JP2008083173A - 駆動装置、および撮影装置 - Google Patents

駆動装置、および撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、リードスクリューの回転によって移動ユニットを所定の案内方向に移動させる駆動装置等に関し、移動ユニットのねじ山がリードスクリューのねじ山に乗り上げてしまう「食い付き」の発生を確実に防止した駆動装置等を提供することを目的とする。
【解決手段】リードスクリュー210に形成されたねじ山211と噛合し、そのリードスクリュー210の回転によって、フォーカスレンズ113の光軸方向に合わせられた案内方向に移動する、フォーカスレンズ113を保持するフォーカスレンズ保持枠222とセンサ223が固定されたナット221が、案内方向両側の各端点に移動してきたときに、そのセンサ223による第1メカ端検出部232および第2メカ端検出部233のいずれかの検出を受けてCPU126がフォーカスモータ113bの回転を停止させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、リードスクリューの回転によって移動ユニットを所定の案内方向に移動させる駆動装置、およびこのような駆動装置が備えられた、被写体を撮影する撮影装置に関する。
従来より、レンズを光軸方向に移動させる駆動装置として、外周に螺旋状のねじ山を有するいわゆるリードスクリューと、リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、リードスクリューの回転によりそのねじ山に押されて移動する、レンズを保持するレンズ保持枠が固定された移動ユニットとで構成された駆動装置が知られている。また、このような駆動装置が備えられた撮影装置としてカメラなどが知られている。カメラなどにおける駆動装置は、オートフォーカス機能やズーム機能などを実現する装置として用いられている。このような移動機構では、従来より、いわゆる「食い付き」という現象が問題となっている。
この「食い付き」という現象は、リードスクリューを回転させるモータを制御しているモータ制御部が、電気ノイズ等の外乱を受けて暴走することなどが原因で生じる現象であって、移動ユニットが移動範囲の一端に到達したにもかかわらず更にリードスクリューが回転し続けて移動ユニットに力が伝達され続けたときに、例えばリードスクリュー先端部に設けられた隔壁に移動ユニットが衝突し、移動ユニットのねじ山がリードスクリューのねじ山に乗り上げてしまうという現象である。このような「食い付き」が発生すると、リードスクリューを逆回転させて移動ユニットを逆方向に移動させようとしても、移動ユニットがリードスクリューに乗り上げた状態から脱出できなくなり、移動ユニットの移動が不可能となってしまうおそれがある。
また、近年、撮像素子の高画素化が進んできて画素が微細化されてきている。このような撮像素子が備えられた撮影装置において、上述した駆動装置を用いてオートフォーカス機能を実現する場合、移動ユニットの送り量を微細化して正確なピント調整を行わないと画像のボケが強調されてしまうおそれがある。移動ユニットの送り量の微細化は、例えばリードスクリューのねじ山のピッチの微細化によって実現される。ところが、リードスクリューのねじ山のピッチを微細化すると、「食い付き」が発生し易くなってしまうという問題がある。
このような「食い付き」に対処する技術として、リードスクリューの端にバネを設け、バネで移動ユニットを移動方向とは逆方向に付勢することにより、移動ユニットがリードスクリューに食い付く力を軽減させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−258557号公報
ところが、特許文献1に記載された駆動装置は、バネの付勢力を利用して「食い付き」に対処する技術であるため、バネ荷重の設定によっては「食い付き」の発生を確実に防止することが困難であり、移動ユニットのねじ山がリードスクリューのねじ山に乗り上げてしまったときの「食い付き」状態によっては、その「食い付き」状態から脱出不可能となってしまうおそれがあり、信頼性に欠ける。
尚、上述した問題は、レンズを移動させる駆動装置のみに限らず、リードスクリューを用いて、そのリードスクリューに噛合する移動ユニットを所定の案内方向に移動させる駆動装置一般に当てはまるものである。
本発明は、上記事情に鑑み、移動ユニットのねじ山がリードスクリューのねじ山に乗り上げてしまう「食い付き」の発生を確実に防止した駆動装置、およびこのような駆動装置が備えられた撮影装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の駆動装置のうちの第1の駆動装置は、
外周に螺旋状のねじ山が形成されて所定の案内方向に延び正逆自在に回転するリードスクリューと、
上記リードスクリューを回転させるモータと、
上記リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、そのリードスクリューの回転によって上記案内方向に移動する、この案内方向所定位置に移動してきたことを検出するためのセンサを有する移動ユニットと、
上記移動ユニットが所定の初期位置に移動してきたときに上記センサで検出される第1の検出部と、その移動ユニットが上記案内方向両側の各端点に移動してきたときにそのセンサで検出される第2の検出部および第3の検出部と、
上記センサによる上記第1、第2、および第3の検出部のいずれかの検出を受けて上記モータの回転を停止させるモータ制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の駆動装置のうちの第1の駆動装置は、上記リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、そのリードスクリューの回転によって上記案内方向に移動する移動ユニットが、その案内方向両側の各端点に移動してきたときに、この移動ユニットのセンサによる上記第2および第3の検出部のいずれかの検出を受けてモータ制御部が上記モータの回転を停止させるものである。従って、本発明の駆動装置のうちの第1の駆動装置によれば、移動ユニットが案内方向両側の各端点を越えて移動することがモータの回転停止によって回避されることとなるため、移動ユニットのねじ山がリードスクリューのねじ山に乗り上げてしまう「食い付き」の発生が確実に防止される。
また、上記目的を達成する本発明の駆動装置のうちの第2の駆動装置は、
