JP2008085591A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像ファイルに含まれる画像データを出力するときにユーザの好みの音楽を自動的に再生する。
【解決手段】コンピュータは次の処理を実行する。ユーザから画像ファイルの出力指示があると(S200)、指定された画像ファイルを出力するとともに(S204)、画像ファイルの日時を取得する(S206)。画像ファイルの日時を含む所定期間(設定期間)を設定し(S208)、その設定期間内の日時を有する音楽ファイルを取得する(S210)。取得した音楽ファイルを再生する(S212)。出力を指示された画像ファイルと再生する音楽ファイルは、ユーザが同時期に楽しんだものである可能性が高い。出力指示された画像ファイルを過去にユーザが利用した時期と同時期にユーザが楽しんだ可能性が高い音楽ファイルを自動的に再生することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像ファイルに含まれる画像データを出力するとともに、音楽ファイルに含まれる音楽データを再生する情報処理装置とそのプログラムに関する。本明細書でいう「画像データ」とは、印刷、表示、或いはファクシミリ送受信できるデータをいう。即ち、本明細書でいう「画像データ」には、写真などのイメージのデータだけでなく文書のデータも含まれる。従って、明細書にいう「画像ファイル」とは、イメージ又は文書のデータである画像データを含むファイルを意味し、例えば文書ファイル(テキストファイル)も含まれる。一方、音として再生できるデータを音楽データと称する。
近年、IT(Information Technology)技術の発達により、パーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)、デジタルカメラ、プリンタ、携帯型音楽プレイヤなど、様々な情報端末が普及している。これらの情報端末によって、ユーザは気軽にデジタルデータ化された画像やテキストや音楽を楽しむことができる。ユーザが楽しむデジタルデータは画像データと音楽データに大別することができる。さらにこれらのデータはファイルという単位で扱われる。画像データを含むファイルを画像ファイルと称し、音楽データを含むファイルを音楽ファイルと称する。ファイルには、画像データや音楽データのほかにも、付加データ(例えば画像データの作成日や画像データの記録形式を表すデータ)が含まれることがある。
また、画像データと音楽データを同時に利用する装置として、画像をプリントしている間に音楽コンテンツを再生する画像出力装置が特許文献1に開示されている。この画像出力装置は、プリント枚数やプリント料金などに応じて、数種類の音楽から利用者が選択した音楽を再生している(特許文献1参照)。
特開2004−328438
しかしながら、画像データと音楽データを楽しみたい場合、特に、画像データとその画像データに関連した音楽データを楽しみたい場合、特許文献1に開示されたような技術では、印刷する画像データとは関連性のない音楽データが再生されてしまう虞があった。
さらに、ユーザ自らが自身の記憶を辿り、その画像データに関連する音楽を指定すればよいのだが、その音楽データがいずれに記憶されているのか思い出せない場合があり、ユーザにとって煩わしいものであった。
本発明は、画像データを出力する際に、その画像データに関連性を有した音楽データを出力することが可能な情報処理装置を提供する。
本発明は、画像ファイルや音楽ファイルなどを再生する装置に具現化できる。この装置は、画像ファイルに含まれる画像データを出力する画像出力手段と、前記画像ファイルに含まれ前記画像データに係る日時を取得する画像日時取得手段と、音楽ファイルに含まれる音楽データを再生する音楽再生手段と、前記音楽データに係る日時を取得する音楽日時取得手段と、前記画像日時取得手段によって取得された前記画像データに係る日時を含む第1所定期間内に、前記音楽日時取得手段により取得された前記音楽データに係る日時が含まれる場合、該画像データと該音楽データを関連付ける関連付手段と、前記関連付手段により関連付けられた前記音楽データを含む前記音楽ファイルを取得する音楽ファイル取得手段と、前記画像データの出力を契機として、前記音楽ファイル取得手段により取得された音楽ファイルに含まれる該画像データと関連付けられた音楽データを前記音楽再生手段に再生させる音楽再生制御手段を備える。
