JP2008085022A - 可変キャパシタ - Google Patents

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G5/00Capacitors in which the capacitance is varied by mechanical means, e.g. by turning a shaft; Processes of their manufacture
    • H01G5/16Capacitors in which the capacitance is varied by mechanical means, e.g. by turning a shaft; Processes of their manufacture using variation of distance between electrodes

Abstract

【課題】静電力を利用して容量を可変にしつつ、可変容量比を高める。
【解決手段】可動板12は、基板11に対して上下動し得るように板ばね部14により支持される。可動板12の上方に、基板11に対して固定された固定板13が配置される。基板11上の固定側駆動電極32が相対的に下で、板ばね部14に設けられた可動側駆動電極33が相対的に上に配置される。固定板13に設けられた固定側容量電極34が相対的に上で、可動板12に設けられた可動側容量電極31が相対的に下に配置される。これにより、駆動電極32,33間に生ずる静電力が可動電極31,34間の間隔が拡がる方向に生ずるように、電極31〜34が配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、アクチュエータ及びこれを用いた可変キャパシタに関するものである。この可変キャパシタは、例えば、無線通信装置やRF測定装置等で用いることができるものである。
携帯電話機などの無線通信技術の進展に伴い、高周波回路等で用いる可変キャパシタの重要性が高まっている。従来は、このような可変キャパシタとして半導体デバイスであるバラクタが用いられているが、そのQ値は小さく、種々の不都合を招いていた。
そこで、下記非特許文献1には、Q値の大きい可変キャパシタとして、MEMS(Micro-Electro-Mechanical System)を用いた可変キャパシタが提案されている。この可変キャパシタは、平行平板をなすように配置された固定電極及び可動電極とを備えている。前記可動部は、両電極間の間隔が変化するよう固定電極に対して移動し得るとともに、両電極間の間隔が所定間隔(初期間隔)となる位置に復帰しようとするバネ力が生ずるように、支持部により支持されている。両電極は、出力として用いるべき容量を形成するための容量電極、及び、前記バネ力に抗した静電力を発生させて両者間の間隔を調整するための駆動電極として、兼用されている。この可変キャパシタでは、静電力を利用して容量を可変にしているので、消費電力が小さいという利点も得られる。
Darrin J. Young and Bernhard E. Boser, A micromachined variable capacitor for monolithic low-noise VCOs, Solid-State and Actuator Workshop, Hilton Head, June 1996 pp86-89
しかしながら、非特許文献1に開示された可変キャパシタでは、可変容量比(容量変化率)が低かった。その理由について、以下に説明する。
非特許文献1に開示された可変キャパシタでは、可動電極は、固定電極と可動電極との間の静電力と前記バネ力とが釣り合う位置に停止する。前記バネ力は、両電極間の間隔が初期間隔から変化した量に比例する。一方、前記静電力は、両電極間の電圧の2乗に比例しかつ両電極間の間隔の2乗に反比例する。
したがって、両電極間の電圧を増大させていくと、両電極間の間隔が初期間隔からその1/3の間隔となるまでは、前記バネ力と前記静電力とが安定して釣り合い、印加した電圧に応じた電極間隔で可動電極が安定して停止する。一方、両電極間の電圧を増大させ、両電極間の間隔が初期間隔の1/3の間隔よりも狭まると、前記バネ力と前記静電力とが安定して釣り合うことができず、それ以上両電極間の電圧を増大させなくても、両電極間の間隔が1/3の間隔よりも狭いいずれの位置においても前記静電力が前記バネ力を上回ることになる。これにより、両電極間の間隔が初期間隔の1/3の間隔となるような電圧よりも大きい電圧を印加すると、その電圧の大きさに拘わらず、可動電極が固定電極に限界まで近づいてしまういわゆるプルイン現象が生ずる。
