JP2008083387A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】横電界により画像を表示し、しかも、反射表示と透過表示を明暗を反転させること無く行なう。
【解決手段】基板間に、液晶分子が基板面と平行に配列した液晶層13を封入し、一方の基板12の内面に、横電界を生成して、観察側から入射しした光を、反射膜28で反射されて観察側へ出射する反射表示部100aを形成する反射制御電極14,15と、横電界を生成して、反対側から入射した光を観察側へ出射する透過表示部100bを構成する透過制御電極16,17とを設け、その透過表示部と反射表示部とで1つの画素100を構成し、反射制御電極間に反射表示部の輝度変化の範囲を分割した各輝度諧調に対応する各反射輝度階調電圧のうち、表示データに対応した反射輝度階調電圧を印加し、透過制御電極間に透過表示部の輝度変化の範囲を分割した各輝度諧調に対応する各透過輝度階調電圧のうち、表示データに対応した透過輝度諧調電圧を印加する。
【選択図】図2

Description

この発明は、液晶分子の配向方位を基板面と実質的に平行な面内において制御して表示する液晶表示装置に関する。
液晶表示装置として、予め定めた間隙を設けて対向配置された一対の基板間の間隙に、液晶分子がその分子長軸を予め定めた一方の方向に揃えて前記基板面と実質的に平行に配列した液晶層を封入し、前記一対の基板の互いに対向する内面のうちの一方の基板の内面に、一対ずつマトリックス状に配列させて、各対毎に、その間への表示データに対応する電圧の印加により前記基板面と実質的に平行な横電界を生成し、この横電界により前記液晶分子の配列方位を前記基板面と実質的に平行な面内において変化させて、前記観察側とは反対側から入射して前記観察側へ出射する透過光の強度を制御する画素を形成する複数の電極を設け、前記一対の基板の外面にそれぞれ偏光板を配置したものがある(特許文献1参照)。
この液晶表示装置は、各画素の一対の電極間に表示データに対応した横電界を生成することにより、前記各画素の液晶分子の配向方位を前記基板面と実質的に平行な面内において制御して画像を表示する。
特開2002−82357号公報
この発明は、液晶分子の配向方位を基板面と実質的に平行な面内において制御して画像を表示し、しかも、観察側から入射した光を反射し、その光の前記観察側への出射を制御して画像を表示する反射表示と、観察側とは反対側から入射した光の前記観察側への出射を制御して画像を表示する透過表示とを、明暗を反転させること無く行なうことができる液晶表示装置を提供することを目的としたものである。
この発明の液晶表示装置は、
予め定めた間隙を設けて対向配置された観察側及びその反対側の一対の基板と、
前記一対の基板間の間隙に封入され、液晶分子がその分子長軸を予め定めた一方の方向に揃えて前記基板面と実質的に平行に配列した液晶層と、
前記一対の基板の互いに対向する内面のうちの一方の基板の内面に、一対ずつマトリックス状に配列させて設けられ、各対毎に、その間への表示データに対応する電圧の印加により前記基板面と実質的に平行な横電界を生成し、この横電界により前記液晶分子の配列方位を前記基板面と実質的に平行な面内において変化させて、前記観察側から入射し、前記反対側の基板の内面または外面に設けられた反射膜により反射されて前記観察側へ出射する反射光の強度を制御する反射表示部を形成する複数対の反射制御電極と、
前記一方の基板の内面に、前記複数対の反射制御電極にそれぞれ対応させてその側方に一対ずつ設けられ、各対毎に、その間への前記表示データに対応する電圧の印加により前記基板面と実質的に平行な横電界を生成し、この横電界により前記液晶分子の配列方位を前記基板面と実質的に平行な面内において変化させて、前記観察側とは反対側から入射して前記観察側へ出射する透過光の強度を制御する透過表示部を形成し、その透過表示部と対応する前記反射表示部と共に1つの画素を構成する複数対の透過制御電極と、
前記一対の基板の外面にそれぞれ配置された一対の偏光板と、
前記反射表示部の輝度変化の予め定めた範囲を複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各反射輝度諧調にそれぞれ対応する複数の反射輝度階調電圧のうち、前記表示データに対応した反射輝度階調電圧を、前記各対の反射制御電極間に印加する反射部駆動手段と、前記透過表示部の輝度変化の予め定めた範囲を複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各透過輝度諧調にそれぞれ対応する複数の透過輝度階調電圧のうち、前記表示データに対応した透過輝度諧調電圧を、前記各対の透過制御電極間に印加する透過部駆動手段とを有する駆動部と、
を備えることを特徴とする。
この発明の液晶表示装置によれば、各画素の反射表示部による、観察側から入射した光を反射し、その光の前記観察側への出射を制御して画像を表示する反射表示と、前記各画素の透過表示部による、観察側とは反対側から入射した光の前記観察側への出射を制御して画像を表示する透過表示とを行なうことができる。
(第1の実施形態)
図1〜図10はこの発明の第1の実施例を示しており、図1は液晶表示装置を構成する液晶表示素子の一方の基板の一部分の平面図、図2は前記液晶表示素子の図1のII−II線に沿う断面図、図3は前記液晶表示素子の図1のIII−III線に沿う断面図、図4は前記液晶表示素子の図1のIV−IV線に沿う断面図、図5は前記液晶表示素子の一対の基板の配向処理方向と一対の偏光板の吸収軸の向きを示す図、図6は前記液晶表示素子の各画素の反射表示部と透過表示部の電圧−輝度特性図、図7は前記液晶表示素子の各画素の反射表示部と透過表示部の輝度階調と駆動電圧の関係図、図8は前記液晶表示素子を駆動する駆動部のブロック回路図、図9は前記液晶表示素子の1つの画素における反射表示部と透過表示部の明表示のときの液晶分子の配列方位を示す図、図10は前記液晶表示素子の1つの画素における反射表示部と透過表示部の暗表示のときの液晶分子の配列方位を示す図である。
この液晶表示装置は、液晶表示素子1と、前記液晶表示素子1を駆動するための駆動部37とからなっている。
前記液晶表示素子1は、図1〜図4のように、予め定めた間隙を設けて対向配置された観察側(図2〜図4において上側)及びその反対側の一対の透明基板11,12と、前記一対の基板11,12間の間隙に封入され、液晶分子13aがその分子長軸を予め定めた一方の方向に揃えて前記基板11,12面と実質的に平行に配列した液晶層13と、前記一対の基板11,12の互いに対向する内面のうちの一方の基板の内面、例えば観察側とは反対側の基板12の内面に、一対ずつマトリックス状に配列させて設けられ、各対毎に反射表示部100aを形成する複数対の透明な反射制御電極14,15と、前記反対側の基板12の内面に、前記複数対の反射制御電極14,15にそれぞれ対応させてその側方に一対ずつ設けられ、各対毎に透過表示部100bを形成し、その透過表示部100bが対応する前記反射表示部100aと共に1つの画素100を構成する複数対の透明な透過制御電極16,17と、前記一対の基板11,12の外面にそれぞれ配置された一対の偏光板34,35とを備えている。
以下、前記観察側の基板11を前基板、観察側とは反対側の基板12を後基板、前記前基板11の外面に配置された観察側の偏光板34を前側偏光板、前記後基板12の外面に配置された反対側の偏光板35を後側偏光板という。
なお、前記一対の基板11,12は、図示しない枠状のシール材を介して接合されており、前記液晶層13は、前記一対の基板11,12間の間隙の前記シール材により囲まれた領域に封入されている。
この液晶表示素子1は、アクティブマトリックス液晶表示素子であり、前記一対の反射制御電極14,15の一方14は、前記反射表示部100a毎にそれぞれ設けられた反射制御信号電極、前記一対の透過制御電極16,17の一方16は、前記透過表示部100b毎にそれぞれ設けられた透過制御信号電極、前記一対の反射制御電極14,15の他方15と、前記一対の透過制御電極16,17の他方17は、前記反射制御信号電極14及び透過制御信号電極16と絶縁して設けられ、前記反射制御信号電極14との間、及び前記透過制御信号電極16との間に、前記基板11,12面と実質的に平行な横電界E(図9及び図10参照)を生成する反射制御コモン電極及び透過制御コモン電極である。
