JP2008076756A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】M枚のシートを1枚ずつ転写位置に搬送し、トナー像を当該シートの表面に転写して、転写後のトナー像を加熱により当該シートに定着する画像形成(印刷)を順次行いつつ、表面への印刷終了後のシートを反転させて循環搬送路を1枚ずつ搬送し、M枚全てのシートの表面への印刷終了後に、循環搬送路を搬送されている各シートを前記転写位置に再度搬送してトナー像を当該シートの裏面に印刷したのち排出して、トレイに収容する、いわゆる循環式の両面印刷機能を有するプリンタにおいて、例えば160枚のシートに両面印刷を行う場合に、1枚目〜80枚目のシートについては、M=2の両面モードで両面印刷を行い、81枚目〜160枚目のシートについては、M=1の両面モードによる両面印刷に切り換える。
【選択図】図3
Description
すなわち、定着直後のシートは、定着の熱を受けて温度が高い状態になっており、そのような温度が高いシートが大量に上下に積み重なるようにトレイ上に収容され続けると、収容されたシート束の蓄熱により、重なる2枚のシートについて上側のシートの裏面に定着されたトナー像と下側のシートの表面に定着されたトナー像とが軟化した状態で接触して引っ付くといったことが生じるからである。
定着後のシートを冷却する装置として、例えば特許文献1には、冷却装置を備え、熱定着後の高温のシートに冷却ガスを吹き付けて冷却して排出する構成の画像形成装置が開示されている。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、冷却装置を備えずともタッキングの発生を防止可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
上記所定時間を、排出後のシート束の温度がタッキング発生に至ることのない程度の温度まで低下するのに要する時間に相当する時間とすれば、タッキングの発生を防止しつつ次の画像形成動作の高速化を図ることができる。
また、第1と第2の収容ビンを含む複数の収容ビンを備え、排出されたシートを前記複数の収容ビンのいずれかに切り換えて収容可能な後処理部を備え、前記制御手段は、前記第2の両面モードに切り換えた後、排出されたシートの収容先を前記第1の収容ビンから前記第2の収容ビンに切り換える場合には、それ以降の画像形成動作を前記第1の両面モードで実行させ、第1の両面モードによる画像形成後のシートを前記第2の収容ビンに収容させることを特徴とする。
さらに、第1と第2の収容ビンを含む複数の収容ビンを備え、排出されたシートを前記複数の収容ビンのいずれかに切り換えて収容可能な後処理部を備え、前記制御手段は、前記第1の収容ビンにシートを収容させる場合と、前記第2の収容ビンにシートを収容させる場合とで、前記Pの値を異ならせることを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記両面モードによる画像形成動作を指示するコントローラ部と、前記コントローラ部からの指示を受けて、前記画像形成手段の画像形成動作を制御するエンジン制御部と、を備えることを特徴とする。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係るプリンタ1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ1は、循環式の両面印刷機能を有し、画像プロセス部10、給送部20、定着部30、両面搬送部40、ソータ50および制御部60などを備えており、ネットワーク、ここではLANに接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてプリントジョブを実行するものである。プリントジョブには、シートの一方の面に画像形成を行う片面モードによるジョブ、シートの第1面(表面)と第2面(裏面)に画像形成を行う両面モードによるジョブが含まれる。
作像部2Yは、矢印A方向に回転駆動される感光体ドラム3、帯電部4、露光部5、現像部6、一次転写ローラ7、クリーナ8などからなる。他の作像部2M〜2Kについても同様の構成になっており、同図では、符号を省略している。