外周に螺旋状のねじ山が形成されて所定の案内方向に延び正逆自在に回転するリードスクリューと、
上記リードスクリューを回転させるモータと、
上記リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、そのリードスクリューの回転によって上記案内方向に移動する、少なくとも一部分が導電体で形成された移動ユニットと、
導電性の弾性体で形成され、上記移動ユニットが上記案内方向両側の各端点に移動してきたときにその移動ユニットの導電体で形成された部分が弾性的に接する電気接片と、
上記移動ユニットの導電体で形成された部分が上記電気接片に接したことを受けて上記モータの回転を停止させるモータ制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の駆動装置のうちの第2の駆動装置は、上記リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、そのリードスクリューの回転によって上記案内方向に移動する、少なくとも一部分が導電体で形成された移動ユニットが、その案内方向両側の各端点に移動してきたときに、この移動ユニットの導電体で形成された部分が、導電性の弾性体で形成された電気接片に弾性的に接したことを受けてモータ制御部が上記モータの回転を停止させるものである。従って、本発明の駆動装置のうちの第2の駆動装置によれば、移動ユニットが案内方向両側の各端点を越えて移動することがモータの回転停止によって回避されると共に、モータの回転停止に伴う移動ユニットの停止時の衝撃が導電性の弾性体で形成された電気接片によって吸収されることとなるため、移動ユニットのねじ山がリードスクリューのねじ山に乗り上げてしまう「食い付き」の発生が確実に防止される。
また、上記目的を達成する本発明の駆動装置のうちの第3の駆動装置は、
外周に螺旋状の第1ねじ山が形成されて所定の案内方向に延び、その第1ねじ山が形成された部分の少なくとも一方の端に、ねじ山が欠除した部分を介して、その第1ねじ山の径よりも太径であって、その第1ねじ山よりも粗いピッチを有する螺旋状の第2ねじ山が形成されてなる、正逆自在に回転するリードスクリューと、
上記リードスクリューに形成された第1ねじ山と噛合する第1噛合部と、そのリードスクリューに形成された第2ねじ山と噛合する第2噛合部とを有し、そのリードスクリューの回転によって上記案内方向に移動する移動ユニットとを備えたことを特徴とする。
本発明の駆動装置のうちの第3の駆動装置は、上記リードスクリューに形成された第1ねじ山と噛合する第1噛合部と、そのリードスクリューの第1ねじ山が形成された部分の少なくとも一方の端に、ねじ山が欠除した部分を介して形成された、その第1ねじ山の径よりも太径であって、その第1ねじ山よりも粗いピッチを有する第2ねじ山と噛合する第2噛合部とを有する移動ユニットが、そのリードスクリューの回転によって上記案内方向に移動するものである。従って、本発明の駆動装置のうちの第3の駆動装置によれば、移動ユニットが案内方向に移動し、リードスクリューの第1ねじ山が形成された部分の少なくとも一方の端を越えて更に移動すると、第1ねじ山と噛合する第1噛合部はねじ山が欠除した部分に移動することとなるため、第1ねじ山と第1噛合部とのねじの噛み合いが外れ、移動ユニットの第1噛合部がリードスクリューの第1ねじ山に乗り上げてしまう「食い付き」の発生が確実に防止される。また、本発明の駆動装置のうちの第3の駆動装置が、第1ねじ山と噛合する第1噛合部がねじ山の欠除した部分に移動して第1ねじ山と第1噛合部との噛み合いが外れたときには、第2噛合部が第2ねじ山に噛合している構成とすることにより、第2噛合部が第2ねじ山に噛合した状態から、第1噛合部が第1ねじ山に噛合する状態に復帰するに当たり、移動ユニットの姿勢が安定することとなるため、安定して復帰することができる。
ここで、上記本発明の駆動装置は、上記移動ユニットが、光学部材とこの光学部材を保持する光学部材保持枠とを含むものであって、この駆動装置がその光学部材を光軸方向に移動させるものであることが好ましい。
ここで、本発明にいう「光学部材」とは、例えばレンズやフィルタなどをいう。
このような好ましい形態によれば、端点位置に移動してきた光学部材が動かなくなってしまう不具合が回避され、光学部材の駆動における信頼性が向上する。
上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第1の撮影装置は、
撮影光学系により被写体光を導き撮像素子上に被写体像を形成して画像データを生成する撮影装置において、
外周に螺旋状のねじ山が形成されて所定の案内方向に延び正逆自在に回転するリードスクリューと、
上記リードスクリューを回転させるモータと、
上記撮影光学系のうちの少なくとも一部の光学部材を保持すると共に、上記リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、そのリードスクリューの回転によって上記案内方向に移動してその光学部材を光軸方向に移動させる、その案内方向所定位置に移動してきたことを検出するためのセンサを有する移動ユニットと、
上記移動ユニットが所定の初期位置に移動してきたときに上記センサで検出される第1の検出部と、その移動ユニットが上記案内方向両側の各端点に移動してきたときにそのセンサで検出される第2の検出部および第3の検出部と、
上記センサによる上記第1、第2、および第3の検出部のいずれかの検出を受けて上記モータの回転を停止させるモータ制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の撮影装置のうちの第1の撮影装置は、本発明の駆動装置のうちの第1の駆動装置が備えられたものである。従って、本発明の撮影装置のうちの第1の撮影装置によれば、本発明の駆動装置のうちの第1の駆動装置と同様に、移動ユニットが案内方向両側の各端点を越えて移動することがモータの回転停止によって回避されることとなるため、移動ユニットのねじ山がリードスクリューのねじ山に乗り上げてしまう「食い付き」の発生が確実に防止される。そのため、端点位置に移動してきた光学部材が動かなくなってしまう不具合が回避され、光学部材を確実に移動させることができ、撮影装置の信頼性が向上する。
また、上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第2の撮影装置は、
撮影光学系により被写体光を導き撮像素子上に被写体像を形成して画像データを生成する撮影装置において、
