JP2008085837A - 複合メディア通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】VOIP通信システムで接続される双方の利用者が独立に通信メディアを選択可能な複合メディア通信システムを提供する。
【解決手段】選択された付帯メディアを示す選択指示に応じて、入力される音声データを指定された付帯メディアデータに変換するメディアトランスレータと、双方の利用者の端末装置間で授受される音声データを含むRTPパケットについて、メディアトランスレータを経由する通信パスを設定する音声パス設定手段と、双方の利用者の端末装置間で授受されるメッセージから選択可能メディアに関する通信を希望する利用者および付帯メディアを特定する情報を含むメディア管理情報を抽出する抽出手段と、メディア管理情報に基づいて選択指示を作成して、メディアトランスレータに入力する変換制御手段と、メディア管理情報で指定された利用者の端末に、メディアトランスレータによって生成された付帯メディアデータを渡すための通信パスを設定する選択パス設定手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、IP電話サービスに代表されるIPネットワークを利用したリアルタイム通信サービスを提供するためのVOIP通信システムに関し、特に、音声、映像およびテキスト情報を含む複数メディアの送受信が可能な通信端末を接続して複合的なサービスを提供する複合メディア通信システムに関する。
IP電話端末の普及に伴って、個々のIP電話端末やパーソナルコンピュータにインストールすることでIP電話機能を提供するソフトフォンの高機能化が進んでおり、音声のみならず、映像やテキスト情報を含む複数メディアの送受信を伴う複合的なリアルタイム通信が可能となってきている。
このように、様々な仕様を持つIP電話端末が混在している中で、VOIP技術を用いて確実にリアルタイム通信を実現するために、従来は、SIPプロトコルに従ってセションを確立する際のネゴシエーションにおいて、発側端末と着側端末についてそれぞれ提供可能なメディアを調査し、双方が提供可能なメディアから選択された共通のメディアについてセションを確立している(特許文献1参照)。
例えば、双方のIP端末が音声とともに映像の通信も提供している場合には、ネゴシエーションの過程で音声通信のためのセションとともに映像通信のためのセションが確立され、映像通信を伴う音声通話が実現される。一方、片方のIP電話端末が音声通信機能および映像通信機能とともにテキスト情報通信機能を備えていても、対向先のIP電話端末に音声通信機能のみが備えられている場合には、ネゴシエーションの過程で選択されるメディアは音声通信に限定される。
特開2002−281175号公報
従来のネゴシエーションでは、通信を確実に成立させることに重点がおかれていたため、発側のメディアと着側のメディアとを確実に一致させることが重要視されていた。
このため、例えば、聴覚にハンディキャップを持つ利用者が映像、音声およびテキスト情報の通信が可能なIP電話端末を用いて、別の利用者とテキスト情報を含むコミュニケーションを希望したとしても、相手のIP電話端末が映像および音声の通信にのみ対応している場合は、従来のネゴシエーションによって選択されるメディアは音声および映像となり、テキスト情報の通信は排除されてしまう。
このように、従来のIP電話サービスでは、IPネットワークによって接続される利用者の少なくとも一方が望んでいるにもかかわらず、双方のIP電話端末で提供可能なメディア以外のメディア(上述した例では、テキスト情報)を用いた通信を実現することができなかった。
ところで、近年では、パーソナルコンピュータの高機能化とともに音声認識技術や音声合成技術がめざましく進展しており、音声認識技術を適用して入力音声をテキスト化する音声入力システムや、音声合成技術を用いてテキスト情報を読み上げる読み上げシステムなどが、例えば、パーソナルコンピュータなどにインストール可能なパッケージソフトウェアとして市販されている。また、データベース化された手話映像と、テキストの形態素解析結果とを対応付けることにより、テキスト情報を手話映像に変換して提供することも技術的には可能となっている。
このように、音声をテキスト情報に変換する、あるいは、テキスト情報を音声や手話映像に変換すること自体は、利用者個人が所有するパーソナルコンピュータでも実現可能となってきている。
しかしながら、例えば、上述した音声入力システムは、単独のシステムとしては提供されており、システムに固有のマイクロフォンなどの入力デバイスを介して受け取った音声入力をテキストに変換し、変換結果をディスプレイなどの予め決まった出力デバイスに出力する用途に適合するように作成されており、閉じたシステムとして提供されている。同様に、IP電話端末機能をパーソナルコンピュータで実現するために搭載されたソフトフォンシステムもまた、そのソフトフォンシステムが想定した入出力(例えば、付属のマイクロフォンからの音声入力およびスピーカによる音声出力)に特化したシステムである。
このため、例えば、聴覚にハンディキャップを持つIP電話利用者のパーソナルコンピュータに音声認識システムが搭載されていたとしても、ソフトフォンシステムと音声認識システムとをパーソナルコンピュータ上で連携させ、VOIP技術によって送られてきた音声情報をテキスト情報に変換して、この利用者にリアルタイムで提供することは容易ではない。
本発明は、VOIP通信システムで接続される双方の利用者が独立に通信メディアを選択可能な複合メディア通信システムを提供することを目的とする。
本発明にかかわる第1の複合メディア通信システムは、メディアトランスレータと、音声パス設定手段と、抽出手段と、変換制御手段と、選択パス設定手段とから構成される。
本発明にかかわる第1の複合メディア通信システムの原理は、以下の通りである。
メディアトランスレータは、音声データとテキスト情報を含む選択可能メディアとの間の翻訳能力を持ち、選択可能メディアから選択された付帯メディアを示す選択指示に応じて、入力されるRTPパケットに含まれる音声データを付帯メディアにおいて音声データの内容を表す付帯メディアデータに変換する。音声パス設定手段は、IPネットワークを介して接続される双方の利用者の端末装置間で授受される音声データを含むRTPパケットについて、メディアトランスレータを経由する通信パスを設定する。抽出手段は、双方の利用者の端末装置間で授受されるメッセージから選択可能メディアに関する通信を希望する利用者および付帯メディアを特定する情報を含むメディア管理情報を抽出する。変換制御手段は、メディア管理情報に基づいて選択指示を作成して、メディアトランスレータに入力する。選択パス設定手段は、メディア管理情報で指定された利用者の端末に、メディアトランスレータによって生成された付帯メディアデータを渡すための通信パスを設定する。
このように構成された第1の複合メディア通信システムの動作は、下記の通りである。
例えば、抽出手段により、一方の利用者Aの端末装置からのSIPメッセージから音声データに加えてテキスト情報の受信を希望する旨を示すメディア管理情報が抽出されると、この利用者Aの端末と接続先の利用者Bの端末との間に音声パス設定手段によって設定される音声データ用の通信パスに加えて、選択パス設定手段により、付帯メディアであるテキスト情報を利用者Aの端末装置に送るための通信パスがメディアトランスレータと利用者Aの端末装置との間に設定される。そして、上述したメディア管理情報に基づいて、変換制御手段によって作製された選択指示に基づいて、メディアトランスレータにより、利用者Bからの音声データがテキスト情報に変換され、このテキスト情報が付帯メディアデータ用の通信パスを介して利用者Aの端末装置に送出される。
このようにして、利用者Bの端末装置とメディアトランスレータとの間で音声データの身の通信を成立させつつ、利用者Aの端末装置とメディアトランスレータとの間で音声データにテキスト情報を加えた複合通信を成立させることができる。