このため、両電極間に印加する電圧によって両電極間の間隔を連続的に調整し得る範囲(連続調整範囲)は、初期間隔からその1/3の間隔までの範囲に制限される。
ところが、非特許文献1に開示された可変キャパシタでは、固定電極及び可動電極は、間隔を調整するための駆動電極として用いられるのみならず、出力すべき容量を形成するための容量電極としても兼用されている。両電極間に形成される容量は、両電極間の間隔に反比例する。したがって、両電極間の間隔が初期間隔(もっとも広い間隔)からその1/3の間隔までの範囲において両電極間の容量が変化する量は、両電極間の間隔がゼロに近い側の範囲において両電極間の容量が変化する量に比べて、小さくなってしまう。
したがって、非特許文献1に開示された可変キャパシタでは、可変容量比が低かったのである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、静電力を利用して容量を可変にしつつ、可変容量比を高めることができる可変キャパシタを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による可変キャパシタは、固定部と、該固定部に対して移動し得るとともに所定位置に復帰しようとするバネ力が生ずるように設けられた可動部とを備え、前記固定部は第1の駆動電極部及び第1の容量電極部を有し、前記可動部は第2の駆動電極部及び第2の容量電極部を有し、前記第1及び第2の駆動電極部間に印加される電圧により前記第1及び第2の駆動電極部間に静電力が前記バネ力に抗するように生じ、前記第1及び第2の容量電極部間に、出力として用いるべき容量が形成され、前記第1及び第2の駆動電極部間に生ずる前記静電力が前記第1及び第2の容量電極部間の間隔が拡がる方向に生ずるように、前記第1及び第2の駆動電極部及び前記第1及び第2の容量電極部が配置されたものである。前記可動部は、薄膜で構成してもよい。
本発明の第2の態様による可変キャパシタは、前記第1の態様において、前記第1及び第2の駆動電極部間に前記静電力が生じていない状態において、前記第1及び第2の容量電極部間の間隔が前記第1及び第2の駆動電極部間の間隔よりも狭いものである。
本発明の第3の態様による可変キャパシタは、前記第1又は第2の態様において、前記固定部又は前記可動部に、前記第1及び第2の容量電極部間の最小間隔を規定する突起が設けられたものである。
本発明によれば、静電力を利用して容量を可変にしつつ、可変容量比を高めることができる可変キャパシタを提供することができる。
以下、本発明による可変キャパシタについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による可変キャパシタ1を模式的に示す概略平面図である。図2及び図3はそれぞれ図1中のY1−Y2線に沿った概略断面図である。図2は、駆動電極32,33間に静電力が生じていない状態を示している。図3は駆動電極32,33間に静電力が生じている状態を示している。図4は、図1中のY3−Y4線に沿った概略断面図である。
説明の便宜上、図1乃至図4に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定義する。可変キャパシタ1の基板11の面がXY平面と平行となっている。また、Z軸方向のうち矢印の向きを+Z方向又は+Z側、その反対の向きを−Z方向又は−Z側と呼び、X軸方向及びY軸方向についても同様とする。なお、Z軸方向の+側を上側、Z軸方向の−側を下側という場合がある。
なお、以下に説明する材料等は例示であり、その材料等に限定されるものでない。
本実施の形態による可変キャパシタ1は、シリコン基板等の基板11と、基板11の上方に配置された可動板12と、可動板12の上方に可動板12と対向するように配置された固定板13とを備えている。可動板12及び固定板13の他、基板11以外の後述する各構成要素は、薄膜で構成されている。
