JP2008080462A - 保護カバー及び保護カバーの製造方法 - Google Patents

保護カバー及び保護カバーの製造方法 Download PDF

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浩輔 若森
Koji Tsukamoto
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Abstract

【課題】クーラント液が付着した場合であっても、劣化し又は膨潤することがなく、長期間安定して使用することができる新規な保護カバーを提供する。
【解決手段】工作機械を構成する加工ヘッドの移動案内面を覆う保護カバー1であって、金属材料により細長い板状であって少なくとも両端には穴3dが成形された複数のカバー部材3と、これらのカバー部材3とカバー部材3とを両側において互いに連結する連結部材5とを備え、各カバー部材3の両側部と連結部材5の両側部には、凹条部3g,3hとこの凹条部3g,3hに挿通される凸条部5a,5bとが相対的に形成されてなり、凹条部3g,3h内に挿通された凸条部5a,5bを中心に、カバー部材と連結部材5とが互いに回動自在に連結されてなるとともに、各連結部材5は、水素化ニトリルゴムにより一体成形されてなるように構成したものである。

【選択図】 図2

Description

本発明は、工作機械の加工ヘッドの案内面を保護するために使用される保護カバー及び保護カバーの製造方法に関し、特に、金属材料により細長い板状に成形されたカバー部材が連結部材により互いに連結されてなる保護カバー及び保護カバーの製造方法に関するものである。
工作機械には、X方向及び/又はY方向若しくはZ方向に直線的に駆動する加工ヘッドが設けられ、こうした加工ヘッドの移動範囲にはレール状又は軸状その他の案内面が形成され、この案内面に沿って上記加工ヘッドが移動する構造とされている。しかし、加工の際に排出される切粉や塵埃等が上記案内面に付着すると、上記加工ヘッド等の精度に支障を来たし、或いは故障の原因となる場合がある。そこで、従来、こうした加工ヘッド等の案内面を塵埃等から保護するために、保護カバーが使用されている。この保護カバーは、金属材料により細長い板状のカバー部材が連結部材により連結されてなるものであり、上記各カバー部材は、アルミニウムやステンレススチールなどを素材とし、また上記連結部材は、ウレタン系の樹脂が素材とされている。また、従来の保護カバーは、各カバー部材と連結部材とによる連結部位を中心に回動可能となされ、該連結部位において撓む構造とされている。そして、こうした従来の保護カバーは、一端が上記工作ヘッドに固定され、他端側は該加工ヘッドの移動により自重で垂れ下がるように配置されていたりするものや、他端側が巻き取り軸により巻き取られる構造のものがある(特許文献1参照)。
実用新案登録第3098874号公報
ところで、上記工作機械による金属加工の工程においては、加工工具によりワークを加工する際に、加工工具やワークを冷却して切削性を維持する目的で、加工部にクーラント液を供給し冷却する場合が多い。したがって、こうしたクーラント液が、加工中において上記保護カバーに付着する場合が多い。
しかしながら、上述した従来の保護カバーでは、工作機械によるワークの加工の際に排出される切粉や塵埃等が上記案内面に付着することを防止できるものの、上記クーラント液が付着することにより、上記連結部材が劣化し又は膨潤することにより、均等に撓まなくなったり、部分的に切断されたりすることがある。
そこで、本発明は、上述した従来の保護カバーが有する課題を解決するために提案されたものであって、上記クーラント液が付着した場合であっても、劣化し又は膨潤することがなく、長期間安定して使用することができる新規な保護カバーを提供することを目的とするものである。
上述した目的を達成するため、第1の発明(請求項1記載の発明)は、工作機械を構成する加工ヘッドの移動案内面を覆う保護カバーであって、金属材料により細長い板状であって少なくとも両端には穴が成形された複数のカバー部材と、これらのカバー部材とカバー部材とを両側において互いに連結する連結部材とを備え、上記各カバー部材の両側部と上記連結部材の両側部には、凹条部とこの凹条部に挿通される凸条部とが相対的に形成されてなり、上記凹条部内に挿通された凸条部を中心に、上記カバー部材と連結部材とが互いに回動自在に連結されてなるとともに、上記各連結部材は、水素化ニトリルゴムにより一体成形されてなることを特徴とするものである。
