JP2008080198A - 気液分離構造およびこれを用いた燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より効率的に気液分離させることのできる気液分離機構およびこれを用いた燃料電池を提供することを目的とする。
【解決手段】 気液分離構造29は芯棒100と芯棒100に巻き回されるガス透過性チューブ101等から構成される。ガス透過性チューブ101は内側に、気体を透過する気液分離膜が設けられている。ガス透過性チューブ101は芯棒100の周りにらせん状に巻き回される。遠心力の効果により密度の大きい液体粒子は芯棒100から離れる位置に、密度の小さい気体粒子は芯棒100に近づく位置に分かれる。密度の小さい気泡は特にガス透過性チューブ101の芯棒100に近い位置に集められるため、気泡がガス透過性チューブ101の中心部に留まることなく、チューブ壁に接触する頻度が増える。遠心力により気泡がチューブ壁に接触しやすくなるため、気液分離の効率が上がる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、燃料電池に関し、特に気液分離構造に関する。
現在、携帯可能なノート型のパーソナルコンピュータ、モバイル機器等の電子機器の電源としては、主に、リチウムイオンバッテリなどの二次電池が用いられている。近年、これら電子機器の高機能化に伴う消費電力の増加や更なる長時間使用の要請から、高出力で充電の必要のない小型燃料電池が新たな電源として期待されている。燃料電池には種々の形態があるが、特に、燃料としてメタノール溶液を使用するダイレクトメタノール方式の燃料電池(以下、DMFCと称する)は、水素を燃料とする燃料電池に比べて燃料の取扱いが容易で、システムが簡易である。DMFCは発電の際に排出される未使用燃料を再度発電のために使用することができるため、小型で長時間運転が求められる電子機器の電源として適している。
液体用のポンプを有する液循環系では、ポンプの安定動作性を考慮すると、系内への気体の混入が好ましくなく、気体を系外に分離させる気液分離機構が設けられていることが多い。系内での気体の発生は化学物質の反応によるものや、温度や圧力の上昇によるものなど様々である。系内での気体の発生因子が多いことから気液分離機構の役割は大きく、高い気液分離性能が要求される。
液体中の気泡を分離する技術として、例えば特許文献1に記載したものが挙げられる。微細な気泡を含む液体の流入口を有する螺旋パイプと、螺旋パイプの流出口と連通した脱気室と、分離された気体を脱気室から抜き出す手段等で構成される。螺旋パイプは微細な気泡が互いに合体・粗粒化し、脱気室中を浮上して液体から分離するのに必要な長さを有している。微細な気泡が互いに合体・粗粒化して、浮上速度が大きくなった気泡が脱気室中を浮上して液体から分離することで、気液分離を行うことができる。
特開平8−117506号公報
しかし、上記の方式の場合、脱気室に巻き回された螺旋パイプを利用し気泡を粗粒化するものの、液体そのものは一度脱気室に液体を貯めてから別途気体を抜き出す。そのため、一度脱気室に液体を貯めなくては気液分離できないこと、装置が大型化しやすいこと、等の問題がある。
そこで本発明の目的は、より効率的に気液分離させることのできる気液分離機構およびこれを用いた燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る気液分離構造は、前面と後面を有するケースと、前記ケースの前面に設けられ、流体が流入する流入口と、前記ケースの後面に設けられ、流体が流出する流出口と、前記流入口から流入し前記流出口から流出する流体が流れるとともに、前記流体中の気体を透過するチューブと、を備え、前記チューブは前記前面と後面との間でらせん形状に形成されるらせん部を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明に係る燃料電池は、液体燃料を収容するタンクと、アノードとカソードを有し、前記液体燃料と酸素を化学反応させて発電を行う起電部と、前記起電部から排出される排出流体が前記タンクへ流れる配管と、前記配管上に設けられ、前面と後面を有するケースと、前記ケースの前面に設けられ、流体が流入する流入口と、前記ケースの後面に設けられ、流体が流出する流出口と、前記流入口から流入し前記流出口から流出する流体が流れるとともに、前記流体中の気体を透過するチューブと、を備え、前記チューブは前記前面と後面との間でらせん形状に形成されるらせん部を有することを特徴とする。
