JP2008084481A - 磁気記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣接するトラックとのクロストークを回避しつつ、自トラックのオーバーライト特性を向上させることができ、面内磁気記録方式および垂直磁気記録方式に適用可能な磁気記録媒体を提供する。
【解決手段】 本発明における磁気記録媒体100は、基体上に磁気記録層118を備え、磁気記録層118は、その保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが基体110から離れるに従って増大するように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、HDD(ハードディスクドライブ)等に搭載される磁気記録媒体に関する。
近年の情報処理の大容量化に伴い、各種の情報記録技術が開発されている。特に磁気記録技術を用いたHDD(ハードディスクドライブ)は、高記録密度化の一途を辿っている。HDD等に用いられる磁気ディスクにおいて高記録密度を達成するためには、情報信号の記録を担う磁気記録層を形成する磁性結晶粒子を微細化すると共に、その層厚を低減していく必要があった。ところが、従来から商業化されている面内磁気記録方式(長手磁気記録方式、水平磁気記録方式とも呼称される)の磁気ディスクの場合、磁性結晶粒子の微細化が進展した結果、超常磁性現象により記録信号の熱的安定性が損なわれ、記録信号が消失してしまう、いわゆる熱揺らぎ現象が発生するようになり、磁気ディスクの高記録密度化への阻害要因となっていた。
この阻害要因を解決するために、近年、垂直磁気記録方式の磁気ディスクが提案されている。垂直磁気記録方式の場合では、面内磁気記録方式の場合とは異なり、磁気記録層の磁化容易軸は基板面に対して垂直方向に配向し、隣接する磁化が互いに向き合わないように調整されている。垂直磁気記録方式は面内記録方式に比べて、熱揺らぎ現象を抑制することができるので、高記録密度化に対して好適である。
このような垂直磁気記録方式の磁気ディスクにおいて、複数の磁気記録層を設け、基体に近い磁気記録層の磁気異方性エネルギーKuを基体から遠い磁気記録層より高くしてノイズ特性を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献1または2)。また、飽和磁化Msや磁気異方性エネルギーKuに着目し、基体から遠い磁気記録層の磁気異方性エネルギーKuを基体に近い磁気記録層より高くして信号対ノイズ比を増大させ、オーバーライト特性を向上させる技術も公開されている(例えば、特許文献3または4)。
特開2001−101643号公報 特許3136133号公報 特開2003−346315号公報 特許3011918号公報
垂直磁気記録媒体においても面内磁気記録媒体と同様に、磁気ディスクの高記録密度化は、主に、磁気記録層の磁化遷移領域ノイズを低減できるかどうかに基づいている。このような磁化遷移領域ノイズを低減するためには、磁気記録層の結晶配向性を向上させたり、結晶粒子を磁気的に孤立化させたり、結晶粒径および磁気的相互作用量を小さくする必要がある。即ち、媒体の高記録密度化のためには、磁気記録層の結晶粒径を均一化、微細化し、しかも個々の磁性結晶粒子が磁気的に分断された偏折伏態とすることが望ましい。
しかし、結晶粒径の微細化には限界があり、結晶粒径の微細化によって保磁力Hcが低下すると、磁化遷移幅の揺らぎが起こり、キューリー温度との関係から周囲温度の上昇程度で消磁してしまう等の障害が生じ得る。逆に、保磁力Hcを無制限に高くすると、磁気ヘッドの磁力では磁性層を磁化反転できなくなってしまい、磁気記録媒体としての機能を損なってしまう。このように、保磁力Hcには上限および下限が存在するが、円周方向の線記録密度(BPI:Bit Per Inch)および半径方向のトラック記録密度(TPI:Track Per Inch)は上述の如く高密度化の一途を辿っている。
特に、磁気ディスク半径方向のトラック記録密度の増大は、トラックピッチの短縮化による記録にじみを招き、隣接するトラックの記録信号によるクロストークが自己のトラックの記録信号に影響を及ぼすことになる。かかるクロストークを回避するため、保磁力Hcを高くすることも考えられるが、磁気記録層厚み方向に均一に保磁力Hcを高めると、記録信号の磁場が弱くなる記録ヘッドから遠い部位で磁化反転されなくなり、オーバーライト特性が低下してしまう。
上述した特許文献3では、磁気記録層の上層の保磁力を下層の保磁力より小さくとり、上層を先に磁化反転させて下層の磁化反転をアシストさせる技術が記載されているが、磁気ヘッドの記録信号が弱い場合、下層において磁化反転が起きないので、やはりオーバーライト特性を確保することができない。
本発明は、従来の磁気記録媒体が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、磁気記録層の構成を工夫することにより、クロストークを回避しつつオーバーライト特性を向上させることが可能な、新規かつ改良された磁気記録媒体を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、基体上に磁気記録層を備える磁気記録媒体であって、磁気記録層は、その保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが基体から離れるに従って増大するように形成されていることを特徴とする、磁気記録媒体が提供される。かかる磁気記録層の保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuは、複数の層によって段階的に変化させてもよいし、一つの層で連続的に変化させてもよい。
