JP2008077323A - 印刷属性設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷属性が変更可能なホットフォルダにおいて、プロパティシートを開くなどの煩わしい作業を行なうことなく設定可能なパラメータがわかることと印刷属性を固定設定に変更し直すことを目的とする。
【解決手段】 変更可能パラメータをジョブ投入時に入力する手段をもつホットフォルダで構成される。
【選択図】 図44

Description

本発明は、ホットフォルダにより印刷を行う際の印刷属性設定方法に関するものである。
従来、印刷を容易に行うために、クライアントコンピュータのデスクトップ上などにフォルダを作成しておき、そのフォルダに印刷を行いたいファイルをドラッグアンドドロップすると、予め設定しておいた印刷属性で印刷を行うことが可能なホットフォルダというものがある。
ホットフォルダの印刷属性の設定方法としては特許文献1に記載されているような、ホットフォルダに予め所望の印刷属性を設定しておき、そのホットフォルダに印刷を行いたいファイルをドラッグアンドドロップして印刷を行う方法があった。
また、予め所望の印刷属性を設定しておき、後からその印刷属性で印刷を行う方法としては、ホットフォルダとは構造が異なるが、特許文献2に記載されているように、プリンタドライバ上で印刷属性の設定を行い、その印刷属性設定を「お気に入り設定」として保存しておき、印刷の際にプリンタドライバ上でそのお気に入りを選択、必要があれば一部の印刷属性を変更して印刷を行う方法があった。
さらに付随的な手段として、印刷属性の禁則に関係する設定手順では、はじめの印刷属性設定では禁則条件を考慮せずに一通りの印刷属性設定を許可し、印刷開始直前の印刷結果プレビュー画面で必要な機能の禁則を行う方法があった。
特開2000-118095 特開2000-222159 USP6134568
しかしながら、上述した従来のホットフォルダの技術では、予め定めた一組の印刷属性設定をひとつのホットフォルダに割り当てるため、一部の印刷属性を変更して印刷したい場合、変更したいパラメータの数のホットフォルダを作成する必要があった。そのため、デスクトップなどに多くのホットフォルダを作成する必要があり、ユーザは所望のホットフォルダを探す手間がかかり、ホットフォルダの管理も手間がかるなどの問題があった。
また、一部の印刷属性を変更したい場合、プリンタドライバで予め所望の印刷属性を設定してそれを「お気に入り」として保存しておき、印刷時にその「お気に入り」を選択して、変更が必要な印刷属性を変更して印刷する方法が可能である。しかしこの印刷方法では、印刷したいファイルを一度アプリケーションで開き、プリンタドライバのプロパティシートを開いた上で「お気に入り」を選択、必要に応じてプリンタドライバの印刷属性設定ダイアログで印刷属性を変更するという手順が必要となり、通常のプリンタドライバで一通り印刷属性設定する場合よりは手間が少ないが、ホットフォルダのようにファイルをドラッグアンドドロップして印刷する手順に比べて非常に手間がかかる、という問題があった。
そこで、ホットフォルダで印刷を行う際に一部の印刷属性を変更したい場合に、容易に印刷属性変更を可能とする手段を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するために、本発明は
印刷属性情報とドキュメントデータを送信して印刷可能なプリンタとクライアントコンピュータが接続されたシステムにおいて、
前記クライアントコンピュータ上でフォルダを作成する手段、
前記フォルダに印刷属性情報を関連付ける手段、
前記フォルダに関連付ける印刷属性中、変更対象とする印刷属性をユーザが指示する手段、
前記フォルダに関連付ける印刷属性情報中、前記ユーザが指示した変更対象とする印刷属性に識別子を付与する手段、
前記フォルダにドキュメントデータが投入されたことを判別する手段、
前記判別手段により前記フォルダにドキュメントデータが投入された時に、前記関連付けられた印刷属性情報中、前記属性変更識別子が付与されている印刷属性について、ユーザにパラメータを入力してもらう手段、
前記関連付けられた印刷属性情報、およびユーザが入力したパラメータを元に印刷属性情報を生成する手段、
前記生成した印刷属性とドキュメントデータをプリンタに送信する手段、
前記プリンタは受信した印刷属性に従ってドキュメントデータを印刷する印刷手段
を有することを特徴とする。
本発明によって、
ホットフォルダ経由の印刷において、ユーザがジョブ投入毎に変更したい一部の印刷属性について、ホットフォルダ投入時に必要最小限の手順で印刷属性設定変更が可能となり、容易に所望の印刷属性で印刷を行うことが可能となる。
また、一部の印刷属性変更が必要な場合、従来の技術では必要な数のホットフォルダを作成する必要があったが、本発明によって、設定してある印刷属性が似ているホットフォルダをひとつのフォルダにまとめることが可能となり、ホットフォルダの検索性、管理が容易となる。
(実施例1)
[ホットフォルダの構成]
図1から図18は本発明による第一の実施例を示す図である。
図1はホットフォルダを利用して印刷を行うシステムの一例であり、101および102はクライアントコンピュータ、103および104はネットワークに接続可能でクライアントコンピュータ(101, 102)から印刷ジョブを受信して印刷を行うことが可能なプリンタである。クライアントコンピュータ(101, 102)はオペレーティングシステムが搭載されており、そのオペレーティングシステム上にホットフォルダのアプリケーションが搭載される。
次に図2および図3により、ホットフォルダを利用した印刷の操作を説明する。図2はクライアントコンピュータ(101, 102)のディスプレイに表示されるデスクトップ画面を示したものであり、201がデスクトップ画面、202がマウスカーソル、206がこれから印刷しようとするファイルである。なお、印刷するファイルのフォーマットはネットワークプリンタ(103, 104)が解釈可能なフォーマットである必要がある。このフォーマットは一般にPDF(Portable Document Format)、PS(PostScript(登録商標))、JPEG、TIFFファイルであることが多い。203から206はホットフォルダであり、例えば、203のホットフォルダには予め両面印刷の属性が、204には製本印刷の属性が、205には4-up印刷、10部印刷、両面印刷の属性が設定されている。
ここで、ユーザがドキュメント206を製本印刷で印刷出力する場合の操作について説明する。図3はその操作を示したものである。まずユーザは303の印刷するファイルをマウスでドラッグをして、302の製本印刷属性設定がされているホットフォルダに重ねる。重ねたあとマウスのボタンを離してホットフォルダ(302)にドロップする。このとき、ホットフォルダアプリケーションは印刷属性情報とともにドロップされたファイルをネットワークプリンタ(103, 104)に送信、予め設定された印刷属性で印刷が完了する。
次に、ホットフォルダの構成およびホットフォルダのユーザ操作について詳しく説明する。