画像データの出力とは、画像データを表示、印刷あるいはファクシミリ送信することをいう。
出力手段は、例えばディスプレイやプリンタやファクシミリ送受信装置である。
画像データに係る日時とは、例えば画像データとともに画像ファイルに含まれている日時データである。具体的には画像ファイルのタイムスタンプや、画像データとともに画像ファイルに含まれているヘッダデータに記録されている日時である。或いは、画像データに係る日時とは次の通りであってもよい。画像ファイルを管理する管理データが存在し、管理データによって、画像ファイルと特定の日時が対応付けられている。その特定の日時を「画像データに係る日時」としてよい。例えば、ファクシミリ送受信機によって受信したファクシミリの内容(画像データ)が画像ファイルとして記憶されるとともに、ファクシミリ受信日時がその画像ファイルに対応付けて記憶されている場合、ファクシミリ受信日時を画像データに係る日時としてよい。音楽データに係る日時も同様の意味である。
なお、本明細書にいう「日時」は、日付だけの場合も含む。
また、関連付手段は、画像データと音楽データとを関連付けているが、それら各々のデータを含む画像ファイルと音楽ファイルとを関連付けてもよい。
さらに、画像出力手段と音楽再生手段は情報処理装置と一体で構成されている必要はなく、通信可能に接続された別体で構成されていてもよい。
上記の情報処理装置は、ハードディスク装置やCD/DVDディスクの再生装置などの記憶装置を備えており、その記憶装置に記憶されたファイルの中から、画像ファイルや音楽ファイルを取得するものであってよい。或いは、情報処理装置は、カメラや携帯電話や携帯型音楽プレイヤを接続して、それらの機器に記憶された画像ファイルや音楽ファイルを取得するものであってもよい。さらには、情報処理装置は、ネットワークを介してサーバから画像ファイルや音楽ファイルを取得するものであってもよい。
例えば、画像データを含む画像ファイルや音楽データを含む音楽ファイルには、少なくともタイムスタンプによって特定できる日時のデータが含まれている。ファイルのタイムスタンプなどの日時は、ユーザがそのファイルを利用した日時を表す場合が多い。従って、タイムスタンプなどの日時が近い画像ファイルと音楽ファイルは、ユーザが同時期に利用したファイルである可能性が高い。即ち、そのようなファイルに含まれる画像データと音楽データは、ユーザが同時期に楽しんだデータである可能性が高い。本発明による情報処理装置は、画像データと音楽データを日時を介して関連付ける。これによって、ユーザが同時期に楽しんだ可能性の高い画像データと音楽データを関連付けることができる。そして、画像データの出力を契機として、その画像データと関連付けられた音楽データを再生する。画像データの出力とともに、ユーザにとってその画像データになじむ音楽データを再生することによってユーザを楽しまることができる。なお、「画像データの出力を契機として」とは、「画像データの出力と同時に」であるが時間的に厳密に同時でなくともよいことを意味する。その意味では「画像データの出力とともに」と換言することができる。
また、画像データと音楽データを関連付ける際に利用する音楽データに係る時間は、上記の通り、音楽ファイルに含まれる日時のデータであってもよいし、さらには、音楽ファイルとは別に記憶されている音楽データに関する日時のデータであってもよい。
画像ファイルは例えば、画像データとしてデジタルカメラで撮影された写真データと、該画像データに係る日時として該写真データの撮影日時とを含む画像ファイルがある。そのような画像ファイルの具体例としてJPEG形式の画像ファイルがある。一般に、デジタルカメラで撮影されたJPEG形式のファイルには、画像データととともにExifデータが含まれている。Exifデータとは撮影情報等のデータを画像ファイルに埋め込むために規定されているデータであり、そのExifデータの中には「作成日」の項目が用意されている。情報処理装置の画像日時取得手段は、このExifデータ内の「作成日」を画像データに係る日時として取得することも好適である。
この場合、写真に関連した音楽を再生することが可能なため、ユーザは思い出の写真を出力しながら、ユーザにとってその写真に関連した音楽を聴くことができ、写真を撮影した際の場面をより鮮やかに思い起こすことができる。
音楽ファイルには例えば、音楽データと、該音楽データに係る日時が含まれる音楽データがある。具体的にはMP3(MPEG-1 Audio Layer-3)形式の音楽ファイルには、音楽データの他に「日時」の項目を有するID3と呼ばれるデータが含まれることがある。情報処理装置の音楽日時取得手段は、このID3内の「日時」を音楽データに係る日時として取得することも好適である。
