JP2008085867A - 受信機および受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】過剰な特性改善を行わずに、低消費電力化を図る。
【解決手段】受信制御部112は、デコーダ110から供給されるペイロード伝送レートの情報Itrに基づいて、受信データの伝送レートを確認する。受信制御部112は、伝送レートが2本のアンテナで受信すべき伝送レートであると判断するときは、アンテナ101a,101bの両方の受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Sabの選択状態とする。また、受信制御部112は、2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないと判断するときは、アンテナ101aまたはアンテナ101bのいずれかの受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Saまたは受信信号Sbの選択状態とする。
【選択図】図1
【解決手段】受信制御部112は、デコーダ110から供給されるペイロード伝送レートの情報Itrに基づいて、受信データの伝送レートを確認する。受信制御部112は、伝送レートが2本のアンテナで受信すべき伝送レートであると判断するときは、アンテナ101a,101bの両方の受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Sabの選択状態とする。また、受信制御部112は、2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないと判断するときは、アンテナ101aまたはアンテナ101bのいずれかの受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Saまたは受信信号Sbの選択状態とする。
【選択図】図1
Description
この発明は、複数のアンテナを用いてダイバーシティ受信をする受信機および受信方法に関する。詳しくは、この発明は、通信に利用する周波数帯、受信信号の振幅、伝送レート等に基づいてアンテナの使用本数を変更することにより、過剰な特性改善を行わずに、低消費電力化を図るようにした受信機等に係るものである。
図29は、複数のアンテナを用いてダイバーシティ受信をするMB−OFDM(Multi Band-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)受信機200の構成例を示している。
この受信機200は、アンテナ201a,201bと、RF(高周波)部202a,202bと、A/D変換器203a,203bと、FFT(Fast Fourier Transform)部204a,204bと、チャネル補正部205a,205bと、合成器206と、復調部207と、デインターリーバ208と、デコーダ209と、出力端子210とを有している。RF部202a,202b、A/D変換器203a,203b、FFT部204a,204bおよびチャネル補正部205a,205bは、受信部を構成している。
アンテナ201a,201bは、ダイバーシティ受信を行うために配置された2本の受信アンテナである。RF部202a,202bは、アンテナ201a,201bを介して受信されるマルチキャリア信号(OFDM信号)に対して、ダウンコンバート等の所定の無線処理を行う。A/D変換器203a,203bは、RF部202a,202bから出力されるマルチキャリア信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
FFT部204a,204bは、A/D変換器203a,203bでデジタル信号に変換されたマルチキャリア信号に対してFFT(高速フーリエ変換)の処理を施し、マルチキャリア信号を時間軸の信号から周波数軸の信号に変換し、さらにサブキャリア復調(QPSK復調等)を行って、サブキャリア毎に、受信信号(I信号およびQ信号)を取得する。
チャネル補正部205a,205bは、FFT部204a,204bから出力される受信信号の振幅および位相の変動を、サブキャリア毎に、補正する。この場合、チャネル補正部205a,205bは、サブキャリア毎に、受信信号を構成するチャネル推定信号に既知の信号を乗算する処理により受信信号の振幅および位相の変動を推定して補正処理を実行する。
合成器206は、チャネル補正部205aで補正された受信信号(アンテナ201aの受信系における受信信号)と、チャネル補正部205bで補正された受信信号(アンテナ201bの受信系における受信信号)とを、合成する。復調部207は、サブキャリア毎に、合成器206で得られる合成受信信号(I信号およびQ信号)を用いて、デマッピングの処理を行って受信データ(符号化され、かつインターリーブ処理されているシリアルデータ)を取得する。
デインターリーバ208は、復調部207で得られた受信データに対して、デインターリーブ処理をする。デコーダ209は、デインターリーバ208でデインターリーブ処理された受信データに対して復号化処理を行って出力端子210に出力する。
図29に示すMB−OFDM受信機200においては、常に、2本のアンテナ201a,201bが使用される。MB−OFDM方式では、PHYモードは53.3Mbpsから480Mbpsまで8種類定義される。このMB−OFDM方式は、非特許文献1、および非特許文献2に記載されている。
図30は、MB−OFDM方式におけるPHYパラメータを示している。MB−OFDM方式において、200Mbps以下の伝送レートでは、QPSK(Quadrature Phase ShiftKeying)変調方式が採用されると共に、周波数軸のデータ拡散FDS(Frequency DomainSpreading)、または、時間軸のデータ拡散TDS(Time Domain Spreading)を行うことで、低S/Nでも伝送可能としている。また、MB−OFDM方式において、320Mbps以上の伝送レートでは、16QAM(Quadrature AmplitudeModulation)の信号点配置と似たDCMという変調方式が採用されている。
図29に示すMB−OFDM受信機200では、2本のアンテナ201a,201bが常に使用状態に置かれるので、1つのアンテナで受信する場合に対する消費電力の増加は、伝送レートに拘わらず同じである。また、特性の改善度合いとしては、低いレートではそれほど大きくないが、高いレートでは改善度合いが大きい。つまり同じ消費電力の増加にも関わらず、効果に差がある。
また、低いレートの場合は、高いレートの場合と比べて、アンテナが1つでもかなりの飛距離がある。Wireless USB(Universal Serial Bus)のMMC(Micro-scheduledManagement Command)のデータのように、伝送路の状態に関係なく、低いレートで送るときもあるので、2本のアンテナで受信することで、過剰に特性が改善されるということもある。
特許文献1には、複数アンテナを使用して受信を開始し、受信電力の平均パワーが大きい場合は、いくつかのアンテナで受信をオフすることで、低消費電力化を目的としたOFDM受信装置が記載されている。
特開2004−274603号公報
IEEE P802.15−03/268r1
IEEE P802.15−03/267r6
上述の特許文献1においては、受信電力の平均パワーに関連してアンテナの使用本数を変更するものであり、伝送レートを基準としてアンテナの使用本数を変更して低消費電力化を図ることについては考えられていない。
この発明の目的は、伝送レート等に基づいてアンテナの使用本数を変更し、過剰な特性改善を行わずに、低消費電力化を図ることにある。
この発明の概念は、
複数のアンテナを用いてダイバーシティ受信をする受信機であって、
上記各アンテナに対応した受信信号を得る複数の受信部と、
上記各受信部で得られた受信信号のうち、選択された一個の受信信号、または選択された複数個の受信信号の合成信号を出力するセレクタと、
上記セレクタの選択動作を、少なくとも、通信に利用する周波数帯、受信信号の振幅、伝送レートのいずれかに基づいて制御する受信制御部と
を備えることを特徴とする受信機にある。
複数のアンテナを用いてダイバーシティ受信をする受信機であって、
上記各アンテナに対応した受信信号を得る複数の受信部と、
上記各受信部で得られた受信信号のうち、選択された一個の受信信号、または選択された複数個の受信信号の合成信号を出力するセレクタと、
上記セレクタの選択動作を、少なくとも、通信に利用する周波数帯、受信信号の振幅、伝送レートのいずれかに基づいて制御する受信制御部と
を備えることを特徴とする受信機にある。
この発明において、複数の受信部では、複数のアンテナに対応した受信信号が得られる。セレクタからは、各受信部で得られた受信信号のうち、選択された一個の受信信号、または選択された複数個の受信信号の合成信号が出力される。セレクタの選択動作は、受信制御部により、少なくとも、通信に利用する周波数帯、受信信号の振幅、伝送レートのいずれかに基づいて、制御される。この発明においては、通信に利用する周波数帯、受信信号の振幅、伝送レート等に基づいてアンテナの使用本数が変更されるため、過剰な特性改善を行わずに、低消費電力化を図ることが可能となる。
例えば、受信制御部では、伝送レートに基づいて、セレクタで選択される受信信号の個数(使用アンテナ本数に対応)が決定される。また、例えば、受信制御部では、さらに、受信信号の振幅に基づいて、各受信部で得られた受信信号から、決定された個数の受信信号が選定される。
例えば、伝送レートによって、合成ダイバーシティの効果に差がある場合が考えられる。特に、MB−OFDM方式の場合、53Mbps等の低レートでは周波数軸拡散、時間軸拡散をしていることから、既にダイバーシティ効果を得ている。また、53Mbps等の低レートでは、充分な伝送距離もある。アンテナ本数を一本増やすと3dBの改善となるが、53Mbps等の低レートでは、過剰に特性を良くしているとも考えられる。逆に480Mbpsの場合、アンテナの本数を増やすことのダイバーシティ効果が大きく、1本増やすと5〜6dBの改善を期待できる。
従って、53Mbpsのような低レートの場合は、使用アンテナ本数が減らされ、不使用のアンテナに対応したRF部、A/D変換器、FFT部、チャネル補正部等の動作が停止され、低消費電力化が図られる。また、使用するアンテナが受信信号の振幅に基づいて選定されることで、使用するアンテナ本数において、より高い受信特性を得ることが可能となる。
