JP2008083096A - 色消しレンズ系、光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量かつ製造が容易で、色収差と同時に球面収差を良好に補正可能な色消しレンズ系、及びそれを用いた光学装置を提供する。
【解決手段】正の屈折力を有する樹脂レンズL11と、回折光学素子L11Eと、負の屈折力を有する樹脂レンズL12とを有し、これらは全て接合されており全体として正の屈折力を有し、回折光学素子L11Eは、異なる光学材料からなる2つの回折素子要素DE11,DE12を接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面Gfであることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、色消しレンズ系、光学装置に関する。
従来の色消しレンズ系は、一般に正の屈折力を有する低分散ガラスレンズと負の屈折力を有する高分散ガラスレンズとの貼り合わせレンズで構成されており、これらのガラスレンズによって正負の収差を発生させ、それを打ち消すことによって色収差と同時に球面収差を補正するものである。
斯かる色消しレンズ系は、通常の分散特性を有するガラスを用いたレンズで構成されている場合、色収差、特に光の波長の違いによって光軸上の結像位置が異なることに起因して生じる軸上色収差を広い波長域にわたって良好に補正することができないという問題がある。そこでこの軸上色収差を、特に2次スペクトルと呼ばれる色収差を含め、広い波長域にわたって補正するために、異常分散性のガラスを用いたレンズで構成された色消しレンズ系や、回折光学素子を用いたレンズ系が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2004−126395号公報
ここで、ガラスレンズは比重が大きいため、ガラスレンズによって構成された色消しレンズ系は重量が大きくなってしまうという問題がある。これに対し、ガラスレンズよりも比重の小さな樹脂レンズを用いて色消しレンズ系を構成すれば、軽量化を実現することができる。
しかしながら、色消しレンズ系を樹脂レンズどうしの貼り合わせレンズのみで構成した場合には、樹脂光学材料は限られた光学特性のものしかなく、色収差と球面収差の同時補正に適した樹脂レンズの組み合わせが存在しないため、これらの収差を良好に補正することができないという問題がある。また、分離型樹脂レンズ、即ち樹脂レンズどうしを貼り合わせずに用いて色消しレンズ系を構成した場合には、色収差と球面収差を同時に良好に補正することはできるものの、偏心精度が非常に厳しく製造が困難になってしまうという問題がある。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、軽量かつ製造が容易で、色収差と同時に球面収差を良好に補正可能な色消しレンズ系、及びそれを用いた光学装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、
正の屈折力を有する樹脂レンズと、回折光学素子と、負の屈折力を有する樹脂レンズとを有し、これらは全て接合されており全体として正の屈折力を有し、
前記回折光学素子は、異なる光学材料からなる2つの回折素子要素を接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面であることを特徴とする色消しレンズ系を提供する。
また本発明は、
上記色消しレンズ系を備えていることを特徴とする光学装置を提供する。
本発明によれば、軽量かつ製造が容易で、色収差と同時に球面収差を良好に補正可能な色消しレンズ系、及びそれを用いた光学装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る色消しレンズ系と光学装置について説明する。
本発明の色消しレンズ系は、正の屈折力を有する樹脂レンズと、回折光学素子と、負の屈折力を有する樹脂レンズとを有し、これらは全て接合されており全体として正の屈折力を有し、前記回折光学素子は、異なる光学材料からなる2つの回折素子要素を接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面であることを特徴とする。
上述のように本発明の色消しレンズ系は、色収差を補正するための回折光学素子を含んでいる。回折光学素子は、1mm当たり数本から数百本の細かい溝状又はスリット状の格子構造が同心円状に形成された回折光学面を備え、該回折光学面に入射した光を格子ピッチ(回折格子溝の間隔)と入射光の波長によって定まる方向へ回折する性質を有している。
このような回折光学素子は種々の光学系に用いられており、例えば特定次数の回折光を一点に集光してレンズとして使用されるもの等が知られている。斯かる回折光学素子の回折光学面は、分散特性が通常のガラス(屈折光学素子)とは逆で光の波長が短くなるのに伴い屈折率が小さくなる性質、即ち負の分散特性を有しているため、大きな色消し効果が得られる。したがってこの回折光学素子を利用することで、色収差を良好に補正することが可能となる。
また、上述のように本発明の色消しレンズ系における回折光学素子は、異なる光学材料からなる2つの回折素子要素を接合し、その接合面を回折光学面として構成した、いわゆる密着複層型回折光学素子であるため、g線(波長λ=435.835nm)からC線(波長λ=656.273nm)までの広波長域において回折効率を高くすることができる。したがって、斯かる回折光学素子を利用した本発明の色消しレンズ系は、広波長域(波長λ=435.835nm〜656.273nm)において利用することが可能となる。なお、上記回折効率は、透過型の回折光学素子において、一次回折光を使用する場合、入射光の強度Ioと一次回折光の強度I1との割合η(=I1/Io×100「%」)を示す。
また、密着複層型回折光学素子は、回折格子溝が形成された2つの回折素子要素を該回折格子溝どうしが対向するように近接配置してなるいわゆる分離型回折光学素子に比べて製造工程を簡素化することができるため、量産効率が良く、また入射画角に対する回折効率が良いという長所を備えている。したがって、斯かる回折光学素子(密着複層型回折光学素子)を利用した本発明の色消しレンズ系は、製造が容易となり、また回折効率が良くなる。