具体的には、上述した第1の複合メディア通信システムを、SIPサーバシステムを用いて構成し、各端末装置に、INVITEメッセージおよび200OKメッセージを含むSIPメッセージに所望の付帯メディアを指定するメディア管理情報を付加する情報付加手段を備え、抽出手段は、SIPサーバシステムに属するSIPサーバと各端末装置との間でやり取りされるSIPメッセージに付加された付加情報からメディア管理情報を抽出する構成とすることができる。
このように構成された複合メディア通信システムでは、SIPプロトコルが適用されたVOIP通信システムにおいて一般的な呼処理に用いられるSIPメッセージに、各端末装置が適切な付加情報を付加し、この付加情報に含まれるメディア管理情報をSIPサーバシステムにおいて抽出して、メディアトランスレータの動作や通信パスの設定動作に反映させることにより、VOIP通信システムで接続される双方の利用者が独立に通信メディアを選択可能な複合メディア通信システムを提供することができる。
本発明にかかわる第2の複合メディア通信システムは、メディアトランスレータと、保持手段と、メディア管理手段と、音声パス設定手段と、選択パス設定手段とから構成される。
本発明にかかわる第2の複合メディア通信システムの原理は、以下の通りである。
メディアトランスレータは、音声データとテキスト情報を含む選択可能メディアとの間の翻訳能力を持ち、選択可能メディアから選択された付帯メディアを示す選択指示に応じて、入力されるRTPパケットに含まれる音声データを付帯メディアにおいて音声データの内容を表す付帯メディアデータに変換する。保持手段は、個々の利用者に対応して、受信を希望する付帯メディアを示す登録情報を含むユーザ管理情報を保持する。メディア管理手段は、利用者の端末装置からの発呼要求に応じて保持手段を参照し、発呼側の利用者と着信側の利用者とにそれぞれ対応するユーザ管理情報に基づいて、付帯メディアでの通信の必要性を判定するとともに、ユーザ管理情報に基づいて必要とされる付帯メディアを示す選択指示を作成して、メディアトランスレータに入力する。音声パス設定手段は、メディア管理手段による判定結果に応じて、発呼側の利用者の端末装置と着信側の利用者の端末装置との間で授受される音声データを含むRTPパケットについて、メディアトランスレータを経由する通信パスあるいはメディアトランスレータを経由しない通信パスを設定する。選択パス設定手段は、メディア管理手段によって付帯メディアでの通信が必要とされたときに、双方の利用者に対応する登録情報で示された付帯メディアデータ用の通信パスをそれぞれ設定する。
このように構成された第2の複合メディア通信システムの動作は、下記の通りである。
例えば、発呼側の利用者Aに対応してテキスト情報を付帯メディアとする旨のユーザ管理データが保持手段に登録されている場合に、メディア管理手段は、着信側の利用者Bに対応するユーザ管理データに付帯メディアが登録されているか否かにかかわらず、付帯メディアでの通信が必要であると判定し、これに応じて、音声パス設定手段により、利用者Aの端末装置と利用者Bの端末装置との間にメディアトランスレータを経由してRTPパケットを伝送する通信パスが設定される。また、このとき、メディア管理手段により、利用者Aの端末装置に対応してテキスト情報が付帯メディアとして選択された旨の選択指示が作成されてメディアトランスレータに渡される。これに応じて、このメディアトランスレータにおいて、利用者Aの端末装置に渡されるRTPパケットに含まれる音声データをテキスト情報に変換する処理が起動され、この変換処理で生成されたテキスト情報が、選択パス設定手段によって設定された付帯メディアデータ用の通信パスを介して利用者Aの端末装置に伝送される。
このように、予め登録されたユーザ管理データに基づいて通信パスの設定やメディアトランスレータでの翻訳機能処理を制御することにより、利用者Bの端末装置とメディアトランスレータとの間で音声データのみの通信を成立させつつ、利用者Aの端末装置とメディアトランスレータとの間で音声データにテキスト情報を加えた複合通信を成立させることができる。
一方、双方の利用者に対応するユーザ管理データに付帯メディアが示されていない場合は、メディア管理手段によって、付帯メディアでの通信は不要であると判定され、この判定結果に応じて、音声パス設定手段により、音声を含むRTPパケットの伝送用としてメディアトランスレータを経由しない通信パスが設定される。
また、上述した第1あるいは第2の複合メディア通信システムにおいて、選択パス設定手段は、付帯メディアデータ用の通信パスとしてファイル転送プロトコルに従うFTPパスを設定し、メディアトランスレータは、選択指示で指定された宛先の端末装置に渡されるRTPパケットに含まれる音声データを、一定期間ごとに、付帯メディアにおいて音声データの内容を表す付帯メディアデータファイルに変換し、FTPパスを介して送出する変換手段を備えて構成することができる。
このように構成された複合メディア通信システムでは、音声通信との同時性を維持しつつ、効率の良いデータ伝送を実現するとともに、テキスト情報を保存に適したファイルとして提供することができる。
本発明にかかわる第3の複合メディア通信システムは、上述した第1あるいは第2の複合メディア通信システムに備えるメディアトランスレータに、検出手段とバージョン変換手段とパケット化手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第3の複合メディア通信システムの原理は、以下の通りである。
上述した第1あるいは第2の複合メディア通信システムに備えられるメディアトランスレータにおいて、検出手段は、音声パス設定手段によって設定された音声データ用の通信パスを介して双方の利用者の端末装置から到来するRTPパケットのIPバージョンの不整合を検出するとともに、追加データの宛先となる端末装置が属するIPネットワークのバージョンを特定する。バージョン変換手段は、不整合の検出に応じて、通信パスを介して伝送されるRTPパケットについて、異なるIPバージョン間の変換処理を相互に行う。パケット化手段は、選択指示に応じて、指定された付帯メディアにおいてRTPパケットに含まれる音声データの内容を表す付帯メディアデータを、検出手段で特定されたIPバージョンに応じてパケット化する。
このように構成された第3の複合メディア通信システムの動作は、下記の通りである。
検出手段により、双方の利用者の端末装置が異なるIPバージョンのIPネットワークに属していることが検出されたときに、端末装置間でやり取りされるRTPパケットは、メディアトランスレータを経由して伝送される過程で、バージョン変換手段により、例えば、IPv6からIPv4へまたその逆へのIPバージョン間の変換処理が行われる。これにより、それぞれの端末装置は、対向する端末装置が属するIPネットワークのIPバージョンが同一であるか否かにかかわらず、自身が属するIPネットワークのIPバージョンのRTPパケットをやり取りすることができる。
また、検出手段によって特定されたIPバージョンに従って、パケット化手段により、追加データのパケット化が行われるので、追加データの宛先となる端末装置にこの端末装置が属するIPネットワークのIPバージョンに適合する形式のパケットとして追加データを渡すことができる。
このようにして、発側の利用者の端末装置と着側の利用者の端末装置とが、同一のIPバージョンのIPネットワークに属しているか否かにかかわらず、双方の利用者の意向を反映して独立に選択されたメディアを利用した複合メディア通信を実現することができる。
本発明にかかわる第4の複合メディア通信システムは、上述した第1あるいは第2の複合メディア通信システムに、更に、発側手順終端手段と、着側手順終端手段と、中継手段と、要求検出手段と、追加変換制御手段と、追加設定制御手段と、通知手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第4の複合メディア通信システムの原理は、以下の通りである。
