JP2008082888A - 半導体装置及びその試験方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特性確認回路のデータにもとづいて、システムレベルやボードレベルで半導体集積回路の動作条件を変更する。
【解決手段】 プロセッサとしての半導体集積回路1には、テストモードコントローラ11、LBIST12、ヒューズ情報部13、比較回路14、及び比較結果出力部15が設けられている。LBIST12、ヒューズ情報部13及び比較回路14は、半導体集積回路1の特性確認回路として機能し、システムボードレベルで半導体集積回路1の動作電圧を可変モニタし、所定の動作周波数を満足させる動作電圧を算出し、動作電圧を変更できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 プロセッサとしての半導体集積回路1には、テストモードコントローラ11、LBIST12、ヒューズ情報部13、比較回路14、及び比較結果出力部15が設けられている。LBIST12、ヒューズ情報部13及び比較回路14は、半導体集積回路1の特性確認回路として機能し、システムボードレベルで半導体集積回路1の動作電圧を可変モニタし、所定の動作周波数を満足させる動作電圧を算出し、動作電圧を変更できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、回路の動作速度や素子の劣化の程度をモニタする特性確認回路を内蔵した半導体装置に関する。
近年、半導体素子の微細化の進展に伴い、半導体集積回路の高速化、低消費電力化、及び高集積度化が進行している。その結果、製造バラツキによる半導体素子特性、例えば動作速度やリーク電流のバラツキが増大している。また、従来よりも半導体素子に印加される電界や半導体素子に流れる電流密度が増大し、所定の動作条件での半導体集積回路の特性劣化の進行が早くなっている。このため、プロセス変動を確認するモニタ回路や特性劣化をモニタする劣化モニタ回路が半導体集積回路内部に設けられ、製造工程へのフィードバックや半導体集積回路の寿命判定などに用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、特許文献1などに記載されているモニタ回路を内蔵する半導体集積回路では、測定されたデータをもとに、例えば半導体集積回路の動作電圧を上げる、或いは動作周波数を変更することにより現状のスペックで動作可能であるかをシステムレベルやボードレベルで対応することができないという問題点がある。また、半導体集積回路が経年劣化した場合、動作保証ができるかどうかの判定が行えず、レーシングが明らかの場合に、システムがアラートを受け取り、復旧不能としてシステムエラーを発することができないという問題点がある。
特開平8−139276号公報(頁6、図10)
本発明は、特性確認回路のデータにもとづいて、システムレベルやボードレベルで動作条件を変更できる半導体装置及びその試験方法を提供する。
本発明の一態様の半導体装置は、半導体集積回路をスキャンテストするLBISTと、前記半導体集積回路のcritical path attack seed値及びそのseed値に対するMISR期待値を記憶する記憶媒体と、前記critical path attack seed値にもとづいて前記LBISTでスキャンテストされ、前記LBISTから出力されるMISR出力値と前記MISR期待値を比較演算する比較回路とを具備し、前記MISR出力値が前記MISR期待値と一致する場合には前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをpassと判定し、前記MISR出力値が前記MISR期待値と一致しない場合には前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをfailと判定することを特徴とする。
更に、本発明の一態様の半導体装置の試験方法は、LBIST、記憶媒体及び比較回路を有する半導体集積回路と、前記半導体集積回路に電源電圧を供給する電圧レギュレータと、前記半導体集積回路及び前記電圧レギュレータを統括制御するシステムコントローラを備える半導体装置の試験方法であって、前記半導体集積回路からVID読み出し信号を読み出して、前記VID読み出し信号のVID値よりも低い電圧値のVID設定信号を前記電圧レギュレータに出力するステップと、前記VID設定信号にもとづいて前記半導体集積回路に第1の電源電圧を供給し、前記半導体集積回路を起動するステップと、前記半導体集積回路をVIDテストモードに設定するステップと、前記記憶媒体のcritical path attack seed値にもとづいて前記LBISTでスキャンテストされた第1のMISR出力値と前記記憶媒体に予め記憶された前記critical path attack seed値に対するMISR期待値を比較演算し、前記第1のMISR出力値が前記critical path attack seed値に対するMISR期待値と一致する場合、前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをpassと判定し、前記第1のMISR出力値が前記critical path attack seed値に対するMISR期待値と一致しない場合、前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをfailと判定するステップと、前記第1の電源電圧での前記半導体集積回路のpass或いはfail情報を記憶するステップと、前記第1の電源電圧よりも高く、且つ前記VID値よりも低い第2の電源電圧でスキャンテストされた第2のMISR出力値と前記critical path attack seed値に対するMISR期待値を比較して前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをpass或いはfailと判定し、その結果を記憶し、更に前期半導体集積回路が安定してpassするまで電源電圧を順次昇圧して前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをpass或いはfailと判定及び記憶することを繰り返し実行するステップと、記憶された複数の半導体集積回路のpass或いはfail情報から、所定の動作周波数を満足する最適な動作電圧を選択するステップとを具備することを特徴とする。
本発明によれば、特性確認回路のデータにもとづいて、システムレベルやボードレベルで動作条件を変更できる半導体装置及びその試験方法を提供することができる。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施例1に係る半導体装置及びその試験方法について、図面を参照して説明する。図1は半導体集積回路の構成を示すブロック図、図2はLBISTの構成を示すブロック図、図3はシステムボードを示すブロック図である。本実施例では、プロセッサとしての半導体集積回路にLBIST(Logic Built In Self Test)とcritical path attack seed値を記憶するヒューズ情報部を設け、システムボードレベルで半導体集積回路の動作電圧を可変とし、所定の動作周波数を満足させる動作電圧を算出し、動作電圧を変更できる構造となっている。
図1に示すように、プロセッサとしての半導体集積回路1には、テストモードコントローラ11、LBIST12、ヒューズ情報部13、比較回路14、及び比較結果出力部15が設けられている。ここで、LBIST12、ヒューズ情報部13及び比較回路14は、半導体集積回路1の特性確認回路として機能する。
テストモードコントローラ11は、半導体集積回路1内部に設けられているLBIST12やヒューズ情報保持部13などを統括制御し、テストモード設定信号Stmsを入力してテストモードの制御を行う。記憶媒体としてのヒューズ情報部13には、半導体集積回路1のcritical path attack seed値21情報とLBISTでスキャンテストされたMISR期待値情報(critical path attack seed値に対するMISR期待値の情報)22が予め記憶されている。ここで、ヒューズ情報部13には電源が“OFF”された後でも情報が保持される不揮発性メモリを用いるのが好ましい。
LBIST12は、テストモードコントローラ11及びヒューズ情報部13と比較回路14の間に設けられ、 テストモードコントローラ11の指令にもとづいて動作するSTUMPS(Self Testing Using Multiple and Parallel Shift register sequence generator)テスト回路である。