この第1の発明では、各連結部材は、水素化ニトリルゴムにより一体成形されてなることから、耐薬品性、耐熱性、耐候性を向上させることができ、特に、工作機械による加工時において使用されるクーラント液による劣化・膨潤を有効に防止することができる。なお、上記各カバー部材の両端に形成された穴は、互いに連通してなるものであっても良いし、互いに独立したものであっても良い。また、上記連結部材の素材である水素化ニトリルゴムは、水素化率80%以上であることが好ましく、耐熱性及び耐オゾン性の特性をさらに発揮するためには90%以上が好ましい。なお、この第1の発明を構成するカバー部材の両端に形成された穴は、それぞれが独立して形成されているものばかりではなく、該カバー部材の一端から他端に亘って貫通した穴(貫通穴)が形成されているものであっても良い。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)に係る保護カバーの製造方法は、請求項1記載の保護カバーを構成するカバー部材と、少なくともこれらのカバー部材の全長よりも長尺となされ上記請求項1記載の保護カバーを構成する連結部材とを互いに連結することにより連結体を得るカバー部材連結工程と、上記各カバー部材の一端に形成された穴内に挿入される挿入部が均等に配列された一方の櫛状体を、該各カバー部材の一端に形成された穴内に挿入するとともに、各カバー部材の他端に形成された穴内に挿入される挿入部が均等に配列された他方の櫛状体を、該各カバー部材の他端に形成された穴内に挿入する位置決め工程と、上記一方及び他方の櫛状体により位置決めされた連結体を構成する各カバー部材の側部近傍をかしめ、該カバー部材と連結部材とを一体化させる一体化工程と、上記各カバー部材の両端からはみ出した連結部材を切断する切断工程と、を備えてなることを特徴とするものである。
この第2の発明では、連結体は、上記一方及び他方の櫛状体により位置決めされた上で、一体化工程に移行し、かしめられることから、カバー部材連結工程を経た連結体は、互いに隣り合うカバー部材とカバー部材との間隔は部分的に偏ったり傾斜したりすることがない。特に、上記一体化工程においては、カバー部材と連結部材とが互いに一体化されるようかしめるが、この際にカバー部材とカバー部材とが互いに離間してしまうことを有効に防止することができる。したがって、この発明によれば、隣り合う各カバー部材が常に平行で等間隔の保護カバーを安定的に製造することができ、さらにこうした製造方法により製造されるカバー部材によれば、どの位置においても均等に回動するものとなり、部分的に回動範囲が大きく又は小さくなる危険性がない。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、前記一方及び他方の櫛状体には、前記各カバー部材の端部からはみ出した連結部材が収容される凹溝が形成されてなることを特徴とするものである。
この第3の発明では、上記凹溝内に、各カバー部材の端部からはみ出した連結部材が収容されることから、一体化工程においてかしめられる際、上記はみだした部位が折れ曲がるなど完成品である保護カバーを構成する連結部材が保護カバーの端部よりも短くなったり長くなったりする危険性を防止することができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、ベース板と、このベース板の上面に固定され方形状の開口が形成された枠体とを備え、上記枠体の厚みは、請求項1記載の保護カバーを構成するカバー部材に形成された穴よりも下方に位置する肉厚と同じか又は薄肉とされてなるとともに、該開口のうち前記カバー部材の長手方向を収容する内法は、該カバー部材の長さよりも僅かに長いものとされ、前記位置決め工程において、各カバー部材を位置決めした一方及び他方の櫛状体を、上記枠体上に載置し、次いで、上記一体化工程に移行することを特徴とするものである。
