JP2008089156A - 位置決め固定機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの部材を位置決め固定する位置決め固定機構に関するものである。
【解決手段】位置決め部材13と上被固定部材10及び下被固定部材11に押し圧力を付与する締結部材14と、前記位置決め部材13は、その水平方向の基準線22から上方向に縮径するテーパ面を有する上方位置決め凸面20と、その水平方向の中心線から下方向に縮径するテーパ面を有する下方位置決め凸面21と、その内方への縮径を許容する貫通孔23とを備え、前記上被固定部材10は、前記上方位置決め凸面20に合致する上方位置決め凹面18を備え、前記下被固定部材11は、前記下方位置決め凸面21に合致する下方位置決め凹面25を備え、前記位置決め部材13を上被締結部材10と下被締結部材11との間に挿入し締結部材14で締結したとき弾性限度内で縮径することにより、位置決め固定された2つの部材にプリロードを付与する構成とした事を特徴とする位置決め固定機構。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの部材を位置決め固定する機構に関するものである。
2つの部材を位置決め固定する機構としては、2つの部材間の位置決めする位置決め部材と、この位置決め部材で位置決めした後2つの部材を締結する締結部材とで構成する。この位置決め部材としては、ピンを利用する機構と引用文献1に開示されるようなテーパ部材を用いる機構がある。
上記した従来の位置決め固定機構の位置決め部材は、2つの部材の位置をあわせる機能のみであり、締結部材は部材を締結するのみである。このため、位置決めされた2つの部材に作用する振動あるいは横方向からの外力に対して対抗する機能がない。すなわち、位置決め固定された後の2つの部材が外力影響を受け易い等の問題を有する。
特開平8−132443
本発明は、2つの部材間を位置決めする位置決め部材に、振動あるいは横方向の外力に対抗する機能を持たせることで、位置決め固定された2つの部材に作用する振動あるいは横方向の外力対抗する機能を有する位置決め固定機構を提供するものである。
課題を解決するための手段及び効果
位置決め固定される上被固定部材と下被固定部材と、この上被固定部材と下被固定部材の間に挿入する位置決め部材と、この位置決め部材と上被固定部材及び下被固定部材に押し圧力を付与する締結部材と、を有する位置決め固定機構において、前記位置決め部材は、その水平方向の基準線から上方向に縮径するテーパ面を有する上方位置決め凸面と、その水平方向の基準線から下方向に縮径するテーパ面を有する下方位置決め凸面と、その内方への縮径を許容する貫通孔とを備え、前記上被固定部材は、前記上方位置決め凸面に合致する上方位置決め凹面を備え前記下被固定部材は、前記下方位置決め凸面に合致する下方位置決め凹面を備え、前記位置決め部材を上被締結部材と下被締結部材との間に挿入し締結部材で締結したとき弾性限度内で縮径する構成とした事を特徴とする位置決め固定機構。
この発明の位置決め固定機構は、位置決め部材と2つの被固定部材(上被固定部材と下被固定部)と、締結部材を個別の部材として構成することにより被固定部材の固定状況に対応して、各部品を活用できるので汎用性に富む。また、2つの被固定部材の一方の被固定部材を共通にし他方の被固定部材に種類の異なる他方の被固定部材を取り替えて位置決め固定する場合等、位置決め部材を被固定部材から独立させてあるので位置決め固定する被固定部材が変化しても共通に利用できるから、各種の位置決め固定に対応できる効果がある。
更に、位置決め部材は、2つの被固定部材を締結部材の押し圧力で固定するとき、固定部材の凹面によりその弾性限度内で縮径する構成であるから、位置決め固定された2つの被固定部材の間にこの弾性変形によるプリロードが働くので、2つの被固定部材に作用する振動あるいは横方向の外力に対する抵抗力の強い位置を保持の効果を有する。更に、2つの被固定部材の位置は、被固定部材の凹面と位置決め部材の凸面のテーパで案内されるので、2つの被固定部材の位置を正確に合致させる(調芯機能)効果を有する。
また、この発明の位置決め部材は、その上方位置決め凸面と下方位置決め凸面の傾斜角度を同一角度としたことを特徴とする。
この位置決め部材によると、その上方位置決め凸面と下方位置決め凸面の傾斜角度を同一角度とすることにより、位置決め部材の製作において同一の工具を使用できるので、その製作精度を向上させる効果を有する。
この発明の位置決め部材は、その一方の置決め凸面のテーパ面の傾斜角度を他方の位置決め凸面のテーパ面の傾斜角度より小さい角度としたことを特徴とする。
