JP2008074298A - 電動位置調整式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】減速機で発生するうねり音やステアリングホイールの振れ動きを確実に抑制することができる電動位置調整式ステアリング装置を提供する。
【解決手段】電動アクチュエータ50によって位置調整可能に構成された電動位置調整式ステアリング装置であって、前記電動アクチュエータ50は、電動モータ55の回転力を減速する減速機RM2と、該減速機RM2の減速出力に基づいて雄ねじ58cを形成した連結ロッド58及びこれに噛合するナットの何れかを軸方向に進退させる直動機構RM2とを備え、前記減速機RG2は減速ギヤ部53をギヤハウジング51に弾性体54a,54bを介して支持するように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、電動アクチュエータによって位置調整可能に構成された電動位置調整式ステアリング装置に関する。
従来、電動チルト機構及び電動テレスコ機構の少なくとも一方を備えた電動位置調整式ステアリング装置にあっては、例えばテレスコ用電動機の回転を、ウォームギヤにより減速して、ハウジングに前後2つの玉軸受を介して回転自在に配置されたウォームホイールを兼ねるスクリューナットに伝達し、このスクリューナットの回転をスクリューシャフトの軸方向の直線運動に変換し、このスクリューシャフトの直線運動によってインナシャフトをアウタシャフトに対して前後に移動させるようにした電動テレスコピック型ステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2554195号公報(段落番号「0018」,「0023」、図1及び図4)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、ハウジングにウォームホイールを兼ねるスクリューナットが2つの玉軸受を介して直接支持されているので、組立て誤差や加工誤差などによって、スクリューナットの外周面に形成されたウォームホイールの軸芯と内周面に形成された雌ねじの軸芯とが芯ズレを起こした場合、ウォームホイールと電動モータの回転力がスクリューナットに伝達されたときにうねり音が発生したり、ステアリングホイールが微小に振れ動いてしまったりするという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、減速機で発生するうねり音やステアリングホイールの振れ動きを確実に抑制することができる電動位置調整式ステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動位置調整式ステアリング装置は、電動アクチュエータによって位置調整可能に構成された電動位置調整式ステアリング装置であって、前記電動アクチュエータは、電動モータの回転力を減速する減速機と、該減速機の減速出力に基づいて雄ねじを形成した連結ロッド及びこれに噛合するナットの何れかを軸方向に進退させる直動機構とを備え、前記減速機は減速ギヤ部をギヤハウジングに弾性体を介して支持するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項2に係る電動位置調整式ステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記弾性体は、前記ギヤハウジングに支持された前記減速ギヤ部を回転自在に支持する軸受の外輪外周及び内輪内周の少なくとも一方に介在されていることを特徴としている。
本発明によれば、減速機を構成する減速ギヤ部を、弾性体を介してギヤハウジングに回転自在に支持するようにしたので、うねり音やステアリングホイールの振れ動きの原因である減速機の組立て誤差や減速ギヤ部における例えば外周部のギヤ部の軸芯と内周部の軸芯との芯ズレなどの加工誤差を弾性体で吸収することができ、うねり音の発生やステアリングホイールの振れ動きを確実に抑制することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明による電動テレスコ調整式ステアリング装置を組付けた車両を示す全体構成図、図2は本発明による電動テレスコ調整式ステアリング装置の第1の実施形態を示す全体構成図、図3は図2のA−A線上の断面図、図4は図3のB−B線上の断面図、図5は本発明の要部の断面図、図6は本発明の要部であるテレスコ機構のウォームホイールを示す断面図、図7はテレスコ機構の電動モータ取付部を示す断面図である。
図1において、ステアリングコラム装置10は、ステアリングシャフト11を回動自在に支持するステアリングコラム12を有する。ステアリングシャフト11には、その後端にステアリングホイール13が装着され、ステアリングシャフト11の前端にはユニバーサルジョイント14を介して中間シャフト15が連結されている。中間シャフト15にはその前端にユニバーサルジョイント16を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ17が連結されている。このステアリングギヤ17の出力軸がタイロッド18を介して転舵輪19に連結されている。