図2に示すように、LBIST12には、LFSR(Linear Feedback Shift Resister)23、位相シフタ24、ロジックコアデザイン部25、及びMISR(Multiple Input Shift Resister)26が設けられている。
LFSR23は、線形帰還シフトレジスタとも呼称され、例えばD型フリップフロップをシリアル接続したシフトレジスタとフィードバック制御を行うX−ORゲートから構成され、ヒューズ情報部13から出力されるcritical path attack seed値21情報の信号である出力信号SO1を入力し、擬似乱数テストパターン信号を発生する。位相シフタ24は、Phase Shifterとも呼称され、複数のX−ORゲートから構成され、LFSR23から出力される擬似乱数テストパターン信号の位相をパラレルシフト出力する。
ロジックコアデザイン部25は、プロッセサコアとしてのCORE Design部であり、ロジックコアデザイン部25には、複数のインターナルスキャンチェーン27とバウンダリースキャンチェーン28が設けられ、複数のスキャンチャネル信号が入力され、位相シフタ24から出力される擬似乱数テストパターン信号がスキャン入力され、スキャン出力がMISR26に出力される。MISR26は、多入力シフトレジスタとも呼称され、圧縮器(Compactorとも呼称される)が設けられ、スキャンテスト結果データの解析を行う。
ここで、LBIST12では、LFSR23で生成されたテストデータはスキャンチェーンが被テスト回路に入出力処理し、MISR26が結果データの圧縮及びシグネチャ解析を行い、その結果をMISR出力値情報である出力信号SO2として出力する。
比較回路14は、LBIST12及びヒューズ情報部13と比較結果出力部15の間に設けられ、MISR26でスキャンテストされたMISR出力値情報である出力信号SO2とMISR期待値情報22である出力信号SO3を入力し、比較演算処理を行い、その結果を出力信号SO4として出力する。
なお、出力信号SO2の値が出力信号SO3の値と一致する場合には半導体集積回路1の動作環境でのfunctionがpassと判定され、出力信号SO2の値が出力信号SO3の値と一致しない場合にはfailと判定される。
比較結果出力部15は、比較回路14から出力されるpass或いはfail情報信号である出力信号SO4を入力し、そのデータを出力信号Soutとして出力し、また一時記憶する。
図3に示すように、半導体装置としてのシステムボード4には、半導体集積回路1、システムコントローラ2、及び電圧レギュレータ3が設けられている。システムコントローラ2は、半導体集積回路1や電圧レギュレータ3を含むシステムボード全体を統括制御し、VID(Voltage Identification)テストモードとして用いられるテストモード設定信号Stmsを半導体集積回路1に出力する。そして、半導体集積回路1から出力される出力信号Sout及びVID読み出し信号SVIDYを入力し、VID設定信号SVIDSを電圧レギュレータ3に出力する。
電圧レギュレータ3は、プロセッサ用電源モジュールであるVRM(Voltage Regulator Module)とも呼称され、システムコントローラ2から出力されるVID設定信号SVIDSを入力し、VID値を有するこの信号にもとづいて半導体集積回路1に電源電圧を供給する。半導体集積回路1は、電圧レギュレータ3から出力される電源電圧により動作する。
ここで、VIDとは、5bit、4bit或いは6bitからなる電圧認識コードの意味で、例えば6bitの場合、0.5%の精度で半導体集積回路1の電源電圧を設定することが可能となる。通常、半導体集積回路1の出荷時に、図示しないLSIテスタなどにより、ヒューズ情報として個々の半導体集積回路1のヒューズ情報部13にVID値は記憶される。このとき、LSIテスタは、半導体集積回路1の所定の動作周波数でのfunction試験を行い、その動作最適電圧値をVID情報として半導体集積回路1に記憶させる。その後、半導体集積回路1は出荷される。
次に、システムボードの起動時動作について図4を参照して説明する。図4は半導体集積回路を動作させるシステムボードの動作を示すフローチャートである。ここで、ヒューズ情報部にはcritical path attack seed値情報とcritical path attack seed値に対するMISR期待値情報のペアが数通り記憶されており、連続してLBIST動作させ数通りのテストが可能な構造となっている。
図4に示すように、まず、図示しないシステム電源が投入されると、システムコントローラ2は、半導体集積回路1からVID情報としてのVID読み出し信号SVIDYを読み出す(ステップS1)。
次に、システムコントローラ2は、読み出したVID読み出し信号SVIDYのVID値よりも若干低めの電源電圧設定用のVID設定信号SVIDSを電圧レギュレータ3に出力する。電圧レギュレータ3は、VID設定信号SVIDSを入力し、この信号にもとづいた電源電圧(第1の電源電圧)を半導体集積回路1に供給し、半導体集積回路1を起動させる(ステップS2)。
続いて、システムコントローラ2は、半導体集積回路1をVIDテストモードに設定する(ステップS3)。そして、ヒューズ情報部13から出力されるcritical path attack seed値信号である出力信号SO1により、LBIST12が動作する。LBIST12の動作結果は、比較回路14でcritical path attack seed値に対するMISR期待値情報22と比較演算され、LBIST12の動作結果がcritical path attack seed値に対するMISR期待値と一致する場合には半導体集積回路1の動作環境でのfunctionがpassと判定され、LBIST12の動作結果がcritical path attack seed値に対するMISR期待値と一致しない場合にはfailと判定される。その結果は出力信号Soutとして、比較結果出力部15からシステムコントローラ2に送信される(ステップS4)。半導体集積回路1が安定してpassするまでシステムコントローラ2は、pass或いはfail情報を記憶する。
次に、システムコントローラ2は、第1の電源電圧がVID値よりも小さく設定されているので、電源電圧としてのVRを所定電圧分だけ昇圧させてLBIST12を動作させ、LBIST12の動作結果とMISR期待値情報22を比較させてpass或いはfail情報を記憶する。この動作(ステップS2乃至S5)は、半導体集積回路1が安定してpassするまで、例えば3回或いは4回程度繰り返し実行される。半導体集積回路1が安定してpassすると繰り返し動作は終了する(ステップS5)。
続いて、システムコントローラ2は、取得した異なる電源電圧での半導体集積回路1のpass或いはfail情報から、所定の動作周波数を満足する最適な動作電圧の確認及び選択を行う(ステップS6)。次に、VIDテストモードから、選択された最適動作電圧値を用いて、システムボード4が再起動される(ステップS7)。
上述したように、本実施例の半導体装置及びその試験方法では、システムボード4には、半導体集積回路1、システムコントローラ2、及び電圧レギュレータ3が設けられている。プロセッサとしての半導体集積回路1には、テストモードコントローラ11、LBIST12、ヒューズ情報部13、比較回路14、及び比較結果出力部15が設けられている。LBIST12、ヒューズ情報部13及び比較回路14は、半導体集積回路1の特性確認回路として機能する。特性確認回路を用いた測定により、システムボード4上の取得された異なる電源電圧での半導体集積回路1のpass或いはfail情報から、所定の動作周波数を満足させる最適動作電圧の確認及び選択が行われ、VIDテストモードから、選択された最適動作電圧値を用いて、システムボード4が再起動される。
このため、毎回起動時に、個々のシステムボード実動作環境下でのオンボード最適電源電圧で、所定の動作周波数を満足させる半導体集積回路の動作が可能となる。そして、半導体集積回路1が経年劣化して所定の動作周波数を満足できなくなった場合でも、システム起動時にその時点での最適な動作電圧を選択するこができ、半導体集積回路1の特性劣化をカバーできる。そして、特性確認回路に既存のSTUMPS回路を用いているので、特性確認回路用として新規の追加回路を最小限にすることができる。
