JP2008075859A - 気体圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】気体圧縮機において、リード線とコイル線との結線状態が不適切になるのを防止して、コイル線への通電を適正に保つ。
【解決手段】電磁クラッチ13の電磁コイル13cは、円環状のコア13dの外周にコイル線13eが巻回され、また、このコイル線13eに、供給電流をコイル線13eに導通させるリード線13fを有し、リード線13fが、コイル線13eが延長されて、コイル線13eの、コア13dに巻回されている部分(コア13dに巻回された、機能的にコイル線13eに相当する部分)と一体的に形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は気体圧縮機に関し、詳細には、電磁クラッチに通電するリード線の改良に関する。
従来より、空気調和システム(以下、空調システムという。)には、冷媒ガスなどの気体を圧縮して、空調システムに気体を循環させるための気体圧縮機(コンプレッサ)が用いられている。
ここで、一般的なコンプレッサの1つとして例えばベーンロータリ形式のコンプレッサが知られている。このベーンロータリ形式のコンプレッサは、ハウジングの内部に、圧縮機本体が収容された構成となっている。
圧縮機本体は、回転軸と一体的に回転する略円柱状のロータと、ロータの外方を取り囲むシリンダと、ロータに埋設されて、突出側の先端が、断面輪郭形状が略楕円形のシリンダの内周面に追従するように該ロータの外周面からの突出量が可変とされた板状のベーンと、ロータやベーンを、ロータの両端面側から覆う2つのサイドブロックとを備えている。
そして、ロータの回転方向について相前後する2つのベーン、シリンダの内周面、ロータの外周面および両サイドブロックの端面により、ロータの回転に伴ってその容積が変化し、吸入された気体を圧縮して吐出する複数の圧縮室が画成されている。
ここで、ベーンロータリ形式のものに限らず、コンプレッサには、外部の動力源からの動力の伝達を断接する電磁クラッチが設けられているものがある。
この電磁クラッチは、外部からの動力が常に供給されているプーリと、圧縮機本体の回転軸と一体的に連結されたアーマチュアと、通電により磁力を発生し、この発生した磁力によって、プーリにアーマチュアを吸引・当接させる電磁コイルとを備え、プーリとアーマチュアとの間に生じる摩擦により、プーリからアーマチュアに動力を伝達している(特許文献1)。
特開2005−325732号公報
ところで、電磁コイルは、コアにコイル線が巻回されて形成されており、コイル線に通電することで磁力を発生させるが、コイル線に通電するには、外部からの電力をコイル線に供給する必要があり、半田やその他の結線部材を用いてコイル線に結線されたリード線を介して、コイル線への通電が行われている。
しかし、このコイル線とリード線との結線部分は、気体圧縮機の運転によって生じる振動や、結線部材自体の経年劣化などの要因により、結線状態が不適切となって、コイル線への通電が不十分になることが起こり得る。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、リード線とコイル線との結線状態が不適切になるのを防止して、コイル線への通電を適正に保つことができる気体圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係る気体圧縮機は、リード線を、コイル線の延長によって形成することで、両者結線部分自体を無くして、コイル線への通電を適正に保つものである。
すなわち、本発明に係る気体圧縮機は、駆動力の供給により運転される気体圧縮機本体と、外部の動力源から前記気体圧縮機本体への前記駆動力の伝達を断接する電磁クラッチとを備え、前記電磁クラッチは、電磁コイルのコアに巻回されたコイル線と、外部から供給される電力を前記コイル線に導通させるリード線とを有し、前記リード線は、前記コイル線が延長されて、前記コアに巻回されている部分と一体的に形成されていることを特徴とする。
このように構成された気体圧縮機によれば、リード線がコイル線の延長部分によって形成されているため、リード線(に相当する部分)とコイル線(コアに巻回されている本来的なコイル線に相当する部分)との間に結線部分自体が存在せず、したがって、コイル線とリード線との結線部分は、気体圧縮機の運転によって生じる振動や、結線部材自体の経年劣化などの要因により、結線状態が不適切となることが防止され、したがって、コイル線への導通を適正に保つことができる。