上述した第1あるいは第2の複合メディア通信システムにおいて、発側手順終端手段は、発側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する。着側手順終端手段は、着側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する。中継手段は、発側手順終端手段と着側手順終端手段との間で、手順メッセージの中継を行う。要求検出手段は、音声パス設定手段による通信パスの設定後に、発側手順終端手段および着側手順終端手段によってそれぞれ授受される手順メッセージから付帯メディアの受信に関する要求を検出する。追加変換制御手段は、要求の検出に応じて、RTPパケット用の通信パスを介して要求の要求元に送られる音声データについて、付帯メディアへの変換を指示する選択指示をメディアトランスレータに入力する。追加設定制御手段は、要求の検出に応じて、選択パス設定手段に、要求の送出元の端末装置とメディアトランスレータとを結ぶ付帯メディアデータ用の通信パスの設定を指示する。通知手段は、追加設定制御手段による指示に応じた選択パス設定手段による付帯メディアデータ用の通信パスの設定が完了した後に、発側手順終端手段あるいは着側手順終端手段を介して、要求の要求元の端末装置に付帯メディアデータ用の通信パスに関する情報を通知する。
このように構成された第4の複合メディア通信システムの動作は、下記の通りである。
ネットワークを介して接続される双方の端末装置間で行われる手順メッセージの授受は、発側手順終端手段及び着側手順終端手段によってそれぞれ終端され、中継手段によって中継されるので、一方の端末装置からの手順メッセージから付帯メディアの受信に関する要求が検出されたときに、他方の端末装置との間の手順メッセージの授受に影響を与えることなく、追加設定制御手段によって新たな付帯メディアの通信のために必要な要求元の端末装置との間の通信パスの追加を行うことができる。
また、上述した要求に応じて、追加変換制御手段がメディアトランスレータに新たな付帯メディアに関する選択指示を入力することにより、要求元の端末装置に贈られる音声データを新たな付帯メディアに変換する処理が起動される。
このようにして、双方の端末装置の間での通信が確立された後に、一方の利用者からの要求に応じて、新たな付帯メディアでの受信を追加的に提供することが可能となる。
本発明にかかわる第5の複合メディア通信システムは、上述した第3の複合メディア通信システム2、更に、発側手順終端手段と、着側手順終端手段と、手順中継手段と、要求検出手段と、追加変換制御手段と、バージョン通知手段と、追加設定制御手段と、通知手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第5の複合メディア通信システムの原理は、以下の通りである。
上述した第3の複合メディア通信システムにおいて、発側手順終端手段は、発側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する。着側手順終端手段は、着側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する。手順中継手段は、発側手順終端手段と着側手順終端手段との間で、検出手段による検出結果に応じて双方の端末装置がそれぞれ属するIPネットワークのIPバージョンに対応するプロトコル変換を行うとともに、手順メッセージの中継を行う。要求検出手段は、音声パス設定手段による通信パスの設定後に、発側手順終端手段および着側手順終端手段によってそれぞれ授受される手順メッセージから付帯メディアの受信に関する要求を検出する。追加変換制御手段は、要求の検出に応じて、RTPパケット用の通信パスを介して要求の要求元に送られる音声データについて、付帯メディアへの変換を指示する選択指示をメディアトランスレータに入力する。バージョン通知手段は、要求の検出に応じて、要求元の端末装置が属するIPネットワークのIPバージョンを特定し、特定したIPバージョンを示す情報をメディアトランスレータのパケット化手段に通知する。追加設定制御手段は、要求の検出に応じて、選択パス設定手段に、要求の送出元の端末装置とメディアトランスレータとを結ぶ付帯メディアデータ用の通信パスの設定を指示する。通知手段は、追加設定制御手段による指示に応じた選択パス設定手段による付帯メディアデータ用の通信パスの設定が完了した後に、発側手順終端手段あるいは着側手順終端手段を介して、要求の要求元の端末装置に付帯メディアデータ用の通信パスに関する情報を通知する。
このように構成された第5の複合メディア通信システムの動作は、下記の通りである。
発側手順終端手段及び着側手順終端手段によってそれぞれ終端される手順メッセージの授受を手順中継手段によって中継する過程で、各端末装置が属するIPネットワークのIPバージョンに適合したプロトコル変換が行われる。また、バージョン通知手段により、付帯メディアの受信に関する新たな要求の要求元に対応するIPバージョンが特定されて、メディアトランスレータのパケット化手段に通知される。したがって、IPバージョンが異なるIPネットワークに属する端末装置間で、一方の端末装置からの通信開始後の要求に応じて、新たな付帯メディアでの受信を追加的に提供することができる。
上述したように、本発明にかかわる第1および第2の複合通信システムでは、システム内に備えたメディアトランスレータによって所望のメディア変換を行うことにより、VOIP通信システムで接続される双方の利用者が独立に通信メディアを選択可能であるので、例えば、一方の利用者からの要求に応じて、他方の利用者の端末装置で提供可能であるか否かにかかわらず、一般的に用いられる音声通話に加えて、テキスト情報による受信サービスを提供することができる。
また、第3の複合通信システムでは、IPバージョンの異なるIPネットワークの境界を越えて、同様の複合メディア通信システムを提供することができる。
また、本発明にかかわる第4および第5の複合通信システムでは、通信開始後に新たな付帯メディアでの受信を追加的に提供することが可能である。
これにより、例えば、聴覚にハンディキャップを持つ利用者側の端末装置にテキスト情報による受信を提供する機能が備えられていれば、対向する利用者の端末装置にテキスト情報による通信機能が備えられているか否かにかかわらず、前者の端末装置を介して音声データに対応するテキスト情報を提供することが可能となるので、様々な利用者に対するサービス性の向上を図ることができる。
また、例えば、音声データで表された内容に対応するテキスト情報をファイルとして要求元の端末装置に送出することにより、音声通話で得られた情報のテキストファイルによる蓄積を実現することが可能となり、情報収集の効率化を図ることもできる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明にかかわる複合メディア通信システムの第1の実施形態を示す。
図1において、端末装置A210および端末装置B240は、IPネットワークを介してSIPサーバA220およびSIPサーバB230にそれぞれ接続されており、メディアトランスレータ250は、上述したIPネットワークに接続されるとともに、内部に備えた通信処理部251を介してSIPサーバB230に接続されている。
図1に示した端末装置A210に備えられたサービス処理部211は、電話機215を介した音声通話サービスを提供する機能を備えており、一方、端末装置B240に備えられたサービス処理部241は、表示装置245を介するテキスト情報表示を含む複合サービスを提供する機能を備えている。
また、図1に示したSIP処理部212、242は、それぞれ対応するサービス処理部211からのサービス要求に応じて対向するSIPサーバA220、SIPサーバB230との間でSIPプロトコルに従うメッセージの授受を行い、VOIP通信サービスに必要なセションの提供を受ける。
このSIP処理部212によってセション制御が行われる過程で、付加情報設定部213は、登録情報保持部214に登録された情報に従って受信を希望する付帯メディアを示す付加情報をSIPメッセージに付加する処理を行う。また、SIP処理部242によってセション制御が行われる過程で、付加情報設定部243は、入力受付部244を介して入力された情報に従って受信を希望する付帯メディアを示す付加情報をSIPメッセージに付加する処理を行う。