この位置決め部材によると、その一方の位置決め凸面の傾斜角度を大きくすることで、位置決め部材の凸面と被固定部材の位置決め凹面との接触面積が大きくなり位置決め部材が被固定部材の位置決め凹面に安定性良く保持される。このため、位置決め固定時の作業性の向上を図ることができる効果を有する。また、位置決め部材の凸面を一方の位置決め凹面で確実に保持するので、他方の位置決め凹面を例えば、機械加工で汎用される糸面の角度にして、機械加工で汎用される糸面を凹面として利用できるから、一方の被固定部材に特別に位置決め凹部を作る必要がない効果を有する。
更に、この位置決め部材の一方の位置決め凸面のテーパ面の中心と他方の位置決め凸面のテーパ面の中心を偏心させたことを特徴とする。
この位置決め部材によると、位置決め部材の偏心距離だけ調整することができるので、位置決め固定作業時に位置決め部材の凸面と上被固定部材と下被固定部材の凹面を正確に一致するよう微調整を行うことで、より正確な位置決め固定を行うことができる効果を有する。
更にこの位置決め部材はその剛性を調整するための溝を備えたことを特徴とする。
この位置決め部材によると、2つの被固定部材の材質により位置決め部材に設けた溝の幅数等を選択して位置決め部材を被固定部材の材質に似合った剛性として適正な位置決め固定を行うことができる。
また、この発明の上方向位置決め部材の凸面と下方向位置決め部材の凸面に表面硬化処理を施したことを特徴とする。
上記した位置決め部材の凸面に表面硬化処理を施すことで、位置決め操作時において位置決め部材の表面に打痕が付きにくい。また、位置決め部材は、表面硬化処理によりその表面のみが硬化し内部は硬化しないから、その弾性変形を行わせる押し圧力はほとんど変化しない。したがって、締結部材の締結力を増加させずに、且つ打痕などを発生しないので、位置決めの機能を阻害(打痕による障害等)の発生しにくくなる効果を有する。
以下2つの被固定部材である上被固定部材10と下被固定部材11の位置決め固定状態を示す図1と、上被固定部材10を示す図2と、位置決め部材13を示す図3と、下被固定部材11を示す図4と、上被固定部材10と下被固定部材11の位置決め固定作用を説明する図5、図6とに基づいて本発明の基本形態の第1実施例を説明する。
図1は、上被固定部材10の上方位置決め凹面18と下被固定部材11の下方位置決め凹面25に、位置決め部材13の上方位置決め凸面20と下方位置決め凸面21を挿入して、締結部材14により締結した状態を示す。この状態で位置決め部材13の水平方向の基準線22と合せ面19(上被固定部材10の下面17と下被固定部材11の上面24とのあわせ面)を一致させた実施例である。
図1の状態の位置決め部材13は、締結部材14の締結力により、上方位置決め凹面18と上方位置決め凸面20及び下方位置決め凸面21と下方位置決め凹面25により全体に縮径させられ、上被固定部材10と下被固定部材11にプリロードを与える。
また、上被固定部材10と下被固定部材11の縦方向の中心(42、43)は、位置決め部材13の縮径時にその凸面(上方位置決め凸面と下方位置決め凸面。)と2つの被固定部材(上被固定部材と下被固定部材)の凹面(上方位置決め凹面と下方位置決め凹面。)を形成するテーパによってその縦方向の中心44に合致するように導かれる。このため、位置決め固定が完了した図1の状態では、上被固定部材10と下被固定部材11と位置決め部材13の縦方向の中心が一致した状態である。すなわち、締結が完了した図1の状態では、締結された2つの被固定部材と位置決め部材13の縦方向の中心(42,43,44)が一致し且つ位置決め部材13のプリロードにより強固に位置決め固定される。
図2に示す上被固定部材10は、締結部材14を構成する六角孔付きボルト14aの頭部14bを埋没させる凹部15とこの凹部15と同心であり、六角孔付きボルト14aが隙間を持って挿入可能であり、位置決め部材13の縮径を行わせるため及び位置決め部材13の剛性を調整するための貫通孔16、及びこの貫通孔16に連接しその下端が上被固定部材10の下面17に開口する上方位置決め凹面18を有する構成である。この上被固定部材10の上方位置決め凹面18は、位置決め部材13の上方位置決め凸面20の傾斜に合致する傾斜角度θのテーパ面で構成してある。
したがって、上方位置決め凹面18に位置決め部材13の上方位置決め凸面20を挿入し締結部材14の締結力が作用させると、互いのテーパ面を滑って、位置決め部材13の中心42と上方位置決め凹面18の中心43を位置決め部材13の中心44に一致させた状態で、位置決め部材13を縮径させる様に作動する。このため、位置決め部材13と上方位置決め凹面18と位置決め部材13の中心(42,44)を正確に一致させ且つ強固な位置決めを行う。尚、締結部材14bが埋没する凹部15は、六角孔付きボルト14aの頭部14bを完全に埋没させることで、上被固定部材10の上面に障害物を存在させないようにしている。また、位置決め部材13の凸部に表面硬化処理を施すと2つの被固定部材の凹部の滑りが良くすることができる。