本発明に係る気体圧縮機によれば、リード線とコイル線との結線状態が不適切になるのを防止して、コイル線への通電を適正に保つことができる。
なお、結線部材が不要となるため、コストを低減することもできる。
以下、本発明の気体圧縮機に係る最良の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る気体圧縮機の第一実施形態であるベーンロータリ式コンプレッサ100を示す縦断面図、図2は図1におけるA−A線に沿った断面を示す図、図3は図1における電磁クラッチ13の電磁コイル13cの部分を抜粋した詳細図である。
図示のコンプレッサ100は、例えば、冷却媒体の気化熱を利用して冷却を行なう空気調和システム(以下、単に空調システムという。)の一部として構成され、この空調システムの他の構成要素である凝縮器、膨張弁、蒸発器等(いずれも図示を省略する。)とともに、冷却媒体の循環経路上に設けられている。
そして、コンプレッサ100は、空調システムの蒸発器から取り入れた気体状の冷却媒体としての冷媒ガスGを圧縮し、この圧縮された冷媒ガスGを空調システムの凝縮器に供給する。凝縮器は、圧縮された冷媒ガスGを液化させ、高圧で液状の冷媒として膨張弁に送出する。
高圧で液状の冷媒は、膨張弁で低圧化され、蒸発器に送出される。低圧の液状冷媒は、蒸発器において周囲の空気から吸熱して気化し、この気化熱との熱交換により蒸発器周囲の空気を冷却する。
また、コンプレッサ100は、ケース11とフロントヘッド12とからなるハウジングの内部に収容された圧縮機本体と、フロントヘッド12に取り付けられ、図示しない外部の動力源から圧縮機本体への駆動力の伝達を断接する電磁クラッチ13とを備える。そして、圧縮機本体は、複数のボルトによってフロントヘッド12に固定されている。
電磁クラッチ13は、ラジアルボールベアリング14を介して、フロントヘッド12に回転自在に支持され、内部に円環状の空間を有し、円状の外周面に、エンジン等外部の動力源によって循環駆動されるベルト等が掛け回されるプーリ13aと、フロントヘッド12に固定支持され、プーリ13aの上記円環状空間内に収容され、通電により磁気吸引力を発生する円環状の電磁コイル13cと、圧縮機本体の後述する回転軸51に固定され、所定の間隙を介してプーリ13aの端面(磁気吸着摩擦面)に対向して配置された円板状を呈し、電磁コイル13cが発生する磁気吸引力によってプーリ13aの端面に吸着されるアーマチュア13bとを備え、電磁コイル13cへの通電により発生する磁気吸引力に応じて、アーマチュア13cとプーリ13aの端面との断接が切り替えられる。
電磁コイル13cは、図3(a)に示すように、円環状のコア13dの外周にコイル線13eが巻回され、また、このコイル線13eに、図示しない外部からの供給電流をコイル線13eに導通させるリード線13fを有するが、本実施形態のコンプレッサ100における電磁コイル13cは、図3(b)の模式図に示すように、リード線13fは、コイル線13eが延長されて、コイル線13eの、コア13dに巻回されている部分(コア13dに巻回された、機能的にコイル線13eに相当する部分)と一体的に形成されている。
なお、従来のコンプレッサ(気体圧縮機)における電磁コイルは、図3(c)の模式図に示すように、リード線13fと、コイル線13eとは、半田やその他の結線部材13gを用いて結線されているが、上述した本実施形態のコンプレッサ100における電磁コイル13cは、リード線13fは、コイル線13eが兼ねているため、従来のような結線部材13gは存在しない。
また、コイル線13eのうち、リード線13fに相当する部分は、熱収縮チューブ等、非導電性の被覆材13hによって被覆されており、周囲の環境熱からリード線13fを保護するとともに、リード線13fが他の金属部分と接触する等して、短絡や漏電を防止している。
なお、コイル線13eのうち、リード線13fに相当する部分とコア13dに巻回された機能的に本来のコイル線13eに相当する部分との結線部分に相当する部分(13g)については、コンプレッサ100のハウジング等、電磁コイルと相対的な動きのない部分に、クリップや金具等の固定部材を用いて固定支持されていてもよい。結線部材13gは存在しないため、リード線13fに相当する部分とコイル線13eに相当する部分との導通は適切に保たれているが、この結線部分(結線部材13gが存在していたと仮定した場合における仮想の結線部分)に相当する部分は、従来の気体圧縮機においては、振動等の影響を受けて、動きの振幅が比較的大きいといえ、したがって、この部分を固定支持することにより、当該部分の疲労破壊のリスクを低下させることができる。