上述した端末装置A210の付加情報設定部213によって付加された付加情報は、図1に示したSIPサーバA220の付加サービス処理部222によって抽出され、複合メディア通信システムにおいて許容可能であるか否かの判定処理に供される。このとき、付加サービス処理部222は、抽出した付加情報で示される付帯メディアが付加サービス処理部222内に用意された選択可能メディアリストに含まれるか否かに基づいて、許容可能であるか否かを判定し、許容可能である場合に、SIP処理部221に対して、メディアトランスレータ250が接続されたSIPサーバB230への転送を依頼する。
一方、図1に示したSIPサーバB230において、付加サービス処理部232は、SIPサーバA220から受け取ったSIPメッセージがSIP処理部231によって処理される過程で、このSIPメッセージに付加された付加情報に基づいて、通信処理部233を介してメディアトランスレータ250に音声データ用のRTPセションに加えて、付加情報で示された付帯メディア用のFTPセションを設定するためのポートの確保を依頼する。
図1に示したメディアトランスレータ250において、セション管理部252は、通信処理部251を介して受け取った依頼に基づいて、メディア変換処理部253の入出力ポートなどのリソースを獲得/解放するとともに、通信処理部251を介して獲得したリソースに関する情報をSIPサーバB230に通知し、RTPセションおよびFTPセションの確立処理に供する。
このとき、セション管理部252により、SIPサーバA220に対応する網側とSIPサーバB230に対応するプロキシ側とのそれぞれについて、図2(a)に示すようなセション管理テーブルに、獲得したリソースに対応してセションの設定に必要な入力側、出力側および宛先のIPアドレスなどを含むセション設定情報および割当先のセッションに関してメディア変換処理部253で行うべき処理の内容を示す変換モードが登録され、このセション管理テーブルに登録された情報に基づいて、メディア変換処理部253による変換処理が行われる。
このメディア変換処理部253では、メディア変換を行う旨の変換モード(図2において、符号ONとして示した)が登録されたリソース番号に対応するセション設定情報に含まれる入力側IPアドレス(ADin1)で示された入力側ポートから入力されるRTPパケットに含まれる音声データを、この音声データで表される会話の内容を示すテキスト情報に変換し、セション設定情報の出力側IPアドレス(ADout1)で示された出力側ポートを介して指定された宛先を設定して送出する処理が行われる。
このとき、メディア変換処理部253は、例えば、変換対象のセションを介して伝送されるRTPパケットを一定時間に渡って保持しておき、保持したRTPパケットに含まれる音声データについてまとめて音声認識処理を行ってテキスト情報に変換する処理と、得られたテキスト情報をテキストファイルの一部としてFTPプロトコルに従って送出する処理を一定時間ごとに繰り返すことにより、音声からテキスト情報への変換を実現することができる。
また、メディア変換処理部253に手話映像データベースを備え、上述したようにして得られたテキスト情報あるいは端末装置から受け取ったテキスト情報に基づいて、手話映像データベースから適切な手話映像を検索して一連の手話映像からなる映像データを形成することにより、音声から手話映像へのメディア変換を実現することも可能である。このようにして形成された手話映像は、一般的な映像データの伝送方式に従って伝送することができる。
更に、メディア変換処理部253に音声変換処理部を備えて構成して、端末装置から受け取ったテキスト情報に基づいて合成音声を生成し、テキスト情報から音声データへのメディア変換を行って、生成した音声データを付帯メディアとしてあるいは上述した端末装置からの音声データの代わりの音声データとして、対向する端末装置に提供することも可能である。
次に、図1に示した複合メディア通信システムの動作について説明する。
図3に、複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図を示す。
図1に示した端末装置A210の登録情報保持部214に、音声通話以外の付帯メディアでの着信を希望しない旨が登録されていた場合は、サービス処理部211からの依頼に応じてSIP処理部212が送出するINVITEメッセージには、VOIP通信のみを希望する旨の付加情報が設定される。このINVITEメッセージは、IPネットワークを介してSIPサーバA220に送出され、更に、メディアトランスレータ250に接続されたSIPサーバB230に転送される(図3参照)。
このとき、図1に示したSIPサーバB230の付加サービス処理部232は、通信処理部233を介してメディアトランスレータ250に、発信元の端末装置A210と着信先の端末装置Bとにそれぞれ対応するRTPセションおよび端末装置B240用のFTPセションの捕捉を指示する。そして、この指示に応じて、メディアトランスレータ250のセション管理部252により、メディア変換処理部253の2つのRTPポートA,BとともにFTPポートBが獲得され、これらの各ポートに関する情報がSIPサーバB230に通知される(図3参照)。
図1に示したSIPサーバB230の付加サービス処理部232は、上述したようにして通知されたRTPポートBおよびFTPポートBを示す情報を含む付加情報を作成し、この付加情報をINVITEメッセージに設定して、SIP処理部231を介して端末装置B240に送出する(図3参照)。
例えば、図1に示した端末装置B240の利用者により、着信応答の際などに、入力装置を介してテキスト情報の着信を希望する旨が入力された場合に、この情報が入力受付部244を介して付加情報設定部243に通知される。これに応じて、付加情報設定部243により、音声通話に加えて付帯メディアとしてテキスト情報を希望する旨の付加情報が作成され、上述したINVITEメッセージに対する応答メッセージ(200OK)に設定されて、SIP処理部242を介してSIPサーバB230に返される(図3参照)。
この応答メッセージを発信元の端末装置A210に返す過程で、SIPサーバB230の付加サービス処理部232により、端末装置A210用のRTPポートAを示す情報を含む付加情報が作成され、この付加情報が設定された応答メッセージが、SIP処理部231を介してSIPサーバA220に送出され、更に、このSIPサーバA220を介して端末装置A210に返される(図3参照)。
このようにして、メディアトランスレータ250を経由して端末装置A210と端末装置B240とを結ぶRTPセションを設定するとともに、付帯メディアとしてテキスト情報の着信を希望している端末装置B240とメディアトランスレータ250との間に、FTPセションを独立に設定することができる。
そして、このようにして設定されたRTPセションを介して端末装置A210の利用者と端末装置B240の利用者との間に音声通話サービスを提供するとともに、対向する端末装置A210にテキスト情報によるサービス機能が備えられているか否かにかかわらず、端末装置B240の利用者のみにFTPセションを介してテキスト情報をテキストファイルの一部として提供し、付帯メディアでの受信サービスを提供することができる。
上述したように、テキスト情報での受信を希望する旨の付加情報に応じて、付帯メディア用のセションとしてFTPセションを設定し、付帯メディアでの受信に関する要求元の端末装置(例えば、端末装置B240)にテキスト情報をテキストファイルの一部としてFTPプロトコルに従ってファイル転送することにより、要求元の端末装置では、音声通話の終了とともに、通話内容を表すテキスト情報を含むテキストファイルを取得することができる。
このようにして得られたテキストファイルを保存することにより、音声データそのものを蓄積する場合に比べて、音声通話の内容を格段にコンパクトに保存することができるので、通話によって得られる情報を保存する用途に適用する場合にも非常に有用である。
なお、図4に示すように、着信側の端末装置Bからの応答により、音声以外の付帯メディアでの着信を希望しない旨が示された場合は、図1に示したSIPサーバB230の付加サービス処理部232により、通信処理部233を介してメディアトランスレータ250にFTPセションの解放が指示され、これに応じて、セション管理部252により、着信側の端末装置用に確保されていたFTPポートBが解放される。
この場合は、メディアトランスレータ250を経由するRTPセションを介した音声通話サービスのみが提供される。