また、例えば、受信制御部では、伝送レートおよび受信信号の振幅に基づいて、セレクタで選択される受信信号の個数が決定されると共に、受信信号の振幅に基づいて、各受信部で得られた受信信号から、決定された個数の受信信号が選定される。この場合、セレクタで選択される受信信号の個数が、伝送レートの他に受信信号の振幅も考慮されて決定されるので、実際は受信状況が悪いのに伝送レートが低いというだけで使用アンテナ本数が少なくされるという不都合を回避できる。
また、例えば、受信制御部では、受信信号の振幅に基づいて、セレクタで選択される受信信号の個数が決定されると共に、受信信号の振幅に基づいて、各受信部で得られた受信信号から、決定された個数の受信信号が選定される。この場合、セレクタで選択される受信信号の個数が受信信号の振幅のみで決定されるので、実際の受信状況に応じて使用アンテナ本数を変更できる。
また、例えば、各受信部は、複数のバンドグループのうち、設定されたバンドグループの周波数帯で通信を行って受信信号を取得するものであり、受信制御部では、設定されたバンドグループに基づいて、セレクタで選択される受信信号の個数が決定される。バンドグループは、通信を行う周波数を意味する。周波数の低いバンドグループを使用している場合は、自由空間損失が小さく、伝搬距離が長くなるので、使用アンテナ本数が減らされ、不使用のアンテナに対応したRF部、A/D変換器、FFT部等の動作が停止され、低消費電力化が図られる。
また、例えば、各受信部は、所定数のサブバンドを使用した複数の周波数ホッピングパターンのうち、設定された周波数ホッピングパターンで通信を行って受信信号を取得するものであり、受信制御部では、設定された周波数ホッピングパターンに基づいて、セレクタで選択された受信信号の個数が決定される。多くのサブバンドを使用する周波数ホッピングパターンを使用している場合は、電力の瞬時値を大きくして伝送距離を伸ばすことができるので、使用アンテナ本数が減らされ、不使用のアンテナに対応したRF部、A/D変換器、FFT部等の動作が停止され、低消費電力化が図られる。
また、例えば、各受信部は、OFDM信号を受信して受信信号を取得するものであり、受信制御部では、OFDM信号のサブキャリアのアボイド情報に基づいて、セレクタで選択される受信信号の個数が決定される。この場合、アボイドされたサブキャリアと同一の情報を送っているサブキャリア部分では使用アンテナ本数が増やされるが、その他のサブキャリア部分では使用アンテナ本数が減らされ、不使用のアンテナに対応したRF部、A/D変換器、FFT部等の動作が停止され、低消費電力化が図られる。
この発明によれば、通信に利用する周波数帯、受信信号の振幅、伝送レート等に基づいてアンテナの使用本数を変更するものであり、過剰な特性改善を行わずに、低消費電力化を図ることができる。
第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態としてのMB−OFDM受信機100Aの構成を示している。この受信機100Aは、2本のアンテナを使用したダイバーシティ受信を行う。
この受信機100Aは、アンテナ101a,101bと、RF部102a,102bと、A/D変換器103a,103bと、FFT(Fast Fourier Transform)部104a,104bと、チャネル補正部105a,105bと、合成器106と、セレクタ107と、復調部108と、デインターリーバ109と、デコーダ110と、出力端子111と、受信制御部112とを有している。RF部102a,102b、A/D変換器103a,103b、FFT部104a,104bおよびチャネル補正部105a,105bは、受信部を構成している。
アンテナ101a,101bは、ダイバーシティ受信を行うために配置された2本の受信アンテナである。RF部102a,102bは、アンテナ101a,101bを介して受信されるマルチキャリア信号(OFDM信号)に対して、ダウンコンバート等の所定の無線処理を行う。A/D変換器103a,103bは、RF部102a,102bから出力されるマルチキャリア信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
FFT部104a,104bは、A/D変換器103a,103bでデジタル信号に変換されたマルチキャリア信号に対してFFT(高速フーリエ変換)の処理を施し、マルチキャリア信号を時間軸の信号から周波数軸の信号に変換し、さらにサブキャリア復調(QPSK復調等)を行って、サブキャリア毎に、受信信号(I信号およびQ信号)を取得する。
チャネル補正部105a,105bは、FFT部104a,104bから出力される受信信号の振幅および位相の変動を、サブキャリア毎に、補正する。この場合、チャネル補正部105a,105bは、サブキャリア毎に、受信信号を構成するチャネル推定信号に既知の信号を乗算する処理により受信信号の振幅および位相の変動を推定して補正処理を実行する。
合成器106は、チャネル補正部105aで補正された受信信号(アンテナ101aの受信系における受信信号)Saと、チャネル補正部105bで補正された受信信号(アンテナ101bの受信系における受信信号)Sbとを、合成する。セレクタ107は、受信制御部112の制御の下、チャネル補正部105aから出力される受信信号Sa、チャネル補正部105bから出力される受信信号Sb、または合成器106から出力される合成受信信号Sabを、選択的に出力する。
復調部108は、サブキャリア毎に、セレクタ107から出力される受信信号(I信号およびQ信号)を用いて、デマッピングの処理を行って受信データ(符号化され、かつインターリーブ処理されているシリアルデータ)を取得する。デインターリーバ109は、復調部108で得られた受信データに対して、デインターリーブ処理をする。デコーダ110は、デインターリーバ109でデインターリーブ処理された受信データに対して復号化処理を行って出力端子111に出力する。
受信制御部112は、デコーダ110から供給される伝送レートの情報Itrに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。上述したように、MB−OFDM方式では、PHYモードは53.3Mbpsから480Mbpsまで8種類定義される(図30参照)。受信制御部112は、200Mbps以下の伝送レートでは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。
この場合、受信信号Saが選択されるということは、アンテナ101aが使用アンテナとなり、アンテナ101bが不使用アンテナとなることを意味する。従って、この場合、受信制御部112は、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105aを電源オンとして動作状態とし、一方、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105bを電源オフとして非動作状態とする。
逆に、受信信号Sbが選択されるということは、アンテナ101bが使用アンテナとなり、アンテナ101aが不使用アンテナとなることを意味する。従って、この場合、受信制御部112は、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105bを電源オンとして動作状態とし、一方、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105aを電源オフとして非動作状態とする。
また、受信制御部112は、320Mbps以上の伝送レートでは、合成受信信号Sabを出力するように、セレクタ107を制御する。この場合、合成受信信号Sabが選択されるということは、アンテナ101a,101bの両方が使用アンテナとなることを意味する。従って、この場合、受信制御部112は、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105aを電源オンとして動作状態とすると共に、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105bも電源オンとして動作状態とする。
図1に示す受信機100Aの動作を説明する。
アンテナ101aの受信信号はRF部102aに供給される。このRF部102aでは、アンテナ101aの受信信号に対してダウンコンバート等の所定の無線処理が行われる。このRF部102aで得られるマルチキャリア信号(OFDM信号)は、A/D変換器103aでアナログ信号からデジタル信号に変換されて、FFT部104aに供給される。
FFT部104aでは、FFT(高速フーリエ変換)の処理により、マルチキャリア信号が、時間軸の信号から周波数軸の信号に変換され、さらにサブキャリア復調(QPSK復調等)が行われて、サブキャリア毎に、受信信号(I信号およびQ信号)が得られる。
FFT部104aから出力される受信信号はチャネル補正部105aに供給される。このチャネル補正部105aでは、サブキャリア毎に、受信信号を構成するチャネル推定信号に既知の信号を乗算する処理により受信信号の振幅および位相の変動が推定されて、当該受信信号の振幅および位相の変動が補正され、補正された受信信号Saが得られる。
アンテナ101bの受信系においても同様にして、チャネル補正部105bでは、補正された受信信号Sbが得られる。チャネル補正部105a,105bで得られる受信信号Sa,Sbは、セレクタ107に入力される。また、この受信信号Sa,Saは合成器106で合成され、合成受信信号Sabとしてセレクタ107に入力される。
セレクタ107では、受信制御部112の制御により、受信信号Sa、受信信号Sbまたは受信信号Sabのいずれかが選択されて出力される。この場合、200Mbps以下の伝送レートでは、周波数軸拡散、時間軸拡散により既にダイバーシティ効果を得ていることから、受信信号Saまたは受信信号Sbが選択されて出力される。そして、この場合、不使用のアンテナの受信系における受信部(RF部、A/D変換器、FFT部、チャネル補正部等)の動作が停止されて、低消費電力化が図られる。一方、320Mbps以上の伝送レートでは、合成受信信号Sabが選択されて出力される。この場合、合成ダイバーシティ効果によりPER(パケット誤り率)の改善が図られる。
セレクタ107から出力される各サブキャリアの受信信号(I信号およびQ信号)は復調部108に供給される。復調部108では、サブキャリア毎に、セレクタ107から出力される受信信号(I信号およびQ信号)を用いてデマッピングの処理が行われ、受信データ(符号化され、かつインターリーブ処理されているシリアルデータ)が得られる。この受信データは、デインターリーバ109でインターリーブ処理され、さらにデコーダ110で復号化処理されて、出力端子111に出力される。