本実施例では、ボードレベルで、プロセッサとしての半導体集積回路1が所定の動作周波数を満足するのかの確認及び動作電圧の変更を行っているが、必ずしもボードレベルに限定されるものではなく、例えばシステムレベルに適用してもよい。また、必ずしも動作周波数を満足するかどうかの確認に限定されるものではなく、任意の動作周波数での確認に適用することができる。
次に、本発明の実施例2に係る半導体装置及びその試験方法について、図面を参照して説明する。図5はシステムボードの構成を示すブロック図、図6はゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路を示すブロック図、図7はRCリッチ回路遅延劣化チェック回路を示すブロック図、図8はクリティカルパス回路遅延劣化チェック回路を示すブロック図、図9はクリティカルパス回路を示すブロック図、図10はPchリッチ回路遅延劣化チェック回路を示すブロック図、図11はNchリッチ回路遅延劣化チェック回路を示すブロック図である。本実施例では、プロセッサとしての半導体集積回路に種々の素子或いはゲートの遅延劣化をそれぞれモニタする特性確認回路としての劣化チェック回路を設け、モニタされた値が所定の範囲外の場合、システムボードにアラートを出力できる構成となっている。
図5に示すように、半導体装置としてのシステムボード4aには、プロセッサとしての半導体集積回路1aとシステムコントローラ2aが設けられている、システムコントローラ2aは、半導体集積回路1aを含むシステムボード全体を統括制御する。
半導体集積回路1aには、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路31e、遅延検出回路32、データ保持部33、及び比較判定部34が設けられている。ここでは、素子の劣化の程度を素子或いはゲートの遅延劣化としてモニタしている。
遅延劣化チェック回路としてのゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31aには、図6に示すように、バッファBU1、バッファBU2、フリップフロップFF1乃至4、2入力NAND回路NAND1a、2入力NAND回路NAND1n、及び2入力X−OR回路XOR1が設けられている。
ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31aは、n個並列接続された2入力NAND回路NAND1の1サイクルの遅延分をチェックできる回路構成となっている。ここで、2入力NAND回路NAND1a、・・・2入力NAND回路NAND1nは、同一特性(遅延特性など)を有し、回路を構成するMOSトランジスタの形状を同一にするのが好ましい。なお、ゲートとして2入力NAND回路(2入力NANDゲート)を用いているが、ANDゲートやNORゲートなどを用いてもよい。
フリップフロップFF1は、バッファBU1から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号として2入力NAND回路NAND1aの入力側及びバッファBU2の入力側に出力する。
2入力NAND回路NAND1aは、フリップフロップFF1と図示しない2番目の2入力NAND回路NAND1の間に設けられ、フリップフロップFF1から出力される信号と高電位側電源Vdd電圧を入力し、論理演算した信号を出力する。ここで、フリップフロップFF1から出力される信号が“High”レベルのとき、2入力NAND回路NAND1aから出力される信号が“Low”レベルとなり、フリップフロップFF1から出力される信号が“Low”レベルのとき、2入力NAND回路NAND1aから出力される信号が“High”レベルとなる。
2入力NAND回路NAND1nは、図示しない(n−1)番目の2入力NAND回路NAND1とフリップフロップFF2の間に設けられ、図示しない(n−1)番目の2入力NAND回路NAND1から出力される信号と高電位側電源Vdd電圧を入力し、論理演算した信号をフリップフロップFF2に出力する。
フリップフロップFF2は、2入力NAND回路NAND1nと2入力X−OR回路XOR1の間に設けられ、2入力NAND回路NAND1nから出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号としてバッファBU1の入力側及び2入力X−OR回路XOR1の入力側に出力する。ここで、フリップフロップFF2から出力され、バッファBU1の入力側に入力される信号は帰還入力信号となる。
フリップフロップFF3は、バッファBU2と2入力X−OR回路XOR1の間に設けられ、バッファBU2から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号として2入力X−OR回路XOR1の入力側に出力する。
2入力X−OR回路XOR1は、フリップフロップFF2及びFF3とフリップフロップFF4の間に設けられ、フリップフロップFF2から出力される信号とフリップフロップFF3から出力される信号を入力し、論理演算した信号を出力する。ここで、フリップフロップFF2から出力される信号とフリップフロップFF3から出力される信号が異なる信号レベルのとき、2入力X−OR回路XOR1から出力される信号は“High”レベルとなる。一方、フリップフロップFF2から出力される信号とフリップフロップFF3から出力される信号が同じ信号レベルのとき、2入力X−OR回路XOR1から出力される信号は“Low”レベルとなる。
フリップフロップFF4は、2入力X−OR回路XOR1から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号SO11aとして遅延検出回路32に出力する。
遅延劣化チェック回路としてのRCリッチ回路遅延劣化チェック回路31bには、図7に示すように、バッファBU1、バッファBU2、フリップフロップFF1乃至4、インバータINV1乃至3、抵抗R1a、抵抗R1n、コンデンサC1a、コンデンサC1n、及び2入力X−OR回路XOR1が設けられている。
RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31bは、抵抗R1と一端が低電位側電源Vssに接続されるコンデンサC1が交互にn個並列接続されたRC遅延回路の1サイクルの遅延分をチェックできる回路構成となっている。ここで、コンデンサC1a、・・・コンデンサC1nは、同一特性(遅延特性など)を有し、同一形状にするのが好ましい。抵抗R1a、・・・抵抗R1nは、同一特性(遅延特性など)を有し、同一形状にするのが好ましい。なお、バッファBU1、バッファBU2、フリップフロップFF2、フリップフロップFF3、及び2入力X−OR回路XOR1は、図6に示すゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路と同じ構成及び動作をするので説明を省略する。
フリップフロップFF1は、バッファBU1から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるときのこのデータ信号をラッチし、出力信号としてインバータINV1の入力側及びバッファBU2の入力側に出力する。
インバータINV1は、フリップフロップFF1とインバータINV2の間に設けられ、フリップフロップFF1から出力される信号を入力し、その信号を反転出力する。
インバータINV2は、インバータINV1とコンデンサC1aの他端及び抵抗R1aの一端の間に設けられ、インバータINV1から出力される信号を入力し、その信号を反転出力する。
コンデンサC1aは、他端がインバータINV2の出力側及び抵抗R1aの一端に接続され、一端が低電位側電源Vssに接続されている。抵抗R1aは、一端がインバータINV2の出力側及びコンデンサC1aの他端に接続され、他端が2番目のコンデンサC1の他端及び2番目の抵抗R1の一端に接続されている。コンデンサC1nは、他端が図示しない(n−1)番目の抵抗R1及び抵抗R1nに接続され、一端が低電位側電源Vssに接続されている。抵抗R1nは、一端が図示しない(n−1)番目の抵抗R1及びコンデンサC1nの他端に接続され、他端がインバータINV3の入力側に接続されている。
インバータINV3は、抵抗R1nとフリップフロップFF2の間に設けられ、抵抗R1nから出力される信号を入力し、反転した信号をフリップフロップFF2に出力する。なお、フリップフロップFF2から出力される信号は帰還信号としてバッファBU1に入力される。
フリップフロップFF4は、2入力X−OR回路XOR1から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号SO11bとして遅延検出回路32に出力する。