図3に示す位置決め部材13は、算盤玉形状でありその水平方向に水平方向の基準線22を有し、この水平方向の基準線22の上方と下方には、上方位置決め凹面18に合致する上方位置決め凸面20と、下方位置決め凹面25に合致する下方位置決め凸面21を形成してある。この上方位置決め凸面20と下方位置決め凸面21の傾斜角度θは、上方位置決め凹面18及び下方位置決め凹面25と同一角度である。また、貫通孔23は、六角孔付きボルト14aが隙間を持って貫通する構成であり且つ、位置決め部材13の縮径を可能としている。また、貫通孔16は、その径を大小にすることで、位置決め部材13の剛性の調整をする機能を備えている。
さらに、位置決め部材13は、上被固定部材10と下被固定部材11との間に挿入されると、その上方位置決め凸面20が上方位置決め凹面18に合致し下方位置決め凸面21と下方位置決め凹面25が合致する。この状態で締結部材14により締結力を与えると、その斜面により位置決め部材13が内方に縮径させられる。この縮径は、位置決め部材13の弾性限度内であり、締結部材14の締結力が除かれると復元する。
この位置決め部材13の縮径時には、2つの被固定部材の凹面と位置決め部材13の凸面が合致しているので、位置決め部材13と上被固定部材10および下被固定部材11の中心を確実に一致させるように作用する。したがって、上被固定部材10と下被固定部材11とは、位置決め部材13によっての中心を正確に一致させた状態で位置決めされる。この位置決めは、位置決め部材13の弾性限度内の縮径により上被固定部材10及び下被固定部材11にプリロードを作用させる。このプリロードは、位置決め固定した被固定部材に作用する外力に対抗する。
すなわち、ダウエルピンによる位置決めの様にその嵌合い精度に依存した位置決めと相違して、位置決め固定が終了したときに位置決め部材13と2つの被固定部材の間にプリロードを作用させるので、2つの被固定部材に作用する外力(例えば、加工時に作用する力)に対抗できるので、その用途を広範囲とすることができる。
また、位置決め部材13は、その表面を高周波焼入れ、光輝焼入れ、などにより硬化処理を施すことにより、位置決め時に位置決め部材13の凸面と2つの被固定部材の凹面との接触面での滑性をよくする。更に、この処理により作業時の部品同士の衝突による打痕等を防止して位置決め固定作業を安定させる。
図4に示す下被固定部材11は、前記上被固定部材10の下面17が当接する上面24と、この上面24に開口する下方位置決め凹面25と、六角孔付きボルト14aが貫通する孔26と、締結部材14の六角孔付きボルト14aの下端が螺合するネジ部27を有する構造である。この下方位置決め凹面25は、位置決め部材13の下方位置決め凸面21に合致する傾斜角度θのテーパで構成してある。
この下方位置決め凹面25は、位置決め部材13の下方位置決め凸面21を挿入し、六角孔付きボルト14aの締結力が作用させると、テーパ状に形成されている互いのテーパ面を滑って、位置決め部材13を縮径させながら位置決め部材13の中心44と下方位置決め凹面25の中心43を一致させた状態で両者の位置決めを行う様に作動する。このため、位置決め部材13と下方位置決め凹面25は、その中心(43、44)を正確に一致させられながら位置決めが行うので2つの被固定部材は、強固に位置決めされる。
また、孔26は、下方位置決め凹面25の下端とネジ部27の上端に形成してあり、締結部材14による締結力が作用しても位置決め部材13の下端がネジ部27の上端に接しない程度の幅である。更に、ネジ部27は、六角孔付きボルト14aのネジ部が螺合する構成でありその長さは、六角孔付きボルト14aが必要とする締結力を十分に確保可能な長さとなっている。
尚、前記した締結部材14の変形例としは、具体的に図示しないが、ネジ部27を下被固定部材11に設けなければならないものでなく、上被固定部材10か下被固定部材11の何れでも良い。また、ネジ部27を上被固定部材10及び下被固定部材11の何れにも設けないで別部材「例えばナット」でも良い。さらに、上述した締結部材14は、下被固定部材11と上被固定部材10および六角孔付きボルト14aとネジ部27とで構成して、上被固定部材10と下被固定部材11と一体的に設けたが、特にこの構成でなくても良い。他の締結部材としては、油圧式クランプ装置(プレスの金型などを油圧により締結するクランプ装置)ボルトとナット等の公知の締結部材でも良い。
次に、図1に示した位置決め固定機構の上被固定部材10と下被固定部材11を位置決め固定する前の初期状態を示す図5と、上被固定部材10と下被固定部材11を締結した位置決め固定完了状態を示す図6により図1に示した先の実施例の作用を説明する。