本発明によれば、より効率的に気液分離させることのできる気液分離機構およびこれを用いた燃料電池を提供することができる。
以下本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は本発明に係る燃料電池装置を示す外観斜視図である。図2は燃料電池装置をノート型コンピュータに接続した状態を示す外観斜視図である。
燃料電池1は例えばノート型コンピュータ10の外部電源として用いられる。この燃料電池1はダイレクトメタノール方式の燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)である。メタノールと水を混合した予混合液を燃料とし、この予混合液を空気中の酸素と電解質膜で化学反応させることによって発電させる。このDMFCは、水素を燃料に用いる燃料電池よりも取り扱いが容易で、装置全体を小型にまとめることができる。
燃料電池1は、略直方体に形成された本体11と、本体11の底に沿って平坦に延出した載置部12とを有している。本体11の壁部には多数の通気孔11aが形成されている。本体11の内部には後述する発電部が納められている。本体11の一部は、カバー11bとして取り外せるように形成されている。本体11のカバー11bを取り外した部分には後述する燃料タンクが入れられている。
載置部12は、ノート型コンピュータ10の後部とドッキングできるように形成されている。載置部12の内部には、後述する制御部が設けられている。制御部は発電部の動作を制御する。載置部12の上面には、ノート型コンピュータ10を連結するロック機構13と、燃料電池1から電力をノート型コンピュータ10に供給するためのコネクタ14とが設けられている。
ロック機構13は、載置部12上の3箇所に配置されており、それぞれ位置決め突起13aとフック13bとを備える。ノート型コンピュータ10の後部底面には、ロック機構13に連結される係合孔、およびコネクタ14に接続されるソケットが設けられている。
ノート型コンピュータ10が載置部12に押し当てられると、ロック機構13がノート型コンピュータ10の係合孔に挿入される。フック13bによって載置部12にノート型コンピュータ10が保持される。その結果、ノート型コンピュータ10のソケットがコネクタ14と電気的に接続される。この状態で、本体11に設けられたスイッチがオンにされると、燃料電池1は、発電を開始する。
載置部12は、さらにイジェクトボタン15を備える。このイジェクトボタン15を押すと、ロック機構13のフック13bが解除され、ノート型コンピュータ10を燃料電池1から取り外すことができるようになる。
図3は燃料電池の発電システムの系統図である。図4は発電部のセル構造を模式的に示した図である。燃料電池1は、発電部20と、燃料電池1の動作を制御する制御部21とを備えている。制御部21は発電部20の制御を行う他、ノート型コンピュータ10との通信を行う通信制御部としての機能を有する。発電部20は本体11内に設けられており、制御部21は載置部12内に設けられている。
発電部20は、発電を行うための中心となるスタック22を有する他、燃料となるメタノールを収納する燃料カートリッジ23を備えている。スタック22は、化学反応によって発電を行う発電部として機能する。燃料カートリッジ23には高濃度のメタノールが封入されている。燃料カートリッジ23は、燃料を消費した時には容易に交換できるよう、着脱可能となっている。
発電部20は燃料、その他の流体を流す液体流路と、空気、その他の気体を流す気体流路と、を備えている。液体流路には、燃料カートリッジ23の出力部に配管接続された燃料ポンプ24、燃料ポンプ24の出力部に配管を介して接続された混合タンク25、混合タンク25の出力部に接続された送液ポンプ26が設けられる。送液ポンプ26の出力部は配管91を介してスタック22のアノード(燃料極)27に接続される。配管91は、混合タンク25からスタック22にメタノール水溶液を送出するための流路を規定している。
