JP2008087479A - 射出成形装置用金型 - Google Patents

射出成形装置用金型 Download PDF

Info

Publication number
JP2008087479A
JP2008087479A JP2007233183A JP2007233183A JP2008087479A JP 2008087479 A JP2008087479 A JP 2008087479A JP 2007233183 A JP2007233183 A JP 2007233183A JP 2007233183 A JP2007233183 A JP 2007233183A JP 2008087479 A JP2008087479 A JP 2008087479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
injection molding
molding apparatus
light
photocurable resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007233183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5449660B2 (ja
Inventor
Hidehisa Tanaka
英久 田中
Jun Koike
純 小池
Yukio Iimura
幸生 飯村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2007233183A priority Critical patent/JP5449660B2/ja
Publication of JP2008087479A publication Critical patent/JP2008087479A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5449660B2 publication Critical patent/JP5449660B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】精密な成形品を得ることができる射出成形装置用金型を提供する。
【解決手段】この射出成形装置用金型10は、常温で行うことが可能であり、かつ比較的大きな型締力で成形を行うことで、精密な成形品を得ることが可能となっている。金型10の少なくとも一部分をなし、光硬化性樹脂が充填されるキャビティ16へと光を透過可能な光透過部品22を有する。該光透過部品に負荷された型締力を変形により逃がすように該光透過部品を支持している負荷変形部品28をさらに具備することが好ましい。
【選択図】図1B

Description

本発明は、射出成形装置に用いられる金型に関する。
特許文献1には、常温低圧で合成樹脂の成形を行うことを目的とし、金型のキャビティに充填された光硬化性樹脂に光を照射して、硬化、成形を行う射出成形装置が開示されている。即ち、金型の少なくとも一部分を光透過性材料で形成し、外部光源あるいは光透過性材料内に組み込まれた光源からの光を、キャビティ内の光硬化性樹脂へと透過している。特に、金型に強度が必要な場合、あるいは、光透過性材料が高価な場合には、金型を外型と内型とで構成し、内型のみを光透過性材料で形成するようにしている。
特開平11−179739号公報
特許文献1の射出成形装置では、金型に大きな型締力を負荷しないため、微細で精密な成形品を得ることが難しい。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、精密な成形品を得ることができる射出成形装置用金型を提供することである。
本発明の第1実施態様の射出成形装置用金型は、前記金型の少なくとも一部分をなし、光硬化性樹脂が充填されるキャビティへと光を透過可能な光透過部品を具備することを特徴とする。
本発明の第2実施態様の射出成形装置用金型は、第1実施態様の射出成形装置用金型において、前記光透過部品に負荷された型締力を変形により逃がすように前記光透過部品を支持している負荷変形部品をさらに具備することを特徴とする。
本発明の第3実施態様の射出成形装置用金型は、第1又は第2の実施態様の射出成形装置用金型において、金型には、前記光透過部品を介して前記キャビティへと照射される光を発光する光源ユニットが組み込まれている、ことを特徴とする。
本発明の第4実施態様の射出成形装置用金型は、第1乃至3のいずれか1の実施態様の射出成形装置用金型において、前記金型の少なくとも一部分が、型締力を増大するようにアクチュエータにより圧縮可能である、ことを特徴とする。
本発明の第5実施態様の射出成形装置は、第1乃至第4のいずれか1の実施態様の射出成形装置用金型と、前記金型へと前記光硬化性樹脂を射出するためのスクリュあるいはプランジャと、前記スクリュあるいはプランジャへと前記光硬化性樹脂を供給するディスペンサと、を具備することを特徴とする。
本発明の第6実施態様の射出成形装置は、第5実施態様の射出成形装置において、第3実施態様の射出成形装置用金型と、前記金型への光硬化性樹脂の充填状態を検出するための検出部と、を具備し、前記光源ユニットは、前記検出部による検出結果に基いて発光状態を調節可能である、ことを特徴とする。