外周に螺旋状のねじ山が形成されて所定の案内方向に延び正逆自在に回転するリードスクリューと、
上記リードスクリューを回転させるモータと、
上記撮影光学系のうちの少なくとも一部の光学部材を保持すると共に、上記リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、そのリードスクリューの回転によって上記案内方向に移動してその光学部材を光軸方向に移動させる、少なくとも一部分が導電体で形成された移動ユニットと、
導電性の弾性体で形成され、上記移動ユニットが上記案内方向両側の各端点に移動してきたときにその移動ユニットの導電体で形成された部分が弾性的に接する電気接片と、
上記移動ユニットの導電体で形成された部分が上記電気接片に接したことを受けて上記モータの回転を停止させるモータ制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の撮影装置のうちの第2の撮影装置は、本発明の駆動装置のうちの第2の駆動装置が備えられたものである。従って、本発明の撮影装置のうちの第2の撮影装置によれば、本発明の駆動装置のうちの第2の駆動装置と同様に、移動ユニットが案内方向両側の各端点を越えて移動することがモータの回転停止によって回避されると共に、モータの回転停止に伴う移動ユニットの停止時の衝撃が導電性の弾性体で形成された電気接片によって吸収されることとなるため、移動ユニットのねじ山がリードスクリューのねじ山に乗り上げてしまう「食い付き」の発生が確実に防止される。そのため、端点位置に移動してきた光学部材が動かなくなってしまう不具合が回避され、光学部材を確実に移動させることができ、撮影装置の信頼性が向上する。
また、上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第3の撮影装置は、
撮影光学系により被写体光を導き撮像素子上に被写体像を形成して画像データを生成する撮影装置において、
外周に螺旋状の第1ねじ山が形成されて所定の案内方向に延び、その第1ねじ山が形成された部分の少なくとも一方の端に、ねじ山が欠除した部分を介して、その第1ねじ山の径よりも太径であって、その第1ねじ山よりも粗いピッチを有する螺旋状の第2ねじ山が形成されてなる、正逆自在に回転するリードスクリューと、
上記撮影光学系のうちの少なくとも一部の光学部材を保持すると共に、上記リードスクリューに形成された第1ねじ山と噛合する第1噛合部と、そのリードスクリューに形成された第2ねじ山と噛合する第2噛合部とを有し、そのリードスクリューの回転によって上記案内方向に移動してその光学部材を光軸方向に移動させる移動ユニットとを備えたことを特徴とする。
本発明の撮影装置のうちの第3の撮影装置は、本発明の駆動装置のうちの第3の駆動装置が備えられたものである。従って、本発明の撮影装置のうちの第3の撮影装置によれば、本発明の駆動装置のうちの第3の駆動装置と同様に、移動ユニットが案内方向に移動し、リードスクリューの第1ねじ山が形成された部分の少なくとも一方の端を越えて更に移動すると、第1ねじ山と噛合する第1噛合部はねじ山が欠除した部分に移動することとなるため、第1ねじ山と第1噛合部とのねじの噛み合いが外れ、移動ユニット第1噛合部がリードスクリューの第1ねじ山に乗り上げてしまう「食い付き」の発生が確実に防止される。そのため、端点位置に移動してきた光学部材が動かなくなってしまう不具合が回避され、光学部材を確実に移動させることができ、撮影装置の信頼性が向上する。また、第1ねじ山と噛合する第1噛合部がねじ山の欠除した部分に移動して第1ねじ山と第1噛合部との噛み合いが外れたときに、第2噛合部が第2ねじ山に噛合するような構成とされていれば、第2噛合部が第2ねじ山に噛合した状態から、第1噛合部が第1ねじ山に噛合する状態に復帰するに当たり、移動ユニットの姿勢が安定することとなるため、安定して復帰することができる。
本発明によれば、移動ユニットのねじ山がリードスクリューのねじ山に乗り上げてしまう「食い付き」の発生を確実に防止した駆動装置、およびこのような駆動装置が備えられた撮影装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
ここでは、本発明を、装填された二次電池から電力供給を受けて動作し、撮像素子(ここでは、Charge Coupled Device:CCDとする)上に被写体の像を結像させて、その被写体を表す撮影画像データを取り込むデジタルカメラに適用した実施形態について説明する。尚、このデジタルカメラは、デジタルカメラ本体に対して光軸方向に進退する沈胴式のレンズ鏡胴を備えたデジタルカメラであって、電源がオンされるとレンズ鏡胴が繰り出され、電源がオフされるとレンズ鏡胴がレンズの焦点距離領域より更に沈胴されて、レンズ先端部がデジタルカメラ本体より突出しないデジタルカメラである。
図1は、本発明の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラ100を前面斜め上から見た外観斜視図であり、図2は、図1に示すデジタルカメラ100を背面斜め上から見た外観斜視図である。尚、図1には、レンズ鏡胴が沈胴されてレンズ先端部がデジタルカメラ本体より突出しない非撮影時の状態の図が示されている。
図1に示すように、デジタルカメラ100の正面の中央部には、外観上、焦点距離の変化に係わるズームレンズや被写体に焦点を合わせるフォーカスレンズなどで構成される撮影レンズ101が備えられている。この撮影レンズ101は、本発明にいう撮影光学系の一例に相当する。また、このデジタルカメラ100の前面上部には、撮影者が被写体の位置などを定めるために覗く光学式ファインダ対物窓102、およびシャッタレリーズボタン105への押下操作に同期して発光する閃光発光装置103が備えられている。
また、このデジタルカメラ100の上面には、スライド式の電源ボタン104、およびシャッタレリーズボタン105が備えられている。このシャッタレリーズボタン105は、半押しおよび全押しの2段階に押下可能である。撮影レンズ101内の、本発明にいう光学部材の一例に相当するフォーカスレンズは、本発明にいう光学部材保持枠の一例に相当するフォーカスレンズ保持枠に保持されており、フォーカスレンズ駆動装置によって光軸方向に移動されて撮影画角の中央領域に焦点を合わせる、フォーカス機能によるフォーカシングが連続的に行われていて、シャッタレリーズボタン105を半押しすると、フォーカスレンズの位置をその半押しされた時点の位置に固定するフォーカスロックが設定され、シャッタレリーズボタン105を全押しすると、シャッタが切られて実際の撮影が行われる。フォーカスレンズ保持枠やフォーカスレンズ駆動装置については、後で詳しく説明する。