この第4の発明では、一体化工程においてかしめられた後、上記はみ出した連結部材を、切断刃等により簡単に切断することができる。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)に係る保護カバーでは、各連結部材は、水素化ニトリルゴムにより一体成形されてなることから、耐薬品性、耐熱性、耐候性を向上させることができ、特に、工作機械による加工時において使用されるクーラント液による劣化・膨潤を有効に防止することができるので、保護カバーの長寿命化を図ることができるとともに、工作機械の精度維持を図ることができる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)に係る保護カバーの製造方法では、一方及び他方の櫛状体により位置決めされた上で、一体化工程に移行し、かしめられることから、カバー部材連結工程を経た連結体は、互いに隣り合うカバー部材とカバー部材との間隔は部分的に偏ったり傾斜したりすることがないので、保護カバーの品質の向上を図ることができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)では、一方及び他方の櫛状体の凹溝内に、各カバー部材の端部からはみ出した連結部材が収容されることから、一体化工程においてかしめられる際、はみだした部位が折れ曲がるなど完成品である保護カバーを構成する連結部材が保護カバーの端部よりも短くなったり長くなったりする危険性を防止することができるので、均一な品質を維持することができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)では、一体化工程においてかしめられた後、はみ出した連結部材を、切断刃により簡単に切断することができるので、安定した品質を維持することができる。
以下、本発明を実施するための保護カバー及び保護カバーの製造方法に係る最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。まず、この実施の形態に係る保護カバー1は、工作機械を構成する加工ヘッドの移動案内面を覆う保護カバー1であって、図1に示すように、金属材料により細長い板状であって少なくとも両端には穴が成形された複数のカバー部材3と、これらのカバー部材3とカバー部材3とを両側において互いに連結する連結部材5とを備えて構成される。
これらのうち、複数のカバー部材3は、アルミニウム合金を素材としてそれぞれの断面形状が、図2に示す両側部に形成された半円状の左側部3a及び右側部3bと、これら両側部3a,3bを結ぶ平坦な胴部3cとで一体的に所定の長さの細長い板状にそれぞれ成型されている。これらカバー部材3の断面中心部には矩形状の長穴3dが、図1に示す長手方向の一端3eから他端3fまでの全長に亘って貫通するようにそれぞれ形成されている。また、図2に示す両側部3a,3b内には中空円形状の凹条部3g,3hと、これら凹条部3g,3hとそれぞれ対応する両側部3a,3bの外周との間には、切欠き3j,3kとが、一端3eから他端3fまでの全長に亘ってそれぞれ形成されている。
これらのカバー部材3の隣接する両側部において互いに連結する連結部材5は、水素化ニトリルゴム(HNBR)を素材としてそれぞれの断面形状が、図2に示す両側部に形成された凸条部5a,5bと、これら一方の凸条部5a及び他方の5bを結ぶ平坦な胴部5cとで一体的に、図4に示す一端5eから他端5fまでの全長に亘って細長い長尺状にそれぞれ成型されている。
そして、これらの連結部材5の一方の凸条部5aと胴部5cの凸条部5a側とは、カバー部材3の一方の凹条部3gと切欠き3jとに挿通可能な相似形状に形成されているとともに、他方の凸条部5bと胴部5cの凸条部5b側とは、カバー部材3の他方の凹条部3hと切欠き3kとに挿通可能な相似形状に形成されている。なお、連結部材5の全長は、後述する切断による定寸前においては、図4に示すように、カバー部材3よりもそれぞれ長く形成されている。
次に、これらのカバー部材3と連結部材5とが互いに連結されてなる保護カバー1は、図2に示すカバー部材3の一方の凹条部3g及び切欠き3jに、連結部材5の一方の凸条部5a及び胴部5cの凸条部5a側が、かつ、他方の凹条部3h及び切欠き3kに、連結部材5の他方の凸条部5b及び胴部5cの凸条部5b側がそれぞれ挿通されることで連鎖されるとともに、カバー部材3と連結部材5とは、互いに回動自在にそれぞれ連結されている。