本発明の第7実施態様の射出成形装置は、第5実施態様の射出成形装置において、前記検出部が、前記スクリュあるいはプランジャの位置、前記金型を閉じてからの時間、あるいは、前記キャビティの圧力を検出する、ことを特徴とする。
本発明の第8実施態様の射出成形装置は、第5実施態様の射出成形装置において、前記ディスペンサが密閉されている、ことを特徴とする。
本発明の第9実施態様の射出成形方法は、第5乃至第8の実施態様のいずれか1の実施態様の射出成形装置を用いることを特徴とする。
本発明の第1実施態様の射出成形装置用金型では、比較的大きな型締力で成形を行うことで、精密な成形品を得ることが可能となっている。
本発明の第2実施態様の射出成形装置用金型では、型閉時に、光透過部品に負荷される型締力を負荷変形部品を変形させて逃がすことで、比較的負荷荷重に対して脆弱な光透過部品の損傷を防止することが可能となっている。
本発明の第3実施態様の射出成形装置用金型では、金型に光源ユニットが組み込まれているため、金型の外部から光を導入する必要がない。このため、金型の外側部分を光透過性材料ではなく通常の金型の材料で形成することができ、金型の強度を増大することが可能となっている。
本発明の第4実施態様の射出成形装置用金型では、金型の少なくとも一部分を圧縮させて型締力を増大することで、高い転写性を確保することが可能となっている。
本発明の第5実施態様の射出成形装置では、第1乃至第4の実施態様のいずれか1の実施態様の射出成形装置用金型を用いており、第1乃至第4の実施態様のいずれか1の実施態様の射出成形装置用金型の効果と同様な効果を得ることが可能となっている。
本発明の第6実施態様の射出成形装置用金型では、金型への光硬化性樹脂の充填状態に応じて光源ユニットの発光状態を調節することにより、光硬化性樹脂の硬化の進行を調節でき、最適な硬化工程を実現することが可能となっている。
本発明の第7実施態様の射出成形装置用金型では、スクリュあるいはプランジャの位置、金型を閉じてからの時間、あるいは、キャビティの圧力を検出することで、金型への光硬化性樹脂の充填状態を的確に把握することが可能となっている。
本発明の第8実施態様の射出成形装置では、密閉されたディスペンサからスクリュあるいはプランジャへと光硬化性樹脂を供給することで、特に低粘度の又は揮発性を有する光硬化性樹脂を用いる場合に、光硬化性樹脂の漏れ、揮発を防止することが可能となっている。
本発明の第9実施態様の射出成形方法では、第5乃至第8の実施態様のいずれか1の実施態様の射出成形装置を用いて射出成形を行うことにより、第5乃至第8の実施態様のいずれか1の実施態様の射出成形装置の効果と同様な効果を得ることができる。
以下、本発明の第1実施形態を図1A及び図1Bを参照して説明する。
図1A及び図1Bに示されるように、本実施形態の射出成形装置用金型10は、横型射出成形装置用の金型10であり、右型12と左型14とにより形成されている。右型12と左型14とを閉じることで、右型12と左型14との間に成形品の外形をなすキャビティ16が形成される。右型12には、キャビティ16へと光硬化性樹脂を注入するためのランナー18が形成されている。
左型14は、外型をなす補強部品20と、内型をなす光透過部品22とにより形成されている。補強部品20は、通常の射出成形装置用金型に用いられる比較的強度の強い材料によって形成されている。一方、光透過部品22は、光硬化性樹脂を硬化可能な光を透過する材料、例えば、スプラジル、溶融石英、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイクラウンガラスによって形成されている。そして、光透過部品22には、複数の光源24から形成されている光源ユニット26が組み込まれている。光源24としては、発光ダイオード(以下、LEDと称する)、レーザーダイオード(以下、LDと称する)、蛍光灯、紫外線灯、赤外線灯等が用いられる。
補強部品20の右型12側の面では、周縁部が型閉時に右型12に押圧されるようになっており、中央部には凹部が形成されている。この凹部には、光透過部品22が金型の開閉方向に摺動自在に収容されている。そして、光透過部品22の右型12側の面では、型閉時に、周縁部が右型12に押圧され、中央部によってキャビティ16が規定されるようになっている。そして、光透過部品22内の光源ユニット26を発光させることにより、光透過部品22を介してキャビティ16へと光を照射することが可能である。さらに、補強部品20の凹部の底部と光透過部品22との間に、負荷変形部品28が介設されている。この負荷変形部品28は、型閉時に、光透過部品22に負荷された型締力を圧縮変形により逃がすように光透過部品22を支持している。負荷変形部品28は、コイルばね、皿ばね、油圧あるいは空圧シリンダ等によって形成されている。
次に、本実施形態の射出成形装置用金型10を用いた射出成形方法について説明する。
この射出成形方法では、右型12と左型14とを閉じて締め付け、金型10に比較的大きな型締力を作用させる。この際、図1B中矢印Bで示されるように、型締力の大部分は右型12と左型14の補強部品20との間で作用し、図1B中矢印Cで示されるように、型締力の一部分のみが右型12と左型14の光透過部品22との間で作用する。ここで、光透過部品22に負荷された型締力は、図1B中矢印Dで示されるように、負荷変形部品28が圧縮変形することにより逃がされ、光透過部品22には大きな負荷荷重は作用されない。この後、右型12のランナー18を介して、キャビティ16内へと光硬化性樹脂を注入していく。そして、光源ユニット26を発光させて、光源ユニット26からの光を、光透過部品22を透過させてキャビティ16内の光硬化性樹脂へと照射して、光硬化性樹脂を硬化させる。光硬化性樹脂が完全に硬化、成形された後、型を開いて成形品を取り出す。