音楽ファイルの再生日時が取得可能な場合には、再生日時を音楽データに係る日時として取得することも好適である。本発明に係る情報処理装置は、音楽ファイルと該音楽ファイルに含まれる音楽データの再生日時とを対応付けて記憶する音楽ファイル記憶手段をさらに備え、音楽日時取得手段は、音楽ファイル記憶手段に記憶された再生日時を音楽データに係る日時として取得するように構成することも好適である。
なお、音楽ファイル記憶手段は、情報処理装置と一体に構成されていても、別装置として構成されていてもよい。
さらに、関連付手段により画像データに関連付けられた音楽データが複数ある場合に、第1所定期間内で最も多く再生された音楽データを含む音楽ファイルを抽出する音楽ファイル抽出手段を備え、前記音楽ファイル取得手段は、前記音楽ファイル抽出手段によって抽出された音楽ファイルを取得することが好ましい。この構成によって、ユーザにとって画像ファイルに含まれる画像データと関連性が一層高い音楽データを再生することができる。
例えば、古い画像データを出力する場合がある。画像データが古いほど、その画像データに関するユーザの記憶が曖昧となる。そこで、画像データに係る日時が古いほど、音楽データを関連付ける対象となる設定期間を広くする。そうすることで、ユーザによって画像データと関連性のある音楽データを取得しやすくなる。具体的には、情報処理装置は次の構成を備えていることが好ましい。画像日時取得手段により取得された前記画像データに係る日時と、画像出力手段により該画像データを出力する日時とを比較し、それら日時の間隔が、第2所定期間よりも短い場合、関連付手段による関連付けを行う対象の期間を第1所定期間とする一方、第2所定期間よりも長い場合、関連付手段による関連付けを行う対象の期間を第1所定期間よりも長い第3所定期間とする所定期間設定手段を備える。
情報処理装置の音楽再生制御手段は、画像データが出力されてから終了するまでの間、音楽データを音楽再生手段に再生させることが好ましい。例えば、情報処理装置が画像データを印刷する画像出力手段を有する場合、画像データが印刷される間、その画像データの印刷を指示したユーザにとってその画像データに関連がある音楽データが再生される。印刷する画像データが、ユーザが撮影した写真データの場合、その画像データ(写真データ)が撮影された日付と同時期に再生された(或いは作成された)音楽をユーザに聞かせることができる。画像データの撮影日と同時期に楽しんだ音楽を再生することによって、印刷の待ち時間を楽しく過ごさせることができる。
本発明は、パーソナルコンピュータなどの情報機器に実装されるプログラムとして具現化することもできる。その場合、本発明は、上記の情報処理装置が有する上記の手段をコンピュータに実現させるプログラムに具現化できる。
本発明によれば、画像データを出力する際に、ユーザにとってその画像データと関連性を有した音楽データを自動的に再生する技術を提供することができる。
ユーザにとって相互に関連する画像と音楽が出力されると、夫々の相乗効果によりユーザを楽しませることができる。例えば、ユーザの一の思い出に係る画像とその画像に関連する音楽を出力することができれば、ユーザにその思い出をよりはっきりと想起させることができる。
さらに、画像データとその画像データに関連した音楽データを楽しみたい場合、例えば、思い出のある写真を撮影した際に聴いていた音楽を、その写真を出力して楽しんでいるときにも聴きたいと思う場合に、ユーザのその要望に応えることができる。
図面を参照して本発明の実施例を説明する。本実施例は、本発明をパーソナルコンピュータ100(以下、PC100と称する)に適用したものである。図1は、PC100とPC100に接続されたプリンタ等の周辺機器のブロック図である。
PC100は、CPU(中央演算装置)102と記憶装置104を備える。記憶装置104は、ハードディスク装置である。
PC100には、キーボード106、ディスプレイ108、プリンタ110、ファクシミリ112、及びスピーカ114が接続されている。
