JP2008076688A - 加速度シミュレート方法と加速度シミュレータ - Google Patents

加速度シミュレート方法と加速度シミュレータ Download PDF

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Abstract

【課題】運転者(被験者)の行う運転操作に対し、運転者が違和感を感ぜずに加速度のシミュレートを行える加速度シミュレータを提供することが課題である。
【解決手段】加速度を体感させる位置を指示する体感加速度代表点入力手段と、該体感加速度代表点入力手段で指定した位置の加速度を前記運転操作の情報に基づいて算出する運動モデル算出手段と、該運動モデル算出手段の算出結果に基づいて前記駆動手段のXYZ軸方向移動量と回転量及びそれぞれの速度とを算出する軸指令信号算出手段と、該軸指令信号算出手段の算出した各軸方向の移動量と回転量及び速度とを、前記各軸における可動範囲を超えないように修正する軸修正指令信号算出手段と、加速度を体感させる座標の並進による加速度と回転による疑似加速度との重み付けを設定する重み係数指定手段とを設けて加速度シミュレータを構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、飛行機や自動車における運転者の体感を模擬する加速度シミュレート方法と加速度シミュレータに関し、特に、模擬精度が高く、飛行機や自動車における運転者の体感を忠実に模擬できるようにした加速度シミュレート方法と加速度シミュレータに関するものである。
フライトシミュレータやドライビングシミュレータなどに代表される加速度模擬装置(シミュレータ)は、操縦席部や運転席部などが設けられた動揺部(以下、キャビンと呼称する)に動揺を与える動揺装置を備え、この動揺装置によってキャビンに直進運動や回転運動などの動揺を与えて、操作者の操縦動作又は運転動作(以下、単に操作と略称する)によって生じる機体又は車両の運動の加速度を操作者に模擬体感させるようになっている。
このような体感加速度シミュレータにおいて、前後方向又は横方向の体感加速度を模擬する方法としては、例えば、キャビンを前後方向又は横方向に直進運動させることによって加速度を生じさせ、この加速度を体感させることが考えられる。しかしながら、このような加速度シミュレータは一般的に室内に設置され、その設置空間の制限に起因するキャビンや動揺装置の可動範囲に制約があるのが普通であり、定常的な体感加速度を直進運動のみで模擬することは不可能である。そこで、このような体感加速度シミュレータでは、基本的に、直進運動により生じさせる体感加速度に加え、例えばキャビンまたは座席を回転、傾斜させ、座席が後ろに倒れることで操作者に重力加速度成分を体感させ、その重力加速度成分を利用して、前後方向又は横方向の体感加速度を擬似的に再現する、などの工夫が必要となる。
このような加速度シミュレータに関しては、例えば特許文献1に、自動車の運転装置と座席、及び運転中の周囲の風景を映し出すプロジェクタとスクリーンを有したキャビンと、このキャビンを横方向に並動させることのできるレールやリニアモータと、ロール方向(運転者の左右方向への傾き)回転やピッチ方向(運転者の前後方向への傾き)回転、及びヨー方向(運転者の天地方向を軸とした回転)回転を行うための駆動源を有し、運転者の運転操作情報に基づいてキャビン部の移動あるいは回転方向加速度を算出すると共に、ローパスフィルタとハイパスフィルタとを用いて急激な動きと緩慢な動きとを分離し、それによって小型で、忠実なシミュレーションができるようにしたドライビングシミュレータが示されている。
特許第2866118号公報
しかしながら、この特許文献1に示された加速度シミュレータは、加速度の模擬にハイパスフィルタとローパスフィルタを用い、ハイパスフィルタを通過した高周波成分で並進運動による急加速を、ローパスフィルタを通過した低周波成分で回転運動を行わせているが、このようにして前後方向又は横方向の体感加速度を擬似的に再現する場合、例えば運転者が瞬間的にアクセルペダルを踏んで離すような運転操作においては次のような問題が生じる。
すなわち、運転者がアクセルペダルを踏み続ける通常の直線加速においては、シミュレータも直線加速させることで運転者は全く同じ体感が得られるが、運転者がアクセルペダルを踏み続ける場合は直線軸の可動範囲を超えるので、座席を後に回転させるピッチ運動(前後方向傾斜)で直線加速度による体感を擬似的に模擬する。ところが、アクセルペダルを瞬間的に踏んで離したときには、直線運動のみによる模擬が可能であるため回転運動は不要であるが、前記特許文献1に示された方法では、直線加速度は予め定めたフィルタで擬似回転運動に変換されるので、ほんのちょっと加速させる場合でも本来不要な回転運動を運転者に与え、その結果、運転者は違和感を覚えることになる。運転者の操作によってフィルタの特性を切り替えるということも考えられるが、運転者の操作は無数の組み合わせがあり、全てを網羅するようフィルタを備えることは事実上不可能である。
また、シミュレータのキャビンが直線軸の可動範囲の後端付近にあり、後退側の可動範囲がほとんどないような場合、前進するときは直線軸の可動範囲の前方クリアランスが大きいので直線軸の加速度は事実上無制限となるが、後退ではクリアランスが小さいことから後退側に直線加速度を発生することはほとんど不可能であり、座席を後ろに回転させるピッチ運動(前後回転)で直線加速度を置き換えなければならない。
しかしながら、前記した特許文献1には、前方と後方のクリアランスの差を考慮した模擬をすることについては記載されておらず、同様の状況は、回転軸に可動範囲が有る場合も発生する。このような状況に対応するためには、前記ハイパスフィルタやローパスフィルタをシミュレータのキャビン位置に対応させて変えればよいが、全ての可動軸の位置の組み合わせについてフィルタを用意するのは事実上不可能であり、加速度の模擬精度が悪くなる。
さらにこの特許文献1のシミュレータでは、運転による加速度の再現対象を自動車の重心位置としているが、運転者が体感する加速度を正確に模擬するためには運転者が座っている位置(運転位置)、または三半規管の有る位置の加速度をシミュレートすることが重要であるが、そういったことは示唆されていない。
また一般的に、体感加速度は運転者の体格などによって微妙に異なり、加速度の再現誤差に対する感度が人により違っているが、それによってシミュレータ酔いと称し、運転者が車酔いと全く同じ症状を示すことで長い時間の実験ができないことがある。このようなシミュレータ酔いを回避するには、その運転者の再現誤差に対する感度に応じ、シミュレータの運動を調整してやればよいと考えられているが、前記文献には、運転者に対応させてシミュレータの運動を調整することについてはなんら開示されていない。