図5に示すように位置決め固定する前の初期状態では、下被固定部材11の下方位置決め凹面25に位置決め部材13の下方位置決め凸面21を挿入する。その後、上方位置決め凸面20に上方位置決め凹面18を挿入させる。この時、上被固定部材10の下面17と下被固定部材11の上面24との間には、隙間δ形成させる。その後、図6に示すように隙間δを締結部材14の締結力で縮小すると、位置決め部材13が図6に示すように縮径する。そして隙間δがゼロとなった時位置決め部材13は距離δ1だけ縮径される。このため、上被固定部材10と下被固定部材11は、位置決め部材13によってプリロードされた状態で、正確に位置決めされ、締結部材14の締結力により固定が完了する。
すなわち、初期状態から締結部材14で上被固定部材10と下被固定部材11に締結力を与えると、その締結力で隙間δが縮小される。この時、位置決め部材13は、上方位置決め凹面18と下方位置決め凹面25の双方からその内径方向に圧縮力を受け縮小する。この位置決め部材13を縮小させる力は、位置決め部材13がテーパ面であるからその全面から均等に働くので、上被固定部材10と下被固定部材11とは正確に位置決めされ、更に締結力を与える締結部材14により位置決めされた状態で固定される。
位置決め部材13、上方位置決め凹面18、下方位置決め凹面25の各々の傾斜角度θは、大きくなると縮径のために作用する力が増加し、小さくすると減少する。この縮径の力は、締結部材14の締結力を解除し図6に示す位置決め固定状態から図5に示す初期状態戻したとき、上被固定部材10及び下被固定部材11と位置決め部材13の分離力に影響を及ぼす。
すなわち、傾斜角度θが小さくなると縮径力は小さくなり、締結部材14の締結力を解除したときの分離が円滑であるが、縮径力が減少する分隙間δを小さくする必要がある。また、傾斜角度θを大きくすると、縮径力は大きくなり、締結部材14の締結力を解除したときの分離が困難になるが、縮径力が増加する分隙δを大きくできる。従って、これら隙間δと分離しやすさの度合いは、隙間δを小さくすることが、機械加工精度を上げることが必要であり困難性を伴う。
実用上の限界としての隙間δは、経済的に得られる機械加工精度の値(0.04mm)であることがわかった。また、位置決め部材13傾斜角度θは、弾性限度の限界及び作業性が阻害されないことを条件として検討した結果、55度乃至65度程度が良好であることがわかった。
図7、図8により位置決め部材13の細部の構成に付いて説明する。図7のa部は、図8(a)に示す様に上方位置決め凸面20と下方位置決め凸面21と水平方向の基準線22の交差する部分が、位置決め固定作動の障害とならないように隙間31を形成するための、平坦部30を有している。すなわち、この平坦部30で形成される隙間31は、締結部材14により上被固定部材10と下被固定部材11と位置決め部材13の面を合せたとき、夫々の面間で発生する干渉を吸収して、位置決め固定のための障害とならない様にするための部分である。また、平坦部30は、平面としたが、隙間31を形成すればよいので平坦部に限定されないものである。
位置決め部材13の上下に示したb部は、図8(b)に示すように、上方位置決め凸面20および下方位置決め凸面21と貫通孔23との交点部分に設けた平坦部35a、35bを有する。この平坦部35a、35bは、位置決め部材13に鋭角部ができるのを防止し、その取り扱い時に打痕の発生を防止し、安定した作業性を確保するものである。また、この平坦部35a、35bは、図7に示すように、位置決め部材13の水平方向の基準線22から双方の平坦部35までの距離L1とL2を同一にしたときにほぼ同一の幅を持たせればよい。
また、上記した上被固定部材10の上方位置決め凹面18と、下被固定部材11の下方位置決め凹面25および位置決め部材13の上方位置決め凸面20と下方位置決め凸面21のテーパの傾斜角度θは、同一の値(図7の傾斜角度θ)である。更に、上方位置決め凹面18と下方位置決め凹面25と上方位置決め凸面20及び下方位置決め凸面21は同径である。
さらに、傾斜面の干渉を避けるための平坦部30で構成する隙間31は、第1実施例に示した位置決め部材の他の実施例である図9に示すように、合せ面19と水平方向の基準線22との位置をずらせることで隙間31を形成することにより平坦部30を設けなくても構成できる。この場合平坦部30を設けても良いが、設けなくても良いので、位置決め部材13の加工工数を削減できる。
次に、位置決め部材13の他の実施例に付いて説明する。