記憶装置104には、種々のファイルが記憶されている。記憶装置104に記憶されているファイルのうち、その内容を表示/印刷/ファクシミリ送受信できるデータ(画像データ)を含むファイルを画像ファイルと称し、スピーカから音楽(音声)として出力できる音楽データを含むファイルを音楽ファイルと称する。画像データには、写真などのイメージのデータ、テキストのデータ、及び、イメージとテキストが混在するデータがある。図1には、画像ファイル1、画像ファイル2、音楽ファイル1、及び音楽ファイル2が記憶装置104に記憶されている例が示されている。
CPU102は、キーボード106を介してユーザからの指示を受け付けて、種々の処理を行なう。例えば、CPU102は、画像ファイルの内容(即ち画像データ)をディスプレイ108に表示する処理、画像ファイルの内容を編集する処理、画像ファイルの内容をファクシミリ112を介してファクシミリ送信させる処理、画像ファイルの内容をプリンタ110を介して印刷する処理、或いは、音楽ファイルの内容(音楽データ)をスピーカ114を介して再生する処理、を実行する。画像ファイルに含まれる画像データをディスプレイ108に表示する処理、又はプリンタ110を介して印刷する処理、或いはファクシミリ112を介してファクシミリ送信する処理を総称して「画像ファイルに含まれる画像データを出力する処理」と称する。
なお、PC100には、上記の他に、インターネットと接続するためのデバイスや、キーボード106やディスプレイ108などの周辺機器を制御するデバイスなどを備えるが、本実施例ではそれらの図示及び説明は省略する。
次に、画像ファイルに含まれる画像データを出力する際のPC100の処理を説明する。図2に処理のフローチャートを示す。以下では、「画像ファイルに含まれる画像データを出力する」ことを、単に「画像ファイルを出力する」と称する場合がある。同様に、「音楽ファイルに含まれる音楽データを再生する」ことを単に「音楽ファイルを再生する」と称する場合がある。
まずステップS200では、ユーザから画像ファイルの出力指示があるか否かが判断される。画像ファイルの出力指示は、キーボード106或いはマウス(不図示)などの入力デバイスを介してユーザによって入力される。ユーザは、特定の画像ファイルとその出力先(ディスプレイ108、プリンタ110、又はファクシミリ112)を指定して、画像ファイルの出力指示を入力する。
ユーザによるキーボード106への入力が画像ファイルの出力指示でない場合は(ステップS200:NO)、PC100は、画像ファイルの出力に関する処理を終了する。なお、その後PC100は、キーボード106への入力に応じた処理を行なう(説明は省略する)。
ユーザによるキーボード106への入力が画像ファイルの出力指示の場合は(ステップS200:YES)、ステップS202へ処理が移る。
ステップS202では、ユーザによって指定された画像ファイルを記憶装置104から取得する。ここでいう「取得」とは、CPU102が、そのファイルを扱える状態にすることを意味する。例えば、ユーザが指定した画像ファイルが図1に示す画像ファイル1の場合には、CPU102は、記憶装置104に記憶された画像ファイル1を、以降の処理で扱える状態にする。
なお、記憶装置104がPC100に備えられている例を記述しているが、記憶装置104はPC100と通信可能に接続された外部装置に備えられていてもよい。
ステップS202の次に、ステップS204の処理とステップS206の処理が並行して実行される。
ステップS204では、ステップS202で取り扱い可能となった画像ファイル(即ち、ユーザが指定した画像ファイル)の内容(画像データ)をユーザが指定した出力先へ出力する。
一方、ステップS206では、ステップS202で取り扱い可能となった画像ファイルから日時を取得する。具体的には、その画像ファイルのタイムスタンプのデータを取得する。CPU100は、タイムスタンプのデータから、日時を取得することができる。なお画像ファイルがJPEGファイルの場合には、タイムスタンプの代わりにJPEGファイルに含まれるExifデータに記録されている「日付」を日時として取得してもよい。画像ファイルから取得した日時を以下では画像日時と称する。
ステップS206の処理の次にステップS208へ処理が移る。ステップS208では、ステップS206で取得した画像日時を含む所定期間が設定される。ステップS208で設定された期間を設定期間と称する。設定期間は例えば、ステップS206で取得した画像日時の前後一ヶ月の期間に設定される。
次に、ステップS210では、ステップS208で設定された設定期間内の日時を有する音楽ファイルを記憶装置104から取得する。ステップS208の処理を音楽ファイル取得処理と称する。この処理の詳細は図3を参照して後述する。