図4はクライアントコンピュータ(101, 102)に搭載されているオペレーティングシステムおよびホットフォルダのブロック図を示したものである。401はホストコンピュータで、このホストコンピュータ(401)に411のオペレーティングシステムが搭載されている。さらに402のホットフォルダアプリケーションはオペレーティングシステム上に搭載され、オペレーティングシステムによりホットフォルダアプリケーションの起動や終了、その他オペレーティングシステムのサービスの提供を受ける。なお、本実施例ではホットフォルダは実行形式のアプリケーションとしているが、構成としてはオペレーティングシステムに登録するサービスとすることも可能である。また、本実施例で説明するホットフォルダは、ユーザが設定した印刷属性をXMLフォーマットのジョブチケットとして保存することとする。さらに、ネットワークプリンタ(103, 104)は印刷属性としてこのジョブチケットも解釈可能とする。ホットフォルダ(402)は、印刷属性などの設定を制御するUI制御部(404)、UI制御部(404)でユーザが設定した印刷属性をジョブチケットを生成、保存するジョブチケット制御部(406)、ジョブチケットとフォルダ、プリンタの関連づけるジョブチケット管理テーブル(403)、ホットフォルダにドロップされたファイルとそのフォルダに関連付けられたジョブチケットをもとにジョブを生成、送信するジョブ生成送信制御部(405)から構成される。なお、ジョブチケット制御部(406)が生成したジョブチケットは、オペレーティングシステムのAPI(Application Programming Interface)を通して、オペレーティングシステムの保存領域内のジョブチケット保存領域(407)に保存する。また、410はクライアントコンピュータ(101, 102)のネットワークインターフェースであり、プリンタ(408)のネットワークインターフェース(409)と通信媒体で接続され、プリントジョブの送信やプリンタのステータス授受などを行う。
[ホットフォルダ作成手順]
次にユーザがホットフォルダを作成する手順を説明する。
図5はこの手順を示した流れ図である。なおユーザは、印刷属性がデフォルトの設定から、ページレイアウト設定を「4up」、片面/両面設定を「両面」、印刷部数設定を「10部」に変更して印刷属性を設定するものとする。
はじめにS501において、ユーザは任意の場所にフォルダを作成し、ユーザ自身でわかり易い名称を付与する。通常、ホットフォルダはクライアントコンピュータのデスクトップ上にあったほうが便利であるため、デスクトップに作成する。また、フォルダ名称としては、デフォルトから変更した印刷属性がわかるように、「4up-10copies-duplex」と付与する。もちろんこの名称は他のものでもよい。この手順により、デスクトップは図2に示すように、205の「4up-10copies-duplex」というフォルダが生成される。
次に、S502においてホットフォルダアプリケーションを立ち上げ、ホットフォルダ設定ダイアログを開く。図6はホットフォルダアプリケーションを立ち上げたときに表示されるダイアログの一例を示したものであり、601はホットフォルダアプリケーションダイアログ、602はホットフォルダを作成するシート、603はすでに作成してあるホットフォルダを編集するためのシート、604はホットフォルダとして設定をするターゲットフォルダのフォルダパスを指定するコントロール、605はターゲットフォルダパス指定コントロール(604)でフォルダパスを直接入力する代わりに、参照ダイアログで指定するために参照ダイアログを開くためのボタン、606は印刷出力ターゲットとするプリンタを選択するためのターゲットプリンタ指定コントロール、607はターゲットプリンタ指定コントロールでターゲットプリンタを直接入力する代わりに、参照ダイアログで指定するために参照ダイアログを開くためのボタンである。なお、このターゲットプリンタ指定コントロールで指定する方法はターゲットプリンタのIPアドレス(192.168.0.100)としているが、特定できる方法であれば他の方法でもよい。608はホットフォルダに設定する印刷属性設定ダイアログを開くための設定ボタン、609は現在の状態でターゲットホットフォルダに印刷属性、ターゲットプリンタを設定するためのホットフォルダ設定ボタンである。また610はホットフォルダアプリケーションを終了するためのボタンである。
次にS503において、ターゲットフォルダに作成したフォルダを指定する。S501において、デスクトップに「4up-10copies-duplex」を作成したので、ターゲットフォルダ指定コントロール(604)に「c:\user\sakura\desktop\4up-10cpoies-duplex」と入力する。なおフォルダ名より前のフォルダパスはオペレーティングシステムに依存する。
次にS504において、ターゲットホットフォルダの印刷属性を設定する。ユーザは、印刷属性設定を行うために印刷属性設定ボタン(608)を押下する。このボタンを押下したとき、図7に示す印刷属性設定ダイアログが表示される。
図7はホットフォルダの印刷属性を設定するダイアログであり、701は印刷属性設定ダイアログ、704から709はページ設定に関する各種設定である。なお、図7は設定できる印刷属性のはじめの部分を示したものであり、ここに表示されている印刷属性以外の設定は703のスクロールコントロールを用いて表示させることが可能である。なお、ここに表示している以外の印刷属性については省略する。本実施例では、印刷属性のデフォルト設定に対して、部数を10部、ページレイアウトを4ページ/枚、両面印刷、スタンプON(描画文字列は「まる秘」)に設定するものとする。図中、部数(706)、ページレイアウト(707)、両面印刷(708)、スタンプ設定(709)はこのように設定した状態を示している。702の列は、各印刷属性について、ホットフォルダにファイルがドロップされた際に、変更対象とする印刷属性であるかどうかを指示するチェックボックスである。本実施例では、用紙タイプ(705)、部数(706)、ページレイアウト(707)の印刷属性を変更対象とすることとする。図ではこれらの印刷属性にチェックをつけた状態となっている。必要があれば、他の印刷属性についても同様の操作を行う。これで問題なければ710のOKボタンを押下して印刷属性を確定する。なお、内容を破棄して図6のホットフォルダダイアログに戻るには711のキャンセルボタンを押下する。
最後に図6のホットフォルダダイアログにおいて、609のホットフォルダ設定ボタンを押下する。これにより、S506においてターゲットフォルダに対して、ジョブチケットが生成され、ターゲットプリンタの情報とともにジョブチケット管理テーブルが更新される。
[ジョブチケットと管理テーブルの更新]
次にS506のステップで生成されるジョブチケットとその保存およびジョブチケット管理テーブルの更新について説明する。
