JP2008075828A - 水平移動装置又は免震装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中間プレート13の上面13aにボール溝15乃至18が中間プレート13の外縁に対して点対称に配置する。上プレート11の下面11bにもボール溝19乃至22が、中間プレート13の上面13aのボール溝15乃至18に対して配置される。下プレート12の上面12aにボール溝31乃至34が、中間プレート13の下面13bのボール溝27乃至30に対して配設される。中間プレート13の対向両側面には、一対の凹状溝23、36が設けられ、該凹状溝23,36に上、下プレート11,12の対向両側面全幅に渡ってボルト部材24により固定されたガイト板25,38の突出部26,39が遊嵌されている。
【選択図】図4
Description
また、鋼板の縁を折り曲げたプレートを有する水平移動装置又は免震装置のガイドの構造としては、上段及び下段それぞれの下プレートの装置中央側に設置した分離防止板と、上段及び下段それぞれの上プレートに設置した分離防止固定板とを組み合わせ、水平移動装置又は免震装置の水平移動のためのガイドとそれぞれのプレートが上下方向に分離するのを防止する機能を持たせている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、特許文献2においては、ガイド機構が装置の中央側にあるため、装置の捩れが大きくなるという問題があった。また、分離防止固定板の幅が狭いため、分離防止板と干渉により装置の動きの円滑度が悪くなるという問題もあった。
上面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の下案内部材と、
前記下面側及び前記上面側の間に設けられ前記各転動体溝に転動体を介して整合する転動体溝を備えた中間部材と、を備え、
前記中間部材上下の対向側部に沿って一対の凹溝を形成し、該凹溝に遊嵌するカギ状の突出部を備えたガイド部材を前記上、下案内部材の両側面に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、ガイド機構をプレートの外側両側面に配置することにより、プレートの剛性が高まり、装置の上載荷重容量も大きくなる。ガイドの幅を大きくすることにより、鋼板製プレートタイプの場合、プレートが移動した時ガイド板とプレートとが干渉するので、プレートの縁の一部を切り欠く必要はあるが、切り欠きが外側に位置するため、このことがプレートの剛性に及ぼす影響は僅少である。
また、ガイド板の幅を広くすることにより、同じガイドすきまでも装置の捩れが小さくなり、さらにガイド機構の部品同士の接触が発生しても、カジリ等の損傷はなく、装置の動きの円滑度が良好に保持される。
四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の下上案内部材と、を備え、
前記上、下の転動体溝同士を転動体を介して整合し、前記上、下の縁同士を突き合わせ、前記上及び下案内部材の内側面の対向側部いずれか一方に一対の凹溝を形成し、他方に前記凹溝に遊嵌するカギ状の突出部を備えたガイド部材を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の第一の上案内部材と、
四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の第一の下案内部材と、を備え、
前記第一の上、下の案内部材の転動体溝同士を転動体を介して整合し、前記第一の上、下の縁同士を突き合わせるように設け、
第一の下案内部材に重ね合わされ四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の第二の上案内部材と、
四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の第二の下案内部材と、を備え、
前記第二の上、下の案内部材の転動体溝同士を転動体を介して整合し、前記第二の上、下の縁同士を突き合わせるように設け、
前記上及び下案内部材の内側面の対向側部いずれか一方に一対の凹溝を形成し、他方に前記凹溝に遊嵌するカギ状の突出部を備えたガイド部材を設け、前記第一の下案内部材と前記第二の上案内部材とを積重して固定したことを特徴とする。
請求項2及び3記載の発明によれば、水平移動装置又は免震装置として、商品、建物、及び機械等の構造物に設置する際、外縁に凹凸がなく平坦になっているので納まりがよく、据付スペースを小さくすることができる。