そのため本発明においては、運転者(被験者)の行う運転操作に対し、運転者が違和感を感ぜずに加速度のシミュレート(模擬)を行える加速度シミュレータを提供することが課題であり、具体的には、運転者の体格などによって異なってくる加速度体感の個人差を調整できるようにすると共に、運転者の行う運転操作に対してリアルタイムに対応して加速度をシミュレートし、さらに、シミュレータにおける可動範囲の端においても、運転者に違和感を感じさせないシミュレートを行えるようにした加速度シミュレータを提供することが課題である。
上記課題を解決するため本発明における加速度シミュレート方法は、
被験者を配置する座席が設けられた空間を有する仮想の乗り物の運動状態を前記被験者が行う運転操作の情報に基づいて算出し、該算出結果に基づいて前記仮想の乗り物のXYZ軸方向移動と該XYZ軸を中心とする回転とを行わせて前記被験者に、前記運転操作に基づく加速度を体感させる加速度シミュレート方法において、
被験者の加速度を体感させる位置座標を入力する第1のステップと、前記被験者が行う運転操作情報を取得する第2のステップと、該第2のステップで取得した運転操作情報により前記仮想の乗り物の運動状態を算出する第3のステップと、該第3のステップで算出した仮想の乗り物の運動状態と前記第1のステップで入力した加速度体感位置座標とにより、前記運転操作に基づく加速度を前記加速度体感位置座標において再現するよう前記仮想の乗り物のXYZ軸方向移動量と該XYZ軸を中心とする回転量とを算出する第4のステップと、該第4のステップで算出したXYZ軸方向移動量と回転量とで前記仮想の乗り物の駆動装置を駆動する第5のステップとからなり、
前記第1のステップで入力した加速度体感位置で前記第4のステップで算出した移動量と回転量とを算出し、該算出結果によって前記第5のステップで前記仮想の乗り物を駆動して加速度を再現することを特徴とする。
またこのシミュレート方法においては、前記第1のステップで前記被験者に加速度を体感させる座標の並進による加速度と回転による疑似加速度との重み付けを設定し、前記第4のステップで該設定した重み付けと前記仮想の乗り物を駆動する駆動装置の可動範囲とを用い、前記仮想の乗り物のXYZ軸方向移動量と該XYZ軸を中心とする回転量との算出をおこなう。
そして上記方法を実施するための加速度シミュレータは、
被験者が配置される座席が設けられた空間をXYZ軸方向移動及び該XYZ軸を中心とする回転とを行わせる駆動手段と、前記被験者が行う運転操作の情報に基づく前記空間を含む仮想の乗り物の運動状態を算出して前記駆動手段を駆動し、前記被験者に、運転操作に基づく加速度を体感させるシミュレータ制御手段とを有した加速度シミュレータにおいて、
前記シミュレータ制御手段は、加速度を体感させる座標を入力する体感加速度代表点入力手段と、該体感加速度代表点入力手段で入力した座標における加速度を前記運転操作の情報に基づいて算出する運動モデル算出手段と、該運動モデル算出手段の算出結果に基づいて前記駆動手段のXYZ軸方向移動量と回転量及びそれぞれの速度とを算出する軸指令信号算出手段と、該軸指令信号算出手段の算出する各軸方向の移動量と回転量及び速度とを、前記各軸における可動範囲内に制限する軸修正指令信号算出手段と、前記運動モデル算出手段の算出した体感加速度代表点座標における加速度を、XYZ軸方向移動により再現する場合の重み係数とXYZ軸を中心とする回転により再現する場合の重み係数とのバランスを設定する重み係数指定手段とを有し、
前記体感加速度代表点入力手段により入力した座標における前記運動モデル算出手段の算出した加速度を、前記重み係数指定手段で指定した重み係数を用いて前記軸指令信号算出手段により、前記駆動手段のXYZ軸方向の移動量と回転量及び速度とに変換して前記被験者に加速度を体感させることを特徴とする。
このように被験者(運転者)における体感加速度を感じる代表点座標を指定する手段を設けたことで、運転者が座っている位置(運転位置)、または三半規管の有る位置を指定することが可能となり、運転者の体格や加速度の体感の仕方の差を調整することができるから、運転者が体感する加速度を正確に模擬することができる。また加速度は、前記した従来技術のようにハイパスフィルタやローパスフィルタを用いず、運転操作の情報に基づいて運動モデル算出手段と軸指令信号算出手段、及び軸修正指令信号算出手段と重み係数指定手段とでリアルタイムに算出するから、前記した運転者が瞬間的にアクセルペダルを踏んで離すような運転操作においてもその運転操作を忠実に再現でき、不要な動きをすることなく、正確で被験者に違和感を感じさせない加速度シミュレータとすることができる。従って、体感加速度代表点座標を指定できることと相俟って、シミュレータ酔いを少なくすることができる。
また、運動モデル算出手段で算出された加速度は、軸指令信号算出手段によって駆動手段のXYZ軸方向移動量と回転量及びそれぞれの速度に変換されるが、この際に駆動手段が可動範囲を超えないように制限する軸修正指令信号算出手段、及び、加速度をXYZ軸方向移動により再現する場合の重み係数とXYZ軸を中心とする回転により再現する場合の重み係数とのバランスを設定する重み係数指定手段を設けたことで、各軸はシミュレータにおける可動範囲のクリアランスの差を考慮した模擬を行うことができると共に、可動範囲の端においても違和感のない正確な模擬を実施することができる。
そして、前記第1のステップにおいて前記被験者の加速度を体感させる位置座標(以下第1の加速度体感位置と称す)と該第1の加速度体感位置座標とは異なる第2の加速度体感位置座標を入力すると共に、該第2の加速度体感位置座標における並進による加速度と回転による疑似加速度との重み付けとを設定し、前記第4のステップで算出する加速度を再現するXYZ軸方向移動量と該XYZ軸を中心とする回転量とを、前記第1のステップで設定した前記第1の加速度体感位置座標における並進による加速度と回転による疑似加速度との重み付けと、前記第2の加速度体感位置座標における並進による加速度と回転による疑似加速度との重み付けとを用いて算出し、このシミュレート方法を実施するため、前記シミュレータ制御手段は、前記被験者における前記加速度を体感させる座標とは異なる第2の加速度体感位置座標に対する第2の重み係数指定手段を有し、前記軸指令信号算出手段は、前記重み係数指定手段と前記第2の重み係数指定手段とで指定した重み係数を用い、前記被験者の加速度を体感させる座標と第2の加速度体感座標とにおける前記運動モデル算出手段の算出した加速度をXYZ軸方向の移動量と回転量及び速度とに変換して前記駆動手段を駆動することで、より現実的な加速度の再現を行うことができ、運転者毎に体感加速度が微妙に異なっても、シミュレータ酔いが起こるのを少なくできる加速度シミュレータとすることができる。