なお、LEDで生成される光は指向性が強いため、光源24としてLEDを用いる場合には、拡散フィルタ等を用いて光を拡散することで、キャビティ内の光硬化性樹脂の特定箇所だけが硬化してしまうことを防止することが好ましい。
以上の射出成形方法は、常温で行うことが可能であり、熱に弱いICタグ等の半導体素子をインサートするインサート成形に適したものとなっている。
従って、本実施形態の射出成形装置用金型10は次の効果を奏する。
本実施形態の射出成形装置用金型10では、比較的大きな型締力で成形を行うことで、精密な成形品を得ることが可能となっている。
また、型閉時に、光透過部品22に負荷される型締力を負荷変形部品28を圧縮変形させて逃がすことで、比較的負荷荷重に弱い光透過部品22の損傷を防止することが可能となっている。
さらに、金型10に光源ユニット26が組み込まれているため、金型10の外部から光を導入する必要がない。このため、右型12及び左型14の外側部分をなす補強部品20を、光透過性材料でなく通常の金型の材料で形成することができ、金型10の強度を増大することが可能となっている。
図2は、本発明の第2実施形態を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図2に示されるように、本実施形態の光源ユニット26は、光透過部品22とは別体的に金型10に組み込まれている。即ち、光透過部品22に対してキャビティとは反対側に、かつ、光透過部品22と補強部品20との間に、光源ユニット26が配置されている。
本実施形態では、第1実施形態のように光透過部品22に光源ユニット26を組み込む場合と比較して、光透過部品22の構成を簡単化することが可能となっていると共に、光源ユニット26が故障した場合に、光源ユニット26のみを容易に交換することが可能となっている。
図3及び図4は、本発明の第3実施形態を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図3に示されるように、本実施形態の射出成形装置の金型10では、ランナー18は、右型12の中央部において金型10の開閉方向即ち左右方向に延設されている。そして、成形品は中央部の肉厚が充分に薄い形状であり、これに対応して、ランナー18の出口近傍の中央部においてキャビティ16が充分に薄くなっている。
金型10の光源ユニット26は、光源24としての多数のLEDを集合させることにより形成されており、各LEDを任意のタイミングで点灯あるいは消灯させることが可能である。特に、本実施形態の光源ユニット26では、図3及び図4に示されるように、ランナー18に対面する位置を中心とし、多数のLEDを環状に配列して環状LED列を形成し、このような環状LED列を同心的に多数配置している。そして、光源ユニット26は、キャビティ16の全体に対面するように配置されている。
図3に示されるように、射出成形装置は、供給された光硬化性樹脂を金型10へと射出するスクリュあるいはプランジャ37を有する。さらに、射出成形装置は、金型10への光硬化性樹脂の充填状態を検出するための検出部38を有する。本実施形態では、検出部38によって、スクリュあるいはプランジャ37の位置を検出する。検出部38による検出結果は、光源ユニット26へと出力される。光源ユニット26の発光状態は、検出部38から入力された検出結果に基いて制御される。
詳細に説明すると、本実施形態の金型10では、ランナー18の出口近傍の中央部においてキャビティ16が充分に薄くなっているため、ランナー18からキャビティ16へと光硬化性樹脂を注入する際に光源ユニット26を均一に発光させると、キャビティ16の中央部において光硬化性樹脂が先に硬化してしまい、キャビティ16の周縁部まで光硬化性樹脂が充分に注入されなくなるおそれがある。
かかる事態を防止するように、光源ユニット26の発光状態を調節する。即ち、図3中矢印Eで示されるように、光硬化性樹脂をスクリュあるいはプランジャ37へと供給し、スクリュあるいはプランジャ37によりランナー18を介してキャビティ16内へと注入する。この際、検出部38によって検出されたスクリュあるいはプランジャ37の位置が光源ユニット26へと入力され、スクリュあるいはプランジャ37が注入開始位置から注入終了位置まで移動するのに対応して、光源ユニット26では、最外側の環状LED列から最内側の環状LED列まで各環状LED列が順次発光されていく。
従って、本実施形態の射出成形装置は次の効果を奏する。
本実施形態の射出成形装置では、金型10への光硬化性樹脂の充填状態に応じて光源ユニット26の発光状態を調節することにより、光硬化性樹脂の硬化の進行を調節でき、最適な硬化工程を実現することが可能となっている。
なお、本実施形態では、検出部38によって、スクリュあるいはプランジャ37の位置を検出しているが、金型10を閉じてからの時間、あるいは、キャビティ16の圧力を検出して、光硬化性樹脂の充填状況を把握するようにしてもよい。