給送部20は、シートSを収容する給紙カセット21と、給紙カセット21内のシートSを搬送路27に向けて1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ22と、繰り出されたシートSを搬送する搬送ローラ対23と、画像形成位置としての二次転写位置15にシートSを送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対24と、二次転写ローラ25などを備えている。
両面搬送部40は、反転ローラ対41と、両面搬送ローラ対42、43、44などを備え、両面モードにおいて第2面への画像形成を行うべく、第1面への画像形成終了後のシートSを反転させて循環搬送路45を介して再度二次転写位置15まで搬送する。
制御部60は、外部の端末装置から送信されて来る画像信号を受信して、これをY〜K色用のデジタル画像信号に変換し、画像プロセス部10、給送部20等を制御して、プリント動作を実行させる。
一方、中間転写ベルト11上の各色トナー像の移動タイミングに合わせて、給送部20からは、タイミングローラ対24を介してシートSが給送されて来ており、そのシートSは、回転する中間転写ベルト11と二次転写ローラ25の間に挟まれて搬送され、二次転写位置15において静電力により中間転写ベルト11上の各色トナー像が一括してシートSの第1面に二次転写される。二次転写後の中間転写ベルト11の表面は、クリーナ16による清掃される。
循環搬送路45に導かれたシートSは、両面搬送ローラ対42〜44により再び搬送路27に戻され、タイミングローラ対24を介して、再度、二次転写位置15まで搬送される。その搬送動作に同期して、画像プロセス部10において第2面に対する各色トナー像の一次転写等が行われ、中間転写ベルト11上に重ね合わされた各色トナー像が二次転写位置15において一括してシートSの第2面に二次転写される。第2面に各色トナー像が二次転写されたシートSは、定着部30、反転ローラ対41を介してソータ50に送られ、第1収容ビン51または第2収容ビン52に収容される。
給紙モータ71は、図示しない駆動機構を介して繰り出しローラ22を回転駆動させる。駆動モータ72は、感光体ドラム3、中間転写ベルト11、タイミングローラ対24や二次転写ローラ25などを回転駆動させ、両面搬送モータ73は、反転ローラ対41、両面搬送ローラ対42〜44を回転駆動させる。
同図に示すように、制御部60は、大きく分けてエンジン制御部61とコントローラ部62からなり、エンジン制御部61とコントローラ部62とは相互に信号等のデータのやりとりを行うことができる。
コントローラ部62は、CPU621、ROM622、メモリ623およびインターフェース(I/F)部624を備え、エンジン制御部61に画像形成動作のための指示信号、例えば何枚目のどの面にどの画像を印刷するのかなど、より具体的には両面モードの場合に1枚目のシートの第1面への印刷実行を指示する信号、2枚目のシートの第1面への印刷実行を指示する信号などを適正なタイミングで出力する。
この意味で、制御部60は、画像形成動作を指示される側のエンジン制御部61と、指示する側のコントローラ部62に分けられているということができる。この構成にすれば、コントローラ部62側には、画像形成動作を指示するための制御プログラム、例えば両面単位枚数を2枚から1枚に切り換える、1枚から2枚に戻すために必要な制御として、給紙、搬送等のタイミング、画像の形成順序等のプログラムを格納し、エンジン制御部61側には、当該指示に従って給紙モータ71等を制御するためのプログラムを格納することができ、プログラム(ファームウェア)の役割分担が区別されて設計が容易になる。
エンジン制御部61のROM612には、画像プロセス部10等を制御するためのプログラムが格納されている。CPU611は、ROM612から当該プログラムを読み出して画像形成動作を制御する。メモリ613は、CPU611がプログラムを実行するときのワークエリアとなる。
同図に示すように、パターンAは、2枚単位(M=2)の両面モードで100枚のシートSに連続して両面印刷を実行したジョブの例であり、タッキングの発生が観察された。
これは、パターンAの場合、2枚単位としているので生産性を上げることができるが、それだけ第1収容ビン51における単位時間当たりの収容枚数も多くなる。第1収容ビン51に収容されるシートSは、定着部30を通過した直後であり、温度が高い、例えば60℃程度の状態にあり、そのような温度の高いシートSが短い時間に多数枚積み重なるとそのシート束の放熱が間に合わず蓄熱されてしまい、シート束の温度が上がってタッキングが発生したものと思われる。