また、デジタルカメラ100の筐体100aの内部には、撮影レンズ101の背面に配備されたCCD114(図3参照)が備えられている。撮影レンズ101を経由してきた被写体光はCCD114に入射されて電気信号であるアナログの画像信号に変換される。このCCD114は、本発明にいう撮像素子の一例に相当する。
また、図2に示すように、このデジタルカメラ100の背面には、光学式ファインダ接眼窓106と、メニューボタン1071と、‘△’マークが記された操作部1072aと‘▽’マークが記された操作部1072bとからなるズーム操作キー1072と、各種選択操作を行う十字キー1073と、各種操作によって変更された設定を確定する実行ボタン1074と、画像やメニューを表示する液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)パネル108とが備えられている。ズーム操作キー1072のうちの‘△’マークが記された操作部1072aを押下すると、押下し続けている間、レンズ鏡胴が沈胴状態から最大繰出状態に向かって移動し、ズーム操作キー1072のうちの‘▽’マークが記された操作部1072bを押下すると、押下し続けている間、レンズ鏡胴が繰出状態から沈胴状態に向かって移動する。
図3は、図1,図2に示すデジタルカメラ100のブロック図である。
デジタルカメラ100には、ズームレンズ111、モータドライバ111a、ズームモータ111b、アイリス112、モータドライバ112a、絞りモータ112b、フォーカスレンズ113、モータドライバ113a、フォーカスモータ113b、CCD114、タイミングジェネレータ114a、CDS−AMP121、A/D(Analog/Degital)変換部122、メモリコントローラ123、AF値判断部124、画像信号処理部125、CPU126、AF検出部127、ビデオエンコーダ128、メディアコントローラ129、ROM130、EPROM131、RAM132、画像表示装置140、シャッタスイッチ161、電源スイッチ162、メニュースイッチ163、および十字キースイッチ164が具備されており、さらに、記憶メディア150が接続されている。デジタルカメラ100の内部には、これらの他にも、シャッタなどが備えられているが、これらは、本発明の主題とは無関係であるので図示を省略する。
まず、スイッチについて説明する。
シャッタスイッチ161は、図1,図2にも示すシャッタレリーズボタン105の押下に同期して2段階に入切されるスイッチであり、一段目のスイッチが入るとフォーカスロックが設定され、二段目のスイッチが入ると被写体の本撮影が行われる。
電源スイッチ162は、図1,図2にも示す電源ボタン104のスライド操作に同期して入切され、電源スイッチ162が入ると、デジタルカメラ100が駆動される。
メニュースイッチ163は、図2にも示すメニューボタン1071の押下に同期して、選択可能な複数のメニューを図2に示すLCDパネル108に表示/非表示するスイッチである。メニューボタン1071が1回押下されてメニュースイッチ163が入るとその複数のメニューが表示され、これら複数のメニューの中から所望のメニューが選択可能となる。メニューボタン1071が再度押下されてメニュースイッチ163が切られると通常撮影機能が有効となる。
十字キースイッチ164は、図2にも示すメニューボタン1071が押下された後の、図2に示すLCDパネル108に各種メニューが表示されている状態では、図2にも示す十字キー1073の押下に同期してLCDパネル108に表示されるカーソルが移動され、LCDパネル108に表示される複数のメニューの中のいずれかのメニューやメニュー内の項目を選択するスイッチである。ユーザが所望のメニュー内の項目を選択した後に図2に示す実行ボタン1074を押下することによってその選択が確定される。
また、ここでは図示しないが、デジタルカメラ100には、画像表示装置140に撮影画像を表示する画像表示スイッチなどといった各種スイッチが備えられている。これらの各スイッチが設定されると、CPU126に各スイッチの設定状況が伝えられる。
次に、光学系の要素について説明する。
ズームレンズ111は、焦点距離の変化に係わるレンズである。尚、本来、デジタルカメラなどといった撮影装置の光学系には複数のレンズが配備され、それら複数のレンズのうち少なくとも1つのレンズがピントの調節に大きく関与し、各レンズの相対位置が焦点距離に関与するが、この図3では、それらの複数のレンズのうち、焦点距離の変化に係わるレンズをズームレンズ111として模式的に示しており、ピントの調節に係わるレンズをフォーカスレンズ113として模式的に示している。ズームレンズ111にはズームモータ111bが取り付けられており、そのズームモータ111bはCPU140からの指示に従った指示信号によって駆動される。図2に示すズーム操作キー1072の、‘△’マークが記された操作部1072aや、‘▽’マークが記された操作部1072bが押下されると、CPU140からの、ズームレンズ111を所定の駆動範囲内で移動させる指示に従った指示信号が、モータドライバ111aを介してズームモータ111bに与えられる。ズームモータ111bがその指示信号に従って回転すると、ズームレンズ111が光軸方向に移動する。尚、デジタルカメラ100のズーム機能は、光学ズームと電子ズームとの併用で行われており、図2に示すズーム操作キー1072のうちの‘△’マークが記された操作部1072aを押下することによって望遠(TELE)側、‘▽’マークが記された操作部1072bを押下することによって広角(WIDE)側にズームされる。光学ズーム範囲内の所定のズーム位置に現在調整されていると想定した場合に、‘△’マークが記された操作部1072aを押下し続けると、光学的なズームアップの限界まではズームレンズ111の移動などによる光学的なズームアップが行われ、光学的なズームアップの限界を過ぎると、その‘△’マークが記された操作部1072aに対する押下のレベルをCPU126で検出し、電子的なズームアップが行われる。この電子的なズームアップは、この押下のレベルをCPU126で検出し、CCD114上の拡大範囲を演算によって決定して行われる。
アイリス112には、大きさの異なる2つの孔が設けられている。また、アイリス112には絞りモータ112bが取り付けられており、CPU126からの指示に従った指示信号が、モータドライバ112aを介して絞りモータ112bに与えられる。絞りモータ112bがその指示信号に従って回転すると、アイリス112に設けられた孔が切り替えられる。このような切り替えによって、被写体光の光量が調整される。