上述したように、発信側からのINVITEメッセージに応じてメディアトランスレータ250のポートを確保し、着信側からの応答に応じて、不要であることが確定したポートを解放する手順を採用することにより、着信側の端末装置に必要なポートを問い合わせる手順を省略することができる。
(第2の実施形態)
図5に、本発明にかかわる複合メディア通信システムの第2の実施形態を示す。
なお、図5に示す構成要素のうち、図1に示した各部と同等のものについては、図1に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図5において、保守サーバ260は、例えば、SIPサーバA220およびSIPサーバB230を介して、端末装置A210および端末装置B240を含む各端末装置について、個々の端末装置が希望する付帯メディアを示すユーザ管理情報を収集し、収集したユーザ管理情報をSIPサーバB230のユーザ管理テーブル234に登録する。
また、図5に示した付加サービス処理部232は、SIP処理部231によってセションの確立のためのSIPメッセージが授受される過程で、上述したユーザ管理テーブル234を参照し、対象となる双方の利用者の端末装置に対応するユーザ管理情報に基づいて、付帯メディアを用いたサービスの必要性を判断し、この判断結果に応じて、通信処理部233を介してメディアトランスレータ250を経由するセションの設定を制御する。
図6に、複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図を示す。
例えば、端末装置B240からのINVITEメッセージに応じて、図5に示したSIPサーバB230の付加サービス処理部232は、ユーザ管理テーブル234を参照して、発信元である端末装置B240に対応して付帯メディアとしてテキスト情報が希望されている旨と着信先の端末装置A210に対応して付帯メディアでの着信が希望されていない旨のユーザ管理情報を取得する。
このように、少なくとも一方の端末装置に対応して付帯メディアを指定したユーザ管理情報が登録されている場合に、付加サービス処理部232は、付帯メディアを用いたサービスが必要とされると判断し、通信処理部233を介して、メディアトランスレータ250にセション捕捉指示を送出する。
このとき、付加サービス処理部232により、ユーザ管理テーブル234に登録されたユーザ管理情報に基づいて、必要となるRTPポート数およびFTPポート数を決定し、この決定結果をセション捕捉指示で指定することにより、メディアトランスレータ250のセション管理部252を介して、必要とされる付帯メディアでのサービスを提供するために過不足ないポートを確保することができる。
このようにして確保されたポートを、上述した第1の実施形態と同様にして、発信元の端末装置B240および着信先の端末装置A210に通知することにより、ユーザ管理テーブル234に登録されたユーザ管理情報に従って、メディアトランスレータ250を経由したRTPセションによる音声通話サービスとともに、端末装置B240の利用者に、FTPセションを介してテキスト情報を提供することができる。
なお、双方の利用者に対応するユーザ管理情報により、音声通話のみのサービスを希望する旨が示された場合には、従来と同様のSIPメッセージの授受を行って、メディアトランスレータ250を経由しないRTPセションが設定される。
このように、メディアトランスレータ250に接続されたSIPサーバB230に備えられたユーザ管理テーブル234に登録されたユーザ管理情報に基づいて、メディアトランスレータ250を経由するセションを設定するか否かを決定する構成では、付帯メディアを用いたサービスが必要とされる場合に限ってメディアトランスレータ250を経由するセションが設定されるので、メディアトランスレータ250の資源を有効に利用することが可能である。
(第3の実施形態)
図7に、本発明にかかわる複合メディア通信システムの第3の実施形態を示す。また、図8に、複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図を示す。
なお、図7に示す構成要素のうち、図1に示した各部と同等のものについては、図1に示した符号を付して示し、その説明を省略する。同様に、図8に示すシーケンスのうち、図3に示した各シーケンスと同等のものについては、図3に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図7に示したSIPサーバB230において、プロトコル変換処理部235は、付加サービス処理部232を介して、IPV4ネットワークに属する端末装置(例えば、端末装置A210)とIPV6ネットワークに属する端末装置(例えば、端末装置B240)との間でやり取りされるSIPメッセージを受け取り、必要とされるプロトコル変換を行って、SIP処理部231を介して送出する。
また、IPバージョンの異なるIPネットワークの境界を越えて付加情報を含むSIPメッセージ(INVITE)が渡される際に、付加サービス処理部232は、通信処理部232を介してメディアトランスレータ250に、上述したIPバージョンの際に関する情報を含むセション捕捉指示を渡し、セション管理部252によるセション捕捉処理に供する。
このとき、図7に示したメディアトランスレータ250において、セション管理部252は、通信処理部251を介して受け取ったセション捕捉指示に基づいて、適切なリソースの獲得処理を行い、獲得したリソースに関するセション設定情報および変換モードとともに、図2(b)に示すように、セション捕捉指示で指定されたIPバージョンに関する情報を登録して、パケット変換処理部254の処理に供する。
図7に示したパケット変換処理部254は、上述したようにしてセション管理テーブルに登録されたIPバージョンに関する情報に基づいて、IPV4ネットワークに属する端末装置(例えば、端末装置A210)とIPV6ネットワークに属する端末装置(例えば、端末装置B240)との間でやり取りされるRTPパケットおよびFTPパケットについて必要とされるパケット変換を行う。
このように構成された複合メディア通信システムでは、図8に示すように、IPV6ネットワークに属する端末装置B240からのSIPメッセージは、SIPサーバB230によってIPV4プロトコルに変換された上で、SIPサーバA220を介してIPV4ネットワークに属する端末装置A210に渡され、逆に、IPV4ネットワークに属する端末装置A210からのSIPメッセージは、SIPサーバA230によって中継された後に、SIPサーバB230において、IPV6プロトコルに変換されてから端末装置B240に渡される。
また、上述したようなSIPメッセージのやり取りによってRTPセションが確立された後は、図7に示したパケット変換処理部254により、IPV4/IPV6間でのパケット変換が行われる(図8参照)。
このように、図7に示した複合メディア通信システムでは、IPV4ネットワークとIPネットワークとにまたがって、付帯メディアでの着信を含む複合メディア通信サービスを提供することが可能となる。
(第4の実施形態)
図9に、本発明にかかわる複合メディア通信システムの第4の実施形態を示す。また、図10に、複合メディアシステムの動作を表すシーケンス図を示す。
なお、図9に示す構成要素のうち、図1に示した各部と同等のものについては、図1に示した符号を付して示し、その説明を省略する。同様に、図10に示すシーケンスのうち、図3に示した各シーケンスと同等のものについては、図3に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図9に示した複合メディア通信システムでは、図1に示したSIPサーバB230に代えて、SIPサーバA220と同等の構成を有するSIPサーバB270が備えられるとともに、B2BUA(Back to Back User Agent)280が備えられ、端末装置A210と端末装置B240とのSIPメッセージのやり取りがB2BUA280によって中継される過程で、このB2BUA280に備えられるB2BUA機能処理部281の機能により、双方のSIPプロトコルが終端されている(図10参照)。