そして、運転者がステアリングホイール13を操舵すると、ステアリングシャフト11、ユニバーサルジョイント14、中間シャフト15、ユニバーサルジョイント16を介してその回転力がステアリングギヤ17に伝達され、ラックアンドピニオン機構で回転運動が車両幅方向の直線運動に変換されてタイロッド18を介して転舵輪19を転舵する。
なお、ステアリングコラム12の車両後方部位には、後述するチルト機構30及びテレスコ機構50を駆動するコンビスイッチやコラムカバー等の周辺部品Pが配設されている。
ステアリングコラム装置10は、図5に示すように、ステアリングシャフト11が、ステアリングホイール13を取付けたアウタシャフト11aと、このアウタシャフト11aに摺動自在に係合されたインナシャフト11bとで構成されている。
また、ステアリングコラム12が図2及び図5に示すようにアウタコラム12aと、このアウタコラム12aに摺動自在に保持されたインナコラム12bとで構成され、インナコラム12bのステアリングホイール13側端部内周面に配設された転がり軸受12cによってステアリングシャフト11のアウタシャフト11aが回転自在に支持されている。アウタコラム12aはそのユニバーサルジョイント14側の前端(図2において左端)が車体側部材21に取付けられたロアブラケット22にピボットピン23によって上下方向に揺動自在に支持され、ステアリングホイール13側の後端(図2において右端)が車体側部材21に取付けられたアッパブラケット24に上下方向に移動自在に支持されている。
このアッパブラケット24は、図3に示すように、車体側部材21に取付けられる中央部が上方に膨出された膨出部24aを有する取付板部24bと、この取付板部24bの膨出部24aの左右位置から下方に延長する案内板部24c及び24dと、これら案内板部24c及び24dの下端部間を連結する底板部24eとで方形枠状に形成されている。
そして、アッパブラケット24の取付板部24b、案内板部24c,24d及び底板部24eで囲まれる案内空間24f内に前述したアウタコラム12aに水平方向に突出され端部が案内板部24c及び24dと近接対向する垂直の案内面12dを有する案内板部12e,12fが挿通されている。
そして、案内板部12fがチルト機構30によって上下方向に移動可能に保持されている。チルト機構30は、図3に示すように、一端がアッパブラケット24の案内板部24dの下端部に一体に形成された略方形枠状のギヤハウジング31内で回転自在に支持されると共に、他端が前述したアッパブラケット24の取付板部24bの下面に配設した転がり軸受34によって回転自在に支持され、案内板部24dに沿って上下方向延長し、且つに回転自在に支持されたねじ軸35を有する。
このねじ軸35には、ギヤハウジング31内位置にウォームホイール36が装着され、このウォームホイール36にウォーム37が噛合されている。
このウォームホイール36は、図3に示すように、上下両端部に形成された小径部36a及び36bと、これら小径部36a及び36b間の中央に形成された外周部にヘリカルギヤ部36cを形成した大径部36dとを有する円筒状に形成されている。小径部36a及び36bには、ギヤハウジング31に固定された玉軸受38a及び38bの内輪内に挿通されて回転自在に保持されている。
そして、ウォームホイール36のヘリカルギヤ部36cに、ウォーム37が噛合され、ウォームホイール36の中心部に形成された挿通孔36eにねじ軸35が嵌合されている。
ここで、両玉軸受38a及び38bの外輪の外周面とギヤハウジング31との間には、外輪の外周面と同一幅を有し、且つウォームホイール36の組立て誤差やウォームホイール36のヘリカルギヤ部36cの軸芯とウォームホイール36の挿通孔36eの軸芯との間の加工誤差などによる芯ズレを吸収する弾性体39a及び39bが配設されている。これら弾性体39a及び39bは、ゴム材、合成樹脂材や円周方向に凹凸を交互に形成した帯状ばね材等の金属板などで、円環状又はその一部を切除した開環状に形成して玉軸受38a及び38bを覆うように配置するか或いは所定長さの円弧状に形成して玉軸受38a及び38bの円周方向に所定間隔で配置する。
また、ウォーム37は、図4に示すように、ギヤハウジング31内に配設された転がり軸受40a及び40bによって回転自在に保持され、その一端が、アッパブラケット24の案内板部24dに形成された取付板部24gに固定された電動モータ41の出力軸41aにカップリング41bを介して連結されている。
ここで、ウォームホイール36及びウォーム37で減速機RG1が構成され、ウォームホイール36が出力側ギヤ部とされている。また、ねじ軸35とナット45とで直動機構RM1が構成されている。