本実施の形態では、可動板12は、4本の短冊状の板ばね部14によって支持されている。各板ばね部14の一端が接続部15を介して可動板12に接続されている。接続部15は、図1に示すように、幅が狭く構成されることで、ある程度機械的な自由度を持っている。各板ばね部14の他端は、基板11上に形成されたAl膜からなる配線パターン16(図1では省略)を介して基板11から立ち上がる立ち上がり部を持つ脚部(アンカー部)17によって、基板11に固定されている。配線パターン16は、基板11に形成された絶縁膜をなす下側のSiN膜(シリコン酸化膜)18と保護膜をなす上側のSiN膜19との間に、形成されている。
各板ばね部14は、後述する駆動電極32,33間に静電力が生じていない場合、図2に示すように上方に(+Z方向)湾曲している。本実施の形態では、可動板12、板ばね部14及び接続部15が、基板11等の固定部に対して上下方向へ移動し得るとともに図2に示す上側位置に復帰しようとするバネ力が生ずるように設けられた可動部を、構成している。4組の板ばね部14、接続部15及び脚部17が、可動板12に対して図1に示すように配置されることによって、可動板12は基板11に対して平行な状態を保ったまま上下動し得るようになっている。可動板12、板ばね部14及び接続部15以外の要素(基板11、固定板13等)が、固定部を構成している。
可動板12は、図2及び図3に示すように、下側から順に積層されたSiN膜21、Al膜22、Al膜23及びSiN膜24で構成されている。ただし、上側のSiN膜24には、後述する突起35に対応する箇所に開口が形成されている。本実施の形態では、可動板12におけるAl膜22,23が可動側容量電極(第2の容量電極)31を構成している。可動板12の周囲付近には、図2及び図3に示すように、補強のための段差12aが形成されている。
接続部15は、図2及び図3に示すように、下側から順に積層されたSiN膜28、可動板12からそのまま連続して延びたAl膜23、及び、可動板12からそのまま連続して延びたSiN膜24で構成されている。
板ばね部14は、下側から順に積層されたSiN膜25、Al膜26、接続部15からそのまま連続して延びたAl膜23、及び、接続部15からそのまま連続して延びたSiN膜24で構成されている。これらの膜25,26,23,24の内部応力によって、板ばね部14は、後述する駆動電極32,33間に静電力が生じていない場合、図2に示すように上方に(+Z方向)湾曲している。
板ばね部14の下方には、板ばね部14と対向する領域において、Al膜からなる固定側駆動電極(第1の駆動電極)32が形成されている。固定側駆動電極32は、基板11上のSiN膜18,19間に形成されている。板ばね部14におけるAl膜23,24、特に固定側駆動電極32と対向する領域のAl膜23,24が、可動側駆動電極(第2の駆動電極)33を構成している。駆動電極32,33間に電圧を印加すると、駆動電極32,33間に静電力が生ずるため、図3に示すように、可動部(板ばね部14、接続部15及び可動板12)は、下方へ移動し、その静電力と板ばね部14によるバネ力とが釣り合った位置で停止する。
脚部17は、板ばね部14を構成するSiN膜25、Al膜26、Al膜23、SiN膜24がそのまま連続して延びることによって構成されている。Al膜26は、脚部17においてSiN膜25に形成された開口を介して配線パターン16に電気的に接続されている。脚部17の立ち上がった周囲付近には、図2及び図3に示すように、補強のための段差17aが形成されている。
以上の説明からわかるように、本実施の形態では、可動側容量電極31及び可動側駆動電極33は、互いに電気的に共通に接続され、脚部17において配線パターン16に接続されている。もっとも、両電極31,33を電気的に分離してもよいことは、言うまでもない。