また、図9において、メディアトランスレータ250は、B2BUA280に接続されており、B2BUA280に備えられた付加サービス処理部282は、B2BUA機能処理部281によって中継されるSIPメッセージから付加サービスにかかわる付加情報を検出し、検出した付加情報に基づいて、通信処理部283を介してメディアトランスレータ250との間で付加サービスの提供に必要な情報の授受を行う。
例えば、図10に示したようにして、端末装置A210と端末装置B240とを結ぶRTPセションがメディアトランスレータ250を経由して設定されるとともに、端末装置B240にテキスト情報をFTP転送するためのFTPセションが設定され、音声による通話とともに、端末B240の利用者へのテキスト情報の提供が開始される。
その後に、図10に示すように、端末装置A210からテキスト情報での着信の追加を希望する旨の付加情報を含むREINVITEメッセージが送出されると、B2BUA280の付加サービス処理部282により、通信処理部283を介してメディアトランスレータ250に追加のセション捕捉が指示される。
これに応じて、メディアトランスレータ250のセション管理部252により、FTPポートAが獲得され、新たに獲得されたリソースに対応して、端末装置A210に向かう音声データをテキスト情報に変換する旨を示す適切なセション設定情報および変換モードがセション管理テーブルに追加される。
また、メディアトランスレータ250からの通知に応じて、B2BUA280により、追加ポート(FTPA)に関する情報を含むSIPメッセージ(200OK)が、SIPサーバA220を介して要求元の端末装置A210に通知され、これに応じて、メディアトランスレータ250から端末装置A210へのテキスト情報のFTPプロトコルに従うファイル転送が開始される。
このように、B2BUAを備えて構成された複合メディア通信システムでは、例えば、メディアトランスレータ250を経由したRTPセションの設定後に、対向する端末装置それぞれからのREINVITEメッセージに付加された付加情報に応じて、新たな付帯メディアによる着信サービスを追加的に提供することができる。
(第5の実施形態)
図11に、本発明にかかわる複合メディア通信システムの第5の実施形態を示す。また、図12、13に、複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図を示す。
なお、図11に示す構成要素のうち、図7、図9に示した各部と同等のものについては、図7、図9に示した符号を付して示し、その説明を省略する。同様に、図12,13に示すシーケンスのうち、図8、図10に示した各シーケンスと同等のものについては、図8、図10に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図11に示した複合メディア通信システムにおいて、メディアトランスレータ250は、図7と同様にパケット変換処理部254を備えて構成されている。また、図11に示したB2BUA280は、図7に示したプロトコル変換処理部235と同等のプロトコル変換処理部284を備えて構成されており、SIPサーバA220とSIPサーバB230との間でSIPメッセージを中継する過程において、双方のIPバージョンの違いに対応したプロトコル変換が行われる。
このような複合メディア通信システムでは、図12に示すように、B2BUA280において、IPV6ネットワークとIPV4ネットワークとの境界をまたがってSIPメッセージが中継される過程で、例えば、IPV6とIPV4との間のプロトコル変換処理が行われる。また、メディアトランスレータ250において、端末装置A210と端末装置B240との間でRTPパケットが伝送される過程で、IPV6とIPV4との間のパケット変換を行うとともに、メディア変換処理部253で得られたテキスト情報を、端末装置B240が属するIPネットワークのバージョンであるIPV6に適合するFTPプロトコルに従って転送する。
これにより、図7に示した第3の実施形態と同様に、複合メディア通信サービスにかかわる端末装置がそれぞれ属するIPネットワークのバージョンが一致しているか否かにかかわらず、付帯メディアによる受信サービスを提供することができる。
更に、図11に示した複合メディア通信システムでは、図9に示した第4の実施形態と同様に、付帯メディアによる受信サービスを追加することが可能である。
例えば、図13に示すように、端末装置A210と端末装置B240との間にメディアトランスレータ250を経由するRTPセションが確立された後に、端末装置B240からのREINVITEメッセージに付加された付加情報よって、手話映像の追加が指示されると、第4の実施形態において説明したようにして、B2BUA280からの指示に応じてメディアトランスレータ250による追加ポート(例えば、RTPポートB2)の獲得が行われる。そして、この追加ポートを示す情報が、IPV6プロトコルに従って、SIPサーバB230を介して要求元の端末装置B240に通知され、新たなRTPセションがメディアトランスレータ250と要求元の端末装置B240との間に設定される。
その後、メディアトランスレータ250に備えられたメディア変換処理部253により、テキスト情報を指定した付帯メディア受信サービスのために作成されたテキスト情報を手話映像に変換する処理が行われ、得られた手話映像を表す映像データが、新たに設定されたRTPセションを介して端末装置B240に送出される。
このようにして、複合メディア通信サービスにかかわる端末装置がそれぞれ属するIPネットワークのバージョンが一致しているか否かにかかわらず、既に提供を受けている付帯メディア受信サービス(テキスト情報ファイルの受信)に加えて、更に、新たな付帯メディア(手話映像)による受信サービスを追加的に提供することができる。
以上の説明に関して、更に、以下の各項を開示する。
(付記1) 音声データとテキスト情報を含む選択可能メディアとの間の翻訳能力を持ち、前記選択可能メディアから選択された付帯メディアを示す選択指示に応じて、入力されるRTPパケットに含まれる音声データを前記付帯メディアにおいて前記音声データの内容を表す付帯メディアデータに変換するメディアトランスレータと、
IPネットワークを介して接続される双方の利用者の端末装置間で授受される音声データを含むRTPパケットについて、前記メディアトランスレータを経由する通信パスを設定する音声パス設定手段と、
前記双方の利用者の端末装置間で授受されるメッセージから前記選択可能メディアに関する通信を希望する利用者および付帯メディアを特定する情報を含むメディア管理情報を抽出する抽出手段と、
前記メディア管理情報に基づいて前記選択指示を作成して、前記メディアトランスレータに入力する変換制御手段と、
前記メディア管理情報で指定された利用者の端末に、前記メディアトランスレータによって生成された前記付帯メディアデータを渡すための通信パスを設定する選択パス設定手段と
を備えたことを特徴とする複合メディア通信システム。
(付記2) 付記1に記載の第1の複合メディア通信システムにおいて、SIPサーバシステムを用いて構成し、各端末装置に、INVITEメッセージおよび200OKメッセージを含むSIPメッセージに所望の付帯メディアを指定するメディア管理情報を付加する情報付加手段を備えるとともに、
抽出手段は、SIPサーバシステムに属するSIPサーバと各端末装置との間でやり取りされる前記SIPメッセージに付加された付加情報から前記メディア管理情報を抽出する構成であることを特徴とする複合メディア通信システム。
(付記3) 音声データとテキスト情報を含む選択可能メディアとの間の翻訳能力を持ち、前記選択可能メディアから選択された付帯メディアを示す選択指示に応じて、入力されるRTPパケットに含まれる音声データを前記付帯メディアにおいて前記音声データの内容を表す付帯メディアデータに変換するメディアトランスレータと、
個々の利用者に対応して、受信を希望する付帯メディアを示す登録情報を含むユーザ管理情報を保持する保持手段と、