さらに、前記重み係数指定手段と前記第2の重み係数指定手段とは、重み係数の変更手段を有していることで、例えば、自動車が山道を走るときには小刻みな可減速や左右への振れが生じ、高速道路を走行するときにはこのような小刻みな可減速や振れはないから、こういった可減速の違いや左右の振れの有無を、重み係数指定手段における重み係数を変化させることで或る程度模擬することが可能となるから、より実際の運転状況に応じたシミュレートを行うことが可能となる。
また、前記仮想の乗り物に前記被験者を配置する座席とは異なった位置の第2の被験者を配置する座席を設けると共に前記被験者が行う運転操作情報を予め記憶し、前記第1のステップで前記第2の被験者における加速度体感位置座標を入力して前記第3のステップで前記記憶した運転操作情報に基づいて仮想の乗り物の運動状態を算出し、該第3のステップで算出した仮想の乗り物の運動状態と前記第1のステップで入力した第2の被験者における加速度体感位置座標とにより、前記第4のステップで前記第2の被験者における加速度体感位置座標で加速度が再現されるよう前記仮想の乗り物のXYZ軸方向移動量と該XYZ軸を中心とする回転量とを算出し、このシミュレート方法を実施するため、前記加速度シミュレータは前記被験者用座席の位置とは異なる位置に第2の被験者を配置する座席を前記空間に有し、前記シミュレータ制御手段は、前記被験者が行う運転操作情報の記憶手段を有して前記運動モデル算出手段に前記記憶手段に記憶された運転操作情報を与え、該運転操作情報により前記第2の被験者の前記体感加速度代表点入力手段で入力した座標の加速度を算出させて前記第2の被験者に前記記憶手段に記憶された運転操作情報に基づく加速度を体感させることで、助手席や後部座席に座る同乗者の体感を評価することができ、乗り物全体をバランス良く設計することに役立つと共に、設備の有効利用に役立ち、さらに、種々の用途に使うことのできる加速度シミュレータとすることができる。
以上記載のごとく本発明によれば、従来再現が困難であった例えば運転者が瞬間的にアクセルペダルを踏んで離すような運転操作や、シミュレータの可動範囲限界近傍のシミュレートが難しい位置においても運転操作を忠実に再現でき、また、体感加速度代表点入力手段の存在で運転者にとって最適な位置の加速度を再現できると共に、駆動手段の可動範囲における端付近においても、軸修正指令信号算出手段と重み係数指定手段の存在によって、正確で被験者に違和感を感じさせない加速度シミュレート方法と加速度シミュレータとすることができる。
さらに、被験者における第2の加速度体感位置に対する第2の重み係数指定手段や、重み係数変更手段を設けたことでより現実的な加速度の再現を行うことができ、運転者毎に体感加速度が微妙に異なったり、路面状況や天候状況など、周囲の状況が変化してもの状況に合わせてより現実的な加速度の再現を行うことができる加速度シミュレート方法と加速度シミュレータとすることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本誌発明になる加速度シミュレータ1の概略構成図、図2は本発明になる加速度シミュレータ1における体感加速度代表点を指定するための方法の一例を示した図、図3、図5乃至図7は本発明になる加速度シミュレータ1におけるシミュレータ制御装置3の実施例1から実施例4の構成を示したブロック図、図4は本発明になる加速度シミュレータ1におけるシミュレータ制御装置3を構成する軸修正指令信号算出装置34の算出内容を説明するためのブロック図、図8は本発明の加速度シミュレータにおける被験者が配置される座席が設けられた空間を、XYZ軸方向移動及び該XYZ軸を中心とする回転とを行わせる駆動手段の一例概略とその動作を説明するための図である。なお、以下の説明では、本発明の加速度シミュレータ1を自動車における加速度をシミュレートする場合を例に説明するが、本発明は航空機のシミュレートなどに用いても良いことは自明である。
本発明になる加速度シミュレータ1は、図1に示したように、自動車や航空機などの乗り物モデル2の中に、被験者が座る被験者用座席21、被験者が操作する例えばハンドルやアクセル、ブレーキなどの運転操作機器22、走行中の周囲の状況を表示し、被験者が実際に町中や高速道路、滑走路などを走行したり飛行している状態を表示するための表示装置23、運転操作機器22の操作情報を取得してシミュレータ制御装置3に送る操作情報取得装置24などが設けられ、被験者による運転操作機器22の操作状況が、操作情報取得装置24によってシミュレータ制御装置3に送られる。そして、シミュレータ制御装置3は送られてきた情報を元に、被験者が感じるであろう加速度を算出し、その加速度を乗り物モデル2に与えるため、アクチュエータ5のXYZ軸方向移動量とXYZ軸を中心とする回転駆動量、及び各軸の移動速度や回転速度に変換し、アクチュエータ駆動装置4を駆動する。
そして本発明においては、このようにして乗り物モデル2が駆動されたことによる加速度を被験者における指定した位置で再現できるよう、シミュレータ制御装置3に体感加速度代表点座標を指定するための手段を設け、運転者の体格や加速度の体感の仕方の差を、加速度を再現する位置を運転者に応じて変えることで調整できるようにした。このようにすると、運転者自身の座っている位置(運転位置)、または三半規管の有る位置を指定することが可能となり、運転者が体感する加速度を正確に模擬することができるから、シミュレータ酔いを起こすことが少なくなる。
図2は、この体感加速度代表点を指定するための方法の一例を示した図であり、例えばシミュレータ制御装置3の中に、体感加速度代表点座標を指定するための体感加速度代表点指定画面31を有する表示装置と、乗り物モデル2の中の座席21に座っている被験者25の側面(図2における左側)と正面(図2における右側)、及び図示してはいないが必要に応じて上部などを撮像する撮像装置とを設け、撮像装置が撮像した画像を31で示した体感加速度代表点指定画面に表示して、カーソル27によって被験者25の側面(図2における左側)の所定位置と、カーソル27によって正面(図2における右側)における所定位置とをそれぞれ指定し、この指定した位置で運転操作による加速度を感じることができるようにした。なお、この体感加速度代表点座標を入力する手段はこういった方法だけに限らず、例えば体感加速度代表点座標を数値として直接入力するようにしても良い。
図8(A)は、この加速度シミュレータ1における被験者25が配置される座席21が設けられた乗り物(空間)2を、XYZ軸方向の移動とこのXYZ軸を中心とする回転とを行わせる駆動手段たるアクチュエータ5の一例概略と、その動作を説明するための図である。