ステップS210で取得した音楽ファイルはステップS212で再生される。より具体的に表現すると、ステップS212では、ステップS210で取得した音楽ファイルに含まれる音楽データをスピーカ114を介して出力する。
なお、音楽データの出力は、PC100と通信可能に接続された外部装置に対し音楽データの出力の指示をし、その外部装置が音楽データを出力するように構成されていてもよい。
次にステップS214では、ステップS204で開始された画像ファイルの出力が終了したか否かを判断する。ステップS214によって、画像ファイルの出力が終了するまで音楽の再生が継続される。画像ファイルの出力が終了すると(ステップS214:YES)、音楽の再生を停止して(ステップS216)一連の処理を終了する。
上記のPC100によれば、ユーザが特定の画像ファイルを指定して出力を指示すると、その画像ファイルに含まれる画像データの出力が終了するまで音楽データが再生される。再生される音楽データは、出力する画像データと日時によって関連付けられたデータである。即ち、上記のPC100は、出力する画像データがユーザに利用された時期と同じ時期にユーザが聞いた可能性が高い音楽を再生することができる。ユーザにとって、出力を指示した画像データとなじむ音楽データを自動的に再生することができる。
なお、ステップS210にて、設定期間内の日時を有した音楽ファイルが存在しなかった場合、ステップS208で設定した期間よりも長い期間を設定する処理を行い、再度ステップS210の処理を実行するようにしてもよい。
そうした場合、ステップS208にて期間を短く設定しすぎた場合でも、画像ファイルに多少なりとも関連した音楽ファイルまで取得することができる。
次に、図2に示した音楽ファイル取得処理(ステップS210)について、図3を参照して説明する。
まず、CPU102は、記憶装置104に記憶された音楽ファイルのひとつを特定し、その音楽ファイルの日時を取得する(ステップS300)。音楽ファイルの日時は、上述した画像ファイルと同様に、その音楽ファイルのタイムスタンプでもよいし、音楽ファイルに含まれている他の日時でもよい。またここにいう「取得」も、前述したように、記憶装置104に記憶されたファイルをCPU102が扱える状態にすることをいう。なお、ステップS300で取得した音楽ファイルの日時を音楽日時と称する。
次にステップS302では、ステップS300で取得した音楽日時がステップS208で設定した設定期間内か否かを判断する。判断結果がYESの場合には、その音楽日時と、その音楽日時を含んでいる音楽ファイルの名を対応付けて記憶する(ステップS304)。ステップS302の判断結果がNOの場合にはステップS304をスキップする。
上記のステップS300、S302、及びS304の処理が記憶装置104に記憶された全ての音楽ファイルに対して実行される(ステップS306)。
なお、本実施例においては、音楽ファイルを記憶している記憶装置104はPC100が備えているもの例示しているが、それに限らず、PC100と通信可能に接続された外部装置が備えていてもよい。
次にステップS308では、ステップS304で記憶した音楽日時のうち、ステップS206で取得した画像日時に最も近い音楽日時を抽出し、抽出した音楽日時に対応付けられている音楽ファイル名を特定する。そして、特定した音楽ファイル名を有する音楽ファイルを記憶装置104から取得する(ステップS308)。ステップS308で取得する音楽ファイルが、ステップS212で再生する音楽ファイルである。
図3に示した音楽ファイル取得処理によって、設定期間内で最も画像日時に近い音楽日時を有する音楽ファイルが取得できる。ユーザが所定の画像ファイルの出力を指示したときに、ユーザにとってその画像ファイルを過去に利用した日時に最も近い日時に楽しんだと推定される音楽を再生することができる。
実施例のPC100は、請求項の「情報処理装置」に相当する。
ステップS204の処理を行うときのCPU102が請求項の「画像出力手段」に対応し、ステップS206の処理を行うときのCPU102が請求項の「画像日時取得手段」に対応する。
また、ステップS212の処理(音楽ファイルの再生処理)は、より詳細には、音楽ファイルを再生する再生プログラムを起動することによって達成される。このとき、音楽ファイルを再生する再生プログラムを実行するときのCPU102が請求項の「音楽再生手段」に相当し、ステップS212において、再生プログラムを起動する処理を行うときのCPU102が請求項の「音楽再生制御手段」に相当する。