フォーカスレンズ113は、被写体に焦点を合わせるためのレンズである。フォーカスレンズ113には、本発明にいうモータの一例に相当するフォーカスモータ113bが取り付けられており、CPU126からの、例えばフォーカスレンズ113を所定の駆動範囲内で移動させる指示に従った指示信号や、フォーカスレンズ113を合焦位置に向かわせるための合焦位置の指示に従った指示信号が、モータドライバ113aを介してフォーカスモータ113bに与えられる。フォーカスモータ113bがその指示信号に従って回転すると、フォーカスレンズ113が光軸方向に移動する。このCPU126は、本発明にいうモータ制御部の一例に相当する。尚、フォーカスレンズ113を移動させる移動機構については、後で詳しく説明する。
次に、被写体を撮影し、その撮影画像に信号処理を施す要素について説明する。
デジタルカメラ100に、図示しない二次電池を装填し、図1〜図3に示す電源ボタン104をスライド操作して電源スイッチ162が入れられると電源がオンされ、デジタルカメラ100が駆動される。
デジタルカメラ100が駆動されると、フォーカスモータ113bが駆動され、図1に示す撮影レンズ101内のフォーカスレンズ113が光軸方向に移動されて撮影画角の中央領域に焦点を合わせる、フォーカス機能によるフォーカシングが連続的に行われる。シャッタレリーズボタン105が半押しされると、フォーカスレンズ113の位置をその半押しされた時点の位置に固定するフォーカスロックが設定され、シャッタレリーズボタン105が全押しされると、シャッタが切られて被写体の本撮影が行われる。
ROM130には、デジタルカメラ100を動作させる各種プログラムなどが保存されている。
PROM131には、例えば、ユーザによって、各モードそれぞれについて設定された項目情報などが書き込まれて保存される。
CPU126は、基板180(図5,図6参照)上に装着された、半導体集積回路が搭載されたものであって、図1〜図3に示すデジタルカメラ100の各種要素を制御する。
CCD114は、図1の撮影レンズ101を通ってきた被写体光を受光して、CPU126の指示により、被写体光に基づく被写体像を結像し、アナログ信号である被写体信号として読み取る。この被写体信号は、タイミングジェネレータ114aからの指示に従って、CDS−AMP121に出力される。
タイミングジェネレータ114aは、所定時間ごと、あるいは図1,図2にも示すシャッタレリーズボタン105が押下されたときに、CCD114に被写体信号を出力させる指示を送る。
CDS−AMP121は、増幅率を調整してその調整された増幅率で被写体信号を増幅する。
A/D変換部122は、被写体信号をデジタルデータである撮影画像データに変換する。
メモリコントローラ123は、撮影画像データの出力先を制御する。
デジタルカメラ100は、フォーカスレンズ113の合焦位置を検出する合焦動作を行うために、本撮影の前にも撮影画像データを生成する。この合焦動作の際の撮影画像データは、解像度が低い一時的なデータであり、AF検出部127やAF値判断部124やRAM132に送られる。また、本撮影時に生成される解像度の高い撮影画像データは、RAM132に送られて書き込まれる。
AF検出部127は、メモリコントローラ123から送られてきた解像度の低い撮影画像データを基に、撮影画像のコントラストを検出する。検出されたコントラストは、AF値判断部124に送られる。
AF値判断部124は、AF検出部127から送られてきたコントラストを基にフォーカスレンズ113の合焦位置を決定する。決定された合焦位置は、CPU126に伝えられ、CPU126からフォーカスレンズ113のモータドライバ113aに駆動指示が与えられる。
RAM132には、撮影時に一時的に蓄えられる撮影画像データなどが書き込まれる。
画像信号処理部125は、本撮影時に生成されてRAM132に書き込まれた撮影画像データをRAM132から読み出して、その撮影画像データのRGBレベルの調節、ガンマ調整、圧縮処理などを行う。
ビデオエンコーダ128は、CPU126からの指示に従い、画像信号処理部125によって圧縮された撮影画像データを画像表示装置140で表示できるデータの形式に変換する。
ビデオエンコーダ128によって変換された後の撮影画像データは、画像表示装置140に送られ、画像表示装置140は、撮影画像データが表す撮影画像をLCDパネル108(図2参照)に表示させる。
メディアコントローラ129は、記憶メディア150への撮影画像データの記憶や読み出しを制御する。
画像表示装置140はメニュー画面や撮影画像データが表す撮影画像をLCDパネル108(図2参照)に表示させるためのものである。
記憶メディア150は、撮影された画像を表す画像データを記憶しておく記憶媒体である。
本実施形態のデジタルカメラ100は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、デジタルカメラ100における、本発明の一実施形態としての特徴は、撮影レンズ101内のフォーカスレンズ113を光軸方向に移動させる移動機構にあり、以下、この移動機構について詳述する。
図4は、図3に示すフォーカスレンズ113を光軸方向に移動させるフォーカスレンズ駆動装置200の概略構成図である。
図4には、本発明の駆動装置の第1実施形態であるフォーカスレンズ駆動装置200と、図3にも示すCCD114が示されている。
図4に示すフォーカスレンズ駆動装置200は、図1〜図3に示すデジタルカメラ100に搭載されたものであって、CPU126からの指示に従って駆動する。このフォーカスレンズ駆動装置200には、外周に螺旋状のねじ山211が形成されて、フォーカスレンズ113の光軸方向に合わせられた案内方向に延び正逆自在に回転するリードスクリュー210と、このリードスクリュー210を正回転方向および逆回転方向に回転させるフォーカスモータ113bとが備えられている。このリードスクリュー210は、本発明にいうリードスクリューの一例に相当する。