図1は本発明の第一の形態に係る水平移動装置又は免震装置10の側面図で、図2は図1のII−II線断面の展開図で、図3は図2の側面図で、図4は水平移動装置又は免震装置10の概略を示す斜視図である
図1乃至図4に示すように、水平移動装置又は免震装置10は基本的には上プレート11(上案内部材)と、下プレート(下案内部材)12と、上、下プレート11,12の間に設けられた中間プレート(中間部材)13と、を備え、これらのプレート11乃至13は矩形、例えば正方形の板状になっている。
また、上プレート11の下面11bにも同様な直線状のボール溝(転動体溝)19乃至22が、それぞれ中間プレート13の上面13aのボール溝15乃至18に対して所定角度を持って配置されており、上プレート11は中間プレート13に対して、それぞれ対向するボール溝15,16及びボール溝17,18に回転自在に配置されたボール14を介して、図2で上下方向にほぼ水平移動する。
この場合。配設されたボール14の荷重負荷の不均衡、転動体溝15乃至22の幾何学的誤差等により、中間プレート13に対して上プレート11が捩れようとしたときガイド板25の内側面と中間プレート13の側面とが接触し、そのときの捩れ角以上に捩れようとする動きを制し、結果的に上プレート11は中間プレート13に対して図2で上下方向にほぼ水平移動を持続することとなる。
よって、中間プレート13の側面とガイド板25の内側面とが接触しても、該ガイド板25の幅(図1で上下方向)が広いため接触角が小さくなり、カジリ等の損傷の発生はなく、動きの円滑度が悪くなることもない。
さらに、ガイド板25の突出部26が凹状溝23に遊嵌されるので、中間プレート13に対して上プレート11の分離することを防止できる。前記凹状溝23の間隔(図1で上下方向)はボール14がボール溝15乃至22の中央部から両端部に移動した際の高低差と同等若しくは若干大きい間隔にしている。
さらに、下プレート12の上面12aには、中間プレート13の下面13bに設けたボール溝27乃至30と同形態のボール溝31乃至34が、中間プレート13の下面13bのボール溝27乃至30に対してそれぞれ所定角度を有して配設され、中間プレート13は下プレ―ト12に対して、それぞれ対向するボール溝27乃至30、ボール溝31乃至34に回転自在に配置されたボール35を介して図1及び図2で左右方向にほぼ水平移動する。
この場合。配設されたボール(転動体)35の荷重負荷の不均衡、ボール溝27至30の幾何学的誤差等により、中間プレート13に対して下プレート12が捩れようとしたときガイド板38の内側面と中間プレート13の側面とが接触し、そのときの捩れ角以上に捩れようとする動きを制し、結果的に下プレート11は中間プレート13に対して図2で上下方向にほぼ水平移動を持続することとなる。
さらに、ガイド板38の突出部39が凹状溝36に遊嵌されるので、下プレート12に対して中間プレート13の捩れ防止及び分離防止の機能を果たしている。
以上により、下プレート12に対して中間プレート13は捩れることなく、かつ分離することなく水平移動できることとなり、装置全体として下プレート12に対して、上プレート11が捩れることなく、かつ分離することもなく水平移動できることとなる。
かかる構成によれば、上、下プレート11,12の水平移動のためのガイド機能を備える矩形状の溝,を中間プレート13の両側面に設けたので、中間プレート13の剛性が高まり、上載荷重容量を大きくすることができる。
また、ガイド板25,38及び凹状溝23,36の形状はシンプルで加工が容易なため、T字状溝加工に比べコストが低くなる。
また、中間プレート13の外側面には凹状溝23,36を設けたが、これらの溝23,36に代わって凸状にし、上、下のプレート11,12にガイド板25,38の突出部26,39に代わって該ガイド板25,38に凹状の溝を形成してよい。
第一の水平移動部品40は、上プレート(上案内部材)41、下プレート(下案内部材)42は鋼板の4辺の縁を折り曲げ、厚肉が略同じ一枚板プレートにして剛性を確保し、折り曲げ部を互い対向させている。下プレート42の折り曲げた内面には、曲率半径がボール14よりわずかに大きいボール溝(転動体溝)51乃至54を直線状に備えたレール55乃至58が下プレート42の外縁に対して所定角度を有して点対称に配置されている。これらのボール溝51乃至54はそれぞれ長手方向(図6において上下方向)中央部が最も深く、両端部に向かって徐々に浅くなっている。さらに、下プレート42の折り曲げた端面の内側側面には該下プレート42の断面矩形状の突出部67がレール55乃至58の長手方向に沿って下プレート42の全長に渡って設けられている。