ケース11は、一端開放の筒状体を呈し、フロントヘッド12は、このケース11の開放された部分を覆うように組み付けられている。また、フロントヘッド12には、蒸発器から低圧の冷媒ガスGが吸入される吸入ポート12aが形成され、この吸入ポート12aには、冷媒ガスGの逆流を防ぐ逆止弁12bが設けられている。一方、ケース11には、圧縮機本体で圧縮された高圧の冷媒ガスGを凝縮器に吐出する吐出ポート11aが形成されている。
ハウジング内に収容された圧縮機本体は、電磁クラッチ13のアーマチュア13eを介して供給された駆動力によって軸回りに回転する回転軸51と、この回転軸51と一体的に回転する円柱状のロータ50と、ロータ50の外周面の外方を取り囲む断面輪郭略楕円形状の内周面49aを有するとともに、両端が開放されたシリンダ40と、ロータ50の外方に向けて突出可能にロータ50に埋設され、その突出側の先端がシリンダ40の内周面49aに追従するように突出量が可変とされ、回転軸51回りに等角度間隔で配置された5枚の板状のベーン58と、シリンダ40の両側開放端面の外側からそれぞれ開放端面を覆うように固定されたフロントサイドブロック30およびリヤサイドブロック20とからなる。
そして、2つのサイドブロック20,30、ロータ50、シリンダ40、および回転軸51の回転方向(図2において時計回りの矢印方向)に相前後する2つのベーン58,58によって画成された各圧縮室48の容積が、回転軸51の回転にしたがって増減を繰り返すことにより、各圧縮室48に吸入された冷媒ガスGを圧縮して吐出するように構成されている。
なお、ロータ50の両端面50a,50bからそれぞれ突出した回転軸51の部分のうち一方の部分は、フロントサイドブロック30の軸受部32に軸支されるとともに、フロントヘッド12を貫通して外方まで延び、この貫通部分がフロントヘッド12により軸支され、外方に延びた部分が電磁クラッチ13のアーマチュア13bに連結されている。
同様に回転軸51の突出部分のうち他方の側は、リヤサイドブロック20の軸受部22により軸支されており、これらによって、回転軸51は、リヤサイドブロック20およびフロントサイドブロック30に対して回転自在とされている。
また、回転軸51のうち、フロントサイドブロック30の軸受部32よりも外側部分であってフロントヘッド12よりも内側の部分には、リップシール15が配置されて、冷凍機油Rが、回転軸51とフロントヘッド12との隙間からフロントヘッド12の外部に漏れるのを阻止している。
そして、フロントヘッド12による回転軸51の支持と、ボルトによるフロントヘッド12へのフロントサイドブロック30の固定と、両サイドブロック20,30の外周部がOリングによりケース11,フロントヘッド12の内周面に保持されることとによって、圧縮機本体はハウジング内の所定位置に保持されている。
また、圧縮機本体がケース11の内部に収容された状態で、リヤサイドブロック20とケース11とにより、圧縮機本体から高圧の冷媒ガスGが吐出される高圧雰囲気の吐出室21が形成され、一方、フロントサイドブロック30とフロントヘッド12とにより、圧縮機本体に低圧の冷媒ガスGを供給する低圧雰囲気の吸入室34が形成され、吐出室21は吐出ポート11aに連通し、吸入室34は吸入ポート12aに連通している。そして、吸入室34と吐出室21とは、前述したOリング等によって気密に隔絶されている。
また、リヤサイドブロック20には、冷凍機油Rを冷媒ガスGから分離するためのサイクロンブロック60が取り付けられており、このサイクロンブロック60は吐出室21内に配置されており、リヤサイドブロック20とサイクロンブロック60との間には、短円柱状の軸背圧空間66が形成されている。
吐出室21の下部には、このコンプレッサ100の摺動部等を潤滑、冷却、清浄するとともに、ベーン58をシリンダ40の内周面49aに向けて突出させて、その先端を内周面49aに当接させた状態に付勢するように、ベーン58に背圧を作用させる冷凍機油Rが溜められている。
すなわち、ロータ50には、図2に示すように、スリット状のベーン溝56が放射状に、かつロータ50の回転中心回りに等角度間隔で5つ形成され、これらのベーン溝56に、前述のベーン58が挿入され、各ベーン58は、ロータ50の回転によって生じる遠心力と、ベーン溝56およびベーン58の底面によって画成された背圧室59に加えられる冷凍機油Rの油圧とにより、シリンダ40の内周面49aに向けて突出し、このベーン58の突出した先端がシリンダ40の内周面49aに当接した状態に付勢され、回転軸51の回転に伴って、この先端は内周面49aに追従する。