図中、80は図1における乗り物モデル2を取り付ける可動テーブルであり、図では3角形として示したが、図1に2で示した乗り物モデルを載置できればどのような形状でも構わない。81、82、83、84、85、86は、この可動テーブル80を前記したようにXYZ軸方向の移動とXYZ軸を中心とする回転とを行わせる駆動手段たる、前記図1では5で示したアクチュエータである。この6本のアクチュエータ81、82、83、84、85、86は、例えば油圧シリンダなどを用いることで伸縮し、それによって可動テーブル80にXYZ軸方向の移動とXYZ軸を中心とする回転とを行わせるが、伸縮できるものであれば油圧シリンダには限られない。そして、それぞれの一端は、例えば3角形で示した可動テーブル80の各頂点に、他端は加速度シミュレータ1を載置する床、または地面に、それぞれユニバーサルジョイントなどで回転自在に取り付けられる。なお、この6本のアクチュエータ81、82、83、84、85、86の可動テーブル80への取り付け位置は、便宜上、3角形の可動テーブル80の各頂点として示したが、可動テーブル80の形状に応じ、アクチュエータ81、82、83、84、85、86による可動範囲が最も大きくなる位置に取り付ければよいことは自明である。
そして例えば図8(B)に示したように、点線で示した80の位置にある可動テーブルを、80のように図上上方となるZ軸方向に移動させるときは、6本のアクチュエータ81、82、83、84、85、86を点線の状態から実線の状態に等しい長さだけ伸長させる。また図8(C)に示したように、点線で示した80の位置にある可動テーブルを、床、または地面からの高さを変えることなく80のように図上右方となるY軸方向に移動させるときは、アクチュエータ81、82を伸長させて83、84を縮長し、アクチュエータ85は縮長させて86は伸長させる。なお、それぞれのアクチュエータの伸長と縮長は、可動テーブル80が床、または地面に対して平行移動となるようそれぞれの量を調整する。
さらに図8(D)に示したように、点線で示した80の位置にある可動テーブルを、床、または地面からの高さを変えることなく80のように図上Z軸を中心に回転させるときは、アクチュエータ81、83、85をそれぞれ等しい長さ伸長させ、アクチュエータ82、84、86をそれぞれ等しい長さ縮長する。そしてこのそれぞれの伸長長さと縮長長さとを、可動テーブル80が床、または地面に対して平行に回転するようそれぞれの量を調整する。また、このようにしてそれぞれのアクチュエータ81、82、83、84、85、86を適宜伸長、縮長することで、可動テーブル80に取り付けられた乗り物モデル2は、種々の動きをすることが可能となる。なお、以下の説明では、可動テーブル80の動きはこれらアクチュエータ81、82、83、84、85、86の個々の伸縮ではなく、これらアクチュエータ81、82、83、84、85、86の伸縮によって生じる可動テーブル80のXYZ軸方向の移動とXYZ軸を中心とする回転を、「軸方向移動」、「軸を中心とした回転」と称して説明するが、実際のアクチュエータ81、82、83、84、85、86の伸縮は、このXYZ軸方向の移動とXYZ軸を中心とする回転に基づいて算出すればよい。
なお、図1に示した乗り物モデル2を動かす方法は、以上説明してきたアクチュエータを使う方法以外に、前記特許文献1に示されているように、レール上を移動するキャビンをロール方向(運転者の左右方向への傾き)回転やピッチ方向(運転者の前後方向への傾き)回転、及びヨー方向(運転者の天地方向を軸とした回転)回転を行うための駆動源を設けて行うようにしても良い。
以上が本発明になる加速度シミュレータ1の構成概略であるが、次に図3、図4を用い、本発明の加速度シミュレータ1を制御するシミュレータ制御装置3について詳細に説明する。
図3において21、22は、前記図1で説明した被験者用座席と運転操作機器であり、221は自動車などのハンドル、222はアクセルとブレーキ、25は加速度を体感する被験者、この被験者25における頭の部分の26を付したQ点は、被験者25における体感加速度代表点で、この体感加速度代表点Qは、前記図2で説明したように、例えば被験者25を撮像装置で撮像し、体感加速度代表点指定画面31で指定し、その座標をqで表す。
32は運動モデル算出装置であり、この運動モデル算出装置32は、被験者(運転者)25が操作して図1に示した操作情報取得装置24が取得した、ハンドル221、アクセル・ブレーキ222などの運転操作機器22における操作情報と、前記図2に示した体感加速度代表点指定画面31で指定した体感加速度代表点Qの座標qとにより乗り物モデル2の運動方程式を解き、体感加速度代表点の座標qにおける加速度を計算する。この加速度は、運転者が体感する加速度となるので以下の説明では体感加速度p”と称し、並進3自由度と回転3自由度の合計6個の要素から構成される。
そして算出された体感加速度p”は軸指令信号算出装置33に入力され、体感加速度代表点Qにおける体感加速度p”として再現できるよう、アクチュエータ5(前記図8におけるアクチュエータ81、82、83、84、85、86に相当)による可動テーブル80のXYZ軸方向の並進移動量と各軸を中心とした回転量、及びこれら移動と回転の際の速度が算出され、前記図1におけるアクチュエータ駆動装置4に相当する軸駆動装置36に送られる。そしてアクチュエータ5が駆動されるが、図8に示した可動テーブル80は、前記図8からもわかるようにアクチュエータ81、82、83、84、85、86を伸縮した際の長さで定まる可動範囲と最大運動速度があり、この可動範囲と最大運動速度を超えて駆動することはできない。
そのため、アクチュエータ81、82、83、84、85、86によって可動テーブル80がこの可動範囲と最大運動速度内で動くようにするためと、可動テーブル80がこの可動範囲の端に近づいても体感加速度に大きな変化が起きないようにするため、各軸の移動量と方向、回転量と回転方向、及び速度をこの可動範囲と最大運動速度内に納める軸修正指令信号を出力する軸修正指令信号算出装置34が設けられている。しかし、体感加速度信号と軸修正指令信号の2つを同時に完全に満たすことはできないので、妥協が必要であるが、この妥協の仕方を指定するのが重み係数指定装置35である。すなわちこの重み係数指定装置35は、可動テーブル80がこの可動範囲の端に近づいた際、運動モデル算出装置32が算出した体感加速度とXYZの各軸の可動範囲による制限とのいずれを重視するか、及び、体感加速度代表点の加速度を、XYZ軸方向移動とXYZ軸を中心とする回転とのいずれを重視してシミュレートするかの調整を、重み係数を調整することで行う。