前記各対の反射制御電極14,15により形成された複数の反射表示部100aは、行方向(液晶表示素子1の画面の左右方向)に密な間隔で配列し、列方向(画面の上下方向)に、隣合う反射表示部100a,100a間にそれぞれ前記透過表示部100bに対応する間隔を設けて配列している。
また、前記各対の透過制御信号電極16と透過制御コモン電極17とにより形成された複数の透過表示部100bは、前記複数の反射表示部100a毎に、その前記列方向の一側(図1において下側)にそれぞれ形成されており、互いに対応する反射表示部100aと透過表示部100bにより構成された各画素100は、縦幅(画面の上下方向の幅)が横幅(画面の左右方向の幅)よりも大きい縦長矩形形状を有し、前記行方向及び列方向にマトリックス状に配列している。
さらに、前記反射制御電極14,15及び透過制御電極16,17が設けられた後基板12の内面には、前記反射表示部100aと透過表示部100bとからなるマトリックス状に配列した複数の画素100毎に配置された反射部用と透過部用の一対の能動素子19a,19bと、前記行方向に配列された複数の画素100からなる各画素行毎に2本ずつ設けられた複数の走査線25a,25bと、前記列方向に配列された複数の画素100からなる各画素列毎に1本ずつ設けられた複数の信号線26とが設けられている。
前記反射部用と透過部用の一対の能動素子19a,19bはそれぞれ、信号の入力電極23a,23b及び出力電極24a,24bと、前記入力電極23a,23bと出力電極24a,24bとの間の導通を制御する制御電極20a,20bとを有しており、これらの能動素子19a,19bのうち、反射部用能動素子19aの制御電極20aが、前記各画素行毎に設けられた前記2本の走査線25a,25bの一方25aに接続され、透過部用能動素子19bの制御電極20bが、他方の走査線25bに接続されるとともに、前記反射部用と透過部用の一対の能動素子19a,19bの両方の入力電極20a,20bが、前記各画素列毎に設けられた前記1本の信号線26に接続されている。
前記反射部用と透過部用の一対の能動素子19a,19bは、いずれもTFT(薄膜トランジスタ)であり、前記後基板12の基板面上に形成されたゲート電極(制御電極)20a,20bと、前記ゲート電極20a,20bを覆って後基板12の略全面に形成された透明なゲート絶縁膜21と、このゲート絶縁膜21の上に前記ゲート電極20a,20bと対向させて形成されたi型半導体膜22a,22bと、前記i型半導体膜22a,22b両側部の上にn型半導体膜(図示せず)を介して設けられたドレイン電極(入力電極)23a,23b及びソース電極(出力電極)24a,24bとからなっている。
前記走査線25a,25bは、前記後基板12の基板面上に、各行の画素100の反射表示部100aと反射表示部100aの一側(図1において下側)にそれぞれ対応させて前記画素行と平行に形成されており、これらの各画素列毎に2本ずつ設けられた走査線25a,25bのうち、前記反射表示部100aに対応する走査線25aが、各行の反射部用TFT19aのゲート電極20aに接続され、前記透過表示部100bに対応する走査線25bが、各行の透過部用TFT19bのゲート電極20aに接続されている。
また、前記信号線26は、前記ゲート絶縁膜21の上に、前記各画素列毎に、前記画素列の一側(図1において左側)に前記画素列と平行に形成され、各列の反射部用TFT19a及び透過部用TFT19bの両方のドレイン電極23a,23bに接続されている。
なお、前記後基板12の縁部には、前記前基板11の外方に張出す端子配列部(図示せず)が形成されており、前記走査線25a,25b,及び信号線26は、前記端子配列部に設けられた複数の走査線端子及び信号線端子に接続されている。
そして、前記反射制御コモン電極15と透過制御コモン電極17は、前記ゲート絶縁膜21の上に形成され、前記反射制御信号電極14と透過制御信号電極16は、前記コモン電極15,17及びTFT19a,19bを覆って前記後基板12の略全面に形成された透明な層間絶縁膜27の上に形成されている。すなわち、前記反射制御信号電極14及び透過制御信号電極16と前記反射制御コモン電極15及び透過制御コモン電極17は、前記層間絶縁膜27により絶縁されている。
前記反射制御信号電極14は、前記各画素100の反射表示部100aを形成するための予め定めた領域に、前記画素100の縦幅方向(画面の上下方向)に沿う複数の櫛歯部14bが間隔を設けて互いに平行に形成され、これらの櫛歯部14bの長さ方向の一端側に、前記複数の櫛歯部14b同士をつなぐ櫛歯接続部14dが形成された透明な第1の櫛形導電膜(例えばITO膜)14aからなっており、前記透過制御信号電極16は、前記各画素100の透過表示部100bを形成するための予め定めた領域に、前記画素100の縦幅方向に沿う複数の櫛歯部16bが間隔を設けて互いに平行に形成され、これらの櫛歯部16bの長さ方向の一端に、前記複数の櫛歯部16b同士をつなぐ櫛歯接続部16dが形成された透明な第2の櫛形導電膜(例えばITO膜)16aからなっている。
なお、この実施例では、前記第1の櫛形導電膜14aの複数の櫛歯部14bと前記第2の櫛形導電膜16aの複数の櫛歯部16bとを同じ長さ及び幅に形成することにより、前記反射制御信号電極14と透過制御信号電極16の形状を同じにし、前記各画素100の反射表示部100aと透過表示部100bの面積を実質的に同じにしている。
前記第1と第2の櫛形導電膜14a,16aの各櫛歯部14b,16bは、液晶表示素子1の画面の上下方向、つまり前記画面の縦軸yに対して、左右いずれか一方回りの方向、例えば観察側から見て右回り方向に5°〜15°の角度θ(図9及び図10参照)で傾いた方向に沿う細長形状に形成されている。
また、前記第1と第2の櫛形導電膜14a,16aの各櫛歯部14b,16bの幅D11,D12と、隣合う櫛歯部14b,14b間及び16b,16b間の間隔D2との比D2/D1は、1/3〜3/1、好ましくは1/1に設定されている。
そして、前記反射制御信号電極14を形成する第1の櫛形導電膜14aの櫛歯接続部14dの一端側は、前記反射部用TFT19aのソース電極24a上に前記層間絶縁膜27を介して重なり、前記透過制御信号電極16を形成する第2の櫛形導電膜16aの櫛歯接続部16dの一端側は、前記透過部用TFT19bのソース電極24b上に前記層間絶縁膜27を介して重なっており、前記層間絶縁膜27に設けられた図示しないコンタクト孔において前記各TFT19a,19bのソース電極24a,24bにそれぞれ接続されている。
また、前記ゲート絶縁膜21の上に形成された前記反射制御コモン電極15と透過制御コモン電極17は、前記各画素行毎にその全長にわたって設けられ、前記第1の櫛形導電膜14aと前記第2の櫛形導電膜16aとが互いに対応する領域毎に、前記第1と第2の櫛形導電膜14a,16aの両方に対応する縦長矩形形状の電極部18aが形成され、これらの電極部18aの長手方向の一端側に、隣合う電極部18a,18a同士をつなぐ接続部18bが形成された透明な行方向導電膜(例えばITO膜)18からなっている。なお、この行方向導電膜5aは、前記画素行の全長にわたって、前記第1と第2の櫛形導電膜14a,16aの両方に対応する幅に形成してもよい。
なお、前記行方向導電膜18は、前記複数の信号線26の上を横切って形成されており、この前記行方向導電膜18と前記信号線26との交差部は、前記信号線26を覆って設けられた図示しない絶縁膜により絶縁されている。
前記各画素行にそれぞれ対応する複数の行方向導電膜18は、前記複数の反射制御信号電極14及び透過制御信号電極16の配列領域の一端側の外側において共通接続されており(図示せず)、その共通接続部は、前記後基板12の前記端子配列部に設けられたコモン電極端子に接続されている。
さらに、前記後基板12の内面には、前記複数対の反射制御信号電極及びコモン電極14,15にそれぞれ対応させて、観察側(前基板11の外面側)から入射した光を前記観察側へ反射する反射膜28が設けられている。この反射膜28は、銀またはアルミニウム合金膜等の高い光反射率を有する金属膜からなっており、前記後基板12の基板面上に形成され、前記ゲート絶縁膜21により覆われている。なお、この反射膜28は、前記後基板12の外面に設けてもよい。