図8はS505のステップで設定した印刷属性に対するジョブチケットの一例を示したものである。なおこの実施例で説明に使用するジョブチケットはXML形式としているが、他に印刷属性を記録、識別できる方法であれば他の方法でもかまわない。ジョブチケット中、801では用紙サイズをA4、802では用紙タイプが普通紙を示す"Plain"となっている。なお、用紙サイズはホットフォルダへのファイルドロップ時、属性変更対象としていないが、用紙タイプは属性変更対象としているためジョブチケット中にこの属性を記録する。本実施例では、変更対象属性を示すタグとして、"AttributeChange"、キーと値として、"Flag"、"ON"を使用し、<AttributeChange Flag ="ON">と表記する。なお、変更対象ではない属性に対してはジョブチケットの容量の観点から、このタグを記述しておらず、記述していない状態を"OFF"と解釈することとする。もちろん、<AttributeChange = "OFF">などのように明示的に記述してかまわない。803では、部数が10部で変更対象属性、804ではページレイアウトが4ページ/枚で変更対象属性、805は両面設定で変更対象属性ではないことを示している。また806はスタンプ印刷がON、文字列が「マル秘」であることを示している。なお図8は、図7に表示されている印刷属性に対応したジョブチケットを示しているが、他の印刷属性についても同様の方法で記述される。このように生成されたジョブチケットは、オペレーティングシステム(411)のAPI(Application Programming Interface)を通して、オペレーティング管理下の保存領域、407のジョブチケット保存領域に保存する。
図9はホットフォルダアプリケーションが内部に保持するジョブチケット管理テーブルを示したものであり、901がジョブチケット管理テーブル、902はターゲットのホットフォルダのフォルダパス、903はターゲットプリンタ、904はジョブチケットの名称としている。図中、ターゲットホットフォルダのフォルダパスはフルパス、ターゲットプリンタは指定されたIPアドレス、ジョブチケットはアプリケーションジョブチケットを格納するディレクトリは予め定めているため、ファイル名のみの記載となっている。ホットフォルダアプリケーションはユーザがあるフォルダにファイルをドロップしたとき、そのフォルダ名称をキーとして、この管理テーブルからターゲットのプリンタおよび対応するジョブチケットを知ることが可能となる。
[ホットフォルダ印刷属性の変更と解除]
次に、すでに設定してあるホットフォルダに対して、印刷属性の変更方法およびホットフォルダの解除方法を説明する。
図10はホットフォルダの印刷属性設定を変更する手順を示したものである。
まずS1001において、ホットフォルダアプリケーションを立ち上げホットフォルダ設定ダイアログを開き、編集シートを開く。図11はホットフォルダ設定ダイアログの編集シートを示したものであり、1102は編集シート、1103は編集対象とするターゲットホットフォルダを選択するコントロールである。なお、このリストに表示されるホットフォルダは、ジョブチケット管理テーブル(901)のフォルダパスを列挙している。1104はターゲットプリンタを示し、1105は印刷設定を行う印刷属性設定ダイアログを表示するボタンである。
次にS1002において、ターゲットフォルダリスト(1103)から印刷属性を編集するターゲットホットフォルダを選択する。続いて、S1003において、印刷属性設定ボタン(1105)を押下して印刷属性設定ダイアログを表示する。なお、このステップで表示される印刷設定ダイアログおよびその操作方法は図7の印刷属性設定ダイアログと同じものであるためダイアログの説明および操作方法は省略する。印刷属性設定の変更が完了したらS1004において、ホットフォルダ設定ダイアログ編集シート(1102)のホットフォルダ設定ボタン(1106)を押下する。
この手順により、変更された印刷属性設定に対するジョブチケットが再生成され、そのジョブチケットはジョブチケット保存領域(407)に保存されている既存のジョブチケットに上書きされる。このようにしてホットフォルダの印刷属性の変更が可能となる。
次に図12はホットフォルダの解除の手順を示したものであり、まずS1201において、ホットフォルダ設定ダイアログ編集シート(1102)を開く。次にS1202において、ターゲットフォルダリスト(1103)からホットフォルダ設定を解除したいフォルダを選択する。次にS1203において、ホットフォルダ設定ダイアログ編集シート(1102)のホットフォルダ解除ボタン(1107)を押下する。この一連の手順により、ホットフォルダの解除が完了する。
[ホットフォルダ印刷属性の確認]
次に、すでに設定してあるホットフォルダに対して、変更可能な属性の確認方法を説明する。
図44のようにホットフォルダにポインタを重ねると304の様に変更可能な属性のツールチップを表示することでプロパティシートを開くなどの煩わしい作業を行なうことなく設定可能なパラメータがわかる。
[ホットフォルダの動作]
これまでに説明した手順で作成したホットフォルダに、ユーザがファイルをドロップしたときのホットフォルダの動作を説明する。
図13はユーザがホットフォルダにファイルをドロップしたときのホットフォルダ動作手順を示したものである。
なお本実施例では、ここまでの手順で説明した、図7の設定を行った図2の205のホットフォルダにファイルをドロップ、ドロップ後に印刷属性を変更することとする。
まずS1301において、ユーザがホットフォルダにファイルをドロップするのを監視する。ここでユーザはホットフォルダ(205)にファイルをドロップする。ホットフォルダにファイルが投入されたことを確認すると、次のS1302のステップに進む。このステップではホットフォルダに設定されているジョブチケットを取得、属性設定変更対象のフラグがあるかどうかのスキャンを行う。ここで、ジョブチケット管理テーブル(901)から、このホットフォルダ(フォルダパスはc:\user\sakura\desktop\4up-10copies-duplex)のターゲットプリンタおよびジョブチケットを検索する。ジョブチケット管理テーブル(901)から、プリンタは192.168.0.100、ジョブチケットファイルは4up-10copies-duplex.xmlであることがわかる。次に、ホットフォルダアプリケーションはジョブチケット保存領域(407)からこのファイルを取得、内容のスキャンを行う。図8は該当ジョブチケットの一部であり、属性設定変更対象フラグ、<AttributeChange Flag = "ON">が存在することがわかる。続いてS1303のステップで属性設定変更対象フラグがあるため、S1304に進む。
なお、ここで属性設定変更対象フラグが存在しない場合、S1308に進むがS1308についてはS1304に進んだ以降の流れ図で後述する。
続いてS1304にて属性設定変更対象フラグがONの印刷属性について、属性設定のダイアログを表示する。具体的には、図8のジョブチケットにおいて、属性設定変更となる印刷属性は、「メディアタイプ」「部数」「ページレイアウト」であることから、属性設定ダイアログにはこの3個のコントロールを表示する。続いて、S1305においてユーザは必要に応じて印刷属性設定の変更を行う。図14はこの印刷属性を表示したダイアログであり、1401は設定ダイアログ、1402は用紙タイプの設定コントロール、1403は部数の設定コントロール、1404はページレイアウトのコントロールである。このダイアログでユーザは必要に応じて印刷属性の変更を行う。その後、印刷を実行するのであれば、1405のOKボタン、キャンセルを行うのであれば1406のキャンセルボタンを押下する。なお、このステップでは、ユーザは用紙タイプを普通紙から厚紙に変更、部数を1部に変更したとする。さらに、厚紙は両面印刷ができないものとする。