ステップS300の処理を行うときのCPU102が請求項の「音楽日時取得手段」に相当し、ステップS302とS304の処理を行うときのCPU102が「関連付手段」に相当し、ステップS308の処理を行うときのCPU102が請求項の「音楽ファイル取得手段」に対応する。
CPU102が行う上記の夫々の処理は、CPUの処理を規定するプログラムとしても実現することができる。
本実施例において、ステップS204の処理とステップ206の処理が並行して実行される構成で記載したが、必ず並行して実行する必要はなく、画像ファイルの出力に際し、音楽ファイルを再生することができるような処理であればよい。
次に、上記の実施例の変形例を説明する。
上記の実施例では、情報処理装置であるPC100が、画像ファイルと音楽ファイルを記憶する記憶手段104を備えた。画像ファイルや音楽ファイルを記憶する物理的な記憶装置はいかなる装置であってもよい。例えば、画像ファイル又は音楽ファイルは、PC100とネットワークを介して接続されたサーバ内に備えられていても良い。或いは、画像ファイル又は音楽ファイルは、携帯音楽プレーヤ、携帯電話、或いはPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯情報端末に記憶されていてもよい。PC100は、そのような携帯情報端末と有線/無線を介して接続し、携帯情報端末からファイルを取得してもよい。
上記の実施例では、PC100は、タイムスタンプ等、画像ファイルと音楽ファイルのそれぞれに含まれる日時をそれぞれ画像日時と音楽日時として取得した。取得する日時(画像日時又は音楽日時)は、ファイルに含まれる日時でなくともよい。例えば、近年の携帯型音楽プレーヤは、各音楽ファイル(に含まれる音楽データ)を再生した日時の履歴データを作成して記憶する機能を有するものがある。音楽ファイルの履歴データの一例を図4に示す。図4に示す履歴データは、音楽ファイル1が2004年3月12日、13日、及び14日に再生され、音楽ファイル2が2000年6月21日、22日、及び23日に再生されたことを記録している。実施例のPC100は、この携帯型音楽プレーヤと有線/無線を介して接続する。そして図3のステップS300における処理では、図4に例示する履歴データを参照し、各音楽ファイルの再生日時を一つひとつ取得する。そして取得した再生日時が設定期間内の場合には(ステップS302:YES)、ステップS304で、その再生日時を音楽ファイル名とともに記憶する。この場合、同一のファイル名に対して複数の再生日時が対応付けられて記憶される場合がある。
この変形例におけるステップS308では、上述の実施例で説明した処理と異なる次の処理を行うことが好ましい。即ち、ステップS304で記憶されたファイル名のうち、最も多くの再生日時が対応付けられたファイル名を特定する。特定したファイル名を有する音楽ファイルを記憶装置から抽出する。この処理を実行するときのCPU102が請求項の「音楽ファイル抽出手段」に対応する。
上記の変形例によれば、画像ファイル(に含まれる画像データ)を過去にユーザが利用したときに最もよく聞いていた音楽データを再生することができる。ユーザにとって互いによくなじむと推定される画像データと音楽データを出力することができる。
さらに他の変形例を説明する。この変形例は、図2に示したステップS208の期間設定処理が上記の実施例と異なる。この変形例における期間設定処理のフローチャートを図5に示す。
まず、ステップS500で画像ファイルの出力日時を取得する。画像ファイルは、図2のステップS204で出力が開始される。ステップS500ではステップS204が実行された日時を取得する。
次にステップS502で、ステップS206で取得した画像日時とステップS500で取得した出力日時の差(日時差)を算出する。
次にステップS504では、日時差が2週間以内か否かを判断する。ステップS504の判断結果がYESの場合には、画像日時の前後1日を設定期間に設定する(ステップS506)。
ステップS504の判断結果がNOの場合には、次にステップS508で、日時差が1年以内か否かを判断する。ステップS508の判断結果がYESの場合には、画像日時の前後1ヶ月を設定期間に設定する(ステップS510)。
ステップS508の判断結果がNOの場合には、画像日時の前後1年を設定期間に設定する(ステップS512)。