また、パターンDに示すように、パターンCによるジョブが終了し、第1収容ビン51にシート束が収容された状態で、ある時間T、同図の例では10分間経過した後であれば、次のジョブを2枚単位の両面モードで両面印刷を開始し、収容済みのシート束の上にさらに積み重なるようにシートSを収容させてもタッキングが発生しないことが確認された。これは、10分の間にシート束の温度が放熱により十分低下したためであると考えられる。
図4は、コントローラ部62が両面モードによるプリントジョブを実行するときの制御処理におけるフローチャートの内容を示す図である。
そして、現在のプリント面数が最終面を示す値と一致しているか否かを判断する(ステップS5)。ここで、最終面とは、1つのプリントジョブについて第1面から順に各面に印刷を行っていく場合の、最後の面のことをいう。例えば、上記パターンCで示すジョブであれば、プリント枚数が160枚、シート1枚につき表裏(2面)にプリントされるので、最終面は第320面となり、この値「320」が最終面を示す値になる。以下、パターンCの場合を例に説明する。
現在のプリント面数>所定面数であるか否かを判断する(ステップS7)。ここで、所定面数とは、上記切り換え時の枚数Pに「2」を乗算した値である。上記のようにプリンタ1では、所定枚数P=80なので所定面数=160とされる。
ステップS9では、エンジン制御部61に対し、1枚目のシートSの第1面への印刷を指示して、ステップS5に戻る。
図5は、コントローラ部62からエンジン制御部61に印刷を指示する場合のタイミングチャートを示す図であり、(a)は、両面単位枚数M=2の場合、(b)は、両面単位枚数M=1の場合のものである。
ステップS5では、現在のプリント面数=2なので最終面と一致していないと判断し、ステップS6では、現在のプリント面数=2に「1」をインクリメントする。ステップS7では、プリント面数=3なので、プリント面数>所定面数ではないと判断して、ステップS9に移る。ステップS9では、現在の両面単位枚数=2なので、エンジン制御部61に対し1枚目のシートSの第2面への印刷を指示して(図5(a)の信号75)、ステップS5に戻る。
再びステップS5では、現在のプリント面数=3なので最終面と一致していないと判断し、ステップS6では、現在のプリント面数=3に「1」をインクリメントする。ステップS7では、プリント面数=4なので、プリント面数>所定面数ではないと判断して、ステップS9に移る。ステップS9では、現在の両面単位枚数=2なので、エンジン制御部61に対し2枚目のシートSの第2面への印刷を指示して(図5(a)の信号77)、ステップS5に戻る。
再度ステップS5では、現在のプリント面数=4なので最終面と一致していないと判断し、ステップS6では、現在のプリント面数=4に「1」をインクリメントする。ステップS7では、プリント面数=5なので、プリント面数>所定面数ではないと判断して、ステップS9に移る。ステップS9では、現在の両面単位枚数=2なので、エンジン制御部61に対し3枚目のシートSの第1面への印刷を指示して(図5(a)の信号79)、ステップS5に戻る。
以降、1枚目、2枚目のシートSに対する動作と同様の動作を、3,4枚目、5、6枚目・・79、80枚目まで繰り返し行い、2枚単位の両面モードによる両面印刷を行う。
ステップS7では、プリント面数>所定面数(=160)であると判断し、ステップS8に移る。ステップS8では、両面単位枚数=1に設定し、ステップS9に移る。
エンジン制御部61は、プリント指示信号81を受信すると、給紙カセット21から81枚目のシートSを繰り出して当該シートSの第1面に印刷を行い、循環搬送路45に導く。当該動作が正常に行われると、応答信号82をコントローラ部62に送出する。
エンジン制御部61は、プリント指示信号83を受信すると、循環搬送路45を搬送されている81枚目のシートSを再度搬送路27に戻し、第2面への印刷を行った後、排出する動作を実行する。当該動作が正常に行われると応答信号84をコントローラ部62に送出する。
ステップS9において160枚目のシートSの第2面への印刷を指示した後、ステップS5に戻ると、その時点で現在のプリント面数=320なので、最終面と一致していると判断し、ステップS10に移る。プリント面数が最終面と一致しているということは、プリントジョブの終了を意味する。
停止時間>所定時間であるか否かを判断する(ステップS11)。ここで、所定時間は10分とされる。これは、上記パターンDにおける10分に相当する時間である。