また、リードスクリュー210には、リードスクリュー210に形成されたねじ山211と噛合するねじ山が内部に形成されたナット221が噛合している。このナット221には、フォーカスレンズ113を保持するフォーカスレンズ保持枠222が固定されており、フォーカスレンズ保持枠222は、図示しないガタ取りバネによって付勢されることによりデジタルカメラ100の筐体100aに対して常に位置決めされている。また、このフォーカスレンズ保持枠222には、案内方向所定位置に移動してきたことを検出するための、フォトインタラプタで構成されたセンサ223が固定されている。フォーカスモータ113bが駆動してリードスクリュー210が回転すると、ナット221がリードスクリュー210に沿って移動することにより、フォーカスレンズ113が光軸方向に移動する。このナット221とフォーカスレンズ保持枠222とセンサ223とを合わせたものは、本発明にいう移動ユニットの一例に相当する。
また、このフォーカスレンズ駆動装置200には、ナット221に固定されたフォーカスレンズ保持枠222に保持されたフォーカスレンズ113が所定の初期位置に移動してきたときにセンサ223で検出されるHP(Home Position)検出部231が備えられている。このHP検出部231は、本発明にいう第1の検出部の一例に相当する。フォーカスレンズ113の初期位置が検出されたらその位置を基準にして合焦点にフォーカスレンズ113が駆動される。
また、このフォーカスレンズ駆動装置200には、ナット221がリードスクリュー210の案内方向両側の各端点に移動してきたときにそのセンサ223で検出される第1メカ端検出部232および第2メカ端検出部233が備えられている。この第1メカ端検出部232は、本発明にいう第2の検出部の一例に相当し、この第2メカ端検出部233は、本発明にいう第3の検出部の一例に相当する。
センサ223によるHP検出部231、第1メカ端検出部232、および第2メカ端検出部233のいずれかの検出を受けて、CPU126から、フォーカスモータ113bの回転を停止させる指示に従った指示信号が、モータドライバ113aを介してフォーカスモータ113bに与えられ、フォーカスモータ113bの回転が停止する。
通常動作時においては、フォーカスレンズ駆動装置200が搭載されたデジタルカメラ100のCPU126から伝えられる指示に応じてフォーカスモータ113bが駆動し、リードスクリュー210が正回転方向に回転されると、ナット221はフォーカスモータ113bに向かう正移動方向に移動し、リードスクリュー210が逆回転方向に回転されると、ナット221はフォーカスモータ113bから遠ざかる逆移動方向に移動する。
ここで、例えば電気ノイズ等の外乱を受けてCPU126が暴走した場合などには、ナット221がリードスクリュー210の根元にまで達することとなる。
しかし、第1実施形態のフォーカスレンズ駆動装置200では、ナット221がリードスクリュー210の案内方向両側の各端点に移動してきたときに、センサ223による第1メカ端検出部232および第2メカ端検出部233のいずれかの検出を受けてフォーカスモータ113bの回転が停止する。その結果、ナット221の移動も停止される。
このように、ナット221がリードスクリュー210の案内方向両側の各端点を越えて移動することがフォーカスモータ113bの回転停止によって回避されることとなるため、ナット221のねじ山がリードスクリュー210のねじ山211に乗り上げてしまう「食い付き」の発生が確実に防止される。そのため、端点位置に移動してきたフォーカスレンズ113が動かなくなってしまう不具合が回避され、フォーカスレンズ113を確実に移動させることができ、デジタルカメラ100の信頼性が向上する。
以上で、本発明の第1実施形態の説明を終了し、本発明の第2実施形態について説明する。
尚、以下説明する第2実施形態では、上述した第1実施形態における要素と同じ要素については同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図5は、本発明の第2実施形態であるフォーカスレンズ駆動装置300の概略構成図である。
図5には、本発明の駆動装置の第2実施形態であるフォーカスレンズ駆動装置300と、図3にも示すCCD114が示されている。
図5に示すフォーカスレンズ駆動装置300には、リードスクリュー210とフォーカスモータ113bとが備えられている。このリードスクリュー210は、本発明にいうリードスクリューの一例に相当する。
また、リードスクリュー210に形成されたねじ山211と噛合するナット221には、フォーカスレンズ113を保持するフォーカスレンズ保持枠322が固定されており、フォーカスレンズ保持枠322は、図示しないガタ取りバネによって付勢されることによりデジタルカメラ100の筐体100aに対して常に位置決めされている。また、このフォーカスレンズ保持枠322は、一部分322aが導電体で形成されている。フォーカスモータ113bが駆動してリードスクリュー210が回転すると、ナット221がリードスクリュー210に沿って移動することにより、フォーカスレンズ113が光軸方向に移動する。このナット221とフォーカスレンズ保持枠322とを合わせたものは、本発明にいう移動ユニットの一例に相当する。
また、このフォーカスレンズ駆動装置300には、リードスクリュー210の案内方向両側の各端点に、導電性の弾性体で形成された電気接片330が備えられている。ナット221がリードスクリュー210の案内方向両側の各端点に移動すると、フォーカスレンズ保持枠322の導電体で形成された部分322aが電気接片330に弾性的に接する。この電気接片330は、本発明にいう電気接片の一例に相当する。
フォーカスレンズ保持枠322の導電体で形成された部分322aが電気接片330に接したことを受けて、CPU126から、フォーカスモータ113bの回転を停止させる指示に従った指示信号が、モータドライバ113aを介してフォーカスモータ113bに与えられ、フォーカスモータ113bの回転が停止する。
第2実施形態のフォーカスレンズ駆動装置300では、ナット221がリードスクリュー210の案内方向両側の各端点に移動してきたときに、フォーカスレンズ保持枠322の導電体で形成された部分322aが電気接片330に接したことを受けてフォーカスモータ113bの回転が停止する。その結果、ナット221の移動も停止される。
このように、ナット221がリードスクリュー210の案内方向両側の各端点を越えて移動することがフォーカスモータ113bの回転停止によって回避されると共に、フォーカスモータ113bの回転停止に伴うナット221の停止時の衝撃が導電性の弾性体で形成された電気接片330によって吸収されることとなるため、ナット221のねじ山がリードスクリュー210のねじ山211に乗り上げてしまう「食い付き」の発生が確実に防止される。そのため、図4に示す第1実施形態と同様に、端点位置に移動してきたフォーカスレンズ113が動かなくなってしまう不具合が回避され、フォーカスレンズ113を確実に移動させることができ、デジタルカメラ100の信頼性が向上する。