そして、前記第1の櫛形導電膜14aからなる複数の反射制御信号電極14と、前記行方向導電膜18からなる反射制御コモン電極15とのうち、互いに対応する各対の反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15は、各対毎に、その電極14,15間への表示データに対応する電圧の印加により前記基板11,12面と実質的に平行な横電界Eを生成し、この横電界Eにより前記液晶分子13aの配列方位を前記基板11,12面と実質的に平行な面内において変化させて、前記観察側から入射し、前記反射膜28により反射されて前記観察側へ出射する反射光の強度を制御する反射表示部100aを形成している。
また、前記第2の櫛形導電膜16aからなる複数の透過制御信号電極16と、前記行方向導電膜18からなる透過制御コモン電極17とのうち、互いに対応する各対の透過制御信号電極16と透過制御コモン電極17は、各対毎に、その電極16,17間への前記表示データに対応する電圧の印加により前記基板11,12面と実質的に平行な横電界Eを生成し、この横電界Eにより前記液晶分子13aの配列方位を前記基板11,12面と実質的に平行な面内において変化させて、前記観察側とは反対側から入射して前記観察側へ出射する透過光の強度を制御する透過表示部100bを形成している。
一方、前記前基板11の内面には、前記複数の画素100,100間の領域及び各画素100の反射表示部100aと透過表示部100bと前記複数のTFT19a,19bに対応する遮光膜29が形成されており、その上に、前記複数の画素100にそれぞれ対応する赤、緑、青の3色のカラーフィルタ30R,30G,30Bが設けられている。
そして、前記一対の基板11,12の内面にはそれぞれ、前記前基板11に設けられたカラーフィルタ30R,30G,30B及び前記後基板12に設けられた各コモン電極15,17を覆って、ポリイミド膜等からなる水平配向膜31,32が形成されており、これらの基板11,12の内面は、前記配向膜31,32の膜面を互いに平行で且つ逆向き方向にラビングすることにより配向処理されている。
前記液晶層13は、正の誘電異方性を有するネマティック液晶からなっており、その液晶分子13aは、分子長軸を、前記一対の基板11,12の内面の配向処理方向により規定される予め定めた一方の方向に揃え、その方向に僅かにプレチルトした状態で、前記基板11,12面と実質的に平行に配列している。
また、前記一方の基板11,12の少なくともいずれか一方の内面、例えば前基板11の内面には、前記各画素100の反射表示部100aにそれぞれ対応させて、前記反射表示部100aの液晶層厚dを、前記各画素100の透過表示部100bの液晶層厚dの約1/2に調整するための液晶層厚調整膜33が設けられている。
この液晶層厚調整膜33は、前記カラーフィルタ30R,30G,30Bの上に透明な絶縁材により形成されており、前記前基板11の内面の配向膜31は、前記液晶層厚調整膜33を覆って形成されている。
さらに、前記前基板11とその外面に配置された前側偏光板34との間には、前記前基板11の全面にわたって、外部からの静電気を遮断するための一枚膜状の透明な静電気遮断導電膜36が設けられている。
前記一対の基板11,12の配向処理方向(配向膜31,32のラビング方向)11a,12aと、前記一対の偏光板34,35の吸収軸34a,35aの向きは、図5のように設定されている。
すなわち、前基板11の内面と後基板12の内面は、前記画面の左右方向、つまり画面の横軸xに対して実質的に90°ずれた方向、つまり画面の上下方向に沿って互いに逆向きに配向処理されており、前記液晶層3の液晶分子3aは、分子長軸を、前記基板11,12の配向処理方向11a,12aに揃えて前記基板11,12面と実質的に平行に配列している。
なお、前記反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に生成される横電界Eと、前記透過制御信号電極16と透過制御コモン電極17との間に生成される横電界Eはいずれも、図9及び図10に示したように、前記櫛形導電膜14a,16aからなる前記信号電極14,16の各櫛歯部14b,16bの縁部14c,16cと、前記行方向導電膜18からなる前記コモン電極15,17の前記信号電極14,16の各櫛歯部14b,16bの縁部14c,16cに隣接する部分との間に生成する。
これらの横電界Eは、前記信号電極14,16の各櫛歯部14b,16bの縁部14c,16cの長さ方向に対して実質的に直交する方向の電界であり、この実施例では上述したように、前記反射制御信号電極14及び透過制御信号電極16の櫛歯部14b,16bを、画面の縦軸yに対して観察側から見て右回り方向に5°〜15°の角度θで傾いた方向に沿う細長形状に形成し、前記一対の基板11,12の内面(配向膜31,32の膜面)を前記縦軸yと実質的に平行な方向に配向処理しているため、前記一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aは、前記横電界Eの方向に対して前記5°〜15°の角度で斜めに交差している。
また、前側偏光板34と後側偏光板35は、それぞれの吸収軸34a,35aを実質的に直交させ、且つ、前側偏光板34の吸収軸34aを、前記一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aと実質的に平行にし、後側偏光板35の吸収軸35aを、前記配向処理方向11a,12aと実質的に直交させて配置されている。
この液晶表示素子1は、前記各対の反射制御電極14,15間と、前記各対の透過制御電極16,17間とに、前記基板11,12面と実質的に平行な横電界Eを生成することにより、液晶分子13aの配向方位を前記基板11,12面と実質的に平行な面内において制御して画像を表示する。
そして、この液晶表示素子1は、前記複数対の反射制御電極(反射制御信号電極と反射制御コモン電極)14,15により、その各対の反射制御電極14,15間への表示データに対応する電圧の印加により前記横電界Eを生成し、この横電界Eにより前記液晶分子13aの配列方位を前記基板11,12面と実質的に平行な面内において変化させて、前記観察側から入射し、前記後基板12の内面(または外面)に設けられた前記反射膜28により反射されて前記観察側へ出射する反射光の強度を制御する反射表示部100aを形成し、前記複数対の反射制御電極14,15にそれぞれ対応させてその側方に設けられた前記複数対の透過制御電極(透過制御信号電極と透過制御コモン電極)16,17により、その各対の透過制御電極16,17間への前記表示データに対応する電圧の印加により前記基板11,12面と実質的に平行な横電界Eを生成し、この横電界Eにより前記液晶分子3aの配列方位を前記基板11.12面と実質的に平行な面内において変化させて、前記観察側とは反対側から入射して前記観察側へ出射する透過光の強度を制御する透過表示部100bを形成し、互いに対応する前記反射表示部100aと前記透過表示部100bとによりそれぞれ1つの画素100を構成しているため、各画素100の反射表示部100aによる、観察側から入射した光を反射し、その光の前記観察側への出射を制御して画像を表示する反射表示と、前記各画素100の透過表示部100bによる、観察側とは反対側から入射した光の前記観察側への出射を制御して画像を表示する透過表示とを行なうことができる。
この液晶表示素子1は、前記一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aと、前記一対の偏光板34,35の吸収軸34a,35aの向きが図5のように設定されているため、前記各画素100の反射表示部100aは、前記横電界Eが生成されないときに輝度が最大となる無電界明表示型(以下、ノーマリーホワイト型という)の液晶素子を形成し、透過表示部100bは、前記横電界Eが生成されないときに輝度が最小となる無電界暗表示型(以下、ノーマリーブラック型という)の液晶素子を形成している。
すなわち、前記反射表示部100aは、観察側から前側偏光板34により直線偏光となって入射し、液晶層13を透過して前記反射膜28により反射され、前記液晶層13を再び透過し、さらに前記前側偏光板34を透過した光を前記観察側へ出射する表示部であり、この反射表示部100aは、前記前側偏光板34の吸収軸34aが前記一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aと平行であるため、前記反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に横電界Eを生成しない無電界時、つまり液晶分子3aが前記配向処理方向11a,12aに分子長軸を揃えて配列したときに、輝度が最大となる。