図10は、第2実施例の位置決め部材13cを用いて下被固定部材11cと上被固定部材10cを締結した状態を示す。また図11は、第2実施例の位置決め部材13cの断面図である。この第2実施例は、図1に示した第1実施例の締結部材14が位置決め部材13を貫通する構成であるに対して、図示しない別の機構「油圧クランプ装置、ネジ締結等」にした構成である。特にこの位置決め固定機構12cの特徴は、締結部材14を内在させず且つ位置決め部材13cの水方向の基準線22cから下方位置決め凸面21cの下端までの距離L2cを、位置決め部材13cの水平方向の基準線22cから上方位置決め凸面20cの上端までの距離L1cより大きくしてあり、その傾斜角度θも傾斜角度θ20より傾斜角度θ21を大きくした点である。
次に、その詳細を説明する。図10、図11において、上被固定部材10cに設けた位置決め孔40は、その下面17cに解放して、位置決め部材13cの上方位置決め凸面20cが挿入される上方位置決め凹面18cを有する。また、下被固定部材11cに設けた位置決め孔41は、その上面24cに解放して、位置決め部材13cの下方位置決め凸面21cが挿入される下方位置決め凹面25cを備えている。
位置決め部材13cは、その上方位置決め凸面20cの傾斜角度θ20は、下方位置決め凸面21cの傾斜角度θ21より小さい値にしてある。具体的には、傾斜角度θ20の傾斜角度を45度とし、傾斜角度θ21の傾斜角度を60度として、更に水平方向の中心線22cから下方位置決め凸面21cの下端までの距離L1cより水平方向の中心線22cから上方位置決め凸面20cの上端までの距離L2cを大きくした構成である。この傾斜角度θ20の傾斜角度45度は、機械加工において汎用される糸面の角度であり傾斜角度θ20の傾斜角度を糸面の角度と同一とすることで、通常工作物に施される糸面を上方位置決め凹面18cとすることができる。
また、傾斜角度θ21の傾斜角度を60度としその距離L2cを距離L1cより大きくすることは、下方位置決め凸面21cと下方位置決め凹面25cの接触面を大きくとり、位置決め部材13cを安定した状態で保持するためである。この構成により位置決め部材13cは、下方位置決め凹面25cに正確に保持される。このため、位置決め固定作業において、下被固定部材11cに位置決め部材13cを正確に保持した状態で上被固定部材10cを位置決め部材13cの上方位置決め凸面20cに挿入した後、締結部材で締結することにより正確に案内されて位置決め固定される。
尚、貫通孔23cは、その径を大きくすると、位置決め部材13cの肉厚が薄くなりの弾性変形力(剛性)が減少し、大きくすると肉厚が厚くなり弾性変形力を大きくする。すなわち、貫通孔23cは、位置決め部材13cの剛性を加減する。従って、位置決め固定するものにより適宜選択する必要がある。具体的には、上下の被固定部材の材質が柔らかい物であったり、下方位置決め凹面の部分強度が弱かったりすると、位置決め部材13cの剛性に対して、上下の被固定部材の強度が不足するなどが予測される場合、貫通孔23cを大きくして、位置決め部材13cの剛性を弱めることで対応できる。
更に、図10に示す第2実施例は、水平方向の基準線22cと合せ面19cとを一致させるために、位置決め孔40の径を位置決め孔41の径より大きくした構成である。すなわち、下方位置決め凸面21cの傾斜角度を上方位置決め凸面20cの傾斜角度より小さくしたものである。
尚、図12は、位置決め孔40と位置決め孔41の径を同一した第2実施例の応用である第2の1実施例の断面図である。この第2の1実施例は、前述した第2実施例と位置決め部材13cの構成の一部を変えたものである。具体的には、上被固定部材10cと下被固定部材11cとの合せ面19cの下方に水平方向の基準線22cを位置させることで、位置決め孔40と位置決め孔41の径を合致させることができる。この様に、合せ面19cと基準線22c上に位置させると、上方位置決め凹面18cの高さ方向の寸法が大きく取れるので、位置決め孔40の径を小さくすることができる。つまり、この第2の1実施例では、位置決め孔40と位置決め孔41の径に対応した位置決め部材13cを構成できる。
この、位置決め固定機構12cは、位置決め部材13cを下方位置決め凸面21cにより下被固定部材11cに安定した状態で保持しておき、上被固定部材10cの上方位置決め凹面18cに上方位置決め凸面20cを挿入して締結部材で締め付けることで位置決め固定を行う。また、上方位置決め凹面18cは、機械加工で汎用される糸面を利用することができるので、その製作が安価になる。尚、傾斜角度θ20と傾斜角度θ21は、位置決め固定機構12cが安定して機能する値であればよいので、位置決め固定される被固定物により適宜選択すれば良い。
また、図11、図12に示した位置決め部材13cについて各種の平坦部(図7、図8(a)(b)で説明した)の位置を具他的な説明は、していないが、前述と同様に必要に応じて上方位置決め凸面20cと下方位置決め凸面21cの交点に平坦部を設けること、及び、上方位置決め凸面20cの上面及び下方位置決め凸面21cの下面に平坦部を形成する構成とすること、さらに、位置決め部材13cの水平方向の基準線22cと上被固定部材10cと下被固定部材11cとの合せ面19を一致させない構成など前述と同様に、位置決め固定機構の利用分野に適応して適宜選択しても良い。