以上より本発明の色消しレンズ系は、軽量かつ製造が容易で、色収差を良好に補正することが可能となる。
また、本発明の色消しレンズ系は、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
(1) 0.2≦|R/f|≦1.3
但し、
R:前記正の屈折力を有する樹脂レンズにおける像側のレンズ面の曲率半径
f:前記色消しレンズ系の焦点距離
条件式(1)は、本発明の色消しレンズ系における正の屈折力を有する樹脂レンズの像側のレンズ面の曲率半径を規定するものである。
条件式(1)の下限値を下回ると、軸上色収差はd線(波長λ=587.562nm)とg線を色消しした際に、C線とF線(波長λ=486.133nm)で色消し不足となる。このため、白色MTF(Modulation Transfer Function)が低下し、本発明の色消しレンズ系において良好な結像性能を得ることができなくなってしまう。
一方、条件式(1)の上限値を上回ると、軸上色収差はd線とg線を色消しした際に、C線とF線で色消し過剰となる(2次スペクトル)。このため、白色MTFが低下し、本発明の色消しレンズ系において良好な結像性能を得ることができなくなってしまう。
また、本発明の色消しレンズ系は、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
(2) 0.3≦N/D≦1.8
但し、
N:前記回折光学素子における前記回折光学面の前記回折格子溝の数(本)
D:前記回折光学素子における前記回折光学面の有効半径(mm)
条件式(2)は、本発明の色消しレンズ系の回折光学素子において、回折光学面の回折格子溝の数と有効半径の適切な範囲を規定するものである。
条件式(2)の下限値を下回ると、軸上色収差はd線とg線を色消しした際に、C線とF線で色消し不足となる(2次スペクトル)。このため、白色MTFが低下し、本発明の色消しレンズ系において良好な結像性能を得ることができなくなってしまう。
一方、条件式(2)の上限値を上回ると、軸上色収差はd線とg線を色消しした際に、C線とF線で色消し過剰となる(2次スペクトル)。このため、白色MTFが低下し、本発明の色消しレンズ系において良好な結像性能を得ることができなくなってしまう。
また、本発明の色消しレンズ系は、少なくとも1つの非球面を備えていることが望ましい。
これにより、本発明の色消しレンズ系は、色収差と同時に、球面収差をより良好に補正することができる。
また、本発明の色消しレンズ系は、前記2つの回折素子要素が、互いに異なり、少なくとも一方は紫外線硬化樹脂からなることが望ましい。
これにより、量産性を高めることができる。
より詳しくは、回折素子要素として樹脂と紫外線硬化樹脂を用いて本発明の回折光学素子を製造する場合、回折格子溝が形成された金型を用いて成形(射出成形等)、若しくは切削研磨によって回折格子面を前記樹脂に形成した後、この回折格子面に紫外線硬化樹脂を滴下し紫外線を照射して硬化させる方法を採用できる。この方法を採用することにより、2つの回折素子要素に対して回折格子面を別々に形成し、さらにこれらの位置合わせを行うという作業が不要になるため、量産性を高めることができる。
また、回折素子要素として2つの異なる紫外線硬化樹脂を用いて本発明の回折光学素子を製造する場合には、基板上に滴下した一方の紫外線硬化樹脂に対し回折格子溝が形成された金型を型押しして紫外線を照射して硬化させ、この型押しによって成形された回折格子面にもう一方の紫外線硬化樹脂を滴下し紫外線を照射して硬化させる方法を採用できる。この方法を採用することにより、1つの金型を用いるだけで製造が可能であり、前述と同様に2つの回折素子要素に対して回折格子面を別々に形成し、さらにこれらの位置合わせを行うという作業が不要になる。また、金型に紫外線硬化樹脂を滴下して硬化させるという作業を2回実施するのみで製造することができるため、量産性を高めることができる。
また、本発明の色消しレンズ系は、以下の条件式(3),(4),(5),(6)を満足することが望ましい。
以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の色消しレンズ系。
(3) nd1≦1.54
(4) 0.0145≦nF1−nC1
(5) 1.55≦nd2
(6) nF2−nC2≦0.013
但し、
nd1:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が低くアッベ数が小さい方の前記回折素子要素の材料のd線(波長λ=587.562nm)に対する屈折率
nF1:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が低くアッベ数が小さい方の前記回折素子要素の材料のF線(波長λ=486.133nm)に対する屈折数
nC1:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が低くアッベ数が小さい方の前記回折素子要素の材料のC線(波長λ=656.273nm)に対する屈折率
nd2:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が高くアッベ数が大きい方の前記回折素子要素の材料のd線(波長λ=587.562nm)に対する屈折率
nF2:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が高くアッベ数が大きい方の前記回折素子要素の材料のF線(波長λ=486.133nm)に対する屈折数
nC2:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が高くアッベ数が大きい方の前記回折素子要素の材料のC線(波長λ=656.273nm)に対する屈折率
条件式(3),(4),(5),(6)は、本発明の色消しレンズ系の回折光学素子を構成する2つの回折素子要素の材質、即ち2つの異なる紫外線硬化樹脂の屈折率とF線とC線に対する分散(nF−nC)をそれぞれ規定するものである(但し、nF:F線に対する屈折率、nC:C線に対する屈折率)。