以上で、本発明の第2実施形態の説明を終了し、本発明の第3実施形態について説明する。
尚、以下説明する第3実施形態では、上述した第1実施形態における要素と同じ要素については同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図6,図7は、本発明の第3実施形態であるフォーカスレンズ駆動装置400の概略構成図である。
図6,図7には、本発明の駆動装置の第3実施形態であるフォーカスレンズ駆動装置400と、図3にも示すCCD114が示されている。
図6,図7に示すフォーカスレンズ駆動装置400には、外周に螺旋状の第1ねじ山411が形成されて、フォーカスレンズ113の光軸方向に合わせられた案内方向に延び、第1ねじ山411が形成された部分の一方の端に、ねじ山が欠除した欠除部分412を介して、第1ねじ山411の径よりも太径であって、第1ねじ山411よりも粗いピッチを有する螺旋状の第2ねじ山413が形成されてなる、正逆自在に回転するリードスクリュー410が備えられている。このリードスクリュー410は、本発明にいうリードスクリューの一例に相当する。
また、リードスクリュー410には、リードスクリュー410に形成された第1ねじ山411と噛合する第1噛合部4211と、リードスクリュー410に形成された第2ねじ山413と噛合する第2噛合部4212とを有するナット421が噛合している。このナット421には、フォーカスレンズ113を保持するフォーカスレンズ保持枠422が固定されており、フォーカスレンズ保持枠422は、図示しないガタ取りバネによって付勢されることによりデジタルカメラ100の筐体100aに対して常に位置決めされている。フォーカスモータ113bが駆動してリードスクリュー410が回転すると、ナット421がリードスクリュー410に沿って移動することにより、フォーカスレンズ113が光軸方向に移動する。このナット421とフォーカスレンズ保持枠422とを合わせたものは、本発明にいう移動ユニットの一例に相当する。
第3実施形態のフォーカスレンズ駆動装置400では、図7に示すように、リードスクリュー410の第1ねじ山411と噛合するナット421の第1噛合部4211がねじ山の欠除した欠除部分412に移動して第1ねじ山411と第1噛合部4211との噛み合いが外れたときに、ナット421の第2噛合部4212がリードスクリュー410の第2ねじ山413に噛合する。従って、リードスクリュー410を逆回転させて、第2噛合部4212が第2ねじ山413に噛合した状態から、第1噛合部4211が第1ねじ山411に噛合する状態に復帰するに当たり、ナット421の姿勢が安定することとなるため、安定して復帰することができる。
また、ナット421がフォーカスモータ113bから遠ざかる案内方向に移動し、リードスクリュー410の第1ねじ山411が形成された部分の端を越えて更に移動すると、第1ねじ山411と噛合する第1噛合部4211はねじ山が欠除した欠除部分412に移動することとなるため、第1ねじ山411と第1噛合部4211とのねじの噛み合いが外れ、ナット421の第1噛合部4211がリードスクリュー410の第1ねじ山411に乗り上げてしまう「食い付き」の発生が確実に防止される。そのため、図4に示す第1実施形態や図5に示す第2実施形態と同様に、端点位置に移動してきたフォーカスレンズ113が動かなくなってしまう不具合が回避され、フォーカスレンズ113を確実に移動させることができ、デジタルカメラ100の信頼性が向上する。
以上で、本発明の第3実施形態の説明を終了する。
尚、上述した各実施形態では、ナットがリードスクリューに形成されたねじ山と噛合した例について説明したが、本発明にいう移動ユニットは、これに限られるものではなく、スクリュー軸と噛合してリードスクリューの回転によって移動するものであればよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう光学部材が、フォーカスレンズである例について説明したが、本発明にいう光学部材は、これに限られるものではなく、例えばズームレンズやフィルタなどであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明の撮影装置が、デジタルカメラである例について説明したが、本発明の撮影装置は、これに限られるものではなく、例えば銀塩カメラや撮影機能を有する携帯電話などであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう撮像素子が、CCDである例について説明したが、本発明にいう撮像素子は、これに限られるものではなく、例えばCMOSセンサなどであってもよい。
本発明の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラを前面斜め上から見た外観斜視図である。 図1に示すデジタルカメラを背面斜め上から見た外観斜視図である。 図1,図2に示すデジタルカメラのブロック図である。 図3に示すフォーカスレンズを光軸方向に移動させるフォーカスレンズ駆動装置の概略構成図である。 本発明の第2実施形態であるフォーカスレンズ駆動装置の概略構成図である。 本発明の第3実施形態であるフォーカスレンズ駆動装置の概略構成図である。 本発明の第3実施形態であるフォーカスレンズ駆動装置の概略構成図である。
符号の説明
100 デジタルカメラ
100a 筐体
101 撮影レンズ
102 光学式ファインダ対物窓
103 閃光発光装置
104 電源ボタン
105 シャッタレリーズボタン
106 光学式ファインダ接眼窓
1071 メニューボタン
1072 ズーム操作キー
1072a,1072b 操作部
1073 十字キー
1074 実行ボタン
108 LCDパネル
111 ズームレンズ
111a モータドライバ
111b ズームモータ
112 アイリス
112a モータドライバ
112b 絞りモータ
113 フォーカスレンズ
113a モータドライバ
113b フォーカスモータ
114 CCD
114a タイミングジェネレータ
121 CDS−AMP
122 A/D変換部
123 メモリコントローラ
124 AF値判断部
125 画像信号処理部
126 CPU
127 AF検出部
128 ビデオエンコーダ
129 メディアコントローラ
130 ROM
131 EPROM