一方、停止時間>所定時間ではない、すなわち停止時間≦所定時間であることを判断すると(ステップS11で「NO」)、ステップS3に戻る。
次のプリントジョブが受け付けられると、ステップS4以降の処理により両面印刷を実行する。この場合、停止時間>所定時間の条件を満たしていれば、上記ステップS12において両面単位枚数=2に設定されているので、2枚単位で両面印刷が開始される。
このようにプリント面数が所定枚数Pを越えると2枚単位の両面モードから1枚単位の両面モードに切り換えるので、1枚単位の両面モードのみに固定する構成に比べて生産性を上げることができ、かつタッキングの発生を防止することもできる。
また、上記では、第1収容ビン51にシートSを収容するとしたが、第1収容ビン51の代えて第2収容ビン52を用いる場合にも同様の制御をとることができる。
上記第1の実施の形態では、1枚単位から2枚単位の両面モードに切り換える(戻す)ときの所定条件を、停止時間が所定時間Tを越えたこととしたが、本実施の形態では、第1収容ビン51に収容されたシート束がユーザにより取り除かれたことをも切換の条件としており、この点が第1の実施の形態と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、第1の実施の形態と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については同符号を付すものとする。
同図に示すように、本制御処理ではステップS2とS3の間にステップS21、S22の処理を行うようになっており、これ以外は第1の実施の形態と同じ内容になっている。
ステップS21では、第1収容ビン51上のシート束が取り除かれたか否かを判断する。シート束の除去は、シート検出センサ55の検出信号により判断される。
この場合には、ステップS3以降においてプリントジョブを実行する際には、停止時間>所定時間の条件を満たさなくても2枚単位の両面モードによる両面印刷が開始される。第1収容ビン51にシート束が収容されていなければ、収容されているとしたときのシート束の熱を考慮に入れる必要が無くタッキング発生までに至らないとできるからである。
このようにシート束の除去を所定条件に入れることで、停止時間が所定時間以内であっても2枚単位の両面モードに切り換えることができ生産性の向上を図れる。なお、第1収容ビン51の代えて第2収容ビン52を用いる場合にも同様の制御をとることができる。
上記実施の形態では、排出されるシートSの収容先をソータ50の第1収容ビン51とした場合の例を説明したが、本実施の形態では、第1収容ビン51と第2収容ビン52を切り換えるとしており、この点が異なっている。
収容先の切り換えは、原稿毎に行われる。具体的には、例えば印刷すべき原稿AとBがある場合に、原稿Aについてその両面印刷を行うときに第1収容ビン51が選択され、原稿Bについてその両面印刷を行うときに第2収容ビン51に切り換えられる。
第1収容ビンプリント面数とは、第1収容ビン51が用いられる場合の両面印刷によるシートSの表面と裏面の総数のことである。第2収容ビンプリント面数とは、第2収容ビン52が用いられる場合の両面印刷によるシートSの表面と裏面の総数のことである。
プリントジョブを受け付けると(ステップS3で「YES」)、ジョブ登録を行う(ステップS4)。ここではプリントジョブとして、上記の原稿A、Bについて、まず原稿Aの両面印刷を160枚のシートSに対し連続して行い、印刷された各シートSを第1収容ビン51に収容し、原稿Aの両面印刷が終了すると、原稿Bの両面印刷を160枚のシートSに対し連続して行い、印刷された各シートSを第2収容ビン52に収容する動作を行うジョブの例を説明する。
プリント面数が最終面と一致していないと判断すると(ステップS5で「NO」)、収容先(排出先)として第1収容ビン51と第2収容ビン52のいずれが選択されているかを判断する(ステップS32)。ここでは原稿Aに対する両面印刷が終了するまでは、第1収容ビン51が選択されている。
図8は、第1収容ビンプリント制限処理のサブルーチンを示す図である。
同図に示すように、現在の第1収容ビンプリント面数「0」に「1」をインクリメントすると共に、第1収容ビン未排紙時間を「0」にリセットする(ステップS311)。
次に、第1収容ビンプリント面数>所定面数1であるか否かを判断する(ステップS313)。ここで所定面数1とは、第1の実施の形態における所定面数に相当し、本実施の形態では第1収容ビン51が用いられる場合の両面印刷実行中に2枚単位から1枚単位の両面モードに切り換えるか否かを判断するためのしきい値として用いられ、例えば160面とされる。