図2のフローチャートは、受信制御部112の制御手順を示している。受信制御部112は、ステップST1で受信が開始されるとき、ステップST2に移り、デコーダ110から供給されるペイロード伝送レートの情報Itrに基づいて、受信データのペイロード伝送レートを確認する。次に、受信制御部112は、ステップST3で、ペイロード伝送レートが、2本のアンテナで受信すべき伝送レートであるか否かを判定する。
受信制御部112は、2本のアンテナで受信すべき伝送レート、つまり320Mbps以上の伝送レートであるときは、ステップST4に進み、アンテナ101a,101bの両方の受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Sabの選択状態とする。また、受信制御部112は、2本のアンテナで受信すべき伝送レートでない伝送レート、つまり200Mbps以下の伝送レートであるときは、ステップST5に進み、アンテナ101aまたはアンテナ101bのいずれかの受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Saまたは受信信号Sbの選択状態とする。
図3は、受信データに対する、アンテナ101aの受信系およびアンテナ101bの受信系のイネーブル状態の一例を示している。
受信データは、パケット構成となっている。このパケットは、プリアンブル信号、チャネル推定信号、ヘッダおよびペイロードが順に配置された構成となっている。チャネル推定信号は、上述したように、チャネル補正部105a,105bにおいて使用される。ペイロードの伝送レート情報Itrはヘッダに含まれている。
この図3の例は、伝送レートが200Mbps以下の伝送レートであって、ペイロードをアンテナ101bのみで受信する例を示している。この場合、受信制御部112は、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、ヘッダの伝送レート情報Itrにより伝送レートが200Mbps以下であることを確認した後、アンテナ101bのみで受信するように切り替える。
図4は、受信データに対する、アンテナ101aの受信系およびアンテナ101bの受信系のイネーブル状態の一例を示している。この図4の例は、ペイロード伝送レートが320Mbps以上の伝送レートである例を示している。この場合、受信制御部112は、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、ヘッダの伝送レート情報Itrにより伝送レートが320Mbps以上であることを確認した後、そのまま、アンテナ101a,101bの双方で受信するように制御する。
図1に示すMB−OFDM受信機100Aにおいては、伝送レートが200Mbps以下の伝送レートであるときは、周波数軸拡散、時間軸拡散により既にダイバーシティ効果を得ていることから、セレクタ107では受信信号Saまたは受信信号Sbが選択されて使用アンテナ本数が1本とされ、不使用のアンテナに対応したRF部、A/D変換器、FFT部、チャネル補正部等の動作が停止されるので、低消費電力化を図ることができる。
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。図5は、第2の実施の形態としてのMB−OFDM受信機100Bの構成を示している。この図5において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
受信機100Bにおいては、図1の受信機100Aにおけるチャネル補正部105a,105bの代わりに、チャネル補正部105Ba、105Bbが設けられる。
チャネル補正部105Ba、105Bbは、チャネル補正部105a,105bと同様に、FFT部104a,104bから出力される受信信号の振幅および位相の変動を、サブキャリア毎に、補正する。この場合、チャネル補正部105Ba,105Bbは、サブキャリア毎に、受信信号を構成するチャネル推定信号に既知の信号を乗算する処理により受信信号の振幅および位相の変動を推定して補正処理を実行する。
また、チャネル補正部105Ba、105Bbは、上述したサブキャリア毎の受信信号の振幅の推定値に基づいて、受信信号の振幅情報Iama,Iambを生成する。この場合、チャネル補正部105Ba、105Bbでは、例えば、各サブキャリアの振幅推定値が平均化されることで振幅情報Iama,Iambが得られる。
また、受信機100Bにおいては、図1の受信機100Aにおける受信制御部112の代わりに、受信制御部112Bが設けられる。
受信制御部112Bは、デコーダ110から供給される伝送レートの情報Itrおよびチャネル補正部105Ba,105Bbで得られる受信信号の振幅情報Iama,Iambに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。この場合、受信制御部112Bは、以下の、制御B1または制御B2を行う。
(1)制御B1
上述したように、MB−OFDM方式では、PHYモードは53.3Mbpsから480Mbpsまで8種類定義される(図30参照)。受信制御部112Bは、伝送レート情報Itrに基づいて、200Mbps以下の伝送レートであるときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。そして、この場合、受信制御部112Bは、振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Saの振幅が受信信号Sbの振幅より大きいときは受信信号Saを選定し、逆に、受信信号Sbの振幅が受信信号Saの振幅より大きいときは受信信号Sbを選定する。
上述したように、MB−OFDM方式では、PHYモードは53.3Mbpsから480Mbpsまで8種類定義される(図30参照)。受信制御部112Bは、伝送レート情報Itrに基づいて、200Mbps以下の伝送レートであるときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。そして、この場合、受信制御部112Bは、振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Saの振幅が受信信号Sbの振幅より大きいときは受信信号Saを選定し、逆に、受信信号Sbの振幅が受信信号Saの振幅より大きいときは受信信号Sbを選定する。
受信制御部112Bは、受信信号Saを選定するとき、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを電源オンとして動作状態とし、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbを電源オフとして非動作状態とする。また、受信制御部112Bは、受信信号Sbを選定するとき、上述した受信信号Saを選定するときとは逆に、アンテナ101bの受信系を動作状態とし、アンテナ101aの受信系を非動作状態とする。
また、受信制御部112Bは、伝送レート情報Itrに基づいて、320Mbps以上の伝送レートであるときは、合成受信信号Sabを出力するように、セレクタ107を制御する。また、この場合、受信制御部112Bは、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを動作状態とすると共に、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbも動作状態とする。
(2)制御B2
受信制御部112Bは、伝送レート情報Itrおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbの振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないと判断するときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。なお、この判断を行うための基準は予め設定される。
受信制御部112Bは、伝送レート情報Itrおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbの振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないと判断するときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。なお、この判断を行うための基準は予め設定される。
そして、この場合、受信制御部112Bは、振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Saの振幅が受信信号Sbの振幅より大きいときは受信信号Saを選定し、逆に、受信信号Sbの振幅が受信信号Saの振幅より大きいときは受信信号Sbを選定する。
受信制御部112Bは、受信信号Saを選定するとき、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを電源オンとして動作状態とし、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbを電源オフとして非動作状態とする。また、受信制御部112Bは、受信信号Sbを選定するとき、上述した受信信号Saを選定するときとは逆に、アンテナ101bの受信系を動作状態とし、アンテナ101aの受信系を非動作状態とする。
また、受信制御部112Bは、伝送レート情報Itrおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbの振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートであると判断するときは、合成受信信号Sabを出力するように、セレクタ107を制御する。また、この場合、受信制御部112Bは、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを動作状態とすると共に、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbも動作状態とする。
図5に示す受信機100Bのその他の構成は、図1に示す受信機100Aの構成と同様である。また、受信機100Bの動作は、受信制御部112Bの制御動作を除き、受信機100Aの動作と同様である。
図6のフローチャートは、受信制御部112Bの、上述した「制御B1」の制御手順を示している。受信制御部112Bは、ステップST11で受信が開始されるとき、ステップST12に移り、チャネル補正部105Ba,105Bbで得られた受信信号Sa,Sbの振幅情報Iama,Iambに基づいて、受信信号Sa,Sbの振幅を確認する。また、受信制御部112Bは、ステップST13で、デコーダ110から供給されるペイロード伝送レートの情報Itrに基づいて、受信データのペイロード伝送レートを確認する。次に、受信制御部112Bは、ステップST14で、ペイロード伝送レートが、2本のアンテナで受信すべき伝送レートであるか否かを判定する。