ここでは、インバータINV1乃至3を設けているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、インバータを奇数個、例えば1個にしてもよい。また、抵抗R1とコンデンサC1が交互にn個並列接続されたRC遅延回路の1サイクルの遅延分に対するインバータの遅延分の寄与を減少させるために、インバータのドライブ能力、例えばインバータを構成するMOSトランジスタのβ比(ゲート幅Wg/ゲート長Lg)を大きくしてもよい。
遅延劣化チェック回路としてのクリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31cには、図8に示すように、インバータINV4、バッファBU2、フリップフロップFF1乃至4、クリティカルパス回路35、及び2入力X−OR回路XOR1が設けられている。
クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31cは、半導体集積回路1において、STA(Static Timing Analysis)などで判明している速度律速要因となるクリティカルパス回路35を設け、この回路がどの程度遅延劣化するかをチェックできる回路構成となっている。なお、バッファBU2、フリップフロップFF3、及び2入力X−OR回路XOR1は、図6に示すゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路と同じ構成及び動作をするので説明を省略する。
フリップフロップFF1は、インバータINV4から出力される反転信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるときのこのデータ信号をラッチし、出力側のノードN1から出力信号としてクリティカルパス回路35の入力側及びバッファBU2の入力側に出力する。
クリティカルパス回路35には、例えば、図9に示すように、3入力AND回路AND11、3入力AND回路AND12、2入力AND回路AND13、インバータINV11、インバータINV12、3入力NAND回路NAND11、2入力NAND回路NAND12、2入力NAND回路NAND13、2入力NOR回路NOR11、及び抵抗R11が設けられている。
3入力NAND回路NAND11は、ノードN1と2入力NAND回路NAND12の間に設けられ、ノードN1から出力される信号と高電位側電源Vdd電圧(入力側の3入力の内、2入力)を入力し、論理演算した信号を2入力NAND回路NAND12に出力する。
2入力NAND回路NAND12は、3入力NAND回路NAND11と2入力NOR回路NOR11の間に設けられ、3入力NAND回路NAND11から出力される信号と高電位側電源Vdd電圧を入力し、論理演算した信号を2入力NOR回路NOR11に出力する。
2入力NOR回路NOR11は、2入力NAND回路NAND12と3入力AND回路AND11の間に設けられ、2入力NAND回路NAND12から出力される信号と低電位側電源Vss電圧を入力し、論理演算した信号を3入力AND回路AND11に出力する。
3入力AND回路AND11は、2入力NOR回路NOR11とインバータINV11の間に設けられ、2入力NOR回路NOR11から出力される信号と高電位側電源Vdd電圧(入力側の3入力の内、2入力)を入力し、論理演算した信号をインバータINV11に出力する。
インバータINV11は、3入力AND回路AND11と抵抗R11の間に設けられ、3入力AND回路AND11から出力される信号を入力し、反転した信号を抵抗R11に出力する。抵抗R11は、一端がインバータINV11の出力側に接続され、他端がインバータINV12の入力側に接続される。インバータINV12は、抵抗R11と2入力NAND回路NAND13の間に設けられ、抵抗R11から出力される信号を入力し、反転した信号を2入力NAND回路NAND13に出力する。
2入力NAND回路NAND13は、インバータINV12と3入力AND回路AND12の間に設けられ、インバータINV12から出力される信号と高電位側電源Vdd電圧を入力し、論理演算した信号を3入力AND回路AND12に出力する。
3入力AND回路AND12は、2入力NAND回路NAND13と2入力AND回路AND13の間に設けられ、2入力NAND回路NAND13から出力される信号と高電位側電源Vdd電圧(入力側の3入力の内、2入力)を入力し、論理演算した信号を2入力AND回路AND13に出力する。
2入力AND回路AND13は、3入力AND回路AND12とノードN2の間に設けられ、3入力AND回路AND12から出力される信号と高電位側電源Vdd電圧を入力し、論理演算した信号をノードN2に出力する。
フリップフロップFF2は、クリティカルパス回路35と2入力X−OR回路XOR1の間に設けられ、クリティカルパス回路35の出力側のノードN2から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号としてインバータINV4の入力側及び2入力X−OR回路XOR1の入力側に出力する。ここで、フリップフロップFF2から出力され、インバータINV4の入力側に入力される信号は帰還入力信号となる。
フリップフロップFF4は、2入力X−OR回路XOR1から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号SO11cとして遅延検出回路32に出力する。
遅延劣化チェック回路としてのPchリッチ回路遅延劣化チェック回路31dには、図10に示すように、バッファBU1、バッファBU2、フリップフロップFF1乃至4、Nch MOSトランジスタNT1a、Nch MOSトランジスタNT1n、Pch MOSトランジスタPT1a、Pch MOSトランジスタPT1n、抵抗R21a、抵抗R21n、及び2入力X−OR回路XOR1が設けられている。MOSトランジスタは、MOS FETとも呼称される。ここでは、MOSトランジスタを用いているがMIS(Metal Insulator Semiconductor) FETを用いてもよい。
Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31dは、Nch MOSトランジスタNT1及びPch MOSトランジスタPT1から構成されるインバータと抵抗R21が交互にn個並列接続された回路の1サイクルの遅延分をチェックできる回路構成となっている。
ここで、抵抗R21a、・・・抵抗R21nは同一特性(遅延特性など)を有し、同一形状が好ましい。Nch MOSトランジスタNT1a、・・・Nch MOSトランジスタNT1nは、同一特性(遅延特性など)を有し、Pch MOSトランジスタPT1a、・・・Pch MOSトランジスタPT1nは、同一特性(遅延特性など)を有している。
Nch MOSトランジスタNT1a、・・・Nch MOSトランジスタNT1nのβ比(ゲート幅寸法/ゲート長寸法)は、例えば1(Wg=Lg)に設定され、Pch MOSトランジスタPT1a、・・・Pch MOSトランジスタPT1nのβ比(ゲート幅寸法/ゲート長寸法)は、例えば5に設定されている。即ち、Pch MOSトランジスタのドライブ能力を大きくしている。なお、バッファBU1、バッファBU2、フリップフロップFF2、フリップフロップFF3、及び2入力X−OR回路XOR1は、図6に示すゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路と同じ構成及び動作をするので説明を省略する。
フリップフロップFF1は、バッファBU1から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号としてPch MOSトランジスタPT1a及びNch MOSトランジスタNT1aから構成されるインバータの入力側とバッファBU2の入力側に出力する。
Pch MOSトランジスタPT1aは、ソースが高電位側電源Vddに接続され、ドレインがNch MOSトランジスタNT1aのドレインに接続され、ゲートにフリップフロップFF1から出力される信号を入力する。Nch MOSトランジスタNT1aは、ソースが低電位側電源Vssに接続され、ゲートにフリップフロップFF1から出力される信号を入力する。Pch MOSトランジスタPT1a及びNch MOSトランジスタNT1aから構成されるインバータは、フリップフロップFF1から出力される信号を反転する。