尚、第2実施例として開示した図10及びその位置決め部材13cを用いる位置決め固定機構12cは、図5と図6によって説明し示した作用とほぼ同一である。すなわち、位置決め固定機構12cは、下被固定部材11cの下方位置決め凹面25cに位置決め部材13c挿入して保持させ、その後上被固定部材10cの上方位置決め凹面18cに位置決め部材13cを挿入するように上被固定部材10cをのせる。この状態では、上被固定部材10の下面17cと下被固定部材11cの上面24cとの間に締代である隙間δを形成しておく。その後、締結部材により隙間δをなくする。この締結部材の締め付け力により、位置決め部材13cが、上方位置決め凹面18cと下方位置決め凹面25cによって縮径される。このため、上被固定部材10cと下被固定部材11cは、位置決め部材13cの弾性変形により強固で正確に位置決めされる。
次に図13(a)、(b)に示した第3実施例を説明する。この第3実施例は、上方位置決め凸面の中心と下方位置決め凸面の中心を偏心量δ3だけ偏倚させた構造である。この偏倚量δ3は、上被固定部材と下被固定部材の位置を位置決め固定作業中に、その位置を調整させる必要がある場合に利用するものである。
すなわち上方位置決め凹面18dと下方位置決め凹面25dは、別々に機械加工されるものである。別々に加工された上方位置決め凹面18dと下方位置決め凹面25dをあわせると、その加工機械が持つ精度以下の誤差が発生する。しかし、位置決め部材13dの凸面と、2つの被固定部材の凹面に形成したテーパ面を合致させないと、片当たり(一部のみが接触して他方が接触しない状態)が発生し位置決め部材13dが均等に縮径しなくなり正確な位置決め固定ができなくなる。この第3実施例は、この加工誤差に対応して調整ができるようにしたものである。
具体的には、上被固定部材10dと下被固定部材11dとの間に位置決め部材13dを挿入して、2つの被固定部材の間に隙間δを形成しておきこの隙間δが2つの被固定部材の周囲で均等であるか否かを測定(隙間ゲージを用いて測定)することで、位置決め部材13cの凸面と2つの被固定部材の凹面が正確に一致しているか否かが判断できる。すなわち、2つの被固定部材の間に形成する周辺隙間(2つの被固定部材の周辺の隙間。)が均等でない場合は、片当たりが発生していることになる。
この場合、締結部材で締結する前に2つの被固定部材のいずれかに、合せ面19dに平行な方向に軽い衝撃「小さいハンマーで横方向の衝撃を与える」ことにより、偏倚量δ3が許容する寸法だけ移動させることができる。この作業を繰り返して、2つの被固定部材の間に形成した周辺隙間が均等になる様に調整する。この作業によって、上被固定部材10dの位置決め孔40dの中心と下被固定部材11dの位置決め孔41dの中心とに生じている機械加工誤差に対応して夫々の位置決め孔と位置決め部材13dの中心を合致させる。この様にして、位置決め部材13dの凸面と被固定部材の凹面とを正確に一致させる微調整が可能である。従って、この位置決め固定機構12dによると、機械加工の誤差を調整して正確な位置決め固定が可能となる。
図14(a)(b)は、第3実施例とその基本的考え方を同一にした他の第3の1実施例である。この実施例と前記した第3実施例とは、位置決め部材13dに六角レンチを挿入可能な六角形の孔63を設けた点が相違する。この実施例は、2つの被固定部材の間に位置決め部材13dを挿入して締結部材で締結する前に、六角形の孔63dに六角レンチを挿入して、位置決め部材13dを回動させることで、2つの被固定部材の凹面と位置決め部材13dの凸面のテーパ面を一致させることで正確な位置決め固定を達成するものである。
前述と同様に、上方位置決め凸面20dの上方位置決め凹面18dと下方位置決め凸面21dの下方位置決め凹面25dの間に位置決め部材13dを挿入して、締結部材を作用させない状態にしておき、六角レンチを六角形の孔63dに挿入して位置決め部材13dを回動させる。この位置決め部材13dが回動する場合、仮に位置決め孔40dと位置決め孔41dの位置が正確に一致していないと、位置決め部材13dの凹面と2つの被固定部材の凸面とが片当たりになるので、回動力に違和感がある。この状態から更に回動を行い、それらが合致すると前記違和感が解消される。また、周辺隙間が均等に成ったことで2つの被固定部材の凹面と位置決め部材13dの凸面とが合致したことが判断できる。