受信制御部112Bは、2本のアンテナで受信すべき伝送レート、つまり320Mbps以上の伝送レートであるときは、ステップST15に進み、アンテナ101a,101bの両方の受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Sabの選択状態とする。
この場合、受信制御部112Bは、例えば、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、ヘッダの伝送レート情報Itrにより伝送レートが320Mbps以上であることを確認した後、そのまま、アンテナ101a,101bの双方で受信するように制御する(図4参照)。
また、受信制御部112Bは、2本のアンテナで受信すべき伝送レートでない伝送レート、つまり200Mbps以下の伝送レートであるときは、ステップST16に進み、受信信号Sa,Sbの振幅を比較する。そして、受信制御部112Bは、ステップST17で、アンテナ101aまたはアンテナ101bのいずれかの受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Saまたは受信信号Sbの選択状態とする。受信制御部112Bは、受信信号Saの振幅が受信信号Sbの振幅より大きいときは受信信号Saの選択状態とし、逆に、受信信号Sbの振幅が受信信号Saの振幅より大きいときは受信信号Sbの選択状態とする。
この場合、受信制御部112Bは、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、ヘッダの伝送レート情報Itrにより伝送レートが200Mbps以下であることを確認した後、アンテナ101aまたはアンテナ101bのみで受信するように切り替える(アンテナ101bのみで受信する場合、図3参照)。
図7のフローチャートは、受信制御部112Bの、上述した「制御B2」の制御手順を示している。受信制御部112Bは、ステップST21で受信が開始されるとき、ステップST22に移り、チャネル補正部105Ba,105Bbで得られた受信信号Sa,Sbの振幅情報Iama,Iambに基づいて、受信信号Sa,Sbの振幅を確認する。また、受信制御部112Bは、ステップST23で、デコーダ110から供給されるペイロード伝送レートの情報Itrに基づいて、受信データのペイロード伝送レートを確認する。次に、受信制御部112Bは、ステップST24で、受信信号Sa,Sbの振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートであるか否かを判定する。
受信制御部112Bは、受信信号Sa,Sbの振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートであるときは、ステップST25に進み、アンテナ101a,101bの両方の受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Sabの選択状態とする。
この場合、受信制御部112Bは、例えば、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、ヘッダの伝送レート情報Itrおよび振幅情報Iama,Iambにより2本のアンテナで受信すべき伝送レートであることを確認した後、そのまま、アンテナ101a,101bの双方で受信するように制御する(図4参照)。
また、受信制御部112Bは、受信信号Sa,Sbの振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないときは、ステップST26に進み、受信信号Sa,Sbの振幅を比較する。そして、受信制御部112Bは、ステップST27で、アンテナ101aまたはアンテナ101bのいずれかの受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Saまたは受信信号Sbの選択状態とする。受信制御部112Bは、受信信号Saの振幅が受信信号Sbの振幅より大きいときは受信信号Saの選択状態とし、逆に、受信信号Sbの振幅が受信信号Saの振幅より大きいときは受信信号Sbの選択状態とする。
この場合、受信制御部112Bは、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、ヘッダの伝送レート情報Itrおよび振幅情報Iama,Iambにより2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないことを確認した後、アンテナ101aまたはアンテナ101bのみで受信するように切り替える(アンテナ101bのみで受信する場合、図3参照)。
図5に示すMB−OFDM受信機100Bにおいては、2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないとき(制御B1)、あるいは、受信信号Sa,Sbの振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないとき(制御B2)には、セレクタ107では受信信号Saまたは受信信号Sbが選択されて使用アンテナ本数が1本とされ、不使用のアンテナに対応したRF部、A/D変換器、FFT部、チャネル補正部等の動作が停止されるので、低消費電力化を図ることができる。
また、図5に示すMB−OFDM受信機100Bにおいては、受信制御部112Bが制御B2を行う場合には、2本のアンテナを使用するか1本のアンテナを使用するかが、ペイロードの伝送レートの他に受信信号Sa,Sbの振幅も考慮されて決定されるので、実際は受信状況が悪いのに伝送レートが低いというだけで使用アンテナ本数が少なくされるという不都合を回避できる。
また、図5に示すMB−OFDM受信機100Bにおいては、1本のアンテナを使用する際に、受信信号Sa,Sbの振幅に基づいてアンテナ101aを使用するか、アンテナ101bを使用するかを決めているので、1本のアンテナを使用する上で、より高い受信特性を得ることができる。
次に、この発明の第3の実施の形態について説明する。図8は、第3の実施の形態としてのMB−OFDM受信機100Cの構成を示している。この図8において、図1、図5と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
受信機100Cにおいては、図1、図5の受信機100A,100BにおけるRF部102a,102bの代わりに、RF部102Ca,102Cbが設けられる。RF部102Ca,102Cbは、アンテナ101a,101bを介して受信されるマルチキャリア信号(OFDM信号)に対して、ダウンコンバート等の所定の無線処理を行う。また、RF部102Ca,102Cbは、アンテナ101a,101bの受信系におけるSNの情報Isna,Isnbを出力する。
また、受信機100Cにおいては、図1、図5の受信機100A,100Bにおける受信制御部112,112Bの代わりに、受信制御部112Cが設けられる。
受信制御部112Cは、RF部102Ca,102Cbから供給される受信信号Sa,SbのSNの情報Isna,Isnb、デコーダ110から供給される伝送レートの情報Itrおよびチャネル補正部105Ba,105Bbで得られる受信信号の振幅情報Iama,Iambに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。この場合、受信制御部112Cは、以下の、制御C1または制御C2を行う。
(1)制御C1
上述したように、MB−OFDM方式では、PHYモードは53.3Mbpsから480Mbpsまで8種類定義される(図30参照)。受信制御部112Cは、伝送レート情報Itrに基づいて、200Mbps以下の伝送レートであるときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。そして、この場合、受信制御部112は、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbのうち、受信特性が良好となる側の受信信号を選定する。
上述したように、MB−OFDM方式では、PHYモードは53.3Mbpsから480Mbpsまで8種類定義される(図30参照)。受信制御部112Cは、伝送レート情報Itrに基づいて、200Mbps以下の伝送レートであるときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。そして、この場合、受信制御部112は、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbのうち、受信特性が良好となる側の受信信号を選定する。
受信制御部112Cは、受信信号Saを選定するとき、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102Ca、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを電源オンとして動作状態とし、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102Cb、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbを電源オフとして非動作状態とする。また、受信制御部112Cは、受信信号Sbを選定するとき、上述した受信信号Saを選定するときとは逆に、アンテナ101bの受信系を動作状態とし、アンテナ101aの受信系を非動作状態とする。
また、受信制御部112Cは、伝送レート情報Itrに基づいて、320Mbps以上の伝送レートであるときは、合成受信信号Sabを出力するように、セレクタ107を制御する。また、この場合、受信制御部112Cは、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102Ca、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを動作状態とすると共に、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102Cb、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbも動作状態とする。
(2)制御C2