本発明の色消しレンズ系はこれらの条件式を満足することで、より良い性能で、異なる紫外線硬化樹脂からなる2つの回折素子要素を密着接合させて回折光学面を形成することができ、これによりg線からC線までの広波長域において90%以上の回折効率を実現することができる。なお、このような光学材料としての樹脂は、例えば特願2004−367607号公報、特願2005−237573号公報に記載されている。
各条件式(3),(4),(5),(6)の上限値又は下限値を越えると、本発明の色消しレンズ系における回折光学素子は、広波長域において90%以上の回折効率を得ることが困難になり、密着複層型回折光学素子の形状を維持することが困難になってしまう。
なお、回折効率を求める式は、以下の通りである。
ηをm次回折光の回折効率とすると、
η={(sin(a−m)π)/((a−m)π)}
但し、
a={(n1−1)d−(n2−1)d}/λ
m :回折次数
d :回折格子高
n1:回折格子面(回折光学面)を形成する一方の材料の屈折率
n2:回折格子面(回折光学面)を形成する他方の材料の屈折率
λ :波長
今回の実施例で用いた樹脂の組み合わせの場合、格子高は20.05μmであり、1次の回折効率はg線(波長λ=435.835nm)で98%、F線(波長λ=486.133nm)で98%、d線(波長λ=587.562nm)で100%、C線(波長λ=656.273nm)で98%と広い波長域にわたって回折効率が98%以上という優れた値を持つ密着複層型回折光学素子が実現できることがわかる。
また本発明の光学装置は、上述した構成の色消しレンズ系を備えている。
これにより、軽量かつ製造が容易で、色収差を良好に補正可能な光学装置を実現することができる。
以下、数値実施例に係る色消しレンズ系について添付図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。
図1に示すように、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLは、光軸に沿って物体側から順に、色消しレンズ系Lと、正立光学系L13と、正立光学系L14とからなる。なお、本レンズ系OLは、正立光学系L13及び正立光学系L14によって光路が折り曲がった構成であるが、図1には展開して示されている。
色消しレンズ系Lは、光軸に沿って物体側から順に、両凸形状の正樹脂レンズL11と回折光学素子L11Eと物体側に凹面を向けた負メニスカス樹脂レンズL12とからなり、これらは互いに接合されており、全体として正の屈折力を有している。なお、負メニスカス樹脂レンズL12の像側のレンズ面には、非球面が形成されている。
回折光学素子L11Eは、色収差、特に軸上色収差を良好に補正し、かつ高い回折効率を得るための密着複層型回折光学素子であって、光軸に沿って物体側から順に、紫外線硬化樹脂からなる第1回折素子要素DE11と、該第1回折素子要素と異なる紫外線硬化樹脂からなる第2回折素子要素DE12とを密着接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面Gfとなっている。
以下の表2に、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLの諸元の値を掲げる。
[全体諸元]において、fは焦点距離(mm)、FNOはFナンバーをそれぞれ示す。
[レンズデータ]において、面番号は物体側から数えた光学面の順番、rは光学面の曲率半径(mm)(光学面が非球面である場合には基準球面の曲率半径)、dは光学面どうしの間隔(mm)、νdはd線に対するアッベ数、n(d)はd線に対する屈折率をそれぞれ示す。なお、曲率半径∞は平面を示す。
[非球面データ]には、非球面の形状を次式(A),(B)で表した場合の非球面係数を示す。
Z(y)=(y/r)/[1+{1−κ(y/r)}1/2]
+C2y+C4y+C6y+C8y+C10y10 ・・・・・(A)
R =1/{(1/r)+2C2} ・・・・・(B)
但し、yは光軸に垂直な高さ(入射高)、Z(y)を非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(非球面量又はサグ量)、rを基準球面の曲率半径、Rを近軸曲率半径、κを円錐係数、C2,C4,C6,C8,C10を2,4,6,8,10次の非球面係数とする。なお、「E-n」は「×10−n」を示し、例えば「1.234E-05」は「1.234×10−5」を示す。
ここで、本実施例において回折光学面Gfは、通常の屈折率と上記非球面式(A),(B)を用いる超高屈折率法によって表されている。この超高屈折率法は、非球面形状を表す式と回折光学面Gfの格子ピッチとの一定の等価関係を利用するものであって、本実施例における回折光学面Gfは、超高屈折率法のデータ、即ち上記非球面式(A),(B)及びその係数によって示されている。なお、本実施例では収差特性の算出対象としてd線、g線、C線、及びF線を選択している。本実施例において用いたd線、g線、C線、及びF線の波長と、各スペクトル線に対して設定した回折光学面Gfの具体的な屈折率の値を以下の表1に示す。また、超高屈折率法については、「『回折光学素子入門』応用物理学会日本光学会監修平成9年第1版発行」に詳しい。
(表1)
波長(nm) 屈折率
d線 587.562 10001.0000
g線 435.835 7418.6853
C線 656.273 11170.4255
F線 486.133 8274.7311
ここで、本実施例において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他長さの単位は特記のない場合一般に「mm」が使われる。しかし光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、単位は「mm」に限られるものではない。
なお、以上に述べた各表の説明は、後述する各実施例においても同様である。
(表2)
[全体諸元]
f = 108.0
FNO= 4.3