抵抗R21aは、一端がPch MOSトランジスタPT1aのドレイン及びNch MOSトランジスタNT1aのドレインに接続され、他端が図示しない2番目のPch MOSトランジスタPT1のゲート及び2番目のNch MOSトランジスタNT1のゲートに接続されている。
Pch MOSトランジスタPT1nは、ソースが高電位側電源Vddに接続され、ドレインがNch MOSトランジスタNT1nのドレインに接続され、ゲートが図示しない(n−1)番目の抵抗R21に接続されている。Nch MOSトランジスタNT1nは、ソースが低電位側電源Vssに接続され、ゲートが図示しない(n−1)番目の抵抗R21に接続されている。Pch MOSトランジスタPT1n及びNch MOSトランジスタNT1nから構成されるインバータは、(n−1)番目の抵抗R21から出力される信号を反転する。
抵抗R21nは、一端がPch MOSトランジスタPT1nのドレイン及びNch MOSトランジスタNT1nのドレインに接続され、他端がフリップフロップFF2に接続されている。
フリップフロップFF2は、抵抗R21nと2入力X−OR回路XOR1の間に設けられ、抵抗R21nから出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号としてバッファBU1の入力側及び2入力X−OR回路XOR1の入力側に出力する。ここで、フリップフロップFF2から出力され、バッファBU1の入力側に入力される信号は帰還入力信号となる。
フリップフロップFF4は、2入力X−OR回路XOR1から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号SO11dとして遅延検出回路32に出力する。
遅延劣化チェック回路としてのNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eには、図11に示すように、バッファBU1、バッファBU2、フリップフロップFF1乃至4、Nch MOSトランジスタNT11a、Nch MOSトランジスタNT11n、Pch MOSトランジスタPT11a、Pch MOSトランジスタPT11n、抵抗R31a、抵抗R31n、及び2入力X−OR回路XOR1が設けられている。
Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eは、Nch MOSトランジスタNT11及びPch MOSトランジスタPT11から構成されるインバータと抵抗R31が交互にn個並列接続された回路の1サイクルの遅延分をチェックできる回路構成となっている。
ここで、抵抗R31a、・・・抵抗R31nは同一特性(遅延特性など)を有している。Nch MOSトランジスタNT11a、・・・Nch MOSトランジスタNT11nは、同一特性(遅延特性など)を有し、Pch MOSトランジスタPT11a、・・・Pch MOSトランジスタPT11nは、同一特性(遅延特性など)を有している。
Nch MOSトランジスタNT11a、・・・Nch MOSトランジスタNT11nのβ比(ゲート幅寸法/ゲート長寸法)は、例えば1(Wg=Lg)に設定され、Pch MOSトランジスタPT11a、・・・Pch MOSトランジスタPT11nのβ比(ゲート幅寸法/ゲート長寸法)は、例えば1(Wg=Lg)に設定されている。Nch MOSトランジスタはPch MOSトランジスタよりも移動度が大きいので、Nch MOSトランジスタのドライブ能力が大きくなる。なお、バッファBU1、バッファBU2、フリップフロップFF2、フリップフロップFF3、及び2入力X−OR回路XOR1は、図6に示すゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路と同じ構成及び動作をするので説明を省略する。
フリップフロップFF1は、バッファBU1から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号としてPch MOSトランジスタPT11a及びNch MOSトランジスタNT11aから構成されるインバータの入力側とバッファBU2の入力側に出力する。
Pch MOSトランジスタPT11aは、ソースが高電位側電源Vddに接続され、ドレインがNch MOSトランジスタNT11aのドレインに接続され、ゲートにフリップフロップFF1から出力される信号を入力する。Nch MOSトランジスタNT11aは、ソースが低電位側電源Vssに接続され、ゲートにフリップフロップFF1から出力される信号を入力する。Pch MOSトランジスタPT11a及びNch MOSトランジスタNT11aから構成されるインバータは、フリップフロップFF1から出力される信号を反転する。
抵抗R31aは、一端がPch MOSトランジスタPT11aのドレイン及びNch MOSトランジスタNT11aのドレインに接続され、他端が図示しない2番目のPch MOSトランジスタPT11のゲート及び2番目のNch MOSトランジスタNT11のゲートに接続されている。
Pch MOSトランジスタPT11nは、ソースが高電位側電源Vddに接続され、ドレインがNch MOSトランジスタNT11nのドレインに接続され、ゲートが図示しない(n−1)番目の抵抗R31に接続されている。Nch MOSトランジスタNT11nは、ソースが低電位側電源Vssに接続され、ゲートが図示しない(n−1)番目の抵抗R31に接続されている。Pch MOSトランジスタPT11n及びNch MOSトランジスタNT11nから構成されるインバータは、(n−1)番目の抵抗R31から出力される信号を反転する。
抵抗R31nは、一端がPch MOSトランジスタPT11nのドレイン及びNch MOSトランジスタNT11nのドレインに接続され、他端がフリップフロップFF2に接続されている。
フリップフロップFF2は、抵抗R31nと2入力X−OR回路XOR1の間に設けられ、抵抗R31nから出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号としてバッファBU1の入力側及び2入力X−OR回路XOR1の入力側に出力する。ここで、フリップフロップFF2から出力され、バッファBU1の入力側に入力される信号は帰還入力信号となる。
フリップフロップFF4は、2入力X−OR回路XOR1から出力される信号をデータ信号として入力し、クロック信号CLKが立ち上がるとき、このデータ信号をラッチし、出力信号SO11eとして遅延検出回路32に出力する。
遅延検出回路32は、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31aから出力される出力信号SO11a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31bから出力される出力信号SO11b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31cから出力される出力信号SO11c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31dから出力される出力信号SO11d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eから出力される出力信号SO11eを入力する。そして、入力された出力信号からそれぞれ遅延劣化チェック回路の信号伝播時間を検出し、その値を出力信号SO12としてデータ保持部33に出力し、また出力信号SO13として比較判定部34に出力する。
ここで、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eでは、入力されるクロック信号CLKのクロック周波数を可変し、2入力X−OR回路X−OR1から出力される出力レベルが変化するどうかを確認して、変化したときのクロック周波数から各チェック回路の信号伝播時間を算出する。
具体的には、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eは、予め1サイクル程度分だけ遅延させる回路が内蔵され(他の内蔵される通常回路の遅延量は、この遅延回路の遅延量よりも少ない)、クロック信号CLKのクロック周波数を徐々に高くし、2入力X−OR回路X−OR1から出力される出力レベルが変化するクロック周波数(f)より、回路信号伝播時間(t)が求まる。この回路信号伝播時間(t)が、予め設定された1サイクル分の遅延量と異なる場合、両者の差異が製造バラツキ要因と判定できる。