一方、前記透過表示部100bは、観察側とは反対側から後側偏光板35により直線偏光となって入射し、前記液晶層13を透過し、さらに前側偏光板34を透過した光を観察側へ出射する表示部であり、この透過表示部100bは、前記後側偏光板35の吸収軸35aが前記一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aに対して直交し、前記前側偏光板34の吸収軸34aが前記配向処理方向11a,12aと平行であるため、前記透過制御信号電極16と透過制御コモン電極17との間に横電界Eを生成しない無電界時、つまり液晶分子3aが前記配向処理方向11a,12aに分子長軸を揃えて配列したときに、輝度が最小となる。
なお、前記前側偏光板34と後側偏光板35は、前側偏光板34の吸収軸34aを前記一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aと実質的に直交させ、後側偏光板35の吸収軸35aを前記配向処理方向11a,12aと実質的に平行にして配置してもよく、その場合も、前記各画素100の反射表示部100aは、ノーマリーホワイト型の液晶素子を形成し、透過表示部100bは、ノーマリーブラック型の液晶素子を形成する。
前記各画素100の反射表示部100aと透過表示部100bの電圧−輝度特性は、図6のような特性であり、ノーマリーホワイト型の液晶素子を形成している前記反射表示部100aは、前記反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に、前記液晶分子13aを前記配向処理方向11a,12aに対して実質的に45°回転した方向に分子長軸を揃えて配列させる強さの横電界Eを生成させる電圧、例えば4.5Vの電圧を印加したときに輝度が最小となり、ノーマリーブラック型の液晶素子を形成している前記透過表示部100bは、前記透過制御信号電極16と透過制御コモン電極17との間に、前記液晶分子13aを前記配向処理方向11a,12aに対して実質的に45°回転した方向に分子長軸を揃えて配列させる強さの横電界Eを生成させる電圧(4.5V)を印加したときに輝度が最大となる。
図6に示した反射表示部100aと透過表示部100bの電圧−輝度特性は、前記液晶表示素子1の観察側からの照射光の照度と、前記観察側とは反対側からの照射光の照度とを同じにしたときの特性であり、前記透過表示部100bは、観察側とは反対側から入射した光を前記観察側へ出射するのに対し、前記反射表示部100aは、観察側から入射し、液晶層13、反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15を形成する導電膜14a,18、ゲート絶縁膜21、層間絶縁膜27、カラーフィルタ30R,30G,30B及び液晶層厚調整膜33を往復して透過した光を観察側へ出射するため、前記反射表示部100aの最大輝度は、前記透過表示部100bの最大輝度よりも低い。
一方、前記液晶表示素子1を駆動するための駆動部37は、前記液晶表示素子1の前記各対の反射制御コモン電極14と反射制御コモン電極15との間に、図6に示した電圧−輝度特性を有する前記反射表示部100aの前記最大輝度から最小輝度までの輝度変化の予め定めた範囲を、複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各反射輝度諧調にそれぞれ対応する複数の反射輝度階調電圧のうち、表示データに対応した反射輝度階調電圧を印加する反射部駆動手段と、前記液晶表示素子1の前記各対の透過制御電極16,17間に、図6に示した電圧−輝度特性を有する前記透過表示部100bの前記最小輝度から最大輝度までの輝度変化の予め定めた範囲を、複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各反射輝度諧調にそれぞれ対応する複数の透過輝度階調電圧のうち、前記表示データに対応した透過輝度階調電圧を印加する透過部駆動手段とを有している。
この駆動部37の前記反射部駆動手段は、前記反射表示部100aの予め定めた輝度変化範囲に対する表示データに対応した前記反射表示部100aの輝度の割合が、前記透過表示部100bの予め定めた輝度変化範囲に対する前記表示データに対応した前記透過表示部100bの輝度の割合と実質的に等しい反射輝度諧調に対応する反射輝度諧調電圧を、前記各対の反射制御電極14,15間に印加するように構成されている。
なお、図6に示したように、前記反射表示部100aの最大輝度は、前記透過表示部100bの最大輝度よりも低く、したがって、前記反射表示部100aの輝度変化範囲は、前記透過表示部100bの輝度変化範囲よりも狭い。
そのため、前記反射部駆動手段は、前記透過表示部100bの輝度変化範囲よりも狭い前記反射表示部100aの輝度変化範囲を複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各反射輝度諧調のうち、前記透過表示部100bの透過輝度階調電圧に対応した透過輝度階調に対応する反射輝度諧調の反射輝度諧調電圧を、前記透過表示部100bに対応する反射表示部100aの反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に印加するように構成されている。
この実施例では、前記反射表示部100aの最大輝度(無電界時の輝度)の10%〜90%の範囲を、前記10%の輝度階調を第1反射輝度階調、前記90%の輝度階調を第16反射輝度階調とする16階調に均等に分割し、その各反射輝度諧調にそれぞれ対応する16段階の反射輝度階調電圧のうち、前記表示データに対応した反射輝度階調電圧を、前記反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に印加し、前記透過表示部100bの最大輝度(液晶分子13aを一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aに対して45°の方向に配列させる強さの横電界Eを生成させたときの輝度)の10%〜90%の範囲を、前記10%の輝度階調を第1透過輝度階調、前記90%の輝度階調を第16透過輝度階調とする16階調に均等に分割し、その各反射輝度諧調にそれぞれ対応する16段階の透過輝度階調電圧のうち、前記表示データに対応した透過輝度階調電圧を、前記透過制御電極16と透過制御コモン電極17との間に印加するようにしている。
前記反射表示部100aの各反射輝度諧調にそれぞれ対応する反射輝度階調電圧は、例えば図7のように、第1反射輝度階調電圧=1V、第2反射輝度階調電圧=1.65V、第3反射輝度階調電圧=1.9V、…、第15反射輝度階調電圧=3.6V、第16反射輝度階調電圧=4Vに設定され、前記透過表示部100bの各反射輝度諧調にそれぞれ対応する透過輝度階調電圧は、例えば図7のように、第1透過輝度階調電圧=4V、第2透過輝度階調電圧=3.4V、第3透過輝度階調電圧=3.1V、…、第15透過輝度階調電圧=1.4V、第16透過輝度階調電圧=1Vに設定されている。
前記駆動部37は、図8のように、コモン信号を発生し、そのコモン信号を前記液晶表示素子1の前記行方向導電膜18からなる反射制御コモン電極15及び透過制御コモン電極17に供給するコモン信号発生回路38と、前記液晶表示素子1の反射部用TFT19a及び透過部用TFT19bのドレイン電極23a,23bとソース電極24a,24bとの間を導通させる走査信号(TFT19a,19bをオンさせるゲート信号)を発生し、その走査信号を前記液晶表示素子1の各画素行毎に2本ずつ設けられた各走査線25a,25bに順次供給する走査信号発生回路39と、画像データに対応する表示データを記憶するディスプレイRAM40と、前記コモン信号の電位に対して表示データに対応した電位差をもった反射輝度階調電圧の反射部駆動信号を発生する反射部信号発生回路41と、前記コモン信号の電位に対して前記表示データに対応した電位差をもった透過輝度階調電圧の透過部駆動信号を発生する透過部信号発生回路42と、前記反射部駆動信号と透過部駆動信号とを選択的に前記液晶表示素子1の各信号線26に供給する駆動信号供給回路43と、前記コモン信号発生回路38、走査信号発生回路39、反射部信号発生回路41及び透過部信号発生回路42の動作を制御する制御回路44とにより構成されている。