図4は、軸修正指令信号算出装置34の算出内容を説明するためのブロック図であり、図中341で示した軸位置xは、前記図8に示した可動テーブル80のX軸方向の位置を表し、この軸位置xには前記したように可動範囲があって、正側の可動限界をxfwd,max、負側の可動限界をxrev,maxとする。なお、軸位置はこの他にY軸方向軸位置y、Z軸方向軸位置zがあり、それぞれ正側の可動限界をyfwd,max、zfwd,max、負側の可動限界をyrev,max、zrev,maxとし、これらの可動限界は、実際の物理的な可動限界よりも少し小さく設定されている。なお、以下の説明では、簡単のために軸位置xの場合を例に説明するが、軸位置y、軸位置zの場合も全く同様である。
342で示した軸速度vは、前記図8に示した可動テーブル80におけるそれぞれの軸方向の速度を表し、この軸速度vにも制限速度があって、正側の制限速度をvfwd,max、負側の制限速度をvrev,maxとする。この制限速度は軸位置xに依存し、軸位置xの値と制限速度との関係を示したブロック344に示したような関係となる。
349で示したr”は、各軸の移動量と方向、回転量と回転方向、及び速度をこの可動範囲と最大運動速度内に納める軸修正指令信号を出力する軸修正指令信号算出装置34が出力する軸修正指令信号であり、この軸修正指令信号349は、位置修正項r”x346と速度修正項r”347とを加算器348で加算した値であり、これを式で表すと、下記(1)式となる。
r”=r”x+r” ………………………………………………………………(1)
このうち位置修正項r”x346は、この位置修正項r”x346を算出するためのブロック343に示したように、可動テーブル80の軸位置xを入力し、軸位置が正側可動限界xfwd,max、負側可動限界xrev,maxの範囲内ならば勾配kの比例定数kで算出する。そして軸位置xが、正側可動限界xfwd,max、または負側可動限界xrev,maxを越えるときは、勾配k+kの比例定数k+kで算出する。これを式で表すと、下記(2)式となる。
r”x=kx+max{0,k(x−xfwd,max)}+min{0,k(xfwd,max−x)}…(2)
この(2)式は、軸位置xが正側可動限界xfwd,maxと負側可動限界xrev,maxの間の可動範囲にあるときには位置修正項r”x346は小さく、この可動限界を超えたときには軸を中央に戻すよう、位置修正項r”x346を大きくするということを意味している。
342で示した軸速度vは、前記したように、344で示した軸位置xの値と制限速度との関係を示したブロックに示された値で正側が制限速度vfwd,maxで、負側が制限速度vrev,maxとで制限される。この344で示したブロックでは、軸位置xによって制限速度が制限されることを示している。そして、速度修正項r”347は、この速度修正項r”347を算出するためのブロック345に示したように、軸速度が正側制限速度vfwd,max、負側制限速度vrev,maxの範囲内ならば勾配cの比例定数cで算出する。そして軸速度vが、正側制限速度vfwd,max、または負側制限速度vrev,maxを越えるときは、勾配c+cの比例定数c+cで算出する。これを式で表すと、下記(3)式となる。
r”v=cv+max{0,c(v−vfwd,max)}+min{0,c(vfwd,max−v)}…(3)
この(3)式は、軸速度vが正側制限速度vfwd,maxと負側制限速度vrev,maxの間の範囲にあるときには速度修正項r”v347は小さく、この範囲を超えたときには速度を下げるよう、速度修正項r”v347を大きくするということを意味している。すなわち、可動テーブル80が可動範囲端に近づいたときはスピードが出せなくなり、端に達するとスピードが0になるが、ここで逆側の端に向かうときはスピードを大きくできるわけである。
軸指令信号算出装置33は、運動モデル算出装置32が算出した体感加速度p”を体感加速度代表点Qにおける体感加速度p”として再現できるよう、アクチュエータ5(前記図8におけるアクチュエータ81、82、83、84、85、86に相当)による可動テーブル80のXYZ軸方向の並進移動量と各軸を中心とした回転量、及びこれら移動と回転の際の速度を算出する。
いま、XYZ一つ一つの可動軸の位置を要素とする可動軸の位置ベクトルをpa、速度ベクトルをp‘a、加速度ベクトルをp”aとすると、軸の速度p‘a、位置paの値を決めて体感加速度p”を正確にシミュレートする場合、軸の加速度p”aと体感加速度p”の関係は下記(4)式の線形代数方程式で表すことができる。右辺の第一項は軸の並進移動による加速度により発生する体感加速度であり、右辺の第二項は軸の回転による重力加速度ベクトルにより発生する擬似的な体感加速度である。TとTは、体感加速度代表点Q26の座標qや、位置ベクトルをpa、速度ベクトルをp‘aに依存して決まる係数行列であり、gは重力加速度ベクトルである。
p”=T(q,pa,p‘a)p”a+T(q,pa,p‘a)g …………(4)
一方、軸の移動量を可動範囲内に納めるということだけを目的とするならば、前記した軸修正指令信号r”349と可動軸の加速度ベクトルp”aとは下記(5)式の関係となる。
r”=−p”a ………………………………………………………………………(5)
式(4)をp”aについて解くと、体感加速度p”の値が決められたとき、それを実現するための軸加速度p”aの値を得ることができる。しかし、そのようにして求めた軸加速度p”aの値をそのままシミュレータに適用すると、軸の可動範囲を超え、実用にならない。一方、式(5)で決まる値を使ったのでは、体感加速度p”が軸加速度p”aに全く反映されないのでシミュレータとして役に立たない。
シミュレータとして実用化するためには、、式(4)と式(5)との折衷案であり、その折衷案を数学的に得る方法のひとつとして、重み付きの最小自乗法がある。これは、対角行列の重み係数行列WpとWrとを用意し、式(4)と式(5)とを下記(6)式のように統合するものである。
Figure 2008076688
この(6)式を軸加速度p”aについて解くと、下記(7)式となる。
Figure 2008076688
そして軸指令信号算出装置33は、重み係数行列WpとWr、体感加速度p”、軸修正指令信号r”に基づいて式(7)を解き、軸加速度p”aを計算してこの軸加速度p”aに基づいて軸指令信号を出力する。
重み係数指定装置35は、軸指令信号算出装置33が体感加速度p”と軸修正指令信号r”の二種類の信号から軸指令信号を生成するときの重み付けを行うための、重み係数信号を生成する。重み係数は、走行する路面の状況、例えば、未舗装山岳路のシミュレーションをするか、または、平坦市街地路のシミュレーションをするか、などによって予め決めることもできるし、路面の状況や体感加速度、可動軸の速度・位置などに応じてシミュレーション中に変えてもよい。