図5A及び図5Bは、本発明の第4実施形態を示す。第3実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態の射出成形装置は、竪型射出成形装置であり、金型10は、第3実施形態の右型と左型とに夫々対応する上型30と下型32とにより形成されている。また、この射出成形装置では、1つの金型10で2つの成形品が成形されるようになっており、型閉時に2つのキャビティ16が形成される。そして、ランナー18は、上型30から下型32まで延びて下型32において分岐しており、型閉時に各キャビティ16に接続されるようになっている。さらに、各キャビティ16に対して、第1実施形態と同様な光透過部品22及び負荷変形部品28が配設されている。
本実施形態では、金型10の少なくとも一部分が、型締力を増大するようにアクチュエータ34,36により圧縮可能である。即ち、光透過部品22は、射出成形装置のダイプレートに内蔵されているアクチュエータ34,36によって、金型10の閉方向へと圧縮可能である。アクチュエータ34,36としては、例えば、押出ピン34、油圧あるいは空圧シリンダ36、電動あるいは油圧モータ、ばねが用いられる他、磁力を利用してもよい。そして、光透過部品22のキャビティ16側の面には、微細パターンが形成されている。
本実施形態の射出成形方法では、第3実施形態と同様に、上型30と下型32とを閉じて締め付けた際に、光透過部品22に負荷された型締力は、負荷変形部品28が圧縮変形することにより逃がされる。そして、光硬化性樹脂をキャビティ16内へと注入して硬化する際には、図5B中矢印F,Gで示されるように、アクチュエータ34,36によって光透過部品22を金型10の閉方向へと圧縮させて、型締力を増大させる。この結果、光透過部品22の表面の微細パターンにまで、光硬化性樹脂が充分に入り込み、高い転写性が確保される。なお、アクチュエータによる光透過部品22の圧縮は、型締力の増大により光透過部品22が損傷されない程度に制限される。
従って、本実施形態の射出成形装置用金型10は次の効果を奏する。
本実施形態の射出成形装置用金型10では、微細パターンが形成されている光透過部品22を圧縮させて型締力を増大することで、微細パターンに対して高い転写性を確保することが可能となっている。
なお、本実施形態では、光硬化性樹脂の注入工程及び硬化工程において、光透過部品22を圧縮させているが、注入工程と硬化工程とのいずれか一方の工程において圧縮させるようにしてもよく、光透過部品22以外の金型10の一部分、あるいは、金型10の全部を圧縮するようにしてもよい。また、アクチュエータとして、金型10の型締機構自体を用いるようにしてもよい。
図6及び図7は、本発明の第5実施形態を示す。第4実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態の射出成形装置用金型10の下型32では、キャビティ16内の光硬化性樹脂を硬化するのに用いられるキャビティ用光透過部品22に加えて、ランナー18内の光硬化性樹脂を硬化するためのランナー用光透過部品22aを用いている。即ち、型閉時には、上型30の上側ランナー18uが下型32のランナー用光透過部品22aに形成されている下側ランナー18dに接続され、下側ランナー18dが各キャビティ16に接続される。そして、ランナー用光透過部品22aに対しても、光源ユニット26aが組み込まれ、負荷変形部品28aが配設されている。
本実施形態の射出成形方法では、光硬化性樹脂をランナー18を介してキャビティ16へと注入した後、キャビティ用光透過部品22を介してキャビティ16内の光硬化性樹脂を硬化させると共に、ランナー用光透過部品22aを介してランナー18内の光硬化性樹脂を硬化する。
従って、本実施形態の射出成形装置用金型10は次の効果を奏する。
本実施形態の射出成形装置用金型10では、第4実施形態の金型10と異なり、ランナー18内の光硬化性樹脂を硬化することが可能となっており、ランナー18内の非硬化の光硬化性樹脂の除去工程が不要となっている。
なお、実際上、金型10においてランナー18はキャビティ16よりも充分に小さく、図7に示されるように、成形品39においてランナー部分39aは製品部分39bよりも充分に小さくなるので、ランナー18内の光硬化性樹脂を硬化するようにしても、成形工程、成形製品に対してほとんど影響を与えない。
図8及び図9は、本発明の第6実施形態を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図8は竪型射出成形装置を示し、図9は横型射出成形装置を示している。そして、本実施形態の射出成形装置は、スクリュあるいはプランジャ37に光硬化性樹脂を供給するためのディスペンサ40を有し、このディスペンサ40は、経路部42を介してスクリュあるいはプランジャ37に接続されている。これらディスペンサ40及び経路部42は密閉されている。そして、密閉空間の圧力は調節可能であり、密閉空間は光硬化性樹脂が安定して供給されるような適切な圧力に保持される。また、光硬化性樹脂を供給するための駆動源としては、電力、油圧、空圧、磁力、あるいは、これらの組み合わせ等を利用した駆動源が用いられる。
従って、本実施形態の射出成形装置は次の効果を奏する。
本実施形態の射出成形装置では、ディスペンサ40及び経路部42は密閉されており、ディスペンサ40から経路部42を介してスクリュあるいはプランジャ37へと光硬化性樹脂を供給している。このため、低粘度の又は揮発性を有する光硬化性樹脂を用いる場合には、ホッパ等の一般的なディスペンサ40を用いる射出成形装置と異なり、光硬化性樹脂の漏れ、揮発を防止することが可能となっている。