[レンズデータ]
面番号 r d νd n(d)
1 59.2155 5.0 56.21 1.524440
2 -62.4785 0.4 50.17 1.527600
3 -62.4785 0.0 -3.45 n1
4 -62.4785 0.4 34.71 1.556900
5 -62.4785 2.0 30.33 1.582760
6 -464.5713 47.7 1.000000
7 ∞ 30.0 56.05 1.568829
8 ∞ 1.4 1.000000
9 ∞ 26.0 56.05 1.568829
10 ∞ 18.5 1.000000

[回折光学素子L11Eデータ]
第3面
n(d)= 10001.0000 = n1 n(g)= 7418.6853
n(C)= 11170.4255 n(F)= 8274.73111
回折光学面Gfの回折格子溝の数 = 11

[樹脂屈折率]
nC nd nF
低屈折率 1.523300 1.527600 1.538500
高屈折率 1.553700 1.556900 1.564800

[非球面データ]
第4面
κ = 0.0000 C2 = -5.12353E-09
C4 = 6.03747E-12 C6 = 3.00000E-15
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

第6面
κ = 0.0000 C2 = 0.00000E+00
C4 = 1.71000E-07 C6 = 0.00000E+00
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

[条件式対応値]
(1)|R/f|= 0.579
(2)N/D= 0.88
(3)nd1= 1.527600
(4)nF1−nC1= 0.0152
(5)nd2= 1.556900
(6)nF2−nC2= 0.011
図2(a)、及び図2(b)は、本発明の第1実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。
ここで、球面収差図において、dはd線、gはg線、CはC線、FはF線における収差をそれぞれ示す。また非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。なお、以上に述べた収差図の説明は、後述する各実施例においても同様である。
諸収差図と30本/mmのときのMTF値が0.88であることから、本実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系は、諸収差、特に軸上色収差を良好に補正し、優れた結像性能を備えていることがわかる。
(第2実施例)
図3は、本発明の第2実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。
図3に示すように、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLは、光軸に沿って物体側から順に、色消しレンズ系Lと、正立光学系L23と、正立光学系L24とからなる。なお、本レンズ系OLは、正立光学系L23及び正立光学系L24によって光路が折り曲がった構成であるが、図3には展開して示されている。
色消しレンズ系Lは、光軸に沿って物体側から順に、両凸形状の正樹脂レンズL21と回折光学素子L21Eと物体側に凹面を向けた負メニスカス樹脂レンズL22とからなり、これらは互いに接合されており、全体として正の屈折力を有している。なお、負メニスカス樹脂レンズL22の像側のレンズ面には、非球面が形成されている。
回折光学素子L21Eは、色収差、特に軸上色収差を良好に補正するための密着複層型回折光学素子であって、光軸に沿って物体側から順に、紫外線硬化樹脂からなる第1回折素子要素DE21と、該第1回折素子要素DE21と異なる紫外線硬化樹脂からなる第2回折素子要素DE22とを密着接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面Gfとなっている。
以下の表3に、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLの諸元の値を掲げる。
(表3)
[全体諸元]
f = 108.0
FNO= 4.3

[レンズデータ]
面番号 r d νd n(d)
1 67.2637 5.0 56.21 1.524440
2 -53.0000 0.4 50.17 1.556900
3 -53.0000 0.0 -3.45 n1
4 -53.0000 0.4 34.71 1.527600
5 -53.0000 2.0 30.33 1.582760
6 -227.7608 48.3 1.000000
7 ∞ 30.0 56.05 1.568829
8 ∞ 1.4 1.000000
9 ∞ 26.0 56.05 1.568829
10 ∞ 18.5 1.000000

[回折光学素子L21Eデータ]
第3面
n(d)= 10001.0000 = n1 n(g)= 7418.6853
n(C)= 11170.4255 n(F)= 8274.73111
回折光学面Gfの回折格子溝の数 = 9

[樹脂屈折率]
nC nd nF
低屈折率 1.523300 1.527600 1.538500
高屈折率 1.553700 1.556900 1.564800

[非球面データ]
第4面
κ = 0.0000 C2 = -3.62125E-09
C4 = 2.13029E-12 C6 = 3.00000E-15
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

第6面
κ = 0.0000 C2 = 0.00000E+00
C4 = 1.35517E-07 C6 = 0.00000E+00
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