重み係数指定装置35においては、対角行列からなる下記(8)、(9)式のような重み係数行列WpとWrとを出力する。Wpのサイズは運動自由度の数と同じであり、本発明では、前記したようにXYZ軸方向と各軸を中心とした回転を扱うので6となる。Wrのサイズは可動軸の数m(通常はアクチュエータの数であり、前記図8に示したアクチュエータでは6となる)とする。なお、重み係数行列Wpの値を大きくすると修正係数が大きくなるので、可動範囲の端部に至る前に中央部に戻るようになるが、その設定は試行錯誤に基づいて決定する。
Figure 2008076688
Figure 2008076688
このように構成した本発明になる加速度シミュレータ1によって運転操作のシミュレートを行う場合、図3に示したように被験者たる運転者25を座席21に座らせ、図2に示した体感加速度代表点指定画面31で加速度を体感させる体感加速度代表点Q26の座標を指定する。また、重み係数指定装置35によって、例えば、未舗装山岳路のシミュレーションをするか、または、平坦市街地路のシミュレーションをするか、などによって前記式(8)、(9)に示した重み係数行列WpとWrとを設定したり、または、路面の状況や体感加速度、可動軸の速度・位置などに応じてこの式(8)、(9)に示した重み係数行列WpとWrとをシミュレーション中に変えられるように設定する。
すると、体感加速度代表点Q26の座標qが運動モデル算出装置32、軸指令信号算出装置33に送られ、また、重み係数行列WpとWrとが軸指令信号算出装置33に送られる。そして運転者25が運転操作機器22のハンドル221やアクセル・ブレーキ222を操作すると、その操作情報信号が運動モデル算出装置32に送られると共に、図1に23で示した表示装置に乗り物モデル2の走行状態に応じた前方を含む周囲の情景が映出される。
体感加速度代表点Q26の座標qと操作情報信号とを送られた運動モデル算出装置32は、これらの信号を元に、乗り物モデル2の運動方程式を解き、体感加速度代表点の座標qにおける体感加速度p”を算出し、軸指令信号算出装置33に送る。
すると軸指令信号算出装置33は、この送られてきた体感加速度p”と先に送られている体感加速度代表点Q26の座標q、及び重み係数行列WpとWrと軸修正指令信号算出装置34から送られてくる軸修正指令信号r”とにより、体感加速度p”を体感加速度代表点Q26における体感加速度として再現できるよう、アクチュエータ5(前記図8におけるアクチュエータ81、82、83、84、85、86に相当)による可動テーブル80のXYZ軸方向の並進移動量と各軸を中心とした回転量、及びこれら移動と回転の際の速度を算出し、軸指令信号として軸駆動装置(アクチュエータ駆動装置)36に送る。
そのため軸駆動装置(アクチュエータ駆動装置)36は、例えば前記図8に示したアクチュエータ81、82、83、84、85、86を、算出されたXYZ軸方向の並進移動量と各軸を中心とした回転量、及びこれら移動と回転の際の速度となるよう伸縮し、可動テーブル80、すなわち被験者(運転者)26における体感加速度代表点Q26が運転操作による加速度を体感できるよう駆動する。
このとき、可動テーブル80における可動範囲の端近くでは、前記したように軸修正指令信号算出装置34により算出される軸修正指令信号r”によりその動作が修正され、またこの際、重み係数指定装置35によって送られてくる重み係数行列WpとWrによって、運動モデル算出手段32の算出した体感加速度代表点Q26における体感加速度p”と、各軸の可動範囲に対する制限とのいずれを重視するかや、体感加速度代表点Q26の体感加速度p”を、XYZ軸方向移動とXYZ軸を中心とする回転とのいずれを重視して模擬するかの調整が行われる。
このように加速度シミュレータ1を構成することで、運転者(被験者)25の体格などによって異なってくる体感加速度p”の個人差は、体感加速度代表点Q26を指定する装置の存在によって調整することができ、また、運動モデル算出装置32、軸指令信号算出装置33はシミュレートする運転者の行う運転操作によって生じる体感加速度p”をリアルタイムに算出するから、前記した運転者が瞬間的にアクセルペダルを踏んで離すような運転操作においてもその運転操作を忠実に再現でき、不要な動きをすることなく、正確で被験者に違和感を感じさせない加速度シミュレータとすることができる。
以上が本発明になる加速度シミュレータ1の実施例1であるが、図5は本発明になる加速度シミュレータ1におけるシミュレータ制御装置3の実施例2のブロック図である。前記図3に示した実施例1では、被験者(運転者)25における体感加速度代表点は例えば頭部の1箇所のQ26のみを指定したが、この図5に示した実施例2では、この体感加速度代表点Q26に相当する体感加速度代表点Q26の他に、補助体感加速度代表点Q26も指定できるようにし、合わせて、重み係数指定装置も、体感加速度代表点Q26に対応した重み係数指定装置35と補助代表点重み係数指定装置35の2つ設けるようにしたものである。なお、重み係数指定装置35と補助代表点重み係数指定装置35における重み付けは、試行錯誤で決定する。
この補助体感加速度代表点Q26は、通常、体感加速度代表点Q26とは違う場所に設定する。例えば、体感加速度代表点Q26を頭部に設定したときは、補助体感加速度代表点Q26は座面に設定する。人間は主に三半規管などで加速度を知覚するが、体性感覚といって皮膚や場合によっては内蔵などで加速度を感知することもあり、本発明のような例えばドライビングシミュレータにおいては、体性感覚の代表点は臀部である。すなわち、臀部の加速度も良く再現するようにすれば、より現実的な加速度を再現することが可能となる。
いま、補助体感加速度代表点Q26の座標qにおける体感加速度をp”と記すと、p”は、XYZ一つ一つの可動軸の位置を要素とする可動軸の位置ベクトルをpa、可動軸の速度p‘a、加速度p”a、体感加速度補助代表点Q26の座標qを用いて下記式(10)のように表される。なお、T11とT21は、体感加速度補助代表点Q26の座標qや可動軸の位置ベクトルpa、可動軸の速度p‘a、に依存して決まる係数行列である。
p”=T11(q,pa,p‘a)p”a+T21(q,pa,p‘a)g ……………(10)
この(10)式を体感加速度代表点Q26に付いて導出した(7)式と統合し、軸加速度p”aについて解くと次の(11)式となる。
Figure 2008076688
この(11)式中のと補助代表点重み係数指定装置35における重み行列はWp1は次の(12)式のように決める。
Figure 2008076688
このようにすることにより、軸指令信号算出装置33は、重み係数行列Wp、Wr、及びWp1とから体感加速度p”、軸修正指令信号r”に基づいて式(11)を解き、軸加速度p”aを計算してこの軸加速度p”aに基づいて軸指令信号を出力する。
そのため軸駆動装置(アクチュエータ駆動装置)36は、例えば前記図8に示したアクチュエータ81、82、83、84、85、86を、算出されたXYZ軸方向の並進移動量と各軸を中心とした回転量、及びこれら移動と回転の際の速度となるよう伸縮し、可動テーブル80、すなわち被験者(運転者)26における体感加速度代表点Q26、補助体感加速度代表点Q26が運転操作による加速度を体感できるよう駆動する。