また、図3に示すように、ギヤハウジング31のねじ軸35を挿通する挿通孔31aを形成した上面板部31bにねじ軸35を覆う円筒覆体42が配設され、この円筒覆体42の先端(図3の上側)にねじ軸35の外周面に摺接する大きな弾性を有するポリウレタン等の合成樹脂で製作されたリップ43aが配設されている。同様に、転がり軸受34の下端面にもねじ軸35の外周面に摺接するリップ43bが配設されている。
そして、ねじ軸35のリップ43a及び43b間に、断面方形のナットホルダ44に保持されたナット45が螺合されている。このナットホルダ44はアッパブラケット24の案内板部24dに形成された上下方向に延長する案内溝46内に係合することにより、ナットホルダ44のねじ軸35における軸芯回りの回転運動が規制され、ねじ軸35の正逆回転によってナットホルダ44が上下方向に移動される。このナットホルダ44に突出形成された係合ピン47が前述したアウタコラム12aの先端に形成されたアウタコラム12aの軸方向に延長する長孔24hに係合されている。
したがって、電動モータ41によってウォーム37を正逆転駆動することにより、ウォームホイール36を介してねじ軸35が正逆転駆動され、これによってナットホルダ44が上下動され、アウタコラム12aがピボットピン23を中心として上下に揺動されてチルト機能を発揮することができる。
そして、ステアリングコラム12のアウタコラム12a及びインナコラム12b間に図5に示すように電動アクチュエータとしてのテレスコ機構50が設けられている。
このテレスコ機構50は、図5に示すように、ステアリングコラム12のアウタコラム12aのステアリングホイール13側に固定されたギヤハウジング51を有する。このギヤハウジング51には、ステアリングコラム12の軸方向に所定距離だけ離れて対向配置された玉軸受52a及び52bによってウォームホイール53が回転自在に支持されている。
このウォームホイール53は、図6に示すように、左右両端部に形成された小径部53a及び53bと、これら小径部53a及び53b間の中央に形成された外周面にヘリカルギヤ部53cを形成した大径部53dと、内周面に形成された雌ねじ部53eとを有する円筒状に形成されている。小径部53a及び53bには、ギヤハウジング51に固定された玉軸受52a及び52bの内輪内に挿通されて回転自在に保持されている。
ここで、両玉軸受52a及び52bの外輪の外周面とギヤハウジング51との間には、外輪の外周面と同一幅を有し、且つウォームホイール53の組立て誤差やウォームホイール53のヘリカルギヤ部53cの軸芯とウォームホイール53の挿通孔53eの軸芯との間の加工誤差などによる芯ズレを吸収する弾性体54a及び54bが配設されている。これら弾性体54a及び54bは、ゴム材、合成樹脂材や円周方向に凹凸を交互に形成した帯状ばね材等の金属板などで、円環状又はその一部を切除した開環状に形成して玉軸受52a及び52bを覆うように配置するか或いは所定長さの円弧状に形成して玉軸受52a及び52bの円周方向に所定間隔で配置する。
そして、ウォームホイール53のヘリカルギヤ部53cには、図5及び図7に示すように、ギヤハウジング51に取付けられた電動モータ55の出力軸に連結されたウォーム56が噛合され、これらウォームホイール53及びウォーム56で減速機RG2が構成され、ウォームホイール53が出力側ギヤ部とされている。また、後述する連結ロッド58とウォームホイール53内周の雌ねじ部53eとで直動機構RM2が構成されている。
一方、ステアリングコラム12のインナコラム12bのステアリングホイール13側端部近傍にギヤハウジング51と周方向で同一方向に延長する連結プレート57が取付けられ、この連結プレート57とギヤハウジング51との間に連結ロッド58が配設されている。
この連結ロッド58は一端が連結プレート57の下端にピボットピン59で回動可能に取付けられたアウタロッド58aと、このアウタロッド58aの他端に摺動自在に係合されたインナロッド58bとで構成されている。
これらアウタロッド58a及びインナロッド58bとの係合部には、通常時のドライバによる人力によってはアウタロッド58a及びインナロッド58b間の相対移動を規制するが、二次衝突時に衝撃荷重がステアリングホイール13、インナコラム12b、連結プレート57を介してアウタロッド58aに伝達されたときには、アウタロッド58a及びインナロッド58b間の相対移動を許容する連結保持部材60が配設されている。
この連結保持部材60は断面が周方向に凹凸を繰り返す波形に成形された薄い板バネ材をリング状に形成した構成を有し、アウタロッド58a及びインナロッド58bの相対移動を許容するコラプス荷重が例えば約2kN以上に設定されている。
そして、インナロッド58bはそのアウタロッド58a側とは反対側に雄ねじ58cが形成され、この雄ねじ58cがギヤハウジング51に回転自在に支持されたウォームホイール53の雌ねじ53eに螺合されて、連結ロッド58がステアリングコラム12と距離Lだけ離れた位置で平行となるように配設されている。