ステップS315では、第2収容ビン未排紙時間>所定時間2であるか否かを判断する。ここで所定時間2とは、第1の実施の形態における所定時間に相当し、本実施の形態では収容先を第1収容ビン51から第2収容ビン52に切り換える際に、両面モードを2枚単位に戻すか否かを判断するためのしきい値として用いられ、例えば20分とされる。
これにより、次に第2収容ビン52が用いられる際には、両面印刷が2枚単位の両面モードで開始されることになる。第2収容ビン未排紙時間>所定時間2であれば、第2収容ビン52にシート束が残されたままであっても、シート束の温度がタッキング発生に至らない程度にまで低下しており、2枚単位として生産性を上げてもタッキングの発生を防止できるからである。
ステップS5で最終面ではないと判断し、ステップS32で収容先を第1収容ビン51であると判断すると、再度ステップS33の第1収容ビンプリント制限処理を行う。
ステップS312では、第2収容ビン未排紙時間のカウントを継続する。
ステップS313では、第1収容ビンプリント面数>所定面数1であるか否かを判断する。現在の第1収容ビンプリント面数=2のため、第1収容ビンプリント面数>所定面数1の条件を満たさないことを判断し(ステップS313で「NO」)、ステップS315、S316の処理を介してメインルーチンにリターンする。
このステップS5、S32、S33、S9の処理をシートSの1面毎に160枚目のシートSへの印刷指示を行うまで繰り返し行う。これにより、原稿Aについての両面印刷が行われ、印刷後の各シートSが第1収容ビン51に収容される。
一方、80枚目のシートSに対する印刷指示を終えた後、ステップS311で第1収容ビンプリント面数=161に設定されると、ステップS313で第1収容ビンプリント面数>所定面数1の条件を満たすと判断し、ステップS314で第1収容ビン両面単位=1に設定して、ステップS315に移る。これにより81枚目〜160枚目までの各シートSについては、第1の実施の形態と同様に1枚単位の両面モードに基づく印刷の指示が行われる。
図9は、第2収容ビンプリント制限処理のサブルーチンを示す図である。
同図に示すように、本処理は、第1収容ビンプリント制限処理における「第1収容ビン」を「第2収容ビン」に、「第2収容ビン」を「第1収容ビン」に、「所定面数1」を「所定面数2」に、「所定時間2」を「所定時間1」にそれぞれ置き換えたものである。ここで、所定面数2は、例えば200枚とされ、所定時間1は、例えば10分とされる。所定面数1と2の値が異なっていること、所定時間1と2の値が異なっている理由については後述する。
これにより、次に第1収容ビン51が用いられる場合には、両面印刷が2枚単位の両面モードで開始されることになる。第1収容ビン51にシート束が残されたままであっても、シート束の温度がタッキング発生に至らない程度にまで低下しており、2枚単位として生産性を上げてもタッキングの発生を防止できるからである。
ステップS35では、第1収容ビン未排紙時間および第2収容ビン未排紙時間をカウントする。現在の未排紙時間が「0」であればカウントを開始し、カウント中であれば継続する。
一方、第1収容ビン未排紙時間>所定時間1ではない、すなわち第1収容ビン未排紙時間≦所定時間1であることを判断すると(ステップS36で「NO」)、そのままステップS38に移る。このようにしているのは、上記ステップS325、S326の処理を実行する場合と同様の理由からである。
一方、第2収容ビン未排紙時間≦所定時間2であることを判断すると(ステップS38で「NO」)、そのままステップS3に戻る。このようにしているのは、上記ステップS315、S316の処理を実行する場合と同様の理由からである。
また、ソータ50の搬送路57、58は、その距離(反転ローラ対41からシート排出口までの距離)が異なる。具体的には、搬送路58の方が搬送路57よりも長い。シートSの搬送速度は、いずれの搬送路を搬送される際でも同じなので、搬送路58の方が搬送に要する時間が長くかかることになり、その時間差の分だけ搬送中のシートSからの放熱量が多くなり、搬送路58を搬送される方がシートSの温度が下がり易い。