この駆動部37は、図示しない外部回路から供給される画像データに基づいて前記液晶表示素子1を駆動するものであり、前記画像データは、前記制御回路44に供給され、この制御回路44により前記反射部信号発生回路41及び透過部信号発生回路42に送られる。
一方、前記ディスプレイRAM40には、画像データに対応する予め定めた階調数、つまり前記第1〜第16の16階調の表示データが予め記憶されており、前記反射部信号発生回路41は、前記制御回路44からの画像データに基づいて、前記ディスプレイRAM40に記憶された表示データのうちの前記画像データに対応した階調の表示データを読み出し、その表示データに対応した反射輝度階調電圧を発生し、前記透過部信号発生回路42は、前記制御回路44からの画像データに基づいて、前記ディスプレイRAM40に記憶された表示データのうちの前記画像データに対応した階調の表示データを読み出し、その表示データに対応した透過輝度階調電圧を発生する。
すなわち、例えば前記ディスプレイRAM40から読み出した表示データが第1輝度階調のデータであるときは、前記反射部信号発生回路41は、前記コモン信号の電位に対して、図7に示した第1反射輝度諧調に対応する1Vの電位差をもった第1反射輝度階調電圧を発生し、前記透過部信号発生回路42は、前記コモン信号の電位に対して、図7に示した第1透過輝度諧調に対応する4Vの電位差をもった第1透過輝度階調電圧を発生する。
そして、前記駆動信号供給回路43は、前記反射部用TFT19aのゲート電極20aが接続された走査線25aへの前記走査信号の供給に同期して、前記反射部信号発生回路41が発生した反射部駆動信号を前記各信号線26に供給し、前記透過部用TFT19bのゲート電極20bが接続された走査線25bへの前記走査信号の供給に同期して、前記透過部信号発生回路42が発生した透過部駆動信号を前記各信号線26に供給する。
なお、前記液晶表示素子1の各画素100の反射表示部100aによる反射表示は、外部環境の光である外光を利用する表示、前記各画素100の透過表示部100bによる反射表示は、前記液晶表示素子1の観察側とは反対側に配置された図示しない面光源からの照明光を利用する表示であり、前記面光源は、外光を利用する反射表示の明るさが充分であるときは消灯され、外光の照度が低く、前記反射表示の明るさが不足するときに、図示しない外光照度測定センサの測定値に応じて自動的に点灯されるか、或いは液晶表示装置の使用者による光源スイッチの操作により点灯される。
そして、前記駆動部37は、前記面光源の消灯/点灯に関係無く、前記走査線25a,25bへの走査信号の順次供給に同期して、前記反射部駆動信号と前記透過部駆動信号とを前記各信号線26に交互に供給するように構成されている。
すなわち、この液晶表示装置は、前記面光源の消灯/点灯に関係無く、前記液晶表示素子1の各画素100の反射表示部100aの反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に、前記反射制御コモン電極15に供給されたコモン信号と、前記信号線26から反射部用TFT19aを介して前記反射制御信号電極14に供給された反射部駆動信号との電位差に対応する反射輝度階調電圧を印加し、前記各画素100の透過表示部100bの透過制御信号電極16と透過制御コモン電極17との間に、前記透過制御コモン電極17に供給されたコモン信号と、前記信号線26から透過部用TFT19bを介して前記透過制御信号電極16に供給された透過部駆動信号との電位差に対応する透過輝度階調電圧を印加することにより、前記液晶表示素子1に、その各画素100の反射表示部100aによる反射表示と、前記各画素100の透過表示部100bによる透過表示とを行なわせるようにしている。
この液晶表示装置は、前記各画素100の反射表示部100aの輝度変化の予め定めた範囲を複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各反射輝度諧調にそれぞれ対応する複数の反射輝度階調電圧のうち、前記表示データに対応した反射輝度階調電圧を、前記反射表示部100aの反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に印加する反射部駆動手段と、前記各画素100の透過表示部100bの輝度変化の予め定めた範囲を複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各透過輝度諧調にそれぞれ対応する複数の透過輝度階調電圧のうち、前記表示データに対応した透過輝度諧調電圧を、前記透過表示部100bの透過制御信号電極16と透過制御コモン電極17との間に印加する透過部駆動手段とを有する駆動部37を備えているため、前記反射表示部100aによる反射表示と前記透過表示部100bによる透過表示とを、明暗を反転させること無く行なうことができる。
すなわち、前記液晶表示素子1の液晶層3の液晶分子3aは、無電界時に、一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aに分子長軸を揃えて配列し、前記反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間、及び前記透過制御信号電極16と透過制御コモン電極17との間に横電界Eが生成されることにより、前記基板11,12面と実質的に平行な面内において、前記横電界Eの方向に対する分子長軸の角度が小さくなる方向に配列する。
なお、前記横電界Eは、上述したように、前記信号電極14,16の各櫛歯部14b,16bの縁部14c,16cと、前記コモン電極15,17の前記信号電極14,16の各櫛歯部14b,16bの縁部14c,16cに隣接する部分との間に、前記櫛歯部4bの長さ方向に対して実質的に直交する方向に沿って生成する。
そして、前記信号電極14,16の各櫛歯部14b,16bは、画面の縦軸y、つまり一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aに対して5°〜15°の角度θで交差する方向に沿う細長形状に形成されているため、前記横電界Eは、前記無電界時における液晶分子13aの分子長軸に対して一方の方向に65°〜85°の角度で斜めにずれた方向の電界であり、前記液晶分子13aは、前記横電界Eが生成された反射表示部100aの略全域及び前記横電界Eが生成された透過表示部100bの略全域において、前記横電界Eに対する分子長軸の角度が小さい方向に一様に回転し、その方向に分子長軸を揃えて配列する。
図9は、前記液晶表示素子1の1つの画素100の反射表示部100aの反射制御信号電極14に、前記コモン信号の電位に対して図7に示した第1反射輝度諧調に対応する1Vの電位差をもった第1反射輝度階調電圧を供給し、前記透過表示部100bの透過制御信号電極16に、前記コモン信号の電位に対して図7に示した第1透過輝度諧調に対応する4Vの電位差をもった第1透過輝度階調電圧を供給したときの前記反射表示部100aと透過表示部100bの液晶分子13aの配列方位を示している。
このときは、前記反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に生成する横電界が弱いため、前記反射表示部100aの液晶分子13aは、一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aからその分子長軸を僅かに回転させた状態で配列する。、前記透過表示部100bの液晶分子13aは、前記透過制御信号電極16と透過制御コモン電極17との間に生成した横電界Eにより、前記配向処理方向11a,12aに対して実質的に45°の方向に分子長軸を揃えて配列する。
そのため、このときは、ノーマリーホワイト型の液晶素子を生成している前記反射表示部100aの表示と、ノーマリーブラック型の液晶素子を生成している前記透過表示部100bの表示とが、いずれも第1輝度階調の明表示になる。