したがって、電動モータ55を正逆転駆動することにより、ウォーム56を介してウォームホイール53を正逆転駆動することができ、インナロッド58bがステアリングコラム12の軸方向に前後進することにより、アウタロッド58a及び連結プレート57を介してインナコラム12bが軸方向に伸縮駆動されてテレスコ機能を発揮することができる。
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
今、運転者が、ステアリングコラム装置10のステアリングコラム12のチルト調整を行うには、図1に示すステアリングコラム12の車両後方部位に配設された周辺部品Pに設けられたチルト機構用のコンビスイッチをチルトアップ方向(又はチルトダウン方向)に操作すると、チルト機構30の電動モータ41が例えば正転(又は逆転)駆動される。これに応じて、ウォーム37及びウォームホイール36を介してねじ軸35を逆転(又は正転)駆動することにより、ナット45が図3で見て上方(又は下方)に移動し、これによってナットホルダ44に形成された係合ピン47がステアリングコラム12のアウタコラム12aに形成された長孔24hに係合しているので、アウタコラム12aがピボットピン23を中心として上方(又は下方)に回動し、チルトアップ(又はチルトダウン)調整を行うことができる。
このとき、ウォームホイール36を回転自在に支持する玉軸受38a及び38bの外輪外周面とギヤハウジング31との間に弾性体39a及び39bが介挿されているので、ウォームホイール36に組立て誤差が生じた場合やウォームホイール36を構成するヘリカルギヤ部36cの軸芯及びねじ軸35を挿通する挿通孔36eの軸芯間に加工誤差が生じて芯ズレが発生した場合でも、これら組立て誤差や芯ズレを弾性体39a及び39bによって吸収することができるので、組立て誤差や加工誤差に起因するうねり音の発生やステアリングホイール13の振れ動きが生じることを確実に抑制することができる。
また、運転者が、ステアリングコラム装置10のステアリングコラムのテレスコ調整を行うには、図1に示すステアリングコラム12の車両後方部位に配設された周辺部品Pに設けられたテレスコ機構用コンビスイッチを伸張方向(又は収縮方向)に操作すると、テレスコ機構50の電動モータ55が例えば正転(又は逆転)駆動される。
これによって、ウォーム56を介してウォームホイール54が正転(又は逆転)駆動され、これによって連結ロッド58のインナロッド58bがステアリングホイール13側(又はステアリングホイール13とは反対側)に移動し、連結部材60を介してアウタロッド59aがステアリングホイール13側(又はステアリングホイール13とは反対側)に移動する。
このため、連結プレート57を介してインナコラム12bがアウタコラム12aから引き出されて(又はインナコラム12bがアウタコラム12a内に挿入されて)ステアリングコラム12が伸張(又は収縮)してテレスコ調整を行うことができる。
そして、インナコラム12bの移動に伴って、ステアリングシャフト11のアウタシャフト11aがインナシャフト11bに対して移動する。
このとき、ウォームホイール53を回転自在に支持する玉軸受52a及び52bの外輪外周面とギヤハウジング51との間に弾性体54a及び54bが介挿されているので、ウォームホイール53に組立て誤差が生じた場合やウォームホイール53を構成するヘリカルギヤ部53cの軸芯及びねじ軸35を挿通する挿通孔53eの軸芯間に加工誤差が生じて芯ズレが発生した場合でも、これら組立て誤差や芯ズレを弾性体54a及び54bによって吸収することができるので、組立て誤差や加工誤差に起因するうねり音の発生やステアリングホイール13の振れ動きが生じることを確実に抑制することができる。
このように、テレスコ機構50によって、ステアリングコラム12を伸縮させてテレスコ調整を行うことができるものであるが、連結ロッド58を電動モータ55で移動させる場合には連結部材60がアウタロッド58a及びインナロッド58b間の伸縮を確実に防止して、アウタロッド58a及びインナロッド58bが一体となって連結プレート57を車両前後方向に移動させて、インナコラム12bを車両前後方向に移動させることができる。しかしながら、二次衝突によってステアリングホイール13に車両前方側即ち図5で左方に押圧する衝撃力が作用すると、この衝撃力によって、先ず、インナコラム12b及びアウタシャフト11aが図5で見て左方に押され、これに応じて連結プレート57を介して連結ロッド58のアウタロッド58aが左方に移動されて連結部材60に衝撃荷重が伝達される。そして、この連結部材60に伝達される衝撃荷重が設定されたコラプス荷重に達すると、アウタロッド58aとインナロッド58bとの間に滑りが生じてアウタロッド58a内にインナロッド58bが挿入されて所定のコラプスストロークを確保することができる。