また、上プレート41の折り曲げた端面の内側側面には下プレート42の折り曲げた端面に指向するガイド板(ガイド部材)68がボルト部材69により取付けられている。前記ガイド板68は凹状溝71を形成するカギ状の突出部70が下プレート42の下方に延伸しており、該凹状溝71に下プレート42に取付けた突出部67が遊嵌している。
この場合、凹状溝71(図5で上下方向)はボール14がボール溝51乃至54の中央部から両端部に移動した際に上プレート41が上下方向に移動できる間隔を有している。
さらに、ガイド部材68は長さ(図6で上下方向)は上、下プレート41,42の折り曲げた縁に干渉しない範囲まで延伸し、幅(図5で上下方向)が突出部67を包み込むように広くなっている。
さらに、下プレート42に対して上プレ―ト41が分離することもないことは、基本的な第一の実施に形態と同様である。なお下プレート42にはガイド板68を通すための切り欠き72が形成されているが、下プレート42の側面に配設されているため、上、下プレート41,42の剛性に及ぼす影響は僅少である。
かかる構成によれば、ガイド機構をプレートの側面に設けたのでプレート剛性が高まり、ガイド幅を広くしたので動きの円滑度が良く、かつガイド機構がシンプルなので加工コストも低くなる。
12,42,80 下プレート 13 中間プレート
14,35,97 ボール 15〜22、27〜34 ボール溝
23,36,71 凹状溝 25,38,68 ガイド板
26,39,70 突出部 40,78 水平移動部品
51〜54、59〜62、 ボール溝 55〜58、63〜66 レール
72 切り欠き
Claims (3)
- 下面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の上案内部材と、
上面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の下案内部材と、
前記下面側及び前記上面側の間に設けられ前記各転動体溝に転動体を介して整合する転動体溝を備えた中間部材と、を備え、
前記中間部材上下の対向側部に沿って一対の凹溝を形成し、該凹溝に遊嵌するカギ状の突出部を備えたガイド部材を前記上、下案内部材の両側面に設けたことを特徴とする水平移動装置又は免震装置。 - 四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の上案内部材と、
四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の下案内部材と、を備え、
前記上、下の転動体溝同士を転動体を介して整合し、前記上、下の縁同士を突き合わせ、前記上及び下案内部材の内側面の対向側部いずれか一方に一対の凹溝を形成し、他方に前記凹溝に遊嵌するカギ状の突出部を備えたガイド部材を設けたことを特徴とする水平移動装置又は免震装置。 - 四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の第一の上案内部材と、
四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の第一の下案内部材と、を備え、
前記第一の上、下の案内部材の転動体溝同士を転動体を介して整合し、前記第一の上、下の縁同士を突き合わせるように設け、
第一の下案内部材に重ね合わされ四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の第二の上案内部材と、
四辺の縁を折り曲げた板状の内面側に直線状に設けられた転動体溝を設けた矩形板状の第二の下案内部材と、を備え、
前記第二の上、下の案内部材の転動体溝同士を転動体を介して整合し、前記第二の上、下の縁同士を突き合わせるように設け、
前記上及び下案内部材の内側面の対向側部いずれか一方に一対の凹溝を形成し、他方に前記凹溝に遊嵌するカギ状の突出部を備えたガイド部材を設け、前記第一の下案内部材と前記第二の上案内部材とを積重して固定したことを特徴とする水平移動装置又は免震装置。
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JP2010127455A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Nachi Fujikoshi Corp | 免震装置 |
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2006
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