図10は、前記液晶表示素子1の1つの画素100の反射表示部100aの反射制御信号電極14に、前記コモン信号の電位に対して図7に示した第16反射輝度諧調に対応する4Vの電位差をもった第16反射輝度階調電圧を供給し、前記透過表示部100bの透過制御信号電極16に、前記コモン信号の電位に対して図7に示した第16透過輝度諧調に対応する1Vの電位差をもった第16透過輝度階調電圧を供給したときの前記反射表示部100aと透過表示部100bの液晶分子13aの配列方位を示している。
このときは、前記反射表示部100aの液晶分子13aが、前記反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に生成した横電界Eにより、前記配向処理方向11a,12aに対して実質的に45°の方向に分子長軸を揃えて配列し、前記透過表示部100bの液晶分子13aは、一対の基板11,12の配向処理方向11a,12aからその分子長軸を僅かに回転させた状態で配列する。
そのため、このときは、ノーマリーホワイト型の液晶素子を生成している前記反射表示部100aの表示と、ノーマリーブラック型の液晶素子を生成している前記透過表示部100bの表示とが、いずれも第16輝度階調の暗表示になる。
このように、この液晶表示装置は、前記反射表示部100aによる反射表示と前記透過表示部100bによる透過表示とを、明暗を反転させること無く行なうことができる。
そして、この液晶表示装置は、前記液晶表示素子1の一対の偏光板34,35を、それぞれの吸収軸34a,35aを実質的に互いに直交させて配置しているため、前記透過表示の視野を広くすることができる。
また、この液晶表示装置は、前記液晶表示素子1の各画素100の反射表示部100aと透過表示部100bのうち、前記反射表示部100aによりノーマリーホワイト型の液晶素子を形成し、前記透過表示部100bによりノーマリーブラック型の液晶素子を形成しているため、前記反射表示と透過表示とを、明暗を反転させること無く行なうことができるとともに、前記透過表示部100bに比べて輝度が低い前記反射表示部100aによる透過表示を透過表示を最大限に明るくすることができる。
そして、この液晶表示装置は、前記駆動部37の反射部駆動手段を、前記反射表示部100aの予め定めた輝度変化範囲に対する表示データに対応した前記反射表示部100aの輝度の割合が、前記透過表示部100bの予め定めた輝度変化範囲に対する前記表示データに対応した前記透過表示部100bの輝度の割合と実質的に等しい反射輝度諧調に対応する反射輝度諧調電圧を、前記各対の反射制御電極間に印加するように構成しているため、前記反射表示部100aによる反射表示と、前記透過表示部100bによる透過表示とを、明暗を反転させること無く行なうことができる。
また、この液晶表示装置は、前記反射部駆動手段を、前記透過表示部100bの輝度変化範囲よりも狭い前記反射表示部100aの輝度変化範囲を複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各反射輝度諧調のうち、前記透過表示部100bの透過輝度階調電圧に対応した透過輝度階調に対応する反射輝度諧調の反射輝度諧調電圧を、前記透過表示部100bに対応する前記反射表示部100aの反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に印加するように構成しているため、輝度の変化範囲が前記透過表示部100bの輝度変化範囲よりも狭い前記反射表示部100aによる反射表示の各輝度階調と、前記透過表示部100bによる透過表示の各輝度階調とをバランスさせることができる。
さらに、この液晶表示装置は、前記液晶表示素子1の各画素100の反射表示部100aを形成する一対の反射制御電極の一方を、前記反射表示部100a毎にそれぞれ設けられた反射制御信号電極14、前記各画素100の透過表示部100bを形成する一対の透過制御電極の一方を、前記透過表示部100b毎にそれぞれ設けられた透過制御信号電極16とし、前記一対の反射制御電極の他方と、前記一対の透過制御電極の他方を、前記反射制御信号電極14及び透過制御信号電極16と絶縁して設けられ、前記反射制御信号電極14との間、及び前記透過制御信号電極16との間に前記横電界を生成する反射制御コモン電極15及び透過制御電極コモン電極17とし、前記反射表示部100aと前記透過表示部100bとからなる各画素100毎に、信号の入力電極であるドレイン電極23a,23b及び出力電極であるソース電極24a,24bと、前記ドレイン電極23a,23bとソース電極24a,24bとの間の導通を制御する制御電極であるゲート電極20a,20bとを有し、前記ゲート電極20a,20bが走査線25a,25bに接続され、前記ドレイン電極23a,23bが信号線26に接続された反射部用と透過部用の一対のTFT(能動素子)19a,19bを配置し、そのうちの反射部用TFT19aのソース電極24aを前記反射制御信号電極14に接続し、透過部用TFT19bのソース電極24bを前記透過制御信号電極16に接続しているため、前記信号線26から前記反射部用TFT19aを介して前記反射制御信号電極14に駆動信号を供給することにより、前記各対の反射制御電極14,15間に前記反射輝度諧調電圧を印加し、前記信号線26から前記透過部用TFT19bを介して前記透過制御信号電極16に駆動信号を供給することにより、前記各対の透過制御電極16,17間に印加することができる。
また、前記液晶表示素子1は、前記走査線25a,25bを各画素行毎に2本ずつ設け、前記信号線26を各画素列毎に1本ずつ設け、各画素100にそれぞれ対応する前記反射部用と透過部用の一対のTFT19a,19bのうち、反射部用TFT19aのゲート電極20aを、前記2本の走査線25a,25bの一方25aに接続し、透過部用TFT19bのゲート電極20bを他方の走査線25bに接続し、前記一対のTFT19a,19bの両方のドレイン電極23a,23bを、前記1本の信号線26に接続するとともに、前記駆動部37を、前記各走査線25a,25bに、これらの走査線25a,25bに前記TFT19a,19bのドレイン電極23a,23bとソース電極24a,24bとの間を導通させる走査信号を順次供給する走査信号発生回路39と、表示データに対応した反射輝度階調電圧の反射部駆動信号を発生する反射部信号発生回路41と、前記表示データに対応した透過輝度階調電圧の透過部駆動信号を発生する透過部信号発生回路42と、前記反射部用TFT19aのゲート電極20aが接続された前記走査線25aへの前記走査信号の供給に同期して前記反射部駆動信号を前記各信号線26に供給し、前記透過部用TFT19bのゲート電極20bが接続された前記走査線25bへの前記走査信号の供給に同期して前記透過部駆動信号を前記各信号線26に供給する駆動信号供給回路43とを備えた構成としているため、前記反射輝度階調電圧を前記各対の反射制御電極14,15間に印加し、前記透過輝度諧調電圧を前記各対の透過制御電極16,17間に印加することができる。
なお、この実施例の液晶表示装置は、上述したように、前記面光源の消灯/点灯に関係無く、前記液晶表示素子1の各画素100の反射表示部100aの反射制御信号電極14と反射制御コモン電極15との間に反射輝度階調電圧を印加し、前記各画素100の透過表示部100bの透過制御信号電極16と透過制御コモン電極17との間に透過輝度階調電圧を印加するが、前記面光源を消灯させたときは、前記透過表示部100bが、液晶分子13aの配列方向に関係無く黒になるため、各画素100の反射表示部100aにより画像が表示される。
また、前記面光源を点灯させたときは、前記各画素100の反射表示部100aと透過表示部100bの両方により、外光の照度に応じた明るさの反射表示と、前記面光源の照度に応じた明るさの透過表示とにより、その両方の明るさが重畳した画像が表示される。
(第2の実施形態)
図11及び図12はこの発明の第2の実施例を示しており、図11は液晶表示装置を構成する液晶表示素子の一方の基板の一部分の平面図、図12は前記液晶表示素子を駆動する駆動部のブロック回路図である。なお、この実施例において、上述した第1の実施例に対応するものには図に同符号を付し、同一にものについてはその説明を省略する。
この実施例の液晶表示装置は、前記液晶表示素子1を、各画素行毎に1本ずつ走査線25を設け、各画素列毎に2本ずつ信号線26a,26bを設け、各画素100にそれぞれ対応する反射部用と透過部用の一対のTFT19a,19bの両方のゲート電極20a,20bを、前記1本の走査線25に接続し、前記一対のTFT19a,19bのうち、反射部用TFT19aのドレイン電極23aを、前記2本の信号線26a,26bの一方26aに接続し、透過部用TFT19bのドレイン電極23bを他方の信号線26bに接続した構成としたものである。