このように加速度シミュレータ1を構成することで、運転者(被験者)25の体性感覚に基づく加速度も良く再現できるから、より現実的な加速度を再現することが可能となる。
以上が本発明になる加速度シミュレータ1の実施例2であるが、図6は本発明になる加速度シミュレータ1におけるシミュレータ制御装置3の実施例3のブロック図であり、この実施例3においては、重み係数指定装置35における重み係数を外部から変更することができる重み係数変更装置28を設けたものである。
これは、例えば自動車の可減速の仕方は、走行条件に依存し、山道を走るときには小刻みに可減速するし、一方、高速道路を走行しているときには小刻みな可減速はない。このような、可減速の違いは、ドライビングシミュレータによる加速度の再現方法にも影響して当然である。そのため、このような自動車の走行条件を反映するため、この実施例3では重み係数を外部から変更できる重み係数変更装置28を設け、例えば、走行場所が山道か高速道路か、または、走行速度が速いか遅いかに基づいて重み係数を変えられるようにしたものである。
この重み係数の変更は、例えば、高速道路では道の起伏(縦方向の回転運動)やカーブ(横方向の回転運動)は緩やかであり、小刻みに車体が上を向いたり下を向いたり、または、右左に回転するようなことはない。このようなときにシミュレータが回転運動すると、運転者はすぐに違和感を覚えるから、高速道路の走行状態をシミュレートするときは、体感加速度p”にかかる重み係数Wpのうち、回転運動についての要素を相対的に大きくするのが良い。
また、山道を走るときには小刻みな可減速や道が左右に振れるのに伴って、上下左右に大きな加速度が発生する。このため、シミュレータの可動軸が可動範囲の端に至りやすいから、山道の走行状態をシミュレートするときは、軸修正指令信号r”にかかる重み係数Wrを相対的に大きくし、端当りを防止するようにするのが良い。
このように重み係数変更装置28によって運転状況に応じて重み係数行列WpとWrを変更することで、より実際の運転状況に応じたシミュレートを行うことが可能となる。なお、それ以外のブロックは、前記図3に示した実施例1の場合と同様であるので詳しい説明は省略する。
以上が本発明になる加速度シミュレータ1の実施例3であるが、図7は本発明になる加速度シミュレータ1におけるシミュレータ制御装置3の実施例4のブロック図であり、この実施例4においては、助手席や後部座席にいる同乗者の体感を評価できるようにしたものである。
すなわち、ドライビングシミュレータの目的は運転者の体感を評価することであるが、同乗者(助手席や後部座席)の体感を評価することができれば、乗り物全体をバランス良く設計することに役立つと共に、設備の有効利用に役立ち、さらに、種々の用途に使うことのできる加速度シミュレータとすることができる。
そのため、この図7に示した実施例4においては、運転席とは異なる助手席や後部座席21に座った同乗者25の体感を再現するため、予め運転者の操縦を記憶する操作情報記憶装置37を設け、この操作情報記憶装置37に記憶された運転者の運転操作情報に基づいて運動モデル算出装置32が、運転席とは異なる助手席や後部座席21に座った同乗者25の体感加速度代表点Q26の座標qを元に体感加速度p”を算出するようにした。
このようにすることにより、同乗者(助手席や後部座席)の体感を評価することができ、前記したように、乗り物全体をバランス良く設計することに役立つと共に、設備の有効利用に役立ち、さらに、種々の用途に使うことのできる加速度シミュレータとすることができる。なお、それ以外のブロックは、前記図3に示した実施例1の場合と同様であるので詳しい説明は省略する。
以上種々述べてきたように本発明によれば、運転者の体格や加速度の体感の仕方に差があっても、運転者が体感する加速度を正確に模擬することができ、さらに加速度は、運転操作の情報に基づいてリアルタイムに運動モデル算出手段で算出されるから、運転者が瞬間的にアクセルペダルを踏んで離すような運転操作をしても運転操作を忠実に再現でき、不要な動きをすることなく、正確で被験者に違和感を感じさせない加速度シミュレータとすることができる。
また、算出された体感加速度は、駆動手段が可動範囲を超えないように修正する軸修正指令信号算出手段、及び、体感加速度代表点の加速度と各軸の可動範囲に対する制限とのいずれを重視するか、または、体感加速度代表点の加速度をXYZ軸方向移動とXYZ軸を中心とする回転とのいずれを重視して模擬するかを指定する重み係数指定手段により、シミュレータにおける可動範囲のクリアランスの差を考慮しながら模擬することができ、可動範囲の端においても違和感のない正確な模擬を実施することができる。
そして、被験者における前記加速度を体感させる位置とは異なる第2の加速度体感位置を指定して第2の重み係数指定手段により、被験者の加速度を体感させる位置と補助の加速度体感位置とにおける加速度の再現を行うことで、運転者毎に体感加速度が微妙に異なっても、シミュレータ酔いが起こるのを少なくできる加速度シミュレータとすることができる。
本発明によれば、運転者(被験者)の行う運転操作に対し、運転者が違和感を感ぜずに正確な加速度のシミュレートを行える加速度シミュレート方法と加速度シミュレータを提供することができる。
本誌発明になる加速度シミュレータの概略構成図である。 本発明になる加速度シミュレータにおける体感加速度代表点を指定するための方法の一例を示した図である。 本発明になる加速度シミュレータにおけるシミュレータ制御装置の実施例1から実施例4の構成を示したブロック図である。 本発明になる加速度シミュレータにおけるシミュレータ制御装置を構成する軸修正指令信号算出装置の算出内容を説明するためのブロック図である。 本発明になる加速度シミュレータにおけるシミュレータ制御装置の実施例1から実施例4の構成を示したブロック図である。 本発明になる加速度シミュレータにおけるシミュレータ制御装置の実施例1から実施例4の構成を示したブロック図である。 本発明になる加速度シミュレータにおけるシミュレータ制御装置の実施例1から実施例4の構成を示したブロック図である。 本発明の加速度シミュレータにおける被験者が配置される座席が設けられた空間を、XYZ軸方向移動及び該XYZ軸を中心とする回転とを行わせる駆動手段の一例概略とその動作を説明するための図である。
符号の説明
1 加速度シミュレータ
2 乗り物モデル
3 シミュレータ制御装置
4 アクチュエータ駆動装置
5 アクチュエータ
21 被験者用座席
22 運転操作機器
221 ハンドル
222 アクセル・ブレーキ
23 表示装置
24 操作情報取得装置
25 被験者