続いて、S1306において、ホットフォルダアプリケーションは印刷属性設定に禁則が発生するか検査する。ここで、ユーザが用紙タイプとして厚紙を選択したため、厚紙と両面印刷間で禁則が生じている。禁則が発生しない場合はS1308に進むが、禁則が発生したためS1307において禁則の処理を行う。まずホットフォルダアプリケーションは禁則が発生したことをユーザに知らせるために、図15の警告ダイアログを表示する。図15は警告ダイアログであり、印刷属性設定ダイアログ(1401)で設定した印刷属性では印刷ができないことを警告し、OKボタンを押下後に表示される印刷属性設定ダイアログで適切な印刷属性を設定することを示している。図16はユーザに禁則が生じている印刷属性設定を再設定してもらうダイアログであり、1602は用紙タイプ、1603は両面設定の設定コントロールである。ここでユーザは印刷属性を厚紙に変更するほどのことではなかったので普通紙に戻す。
次にS1308において、今まで設定した内容のジョブチケットを生成して、ジョブをプリンタに送信する。図17はユーザが設定変更したあとのジョブチケットの一部を示したものであり、1703の部数設定が10部から1部に変更されていることがわかる。また、このジョブチケットはプリンタに送信して、プリンタ側で解釈されるだけであるため、属性設定変更対象かどうかのフラグは削除している。
図18はプリンタに送信されるジョブであり、はじめの部分に図17のジョブチケットを含む、完全なジョブチケット、その次にユーザがホットフォルダにドロップしたドキュメントデータが続いている。
これまで説明したように、ユーザはホットフォルダの印刷において、予め指定しておいた属性のみ、ホットフォルダ印刷時に属性変更することが可能となる。
(実施例2)
次に第二の実施例として、実施例一と同じ図1のシステムにおいて、プリンタドライバを用いてホットフォルダを設定する手順を説明する。
[プリンタドライバの動作概要]
図19〜図21はプリンタドライバ画面の一例を示す模式図である。
プリンタドライバは、本システムのプリンタなどの画像形成装置によるプリント動作等の出力動作を指示するのに好適な表示画面構造のGUI(アプリケーションの操作画面等からユーザからのキー操作により印刷指示したときにコンピュータのディスプレイに表示させる印刷設定用のGUI上において、「プリンタ」に関するプロパティの表示指示をユーザからのキー操作によりなされた場合に該ディスプレイに表示させるGUI)でのユーザのキー操作により、ユーザは所望の設定パラメータ(印刷出力処理条件データ)を設定可能とし、該プリンタドライバは、該設定されたユーザ設定を、所望の画像データと共にプリンタなどの送信先(出力先とも呼ぶ)にネットワーク等の通信媒体を介して送信するよう制御する。
図19において、1901はプリンタドライバのウィンドウである。このプリンタドライバのウィンドウ1901内の設定項目において、1902はターゲットとなる出力先を選択する送信先の選択カラムである。このように画面上に表示させる選択カラム1902を介してユーザにより本システムの所望の出力先デバイスを選択可能とする。
1903はジョブの中から出力ページを選択するページ設定カラムであり、クライアントコンピュータ上で動作するアプリケーションソフトで作成された画像イメージのどのページを出力するかを決定する。このように画面上に表示させるページ設定カラム1903を介して本システムのプリンタ等のデバイスにて印刷出力させるべきページをユーザにより選択可能とし、全ページ印刷させることも、全ページ印刷させることなく特定のページを印刷させることも可能とする。
1904は本システムのプリンタ等のデバイスにて印刷出力すべきジョブの出力部数を指定する部数設定カラムであり、カーソルをこの位置に移動させ、図示の矢印(スクロールバーの矢印)をクリックすることで、部数の増減が設定できる。また、1907は前記送信先選択カラム1902にて選択された送信先デバイスに関する詳細設定を行うためのプロパティキーであり、ユーザによりキー1907がキー入力されたことに応答し、該コンピュータのディスプレイ上に図20、図21に示す各種の詳細画面を表示させるよう制御する。
そして、図19〜図21の各種の操作画面を介してユーザによる所望の設定が済んだ上で、OKキー1905をキー入力すれば、ユーザの所望の設定に従った印刷を開始させることが出来る。当該処理を取り消す場合には、キャンセルキー1906をユーザが押下することで、これを受け、制御部は印刷を取りやめて、画面1901の表示を終了させる。
図20、図21は、図19に示した操作画面上のプロパティキー1907がユーザによりクリックされたことに応答し、該クライアントコンピュータ画面上に表示させる操作画面(GUI)である。
この画面には、例えば「ページ設定」,「仕上げ」,「給紙」,「印刷品質」等のタブキーが設けられており、それらをクリック(図示しないクライアントコンピュータが具備するポインティングデバイス等の操作部で指示)することにより、「ページ設定」に関する設定,「仕上げ」に関する設定,「給紙」に関する設定,「印刷品質」に関する設定等の異なる各種詳細な印刷出力条件の設定を行うことができる。
図20では、「ページ設定」タブが押下された場合に表示させる操作画面例である。該画面は、印刷すべきジョブの記録紙の用紙サイズをユーザにより設定可能に用紙サイズ設定部2001、一枚の記録紙の同一面上に複数ページ分の原稿画像データを配列形成させるレイアウトモードを選択する為の指示を入力可能とし且つ該レイアウトモードにて一枚の記録紙の同一面上に何ページ分の画像を配列形成させるかを複数の候補の中からユーザにより選択する為の指示を入力する為の面つけレイアウト設定部2002、印刷すべきジョブの印刷の向きをポートレイトやランドスケープ等の複数の選択候補の中からユーザの所望の向きを設定可能する為の紙の向き設定部2003、処理対象となるジョブの印刷部数をユーザにより設定可能にする為の部数設定部2004等を具備し、該画面の各設定項目部にてユーザが上述した所望の印刷設定を可能とする。
また、「仕上げ」タブがユーザによるキー操作により選択された場合、これを受け、制御部は、図21に示すような操作画面を表示させる。当該画面は、本システムが具備するデバイスのうちの図21の操作画面にてユーザにより選択されたデバイスに関わる固有の設定情報、例えばステープル処理の設定やソート処理の設定やパンチ処理の設定や穴あけ処理の設定や製本処理の設定などのフィニッシングの設定を含むシート処理の設定や片面印刷するか両面印刷を実行させるかの設定や、プリンタによる色味などのパラメータを変更する画像処理関連のより細かい調整の設定等の各種の詳細設定をユーザにより実行可能な複数の設定部を具備し、ユーザにより上述のような各種の詳細設定を可能とする。例えば、この表示例の設定により、図21の操作画面にてユーザにより選択された画像形成装置に、印刷対象となるジョブを、図21の操作画面の設定部2101を介してクライアントにより設定された両面印刷モードに従って印刷処理させるよう制御し、且つ、設定部2102を介して設定された該両面印刷モードにおける長辺綴じ設定に基づいた両面印刷処理を実行させるよう該画像形成装置を制御する。又、図21の操作画面のデフォルトキー2103をユーザが操作することで、図21の操作画面における印刷詳細設定を初期値へ戻すよう制御する。