この液晶表示素子1において、各画素行毎に1本ずつ設けられた走査線25は、各行の画素100の反射表示部100aと透過表示部100bとの間に形成され、各画素列毎に2本ずつ設けられた走査線26a,26bは、各画素列の一側と他側に設けられており、各画素100にそれぞれ対応する反射部用と透過部用の一対のTFT19a,19bのうち、反射部用TFT19aは、前記走査線25の一側に、前記一方の信号線26aに近接させて設けられ、透過部用TFT19bは、前記走査線25の他側に、前記他方の信号線26bに近接させて設けられている。
そして、各画素100の反射表示部100aを形成する一対の反射制御電極14,15のうちの反射制御信号電極14は、上述した第1の実施例と同じ形状、つまり、複数の櫛歯部14bを有し、これらの14b,14b同士が、前記走査線25に隣接する端部側において櫛歯接続部14dにより接続された形状の第1の櫛形導電膜14aからなっており、その櫛形導電膜14aの櫛歯接続部14dの一端において前記反射部用TFT19aのソース電極24aに接続されている。
また、前記各画素100の透過表示部100bを形成する一対の透過制御電極16,17のうちの透過制御信号電極16は、前記第1の櫛形導電膜14aをその面方向に180°回転させた形状、つまり、複数の櫛歯部16bを有し、これらの16b,16b同士が、前記走査線25に隣接する端部側において櫛歯接続部14dにより接続された形状の第2の櫛形導電膜16aからなっており、その櫛形導電膜16aの櫛歯接続部16dの一端において前記透過部用TFT19bのソース電極24aに接続されている。
さらに、前記一対の反射制御電極14,15のうちの反射制御コモン電極15は、各画素行毎にその全長にわたって設けられ、前記第1の櫛形導電膜14aに対応する領域毎に縦長矩形形状の電極部118aが形成され、これらの電極部118aの長手方向の一端側に、隣合う電極部118a,118a同士をつなぐ接続部118bが形成された第1の行方向導電膜118からなっており、前記一対の透過制御電極16,17のうちの透過制御コモン電極17は、前記各画素行毎にその全長にわたって設けられ、前記第2の櫛形導電膜16aに対応する領域毎に縦長矩形形状の電極部119aが形成され、これらの電極部119aの長手方向の一端側に、隣合う電極部119a,119a同士をつなぐ接続部119bが形成された第2の行方向導電膜119からなっている。
そして、この実施例の液晶表示装置では、前記液晶表示素子1を駆動する駆動部37aを、図8に示した第1の実施例の駆動部37における反射部信号発生回路41と透過部信号発生回路42及び駆動信号供給回路43を、前記第1の実施例の反射部信号発生回路41と同様に表示データに対応した反射輝度階調電圧の反射部駆動信号を発生し、前記走査線25への前記走査信号の供給に同期して、前記反射部用TFT19aのドレイン電極23aが接続された前記一方の信号線26aに前記反射部駆動信号を供給する反射部信号発生回路41aと、前記第1の実施例の透過部信号発生回路42と同様に前記表示データに対応した透過輝度階調電圧の透過部駆動信号を発生し、前記走査線25への前記走査信号の供給に同期して、前記透過部用TFT19bのドレイン電極23bが接続された前記他方の信号線26bに前記透過部駆動信号を供給する透過部信号発生回路42aに置換した構成としている。
この実施例の液晶表示装置は、このような構成であるため、前記反射輝度階調電圧を前記各対の反射制御電極14,15間に印加し、前記透過輝度諧調電圧を前記各対の透過制御電極16,17間に印加することができ、したがって、前記液晶表示素子1の各画素100の反射表示部100aによる反射表示と、前記各画素100の透過表示部100bによる透過表示とを、明暗を反転させること無く行なうことができる。
(他の実施形態)
なお、上述した実施例の液晶表示素子1は、櫛形導電膜14a,16aからなる反射制御信号電極14及び透過制御信号電極16を備えたものであるが、これらの信号電極14,16は、複数のスリットを互いに平行に形成したスリット付き導電膜により形成してもよい。
また、上記実施例では、後基板12の内面の反射制御信号電極14及び透過制御信号電極16よりも前記基板2側に、前記信号電極14,16と絶縁して反射制御コモン電極15及び透過制御コモン電極17を設けているが、反射部用TFT19a及び透過部用TFT19bに接続された反射制御信号電極及び透過制御信号電極を、各画素100の反射表示部100a及び透過表示部100bにそれぞれ対応する形状の導電膜により形成し、これらの信号電極よりも液晶層13側に、前記信号電極と絶縁して、櫛形導電膜またはスリット付き導電膜からなる反射制御コモン電極及び透過制御コモン電極を設けてもよい。
さらに、上記実施例では、液晶表示素子1の各画素100の反射表示部100aによりノーマリーホワイト型の液晶素子を形成し、前記各画素100の透過表示部100bによりノーマリーブラック型の液晶素子を形成しているが、それと逆に、前記反射表示部100aによりノーマリーブラック型の液晶素子を形成し、前記透過表示部100bによりノーマリーホワイト型の液晶素子を形成してもよく、このようにすることにより、前記反射表示部100aによる反射表示と、前記透過表示部100bによる透過表示とを、明暗を反転させること無く行なうことができる。
また、上記実施例では、液晶表示素子1の後基板12の内面に、複数対の反射制御電極14,15と複数対の透過制御電極16,17を設けているが、これらの電極14,15及び16,17は、前基板11の内面に設けてもよい。
さらに、上記実施例の液晶表示装置では、液晶表示素子1の観察側とは反対側に配置された面光源の消灯/点灯に関係無く、前記液晶表示素子1の各画素100の反射表示部100aの反射制御電極14,15間に反射輝度階調電圧を印加し、前記各画素100の透過表示部100bの透過制御電極16,17間に透過輝度階調電圧を印加するようにしているが、前記反射制御電極14,15間への反射輝度階調電圧の印加と、前記透過制御電極16,17間への透過輝度階調電圧の印加は、前記面光源の消灯/点灯に対応させて選択的に行なってもよい。
すなわち、前記面光源を消灯させて外光を利用する反射表示を行なうときに、前記透過制御電極16,17間には透過輝度階調電圧を印加せず、前記反射制御電極14,15間に反射輝度階調電圧を印加し、反射表示がほとんど見えない暗い環境下で前記面光源を点灯させて透過反射表示を行なうときに、前記反射制御電極14,15間には反射輝度階調電圧を印加せず、前記透過制御電極16,17間に透過輝度階調電圧を印加し、前記反射表示と透過表示を併用するときに、前記反射制御電極14,15間と透過制御電極16,17間とに前記反射輝度階調電圧と透過輝度階調電圧を印加するようにしてもよい。
この発明の第1の実施例を示す液晶表示装置を構成する液晶表示素子の一方の基板の一部分の平面図。 前記液晶表示素子の図1のII−II線に沿う断面図。 前記液晶表示素子の図1のIII−III線に沿う断面図。 前記液晶表示素子の図1のIV−IV線に沿う断面図。 前記液晶表示素子の一対の基板の配向処理方向と一対の偏光板の吸収軸の向きを示す図。 前記液晶表示素子の各画素の反射表示部と透過表示部の電圧−輝度特性図。 前記液晶表示素子の各画素の反射表示部と透過表示部の輝度階調と駆動電圧の関係図。 前記液晶表示素子を駆動する駆動部のブロック回路図。 前記液晶表示素子の1つの画素における反射表示部と透過表示部の明表示のときの液晶分子の配列方位を示す図。 前記液晶表示素子の1つの画素における反射表示部と透過表示部の暗表示のときの液晶分子の配列方位を示す図。 この発明の第2の実施例を示す液晶表示装置を構成する液晶表示素子の一方の基板の一部分の平面図。 第2の実施例における駆動部のブロック回路図。
符号の説明