そして、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eが経時変動劣化し、2入力X−OR回路X−OR1から出力される出力レベルが変化するクロック周波数(fa)より、その時点での回路信号伝播時間(ta)が求まるが、この時、経時変動による劣化遅延量は(ta−t)と判定できる。
クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31cの場合、他の回路より、所定の遅延分だけ遅延すると予め見積もっておくことで、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eと同様に判定及び動作速度の算出が可能となる。
データ保持部33は、遅延検出回路32から出力されたゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eの回路信号伝播時間を記憶する。ここで、記憶される値は、半導体集積回路1aの初期動作時から経年劣化した時の遅延劣化チェック回路の動作速度値である。データ保持部33は電源が“OFF”された後でも情報が保持される不揮発性メモリを用いるのが好ましい。
比較判定部34は、遅延検出回路32から出力される出力信号SO13(一番新しい或いは測定された時点での遅延劣化チェック回路の回路信号伝播時間情報)とデータ保持部33から出力される出力信号SO14(予め記憶された半導体集積回路1aの初期動作時或いは経年劣化途中での遅延劣化チェック回路の回路信号伝播時間情報)を入力し、比較演算し、それぞれ遅延劣化チェック回路の遅延劣化量を算出する。
この遅延劣化量の内少なくとも1つ以上が予め設定された遅延劣化量よりも大きい場合、システムボード4aとして復旧することが困難であると判断し、アラート信号としての出力信号Soutaをシステムボード4a内部及び外部に出力する。
また、すべての遅延劣化量が予め設定された遅延劣化量よりも小さく、且つ現在設定されている動作条件で半導体集積回路1aが所定動作周波数を満足しない場合、半導体集積回路1aの所定動作周波数を満足させる動作条件に変更する信号としての出力信号Soutaをシステムボード4a内部及び外部に出力する。
ここで、予め設定された遅延劣化量は、シミュレーションを用いた算出結果、或いは蓄積された半導体装置1aの信頼性試験データをもちいた算出結果を採用するのが好ましい。
次に、システムボードの起動時動作について図12を参照して説明する。図12は半導体集積回路を動作させるシステムボードの動作を示すフローチャートである。
図12に示すように、まず、図示しないシステム電源が投入されると、システムコントローラ2aの指令により、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eの動作速度が測定される(ステップS11)。
次に、予め記憶された半導体集積回路1aの初期動作時での動作速度に対して、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eがどの程度遅延劣化したのか算出される(ステップS12)。
続いて、比較判定部34で遅延劣化量の判定が行われる(ステップS13)。ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eの遅延劣化量が、すべて、予め設定された遅延劣化量よりも小さく、且つ現在設定されている動作条件で半導体集積回路1aが所定動作周波数を満足する場合にはシステムボード4aの動作条件は維持される。
ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eの遅延劣化量が、すべて、予め設定された遅延劣化量よりも小さく、且つ現在設定されている動作条件で半導体集積回路1aが所定動作周波数を満足しない場合、比較判定部34から出力される出力信号Soutaにもとづいて、半導体集積回路1aが所定動作周波数を満足する動作条件(例えば、電源電圧を上昇)に変更される(ステップS14)。次に、システムコントローラ2aの指令によりシステムボード4aは再起動される(ステップS15)。
ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eの遅延劣化量の内、少なくとも1つ以上が予め設定された遅延劣化量よりも大きい場合、アラート信号としての出力信号Soutaがシステムボード4a内部及び外部に出力される(ステップS16)。次に、アラート信号がシステムコントローラ2aに入力され、システムボード4aとして復旧することが困難であると判断され、システムエラー信号が発せられる(ステップS17)。
上述したように、本実施例の半導体装置及びその試験方法では、システムボード4aには、プロセッサとしての半導体集積回路1aとシステムコントローラ2aが設けられている。半導体集積回路1aには、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路31e、遅延検出回路32、データ保持部33、及び比較判定部34が設けられている。ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eは素子或いはゲートの遅延劣化をそれぞれモニタする。
このため、毎回起動時に、個々のシステムボード実動作環境下で特性確認回路の遅延劣化量が確認され、最新の半導体集積回路1aの状況をモニタすることができる。また、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eの遅延劣化量が、すべて、予め設定された遅延劣化量よりも小さく、且つ現在設定されている動作条件で半導体集積回路1aが所定動作周波数を満足しない場合、比較判定部34から出力される出力信号Soutaにもとづいて、所定動作周波数を満足する動作条件に変更することができる。そして、ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路31a、RCリッチ回路遅延劣化チェック回路31b、クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路31c、Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路31d、及びNchリッチ回路遅延劣化チェック回路31eの遅延劣化量の内、少なくとも1つ以上が予め設定された遅延劣化量よりも大きい場合、アラート信号としての出力信号Soutaがシステムボード4a内部及び外部に出力され、アラート信号がシステムコントローラ2aに入力され、システムボード4aとして復旧することが困難であると判断され、システムエラー信号が発せられるので、早期にシステム異常を検知することができる。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよい。
例えば、本実施例では、半導体集積回路をプロセッサにしているが、マイコン、CPU(Central Processing Unit)やSoC(System on a chip)などにも適用できる。
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) ゲートの遅延劣化をモニタするゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路と、RCの遅延劣化をモニタするRCリッチ回路遅延劣化チェック回路と、クリティカルパス回路の遅延劣化をモニタするクリティカルパス回路遅延劣化チェック回路と、インバータを構成するPch MOSトランジスタの遅延劣化をモニタするPchリッチ回路遅延劣化チェック回路と、及びインバータを構成するNch