また、図示しないが、同様にして「印刷品質」タブでは、解像度やハーフトーン設定、などの選択を行うことができる。
さらに、2104はOKキーで、このキーを押下(指示)すると、プロパティ設定を有効にして、図19の画面に戻る。また、2105はキャンセルキーで、このキーを押下(指示)すると、プロパティ設定を無効にして、図19の画面に戻る。
以上、各種の詳細設定を含む印刷処理条件のうちのクライアントが所望の出力条件を図19〜図21の各種の印刷設定画面を介して設定した上で、該クライアントコンピュータからジョブの出力要求とそのジョブの上記印刷条件データとそのジョブの画像データを送出することで、本システムが具備するデバイス(プリンタ等の複数の画像形成装置を含む)のうちの該クライアントが選択したデバイスに、該クライアントにより設定された出力条件に従った該クライアントの所望の出力動作を、該クライアントコンピュータから出力するジョブのデータ(画像データを含む)に対して実行可能に制御する。
[プリンタドライバ構成の説明]
図22はプリンタドライバを含むクライアントコンピュータ内部のソフトウエアの構成を示したものである。2201のクライアントコンピュータには2202のオペレーティングシステム(OS)が搭載されている。2205のプリンタドライバや2206のアプリケーションソフトウエアはこのOS上にインストールされ、OSにより制御される。
プリンタドライバ2201は、2206のユーザI/Fの表示や設定の保存などを行うユーザI/Fドライバと2207のアプリケーションからOSを通して指示される印刷描画命令をプリンタが解釈可能なコードに変換するグラフィックドライバから構成されている。ユーザI/Fドライバは、アプリケーションからOSを通して印刷設定が指示されたとき、図19〜図21に示す印刷設定ダイアログ、プロパティシートを表示する。
なお、OSが管轄する保存領域内に、2203のプリンタドライバの設定保存領域があり、ユーザI/Fドライバにてユーザが設定した印刷属性はこのプリンタドライバ設定保存領域に保存される。また、ユーザI/Fドライバ、グラフィックドライバ、アプリケーションソフトウエアはOSを介してこのプリンタドライバ設定保存領域にアクセスすることができ、ユーザが設定した印刷属性を読み取ることが可能である。
さらに、クライアントコンピュータは2210のクライアントコンピュータ側の通信I/Fと2211のプリンタ側の通信I/Fとがネットワークなどの通信媒体で接続されている。グラフィックドライバはOSを介してプリンタに印刷データの送信が可能であり、またプリンタの構成情報やステータスなどをOSを介して取得することも可能である。
[印刷の流れ]
次に、ユーザがプリンタドライバ上で印刷属性の設定を行い、印刷出力されるまでの流れを説明する。図23はユーザが印刷属性を設定する手順を示す流れ図、図24はユーザが印刷指示を行い印刷されるまでの流れ図である。
まず、S2301においてユーザがアプリケーションソフトウエアのメニューから印刷設定のメニューを選択する。この動作をきっかけとして、S2302において、アプリケーションがOSのAPI(Application Programming Interface)をコールして、プリンタドライバに印刷属性設定のプロパティシートを表示するように指示する。この指示により、OSはプリンタドライバに印刷属性設定のプロパティシート表示の指示を行い、S2303においてプリンタドライバのユーザI/Fドライバはこの指示を受けて、図19に示した印刷属性設定のプロパティシートを表示する。続いて、S2304においてユーザは前述した図19〜図21のプロパティシート上で所望の印刷属性設定を行う。ユーザは印刷属性設定を行った後、図19のプロパティシートのOKボタンを押下して設定した印刷属性を確定する。このOKボタン押下を受けて、S2305のステップにおいて、ユーザI/Fドライバはユーザが設定した印刷属性設定値をOSのAPIをコールしてOS内の印刷属性設定保存領域に保存する。これで印刷属性設定とその設定値保存が完了する。
次にユーザはドキュメントを印刷するために、S2401のステップにおいて、アプリケーションソフトウエアのメニューから印刷メニューを選択する。この選択指示により、S2402のステップにおいてアプリケーションソフトウエアはOSのAPIをコールしてプリンタドライバに印刷開始指示を行う。なお、この過程で一度、図19に示す印刷設定ダイアログを表示するケースもある。この印刷指示を受けて、OSはプリンタドライバに印刷開始指示を行う。S2403のステップにおいて、プリンタドライバを構成しているグラフィックドライバは、この印刷開始指示によりOSのプリンタドライバ設定保存領域から保存されている印刷属性設定値を読み出し、プリンタに指示する印刷属性設定コードを生成、プリンタに送信する。続いて、S2404のステップにおいてアプリケーションはドキュメントデータに基づきOSを介して印刷描画を行う。S2405のステップにおいてOSに対して指示された印刷描画はグラフィックドライバに描画指示され、グラフィックドライバは受信した印刷描画命令をプリンタが解釈可能な印刷コードに変換してプリンタに送信する。S2406のステップにおいて、プリンタは受信した印刷描画コードに基づきレンダリングを行い、印刷を行う。
以上述べた手順によりユーザが印刷属性を設定し、印刷出力を得ることが可能となる。
[ホットフォルダ作成]
次にプリンタドライバ上からホットフォルダを作成する方法を説明する。図25はその流れ図を示したものである。
まずS2501のステップにおいて、ユーザはプリンタドライバのプロパティシート上で作成したいホットフォルダの印刷属性設定を行う。次にS2502において、いずれかのプロパティシート、図20あるいは図21のシートにおいて、ホットフォルダ作成ボタンを押下する。この押下により、図26に示すホットフォルダの属性設定ダイアログが表示される。図26において、ユーザは2602においてホットフォルダ設定を行うターゲットフォルダの設定を行う。この設定は実施例1と同様、2602に直接入力するか、2603の参照ボタンを押下することによりリストから選択することが可能である。次に、ホットフォルダにファイルをドロップしたときに変更したい属性がある場合、2604の属性変更対象設定ボタンを押下する。この押下により、図27に示す属性変更対象設定ダイアログが表示される。このダイアログにはプリンタドライバの設定情報とともに、属性変更対象設定を行うチェックボックスが表示される。プリンタドライバの設定情報は2704〜2709に示すように一覧の形式で表示される。なお、このダイアログでは一部の属性しか表示されていないが、必要に応じて2703のスクロールバーを制御して他の印刷属性を表示、変更対象設定をすることが可能となる。なお、変更対象設定を行うには、2702の欄の属性変更対象チェックボックスをONにすることにより行う。このダイアログでは用紙タイプ、部数、ページレイアウトが変更対象属性に設定されているため、ユーザがホットフォルダにファイルをドロップすると図14に示すダイアログが表示されることとなる。これで属性変更対象の設定が終了したため、設定を保存してこのダイアログを終了するため、2710のOKボタンを押下する。なお、この設定を破棄して図26のダイアログに戻る場合は2711のキャンセルボタンを押下する。最後にS2503において、ユーザはホットフォルダを作成するために、図26のダイアログにおいて、2605のホットフォルダ作成ボタンを押下する。