送液ポンプ26とスタック22との間で、配管91にはイオンフィルタ28が設けられている。混合タンク25の出力部は、送液ポンプ26、イオンフィルタ28を介してアノード(燃料極)27に接続されている。イオンフィルタ28は例えば金属イオン吸着物質を用いて実現され、配管91を介して混合タンク25からスタック22に向けて送出されるメタノール水溶液中に含まれる金属イオンを吸着することにより、メタノール水溶液から金属イオンを除去する。
アノード27の出力部は配管92を介して混合タンク25の入力部に接続されている。配管92上の、アノード27と混合タンク25の間には気液分離構造29が設けられている。配管92は、スタック22のアノード27から排出される液体、つまり化学反応で用いられなかった未反応メタノール水溶液等を混合タンク25に戻す流路を規定している。また、発電反応に伴って生成された二酸化炭素は、気液分離構造29で気化される。気化した二酸化炭素は配管94aを介して湿った空気とともに排気フィルタ60を通過し、最終的には排気口58から外部へ排気される。
配管92上には混合タンク25に回収される液体を冷却するために、必要に応じて放熱用のフィンやファンを設けても良い。
一方、気体流路には、吸気口50、送気ポンプ51が設けられる。送気バルブ52が配置された配管93を介して、送気ポンプ51がスタック22のカソード(空気極)53に接続される。配管94a、94bを介して、凝縮器54がカソード53の出力部に接続される。また、混合タンク25の出力部は、混合タンクバルブ59が配置された配管94aを介して凝縮器54に接続されている。凝縮器54は排気バルブ57を介して排気口58に接続される。凝縮器54と排気バルブ57は配管96、98を介して接続され、凝縮器54と排気バルブ57との間には排気フィルタ60が設けられる。
凝縮器54は、カソード53の出力部から排出される排出流体(水蒸気、水)を冷却するカソード冷却部として機能する。凝縮器54には図示しないフィンが備えられ、水蒸気を効果的に凝縮する。凝縮器54に対向して冷却ファン55が配設されている。凝縮器54による冷却により、水蒸気は凝固され、またカソード53の出力部から排出される水の温度も低下される。これにより、水回収タンク56から配管96を介して流れる水の温度は45℃〜50℃程度となる。
後に詳述するように、発電反応に伴って発電部20のアノード27側には二酸化炭素が生成され、カソード53側には水(水蒸気)が生成される。アノード27側で生じた二酸化炭素および化学反応に供されなかったメタノール溶液は、気液分離構造29で気体と液体に分離される。
次に、燃料電池1における発電部20の発電メカニズムについて、燃料と空気(酸素)の流れに沿って説明する。図4に示すように、まず、燃料カートリッジ23内の高濃度メタノールは、燃料ポンプ24によって、混合タンク25に供給される。混合タンク25の内部で高濃度メタノールは、回収された水やアノード27からの低濃度メタノール(発電反応の残余分)等と混合されて希釈され、低濃度メタノール水溶液が生成される。低濃度メタノール水溶液の濃度は発電効率の高い濃度、例えば3〜6%、を保てるように制御される。この濃度制御は、例えば、濃度センサ62の検出結果を基に燃料電池1の制御部21が、燃料ポンプ24によって混合タンク25に供給される高濃度メタノールの量を制御することによって実現される。または、混合タンク25に環流する水の量を水回収ポンプ63等で制御することによって実現できる。
混合タンク25には、混合タンク25内のメタノール水溶液の液量を検出する液量センサ64や、温度を検出する温度センサ65が設けられ、これらセンサの検出結果は制御部21に送られて発電部20の制御などに使用される。
混合タンク25で希釈されたメタノール水溶液は送液ポンプ26によって、配管91を介してスタック22へ圧送され、アノード27に注入される。送液ポンプ26からのメタノール水溶液はイオンフィルタ28によって金属イオンが除去された後に、スタック22のアノード27に送られる。図4に示すように、アノード27では、メタノールの酸化反応が行われることで電子が発生する。酸化反応で生成される水素イオン(H+)はスタック22内の固体高分子電解質膜70を透過してカソード53に達する。