[条件式対応値]
(1)|R/f|= 0.491
(2)N/D= 0.72
(3)nd1= 1.527600
(4)nF1−nC1= 0.0152
(5)nd2= 1.556900
(6)nF2−nC2= 0.011
図4(a)、及び図4(b)は、本発明の第2実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。
諸収差図と30本/mmのときのMTF値が0.84であることから、本実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系は、諸収差、特に軸上色収差を良好に補正し、優れた結像性能を備えていることがわかる。
(第3実施例)
図5は、本発明の第3実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。
図5に示すように、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLは、光軸に沿って物体側から順に、色消しレンズ系Lと、正立光学系L33と、正立光学系L34とからなる。なお、本レンズ系OLは、正立光学系L33及び正立光学系L34によって光路が折り曲がった構成であるが、図5には展開して示されている。
色消しレンズ系Lは、光軸に沿って物体側から順に、両凸形状の正樹脂レンズL31と回折光学素子L31Eと両凹形状の負樹脂レンズL32とからなり、これらは互いに接合されており、全体として正の屈折力を有している。なお、負樹脂レンズL32の像側のレンズ面には、非球面が形成されている。
回折光学素子L31Eは、色収差、特に軸上色収差を良好に補正するための密着複層型回折光学素子であって、光軸に沿って物体側から順に、紫外線硬化樹脂からなる第1回折素子要素DE31と、該第1回折素子要素DE31と異なる紫外線硬化樹脂からなる第2回折素子要素DE32とを密着接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面Gfとなっている。
以下の表4に、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLの諸元の値を掲げる。
(表4)
[全体諸元]
f = 108.0
FNO= 4.3

[レンズデータ]
面番号 r d νd n(d)
1 52.4353 5.0 56.21 1.524440
2 -100.0000 0.4 50.17 1.527600
3 -100.0000 0.0 -3.45 n1
4 -100.0000 0.4 34.71 1.556900
5 -100.0000 2.0 30.33 1.582760
6 1496.9158 47.0 1.000000
7 ∞ 30.0 56.05 1.568829
8 ∞ 1.4 1.000000
9 ∞ 26.0 56.05 1.568829
10 ∞ 18.5 1.000000

[回折光学素子L31Eデータ]
第3面
n(d)= 10001.0000 = n1 n(g)= 7418.6853
n(C)= 11170.4255 n(F)= 8274.73111
回折光学面Gfの回折格子溝の数 = 19

[樹脂屈折率]
nC nd nF
低屈折率 1.523300 1.527600 1.538500
高屈折率 1.553700 1.556900 1.564800

[非球面データ]
第4面
κ = 0.0000 C2 = -9.81658E-09
C4 = 1.73327E-11 C6 = 3.00000E-15
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

第6面
κ = 0.0000 C2 = 0.00000E+00
C4 = 1.56506E-07 C6 = 0.00000E+00
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

[条件式対応値]
(1)|R/f|= 0.926
(2)N/D= 1.52
(3)nd1= 1.527600
(4)nF1−nC1= 0.0152
(5)nd2= 1.556900
(6)nF2−nC2= 0.011
図6(a)、及び図6(b)は、本発明の第3実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。
諸収差図と30本/mmのときのMTF値が0.67であることから、本実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系は、諸収差、特に軸上色収差を良好に補正し、優れた結像性能を備えていることがわかる。
(第4実施例)
図7は、本発明の第4実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。
図7に示すように、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLは、光軸に沿って物体側から順に、色消しレンズ系Lと、正立光学系L43と、正立光学系L44とからなる。なお、本レンズ系OLは、正立光学系L43及び正立光学系L44によって光路が折り曲がった構成であるが、図7には展開して示されている。
色消しレンズ系Lは、光軸に沿って物体側から順に、両凸形状の正樹脂レンズL41と回折光学素子L41Eと物体側に凹面を向けた負メニスカス樹脂レンズL42とからなり、これらは互いに接合されており、全体として正の屈折力を有している。
回折光学素子L41Eは、色収差、特に軸上色収差を良好に補正するための密着複層型回折光学素子であって、光軸に沿って物体側から順に、紫外線硬化樹脂からなる第1回折素子要素DE41と、該第1回折素子要素DE41と異なる紫外線硬化樹脂からなる第2回折素子要素DE42とを密着接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面Gfとなっている。
以下の表5に、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLの諸元の値を掲げる。
(表5)
[全体諸元]
f = 108.0
FNO= 4.3

[レンズデータ]
面番号 r d νd n(d)
1 60.4803 5.0 56.21 1.524440
2 -61.1264 0.4 50.17 1.527600
3 -61.1264 0.0 -3.45 n1
4 -61.1264 0.4 34.71 1.556900
5 -61.1264 2.0 30.33 1.582760
6 -395.7077 47.8 1.000000
7 ∞ 30.0 56.05 1.568829
8 ∞ 1.4 1.000000
9 ∞ 26.0 56.05 1.568829
10 ∞ 18.5 1.000000

[回折光学素子L41Eデータ]
第3面
n(d)= 10001.0000 = n1 n(g)= 7418.6853
n(C)= 11170.4255 n(F)= 8274.73111
回折光学面Gfの回折格子溝の数 = 6

[樹脂屈折率]
nC nd nF
低屈折率 1.523300 1.527600 1.538500
高屈折率 1.553700 1.556900 1.564800

[非球面データ]
第4面
κ = 0.0000 C2 = -4.92877E-09
C4 = 1.43025E-11 C6 = 4.38851E-15
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