MOSトランジスタの遅延劣化をモニタするNchリッチ回路遅延劣化チェック回路と、前記ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記RCリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路、前記Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路及び前記Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路から出力される回路信号伝播時間情報と予めデータ保持部に記憶されている前記ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記RCリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路、前記Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路及び前記Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路の回路信号伝播時間情報を、それぞれ比較演算して遅延劣化量の算出及び前記遅延劣化量の判定を行う比較判定部とを有する半導体集積回路と、前記半導体集積回路を統括制御するシステムコントローラとを具備し、前記ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記RCリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路、前記Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路及び前記Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路の遅延劣化量が所定の遅延劣化量よりもすべて小さく、且つ前記半導体集積回路の動作周波数が所定の値を満足しない場合、前記半導体集積回路の動作条件を変更し、前記ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記RCリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路、前記Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路及び前記Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路の遅延劣化量の少なくとも1つ以上が前記所定の遅延劣化量よりも大きい場合、アラート信号を出力することを特徴とする半導体装置。
(付記1) ゲートの遅延劣化をモニタするゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路と、RCの遅延劣化をモニタするRCリッチ回路遅延劣化チェック回路と、クリティカルパス回路の遅延劣化をモニタするクリティカルパス回路遅延劣化チェック回路と、インバータを構成するPch MOSトランジスタの遅延劣化をモニタするPchリッチ回路遅延劣化チェック回路と、及びインバータを構成するNch MOSトランジスタの遅延劣化をモニタするNchリッチ回路遅延劣化チェック回路と、前記ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記RCリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路、前記Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路及び前記Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路から出力される回路信号伝播時間情報と予めデータ保持部に記憶されている前記ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記RCリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路、前記Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路及び前記Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路の回路信号伝播時間情報を、それぞれ比較演算して遅延劣化量の算出及び前記遅延劣化量の判定を行う比較判定部とを有する半導体集積回路と、前記半導体集積回路を統括制御するシステムコントローラとを具備し、前記ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記RCリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路、前記Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路及び前記Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路の遅延劣化量が所定の遅延劣化量よりもすべて小さく、且つ前記半導体集積回路の動作周波数が所定の値を満足しない場合、前記半導体集積回路の動作条件を変更し、前記ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記RCリッチ回路遅延劣化チェック回路、前記クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路、前記Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路及び前記Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路の遅延劣化量の少なくとも1つ以上が前記所定の遅延劣化量よりも大きい場合、アラート信号を出力することを特徴とする半導体装置。
(付記2) 前記ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路は、入力側の一方が高電位側電源に接続される2入力NAND回路が複数並列接続されている付記1記載の半導体装置。
(付記3) 前記RCリッチ回路遅延劣化チェック回路は、一方が低電位側電源に接続されるコンデンサと一端が前記コンデンサの他端に接続される抵抗が交互に複数並列接続されている付記1記載の半導体装置。
(付記4) 前記クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路は、前記半導体集積回路に設けられるクリティカルパス回路と同一構成のクリティカルパス回路が設けられている付記1記載の半導体装置。
(付記5) 前記Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路は、高電位側電源と低電位側電源の間に設けられたPch MOSトランジスタ及びNch MOSトランジスタから構成されるインバータとインバータの出力側に設けられる抵抗が交互に複数並列接続されている付記1記載の半導体装置。
(付記6) 前記Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路は、高電位側電源と低電位側電源の間に設けられたPch MOSトランジスタ及びNch MOSトランジスタから構成されるインバータとインバータの出力側に設けられる抵抗が交互に複数並列接続されている付記1記載の半導体装置。
1、1a 半導体集積回路
2、2a システムコントローラ
3 電圧レギュレータ
4、4a システムボード
11 テストモードコントローラ
12 LBIST
13 ヒューズ情報部
14 比較回路
15 比較結果出力部
21 critical path attack seed値
22 MISR期待値情報
23 LFSR
24 位相シフタ
25 ロジックコアデザイン部
26 MISR
27 インターナルスキャンチェーン
28 バウンダリースキャンチェーン
31a ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路
31b RCリッチ回路遅延劣化チェック回路
31c クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路
31d Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路
31e Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路
32 遅延検出回路
33 データ保持部
34 比較判定部
35 クリティカルパス回路
AND11、AND12 3入力AND回路
AND13 2入力AND回路
BU1、BU2 バッファ
C1a、C1n コンデンサ
CLK クロック信号
FF1〜4 フリップフロップ
INV1〜4、INV11、INV12 インバータ
N1、N2 ノード
NAND1a、NAND1n、NAND12、NAND13 2入力NAND回路
NAND11 3入力NAND回路
NT1a、NT1n、 NT11a、NT11n Nch MOSトランジスタ
NOR11 2入力NOR回路
PT1a、PT1n、 PT11a、PT11n Pch MOSトランジスタ
R1a、R1n、R11、R21a、R21n、 R31a、R31n 抵抗