受信制御部112Cは、伝送レート情報Itr、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbの振幅、SNに対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないと判断するときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。そして、この場合、受信制御部112Cは、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbのうち、受信特性が良好となる側の受信信号を選定する。
受信制御部112Cは、伝送レート情報Itr、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbの振幅、SNに対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないと判断するときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。そして、この場合、受信制御部112Cは、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbのうち、受信特性が良好となる側の受信信号を選定する。
受信制御部112Cは、受信信号Saを選定するとき、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102Ca、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを電源オンとして動作状態とし、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102Cb、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbを電源オフとして非動作状態とする。また、受信制御部112Cは、受信信号Sbを選定するとき、上述した受信信号Saを選定するときとは逆に、アンテナ101bの受信系を動作状態とし、アンテナ101aの受信系を非動作状態とする。
また、受信制御部112Cは、伝送レート情報Itr、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,SbのSN、振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートであると判断するときは、合成受信信号Sabを出力するように、セレクタ107を制御する。また、この場合、受信制御部112Cは、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102Ca、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを動作状態とすると共に、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102Cb、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbも動作状態とする。
図8に示す受信機100Cのその他の構成は、図1、図5に示す受信機100A,100Bの構成と同様である。また、受信機100Cの動作は、受信制御部112Cの制御動作を除き、受信機100A,100Bの動作と同様である。
図9のフローチャートは、受信制御部112Cの、上述した「制御C1」の制御手順を示している。受信制御部112Cは、ステップST31で受信が開始されるとき、ステップST32に移り、RF部102Ca,102Cbで得られたSN情報Isna,Isnbに基づいて受信信号Sa,SbのSNを確認すると共に、チャネル補正部105Ba,105Bbで得られた振幅情報Iama,Iambに基づいて受信信号Sa,Sbの振幅を確認する。また、受信制御部112Cは、ステップST33で、デコーダ110から供給されるペイロード伝送レートの情報Itrに基づいて、受信データのペイロード伝送レートを確認する。
次に、受信制御部112Cは、ステップST34で、ペイロード伝送レートが、2本のアンテナで受信すべき伝送レートであるか否かを判定する。受信制御部112Cは、2本のアンテナで受信すべき伝送レート、つまり320Mbps以上の伝送レートであるときは、ステップST35に進み、アンテナ101a,101bの両方の受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Sabの選択状態とする。
この場合、受信制御部112Cは、例えば、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、ヘッダの伝送レート情報Itrにより伝送レートが320Mbps以上であることを確認した後、そのまま、アンテナ101a,101bの双方で受信するように制御する(図4参照)。
また、受信制御部112Cは、2本のアンテナで受信すべき伝送レートでない伝送レート、つまり200Mbps以下の伝送レートであるときは、ステップST36に進み、受信信号Sa,SbのSN、振幅を比較する。そして、受信制御部112Cは、ステップST37で、アンテナ101aまたはアンテナ101bのいずれかの受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Saまたは受信信号Sbの選択状態とする。受信制御部112Cは、受信特性が良好となる側の受信信号を選定する。
この場合、受信制御部112Bは、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、ヘッダの伝送レート情報Itrにより伝送レートが200Mbps以下であることを確認した後、アンテナ101aまたはアンテナ101bのみで受信するように切り替える(アンテナ101bのみで受信する場合、図3参照)。
図10のフローチャートは、受信制御部112Cの、上述した「制御C2」の制御手順を示している。受信制御部112Cは、ステップST41で受信が開始されるとき、ステップST42に移り、RF部102Ca,102Cbで得られたSN情報Isna,Isnbに基づいて受信信号Sa,SbのSNを確認すると共に、チャネル補正部105Ba,105Bbで得られた振幅情報Iama,Iambに基づいて受信信号Sa,Sbの振幅を確認する。また、、受信制御部112Cは、ステップST43で、デコーダ110から供給されるペイロード伝送レートの情報Itrに基づいて、受信データのペイロード伝送レートを確認する。
次に、受信制御部112Cは、ステップST44で、受信信号Sa,SbのSN、振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートであるか否かを判定する。受信制御部112Cは、受信信号Sa,SbのSN、振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートであるときは、ステップST45に進み、アンテナ101a,101bの両方の受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Sabの選択状態とする。
この場合、受信制御部112Cは、例えば、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、ヘッダの伝送レート情報Itr、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambにより2本のアンテナで受信すべき伝送レートであることを確認した後、そのまま、アンテナ101a,101bの双方で受信するように制御する(図4参照)。
また、受信制御部112Cは、受信信号Sa,SbのSN、振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないときは、ステップST46に進み、受信信号Sa,SbのSN、振幅を比較する。そして、受信制御部112Cは、ステップST47で、アンテナ101aまたはアンテナ101bのいずれかの受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Saまたは受信信号Sbの選択状態とする。受信制御部112Cは、受信特性が良好となる側の受信信号を選定する。
この場合、受信制御部112Cは、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、ヘッダの伝送レート情報Itr、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambにより2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないことを確認した後、アンテナ101aまたはアンテナ101bのみで受信するように切り替える(アンテナ101bのみで受信する場合、図3参照)。
図8に示すMB−OFDM受信機100Cにおいては、2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないとき(制御C1)、あるいは、受信信号Sa,SbのSN、振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないとき(制御C2)、セレクタ107では受信信号Saまたは受信信号Sbが選択されて使用アンテナ本数が1本とされ、不使用のアンテナに対応したRF部、A/D変換器、FFT部、チャネル補正部等の動作が停止されるので、低消費電力化を図ることができる。
また、図8に示すMB−OFDM受信機100Cにおいては、受信制御部112Cが制御C2を行う場合には、2本のアンテナを使用するか1本のアンテナを使用するかが、ペイロードの伝送レートの他に受信信号Sa,SbのSN、振幅も考慮されて決定されるので、実際は受信状況が悪いのに伝送レートが低いというだけで使用アンテナ本数が少なくされるという不都合を回避できる。
また、図8に示す使MB−OFDM受信機100Cにおいては、1本のアンテナを使用する際に、受信信号Sa,SbのSN、振幅に基づいてアンテナ101aを使用するか、アンテナ101bを使用するかを決めているので、1本のアンテナを使用する上で、より高い受信特性を得ることができる。
次に、この発明の第4の実施の形態について説明する。図11は、第4の実施の形態としてのMB−OFDM受信機100Dの構成を示している。この図11において、図1、図5と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
受信機100Dにおいては、図1、図5の受信機100A,100Bにおける受信制御部112,112Bの代わりに、受信制御部112Dが設けられる。