[条件式対応値]
(1)|R/f|= 0.566
(2)N/D= 0.48
(3)nd1= 1.527600
(4)nF1−nC1= 0.0152
(5)nd2= 1.556900
(6)nF2−nC2= 0.011
図8(a)、及び図8(b)は、本発明の第4実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。
諸収差図と30本/mmのときのMTF値が0.89であることから、本実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系は、非球面を使用せずに諸収差、特に軸上色収差を良好に補正し、優れた結像性能を備えていることがわかる。
(第5実施例)
図9は、本発明の第5実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。
図9に示すように、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLは、光軸に沿って物体側から順に、色消しレンズ系Lと、正立光学系L53と、正立光学系L54とからなる。なお、本レンズ系OLは、正立光学系L53及び正立光学系L54によって光路が折り曲がった構成であるが、図9には展開して示されている。
色消しレンズ系Lは、光軸に沿って物体側から順に、両凸形状の正樹脂レンズL51と物体側に凹面を向けた負メニスカス樹脂レンズL52と回折光学素子L52Eとからなり、これらは互いに接合されており、全体として正の屈折力を有している。
回折光学素子L52Eは、色収差、特に軸上色収差を良好に補正するための密着複層型回折光学素子であって、光軸に沿って物体側から順に、紫外線硬化樹脂からなる第1回折素子要素DE51と、該第1回折素子要素DE51と異なる紫外線硬化樹脂からなる第2回折素子要素DE52とを密着接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面Gfとなっている。なお、第2回折素子要素DE52の像側面には、非球面が形成されている。
以下の表6に、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLの諸元の値を掲げる。
(表6)
[全体諸元]
f = 108.0
FNO= 4.3

[レンズデータ]
面番号 r d νd n(d)
1 59.5583 5.0 56.21 1.524440
2 -61.4337 2.0 30.33 1.582760
3 -439.0598 0.4 50.17 1.527600
4 -439.0598 0.0 -3.45 n1
5 -439.0598 0.4 34.71 1.556900
6 -439.0598 47.9 1.000000
7 ∞ 30.0 56.05 1.568829
8 ∞ 1.4 1.000000
9 ∞ 26.0 56.05 1.568829
10 ∞ 18.5 1.000000

[回折光学素子L52Eデータ]
第3面
n(d)= 10001.0000 = n1 n(g)= 7418.6853
n(C)= 11170.4255 n(F)= 8274.73111
回折光学面Gfの回折格子溝の数 = 11

[樹脂屈折率]
nC nd nF
低屈折率 1.523300 1.527600 1.538500
高屈折率 1.553700 1.556900 1.564800

[非球面データ]
第5面
κ = 0.0000 C2 = -4.97996E-09
C4 = 5.50019E-12 C6 = 3.00000E-15
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

第6面
κ = 0.0000 C2 = 0.00000E+00
C4 = 1.77557E-07 C6 = 0.00000E+00
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

[条件式対応値]
(1)|R/f|= 0.569
(2)N/D= 0.88
(3)nd1= 1.527600
(4)nF1−nC1= 0.0152
(5)nd2= 1.556900
(6)nF2−nC2= 0.011
図10(a)、及び図10(b)は、本発明の第5実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。
諸収差図と30本/mmのときのMTF値が0.87であることから、本実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系は、諸収差、特に軸上色収差を良好に補正し、優れた結像性能を備えていることがわかる。
(第6実施例)
図11は、本発明の第6実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。
図11に示すように、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLは、光軸に沿って物体側から順に、色消しレンズ系Lのみからなる。
色消しレンズ系Lは、光軸に沿って物体側から順に、両凸形状の正樹脂レンズL61と回折光学素子L61Eと物体側に凹面を向けた負メニスカス樹脂レンズL62とからなり、これらは互いに接合されており、全体として正の屈折力を有している。なお、負メニスカス樹脂レンズL62の像側のレンズ面には、非球面が形成されている。
回折光学素子L61Eは、色収差、特に軸上色収差を良好に補正するための密着複層型回折光学素子であって、光軸に沿って物体側から順に、紫外線硬化樹脂からなる第1回折素子要素DE61と、該第1回折素子要素DE61と異なる紫外線硬化樹脂からなる第2回折素子要素DE62とを密着接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面Gfとなっている。
以下の表7に、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLの諸元の値を掲げる。
(表7)
[全体諸元]
f = 108.0
FNO= 4.3

[レンズデータ]
面番号 r d νd n(d)
1 55.86027 5 56.21 1.524440
2 -66.70591 0.4 50.17 1.527600
3 -66.70591 0 -3.45 n1
4 -66.70583 0.4 34.71 1.556900
5 -66.70591 2 30.33 1.582760
6 -1018.0615 103 1.000000
7 ∞ 0

[回折光学素子L61Eデータ]
第3面
n(d)= 10001.0000 = n1 n(g)= 7418.6853
n(C)= 11170.4255 n(F)= 8274.73111
回折光学面Gfの回折格子溝の数 = 20

[樹脂屈折率]
nC nd nF
低屈折率 1.523300 1.527600 1.538500
高屈折率 1.553700 1.556900 1.564800

[非球面データ]
第4面
κ = 0.0000 C2 = -8.76759E-09
C4 = 7.37312E-12 C6 = 3.00000E-15
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