空気(酸素)は、空気供給部を構成する送気ポンプ51により、吸気口50から取り込まれ、加圧された後、送気バルブ52から配管93を介しスタック22のカソード(空気極)53に供給される。カソード53では、酸素(O2)の還元反応が進行し、外部の負荷からの電子(e-)と、アノード27からの水素イオン(H+)と酸素(O2)とから水(H2O)が水蒸気として生成される。この水蒸気はカソード53から排出され、凝縮器54に入る。凝縮器54では、冷却ファン55によって水蒸気が冷却されて水(液体)となり、水回収タンク56内に一時的に蓄積される。この回収された水は水回収ポンプ63によって混合タンク25へと環流し、高濃度メタノールを希釈する循環システムが構成される。
アノード27で行われる酸化反応によって生成される二酸化炭素は、反応に供されなかったメタノール水溶液とともに気液分離構造29に導入される。気液分離構造29により分離された二酸化炭素は、配管94aを通りカソード53からの配管94bと合流され凝縮器54へ向かう。凝縮器54で凝縮されずに残る湿り空気は、配管96に導入される。スタック22から排出する気体に含まれるメタノール成分を清浄化し、無害化し、放出しなくてはならないため、排気フィルタ60をスタック22より下流側に設けている。排気フィルタ60で無害化された気体は排気口58から燃料電池1の外に放出される。分離されたメタノール水溶液は配管92を通って混合タンク25に還流する。
図5は本発明の実施形態に係る気液分離構造に用いられるガス透過性チューブを示す外観斜視図である。図6はガス透過性チューブの断面を示す図である。図3に示したような液体用のポンプを有する液循環系では、送液ポンプ26の安定動作のため循環系内への気体の混入は好ましくない。そのため、液循環系の外に気体を分離させる気液分離構造29が設けられている。液循環系内での気体の発生は化学物質の反応によるものや温度や圧力の上昇によるものなど様々であり、気液分離構造29の役割は大きい。図3で示したように、気液分離構造29はアノード27と混合タンク25の間の配管92上に設けられる。
気液分離構造29は芯棒100と芯棒100に巻き回されるガス透過性チューブ101、芯棒100とガス透過性チューブ101を取り囲むケース102等から構成される。ガス透過性チューブ101には、例えばポリアミド系、ポリスルホン系、ポリミド系等の多孔質の高分子材料が用いられ、気体を透過させることができる。ガス透過性チューブ101は芯棒100の周りにらせん状に巻き回される。芯棒100はケース102内で動かず安定するように固定されるのが望ましい。なお、芯棒100を用いなくても、ガス透過性チューブ101が、らせん状に維持されるなら芯棒100を設けなくとも良い。
ケース102は例えば円柱状に形成され、ケース102の前面102aには貫通穴103aが設けられている。ケース102の後面102bには貫通穴104aが設けられる。ガス透過性チューブ101の両端は、配管105aおよび配管105bとそれぞれ接続される。配管105aはケース102の前面102aの貫通穴103aを通され、配管105bはケース102の後面102bの貫通穴104aを通される。配管105aから導入された液体は、ガス透過性チューブ101を通り配管105bから排出される。
ガス透過性チューブ101を用いた気液分離では、ガス透過性チューブ101の内側と外側の圧力差を利用して行なわれる。ガス透過性チューブ101内を流れる流体はメタノール溶液等を含み、ガス透過性チューブ101の外側の圧力よりも内側の圧力が大きくなる。図6に示すようにガス透過性チューブ101の内側には、気体を透過する気液分離膜101aが設けられているため、ガス透過性チューブ101内の内側と外側の圧力差により気体がガス透過性チューブ101を透過し外側に放出される。ガス透過性チューブ101の内側と外側の圧力差を利用して気体を外側に放出することで、ガス透過性チューブ101内を流れる流体の気液分離をすることができる。
ケース102内で、ガス透過性チューブ101が一端から他端に直線的に伸びる場合、チューブ内の流れの乱れが起こりにくいことがある。チューブ内の流れの乱れが少ない場合、流体内の気体はチューブ壁101aに接触せずに気液分離構造29を通過してしまう可能性が高くなる。特に粒子径の小さな気泡ほど、チューブ壁101aに接触せずに通過する恐れが高く、気液分離率の低下を招く可能性がある。そのため、本実施形態では遠心力を利用して気泡がチューブ壁101aに接触しやすくなるように、ガス透過性チューブ101はらせん状に巻き回されている。