26 体感加速度代表点(Q)
27、27 体感加速度代表点指定カーソル
28 重み係数変更装置
31 体感加速度代表点指定画面
32 運動モデル算出装置
33 軸指令信号算出装置
34 軸修正指令信号算出装置
35 重み係数指定装置
36 軸駆動装置(アクチュエータ駆動装置)
37 操作情報記憶装置
80 可動テーブル
81、82、83、84、85、86 アクチュエータ

Claims (8)

  1. 被験者を配置する座席が設けられた空間を有する仮想の乗り物の運動状態を前記被験者が行う運転操作の情報に基づいて算出し、該算出結果に基づいて前記仮想の乗り物のXYZ軸方向移動と該XYZ軸を中心とする回転とを行わせて前記被験者に、前記運転操作に基づく加速度を体感させる加速度シミュレート方法において、
    被験者の加速度を体感させる位置座標を入力する第1のステップと、前記被験者が行う運転操作情報を取得する第2のステップと、該第2のステップで取得した運転操作情報により前記仮想の乗り物の運動状態を算出する第3のステップと、該第3のステップで算出した仮想の乗り物の運動状態と前記第1のステップで入力した加速度体感位置座標とにより、前記運転操作に基づく加速度を前記加速度体感位置座標において再現するよう前記仮想の乗り物のXYZ軸方向移動量と該XYZ軸を中心とする回転量とを算出する第4のステップと、該第4のステップで算出したXYZ軸方向移動量と回転量とで前記仮想の乗り物の駆動装置を駆動する第5のステップとからなり、
    前記第1のステップで入力した加速度体感位置で前記第4のステップで算出した移動量と回転量とを算出し、該算出結果によって前記第5のステップで前記仮想の乗り物を駆動して加速度を再現することを特徴とする加速度シミュレート方法。
  2. 前記第1のステップで前記被験者に加速度を体感させる座標の並進による加速度と回転による疑似加速度との重み付けを設定し、前記第4のステップで該設定した重み付けと前記仮想の乗り物を駆動する駆動装置の可動範囲とを用い、前記仮想の乗り物のXYZ軸方向移動量と該XYZ軸を中心とする回転量との算出をおこなうことを特徴とする請求項1に記載した加速度シミュレート方法。
  3. 前記第1のステップにおいて前記被験者の加速度を体感させる位置座標(以下第1の加速度体感位置と称す)と該第1の加速度体感位置座標とは異なる第2の加速度体感位置座標を入力すると共に、該第2の加速度体感位置座標における並進による加速度と回転による疑似加速度との重み付けとを設定し、前記第4のステップで算出する加速度を再現するXYZ軸方向移動量と該XYZ軸を中心とする回転量とを、前記第1のステップで設定した前記第1の加速度体感位置座標における並進による加速度と回転による疑似加速度との重み付けと、前記第2の加速度体感位置座標における並進による加速度と回転による疑似加速度との重み付けとを用いて算出することを特徴とする請求項2に記載した加速度シミュレート方法。
  4. 前記仮想の乗り物に前記被験者を配置する座席とは異なった位置の第2の被験者を配置する座席を設けると共に前記被験者が行う運転操作情報を予め記憶し、前記第1のステップで前記第2の被験者における加速度体感位置座標を入力して前記第3のステップで前記記憶した運転操作情報に基づいて仮想の乗り物の運動状態を算出し、該第3のステップで算出した仮想の乗り物の運動状態と前記第1のステップで入力した第2の被験者における加速度体感位置座標とにより、前記第4のステップで前記第2の被験者における加速度体感位置座標で加速度が再現されるよう前記仮想の乗り物のXYZ軸方向移動量と該XYZ軸を中心とする回転量とを算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載した加速度シミュレート方法。
  5. 被験者が配置される座席が設けられた空間をXYZ軸方向移動及び該XYZ軸を中心とする回転とを行わせる駆動手段と、前記被験者が行う運転操作の情報に基づく前記空間を含む仮想の乗り物の運動状態を算出して前記駆動手段を駆動し、前記被験者に、運転操作に基づく加速度を体感させるシミュレータ制御手段とを有した加速度シミュレータにおいて、
    前記シミュレータ制御手段は、加速度を体感させる座標を入力する体感加速度代表点入力手段と、該体感加速度代表点入力手段で入力した座標における加速度を前記運転操作の情報に基づいて算出する運動モデル算出手段と、該運動モデル算出手段の算出結果に基づいて前記駆動手段のXYZ軸方向移動量と回転量及びそれぞれの速度とを算出する軸指令信号算出手段と、該軸指令信号算出手段の算出する各軸方向の移動量と回転量及び速度とを、前記各軸における可動範囲内に制限する軸修正指令信号算出手段と、前記運動モデル算出手段の算出した体感加速度代表点座標における加速度を、XYZ軸方向移動により再現する場合の重み係数とXYZ軸を中心とする回転により再現する場合の重み係数とのバランスを設定する重み係数指定手段とを有し、
    前記体感加速度代表点入力手段により入力した座標における前記運動モデル算出手段の算出した加速度を、前記重み係数指定手段で指定した重み係数を用いて前記軸指令信号算出手段により、前記駆動手段のXYZ軸方向の移動量と回転量及び速度とに変換して前記被験者に加速度を体感させることを特徴とする加速度シミュレータ。
  6. 前記シミュレータ制御手段は、前記被験者における前記加速度を体感させる座標とは異なる第2の加速度体感位置座標に対する第2の重み係数指定手段を有し、前記軸指令信号算出手段は、前記重み係数指定手段と前記第2の重み係数指定手段とで指定した重み係数を用い、前記被験者の加速度を体感させる座標と第2の加速度体感座標とにおける前記運動モデル算出手段の算出した加速度をXYZ軸方向の移動量と回転量及び速度とに変換して前記駆動手段を駆動することを特徴とする請求項5に記載した加速度シミュレータ。
  7. 前記重み係数指定手段と前記第2の重み係数指定手段とは、重み係数の変更手段を有していることを特徴とする請求項6に記載した加速度シミュレータ。
  8. 前記加速度シミュレータは前記被験者用座席の位置とは異なる位置に第2の被験者を配置する座席を前記空間に有し、前記シミュレータ制御手段は、前記被験者が行う運転操作情報の記憶手段を有して前記運動モデル算出手段に前記記憶手段に記憶された運転操作情報を与え、該運転操作情報により前記第2の被験者の前記体感加速度代表点入力手段で入力した座標の加速度を算出させて前記第2の被験者に前記記憶手段に記憶された運転操作情報に基づく加速度を体感させることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載した加速度シミュレータ。
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