固定板13は、図1乃至図3に示すように可動板12の上方に可動板12と対向するように配置され、図1及び図4に示すように4つの支持部41によって基板11に対して動かないように基板11に固定されている。固定板13は、基本的に、Al膜27からなる固定側容量電極(第1の容量電極)34で構成されている。固定板13には、下方に突出したAl膜からなる突起35が設けられている。突起35と固定側容量電極34との間を電気的に絶縁するために、固定側容量電極34と突起35との間にSiN膜からなる突起保持部材36が設けられている。図2からわかるように、突起35は、可動板12と当接することで、可動側容量電極31と固定側容量電極34との間の最小間隔を規定するようになっている。突起35によって固定板13と可動板12との間の接触面積が小さくなるので、固定板13と可動板12とが貼り付いて離れなくなってしまうスティッキングと呼ばれる現象が生ずるおそれを低減することができる。もっとも、本発明では、突起35は必ずしも設ける必要はない。なお、このような突起は可動板12側に設けてもよい。
各支持部41は、基板11上に形成されたAl膜からなる配線パターン20(図1では省略)を介して基板11から立ち上がる立ち上がり部を持つ2つの脚部(アンカー)41aと、これらの脚部41aによって基板11に対して固定された支持本体41bと、支持本体41bと固定板13とを接続する接続部41cとを有している。配線パターン20は、基板11に形成されたSiN膜18,19間に形成されている。
図4に示すように、接続部41cは、固定板13の固定側容量電極34を構成するAl膜27がそのまま連続して延びることによって構成されている。支持本体41bは、下側から順に積層されたSiN膜51、Al膜52、Al膜53、SiN膜54、及び、接続部41cからそのまま連続して延びたAl膜27で構成されている。なお、SiN膜54とAl膜27との間には、空隙91が形成されている。
脚部41aは、支持本体41bを構成するSiN膜51、Al膜52、Al膜53、Al膜27がそのまま連続して延びることによって構成されている。Al膜51は、脚部41aにおいてSiN膜51に形成された開口を介して配線パターン20に電気的に接続されている。また、Al膜27は、脚部41aにおいてSiN膜54に形成された開口を介してAl膜53に電気的に接続されている。脚部41aの立ち上がった周囲付近には、補強のための段差が形成されている。
容量電極31,34間に、出力として用いるべき容量が形成される。よって、容量電極31,34にそれぞれ接続された配線パターン16,20が高周波回路等に接続される。
本実施の形態では、駆動電極32,33間に静電力が生じていない場合、図2に示すように、可動板12が固定板13の突起24に当接し、しかもその際に板ばね部14のバネ力により可動板12が突起35に押し付けられる力は十分に小さくなるように、板ばね部14の応力等が設定されている。そして、本実施の形態では、この図2に示す状態において、容量電極31,34間の間隔が十分に小さくなるように設計されている。可変容量比を高めるためには、駆動電極32,33間に静電力が生じていない状態における容量電極31,34間の間隔は狭ければ狭いほど好ましい。したがって、この間隔は、少なくとも、駆動電極32,33間の間隔(本実施の形態では、平均間隔)よりも狭いことが好ましい。
次に、本実施の形態による可変キャパシタ1の製造方法の一例について、図5乃至図12を参照して簡単に説明する。図5乃至図12は、この製造方法の各工程をそれぞれ模式的に示す概略断面図であり、図2及び図3のほぼ左側半分に対応している。
まず、シリコン基板11の上面に熱酸化によってSiN膜18を成膜し、その上にAl膜を蒸着又はスパッタ法等によりデポした(図5(a))後に、フォトリソエッチング法により、そのAl膜を固定側駆動電極32、配線パターン16,20及びその他の配線パターンの形状にパターニングする(図5(b))。
次いで、図5(b)に示す状態の基板の上に、SiN膜をプラズマCVD法などによりデポジションし、所定のフォトリソエッチング工程を施して、そのSiN膜を前記SiN膜19の形状にパターニングする(図6(a))。その後、犠牲層となるフォトレジスト101,102をコーティングし、これらのフォトレジスト101,102に所定のフォトリソエッチング工程を施す(図6(b))。
引き続いて、補強用の段差を形成するための犠牲層となるフォトレジスト103をコーティングし、これに所定のフォトリソエッチング工程を施す(図7(a))。
その後、図7(a)に示す状態の基板の上に、SiN膜をプラズマCVD法などによりデポジションし、所定のフォトリソエッチング工程を施して、そのSiN膜を前記SiN膜21,25,51の形状にパターニングする(図7(b))。