図7はガス透過性チューブによる気液分離の様子を示す図である。らせん状に巻き回されたガス透過性チューブ101の断面と芯棒100との位置関係を表している。芯棒100に対して、ガス透過性チューブ101がらせん状に巻き回される場合、遠心力の効果により密度の大きい液体粒子は芯棒100から離れる位置に、密度の小さい気体粒子は芯棒100に近づく位置に分かれる。遠心力の効果で、密度の小さい気泡は特にガス透過性チューブ101の芯棒100に近い位置に集められるため、気泡がガス透過性チューブ101の中心部に留まることなく、チューブ壁101aに接触する頻度が増える。遠心力により気泡がチューブ壁101aに接触しやすくなるため、気液分離の効率が上がる。気泡がメタノール水溶液等と分離されることのないまま、混合タンク25に還流してしまうのを防止することができる。
図8は第2の実施形態に係るガス透過性チューブを示す外観斜視図である。中空洞にして、表面をメッシュ構造とした芯棒110を透過性チューブ101に巻き回しても良い。芯棒110と透過性チューブ101との間で分離ガスが結露すると、ガス透過性チューブ101の一部は結露した液体により塞がれる。結露した液体が付着した部分は、ガス透過性チューブ101から気体が外に出るための面積が減少することとなり、気液分離の効率が下がる。ガス透過性チューブ101を巻き回す芯棒110をメッシュ構造にすると、芯棒110とチューブ101との界面で結露が付着し残留することなく、気液分離の効率が下がるのを防止することができる。
以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。ケース102は例えば円柱状に形成され、ケース102の前面102aには貫通穴103a、103bが設けられている。ケース102の後面102bには貫通穴104a、104bが設けられる。ガス透過性チューブ101の両端は、配管105aおよび配管105bとそれぞれ接続される。配管105aはケース102の前面102aの貫通穴103aを通され、配管105bはケース102の後面102bの貫通穴104aを通される。配管105aから導入された液体は、ガス透過性チューブ101を通り配管105bから排出される。
ケース102の前面102aには、ケース102内に気体を導入する気体導入管106が貫通穴103bに通される。気体導入管106と芯棒100とは接続され、気体導入管106から導入された気体は芯棒110を通り、芯棒110の一端に設けられた開口部からケース102内に、開放される。尚、芯棒110の位置を安定させるために冶具を適宜設けても良く、また気体導入管106と芯棒110とを一体としても良い。気体導入管106から導入されケース102内に開放された気体は、ケース102の後面102bに設けられた気体排出管107を通り、貫通穴104bからケース102外へ放出される。
ガス透過性チューブ101を巻き回す芯棒に、メッシュ構造とした芯棒110を採用すると、芯棒110とガス透過性チューブ101との界面で結露が付着し残留することなく、気液分離の効率が下がるのを防止することができる。また、分離後のガスがケース102内で滞留することで引き起こされる結露を防ぐため、ケース102に外気を流すことが有効となる。ケース102内に外気を流すことで、高湿ガスを積極的に貫通穴104bから排出させることができる。
また、芯棒110内へ流す気体は、液体から分離されるガスと比較して低い湿度であることが必要である。湿度の高いものに対して湿度の低い気体を混ぜると含むことのできる水分が増え、結露で生じる液体を減らすことができる。ケース102内に気体を取り入れる前の段階で、気体を熱源に通して温度を上昇させ飽和水蒸気量を上げるなどの手法により、分離されるガスよりも気体の湿度を下げることが望ましい。
本実施形態ではガス透過性チューブをらせん構造で使用することにより、気泡がチューブ壁に接触する頻度を上げることが可能になるため、気液分離の効率を上げることができる。