受信制御部112Dは、チャネル補正部105Ba,105Bbで得られる受信信号Sa,Sbの振幅情報Iama,Iambに基づき、2本のアンテナで受信すべき伝送レートでないと判断するときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。そして、この場合、受信制御部112Dは、振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbのうち、受信特性が良好となる側の受信信号を選定する。
受信制御部112Dは、受信信号Saを選定するとき、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを電源オンとして動作状態とし、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbを電源オフとして非動作状態とする。また、受信制御部112Dは、受信信号Sbを選定するとき、上述した受信信号Saを選定するときとは逆に、アンテナ101bの受信系を動作状態とし、アンテナ101aの受信系を非動作状態とする。
また、受信制御部112Dは、振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbの振幅に対して2本のアンテナで受信すべき伝送レートであると判断するときは、合成受信信号Sabを出力するように、セレクタ107を制御する。また、この場合、受信制御部112Dは、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを動作状態とすると共に、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbも動作状態とする。
図11に示す受信機100Dのその他の構成は、図1、図5に示す受信機100A,100Bの構成と同様である。また、受信機100Dの動作は、受信制御部112Dの制御動作を除き、受信機100A,100Bの動作と同様である。
図12のフローチャートは、受信制御部112Dの制御手順を示している。受信制御部112Dは、ステップST51で受信が開始されるとき、ステップST52に移り、チャネル補正部105Ba,105Bbで得られた振幅情報Iama,Iambに基づいて受信信号Sa,Sbの振幅を確認する。
次に、受信制御部112Dは、ステップST53で、受信信号Sa,Sbの振幅では2本のアンテナで受信すべきか否かを判定する。受信制御部112Dは、受信信号Sa,Sbの振幅では2本のアンテナで受信すべきと判定するときは、ステップST54に進み、アンテナ101a,101bの両方の受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Sabの選択状態とする。
また、受信制御部112Dは、受信信号Sa,Sbの振幅では2本のアンテナで受信すべきでないと判断するときは、ステップST55に進み、受信信号Sa,Sbの振幅を比較する。そして、受信制御部112Dは、ステップST56で、アンテナ101aまたはアンテナ101bのいずれかの受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Saまたは受信信号Sbの選択状態とする。受信制御部112Dは、受信特性が良好となる側の受信信号を選定する。
図13は、受信データに対する、アンテナ101aの受信系およびアンテナ101bの受信系のイネーブル状態の一例を示している。
受信データは、パケット構成となっている。このパケットは、プリアンブル信号、チャネル推定信号、ヘッダおよびペイロードが順に配置された構成となっている。チャネル推定信号は、チャネル補正部105Ba,105Bbにおいて使用される。
この図13の例は、振幅情報Iama,Iambに基づき、アンテナ101bのみで受信するように制御される例である。この場合、受信制御部112Dは、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、チャネル推定信号から得られる振幅情報Iama,Iambに基づいて1本のアンテナ101bを使用すると判断した後、アンテナ101bのみで受信するように切り替える。
図14は、受信データに対する、アンテナ101aの受信系およびアンテナ101bの受信系のイネーブル状態の一例を示している。この図14の例は、振幅情報Iama,Iambに基づき、アンテナ101a,101bの双方で受信するように制御される例である。この場合、受信制御部112Dは、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、チャネル推定信号から得られる振幅情報Iama,Iambに基づいて2本のアンテナ101a,101bを使用すると判断した後、そのまま、アンテナ101a,101bの双方で受信するように制御する。
図11に示すMB−OFDM受信機100Dにおいては、受信信号Sa,Sbの振幅では2本のアンテナで受信すべきでないとき、セレクタ107では受信信号Saまたは受信信号Sbが選択されて使用アンテナ本数が1本とされ、不使用のアンテナに対応したRF部、A/D変換器、FFT部、チャネル補正部等の動作が停止されるので、低消費電力化を図ることができる。
また、図11に示すMB−OFDM受信機100Dにおいては、2本のアンテナを使用するか1本のアンテナを使用するかが、受信信号Sa,Sbの振幅に基づいて決定されるので、実際の受信状況に応じて使用アンテナ本数を決定できる。
また、図11に示す使MB−OFDM受信機100Dにおいては、1本のアンテナを使用する際に、受信信号Sa,Sbの振幅に基づいてアンテナ101aを使用するか、アンテナ101bを使用するかを決めているので、1本のアンテナを使用する上で、より高い受信特性を得ることができる。
次に、この発明の第5の実施の形態について説明する。図15は、第5の実施の形態としてのMB−OFDM受信機100Eの構成を示している。この図15において、図1、図5、図8と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
受信機100Eにおいては、図1、図5、図8の受信機100A、100B、100Cにおける受信制御部112,112B,112Cの代わりに、受信制御部112Eが設けられる。
受信制御部112Eは、RF部102Ca,102Cbから供給される受信信号Sa,SbのSNの情報Isna,Isnbおよびチャネル補正部105Ba,105Bbで得られる受信信号の振幅情報Iama,Iambに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。この場合、受信制御部112Eは、以下の制御を行う。
受信制御部112Eは、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,SbのSN、振幅では2本のアンテナで受信すべきでないと判断するときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。そして、この場合、受信制御部112Eは、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,Sbのうち、受信特性が良好となる側の受信信号を選定する。
受信制御部112Eは、受信信号Saを選定するとき、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102Ca、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを電源オンとして動作状態とし、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102Cb、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbを電源オフとして非動作状態とする。また、受信制御部112Eは、受信信号Sbを選定するとき、上述した受信信号Saを選定するときとは逆に、アンテナ101bの受信系を動作状態とし、アンテナ101aの受信系を非動作状態とする。
また、受信制御部112Eは、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambに基づき、受信信号Sa,SbのSN、振幅では2本のアンテナで受信すべきであると判断するときは、合成受信信号Sabを出力するように、セレクタ107を制御する。また、この場合、受信制御部112Eは、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102Ca、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105Baを動作状態とすると共に、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102Cb、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105Bbも動作状態とする。
図15に示す受信機100Eのその他の構成は、図1、図5、図8に示す受信機100A,100B,100Cの構成と同様である。また、受信機100Eの動作は、受信制御部112Eの制御動作を除き、受信機100A,100B,100Cの動作と同様である。
図16のフローチャートは、受信制御部112Eの制御手順を示している。受信制御部112Eは、ステップST61で受信が開始されるとき、ステップST62に移り、RF部102Ca,102Cbで得られたSN情報Isna,Isnbに基づいて受信信号Sa,SbのSNを確認すると共に、チャネル補正部105Ba,105Bbで得られた振幅情報Iama,Iambに基づいて受信信号Sa,Sbの振幅を確認する。
次に、受信制御部112Eは、ステップST63で、受信信号Sa,SbのSN、振幅では2本のアンテナで受信すべきか否かを判定する。受信制御部112Eは、受信信号Sa,SbのSN、振幅では2本のアンテナで受信すべきであると判断するときは、ステップST64に進み、アンテナ101a,101bの両方の受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Sabの選択状態とする。
この場合、受信制御部112Eは、例えば、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambにより2本のアンテナで受信すべきであることを確認した後、そのまま、アンテナ101a,101bの双方で受信するように制御する(図14参照)。
また、受信制御部112Eは、受信信号Sa,SbのSN、振幅では2本のアンテナで受信すべきでないと判断するときは、ステップST65に進み、受信信号Sa,SbのSN、振幅を比較する。そして、受信制御部112Eは、ステップST66で、アンテナ101aまたはアンテナ101bのいずれかの受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Saまたは受信信号Sbの選択状態とする。受信制御部112Eは、受信特性が良好となる側の受信信号を選定する。
