定システム
2・・・光源
3・・・光学装置を構成する投光部
4・・・受光部
5・・・光分割手段を構成する光分割部
6・・・第1ウエッジプリズム
7・・・第2ウエッジプリズム
8、9・・・回転駆動手段を構成するモータ
10・・・ビームスプリッタ
25・・・光反射部
12、15・・・底面
13、16・・・斜面
11、14・・・貫通穴
17・・・受光レンズ
18、18a・・・光検出手段を構成する光検出素子
19・・・端子
20・・・測定対象
21・・・制御装置
22・・・算出手段を構成するコンピュータ
26・・・移動駆動手段を構成する光軸方向駆動部
30・・・光軸
31・・・測定用光
32、34・・・第1光を構成する基準測定用光
33、35・・・第2光を構成する走査測定用光

Claims (7)

  1. 光軸に沿って設けられた貫通穴を有すると共に相互に斜面側が対向して配設された1対の円柱型ウエッジプリズムを備え、
    前記1対の円柱型ウエッジプリズムの少なくとも一方は、前記光軸を中心として回転可能に配設されて成ることを特徴とする光学装置。
  2. 入射光を第1光と第2光に分割する光分割手段を備え、
    前記第1光は、一方の前記円柱型ウエッジプリズムの底面側からその貫通穴を通った後、他方の前記ウエッジプリズムの貫通穴を通って出力され、
    前記第2光は、前記一方の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴以外の部分を通った後、前記他方のウエッジプリズムの貫通穴以外の部分を通って出力されることを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  3. 前記1対の円柱型ウエッジプリズムの少なくとも一方は前記光軸に沿って移動可能に配設されて成り、前記1対の円柱型ウエッジプリズムの相対的な距離が可変であることを特徴とする請求項1又は2記載の光学装置。
  4. 測定用光を出力する光源と、
    光軸に沿って設けられた貫通穴を有し相互に斜面側が対向して配設され、前記光源からの測定用光を前記貫通穴を通して基準測定用光として測定対象側に出力すると共に前記貫通穴以外の部分を通して走査測定用光として前記測定対象側に出力する1対の円柱型ウエッジプリズムと、
    前記測定対象で反射した前記基準測定用光と走査測定用光を検出する光検出手段と、
    前記1対の円柱型ウエッジプリズムの少なくとも一方を、前記光軸を中心として回転駆動する回転駆動手段と、
    前記光検出手段によって検出した前記基準測定用光と走査測定用光に基づいて前記測定対象についての長さに関する特性を算出する算出手段とを備えて成ることを特徴とする光学式測定システム。
  5. 前記光源からの測定用光を前記基準測定用光と前記走査測定用光に分割する光分割手段を備え、
    前記基準測定用光は、一方の前記円柱型ウエッジプリズムの底面側からその貫通穴を通った後、他方の前記ウエッジプリズムの貫通穴を通って前記測定対象側に出力され、
    前記走査側用光は、前記一方の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴以外の部分を通った後、前記他方のウエッジプリズムの貫通穴以外の部分を通って前記測定対象側に出力されることを特徴とする請求項4記載の光学式測定システム。
  6. 前記基準測定用光は前記1対の円柱型ウエッジプリズムと干渉することなく前記1対の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴を通して前記測定対象に照射され、前記走査測定用光は前記1方の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴以外の部分、自由空間及び前記他方の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴以外の部分を通過する過程で各々の位置関係によって決まる屈折により偏向されて前記他方の円柱型ウエッジプリズムの貫通穴以外の部分から前記測定対象側に出力されることを特徴とする請求項5記載の光学式測定システム。
  7. 前記1対の円柱型ウエッジプリズムの少なくとも一方は前記光軸に沿って移動可能に配設されて成り、前記1対の円柱型ウエッジプリズムの相対的な距離が可変であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一に記載の光学式測定システム。
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