基体から離れる方向、即ち、記録/再生ヘッドに近づく方向に従って保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuを増大する構成により、磁気記録層の上層で保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが高くなり、下層で保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが低くなる。従って、上層では、隣接するトラックからの記録にじみを低減させクロストークを回避することができ、下層では、磁化反転を容易にさせオーバーライト特性を向上させることができる。
磁気記録層は、CoとCrとPtとを含んで構成され、基体から離れるに従って、Coを含んでなる磁性粒子中のCrの量(濃度)を減少させるとしてもよい。また、磁気記録層は、CoとCrとPtとを含んで構成され、基体から離れるに従って、Coを含んでなる磁性粒子中のPtの量(濃度)を増加させるとしてもよい。
基体から離れるに従って、保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuを増大させるため、ここでは、Crの量を減少、及び/又はPtの量を増加させている。本発明では、具体的な組成物の包含量を変化させることによって、保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuを増大させ、クロストークを回避しつつオーバーライト特性を向上させることを可能とした。
本発明によれば、製造工程に大きな変更を加えることなく、磁気記録媒体上で生じるクロストークを回避し、かつ、オーバーライト特性を向上させることが可能となる。従って、線記録密度やトラック記録密度を向上させることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(磁気記録媒体100)
図1は、本実施形態による磁気記録媒体100の構造を示した断面図である。かかる磁気記録媒体100は、ディスク基体110、付着層112、軟磁性層114、下地層116、磁気記録層118、カップリング制御層120、交換エネルギー制御層(Continuous層)122、媒体保護層124、潤滑層126で構成され、垂直磁気記録方式にも適用することができる。
まず、アモルファスのアルミノシリケートガラスをダイレクトプレスで円盤状に成型し、ガラスディスクを作成する。このガラスディスクに研削、研磨、化学強化を順次施し、化学強化ガラスディスクからなる平滑な非磁性の基体(以下、「ディスク基体」という。)を得る。このときディスク直径は例えば65mmである。このディスク基体110の主表面の表面粗さをAFM(原子間力顕微鏡)で測定したところ、Rmaxが4.8nm、Raが0.42nmという平滑な表面形状であった。なお、RmaxおよびRaは、日本工業規格(JIS)に従う。
得られたディスク基体110上に、真空引きを行った成膜装置を用い、Ar雰囲気中でDCマグネトロンスパッタリング法にて、付着層112から交換エネルギー制御層122まで順次成膜を行い、媒体保護層124はCVD法により成膜する。この後、潤滑層126をディップコート法により形成する。なお、均一な成膜が可能であるという点で、インライン型成膜方法を用いることも好ましい。以下、各層の構成および製造方法について説明する。
上記付着層112は、10nmのTi合金層となるように、Ti合金ターゲットを用いて成膜する。付着層112を形成することにより、ディスク基体110と軟磁性層114との間の付着性を向上させることができるので、軟磁性層114の剥離を防止することができる。付着層112の材料としては、例えばTi含有材料を用いてもよい。実用上の観点からは付着層の膜厚は、1nm〜50nmとすることが好ましい。
上記軟磁性層114は50nmのアモルファスCoTaZr層となるように、CoTaZrターゲットを用いて成膜する。
上記下地層116として、膜厚20nmのRu層を形成した。なお、下地層116をRuからなる2層としてもよい。上層側のRuを形成する際に、下層側のRuを形成するときよりもArのガス圧を高くすることにより、結晶配向性を改善することができる。
上記磁気記録層118は、非磁性物質の例としての酸化珪素(SiO)を含有するCoCrPtからなる硬磁性体のターゲットを用いて、11nmのhcp結晶構造を形成する。なお磁気記録層は13nm〜15nmの範囲で適宜設定しうる。磁気記録層118を形成するためのターゲットの組成は、CoCrPtとSiOとを約9:1(mol%)で構成する。
また、本実施形態によると、磁気記録層118内において、下地層116に近い側の保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuを小さく、カップリング制御層120に近い側の保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuを大きく形成する。かかる磁気記録層の保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuは、複数の層によって段階的に変化するとしてもよいし、一つの層で連続的に変化させてもよい。