利用者の端末装置からの発呼要求に応じて前記保持手段を参照し、発呼側の利用者と着信側の利用者とにそれぞれ対応するユーザ管理情報に基づいて、付帯メディアでの通信の必要性を判定するとともに、前記ユーザ管理情報に基づいて必要とされる付帯メディアを示す選択指示を作成して、前記メディアトランスレータに入力するメディア管理手段と、
前記メディア管理手段による判定結果に応じて、前記発呼側の利用者の端末装置と前記着信側の利用者の端末装置との間で授受される音声データを含むRTPパケットについて、前記メディアトランスレータを経由する通信パスあるいは前記メディアトランスレータを経由しない通信パスを設定する音声パス設定手段と、
前記メディア管理手段によって前記付帯メディアでの通信が必要とされたときに、前記双方の利用者に対応する登録情報で示された付帯メディアデータ用の通信パスをそれぞれ設定する選択パス設定手段と
を備えたことを特徴とする複合メディア通信システム。
(付記4) 付記1あるいは付記3に記載の複合メディア通信システムにおいて、
前記選択パス設定手段は、付帯メディアデータ用の通信パスとしてファイル転送プロトコルに従うFTPパスを設定し、
前記メディアトランスレータは、前記選択指示で指定された宛先の端末装置に渡されるRTPパケットに含まれる音声データを、一定期間ごとに、前記付帯メディアにおいて前記音声データの内容を表す付帯メディアデータファイルに変換し、前記FTPパスを介して送出する変換手段を備えることを特徴とする複合メディア通信システム。
(付記5) 付記1あるいは付記3に記載の複合メディア通信システムにおいて、
前記メディアトランスレータは、
前記音声パス設定手段によって設定された音声データ用の通信パスを介して双方の利用者の端末装置から到来するRTPパケットのIPバージョンの不整合を検出するとともに、前記追加データの宛先となる端末装置が属するIPネットワークのバージョンを特定する検出手段と、
前記不整合の検出に応じて、前記通信パスを介して伝送されるRTPパケットについて、異なるIPバージョン間の変換処理を相互に行うバージョン変換手段と、
前記選択指示に応じて、指定された付帯メディアにおいて前記RTPパケットに含まれる音声データの内容を表す付帯メディアデータを、前記検出手段で特定されたIPバージョンに応じてパケット化するパケット化手段とを備えた
ことを特徴とする複合メディア通信システム。
(付記6) 付記1あるいは付記3に記載の複合メディア通信システムにおいて、
発側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する発側手順終端手段と、
着側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する着側手順終端手段と、
前記発側手順終端手段と前記着側手順終端手段との間で、手順メッセージの中継を行う中継手段と、
前記音声パス設定手段による通信パスの設定後に、前記発側手順終端手段および前記着側手順終端手段によってそれぞれ授受される手順メッセージから前記付帯メディアの受信に関する要求を検出する要求検出手段と、
前記要求の検出に応じて、前記RTPパケット用の通信パスを介して前記要求の要求元に送られる音声データについて、前記付帯メディアへの変換を指示する選択指示を前記メディアトランスレータに入力する追加変換制御手段と、
前記要求の検出に応じて、前記選択パス設定手段に、前記要求の送出元の端末装置と前記メディアトランスレータとを結ぶ前記付帯メディアデータ用の通信パスの設定を指示する追加設定制御手段と、
前記追加設定制御手段による指示に応じた前記選択パス設定手段による前記付帯メディアデータ用の通信パスの設定が完了した後に、前記発側手順終端手段あるいは前記着側手順終端手段を介して、前記要求の要求元の端末装置に前記付帯メディアデータ用の通信パスに関する情報を通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする複合メディア通信システム。
(付記7) 付記5に記載の複合メディア通信システムにおいて、
発側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する発側手順終端手段と、
着側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する着側手順終端手段と、
前記発側手順終端手段と前記着側手順終端手段との間で、前記検出手段による検出結果に応じて前記双方の端末装置がそれぞれ属するIPネットワークのIPバージョンに対応するプロトコル変換を行うとともに、前記手順メッセージの中継を行う手順中継手段と、
前記音声パス設定手段による通信パスの設定後に、前記発側手順終端手段および前記着側手順終端手段によってそれぞれ授受される手順メッセージから前記付帯メディアの受信に関する要求を検出する要求検出手段と、
前記要求の検出に応じて、前記RTPパケット用の通信パスを介して前記要求の要求元に送られる音声データについて、前記付帯メディアへの変換を指示する選択指示を前記メディアトランスレータに入力する追加変換制御手段と、
前記要求の検出に応じて、前記要求元の端末装置が属するIPネットワークのIPバージョンを特定し、特定したIPバージョンを示す情報を前記メディアトランスレータのパケット化手段に通知するバージョン通知手段と、
前記要求の検出に応じて、前記選択パス設定手段に、前記要求の送出元の端末装置と前記メディアトランスレータとを結ぶ前記付帯メディアデータ用の通信パスの設定を指示する追加設定制御手段と、
前記追加設定制御手段による指示に応じた前記選択パス設定手段による前記付帯メディアデータ用の通信パスの設定が完了した後に、前記発側手順終端手段あるいは前記着側手順終端手段を介して、前記要求の要求元の端末装置に前記付帯メディアデータ用の通信パスに関する情報を通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする複合メディア通信システム。
以上に説明したように、本発明にかかわる複合メディア通信システムでは、システム内に備えられたメディアトランスレータにより、通話音声からテキスト情報へ、更に、手話映像へと所望のメディア変換を行うことができるので、IPネットワークを介して接続される双方の端末装置に備えられたメディア通信機能が整合するか否かにかかわらず、個々の端末装置の利用者が希望する付帯メディアで受信するサービスを提供することができる。
このような付帯メディアでの受信サービスを提供することにより、例えば、聴覚にハンディキャップを持つ利用者がリアルタイム通信サービスを利用する際の障碍を除去し、リアルタイム通信サービスにおけるバリアフリー化を推進することができる。
また、受信メディアとしてテキスト情報を指定した場合には、通話内容を表すテキスト情報を含むテキストファイルを取得することができるので、音声通話で得られる情報をテキスト化してコンパクトに蓄積する用途にも適用することができる。
本発明にかかわる複合メディア通信システムの第1の実施形態を示す図である。 セションテーブルの例を示す図である。 複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図である。 複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図である。 本発明にかかわる複合メディア通信システムの第2の実施形態を示す図である。 複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図である。 本発明にかかわる複合メディア通信システムの第3の実施形態を示す図である。 複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図である。 本発明にかかわる複合メディア通信システムの第4の実施形態を示す図である。 複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図である。 本発明にかかわる複合メディア通信システムの第5の実施形態を示す図である。 複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図である。 複合メディア通信システムの動作を表すシーケンス図である。
符号の説明
210 端末装置A
211、241 サービス処理部