これにより、シリンダ40と、ロータ50と、回転軸51の回転方向について相前後する2つのベーン58,58と、フロントサイドブロック30と、リヤサイドブロック20とにより画成された各圧縮室48は、ロータ50の回転にしたがって容積の変化を繰り返す。
また、フロントサイドブロック30には、吸入室34と圧縮室48とを連通させるフロント側吸入口31が開口しており、吸入ポート12aから吸入室34に導入された冷媒ガスGは、このフロント側吸入口31を介して圧縮室48に吸入される。
一方、シリンダ40の外周の一部には凹部が形成され、この凹部は、両サイドブロック20,30の各内側端面とケース11の内周面とによって囲まれた吐出チャンバ45を形成している。
そして、この吐出チャンバ45が形成されて薄肉化されたシリンダ40のうち、冷媒ガスGの圧縮行程に対応した圧縮室48に臨む部分に、圧縮室48内の冷媒ガスGを圧縮室48の外部、すなわち吐出チャンバ45に吐出させる吐出口42が設けられているとともに、圧縮室48の内部圧力に応じて吐出口42を開閉するリードバルブ43が配設されている。
リードバルブ43は板ばね状であって、圧縮室48の冷媒ガスGから吐出口42を通じて作用する圧力(詳細には、この圧力と吐出チャンバ45の内部の圧力(さらに、リードバルブ43を吐出口42に付勢している場合には、その付勢力に応じた初期負荷圧力も加算した圧力)との差)に応じて吐出チャンバ45の側に撓むように弾性変形し、この弾性変形によって、閉止していた吐出口42を開放する。
また、このリードバルブ43が、過大な撓みにより破損したり、大きな撓みの持続によって永久変形が生じるのを防止するために、リードバルブ43の変形量を規制するバルブサポート44が、リードバルブ43に重ね合わされて、シリンダ40に共締め固定されている。
そして、圧縮室48から吐出口42、リードバルブ43を通って吐出チャンバ45に吐出された高圧の冷媒ガスGは、リヤサイドブロック20に形成された連通孔20a、およびリヤサイドブロック20に固定されたサイクロンブロック60のオイルセパレータ60aを経て、吐出室21に吐出される。
一方、サイクロンブロック60およびオイルセパレータ60aによって、冷媒ガスGから分離された冷凍機油Rは、吐出室21の底部に滴下し、前述したようにこの底部に溜められる。
また、このコンプレッサ100には、回転軸51と軸受部22,32との間の潤滑、ロータ50の各端面と各サイドブロック20,30の内側端面との間の潤滑等する目的と、ベーン58をシリンダ40の内周面49aに付勢すべく背圧空間(背圧室59、後述するサライ溝25および軸背圧空間68)に油圧(背圧)を供給等する目的とにより、吐出室21の下部に貯留した冷凍機油Rを各部位に導く構造を備えている。
すなわち、リヤサイドブロック20に、軸受部22に至る油路23が形成され、また、リヤサイドブロック20の内側端面26(ロータ50の端面50aに向いた面)には、軸受部22における油路23の開口から、軸受部22と回転軸51との間の微小隙間(絞り)を通って、ロータ50の背圧室59に連通する凹部であるサライ溝25が形成されている。
また、軸受部22まで延びた油路23は、軸受部22と回転軸51との間の微小隙間(絞り)を介して、リヤサイドブロック20とサイクロンブロック60との間に形成された空間である軸背圧空間66にも連通し、この軸背圧空間68は背圧連通路28を介してサライ溝25に、圧力損失なく連通している。
これにより、背圧室59、サライ溝25、背圧連通路28および軸背圧空間68は、略同一の圧力Pvとなり、ベーン58の背圧空間を構成している。
この背圧空間に作用する圧力Pvは、具体的には、低圧雰囲気の吸入室34の圧力Psよりも高い圧力であって、軸受部22と回転軸51の周面部分との間の微小隙間(絞り)を通過した分だけ、高圧雰囲気の吐出室21の圧力Pdよりも低い中間圧(Ps<Pv<Pd)となる。
サライ溝25は、軸受部22の中心回りの所定角度範囲に亘って、略扇形状の輪郭(図2において破線で示す)を有する凹部であり、上述した微小隙間を通過して中間圧Pvまで低下した冷凍機油Rが溜められる。