以上の変形例では、画像日時と出力日時の日時差が大きいほど(即ち、画像日時が古いほど)、長い期間が設定期間に設定される。
本発明の情報処理装置は、スピーカを備えたプリンタ(複合機を含む)に適用することもできる。例えば複合機の場合、図1に示すCPU102、プリンタ110、ファクシミリ112、及びスピーカ114が一体化された装置となる。このとき、画像ファイルや音楽ファイルを記憶した記憶装置104は、例えば、複合機に接続される情報端末に備えられていれば良い。
本発明の情報処理装置は、ディスプレイとスピーカを備えたデジタルフォトフレームとして実現することもできる。本発明を適用したデシタルフォトフレームは、画像データを表示するとともに、その画像データの日時(或いは画像データを含む画像ファイルの日時でもよい)を含む所定期間内の日時のデータを有する音楽ファイルを再生する。即ち、このデジタルフォトフレームは、ユーザが同時期に利用した(好んだ)画像と音楽を同時に出力する。フォトフレームに表示された画像のBGMとしてその画像と同時期にユーザが聞いた音楽が出力される。ユーザに思い出を想起させやすいデジタルフォトフレームを実現できる。
なお、従来技術として、画像(動画像)と音声(音楽)を同時にひとつのファイルに記録するビデオカメラがある。画像と音楽を同時に出力する点では、本発明に係る上記PC100の機能とビデオカメラの機能は類似する。ここで、実施例のPC100の機能と従来技術であるビデオカメラの差異について説明する。
実施例のPC100は、ビデオカメラが作成するファイルのように、画像データ音楽データが記録されたひとつのファイルは対象としない。PC100は、夫々独立した画像ファイル(に含まれる画像データ)と音楽ファイル(に含まれる音楽データ)を関連付けて同時に出力することに特徴がある。ビデオカメラが作成するファイルのように、画像と音楽を同時にひとつのファイルに記録する技術はよく知られていたが、夫々独立した画像ファイルと音楽ファイルは、夫々独立して再生されているだけであった。画像ファイルと音楽ファイルはユーザが別々に楽しむものだからである。本発明は、そのようにユーザが本来別々に楽しんでいた画像ファイルと音楽ファイルについて、ユーザが画像ファイルの出力を指示したときに、その画像ファイルと同時期に楽しんだと思われる音楽ファイルを自動的に再生する。ユーザは出力を指示した画像データ(例えば、ユーザが撮影した写真のデータ)に注目しているのであり、そのようなときに、その画像データと同時期に楽しんだ音楽を再生することで、ユーザを心地よくさせることができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、夫々独立した画像ファイルと音楽ファイルを扱うので次のように表現することもできる。即ち、情報処理装置は、画像ファイルに含まれる画像データを出力する出力手段と、画像ファイルに含まれる日時を取得する日時取得手段と、その画像ファイルとは別個の複数の音楽ファイルの中から、取得した日時を含む所定期間内の日時に対応付けられた音楽ファイルを取得する音楽ファイル取得手段と、取得した音楽ファイルに含まれる音楽データを再生する音楽再生手段を備える。あるいは、コンピュータを上記手段として機能させるプログラムとして具現化することも好適である。
実施例のPC100を上記の情報処理装置に例えると、図2のステップS204の処理を実行するときのCPU102が「出力手段」に相当し、ステップS206の処理を実行するときのCPU102が「日時取得手段」に相当し、ステップS210の処理を実行するときのCPU102が「音楽ファイル取得手段」に相当し、ステップS212の処理を実行するときのCPU102が「音楽再生手段」に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
図1は、本発明を適用したパーソナルコンピュータとその周辺機器のブロック図である。 図2は、画像ファイルを出力するときの処理のフローチャート図である。 図3は、音楽ファイル取得処理のフローチャート図である。 図4は、音楽ファイルの再生履歴を記録した履歴データの一例である。 図5は、期間設定処理のフローチャート図である。
符号の説明
100:パーソナルコンピュータ
102:CPU
104:記憶装置
106:キーボード
108:ディスプレイ
110:プリンタ
112:ファクシミリ
114:スピーカ

Claims (8)

  1. 画像ファイルに含まれる画像データを出力する画像出力手段と、