212、242 SIP処理部
213、243 付加情報設定部
214 登録情報保持部
215 電話機
220 SIPサーバA
221、231 SIP処理部
222、232 付加サービス処理部
230、270 SIPサーバB
233 通信処理部
234 ユーザ管理テーブル
235 プロトコル変換処理部
240 端末装置B
244 入力受付部
245 表示装置
250 メディアトランスレータ
251 通信処理部
252 セション管理部
253 メディア変換処理部
254 パケット変換処理部
260 保守サーバ
280 B2BUA(Back to Back User Agent)
281 B2BUA機能処理部
282 付加サービス処理部
283 通信処理部
284 プロトコル変換処理部

Claims (5)

  1. 音声データとテキスト情報を含む選択可能メディアとの間の翻訳能力を持ち、前記選択可能メディアから選択された付帯メディアを示す選択指示に応じて、入力されるRTPパケットに含まれる音声データを前記付帯メディアにおいて前記音声データの内容を表す付帯メディアデータに変換するメディアトランスレータと、
    IPネットワークを介して接続される双方の利用者の端末装置間で授受される音声データを含むRTPパケットについて、前記メディアトランスレータを経由する通信パスを設定する音声パス設定手段と、
    前記双方の利用者の端末装置間で授受されるメッセージから前記選択可能メディアに関する通信を希望する利用者および付帯メディアを特定する情報を含むメディア管理情報を抽出する抽出手段と、
    前記メディア管理情報に基づいて前記選択指示を作成して、前記メディアトランスレータに入力する変換制御手段と、
    前記メディア管理情報で指定された利用者の端末に、前記メディアトランスレータによって生成された前記付帯メディアデータを渡すための通信パスを設定する選択パス設定手段と
    を備えたことを特徴とする複合メディア通信システム。
  2. 音声データとテキスト情報を含む選択可能メディアとの間の翻訳能力を持ち、前記選択可能メディアから選択された付帯メディアを示す選択指示に応じて、入力されるRTPパケットに含まれる音声データを前記付帯メディアにおいて前記音声データの内容を表す付帯メディアデータに変換するメディアトランスレータと、
    個々の利用者に対応して、受信を希望する付帯メディアを示す登録情報を含むユーザ管理情報を保持する保持手段と、
    利用者の端末装置からの発呼要求に応じて前記保持手段を参照し、発呼側の利用者と着信側の利用者とにそれぞれ対応するユーザ管理情報に基づいて、付帯メディアでの通信の必要性を判定するとともに、前記ユーザ管理情報に基づいて必要とされる付帯メディアを示す選択指示を作成して、前記メディアトランスレータに入力するメディア管理手段と、
    前記メディア管理手段による判定結果に応じて、前記発呼側の利用者の端末装置と前記着信側の利用者の端末装置との間で授受される音声データを含むRTPパケットについて、前記メディアトランスレータを経由する通信パスあるいは前記メディアトランスレータを経由しない通信パスを設定する音声パス設定手段と、
    前記メディア管理手段によって前記付帯メディアでの通信が必要とされたときに、前記双方の利用者に対応する登録情報で示された付帯メディアデータ用の通信パスをそれぞれ設定する選択パス設定手段と
    を備えたことを特徴とする複合メディア通信システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の複合メディア通信システムにおいて、
    前記メディアトランスレータは、
    前記音声パス設定手段によって設定された音声データ用の通信パスを介して双方の利用者の端末装置から到来するRTPパケットのIPバージョンの不整合を検出するとともに、前記追加データの宛先となる端末装置が属するIPネットワークのバージョンを特定する検出手段と、
    前記不整合の検出に応じて、前記通信パスを介して伝送されるRTPパケットについて、異なるIPバージョン間の変換処理を相互に行うバージョン変換手段と、
    前記選択指示に応じて、指定された付帯メディアにおいて前記RTPパケットに含まれる音声データの内容を表す付帯メディアデータを、前記検出手段で特定されたIPバージョンに応じてパケット化するパケット化手段とを備えた
    ことを特徴とする複合メディア通信システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の複合メディア通信システムにおいて、
    発側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する発側手順終端手段と、
    着側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する着側手順終端手段と、
    前記発側手順終端手段と前記着側手順終端手段との間で、手順メッセージの中継を行う中継手段と、
    前記音声パス設定手段による通信パスの設定後に、前記発側手順終端手段および前記着側手順終端手段によってそれぞれ授受される手順メッセージから前記付帯メディアの受信に関する要求を検出する要求検出手段と、
    前記要求の検出に応じて、前記RTPパケット用の通信パスを介して前記要求の要求元に送られる音声データについて、前記付帯メディアへの変換を指示する選択指示を前記メディアトランスレータに入力する追加変換制御手段と、
    前記要求の検出に応じて、前記選択パス設定手段に、前記要求の送出元の端末装置と前記メディアトランスレータとを結ぶ前記付帯メディアデータ用の通信パスの設定を指示する追加設定制御手段と、
    前記追加設定制御手段による指示に応じた前記選択パス設定手段による前記付帯メディアデータ用の通信パスの設定が完了した後に、前記発側手順終端手段あるいは前記着側手順終端手段を介して、前記要求の要求元の端末装置に前記付帯メディアデータ用の通信パスに関する情報を通知する通知手段と
    を備えたことを特徴とする複合メディア通信システム。
  5. 請求項3に記載の複合メディア通信システムにおいて、
    発側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する発側手順終端手段と、
    着側の端末装置に関する呼処理のための手順メッセージ授受を終端する着側手順終端手段と、
    前記発側手順終端手段と前記着側手順終端手段との間で、前記検出手段による検出結果に応じて前記双方の端末装置がそれぞれ属するIPネットワークのIPバージョンに対応するプロトコル変換を行うとともに、前記手順メッセージの中継を行う手順中継手段と、
    前記音声パス設定手段による通信パスの設定後に、前記発側手順終端手段および前記着側手順終端手段によってそれぞれ授受される手順メッセージから前記付帯メディアの受信に関する要求を検出する要求検出手段と、
    前記要求の検出に応じて、前記RTPパケット用の通信パスを介して前記要求の要求元に送られる音声データについて、前記付帯メディアへの変換を指示する選択指示を前記メディアトランスレータに入力する追加変換制御手段と、
    前記要求の検出に応じて、前記要求元の端末装置が属するIPネットワークのIPバージョンを特定し、特定したIPバージョンを示す情報を前記メディアトランスレータのパケット化手段に通知するバージョン通知手段と、
    前記要求の検出に応じて、前記選択パス設定手段に、前記要求の送出元の端末装置と前記メディアトランスレータとを結ぶ前記付帯メディアデータ用の通信パスの設定を指示する追加設定制御手段と、
    前記追加設定制御手段による指示に応じた前記選択パス設定手段による前記付帯メディアデータ用の通信パスの設定が完了した後に、前記発側手順終端手段あるいは前記着側手順終端手段を介して、前記要求の要求元の端末装置に前記付帯メディアデータ用の通信パスに関する情報を通知する通知手段と
    を備えたことを特徴とする複合メディア通信システム。
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