本発明を実施した場合、より効率的に気液分離させることのできる気液分離機構およびこれを用いた燃料電池を提供することができる。
本発明ではその主旨を逸脱しない範囲であれば、上記の実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。
本発明に係る燃料電池装置を示す外観斜視図。 燃料電池装置をノート型コンピュータに接続した状態を示す外観斜視図。 燃料電池の発電システムの系統図。 発電部のセル構造を模式的に示した図。 本発明の実施形態に係る気液分離構造に用いられるガス透過性チューブを示す外観斜視図。 ガス透過性チューブの断面を示す図。 ガス透過性チューブによる気液分離の様子を示す図。 第2の実施形態に係るガス透過性チューブを示す外観斜視図。
符号の説明
1…燃料電池、10…ノート型コンピュータ、11…本体、11a…通気孔、11b…カバー、12…載置部、13…ロック機構、13a…突起、13b…フック、14…コネクタ、15…イジェクトボタン、20…発電部、21…制御部、22…スタック、23…燃料カートリッジ、24…燃料ポンプ、25…混合タンク、26…送液ポンプ、27…アノード、28…イオンフィルタ、29…気液分離構造、50…吸気口、51…送気ポンプ、52…送気バルブ、53…カソード、54…凝縮器、55…冷却ファン、56…水回収タンク、57…排気バルブ、58…排気口、59…混合タンクバルブ、60…排気フィルタ、61…温度センサ、62…濃度センサ、63…水回収ポンプ、64…液量センサ、65…温度センサ、70…固体高分子電解質膜、100…芯棒、101…ガス透過性チューブ、101a…チューブ壁、102…ケース、103a…貫通穴、103b…貫通穴、104a…貫通穴、104b…貫通穴、105a…配管、105b…配管、106…気体導入管、107…気体排出管、

Claims (10)

  1. 前面と後面を有するケースと、
    前記ケースの前面に設けられ、流体が流入する流入口と、
    前記ケースの後面に設けられ、流体が流出する流出口と、
    前記流入口から流入し前記流出口から流出する流体が流れるとともに、前記流体中の気体を透過するチューブと、を備え、
    前記チューブは前記前面と後面との間でらせん形状に形成されるらせん部を有することを特徴とする気液分離構造。
  2. 前記ケースには芯棒が設けられ、前記チューブは前記芯棒に巻き回されることを特徴とする請求項1記載の気液分離構造。
  3. 前記芯棒は中空に形成されるとともに、前記芯棒の表面が網目状に形成されることを特徴とする請求項2記載の気液分離構造。
  4. 前記ケースの前面に気体を導入する導入管が設けられるとともに、前記導入管と前記芯棒とが接続されることを特徴とする請求項3記載の気液分離構造。
  5. 前記ケースの後面に前記ケース内の気体を排出する排出管が設けられることを特徴とする請求項4記載の気液分離構造。
  6. 液体燃料を収容するタンクと、
    アノードとカソードを有し、前記液体燃料と酸素を化学反応させて発電を行う起電部と、
    前記起電部から排出される排出流体が前記タンクへ流れる配管と、
    前記配管上に設けられ、前面と後面を有するケースと、
    前記ケースの前面に設けられ、流体が流入する流入口と、
    前記ケースの後面に設けられ、流体が流出する流出口と、
    前記流入口から流入し前記流出口から流出する流体が流れるとともに、前記流体中の気体を透過するチューブと、を備え、
    前記チューブは前記前面と後面との間でらせん形状に形成されるらせん部を有することを特徴とする燃料電池。
  7. 前記ケースには芯棒が設けられ、前記チューブは前記芯棒に巻き回されることを特徴とする請求項6記載の燃料電池。
  8. 前記芯棒は中空に形成されるとともに、前記芯棒の表面が網目状に形成されることを特徴とする請求項7記載の燃料電池。
  9. 前記ケースの前面に気体を導入する導入管が設けられるとともに、前記導入管と前記芯棒とが接続されることを特徴とする請求項8記載の燃料電池。
  10. 前記ケースの後面に前記ケース内の気体を排出する排出管が設けられることを特徴とする請求項9記載の燃料電池。

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