また、保護カバー1を構成するそれぞれのカバー部材3の図1に示す裏面3rであって、図3に示す一端3e近傍の両側部には、かしめ部3m,3nと、かしめ部3p,3qとが並列して刻設されとともに、図3には図示されていない他端3f(図1参照)近傍の両側部にも同様なかしめ部が刻設されている。これらのかしめ部3m,3n、3p,3q等は、図7及び図8に示す後述のかしめ工具21の切刃21m、21n等により、カバー部材3の両側部を上方から押圧することで、当該カバー部材3の両側部3a,3bの各かしめ部分の表面側を没入させるとともに、これら各かしめ部分の内周面側を膨出させて連結部材5に喰い込ませて、カバー部材3と連結部材5とを一体化させる。
そして、カバー部材3の図2に示す一方の凹条部3g及び切欠き3jと他方の凹条部3h及び切欠き3kとに挿通された連結部材5が軸方向又は軸直角方向にずれると、当該連結部材5の一端5e又は他端5fが、カバー部材3の図1に示す一端3e又は他端3fから突出又は没入したり、隣接するカバー部材3とカバー部材3との間隔が部分的に偏ったり傾斜したりするが、一端3eの近傍にそれぞれ刻設されたかしめ部3m,3n及びかしめ部3p,3qと、図示しない他端3fにそれぞれ刻設されたかしめ部とにより、これらの不具合現象を防止することができる。
次に上記のとおり構成された保護カバー1の作用効果について説明する。所定の長さと幅に調製された保護カバー1は、図1に示すように、水平部分の右端のカバー部材3が、この右端のカバー部材3に取付けられたアングル7を介して、図示しない工作機械の加工ヘッドに固定されるとともに、水平部分の左端部に設置された回動自在な案内ローラ7を介して下方へ垂下されて、この保護カバー1により、進退移動する加工ヘッドの図示しない案内部材が覆われている。なお、保護カバー1の両側は、図示しない枠体等により切粉や塵埃が入り込まないようになっている。
そして、上記保護カバー1にクーラント液が付着した場合において、各連結部材5は、水素化ニトリルゴムにより一体成形されてなることから、保護カバー1の耐薬品性、耐熱性、耐候性を向上させることができるとともに、劣化・膨潤を有効に防止することができる。
次いで、保護カバーの製造方法に係る実施の形態ついて説明する。図1に示す保護カバー1の製造方法は、カバー部材3と連結部材5とを互いに連結することにより連結体2を得るカバー部材連結工程(図4参照)と、各カバー部材3に形成された一端3e側の長穴3d内に一方の櫛状体である位置決め治具11の挿入突子11cと、他端3f側の長穴3d内に他方の櫛状体である位置決め治具12の挿入突子12cをそれぞれ挿入する位置決め工程(図4参照)と、一方及び他方の位置決め治具11,12により位置決めされた連結体2の各カバー部材3の両側部3a,3bをかしめて一体化させる一体化工程(図7参照)と、各カバー部材3の両端からはみ出した連結部材5を切断する切断工程と、により製造される。
これらの各工程で用いられる治具工具のうち、位置決め工程において、各カバー部材3の隣接する間隔を一定に揃えるべく位置決めする一方の位置決め治具11は、図4に示すように、直方体状の本体11aの前面11bに複数個の挿入部である挿入突子11cが、連結体2を構成する各カバー部材3の一端3e側の長穴3dにそれぞれ挿入可能な外形形状であるとともに、対向する各カバー部材3の一端3e側の長穴3dとそれぞれ等間隔な櫛歯状に突設されている。
この一方の位置決め治具11の表面11sには、図5に示すように、各挿入突子11cの間に複数の凹溝11eが、対向する各連結部材5の一端5eの幅よりもそれぞれ広い幅の溝幅で、各連結部材5の一端5eの厚さよりもそれぞれ深い溝深さで形成されるとともに、各連結部材5の一端5eが各カバー部材3の一端3eからそれぞれ突出する突出長さよりも、位置決め治具11の凹溝11eの前面11bからの奥行きがそれぞれ深く形成され、各カバー部材3の一端3eからはみ出した各連結部材5の一端5eがそれぞれ収容できるようになっている。
また、他方の位置決め治具12は、図4に示す直方体状の本体12aの前面12bに複数個の挿入部である挿入突子12cが、連結体2を構成する各カバー部材3の他端3f側の長穴3d(一端3e側からの貫通穴)に挿入可能な外形形状であるとともに、対向する各カバー部材3の他端3f側の長穴3dと等間隔な櫛歯状に突設されている。この他方の位置決め治具12の表面12sにも、前記一方の位置決め治具11と同様の図示しない凹溝が形成され、各カバー部材3の他端3fからはみ出した各連結部材5の他端5eがそれぞれ収容できるようになっている。