次に、図7(b)に示す状態の基板の上に、Al膜をスパッタリングなどにより成膜し、そのAl膜を前記Al膜22,26,52の形状にパターニングする(図8(a))。
次いで、図8(a)に示す状態の基板の上に、SiN膜をプラズマCVD法などによりデポジションし、所定のフォトリソエッチング工程を施して、そのSiN膜を接続部15の下側のSiN膜28の形状にパターニングする(図8(b))。
引き続いて、図8(b)に示す状態の基板の上に、Al膜をスパッタリングなどにより成膜し、そのAl膜を前記Al膜23,53の形状にパターニングする(図9(a))。
その後、図9(a)に示す状態の基板の上に、SiN膜をプラズマCVD法などによりデポジションし、所定のフォトリソエッチング工程を施して、そのSiN膜を前記SiN膜21,25,54の形状にパターニングする(図9(b))。
次に、穴埋めのため、犠牲層となるフォトレジスト104をコーティングし、これに所定のフォトリソエッチング工程を施す(図10(a))。
次いで、犠牲層となるフォトレジスト105をコーティングし、これに所定のフォトリソエッチング工程を施す(図10(b))。
引き続いて、補強用の段差を形成するための犠牲層となるフォトレジスト106をコーティングし、これに所定のフォトリソエッチング工程を施す(図11(a))。
その後、図11(a)に示す状態の基板の上に、Al膜をスパッタリングなどにより成膜し、そのAl膜を前記Al膜27及び突起35の形状にパターニングする(図11(b))。
次に、図11(b)に示す状態の基板の上に、SiN膜をプラズマCVD法などによりデポジションし、所定のフォトリソエッチング工程を施して、そのSiN膜を前記突起保持部材36の形状にパターニングする(図12(a))。
最後に、犠牲層であるフォトレジスト101〜106を酸素プラズマでアッシング除去する(図12(b))。これにより、本実施の形態による可変キャパシタ1が完成する。なお、フォトレジスト101〜106の除去によって、板ばね部14は図2に示すように上方へ湾曲するが、理解を容易にするため、図12(b)では板ばね部14は湾曲しないものとして示している。
なお、フォトレジスト101〜106の除去後に前記膜23〜24の内部応力によって板ばね部14が図2に示すように上方に湾曲するように、各膜23〜26の成膜条件等を設定する。
なお、図面には示していないが、フォトレジスト101〜106の除去を完全に行うことができるように、適当な箇所にエッチング用の孔を設けておく。例えば、固定板13の固定側容量電極34を構成するAl膜27には、エッチング用の孔を設けておく。
なお、固定板13を支持する支持部41は、図5乃至図12には示していないが、先の説明からわかるように、図5乃至図12に示す工程と並行して同時に形成される。
本実施の形態では、先の説明からわかるように、駆動電極32,33と容量電極31,34とが別々に設けられている。そして、本実施の形態では、固定側駆動電極32が相対的に下で可動側駆動電極33が相対的に上に配置されているのに対し、固定側容量電極34が相対的に上で可動側容量電極31が相対的に下に配置されており、駆動電極と可動電極とで、固定側と可動側の上下の位置関係が逆になっている。本実施の形態では、これにより、駆動電極32,33間に生ずる静電力が可動電極31,34間の間隔が拡がる方向に生ずるように、電極31〜34が配置されている。
したがって、本実施の形態では、駆動電極32,33間に電圧が印加されずに駆動電極32,33間に静電力が生じていない場合は、図2に示すように、容量電極31,34間の間隔は最小となり、容量電極31,34間の静電容量は最大となる。一方、駆動電極32,33間の電圧を増大させていくと、駆動電極32,33間の間隔が初期間隔からその1/3の間隔となるまでは、前記バネ力と駆動電極32,33間に生ずる静電力とが安定して釣り合い、図3に示すように、印加した電圧に応じて狭まった電極32,33間の間隔で可動側駆動電極33が安定して停止し、これにより、印加した電圧に応じて拡がった電極31,34間の間隔で可動側容量電極31が安定して停止する。