そして、ロータ50の回転に伴って、ロータ50の端面50aに露呈しているベーン溝56の背圧室59がリヤサイドブロック20のサライ溝25を通過している間だけ、ベーン溝56の背圧空間59とサライ溝25とが連通して、ベーン溝56の背圧空間59にサライ溝25の中間圧Pvの冷凍機油Rが供給され、ベーン58はこの供給された冷凍機油Rの中間圧Pvを受けて、シリンダ40の内周面49aに向かって突出する。
また、シリンダ40の底部側には、リヤサイドブロック20の油路23に接続する貫通孔46が設けられ、フロントサイドブロック30に、この貫通孔46のフロントサイドブロック30側の開口と軸受部32とを連通させる油路33が形成され、冷凍機油Rは、軸受部32と回転軸51との間の微小隙間を通過して中間圧Pvまで降圧され、フロントサイドブロック30の内側端面36に形成された凹部であるサライ溝35等に導かれる。
なお、フロントサイドブロック30のサライ溝35も、リヤサイドブロック20のサライ溝25と同様、ロータ50の背圧室59に連通している。
サライ溝25,35に供給された冷凍機油Rは、ロータ50のベーン溝58の背圧室59が連通したときに、この背圧室59にベーン58の突出力を作用させるが、背圧室59が連通しない角度範囲も含めて、ロータ50の端面50a,50bと各サイドブロック20,30の端面26,36との間などにそれぞれ浸透して、これらの端面50a,26間、端面50b,36間や、サイドブロック20,30の端面26,36とベーン58の側面との間、ベーン58の先端とシリンダ40の内周面49aとの間など、摺動部分における摺動摩擦力を低減させている。
そして、各摺動部分に浸透した冷凍機油Rは、圧縮室48内の冷媒ガスGに混入し、冷媒ガスGとともに圧縮室48から吐出され、サイクロンブロック60を介して吐出室21に吐出される。
冷媒ガスGがサイクロンブロック60を通過する間に、この冷媒ガスGに混入していた冷凍機油Rの一部は冷媒ガスGから分離され、冷媒ガスGは吐出室21に吐出され、一方、分離された冷凍機油Rは吐出室21の下部に滴下して溜められる。
このように構成された本実施形態のコンプレッサ100によれば、リード線13fがコイル線13eの延長部分によって形成されているため、リード線(に相当する部分)13fとコイル線(コア13dに巻回されている本来的なコイル線に相当する部分)13eとの間に結線部材13g自体が存在せず、したがって、コイル線13eとリード線13fとの結線部分は、コンプレッサ100の運転によって生じる振動や、結線部材13g自体の経年劣化などの要因により、結線状態が不適切となることが防止され、したがって、コイル線13eへの導通を適正に保つことができる。
なお、上述した実施形態の気体圧縮機は、ベーンロータリ形式の気体圧縮機であるが、本発明に係る気体圧縮機は、この実施形態のベーンロータリ形式のものに限定されるものではなく、他の形式の気体圧縮機、例えば、斜板往復動形式やスクロール形式の気体圧縮機にも適用することができる。
本発明に係る気体圧縮機の第一実施形態であるベーンロータリ式コンプレッサを示す縦断面図である。 図1におけるA−A線に沿った面による断面図である。 図1に示したコンプレッサの電磁コイル部分の詳細を示す断面図である。
符号の説明
13 電磁クラッチ
13a プーリ
13b アーマチュア
13c 電磁コイル
13d コア
13e コイル線
13f リード線
100 コンプレッサ(気体圧縮機)
G 冷媒ガス
R 冷凍機油

Claims (4)

  1. 駆動力の供給により運転される気体圧縮機本体と、外部の動力源から前記気体圧縮機本体への前記駆動力の伝達を断接する電磁クラッチとを備え、
    前記電磁クラッチは、電磁コイルのコアに巻回されたコイル線と、外部から供給される電力を前記コイル線に導通させるリード線とを有し、前記リード線は、前記コイル線が延長されて、前記コアに巻回されている部分と一体的に形成されていることを特徴とする気体圧縮機。
  2. 前記コイル線のうち、前記リード線に相当する部分は、非導電性の被覆材により被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮機。
  3. 前記被覆材は、熱収縮チューブであることを特徴とする請求項2に記載の気体圧縮機。
  4. 前記コイル線のうち、前記リード線に相当する部分と前記コアに巻回された機能的にコイル線に相当する部分との結線部分に相当する部分が、固定支持されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の気体圧縮機。
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