したがって、各カバー部材3の一端3e側の長穴3dに、一方の位置決め治具11の各挿入突子11cをそれぞれ挿入するとともに、各カバー部材3の他端3f側の長穴3dに、他方の位置決め治具12の各挿入突子12cをそれぞれ挿入することで、連結体2を構成する各カバー部材3の間隔は均等に配列された状態で拘束される。
次の一体化工程で用いられる図6に示す据付治具6は、ベース板13の上面に重合された枠体14が、8個のボルト15により螺着されるとともに、連結体2を収容する方形状の開口14aが形成されている。この枠体14の開口14aは、連結体2を構成するカバー部材3の長手方向を収容する内法の一側面14bから他側面14cまでの距離が、カバー部材3の長さよりも僅かに長く形成され、連結体2を僅少な隙間で開口14a内に収容できるようになっている。
また、枠体14の厚み(開口14aの深さ)14tは、図2に示す各カバー部材3の胴部3cの表面3s側のそれぞれの厚み3tと等しいか又は薄肉に形成され、連結体2を据付治具6の開口14a内に収容した場合に、図4に示す各連結部材5の一端5e又は他端5fの下面が、枠体14の上面14dに干渉しないようになっている。なお、枠体14の開口14a側面に立設された摘み板16,17は、ベース板13から枠体14を離隔する場合に摘んで持ち上げるものである。
また、この据付治具6との協働で用いるかしめ工具21は、図7に示すように、下面に各カバー部材3の両側部3a,3bに対応するかしめる切刃21m、21nと、これらと並列する図8に示す切刃21p、21qとがそれぞれ突設され、これらの切刃21m,21n、21p,21qを各カバー部材3の両側部3a,3bに押圧することで、図3に示すようなかしめ部3m,3n、3p,3qが形成できる。また、このかしめ工具21の上面には、工具ホルダ22が図示しないボルトにより螺着され、図8に示す補強リブ22a、22bによりかしめ工具21の撓みを防止している。そして、このかしめ工具21は工具ホルダ22を介して、上下移動する加圧ヘッド23に固定されている。
そして、保護カバーの製造方法に係る最初のカバー部材連結工程においては、予め、この工程で用いる各カバー部材3の全長を所定長にそれぞれ定寸するとともに、各連結部材5の全長を図4に示すカバー部材3の両端3e,3fから突出する程度にカバー部材3の全長よりも長い全長に切断しておく。
そのうえで、図2に示すカバー部材3の一方の凹条部3gと切欠き3jとに、連結部材5の一方の凸条部5aと胴部5cの凸条部5a側とを挿入するとともに、隣接するカバー部材3の他方の凹条部3hと切欠き3kとに、当該連結部材5の他方の凸条部5bと胴部5cの凸条部5b側とを挿入して、図4に示すように、カバー部材3の一端3e側から他端3f側に連結部材5をそれぞれ挿通させることにより、カバー部材3と連結部材5とを連鎖状に連結することにより連結体2を得ることができる。このように、連結部材5を介して隣接するカバー部材3が連結されるので、隣接するカバー部材3は回動自在になり、例えば、図1に示す保護カバー1のように、水平部と垂直部との間を自在に屈曲させることができる。
なお、上記カバー部材連結工程において挿入された各連結部材5の両端は、各カバー部材3の一端3e及び他端3fからそれぞれはみ出しており、後述する切断工程により所定長に切断される。また、このカバー部材連結工程における連結部材5の挿入は、手作業により挿入できるが、機械化により自動挿入することもできる(詳細な説明は省略する)。
次の位置決め工程においては、前のカバー部材連結工程により連結された連結体2を構成する各カバー部材3の一端3e側の長穴3dに、これらの長穴3dとそれぞれ対向する一方の位置決め治具11の挿入突子11cを挿入するとともに、各カバー部材3の一端3eを位置決め治具11の前面11bにそれぞれ当接させて、各カバー部材3のそれぞれの一端3eを均一に揃える。また、各カバー部材3の他端3f側の長穴3dには、これらの長穴3dとそれぞれ対向する他方の位置決め治具12の挿入突子12cを挿入するとともに、各カバー部材3の他端3fを位置決め治具12の前面12bにそれぞれ当接させて、各カバー部材3のそれぞれの他端3fを均一に揃える。