いわゆるプルイン現象のために、駆動電極32,33間の間隔を連続的に調整し得る範囲は、初期間隔(最大間隔)からその1/3の間隔までの範囲に制限される。ところが、本実施の形態では、その範囲に従って、容量電極31,34間の間隔は、最小間隔からある拡がった間隔までの範囲で連続的に調整し得ることになる。
よって、本実施の形態によれば、容量電極31,34間の最小間隔(すなわち、駆動電極32,33間に電圧が印加されずに駆動電極32,33間に静電力が生じていない場合の、容量電極31,34間の間隔)を十分に狭めておけば、プルイン現象の制約を受けることなく、容量電極31,34間の間隔がゼロに近い側の範囲において、容量電極31,34間の容量を連続的に調整することができる。このため、前述した非特許文献1に開示された可変キャパシタに比べて、可変容量比を高めることができる。
なお、必要に応じて、駆動電極32,33間にイニシャルバイアス電圧を印加して、容量電極31,34間の初期間隔を調整することもできる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、各部の膜構成(層数、材料等)は、前述した例に限定されるものではない。
また、前記実施の形態とは逆に、固定側駆動電極32を相対的に上で可動側駆動電極33を相対的に下に配置し、固定側容量電極34を相対的に下で可動側容量電極31を相対的に上に配置することによって、駆動電極32,33間に生ずる静電力が可動電極31,34間の間隔が拡がる方向に生ずるように、電極31〜34を配置してもよい。
本発明による可変キャパシタの用途は特に限定されるものではないが、例えば、インピーダンス整合、可変フィルタ、移相器、VCO(電圧制御発振器)などにおいて用いることができる。
本発明の一実施の形態による可変キャパシタを模式的に示す概略平面図である。 駆動電極間に静電力が生じていない状態における図1中のY1−Y2線に沿った概略断面図である。 駆動電極間に静電力が生じている状態における図1中のY1−Y2線に沿った概略断面図である。 図1中のY3−Y4線に沿った概略断面図である。 図1に示す可変キャパシタの製造方法を示す工程図である。 図5に引き続く工程を示す工程図である。 図6に引き続く工程を示す工程図である。 図7に引き続く工程を示す工程図である。 図8に引き続く工程を示す工程図である。 図9に引き続く工程を示す工程図である。 図10に引き続く工程を示す工程図である。 図11に引き続く工程を示す工程図である。
符号の説明
1 可変キャパシタ
11 基板
12 可動板
13 固定板
14 板ばね部
31 可動側容量電極(第2の容量電極)
32 固定側駆動電極(第1の駆動電極)
33 可動側駆動電極(第2の駆動電極)
34 固定側容量電極(第1の容量電極)

Claims (3)

  1. 固定部と、該固定部に対して移動し得るとともに所定位置に復帰しようとするバネ力が生ずるように設けられた可動部とを備え、
    前記固定部は、第1の駆動電極部及び第1の容量電極部を有し、
    前記可動部は、第2の駆動電極部及び第2の容量電極部を有し、
    前記第1及び第2の駆動電極部間に印加される電圧により前記第1及び第2の駆動電極部間に静電力が前記バネ力に抗するように生じ、
    前記第1及び第2の容量電極部間に、出力として用いるべき容量が形成され、
    前記第1及び第2の駆動電極部間に生ずる前記静電力が前記第1及び第2の容量電極部間の間隔が拡がる方向に生ずるように、前記第1及び第2の駆動電極部及び前記第1及び第2の容量電極部が配置されたことを特徴とする可変キャパシタ。
  2. 前記第1及び第2の駆動電極部間に前記静電力が生じていない状態において、前記第1及び第2の容量電極部間の間隔が前記第1及び第2の駆動電極部間の間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1記載の可変キャパシタ。
  3. 前記固定部又は前記可動部に、前記第1及び第2の容量電極部間の最小間隔を規定する突起が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の可変キャパシタ。
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