なお、第3乃至第6の実施形態においても、第2実施形態のように、光源ユニット26を光透過部品22とは別体的に金型10に組み込むようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、金型10に光源ユニット26を組み込んでいるが、組み込みによりコストが増大してしまう場合には、金型10の外部に光源ユニット26を配設するようにすることも可能である。
本発明の第1実施形態の射出成形装置用金型を型開状態で示す横断面図。 本発明の第1実施形態の射出成形装置用金型を型閉状態で示す横断面図。 本発明の第2実施形態の射出成形装置用金型を型開状態で示す横断面図。 本発明の第3実施形態の射出成形装置を示す横断面図。 本発明の第3実施形態の射出成形装置の光源ユニットを示す上面図。 本発明の第4実施形態の射出成形装置を型閉状態で示す縦断面図。 本発明の第4実施形態の射出成形装置を型圧縮状態で示す縦断面図。 本発明の第5実施形態の射出成形装置を型閉状態で示す縦断面図。 本発明の第5実施形態の射出成形装置によって成形された成形品を示す上面図。 本発明の第6実施形態の竪型射出成形装置を示す縦断面図。 本発明の第6実施形態の横型射出成形装置を示す縦断面図。
符号の説明
10…金型、16…キャビティ、22…光透過部品、28…負荷変形部品。

Claims (9)

  1. 射出成形装置用金型であって、前記金型の少なくとも一部分をなし、光硬化性樹脂が充填されるキャビティへと光を透過可能な光透過部品を具備することを特徴とする射出成形装置用金型。
  2. 前記光透過部品に負荷された型締力を変形により逃がすように前記光透過部品を支持している負荷変形部品をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の射出成形装置用金型。
  3. 金型には、前記光透過部品を介して前記キャビティへと照射される光を発光する光源ユニットが組み込まれている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形装置用金型。
  4. 前記金型の少なくとも一部分は、型締力を増大するようにアクチュエータにより圧縮可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の射出成形装置用金型。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の射出成形装置用金型と、
    前記金型へと前記光硬化性樹脂を射出するためのスクリュあるいはプランジャと、
    前記スクリュあるいはプランジャへと前記光硬化性樹脂を供給するディスペンサと、
    を具備することを特徴とする射出成形装置。
  6. 請求項3に記載の射出成形装置用金型と、
    前記金型への前記光硬化性樹脂の充填状態を検出するための検出部と、を具備し、
    前記光源ユニットの発光状態は、前記検出部による検出結果に応じて調節可能である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の射出成形装置。
  7. 前記検出部は、前記スクリュあるいはプランジャの位置、前記金型を閉じてからの時間、あるいは、前記キャビティの圧力を検出する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の射出成形装置。
  8. 前記ディスペンサは密閉されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の射出成形装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の射出成形装置を用いることを特徴とする射出成形方法。
JP2007233183A 2006-09-08 2007-09-07 射出成形装置用金型 Active JP5449660B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007233183A JP5449660B2 (ja) 2006-09-08 2007-09-07 射出成形装置用金型

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006244478 2006-09-08
JP2006244478 2006-09-08
JP2007233183A JP5449660B2 (ja) 2006-09-08 2007-09-07 射出成形装置用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008087479A true JP2008087479A (ja) 2008-04-17