第6面
κ = 8.0000 C2 = 0.00000E+00
C4 = 2.22226E-07 C6 = -9.09884E-11
C8 = 1.00000E-13 C10 = 1.00000E-15

[条件式対応値]
(1)|R/f|= 0.618
(2)N/D= 1.6
(3)nd1= 1.527600
(4)nF1−nC1= 0.0152
(5)nd2= 1.556900
(6)nF2−nC2= 0.011
図12(a)、及び図12(b)は、本発明の第6実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。
諸収差図と30本/mmのときのMTF値が0.89であることから、本実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系は、諸収差、特に軸上色収差を良好に補正し、優れた結像性能を備えていることがわかる。
なお、本実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系は、正立光学系としてミラープリズムを色消しレンズ系と像面Iとの間に配置しても良い。
(第7実施例)
図13は、本発明の第7実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。
図14に示すように、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLは、光軸に沿って物体側から順に、色消しレンズ系Lと、正立光学系L73と、正立光学系L74とからなる。なお、本レンズ系OLは、正立光学系L73及び正立光学系L74によって光路が折り曲がった構成であるが、図14には展開して示されている。
色消しレンズ系Lは、光軸に沿って物体側から順に、両凸形状の正樹脂レンズL71と物体側に凹面を向けた負メニスカス樹脂レンズL72と回折光学素子L72Eと、像側に凹面を向けた平凹レンズL75とからなり、前記正樹脂レンズL71と前記負メニスカス樹脂レンズL72と前記回折光学素子L72Eとは互いに接合されている。斯かる色消しレンズ系Lは、全体として正の屈折力を有しており、前記平凹レンズL75を光軸方向へ移動させることで像面位置の微調整を行うことが可能である。
回折光学素子L72Eは、色収差、特に軸上色収差を良好に補正するための密着複層型回折光学素子であって、光軸に沿って物体側から順に、紫外線硬化樹脂からなる第1回折素子要素DE71と、該第1回折素子要素DE71と異なる紫外線硬化樹脂からなる第2回折素子要素DE72とを密着接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面Gfとなっている。なお、第2回折素子要素DE72の像側面には、非球面が形成されている。
以下の表8に、本実施例に係る色消しレンズ系Lを備えたレンズ系OLの諸元の値を掲げる。
(表8)
[全体諸元]
f = 108.0
FNO= 4.3

[レンズデータ]
面番号 r d νd n(d)
1 56.89595 5.0 56.21 1.524440
2 -50.04559 2.0 30.33 1.582760
3 -233.94558 0.4 50.17 1.527600
4 -233.94558 0.0 -3.45 n1
5 -233.94558 0.4 34.71 1.556900
6 -233.94558 25.3 1.000000
7 ∞ 2.0 64.17 1.516800
8 275.31152 17.3 1.000000
9 ∞ 30.0 56.05 1.568829
10 ∞ 1.4 1.000000
11 ∞ 26.0 56.05 1.568829
12 ∞ 18.5 1.000000

[回折光学素子L72Eデータ]
第4面
n(d)= 10001.0000 = n1 n(g)= 7418.6853
n(C)= 11170.4255 n(F)= 8274.73111
回折光学面Gfの回折格子溝の数 = 5

[樹脂屈折率]
nC nd nF
低屈折率 1.523300 1.527600 1.538500
高屈折率 1.553700 1.556900 1.564800

[非球面データ]
第5面
κ = 0.0000 C2 = -3.061184E-09
C4 = 5.43278E-12 C6 = 0.00000E+00
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

第6面
κ = 0.0000 C2 = 0.00000E+00
C4 = 2.08490E-07 C6 = 0.00000E+00
C8 = 0.00000E+00 C10 = 0.00000E+00