このボタン押下により、プリンタドライバはジョブチケットを生成、この後の制御をホットフォルダアプリケーションに移す。プリンタドライバが生成するジョブチケットは図8に示したジョブチケットと同じものである。図28はプリンタドライバとホットフォルダの関係を示した図であり、クライアントコンピュータ2801に搭載されているオペレーティングシステム2802上にプリンタドライバ2803およびホットフォルダアプリケーション2804が搭載されている。プリンタドライバ2803とホットフォルダ2804は相互に通信が可能となっており、プリンタドライバ2803は外部通信制御部2805とエキスポート関数2807が具備されている。またホットフォルダも同様に外部通信制御部2806とエキスポート関数2808が具備されている。この構成により、プリンタドライバとホットフォルダは規定された手順、データ構造により指示および情報の交換が可能となる。この機構を利用してプリンタドライバは図8のジョブチケット、ターゲットフォルダ、ターゲットプリンタとともにこのジョブチケットの印刷属性をもつホットフォルダを作成するようホットフォルダアプリケーションに通知する。なお、ターゲットプリンタの指定は図26のダイアログにないが、プリンタドライバのターゲットプリンタは図19に示すダイアログの1902のターゲットプリンタ選択リストで選択されているため、プリンタドライバはこの情報を利用する。
プリンタドライバがターゲットフォルダ、ターゲットプリンタ、ジョブチケットをホットフォルダに通知したあとの動作は、実施例1で説明したホットフォルダの動作と同様となるため説明は省略する。
このような方法により、プリンタドライバからホットフォルダを生成する際に、ホットフォルダへのファイルドロップ時に指定した印刷属性の変更が可能となる。
(実施例3)
次に第三の実施例として、実施例一と同じ図1のシステムにおいて、ウィザード形式の印刷設定を行う際にホットフォルダの設定を行う手順を説明する。
ドキュメントの印刷を行う際に、第二の実施例で説明したプリンタドライバのプロパティシートで印刷属性を設定する以外に、プリンタドライバにて印刷の最終形態を選択して、各パラメータをひとつひとつユーザに設定してもらうウィザード形式の印刷属性設定方法がある。本実施例ではそのプリンタドライバでのウィザード形式で印刷属性設定する際に、ホットフォルダを作成する手順を説明する。
[ウィザード印刷時のホットフォルダ作成手順]
図29はプリンタドライバのウィザード設定において、ホットフォルダも作成する手順を示した流れ図である。この流れ図をもとにホットフォルダの作成手順を説明する。
まずユーザはプリンタドライバにてウィザード形式の印刷属性設定を開始する。なお本実施例では、製本印刷のウィザード設定を行うものとする。
S2901において、ウィザード形式に印刷属性設定に先立ち、ユーザはこのウィザード印刷属性設定で設定した内容のホットフォルダの作成を行うかの選択をする。図30はこのときに表示されるダイアログの一例を示したものであり、3002においてホットフォルダを作成するかどうかの選択を行う。3002においてユーザが「いいえ」を選択した場合、S2902において通常のウィザード印刷属性設定、および印刷が実行される。3002において、ユーザが「はい」を選択した場合、S2903以降のステップによりこのウィザードで設定した内容のホットフォルダが作成される。S2903において、ウィザード印刷属性設定を開始するが、その際に、各設定ダイアログで、「ホットフォルダの属性変更対象」にするかどうかの選択も追加される。図31〜図33はウィザード印刷属性設定の各ダイアログであり、図31は製本形式を選択するダイアログで、選択肢は「中綴じ製本」と「無線綴じ製本」、図32は用紙タイプを選択するダイアログ、図33は部数を選択するダイアログである。図31において、ユーザは中綴じ製本を選択するものとする。ただし、ユーザはホットフォルダの変更対象属性とはしないものとする。そのため「ホットフォルダの属性変更対象にする」チェックボックスはOFFとしている。図32において、ユーザは用紙タイプで普通紙を選択するものとする。ただし、ユーザはホットフォルダでは用紙タイプを変更する可能性があるので、この属性に関しては「ホットフォルダの属性変更対象にする」チェックボックスをONとしている。図33において部数は10部と設定するものとする。ただし、ユーザはホットフォルダではユーザは部数を変更する可能性があるので、この属性に関しては「ホットフォルダの属性変更対象にする」チェックボックスをONとしている。なお、図31〜図33の各ウィザード設定ダイアログは行き来が可能で、次に進む場合は各ダイアログの「次へ」ボタン(3104, 3204, 3304)、前に戻る場合は各ダイアログの「戻る」ボタン(3105, 3205, 3305)を押下すればよろしい。
これでウィザード形式の印刷属性設定が終了したため、次のS2904にてホットフォルダの設定を行う。図34はホットフォルダの設定を行うダイアログで、ここではターゲットフォルダの設定のみを3402で行う。なお、3402では直接ターゲットフォルダのパスを入力するが、3403の参照ボタンでリストの中から選択する方法もある。なお、このダイアログでは、ターゲットプリンタ、印刷属性設定のコントロールがないが、ターゲットプリンタではプリンタドライバでターゲットプリンタが指定されているためそのプリンタを、また印刷属性設定は今までの手順で設定した印刷属性設定値を使用する。次にS2905において、プリンタドライバ(ウィザード設定)はホットフォルダ用のジョブチケットを生成する。図35は今までの手順で設定した印刷属性のジョブチケットで、3501は製本タイプが中綴じ製本(Saddle Stitch)、3502は用紙タイプが普通紙(Plain)で、ホットフォルダのファイルドロップ時は属性変更対象であることを示している。また、3503は部数が10部で、これも同様に属性変更対象であることを示している。
次にS2906でプリンタドライバはホットフォルダアプリケーションにホットフォルダのパス、ターゲットプリンタ、ジョブチケットを送信する。なお、この送信方法は第二の実施例で説明した、図28と同様の方法であるため説明は省略する。さらにS2907において、ホットフォルダは受信したホットフォルダのパス、ターゲットプリンタ、ジョブチケットを元にホットフォルダの設定を行う。この設定方法は第一の実施例で説明した方法であるため説明は省略する。
[ホットフォルダの動作]
次に先ほど設定したホットフォルダにユーザがファイルをドロップしたときのホットフォルダの動作を説明する。図36はホットフォルダの動作の流れ図でありこれを元に説明する。なお、この実施例では、実施例一、二と異なり、ホットフォルダにファイルがドロップされた場合、変更対象属性を一度に表示するのではなく、ウィザード形式でひとつひとつのパラメータを設定する方式としている。もちろん、一度に表示する形式でもかまわない。