第3の1実施例は、六角レンチを用いて位置決め部材13dを回動させることで、位置決め部材13dの凸面と25つの被固定部材の凹面とが合致したか否かを手ごたえと2つの被固定部材の間に形成した周辺隙間が均等であるか否かにより判断できるので、より正確な位置決め固定を得やすい。すなわち、2つの被固定部材の間に位置決め部材13dを挿入した状態で周辺隙間が均等であるか否かを測定し、均等でなければ、位置決め部材13cの六角形の孔63dに六角レンチを挿入しいずれかの方向に回動させる。この回動により周辺隙間が均等になり、且つ、回動力に違和感が無くなった(テーパ面が合致するとその当たり面が均等になるので回動力が軽くなる。)ことの感覚により、位置決め部材13cの凸面と被固定部材の凹面が正確に合致した事が判断できる。
次に図15(a)(b)に示す実施例は、第3の2実施例を示すものである。この実施例の位置決め部材13d1は、その水平面で2分割すると共に、その合わせ面を円筒形の円筒形の凸部66dとこれに合致する円筒形の凹部67dとで横方向の位置を確保し、相対的に回動できる構成としてある。この相対的な回動は、下方位置決め凸面21d1に設けた六角形の孔64d及び上方位置決め凸面20d1に設けた六角形の孔65dに六角レンチを挿入して行う。
この構成の実施例は、2つの被固定部材の凹面に位置決め部材13d1を挿入し締結部材の押し圧力を作用させない状態で、六角形の孔64dと六角形の孔65dに六角レンチを挿入して、双方を任意の方向に回動させる。すると、2つの被固定部材の凹面と位置決め部材13d1の凸面テーパ面に片当たりがあると、前述と同様に違和感があり合致すると違和感がなくなる。この様に六角レンチで下方位置決め凸面21d1と上方位置決め凸面20d1を任意の方向に回転させ違和感がなくなる位置になると共に2つの被固定部材の間に形成した周辺隙間が均等であることを確認できれば、被固定部材の凹面と位置決め部材13d1の凸面のテーパ面が正確に合致した状態であることを確認できる。
この様にこの実施例では、位置決め部材13d1の上方位置決め凸面20d1と下方位置決め凸面21d1を個別に回動させ、その回動力の感覚と周辺隙間により、上方位置決め凹面18d1と下方位置決め凹面25d1の双方のテ-パ面と、上方位置決め凸面20dと下方位置決め凸面21d1の双方のテーパ面を確実に合致させることが確認できるので、正確な位置決め固定を行うことができる。また、位置決め部材13d1の上方位置決め凸面20d1と下方位置決め凸面21d1を個別に回動させるので、その調整量は偏倚量δ3の倍になる。
図16、(a)(b)は、第3の1実施例で説明した位置決め部材の使用方法の一例を示すものである。(第3の2実施例を用いても良い)この図16は、上被固定部材10dと下被固定部材11dとを位置決め部材13dを用いて位置決め固定するとき、上被固定部材10dと下被固定部材11dの位置調整を行う使用例である。この使用例の特徴は、2つの被固定部材を所定の位置に固定することも可能である(第3の1実施例で説明)が、被固定物が用いられる上で、何等かの事情で2つの被固定部材の位置を僅かに調整する必要があるときに、その調整を可能とするものである。
以下この使用例を説明する。上被固定部材10dと下被固定部材11dの凹面間に位置決め部材13dを挿入し、その端面を合せる(あるいは、2つの被固定部材の合せる位置に罫書き線を入れる。)この時は、上被固定部材10dと下被固定部材11dの合せ面19dに隙間δを形成する。この隙間δが、上被固定部材10dと下被固定部材11dの周辺隙間が均等であることを確認する。この周辺隙間が均等でない場合は、2つの被固定部材の凹面と位置決め部材13dの凸面の片当たりが発生しているので、位置決め部材13dの六角形の孔63dに六角レンチを挿入していずれかの方向の回動により、その回動力に違和感がなくなると共に、前記周辺隙間が均等になる位置まで調整する。この作業により周辺隙間を均等にすると、2つの被固定部材の凹面と位置決め部材13dの凸面が合致したことが確認できる。
図16、に示した使用例において、2つの被固定物を、図16(a)の鎖線で示すように、調整することができる。この調整作業は、先ず、前述したように、上被固定部材10dと下被固定部材11dを所定の位置に揃えておき、その状態で位置決め部材13dの凸面と2つの被固定部材の凹面が合致するように調整する。次に、下被固定部材11dを固定し、上被固定部材10dを動けるようにしておくと共に、締結部材で軽く締結した状態にすることで、2つの被固定部材の凹面と位置決め部材13dの凸面を正確に合せた状態を保つ。そして、再び位置決め部材13dの六角形の孔63dに六角レンチを差込み、矢印A1の方向に回動力を加える。この回動力により上被固定部材10dを上被固定部材10d1の位置に移動させ、その後締結部材の締結力を大きくすることで、その調整が終了する。尚、この調整において、矢印A1方向の回動力がそのテーパ面の静止摩擦より動摩擦に変化した時点で急激に減少するので、回動力加えすぎないように、小さいハンマーによる衝撃を加えることで、より滑らかに調整ができる。この様に2つの被固定部材を所望の位置に調整しえる使用方法もある。