1…液晶表示素子、11…前基板(観察側基板)、12…後基板(反対側基板)、11a,12a…配向処理方向、13…液晶層、13a…液晶分子、14…反射制御信号電極、14a…櫛形導電膜、14b…櫛歯部、15…反射制御コモン電極、16…透過制御信号電極、16a…櫛形導電膜、16b…櫛歯部、17…透過制御コモン電極、18,118,119…行方向導電膜、18a,118a,119a…電極部、19a,19b…TFT(能動素子)、20a,20b…ゲート電極(制御電極)、21…ゲート絶縁膜、22a,22b…i型半導体膜、23a,23b…ドレイン電極(入力電極)、24a,24b…ソース電極(出力電極)、25,25a,25b…走査線、26,26a,26b…信号線、27…層間絶縁膜、28…反射膜、29…遮光膜、30R,30G,30B…カラーフィルタ、31,32…配向膜、33…液晶層厚調整膜、34…前側(観察側)偏光板、34a…吸収軸、35…後側(反対側)偏光板、35a…吸収軸、36…静電気遮断導電膜、100…画素、100a…反射表示部、100b…透過表示部、37,37a…駆動部、38…コモン信号発生回路、39…走査信号発生回路、41,41a…反射部信号発生回路、42,42a…透過部信号発生回路、43…駆動信号供給回路。

Claims (9)

  1. 予め定めた間隙を設けて対向配置された観察側及びその反対側の一対の基板と、
    前記一対の基板間の間隙に封入され、液晶分子がその分子長軸を予め定めた一方の方向に揃えて前記基板面と実質的に平行に配列した液晶層と、
    前記一対の基板の互いに対向する内面のうちの一方の基板の内面に、一対ずつマトリックス状に配列させて設けられ、各対毎に、その間への表示データに対応する電圧の印加により前記基板面と実質的に平行な横電界を生成し、この横電界により前記液晶分子の配列方位を前記基板面と実質的に平行な面内において変化させて、前記観察側から入射し、前記反対側の基板の内面または外面に設けられた反射膜により反射されて前記観察側へ出射する反射光の強度を制御する反射表示部を形成する複数対の反射制御電極と、
    前記一方の基板の内面に、前記複数対の反射制御電極にそれぞれ対応させてその側方に一対ずつ設けられ、各対毎に、その間への前記表示データに対応する電圧の印加により前記基板面と実質的に平行な横電界を生成し、この横電界により前記液晶分子の配列方位を前記基板面と実質的に平行な面内において変化させて、前記観察側とは反対側から入射して前記観察側へ出射する透過光の強度を制御する透過表示部を形成し、その透過表示部と対応する前記反射表示部と共に1つの画素を構成する複数対の透過制御電極と、
    前記一対の基板の外面にそれぞれ配置された一対の偏光板と、
    前記反射表示部の輝度変化の予め定めた範囲を複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各反射輝度諧調にそれぞれ対応する複数の反射輝度階調電圧のうち、前記表示データに対応した反射輝度階調電圧を、前記各対の反射制御電極間に印加する反射部駆動手段と、前記透過表示部の輝度変化の予め定めた範囲を複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各透過輝度諧調にそれぞれ対応する複数の透過輝度階調電圧のうち、前記表示データに対応した透過輝度諧調電圧を、前記各対の透過制御電極間に印加する透過部駆動手段とを有する駆動部と、
    を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 一対の偏光板は、それぞれの吸収軸を実質的に直交させて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 反射表示部と透過表示部の一方は、横電界が生成されないときに輝度が最大となる無電界明表示型の液晶素子を形成し、他方の表示部は、横電界が生成されないときに輝度が最小となる無電界暗表示型の液晶素子を形成していることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 反射表示部は、無電界明表示型の液晶素子を形成し、透過表示部は、無電界暗表示型の液晶素子を形成していることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 反射部駆動手段は、反射表示部の予め定めた輝度変化範囲に対する表示データに対応した前記反射表示部の輝度の割合が、透過表示部の予め定めた輝度変化範囲に対する前記表示データに対応した前記透過表示部の輝度の割合と実質的に等しい反射輝度諧調に対応する反射輝度諧調電圧を、各対の反射制御電極間に印加することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 反射部駆動手段は、透過表示部の輝度変化範囲よりも狭い反射表示部の輝度変化範囲を複数の輝度諧調数に応じて均等に分割した各反射輝度諧調のうち、前記透過表示部の透過輝度階調電圧に対応した透過輝度階調に対応する反射輝度諧調の反射輝度諧調電圧を、前記透過表示部に対応する前記反射表示部の反射制御電極間に印加することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 一対の反射制御電極の一方は、反射表示部毎にそれぞれ設けられた反射制御信号電極、一対の透過制御電極の一方は、透過表示部毎にそれぞれ設けられた透過制御信号電極、前記一対の反射制御電極の他方と、前記一対の透過制御電極の他方は、前記反射制御信号電極及び透過制御信号電極と絶縁して設けられ、前記反射制御信号電極との間、及び前記透過制御信号電極との間に横電界を生成するコモン電極であり、
    前記反射表示部と前記透過表示部とからなる各画素毎に、信号の入力電極及び出力電極と、前記入力電極と出力電極との間の導通を制御する制御電極とを有し、前記制御電極が走査線に接続され、前記入力電極が信号線に接続された反射部用と透過部用の一対の能動素子が配置され、そのうちの反射部用能動素子の出力電極が、前記反射制御信号電極に接続され、透過部用能動素子の出力電極が、前記透過制御信号電極に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 走査線は、各画素行毎に2本ずつ設けられ、信号線は、各画素列毎に1本ずつ設けられ、各画素にそれぞれ対応する反射部用と透過部用の一対の能動素子のうち、反射部用能動素子の制御電極が、前記2本の走査線の一方に接続され、透過部用能動素子の制御電極が他方の走査線に接続され、前記一対の能動素子の両方の入力電極が、前記1本の信号線に接続されており、
    駆動部は、前記各走査線に、これらの走査線に前記能動素子の入力電極と出力電極との間を導通させる走査信号を順次供給する走査信号発生回路と、表示データに対応した反射輝度階調電圧の反射部駆動信号を発生する反射部信号発生回路と、前記表示データに対応した透過輝度階調電圧の透過部駆動信号を発生する透過部信号発生回路と、前記反射部用能動素子の制御電極が接続された前記走査線への前記走査信号の供給に同期して前記反射部駆動信号を前記各信号線に供給し、前記透過部用能動素子の制御電極が接続された前記走査線への前記走査信号の供給に同期して前記透過部駆動信号を前記各信号線に供給する駆動信号供給回路とを備えていることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 走査線は、各画素行毎に1本ずつ設けられ、信号線は、各画素列毎に2本ずつ設けられ、各画素にそれぞれ対応する反射部用と透過部用の一対の能動素子の両方の制御電極が、前記1本の走査線に接続され、前記一対の能動素子のうち、反射部用能動素子の入力電極が、前記2本の信号線の一方に接続され、透過部用能動素子の入力電極が他方の信号線に接続されており、
    駆動部は、前記各走査線に、これらの走査線に前記能動素子の入力電極と出力電極との間を導通させる走査信号を順次供給する走査信号発生回路と、表示データに対応した反射輝度階調電圧の反射部駆動信号を発生し、前記走査線への前記走査信号の供給に同期して、前記反射部用能動素子の入力電極が接続された前記一方の信号線に前記反射部駆動信号を供給する反射部信号発生回路と、前記表示データに対応した透過輝度階調電圧の透過部駆動信号を発生し、前記走査線への前記走査信号の供給に同期して、前記透過部用能動素子の入力電極が接続された前記他方の信号線に前記透過部駆動信号を供給する透過部信号発生回路とを備えていることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
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