この場合、受信制御部112Eは、最初はアンテナ101a,101bの双方で受信するように制御し、SN情報Isna,Isnbおよび振幅情報Iama,Iambにより2本のアンテナで受信すべきでないことを確認した後、アンテナ101aまたはアンテナ101bのみで受信するように切り替える(アンテナ101bのみで受信する場合、図13参照)。
図15に示すMB−OFDM受信機100Eにおいては、受信信号Sa,SbのSN、振幅では2本のアンテナで受信すべきでないとき、セレクタ107では受信信号Saまたは受信信号Sbが選択されて使用アンテナ本数が1本とされ、不使用のアンテナに対応したRF部、A/D変換器、FFT部、チャネル補正部等の動作が停止されるので、低消費電力化を図ることができる。
また、図15に示すMB−OFDM受信機100Eにおいては、2本のアンテナを使用するか1本のアンテナを使用するかが、受信信号Sa,SbのSN、振幅に基づいて決定されるので、実際の受信状況に応じて使用アンテナ本数を決定できる。
また、図15に示す使MB−OFDM受信機100Eにおいては、1本のアンテナを使用する際に、受信信号Sa,SbのSN、振幅に基づいてアンテナ101aを使用するか、アンテナ101bを使用するかを決めているので、1本のアンテナを使用する上で、より高い受信特性を得ることができる。
次に、この発明の第6の実施の形態について説明する。図17は、第6の実施の形態としてのMB−OFDM受信機100Fの構成を示している。この図17において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
受信機100Fにおいては、図1の受信機100Aにおける受信制御部112の代わりに、受信制御部112Fが設けられる。
受信制御部112Fは、バンドグループの情報Ibd、周波数ホッピングパターンの情報としてのTFC(PHYチャネル番号)、またはサブキャリアのアボイド情報Icaに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。この場合、受信制御部112Fは、以下の、制御F1、制御F2または制御F3を行う。
(1)制御F1
この制御F1では、受信制御部112Fは、バンドグループの情報Ibdに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。バンドグループは、通信を行う周波数を意味する。図18は、MB−OFDM方式におけるバンドグループの構成例を示している。例えば、バンドグループ1は4GHz帯周辺、バンドグループ3は7GHz帯周辺を用いる。バンドグループ3は、バンドグループ1に対して、周波数の差による自由空間損失の差によって、伝搬距離が1/2程度となる。従って、周波数の低いバンドグループを使用している場合は、周波数の高いバンドグループを使用している場合に比べて、使用アンテナ本数を減らすことが可能となる。
この制御F1では、受信制御部112Fは、バンドグループの情報Ibdに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。バンドグループは、通信を行う周波数を意味する。図18は、MB−OFDM方式におけるバンドグループの構成例を示している。例えば、バンドグループ1は4GHz帯周辺、バンドグループ3は7GHz帯周辺を用いる。バンドグループ3は、バンドグループ1に対して、周波数の差による自由空間損失の差によって、伝搬距離が1/2程度となる。従って、周波数の低いバンドグループを使用している場合は、周波数の高いバンドグループを使用している場合に比べて、使用アンテナ本数を減らすことが可能となる。
受信制御部112Fは、バンドグループの情報Ibdに基づき、周波数の低いバンドグループ(例えば、バンドグループ1、バンドグループ2)であるときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。受信制御部112Fは、受信信号Saを選定するとき、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105aを電源オンとして動作状態とし、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105bを電源オフとして非動作状態とする。また、受信制御部112Fは、受信信号Sbを選定するとき、上述した受信信号Saを選定するときとは逆に、アンテナ101bの受信系を動作状態とし、アンテナ101aの受信系を非動作状態とする。
また、受信制御部112Fは、バンドグループの情報Ibdに基づき、周波数の高いバンドグループ(例えば、バンドグループ3、バンドグループ4、バンドグループ5)であるときは、合成受信信号Sabを出力するように、セレクタ107を制御する。また、この場合、受信制御部112Fは、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105aを動作状態とすると共に、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105bも動作状態とする。
(2)制御F2
この制御F2では、受信制御部112Fは、TFCに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。図19は、WiMedia PHYのMB−OFDM方式のチャネルを示している。TFC1〜TFC4の場合は3バンドで周波数ホッピングを行う、TFC5〜TFC7は周波数ホッピングを行わない。3バンドで周波数ホッピングを行う場合、電力の瞬時値としては3倍の電力となる。従って、TFC1〜TFC4の場合には、TFC5〜TFC7に比べて、2倍程度の伝送距離となることから、使用アンテナ本数を減らすことが可能となる。
この制御F2では、受信制御部112Fは、TFCに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。図19は、WiMedia PHYのMB−OFDM方式のチャネルを示している。TFC1〜TFC4の場合は3バンドで周波数ホッピングを行う、TFC5〜TFC7は周波数ホッピングを行わない。3バンドで周波数ホッピングを行う場合、電力の瞬時値としては3倍の電力となる。従って、TFC1〜TFC4の場合には、TFC5〜TFC7に比べて、2倍程度の伝送距離となることから、使用アンテナ本数を減らすことが可能となる。
受信制御部112Fは、PHYチャネル番号TFCが1〜4にあるときは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。受信制御部112Fは、受信信号Saを選定するとき、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105aを電源オンとして動作状態とし、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105bを電源オフとして非動作状態とする。また、受信制御部112Fは、受信信号Sbを選定するとき、上述した受信信号Saを選定するときとは逆に、アンテナ101bの受信系を動作状態とし、アンテナ101aの受信系を非動作状態とする。
また、受信制御部112Fは、PHYチャネル番号TFCが5〜7にあるときは、合成受信信号Sabを出力するように、セレクタ107を制御する。また、この場合、受信制御部112Fは、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105aを動作状態とすると共に、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105bも動作状態とする。
(3)制御F3
この制御F3では、受信制御部112Fは、サブキャリアのアボイド情報Icaに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。
この制御F3では、受信制御部112Fは、サブキャリアのアボイド情報Icaに基づいて、セレクタ107の選択動作を制御する。
他のシステムへの干渉低減のために、DAA(Detect And Avoid)のシステムが検討されている。アボイドの方法としては、TFCを変更してサブバンド単位で回避する方法と、OFDMのサブキャリア単位で電力を落とす方法が考えられる。MB−OFDM方式においては、複数のサブキャリアに情報が重複されることで、チャネル変動に対応している。例えば、53〜80Mbpsでは時間軸拡散と周波数軸拡散が行われており、106〜200Mbpsでは時間軸拡散が行われており、また、320Mbps以上ではDCM変調が行われている(図30参照)。
あるサブキャリアを抜くことは、ある情報の拡散率を下げることに相当する。つまり、ダイバーシティ効果が低減する。従って、アボイドされた(抜かれた)サブキャリアがある場合、アボイドされたサブキャリアと同一情報を送っているサブキャリアが含まれるサブバンドにおいて、アンテナ本数を増やすことが考えられる。
受信制御部112Fは、アボイドされたサブキャリアと同一情報を送っているサブキャリアが含まれるサブバンド(以下、「対象サブバンド」という)の受信タイミングでは、合成受信信号Sabを出力するように、セレクタ107を制御する。また、この場合、受信制御部112Fは、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105aを動作状態とすると共に、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105bも動作状態とする。
また、受信制御部112Fは、対象サブバンド以外のサブバンドの受信タイミングでは、受信信号Saまたは受信信号Sbを出力するように、セレクタ107を制御する。受信制御部112Fは、受信信号Saを選定するとき、アンテナ101aの受信系を構成するRF部102a、A/D変換器103a、FFT部104aおよびチャネル補正部105aを電源オンとして動作状態とし、アンテナ101bの受信系を構成するRF部102b、A/D変換器103b、FFT部104bおよびチャネル補正部105bを電源オフとして非動作状態とする。また、受信制御部112Fは、受信信号Sbを選定するとき、上述した受信信号Saを選定するときとは逆に、アンテナ101bの受信系を動作状態とし、アンテナ101aの受信系を非動作状態とする。
例えば、通常のMB-OFDM信号はホッピングして3バンドを使用している場合、周波数軸で見ると、図20に示すようになる。また、バンドBにおいて、他システムの信号をディテクトし、J個のサブキャリアをアボイドした場合の周波数軸での信号は、図21に示すようになる。