例えば、磁気記録層118を保磁力Hcの異なる2つの層で形成する場合、下地層116に近い側の層(下層)の保磁力Hcを4000〜5000[Oe]の範囲で、カップリング制御層120に近い側の層(上層)の保磁力Hcを4500〜5500[Oe]の範囲で、かつ、下層の保磁力Hcより上層の保磁力Hcを高く設定する。かかる保磁力の比は、(上層の保磁力Hc)/(下層の保磁力Hc)=1.3となるのが好ましく、このような比率に設定することで将来におけるより高い記録密度用のヘッドに対しても対応可能となる。
このように記録/再生ヘッドに近づく方向に従って保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuを増大する構成により、カップリング制御層120に近い側では、隣接するトラックからの記録にじみを低減させクロストークを回避すると共に円周方向磁化遷移幅も低減でき、下地層116に近い側では、磁化反転を容易にさせオーバーライト特性を向上させることができる。
具体的な組成としては、ディスク基体110から離れるに従って、CoCrPtからなる磁性粒子中における、非磁性物質であるCrの量を減少させることで、保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuを増大させる。また、ディスク基体110から離れるに従って、CoCrPtからなる磁性粒子中における、Ptの量を増加させることによっても同作用を達成することができる。ここで、Ptは、CoPtの合金において磁性物質として作用する。
このような組成の調整は、異なる組成のスパッタターゲットを複数使用して積層したり、反応性スパッタガス(SiOやTiO)の量を変更してOのリアクティブスパッタを行ったり、磁性膜成膜中の基板バイアスの印加量を変更して基板へのArイオンの運動エネルギーを変更し、膜深さ方向の構造を変えて表面の磁気異方性エネルギーKuを大きくしたり、あるいは磁性膜形成後に基板表面のランプ加熱およびイオン照射により、表面の結晶粒子内部からのCrの粒子間拡散を促進し、結晶粒子内のCr濃度を減少させ磁気異方性エネルギーKuを上げたりして実現可能である。
上記カップリング制御層120は、Pd(パラジウム)層で構成する。かかるカップリング制御層120はPd層の他にPt層で形成することもできる。カップリング制御層120の膜厚は2nm以下が好ましく、さらに望ましくは0.5〜1.5nmとするのがよい。
上記交換エネルギー制御層122は、CoBとPdとの交互積層膜からなり、低Arガスで形成する。交換エネルギー制御層122の膜厚は1〜8nmが好ましく、望ましくは3〜6nmである。
上記媒体保護層124は、真空を保ったままカーボンをCVD法により成膜して形成する。媒体保護層124は、磁気ヘッドの衝撃から磁気記録層118を防護するための保護層である。一般にCVD法によって成膜されたカーボンはスパッタ法によって成膜したものと比べて膜硬度が向上するので、磁気ヘッドからの衝撃に対してより有効に磁気記録層118を防護することができる。
上記潤滑層126は、PFPE(パーフロロポリエーテル)をディップコート法により成膜する。潤滑層126の膜厚は約1nmである。
以上の製造工程により、磁気記録媒体100が得られる。得られた磁気記録媒体100における磁気記録層118を透過型電子顕微鏡(TEM)を利用して詳細に分析したところ、グラニュラー構造を備えていた。具体的には、Coを含有するhcp結晶構造の結晶粒子の間に、酸化珪素からなる粒界部分が形成されていることを確認できた。以下に、本発明に至った経緯と、本実施形態による磁気記録媒体100の作用効果を説明する。
磁気記録媒体100の記録密度をより一層向上させるために、円周方向の線記録密度(BPI:Bit Per Inch)同様、半径方向のトラック記録密度(TPI:Track Per Inch)も改善する必要がある。その一方で、トラック記録密度が高くなると、隣接するトラックからのノイズ(漏れ磁場)が記録にじみとなって、再生信号の劣化を招くこととなる。
図2は、磁気記録媒体100半径方向の信号の再生出力を模式的に示した説明図である。記録ヘッド150で記録した記録信号152を、再生ヘッドで再生した場合の再生トラックにおける再生信号154は、記録信号152の中心位置から半径方向に離れるにつれ漸減的に減衰する。従来の磁気記録媒体(図2(a))では、トラックピッチが広かった(例えば、400nm)ため、隣接するトラックの再生信号156の影響を受けることはなかった。これに対して、近日の磁気記録媒体(図2(b))では、トラックピッチが狭まり(例えば、100nm)、隣接するトラックの記録信号158を超えて漏出する再生信号156が、ノイズとして再生トラックの再生信号154に重畳される。その領域は、記録にじみ160となり、その領域の信号対ノイズ比(SNR:Signal Noise RatioSNR)を著しく減衰させる。
従って、トラック記録密度を向上させつつ半径方向の記録品質を確保しようとすると、隣接するトラックからのノイズによる影響を軽減しなければならない。かかるノイズの影響は、保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuを増大することで対応可能である。
(クロストーク回避)