    前記画像ファイルに含まれ前記画像データに係る日時を取得する画像日時取得手段と、
    音楽ファイルに含まれる音楽データを再生する音楽再生手段と、
    前記音楽データに係る日時を取得する音楽日時取得手段と、
    前記画像日時取得手段によって取得された前記画像データに係る日時を含む第1所定期間内に、前記音楽日時取得手段により取得された前記音楽データに係る日時が含まれる場合、該画像データと該音楽データを関連付ける関連付手段と、
    前記関連付手段により関連付けられた前記音楽データを含む前記音楽ファイルを取得する音楽ファイル取得手段と、
    前記画像データの出力を契機として、前記音楽ファイル取得手段により取得された音楽ファイルに含まれる該画像データと関連付けられた音楽データを前記音楽再生手段に再生させる音楽再生制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記画像ファイルには、前記画像データとしてデジタルカメラで撮影された写真データと、該画像データに係る日時として該写真データの撮影日時が含まれ、
    前記画像日時取得手段は、前記画像ファイルに含まれる前記撮影日時を、前記画像データに係る日時として取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記音楽ファイルには、前記音楽データと、該音楽データに係る日時が含まれ、
    前記音楽日時取得手段は、前記音楽ファイルに含まれる日時を前記音楽データに係る日時として取得することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記音楽ファイルと該音楽ファイルに含まれる音楽データの再生日時とを対応付けて記憶する音楽ファイル記憶手段をさらに備え、
    前記音楽日時取得手段は、前記音楽ファイル記憶手段に記憶された再生日時を前記音楽データに係る日時として取得することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  5. 前記関連付手段により前記画像データに関連付けられた前記音楽データが複数ある場合に、前記第1所定期間内で最も多く再生された音楽データを含む前記音楽ファイルを抽出する音楽ファイル抽出手段を備え、
    前記音楽ファイル取得手段は、前記音楽ファイル抽出手段によって抽出された音楽ファイルを取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記画像日時取得手段により取得された前記画像データに係る日時と、前記画像出力手段により該画像データを出力する日時とを比較し、それら日時の間隔が、第2所定期間よりも短い場合、前記関連付手段による関連付けを行う対象の期間を前記第1所定期間とする一方、前記第2所定期間よりも長い場合、前記関連付手段による関連付けを行う対象の期間を前記第1所定期間よりも長い第3所定期間とする所定期間設定手段を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記音楽再生制御手段は、前記画像データの出力が終了するまでの間、前記音楽データを前記音楽再生手段に再生させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. コンピュータを、
    画像ファイルに含まれる画像データを出力する画像出力手段、
    前記画像ファイルに含まれ前記画像データに係る日時を取得する画像日時取得手段、
    音楽ファイルに含まれる音楽データを再生する音楽再生手段、
    前記音楽データに係る日時を取得する音楽日時取得手段、
    前記画像日時取得手段によって取得された前記画像データに係る日時を含む第1所定期間内に、前記音楽日時取得手段により取得された前記音楽データに係る日時が含まれる場合、該画像データと該音楽データを関連付ける関連付手段、
    前記関連付手段により関連付けられた前記音楽データを含む前記音楽ファイルを取得する音楽ファイル取得手段、
    前記画像データの出力を契機として、前記音楽ファイル取得手段により取得された音楽ファイルに含まれる該画像データと関連付けられた音楽データを前記音楽再生手段に再生させる音楽再生制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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