このように、連結体2を構成する各カバー部材3の間隔は、一端3e側は一方の位置決め治具11の各挿入突子11cがそれぞれ挿入されることで、また、他端3f側は他方の位置決め治具12の各挿入突子12cがそれぞれ挿入することで、連結体2を構成する各カバー部材3の間隔は均等に配列された状態で拘束される。これらの作業の終了後には、一方の位置決め治具11の図5に示す凹溝11e内に、各連結部材5の一端5eが収容されているかを確認するとともに、他方の位置決め治具12の図示しない凹溝内にも、各連結部材5の他端5fが収容されているかを確認し、収容されていない場合には、収容されるように修正する。
そして、一方及び他方の櫛状体である位置決め治具11,12のそれぞれの表面11s,12sには、各カバー部材3の両端3e,3fからはみ出した連結部材5の一端5e及び他端5fが収容される凹溝(位置決め治具11の場合は、図3に示す凹溝11e)が形成されているので、各カバー部材3の両端からはみ出した連結部材5が収容され、一体化工程においてかしめられる際、上記はみだした連結部材5の一端5e又は他端5fが 折れ曲がったり、保護カバー1の端部よりも短くなったり長くなったりすること防止することができる。
これらの確認が終了した後に、連結体2に一方の位置決め治具11と他方の位置決め治具12とが挿入された組付け体を、図6に示す据付治具6を構成する枠体14の開口14a内に挿入し、この開口14a内のベース板13上に載置した後、6個のボルト18により一方の位置決め治具11と他方の位置決め治具12とを枠体14に螺着して固定する。なお、この位置決め工程における作業手順は、上記のほか、据付治具6に連結体2を載置してから、連結体2に一方の位置決め治具11と他方の位置決め治具12とを挿入してもよい。
次の一体化工程においては、前の位置決め工程により連結体2を構成する各カバー部材3の間隔が均等に配列された状態で拘束された据付治具6(図6参照)を、図7に示すかしめ工具21の下方に配置し、図3に示す各カバー部材3の一端3e側の両側部3a,3bの位置が、かしめ部3m,3nとかしめ部3p,3qとを形成する、かしめ工具21の切刃21m,21nと切刃21p,21qとに対向する位置で、前記据付治具6を位置決めして、図示しない加圧装置の図7に示すテーブル19に設置する。
この据付治具6が設置された後、加圧装置の加圧ヘッド23を下降させて、各カバー部材3の一端3e側の両側部3a,3bに、かしめ工具21の切刃21m,21nと切刃21p,21qとを当接させ、かつ、押圧して、図3に示すかしめ部3m,3nとかしめ部3p,3qとをそれぞれ形成する。
また、各カバー部材3の他端3f側の両側部3a,3bに、図3に示すかしめ部3m,3nとかしめ部3p,3qと同様のかしめ部を形成する場合も、上記と同様に前記据付治具6を位置決めして、図示しない加圧装置のテーブル19に設置した後、加圧装置の加圧ヘッド23を下降させて、各カバー部材3の他端3f側の両側部3a,3bに、かしめ工具21の切刃21m,21nと切刃21p,21qとを当接させ、かつ、押圧して、図3に示すかしめ部3m,3nとかしめ部3p,3qと同様のかしめ部をそれぞれ形成する。
このようにして、各カバー部材3の両端3e,3f側にかしめ部が形成された後、図示しない、加圧装置から据付治具6とともに連結体2を取り外し、その据付治具6上の一方の位置決め治具11と他方の位置決め治具12とともに連結体2を、ボルト18を緩めることで据付治具6から取り外した後、連結体2から一方の位置決め治具11と他方の位置決め治具12とを除外して、次の工程の作業に備える。
次の切断工程においては、前の一体化工程により一体化された連結体2を構成する各カバー部材3の両端部3e,3fからは、連結部材5の一端5e及び他端5fがはみ出しているので(図4参照)、これらの一端5e及び他端5fを図示しない切断手段により、各カバー部材3の一端3eから他端3fまでの全長と略同一の長さにそれぞれ切断し、図1に示すような保護カバー1の形成が完成する。