S3601〜S3603は第一の実施例のS1301〜S1303と同じであるため説明を省略する。
S3604において、変更対象フラグがONの属性のウィザードについてウィザードダイアログを表示する。まずはじめの変更対象フラグがONの属性は、図35のジョブチケットから、用紙タイプであることがわかるため、図37の用紙タイプ設定のウィザードダイアログを表示する。なおこの実施例では、ホットフォルダにドロップしたときに表示されるウィザードダイアログでは、次回以降のホットフォルダドロップ時にはこの印刷属性の設定を行わない指定が可能なチェックボックスが設けられている。例えばここでユーザが、用紙タイプとして色紙(colored)を選択し、今後は常に色紙しか使用しないと判断した場合、このチェックボックスをONにする。S3605においてユーザが設定を行った後、S3606にて設定値の禁則を判定する。もしここで禁則が発生した場合、第一の実施例と同様の処理を行い、S3607においてユーザに適切な値を設定してもらうこととなる。続いて、S3608においてすべての属性変更フラグがONの属性設定を行ったか判定する。図35のジョブチケットにおいて、3503の部数設定が変更対象になっているため、S3604に戻り、部数設定を行う。ここでは3部に変更したとする。図38は部数設定を行うダイアログである。図37と同様、次回以降のホットフォルダドロップ時にはこの印刷属性の設定を行わない指定が可能となっている。なお、この設定で属性変更対象の設定は終わるため、図38のダイアログに3804の完了ボタンを表示する。ユーザが完了ボタンを押下した後、S3609において、ジョブチケットの更新と、生成およびプリンタへのジョブ送信を行う。図39はプリンタに送信するジョブチケットで、属性変更対象の属性がユーザ設定の、用紙タイプが色紙(colored)、部数が3部となっている。このジョブチケットともに、図18のデータ構成でプリンタにジョブを送信する。
図45は更新したジョブチケットであり、これまでの手順でユーザは用紙タイプは色紙として固定して属性変更対象としない設定としたため、属性変更対象フラグは記載がない(OFF)状態となっている。
以上の手順により、プリンタドライバの印刷属性設定ウィザードにおいて、ホットフォルダが作成でき、作成したホットフォルダにおいて、一部の印刷属性設定変更が可能となる。
(実施例4)
次に第四の実施例として、実施例一と同じ図1のシステムにおいて、プリンタ側にもホットフォルダが存在する場合を説明する。
[システム説明]
図40は図1のシステム構成において説明に必要な構成を抽出したものであり、4001はクライアントコンピュータ、4002はネットワークプリンタである。実施例1〜3では、ホットフォルダはクライアントコンピュータ4001で作動していたが、本実施例では、プリンタ4002にもホットフォルダが作動している例を示す。プリンタ4002上ではホットフォルダを作成することが可能であり、一般的にはプリンタのファイルシステムの特定のディレクトリに印刷属性を設定、ネットワークに公開して、そのディレクトリにファイルが投入されると予め設定してある印刷属性で印刷を行う仕組みとなっている。4005はプリンタ4002のファイルシステムで、4006はその特定のディレクトリを公開することを示している。また、このディレクトリへのファイル投入は、4003の通信媒体であるコンピュータネットワークを通じてFTPやSMBなどのファイル転送プロトコルが使用される場合が多い。次にクライアント4001側ではプリンタ4002で公開しているディレクトリに接続することによりホットフォルダの作成を行う。4007はクライアントコンピュータ4001のデスクトップ画面であり、例えばデスクトップなどに、プリンタ4002で公開されているディレクトリ4006に接続して、4004のディレクトリを表示させる。このホットフォルダを利用する場合、印刷したいドキュメントファイルをマウスなどでドラッグし、デスクトップ上のホットフォルダにドロップすることにより印刷を行う。以下、プリンタ4002の内部構成、およびプリンタ側の印刷の流れを説明する。
[プリンタ構成]
図41はプリンタ4002の内部構成図である。プリンタは機器制御の基本部分を制御するオペレーティングシステム4102を搭載し、ホットフォルダアプリケーション4103はこのオペレーティングシステム上に搭載される。ホットフォルダ4103は、オペレーティングシステムが管理する記憶領域中に作成されているホットフォルダ領域4107にファイルが投入されたかどうかを判定しジョブを生成するジョブ監視制御部4106、ホットフォルダに関連づける印刷属性を設定、生成するUI制御部4105とジョブチケット生成部4104から構成される。また、クライアントコンピュータ4001からのドキュメントファイルの受信は、クライアントコンピュータ4001のネットワークインターフェース4109、プリンタ4002のネットワークインターフェース4110の間で通信媒体を通じて行われる。なお、プリンタ4002でUI制御部4105およびジョブチケット生成部4104により設定、生成される手順は、前の実施例で示したクライアントコンピュータ4001のホットフォルダアプリケーションによる印刷属性と同様であるため説明は省略する。
図42はホットフォルダ領域4107内のディレクトリ構成を示したものである。ホットフォルダは4202の/usr/hotfolder以下のディレクトリに印刷属性毎に作成される。4203は/usr/hotfolder/duplexというパスのホットフォルダであり、このパスにはこのホットフォルダに関連づけられているジョブチケットduplex.xmlが保存されている。これは、ホットフォルダ4103のUI制御部4105およびジョブチケット生成部4104で生成した際に格納されたものである。/usr/hotfolder4202以下には、ユーザが設定したホットフォルダ分のディレクトリが生成され、各ディレクトリにはユーザが設定したジョブチケットが格納される。なお、ホットフォルダへのジョブチケットの関連付けは、本実施例ではそのホットフォルダに格納しているが、例えば、ホットフォルダパスとそのホットフォルダに関連づれられたジョブチケットファイル名をテーブルで持ち、ジョブチケット本体は別の記憶領域に格納する方法など他の方法でもかまわない。
[プリンタ処理の手順]
図43は以上の構成におけるプリンタ4002のホットフォルダの処理手順である。
S4301において、ジョブ監視生成制御部4106は/usr/hotfolder4202以下の各ホットフォルダパスのファイル受信を監視する。ファイルが受信されるまでこのステップを繰り返す。
次にホットフォルダにファイル受信が発生した場合、S4302において、投入ジョブにジョブチケットが付与されているか判定する。この判定により、投入ジョブにジョブチケットが付与されていると判定された場合、S4303に進みそのジョブチケットにしたがって印刷が実行される。ジョブチケットが付与されていない場合、S4304においてホットフォルダに関連づけられているジョブチケットで印刷が実行される。例えば、4203のホットフォルダにジョブチケットが付与されていないファイルが受信された場合、4204の/usr/hotfolder/duplex/duplex.xmlのジョブチケットが使用される。