例えば、200Mbpsの時間軸拡散のみを行っている場合は、送信するペイロードのデータ信号は、図22に示すようになる。時間軸上で、同一情報を複数回、図示の例では2回送信している。上述のバンドBのアボイドの範囲が、データXとデータZのデータを削ってしまうものとする。
この場合、図23に示すように、アンテナ使用本数を制御し、バンドAとバンドCにおけるデータXとデータZの受信時に、アンテナ本数を2本として、アンテナでのダイバーシティ効果を得ることで、受信特性を改善できる。
他の動作の例としては、図24に示すように、バンドBのときは、低消費電力化のために全てのアンテナで受信せずに、バンドAとバンドCにおいて、データXとデータZの受信時にアンテナ本数を2本とすることで、ダイバーシティ効果を得ることも考えられる。
なお、上述では、時間拡散のみの場合(106〜200Mbps)について示したが、周波数軸拡散と時間軸拡散を用いる場合(53〜80Mbps)、DCM変調の場合(320〜480Mbps)も同様のことが言える。また、上述では、分かりやすいようにペイロードのみアンテナ本数を変更したが、ヘッダでも同様の処理が行える。
図17に示す受信機100Fのその他の構成は、図1、図5に示す受信機100A,100Bの構成と同様である。また、受信機100Fの動作は、受信制御部112Fの制御動作を除き、受信機100A,100Bの動作と同様である。
図25のフローチャートは、受信制御部112Fの制御手順を示している。受信制御部112Fは、ステップST71で受信が開始されるとき、ステップST72に移る。受信制御部112Fは、上述の制御F1においてはバンドグループの情報Ibdに基づいてバンドグループを確認し、上述の制御F2においてはTFCに基づいて周波数ホッピングパターンを確認し、上述の制御F3においてはアボイド情報Icaに基づいてアボイドされているサブキャリアを確認する。
次に、受信制御部112Fは、ステップST73で、上述のステップST72の確認に基づいて、2本のアンテナで受信すべきか否かを判定する。受信制御部112Fは、上述の制御F1においては、周波数の高いバンドグループ(例えば、バンドグループ3、バンドグループ4、バンドグループ5)であるときは2本で受信すべきであると判定し、一方、周波数の低いバンドグループ(例えば、バンドグループ1、バンドグループ1)であるときは2本で受信すべきでないと判定する。
また、受信制御部112Fは、上述の制御F2においては、PHYチャネル番号TFCが5〜7にあるときは2本で受信すべきであると判定し、一方、PHYチャネル番号TFCが1〜4にあるときは2本で受信すべきでないと判定する。さらに、受信制御部112Fは、上述の制御F3においては、アボイドされたサブキャリアと同一情報を送っているサブキャリアが含まれるサブバンド(以下、「対象サブバンド」という)の受信タイミングでは2本で受信すべきであると判定し、その他のサブバンドの受信タイミングでは2本で受信すべきでないと判定する(図23、図24参照)。
2本のアンテナで受信すべきであると判定するとき、受信制御部112Fは、ステップST74に進み、アンテナ101a,101bの両方の受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Sabの選択状態とする。また、受信制御部112Fは、2本のアンテナで受信すべきでないと判定するとき、ステップST75に進み、アンテナ101aまたはアンテナ101bのいずれかの受信系をイネーブル状態(動作状態)とし、セレクタ107を受信信号Saまたは受信信号Sbの選択状態とする。なお、図24に示す例では、アンテナ101a,101bのいずれも非選択状態となる。
図17に示すMB−OFDM受信機100Fにおいては、周波数の低いバンドグループで通信が行われるとき、3つのサブバンドで周波数ホッピングが行われるとき、あるいはアボイドされたサブキャリアと同一情報を送っているサブキャリアが含まれるサブバンド(以下、「対象サブバンド」という)以外の受信タイミングにあっては、セレクタ107では受信信号Saまたは受信信号Sbが選択され、あるいは受信信号Sa,Sbのいずれも選択されず、不使用のアンテナに対応したRF部、A/D変換器、FFT部、チャネル補正部等の動作が停止されるので、低消費電力化を図ることができる。
図17に示すMB−OFDM受信機100Fでは、バンドグループの情報Ibd、周波数ホッピングパターンの情報としてのTFC(PHYチャネル番号)、またはサブキャリアのアボイド情報Icaに基づいて、2本のアンテナを使用すべきか否かの判定を行うものである。しかし、図26および図27に示す受信機100G,100Hように、受信制御部112Fに、チャネル補正部105Ba,105Bbで生成される受信信号Sa,Sbの振幅情報Iama,Iamb、RF部102Ca,102Cbで得られる受信信号Sa,SbのSN情報Isna,Isnbを供給し、図5、図8に示す受信機100B,100Cと同様に、受信制御部112Fでは、これらの情報をも使用して、2本のアンテナを使用すべきか否かの判定、さらには1本のアンテナを使用する場合にあっていずれを使用するかの選定、を行うようにしてもよい。
なお、上述実施の形態においては、2本のアンテナを備える受信機を示したが、この発明は、3本以上のアンテナを備える受信機にも同様に適用できることは勿論である。この場合、ペイロード伝送レート情報、各受信信号の振幅情報、各受信信号のSN情報、バンドグループ情報、TFC(PHYチャネル番号)情報、サブキャリアのアボイド情報のいずれか、あるいは適当な組み合わせに基づいて、総アンテナ総数(N本)から使用すべきアンテナ本数(M本)を決定し、さらにM本のアンテナを選定することになる。
図28のフローチャートは、受信制御部の一般的な制御手順を示している。受信制御部は、ステップST81で受信が開始されるとき、ステップST82に移る。そして、受信制御部は、ステップST82で、ペイロード伝送レート、受信信号の振幅、受信信号のSN、バンドグループ、周波数ホッピングパターン、アボイドされているサブキャリア等を確認する。
次に、受信制御部は、ステップST83で、ステップST82における確認事項に基づいて、受信アンテナ本数(M本)を決定する。そして、ステップST84で、M本の使用アンテナを選定し、そのM本の使用アンテナに対応した受信系を動作状態とすると共に、残りの不使用アンテナに対応した受信系を非動作状態とする。これにより、低消費電力化を図ることができる。
この発明は、過剰な特性改善を行わずに、低消費電力化を図るものであり、複数のアンテナを用いてダイバーシティ受信をする受信機に適用できる。
100A〜100H・・・MB−OFDM受信機、101a,101b・・・アンテナ、102a,102b,102Ca,102Cb・・・RF部、103a,103b・・・A/D変換器。104a,104b・・・FFT部、105a,105b,105Ba,105Bb・・・チャネル補正部、106・・・合成部、107・・・セレクタ、108・・・復調部、109・・・デインターリーバ、110・・・デコーダ、111・・・出力端子、112,112B〜112F・・・受信制御部
Claims (9)
- 複数のアンテナを用いてダイバーシティ受信をする受信機であって、
上記各アンテナに対応した受信信号を得る複数の受信部と、
上記各受信部で得られた受信信号のうち、選択された一個の受信信号、または選択された複数個の受信信号の合成信号を出力するセレクタと、
上記セレクタの選択動作を、少なくとも、通信に利用する周波数帯、受信信号の振幅、伝送レートのいずれかに基づいて制御する受信制御部と
を備えることを特徴とする受信機。 - 上記受信制御部は、上記伝送レートに基づいて、上記セレクタで選択される上記受信信号の個数を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。 - 上記受信制御部は、
上記伝送レートに基づいて、上記セレクタで選択される上記受信信号の個数を決定し、
上記受信信号の振幅に基づいて、上記各受信部で得られた受信信号から、上記決定された個数の受信信号を選定する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。 - 上記受信制御部は、
上記伝送レートおよび上記受信信号の振幅に基づいて、上記セレクタで選択される上記受信信号の個数を決定し、
上記受信信号の振幅に基づいて、上記各受信部で得られた受信信号から、上記決定された個数の受信信号を選定する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。 - 上記受信制御部は、
上記受信信号の振幅に基づいて、上記セレクタで選択される上記受信信号の個数を決定し、
上記受信信号の振幅に基づいて、上記各受信部で得られた受信信号から、上記決定された個数の受信信号を選定する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。 - 上記各受信部は、複数のバンドグループのうち、設定されたバンドグループの周波数帯で通信を行って受信信号を取得するものであり、
上記受信制御部は、上記設定されたバンドグループに基づいて、上記セレクタで選択される上記受信信号の個数を決定する
ことを特徴する請求項1に記載の受信機。 - 上記複数の受信部は、所定数のサブバンドを使用した複数の周波数ホッピングパターンのうち、設定された周波数ホッピングパターンで通信を行って受信信号を取得するものであり、
上記受信制御部は、上記設定された周波数ホッピングパターンに基づいて、上記セレクタで選択される上記受信信号の個数を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。 - 上記複数の受信部は、OFDM信号を受信して上記受信信号を取得するものであり、
上記受信制御部は、上記OFDM信号のサブキャリアのアボイド情報に基づいて、上記セレクタで選択される上記受信信号の個数を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。 - 複数のアンテナを用いてダイバーシティ受信をする受信方法であって、
上記各アンテナに対応した受信信号を得る受信ステップと、
上記受信ステップで得られた複数の受信信号のうち、選択された一個の受信信号、または選択された複数個の受信信号の合成信号を出力する選択ステップと、
上記選択ステップの選択動作を、少なくとも、通信に利用する周波数帯、受信信号の振幅、伝送レートのいずれかに基づいて制御する制御ステップと
を備えることを特徴とする受信方法。
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