図3は、隣接するトラックからのクロストーク回避を説明するための磁気記録媒体断面図である。かかる磁気記録媒体100の磁気記録層118は、記録ヘッドに近い側で保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが高く、層下側に向かって、保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが低くなっている。再生トラックに再生信号を記録した後、記録ヘッド150が隣接するトラックに信号を記録すると、その記録磁場が再生トラックに記録された信号にも影響してくる。
しかし、本実施形態による磁気記録層118では、隣接トラックの記録ヘッド150の磁気の影響を受けやすい(距離が近い)磁気記録層上層200が、保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが高くなるように形成されているので、隣接トラックの記録磁場に影響されて記録された信号が反転もしくは消去されることはない。これは、保磁力Hcが高いとヒステリシスループにおける残留磁化付近での傾きが小さくなるからである。また、保磁力Hcが高いと熱消失等の熱揺らぎも抑制できる。
一方、磁気記録層下層210は、保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが低く形成されているものの、隣接トラックの記録ヘッド150との距離が十分に離れているので、隣接トラックの信号記録に影響されない。従って、磁気記録層上層200および磁気記録層下層210のいずれにおいても、隣接するトラックからの記録にじみに影響されることなく、クロストークを回避することができる。
(オーバーライト特性向上)
図4は、再生トラックにおけるオーバーライト特性を示した磁気記録媒体断面図である。図3でも述べたように、磁気記録媒体100の磁気記録層118は、記録ヘッドに近い側で保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが高く、層下側に向かって、保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが低くなっている。再生トラックにおいて信号を記録するとき、記録ヘッド150からの垂直方向の磁場により磁気記録層が磁化される。
本実施形態による磁気記録層118では、磁気記録層上層200が、保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが高くなるように形成されているが、記録ヘッド150と近接しているので、十分な磁力で磁化反転がなされる。また、磁気記録層下層210は、磁気ヘッド150との距離は離れており、到達する磁力は小さいものの、もともと保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが低く、磁化反転を容易にさせ、オーバーライト特性を向上させることができる。従って、磁気記録層118全体において、磁化反転が容易になされ、オーバーライト特性を向上させることができ、良好なSNRも確保することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において非磁性物質は酸化珪素(SiO)として説明したが、磁性粒(磁性グレイン)間の交換相互作用が抑制、または、遮断されるように、磁性粒の周囲に粒界部を形成しうる物質であって、コバルト(Co)と固溶しない非磁性物質であればよい。例えば酸化珪素(SiOx)、クロム(Cr)、酸化クロム(CrO)、酸化チタン(TiO)、酸化ジルコン(ZrO)、酸化タンタル(Ta)を例示できる。
また、磁気記録媒体の保磁力Hcを上げるため、磁気記録層の結晶配向性を向上したり、結晶粒子を磁気的に孤立化したり、結晶粒径および磁気的相互作用量を小さくするといった対策を講じることもできる。また、上述した実施形態においては保磁力Hcを中心に述べているが、保磁力Hcに相関する磁気異方性磁界Hkについても同様の作用が見込まれる。
本発明は、面内磁気記録方式および垂直磁気記録方式のHDD(ハードディスクドライブ)などに搭載される磁気記録媒体に適用可能である。
本実施形態による磁気記録媒体の構造を示した断面図である。 磁気記録媒体半径方向の信号の再生出力を模式的に示した説明図である。 隣接するトラックからのクロストーク回避を説明するための磁気記録媒体断面図である。 再生トラックにおけるオーバーライト特性を示した磁気記録媒体断面図である。
符号の説明
100 磁気記録媒体
110 ディスク基体
112 付着層
114 軟磁性層
116 下地層
118 磁気記録層
120 カップリング制御層
122 交換エネルギー制御層
124 媒体保護層
126 潤滑層

Claims (3)

  1. 基体上に磁気記録層を備える磁気記録媒体であって、
    前記磁気記録層は、その保磁力Hcおよび磁気異方性エネルギーKuが前記基体から離れるに従って増大するように形成されていることを特徴とする、磁気記録媒体。
  2. 前記磁気記録層は、CoとCrとPtとを含んで構成され、前記基体から離れるに従って、Coを含んでなる磁性粒子中のCrの量を減少させることを特徴とする、請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 前記磁気記録層は、CoとCrとPtとを含んで構成され、前記基体から離れるに従って、Coを含んでなる磁性粒子中のPtの量を増加させることを特徴とする、請求項1に記載の磁気記録媒体。
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