132 RAM
140 画像表示装置
150 記憶メディア
161 シャタスイッチ
162 電源スイッチ
163 メニュースイッチ
164 十字キースイッチ
200,300,400 フォーカスレンズ駆動装置
210,410 リードスクリュー
211 ねじ山
411 第1ねじ山
412 欠除部分
413 第2ねじ山
221,421 ナット
4211 第1噛合部
4212 第2噛合部
222,322,422 フォーカスレンズ保持枠
322a 導電体で形成された部分
223 センサ
231 HP検出部
232 第1メカ端検出部
233 第2メカ端検出部
330 電気接片

Claims (7)

  1. 外周に螺旋状のねじ山が形成されて所定の案内方向に延び正逆自在に回転するリードスクリューと、
    前記リードスクリューを回転させるモータと、
    前記リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、該リードスクリューの回転によって前記案内方向に移動する、該案内方向所定位置に移動してきたことを検出するためのセンサを有する移動ユニットと、
    前記移動ユニットが所定の初期位置に移動してきたときに前記センサで検出される第1の検出部と、該移動ユニットが前記案内方向両側の各端点に移動してきたときに該センサで検出される第2の検出部および第3の検出部と、
    前記センサによる前記第1、第2、および第3の検出部のいずれかの検出を受けて前記モータの回転を停止させるモータ制御部とを備えたことを特徴とする駆動装置。
  2. 外周に螺旋状のねじ山が形成されて所定の案内方向に延び正逆自在に回転するリードスクリューと、
    前記リードスクリューを回転させるモータと、
    前記リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、該リードスクリューの回転によって前記案内方向に移動する、少なくとも一部分が導電体で形成された移動ユニットと、
    導電性の弾性体で形成され、前記移動ユニットが前記案内方向両側の各端点に移動してきたときに該移動ユニットの導電体で形成された部分が弾性的に接する電気接片と、
    前記移動ユニットの導電体で形成された部分が前記電気接片に接したことを受けて前記モータの回転を停止させるモータ制御部とを備えたことを特徴とする駆動装置。
  3. 外周に螺旋状の第1ねじ山が形成されて所定の案内方向に延び、該第1ねじ山が形成された部分の少なくとも一方の端に、ねじ山が欠除した部分を介して、該第1ねじ山の径よりも太径であって、該第1ねじ山よりも粗いピッチを有する螺旋状の第2ねじ山が形成されてなる、正逆自在に回転するリードスクリューと、
    前記リードスクリューに形成された第1ねじ山と噛合する第1噛合部と、該リードスクリューに形成された第2ねじ山と噛合する第2噛合部とを有し、該リードスクリューの回転によって前記案内方向に移動する移動ユニットとを備えたことを特徴とする駆動装置。
  4. 前記移動ユニットが、光学部材と該光学部材を保持する光学部材保持枠とを含むものであって、この駆動装置が該光学部材を光軸方向に移動させるものであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の駆動装置。
  5. 撮影光学系により被写体光を導き撮像素子上に被写体像を形成して画像データを生成する撮影装置において、
    外周に螺旋状のねじ山が形成されて所定の案内方向に延び正逆自在に回転するリードスクリューと、
    前記リードスクリューを回転させるモータと、
    前記撮影光学系のうちの少なくとも一部の光学部材を保持すると共に、前記リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、該リードスクリューの回転によって前記案内方向に移動して該光学部材を光軸方向に移動させる、該案内方向所定位置に移動してきたことを検出するためのセンサを有する移動ユニットと、
    前記移動ユニットが所定の初期位置に移動してきたときに前記センサで検出される第1の検出部と、該移動ユニットが前記案内方向両側の各端点に移動してきたときに該センサで検出される第2の検出部および第3の検出部と、
    前記センサによる前記第1、第2、および第3の検出部のいずれかの検出を受けて前記モータの回転を停止させるモータ制御部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  6. 撮影光学系により被写体光を導き撮像素子上に被写体像を形成して画像データを生成する撮影装置において、
    外周に螺旋状のねじ山が形成されて所定の案内方向に延び正逆自在に回転するリードスクリューと、
    前記リードスクリューを回転させるモータと、
    前記撮影光学系のうちの少なくとも一部の光学部材を保持すると共に、前記リードスクリューに形成されたねじ山と噛合し、該リードスクリューの回転によって前記案内方向に移動して該光学部材を光軸方向に移動させる、少なくとも一部分が導電体で形成された移動ユニットと、
    導電性の弾性体で形成され、前記移動ユニットが前記案内方向両側の各端点に移動してきたときに該移動ユニットの導電体で形成された部分が弾性的に接する電気接片と、
    前記移動ユニットの導電体で形成された部分が前記電気接片に接したことを受けて前記モータの回転を停止させるモータ制御部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  7. 撮影光学系により被写体光を導き撮像素子上に被写体像を形成して画像データを生成する撮影装置において、
    外周に螺旋状の第1ねじ山が形成されて所定の案内方向に延び、該第1ねじ山が形成された部分の少なくとも一方の端に、ねじ山が欠除した部分を介して、該第1ねじ山の径よりも太径であって、該第1ねじ山よりも粗いピッチを有する螺旋状の第2ねじ山が形成されてなる、正逆自在に回転するリードスクリューと、
    前記撮影光学系のうちの少なくとも一部の光学部材を保持すると共に、前記リードスクリューに形成された第1ねじ山と噛合する第1噛合部と、該リードスクリューに形成された第2ねじ山と噛合する第2噛合部とを有し、該リードスクリューの回転によって前記案内方向に移動して該光学部材を光軸方向に移動させる移動ユニットとを備えたことを特徴とする撮影装置。
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