[ユーザ操作]
次に、ユーザの操作手順を説明する。
ユーザは、前述した手順で接続したプリンタのホットフォルダ、例えば図40に示す4004のホットフォルダに対して、第一〜第三の実施例で示した方法でホットフォルダに対して印刷属性を設定、ホットフォルダの印刷を行う。
以上説明したように、プリンタ側でホットフォルダが存在する場合に対して、ユーザがホットフォルダでファイルの印刷を行う場合、一部の印刷属性の変更が可能となる。
ホットフォルダ印刷システム図。 ホットフォルダ設定が存在するクライアントコンピュータのデスクトップ画面。 ホットフォルダにファイルをドラッグ&ドロップする様子。 ホットフォルダ構成図。 ホットフォルダ作成流れ図。 ホットフォルダ設定ダイアログ(作成シート)。 印刷属性設定ダイアログ。 ジョブチケット例。 ジョブチケット管理テーブル。 ホットフォルダ編集流れ図。 ホットフォルダ設定ダイアログ(編集シート)。 ホットフォルダ解除流れ図。 ホットフォルダ動作流れ図。 ホットフォルダの印刷属性設定ダイアログ。 禁則警告ダイアログ。 禁則コントロールの設定ダイアログ。 生成されたジョブチケット。 プリントジョブ構成図。 印刷ダイアログ。 プリンタドライバのページ設定プロパティシート。 プリンタドライバの仕上げ設定プロパティシート。 プリンタドライバのモジュール構成図。 プリンタドライバ印刷属性設定流れ図。 プリンタドライバの印刷流れ図。 プリンタドライバのホットフォルダ作成流れ図。 ホットフォルダ設定ダイアログ。 属性変更対象設定ダイアログ。 プリンタドライバとホットフォルダの関連構成図。 ウィザード形式設定におけるホットフォルダ作成流れ図。 ウィザード開始ダイアログ。 製本形式選択ウィザードダイアログ。 用紙タイプ選択ウィザードダイアログ。 部数設定ウィザードダイアログ。 ホットフォルダ設定ダイアログ。 ホットフォルダのジョブチケット。 ホットフォルダ動作流れ図。 用紙タイプ選択ウィザードダイアログ。 部数設定ウィザードダイアログ。 プリントジョブ用ジョブチケット。 ホットフォルダシステム図。 プリンタの内部構成図。 ホットフォルダのディレクトリ構成。 プリンタの処理流れ図。 ホットフォルダの変更可能属性をツールチップで表示する様子。 更新されたジョブチケット。

Claims (12)

  1. 印刷属性情報とドキュメントデータを送信して印刷可能なプリンタとクライアントコンピュータが接続されたシステムにおいて、
    前記クライアントコンピュータ上でフォルダを作成する手段、
    前記フォルダに印刷属性情報を関連付ける手段、
    前記フォルダに関連付ける印刷属性中、変更対象とする印刷属性をユーザが指示する手段、
    前記フォルダに関連付ける印刷属性情報中、前記ユーザが指示した変更対象とする印刷属性に識別子を付与する手段、
    前記フォルダにドキュメントデータが投入されたことを判別する手段、
    前記判別手段により前記フォルダにドキュメントデータが投入された時に、前記関連付けられた印刷属性情報中、前記属性変更識別子が付与されている印刷属性について、ユーザにパラメータを入力してもらう手段、
    前記関連付けられた印刷属性情報、およびユーザが入力したパラメータを元に印刷属性情報を生成する手段、
    前記生成した印刷属性とドキュメントデータをプリンタに送信する手段、
    前記プリンタは受信した印刷属性に従ってドキュメントデータを印刷する印刷手段
    を有することを特徴とする、印刷属性設定方法。
  2. 請求項1に記載の印刷属性設定方法において、
    前記属性変更識別子が付与されている印刷属性について、ユーザにパラメータを入力してもらう手段において、ユーザが入力したパラメータに禁則が生じる場合、禁則対象となった印刷属性を表示し、ユーザに禁則がないパラメータを入力してもらう手段
    を有することを特徴とする印刷属性設定方法。
  3. 請求項1に記載の印刷属性設定方法において、
    前記属性変更識別子が付与されている印刷属性について、ユーザにパラメータを入力してもらう手段は、変更対象属性を一度に表示することを特徴とする印刷属性設定方法。
  4. 請求項1に記載の印刷属性設定方法において、
    前記属性変更識別子が付与されている印刷属性について、ユーザにパラメータを入力してもらう手段は、ウィザード形式であることを特徴とする印刷属性設定方法。
  5. 請求項1に記載の印刷属性設定方法において、
    前記属性変更識別子が付与されている印刷属性について、ユーザにパラメータを入力してもらう手段は、ウィザード形式であることを特徴とする印刷属性設定方法。
  6. 請求項1に記載の印刷属性設定方法において、
    前記フォルダに印刷属性情報を関連付ける手段は、プリンタドライバを介して行うことを特徴とする印刷属性設定方法。
  7. 請求項1に記載の印刷属性設定方法において、
    前記フォルダに関連付ける印刷属性中、変更対象とする印刷属性をユーザが指示する手段は、ウィザード形式の印刷属性設定で行うことを特徴とする印刷属性設定方法。
  8. 請求項1に記載の印刷属性設定方法において、
    前記プリンタは、
    ネットワークにフォルダを公開する手段、
    前記フォルダに印刷属性を関連づける手段、
    前記フォルダにドキュメントデータが投入されたことを判別する手段、
    前記判別手段により前記フォルダにドキュメントデータが投入されたと判断されたときに、そのドキュメントを印刷する手段
    を有すること特徴とする印刷属性設定方法。
  9. 請求項8に記載の印刷属性設定方法において、
    前記印刷手段で使用する印刷属性は、フォルダに関連づけられた印刷属性で印刷すること特徴とする印刷属性設定方法。
  10. 請求項8に記載の印刷属性設定方法において、
    前記プリンタは、
    前記投入されたドキュメントデータに印刷属性が付与されているかを判別する手段、
    前記判別手段により、印刷属性が付与されていると判断された場合は付与されている印刷属性で、付与されていないと判断された場合は前記フォルダに関連付けられた印刷属性で印刷すること特徴とする印刷属性設定方法。
  11. 請求項1に記載の印刷属性設定方法において、
    前記属性変更識別子が付与されている印刷属性について、ユーザにパラメータを入力してもらう手段において、
    次回以降の印刷属性設定においては変更対象としないことをユーザが指示する手段、
    前記ユーザの指示に基づき、フォルダに関連付けられている印刷属性情報中、該当する印刷属性の変更対象識別子を削除あるいは無効にする手段
    を特徴とする印刷属性設定方法。
  12. 請求項1に記載の印刷属性設定方法において、
    前記フォルダの印刷属性情報をポインティングデバイスでポイントすることで表示できることを特徴とする印刷属性設定方法。
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