そこで、本実施の形態では、第2収容ビン52に対する所定面数2および所定時間2を第1収容ビン51に対する所定面数1および所定時間1よりも大きく、具体的には所定面数1=160面に対し所定面数2=200面、所定時間1=10分に対し所定時間2=20分と設定することで、タッキングの発生を防止しつつ、さらなる生産性の向上を図っている。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、複数枚のシートを循環させながら両面印刷を行う構成として、両面単位枚数M=2を最大とするプリンタ1の例を説明したが、Mの値が複数であれば2に限られないことはいうまでもない。例えば、M=3を最大とするプリンタに適用することができる。この場合、1枚目から所定面数(以下、「枚数」に代えて説明する。)までを両面単位枚数Mを3枚とする両面モードにより両面印刷を行い、所定枚数を越えると3よりも小さい値、例えば2枚または1枚の両面モードによる両面印刷に切り換える構成が考えられる。
10 画像プロセス部
15 二次転写位置(画像形成位置)
27 搬送路
30 定着部
40 両面搬送部
45 循環搬送路
50 ソータ(後処理部)
51 第1収容ビン
52 第2収容ビン
55、56 シート検出センサ
60 制御部
61 エンジン制御部
62 コントローラ部
S シート
Claims (6)
- M枚(Mは、2以上の整数)のシートを1枚ずつ画像形成位置に搬送し、当該シートの第1面への画像形成を順次行いつつ、第1面への画像形成終了後のシートを反転させて循環搬送路を1枚ずつ搬送し、M枚全てのシートの第1面への画像形成終了後に、前記循環搬送路を搬送されている各シートを前記画像形成位置に再度搬送して当該シートの第2面への画像形成を順次行い、第2面への画像形成終了後のシートを排出する画像形成動作をM枚単位で繰り返し行う第1の両面モードと、前記Mの値を1以上(M−1)以下の値に代えて画像形成動作を行う第2の両面モードとを切り換えて実行可能な画像形成手段と、
N枚(Nは、Mよりも大きい整数)のシートに画像形成を行う場合に、1枚目からP枚目(Pは、Mよりも大きくNよりも小さい整数)までについては、両面モードを前記第1の両面モードに設定し、前記第1の両面モードによる画像形成動作をP枚目に至るまで前記画像形成手段に実行させ、(P+1)枚目以降については前記第2の両面モードに切り換えて画像形成動作を実行させる制御手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記第2の両面モードによる画像形成動作の終了後、所定時間経過後に次の画像形成動作を行う場合には、前記第1の両面モードによる画像形成動作を実行させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 排出されたシートを収容する収容部と、
前記収容部に収容されているシートが取り除かれたことを検出する検出手段とを備え、
前記制御手段は、
前記第2の両面モードへの切り換え後、前記収容部に収容されていたシートが取り除かれたことが前記検出手段により検出されると、それ以降の画像形成動作を前記第1の両面モードで実行させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 第1と第2の収容ビンを含む複数の収容ビンを備え、排出されたシートを前記複数の収容ビンのいずれかに切り換えて収容可能な後処理部を備え、
前記制御手段は、
前記第2の両面モードに切り換えた後、排出されたシートの収容先を前記第1の収容ビンから前記第2の収容ビンに切り換える場合には、それ以降の画像形成動作を前記第1の両面モードで実行させ、第1の両面モードによる画像形成後のシートを前記第2の収容ビンに収容させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 第1と第2の収容ビンを含む複数の収容ビンを備え、排出されたシートを前記複数の収容ビンのいずれかに切り換えて収容可能な後処理部を備え、
前記制御手段は、
前記第1の収容ビンにシートを収容させる場合と、前記第2の収容ビンにシートを収容させる場合とで、前記Pの値を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記両面モードによる画像形成動作を指示するコントローラ部と、
前記コントローラ部からの指示を受けて、前記画像形成手段の画像形成動作を制御するエンジン制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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