[条件式対応値]
(1)|R/f|= 0.463
(2)N/D= 0.40
(3)nd1= 1.527600
(4)nF1−nC1= 0.0152
(5)nd2= 1.556900
(6)nF2−nC2= 0.011
図14(a)、及び図14(b)は、本発明の第7実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。
諸収差図と30本/mmのときのMTF値が0.842であることから、本実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系は、諸収差、特に軸上色収差を良好に補正し、優れた結像性能を備えていることがわかる。
以上より各実施例に係る色消しレンズ系は、樹脂レンズを用いることで、従来のガラスレンズを用いた色消しレンズ系に比して1/3程度の軽量化を達成している。また、接合レンズと使用波長域において回折効率の良好な密着複層型回折光学素子とを用いることで、製造の容易化と色収差の良好な補正、更には球面収差の良好な補正を達成している。このようにして、特に望遠鏡対物レンズ、カメラレンズ、顕微鏡レンズ等に好適な、軽量かつ製造が容易で、色収差を良好に補正可能な色消しレンズ系を実現することができる。
次に、本発明の色消しレンズ系を備えた双眼鏡について図15に基づき説明する。
図15は、本発明の色消しレンズ系を備えた双眼鏡の構成を示す図である。
本双眼鏡20は、後述する対物レンズ21として上記第1実施例に係る色消しレンズ系を備えた双眼鏡である。
図15に示すように本双眼鏡20は、観察者の左右の眼に対応する左右一対の観察鏡筒20a,20b内に、観察対象物側から光軸に沿って順に、対物レンズ21と、正立光学系22と、接眼レンズ23とそれぞれを備えてなる。この構成の下、観察対象物からの光は対物レンズ21によって集光されて物体像が形成される。この物体像は、正立光学系22によって正立化された後、接眼レンズ23によって拡大される。これにより観察者は、観察対象物を拡大観察することができる。
ここで、本双眼鏡20に対物レンズ21として搭載した上記第1実施例に係る色消しレンズ系は、上記第1実施例において説明したようにその特徴的なレンズ構成によって、軽量かつ製造が容易で、色収差と球面収差を同時に良好に補正することが可能である。したがって本双眼鏡20は、軽量化及び製造の容易化、そして色収差と球面収差の良好な同時補正を実現することが可能となる。
なお、上記第2、第3、第4、第5、第6、第7実施例に係る色消しレンズ系を対物レンズ21として搭載した双眼鏡を構成しても上記双眼鏡20と同様の効果を奏することができる。
また、以上、本発明の色消しレンズ系を備えた光学装置の一例として双眼鏡を示したが、光学装置はこれに限られず、本発明の色消しレンズ系は、望遠鏡、カメラ、顕微鏡等にも勿論適用できる。
以上より、軽量かつ製造が容易で、色収差と同時に球面収差を良好に補正可能な色消しレンズ系、及びそれを用いた光学装置を提供することができる。
本発明の第1実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。 (a)、及び(b)は、本発明の第1実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。 本発明の第2実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。 (a)、及び(b)は、本発明の第2実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。 本発明の第3実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。 (a)、及び(b)は、本発明の第3実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。 本発明の第4実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。 (a)、及び(b)は、本発明の第4実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。 本発明の第5実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。 (a)、及び(b)は、本発明の第5実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。 本発明の第6実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。 (a)、及び(b)は、本発明の第6実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。 本発明の第7実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の構成を示す図である。 (a)、及び(b)は、本発明の第7実施例に係る色消しレンズ系を備えたレンズ系の諸収差図、及び白色光による光軸上のMTFを示す図である。 本発明の色消しレンズ系を備えた双眼鏡の構成を示す図である。
符号の説明
L 色消しレンズ系
OL 色消しレンズ系を備えたレンズ系
L11E,L21E,L31E,L41E,L52E,L61E,L72E 回折光学素子
DE11,DE21,DE31,DE41,DE51,DE61,DE71 第1回折素子要素
DE12,DE22,DE32,DE42,DE52,DE62,DE72 第2回折素子要素
L11,L21,L31,L41,L51,L61,L71 正の屈折力を有する樹脂レンズ
L12,L22,L32,L42,L52,L62,L72 負の屈折力を有する樹脂レンズ
Gf 回折光学面
L13,L23,L33,L43,L53,L73 正立化光学系
L14,L24,L34,L44,L54,L74 正立化光学系
I 像面

Claims (7)

  1. 正の屈折力を有する樹脂レンズと、回折光学素子と、負の屈折力を有する樹脂レンズとを有し、これらは全て接合されており全体として正の屈折力を有し、
    前記回折光学素子は、異なる光学材料からなる2つの回折素子要素を接合して構成されており、その接合面は回折格子溝が形成された回折光学面であることを特徴とする色消しレンズ系。
  2. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の色消しレンズ系。
    0.2≦|R/f|≦1.3
    但し、
    R:前記正の屈折力を有する樹脂レンズにおける像側のレンズ面の曲率半径
    f:前記色消しレンズ系の焦点距離
  3. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の色消しレンズ系。
    0.3≦N/D≦1.8
    但し、
    N:前記回折光学素子における前記回折光学面の前記回折格子溝の数(本)
    D:前記回折光学素子における前記回折光学面の有効半径(mm)
  4. 前記色消しレンズ系は、少なくとも1つの非球面を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の色消しレンズ系。
  5. 前記2つの回折素子要素は、互いに異なり、少なくとも一方は紫外線硬化樹脂からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の色消しレンズ系。
  6. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の色消しレンズ系。
    nd1≦1.54
    0.0145≦nF1−nC1
    1.55≦nd2
    nF2−nC2≦0.013
    但し、
    nd1:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が低くアッベ数が小さい方の前記回折素子要素の材料のd線(波長λ=587.562nm)に対する屈折率
    nF1:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が低くアッベ数が小さい方の前記回折素子要素の材料のF線(波長λ=486.133nm)に対する屈折数
    nC1:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が低くアッベ数が小さい方の前記回折素子要素の材料のC線(波長λ=656.273nm)に対する屈折率
    nd2:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が高くアッベ数が大きい方の前記回折素子要素の材料のd線(波長λ=587.562nm)に対する屈折率
    nF2:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が高くアッベ数が大きい方の前記回折素子要素の材料のF線(波長λ=486.133nm)に対する屈折数
    nC2:前記回折光学素子中の前記2つの回折素子要素のうち、屈折率が高くアッベ数が大きい方の前記回折素子要素の材料のC線(波長λ=656.273nm)に対する屈折率
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の色消しレンズ系を備えていることを特徴とする光学装置。
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