次に第4実施例を示す図17(a)(b)と第4の1実施例を示す図18によって説明する。この位置決め部材13eと位置決め部材13fの特徴は、その剛性を調整する機能を持つことにある。この位置決め部材の剛性は、位置決め固定する2つの被固定部材の材質に適応させるために利用するものである。尚、剛性は、貫通孔(16、23f)の径により調整可能であるが、この実施例は、貫通孔によらず剛性を調整するものである。従って貫通孔の径とスリットを併用した場合より大きな調整が可能となる。
第4実施例を示す図17(a)(b)において位置決め部材13eは、傾斜角度を同一にした上方位置決め凸面20eと下方位置決め凸面21eを備え、その中央には貫通孔23eを設けた構成である。この貫通孔23eは、図17(b)に示すように貫通孔23eに、適宜の深さで構成した複数のスリット32eが設けてある。位置決め部材13eは、このスリット32eの数及び深さを適宜選択することで、その剛性の強弱が調整できる。
また、図18に示した第4の1実施例の位置決め部材13fは、剛性の強弱を調整する構造として、貫通孔23f中央部に幅の広い溝33fを設けてある。従って、剛性の強弱は、この溝33fの幅h1と径h2を適宜選択することで決定される。
本発明の第1実施例の断面図。 上被固定部材10の断面図。 位置決め部材13の詳細断面図。 下被固定部材11の断面図。 位置決め固定機構の位置決め固定前の初期状態を示す図。 位置決め固定機構の位置決め固定完了状態を示す図。 位置決め部材の細部の断面図。 (a)は図7のa部拡大一部断面図、(b)は図7のb部拡大一部断面図。 第1実施例の他実施例の断面図。 第2実施例の位置決め固定機構の断面図。 第2実施例の位置決め部材の断面図。 第2の1実施例の位置決め固定機構の断面図。 (a)は第3実施例の位置決め固定機構の断面図、(b)はその位置決め部材の平面図。 (a)は第3の1実施例の位置決め固定機構の断面図、(b)はその位置決め部材の平面図。 (a)は第3の2実施例の位置決め固定機構の断面図、(b)はその位置決め部材の平面図。 (a)は第3の1実施例又は第3の2実施例の使用例の正面図、(b)はその断面図。 (a)は、第4実施例の位置決め部材の断面図、(b)はその鉦面図図。 第4の1実施例の位置決め部材の断面図。
符号の説明
10 上被固定部材
11 下被固定部材
12 位置決め固定機構
13 位置決め部材
14 締結部材
15 凹面
16 貫通孔
17 下面
18 上方位置決め凹面
20 上方位置決め凸面
21 下方位置決め凸面
22 水平方向中心線
23 貫通孔
24 上面
25 下方位置決め凹面
26 孔
27 ネジ部

Claims (6)

  1. 位置決め固定される上被固定部材と下被固定部材と、この上被固定部材と下被固定部材の間に挿入する位置決め部材と、この位置決め部材と上被固定部材及び下被固定部材に押し圧力を付与する締結部材と、を有する位置決め固定機構において、
    前記位置決め部材は、その水平方向の基準線から上方向に縮径するテーパ面を有する上方位置決め凸面と、その水平方向の基準線から下方向に縮径するテーパ面を有する下方位置決め凸面と、その内方への縮径を許容する貫通孔とを備え、
    前記上被固定部材は、前記上方位置決め凸面に合致する上方位置決め凹面を備え、
    前記下被固定部材は、前記下方位置決め凸面に合致する下方位置決め凹面を備え、
    前記位置決め部材を上被締結部材と下被締結部材との間に挿入し締結部材で締結したとき弾性限度内で縮径する構成とした事を特徴とする位置決め固定機構。
  2. 前記位置決め部材の上方位置決め凸面と下方位置決め凸面のテーパ面の傾斜角度を同一角度としたことを特徴とする請求項1記載の位置決め固定機構。
  3. 前記位置決め部材の一方の位置決め凸面のテーパ面の傾斜角度を他方の位置決め凸面のテーパ面の傾斜角度より小さい角度としたことを特徴とする請求項1記載の位置決め固定機構。
  4. 前記位置決め部材の一方の位置決め凸面のテーパ面の中心と他方の位置決め凸面のテーパ面の中心を偏心させたことを特徴とする請求項1記載の位置決め固定機構。
  5. 前記位置決め部材はその剛性を調整するための溝を備えたことを特徴とする請求項1記載の位置決め固定機構。
  6. 前記上方の位置決め凸面と下方の位置決め凸面に表面硬化処理を施したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の位置決め固定機構。
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