SO1〜4、SO11a〜11e、SO12〜14、Sout 、Souta 出力信号
Stms テストモード設定信号
SVIDS VID設定信号
SVIDY VID読み出し信号
XOR1 2入力X−OR回路
Vdd 高電位側電源
Vss 低電位側電源
2、2a システムコントローラ
3 電圧レギュレータ
4、4a システムボード
11 テストモードコントローラ
12 LBIST
13 ヒューズ情報部
14 比較回路
15 比較結果出力部
21 critical path attack seed値
22 MISR期待値情報
23 LFSR
24 位相シフタ
25 ロジックコアデザイン部
26 MISR
27 インターナルスキャンチェーン
28 バウンダリースキャンチェーン
31a ゲートリッチ回路遅延劣化チェック回路
31b RCリッチ回路遅延劣化チェック回路
31c クリティカルパス回路遅延劣化チェック回路
31d Pchリッチ回路遅延劣化チェック回路
31e Nchリッチ回路遅延劣化チェック回路
32 遅延検出回路
33 データ保持部
34 比較判定部
35 クリティカルパス回路
AND11、AND12 3入力AND回路
AND13 2入力AND回路
BU1、BU2 バッファ
C1a、C1n コンデンサ
CLK クロック信号
FF1〜4 フリップフロップ
INV1〜4、INV11、INV12 インバータ
N1、N2 ノード
NAND1a、NAND1n、NAND12、NAND13 2入力NAND回路
NAND11 3入力NAND回路
NT1a、NT1n、 NT11a、NT11n Nch MOSトランジスタ
NOR11 2入力NOR回路
PT1a、PT1n、 PT11a、PT11n Pch MOSトランジスタ
R1a、R1n、R11、R21a、R21n、 R31a、R31n 抵抗
SO1〜4、SO11a〜11e、SO12〜14、Sout 、Souta 出力信号
Stms テストモード設定信号
SVIDS VID設定信号
SVIDY VID読み出し信号
XOR1 2入力X−OR回路
Vdd 高電位側電源
Vss 低電位側電源
Claims (5)
- 半導体集積回路をスキャンテストするLBISTと、
前記半導体集積回路のcritical path attack seed値及びそのseed値に対するMISR期待値を記憶する記憶媒体と、
前記critical path attack seed値にもとづいて前記LBISTでスキャンテストされ、前記LBISTから出力されるMISR出力値と前記MISR期待値を比較演算する比較回路と、
を具備し、前記MISR出力値が前記MISR期待値と一致する場合には前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをpassと判定し、前記MISR出力値が前記MISR期待値と一致しない場合には前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをfailと判定することを特徴とする半導体装置。 - スキャンテストを行うLBISTと、critical path attack seed値及びそのseed値に対するMISR期待値を記憶する記憶媒体と、前記critical path attack seed値にもとづいて前記LBISTでスキャンテストされ、前記LBISTから出力されるMISR出力値と前記critical path attack seed値に対するMISR期待値を比較演算する比較回路とを有し、前記MISR出力値が前記critical path attack seed値に対するMISR期待値と一致する場合には動作環境でのfunctionをpassと判定し、前記MISR出力値が前記critical path attack seed値に対するMISR期待値と一致しない場合には動作環境でのfunctionをfailと判定する半導体集積回路と、
テストモード設定信号を前記半導体集積回路に出力し、VID読み出し信号を前記半導体集積回路から入力し、前記半導体集積回路から出力されるpass或いはfail情報を記憶し、VID設定信号を出力するシステムコントローラと、
前記VID設定信号を入力し、前記半導体集積回路に前記VID設定信号にもとづいた電源電圧を供給する電圧レギュレータと、
を具備することを特徴とする半導体装置。 - LBIST、記憶媒体及び比較回路を有する半導体集積回路と、前記半導体集積回路に電源電圧を供給する電圧レギュレータと、前記半導体集積回路及び前記電圧レギュレータを統括制御するシステムコントローラを備える半導体装置の試験方法であって、
前記半導体集積回路からVID読み出し信号を読み出して、前記VID読み出し信号のVID値よりも低い電圧値のVID設定信号を前記電圧レギュレータに出力するステップと、
前記VID設定信号にもとづいて前記半導体集積回路に第1の電源電圧を供給し、前記半導体集積回路を起動するステップと、
前記半導体集積回路をVIDテストモードに設定するステップと、
前記記憶媒体のcritical path attack seed値にもとづいて前記LBISTでスキャンテストされた第1のMISR出力値と前記記憶媒体に予め記憶された前記critical path attack seed値に対するMISR期待値を比較演算し、前記第1のMISR出力値が前記critical path attack seed値に対するMISR期待値と一致する場合、前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをpassと判定し、前記第1のMISR出力値が前記critical path attack seed値に対するMISR期待値と一致しない場合、前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをfailと判定するステップと、
前記第1の電源電圧での前記半導体集積回路のpass或いはfail情報を記憶するステップと、
前記第1の電源電圧よりも高く、且つ前記VID値よりも低い第2の電源電圧でスキャンテストされた第2のMISR出力値と前記critical path attack seed値に対するMISR期待値を比較して前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをpass或いはfailと判定し、その結果を記憶し、更に前期半導体集積回路が安定してpassするまで電源電圧を順次昇圧して前記半導体集積回路の動作環境でのfunctionをpass或いはfailと判定及び記憶することを繰り返し実行するステップと、
記憶された複数の半導体集積回路のpass或いはfail情報から、所定の動作周波数を満足する最適な動作電圧を選択するステップと、
を具備することを特徴とする半導体装置の試験方法。 - 素子或いはゲートの遅延劣化をモニタする少なくとも1つの遅延劣化チェック回路と、前記遅延劣化チェック回路から出力される動作速度情報と予めデータ保持部に記憶されている前記遅延劣化チェック回路の動作速度情報を、それぞれ比較演算して遅延劣化量の算出及び前記遅延劣化量の判定を行う比較判定部とを有する半導体集積回路と、
前記半導体集積回路を統括制御するシステムコントローラと、
を具備し、前記遅延劣化チェック回路の遅延劣化量が所定の遅延劣化量よりもすべて小さく、且つ前記半導体集積回路の動作周波数が所定の値を満足しない場合、前記半導体集積回路の動作条件を変更し、前記遅延劣化チェック回路の遅延劣化量が前記所定の遅延劣化量よりも大きい場合、アラート信号を出力することを特徴とする半導体装置。 - 素子或いはゲートの遅延劣化をモニタする少なくとも1つの遅延劣化チェック回路、データ保持部及び比較判定部を有する半導体集積回路と、システムコントローラとを備える半導体装置の試験方法であって、
前記遅延劣化チェック回路の動作速度を測定するステップと、
測定された前記遅延劣化チェック回路の動作速度と予めデータ保持部に記憶されている前記第1及び第2の遅延劣化チェック回路の動作速度を比較演算し、前記第1及び第2の遅延劣化チェック回路の遅延劣化量をそれぞれ算出するステップと、
前記遅延劣化量が所定の遅延劣化量よりもすべて小さく、且つ前記半導体集積回路の動作周波数が所定の値を満足しない場合、前記半導体集積回路の電源電圧を変更するステップと、
前記遅延劣化量が前記所定の遅延劣化量よりも大きい場合、アラート信号を出力し、装置全体が復旧困難であると判断してシステムエラー信号を発するステップと、
を具備することを特徴とする半導体装置の試験方法。
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