JP5449660B2 JP5449660B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=39372100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007233183A Active JP5449660B2 (ja) 2006-09-08 2007-09-07 射出成形装置用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5449660B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55158949A (en) * 1979-05-23 1980-12-10 Omnitech Inc Method of forming article and its molding device
JPH11179739A (ja) * 1997-12-19 1999-07-06 Toshiba Mach Co Ltd 低圧成形方法及び装置
JP2005035207A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Meiki Co Ltd 射出成形機用モータの負荷監視および保護方法
JP2007164058A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Nikon Corp 光学基材、金型、及び複合型光学部品の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55158949A (en) * 1979-05-23 1980-12-10 Omnitech Inc Method of forming article and its molding device
JPH11179739A (ja) * 1997-12-19 1999-07-06 Toshiba Mach Co Ltd 低圧成形方法及び装置
JP2005035207A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Meiki Co Ltd 射出成形機用モータの負荷監視および保護方法
JP2007164058A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Nikon Corp 光学基材、金型、及び複合型光学部品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5449660B2 (ja) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8057209B2 (en) Mold for injection molding apparatus
US20100041169A1 (en) Method of forming a resin cover lens of LED assembly
US9383074B2 (en) Light-emitting device and production method for synthetic resin globe for said light-emitting device
TWI527278B (zh) A molded article production apparatus, a molded article production method, and a molded article
PL1484148T3 (pl) Sposób formowania żywicy wulkanizowanej ultrafioletem
EP2030752A1 (en) Method of forming a resin cover lens of LED assembly
JP5449660B2 (ja) 射出成形装置用金型
KR20240031272A (ko) 임프린트 장치, 물품 제조 방법, 및 임프린트 방법
JPWO2009016990A1 (ja) 金型構造、射出成形装置、及び成形方法
JPH11179739A (ja) 低圧成形方法及び装置
KR20120064203A (ko) 렌즈 성형용 금형 및 이를 이용한 렌즈의 제조방법
KR101411597B1 (ko) 자외선 성형 시스템
KR102449655B1 (ko) 사출 성형 장치
JP2011025606A (ja) 光硬化性樹脂成形装置
KR101278664B1 (ko) 자외선 경화 수지 성형장치
KR101280544B1 (ko) 자외선 경화 수지 성형을 위한 몰드
JP2010083045A (ja) 金型構造、射出成形装置、及び成形方法
TWI439744B (zh) 導光板的製作方法
JPH02304505A (ja) 非球面光学素子の製造方法
TWI423874B (zh) 一種模內塗裝方法
JP2005297211A (ja) 合成樹脂成形方法およびこれに使用する成形装置
JPWO2009016991A1 (ja) 射出成形装置、成形方法、成形品、及び光学素子
JP2010089293A (ja) 成形方法
JP2010113871A (ja) 導光板の成形方法および導光板の成形金型
JP2011062993A (ja) 成形型および樹脂成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120417

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5449660

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350