次いで、上述した保護カバーの製造方法に係る作用効果を説明する。連結体2は、一方の位置決め治具11と他方の位置決め治具12とにより位置決めされた上で、一体化工程に移行し、かしめられることから、カバー部材連結工程を経た連結体2は、互いに隣り合うカバー部材3とカバー部材3との間隔は部分的に偏ったり傾斜したりすることがない。特に、上記一体化工程においては、カバー部材3と連結部材5とが互いに一体化されるようかしめるが、この際にカバー部材3とカバー部材3とが互いに離間してしまうことを有効に防止することができる。
なお、本発明に係る保護カバー及び保護カバーの製造方法の実施の形態においては、保護カバー1を構成するカバー部材3の一端3e側及び他端3f側にそれぞれ形成したかしめ部は、カバー部材3の一端3e側を示す図3のように、かしめ部3m,3nと、かしめ部3p,3qとの2列にしたが、1列又は3列以上でもよい。
本発明の実施の形態に係る保護カバーを示す斜視図である。 図1に示す保護カバーのA矢視による部分側面図である。 図2に示す保護カバーのB矢視による斜視図である。 保護カバーのカバー部材連結工程の説明図であって、その斜視図である。 保護カバーの位置決め工程の説明図であって、その斜視図である。 保護カバーの一体化工程に用いる据付治具の斜視図である。 保護カバーの一体化工程の説明図であって、その側面図である。 保護カバーの一体化工程に用いるかしめ工具の正面図である。
符号の説明
1 保護カバー
2 連結体
3 カバー部材
3a,3b 両側部
3d 長穴
3e,3f 両端
3g,3h 凹条部
3m,3n、3p,3q かしめ部
3r 裏面
3s 表面
5 連結部材
5a,5b 凸条部
5e 一端
5f 他端
6 据付治具
11 位置決め治具
11c 挿入突子
11e 凹溝
11s 表面
12 位置決め治具
12c 挿入突子
12s 表面
13 ベース板
14 枠体
14a 開口
21 かしめ工具
21m,21n、21p,21q 切刃

Claims (4)

  1. 工作機械を構成する加工ヘッドの移動案内面を覆う保護カバーであって、
    金属材料により細長い板状であって少なくとも両端には穴が成形された複数のカバー部材と、これらのカバー部材とカバー部材とを両側において互いに連結する連結部材と、を備え、
    上記各カバー部材の両側部と上記連結部材の両側部には、凹条部とこの凹条部に挿通される凸条部とが相対的に形成されてなり、上記凹条部内に挿通された凸条部を中心に、上記カバー部材と連結部材とが互いに回動自在に連結されてなるとともに、
    上記各連結部材は、水素化ニトリルゴムにより一体成形されてなることを特徴とする保護カバー。
  2. 請求項1記載の保護カバーを構成するカバー部材と、少なくともこれらのカバー部材の全長よりも長尺となされ上記請求項1記載の保護カバーを構成する連結部材とを互いに連結することにより連結体を得るカバー部材連結工程と、
    上記各カバー部材の一端に形成された穴内に挿入される挿入部が均等に配列された一方の櫛状体を、該各カバー部材の一端に形成された穴内に挿入するとともに、各カバー部材の他端に形成された穴内に挿入される挿入部が均等に配列された他方の櫛状体を、該各カバー部材の他端に形成された穴内に挿入する位置決め工程と、
    上記一方及び他方の櫛状体により位置決めされた連結体を構成する各カバー部材の側部近傍をかしめ、該カバー部材と連結部材とを一体化させる一体化工程と、
    上記各カバー部材の両端からはみ出した連結部材を切断する切断工程と、を備えてなることを特徴とする保護カバーの製造方法。
  3. 前記一方及び他方の櫛状体には、前記各カバー部材の端部からはみ出した連結部材が収容される凹溝が形成されてなることを特徴とする請求項2記載の保護カバーの製造方法。
  4. ベース板と、このベース板の上面に固定され方形状の開口が形成された枠体とを備え、上記枠体の厚みは、請求項1記載の保護カバーを構成するカバー部材に形成された穴よりも下方に位置する肉厚と同じか又は薄肉とされてなるとともに、該開口のうち前記カバー部材の長手方向を収容する内法は、該カバー部材の長さよりも僅かに長いものとされ、
    前記位置決め工程において、各カバー部材を位置決めした一方及び他方の櫛状体を、上記枠体上に載置し、次いで、上記一体化工程に移行することを特徴とする請求項3記載の保護カバーの製造方法。
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