なお、上記実施形態においては、チルト機構30及びテレスコ機構50の双方において、玉軸受38a,38b及び52a,52bの外輪外周面とギヤハウジング31及び51との間に弾性体39a,39b及び54a,54bを介在させた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図8に示すように、弾性体39a,39b及び54a,54bを玉軸受38a,38b及び52a,52bの内輪内周面とウォームホイール36及び53の小径部36a,36b及び53a,53bとの間に介在させるようにしてもよく、この場合にはウォームホイール36及び53の小径部36a,36b及び53a,53bの軸方向長さが玉軸受38a,38b及び52a,52bの内輪幅より短いので、弾性体39a,39b及び54a,54bの軸方向長さを小径部36a,36b及び53a,53bの軸方向長さに合わせて設定する。
さらに、玉軸受38a,38bの何れか一方は外輪外周面側に弾性体39a,39bの一方を介在させ、他方は内輪内周面側に弾性体39a,39bの他方を介在させるようにしてもよく、玉軸受52a,52bについても同様に玉軸受52a,52bの何れか一方は外輪外周面側に弾性体54a,54bの一方を介在させ、他方は内輪内周面側に弾性体54a,54bの他方を介在させるようにしてもよい。
さらにまた、玉軸受38a,38bの何れか一方及び玉軸受52a,52bの何れか一方における外輪外周面及び内輪内周面の一方のみに弾性体39a,39bの何れか一方を介在させるようにしてもよく、玉軸受38a,38b及び52a,52bの外輪外周面及び内輪内周面の双方に弾性体39a,39b及び54a,54bを介在させるようにしてもよい。
なおさらに、上記実施形態においては、ステアリングコラム12のアウタコラム12aを車体側部材21に固定した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、インナコラム12bをロアブラケット22及びアッパブラケット24で車体側部材21に取付け、アウタコラム12a側にステアリングホイール13を取付けるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、連結ロッド58のアウタロッド58aを連結プレート57にピボットピン59で連結した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、連結ロッド58の連結プレート57側端部に雄ねじを形成し、この雄ねじを連結プレートに形成した挿通孔に挿通して反対側から突出させ、この突出部にナットを螺合して締付けたり、連結プレート57と連結ロッド58とを溶接したり等の任意の剛結合構造とすることができる。
さらに、上記実施形態においては、アウタロッド58a及びインナロッド58bを周方向に断面波形のリング状に形成した連結部材60で連結する場合について説明したが、連結部材60としては上記構成とする場合に限らず、設定されたコラプス荷重以上の衝撃荷重が伝達されたときに、アウタロッド58a及びインナロッド58bを相対移動させるものであれば圧入嵌合や衝撃荷重が伝達されたときに破断するピンなど任意の構成を適用することができる。
さらにまた、上記実施形態においては、連結ロッド58に衝撃荷重を吸収する連結保持部材60を配設した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、連結ロッド58の連結保持部材60を省略し、これに代えて、ギヤハウジング51をアウタコラム12aに衝撃荷重が伝達されたときに車両前方側に離脱するような構成とするようにしてもよい。
なおさらに、上記実施形態においては、減速機RG1PRG2がウォームギヤである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、平歯車、傘歯車、はす歯(ヘリカル)歯車等の任意の歯車を適用した減速機に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、ウォームホイール36及び53を玉軸受38a,38b及び52a,52bで支持するようにした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ニードル軸受、滑り軸受等の任意の軸受を適用することができ、これら軸受の外周面及び内周面の少なくとも一方に弾性体を介在させるようにすればよい。
さらに、上記実施形態においては、チルト機構30及びテレスコ機構50の双方を備えている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、チルト機構30及びテレスコ機構の何れかを省略するようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、チルト機構30の直動機構RM1がねじ軸35でナット45を移動させる構成とされ、テレスコ機構50の直動機構RM2がウォームホイール53で連結ロッド58を移動させる構成とした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、両者の直動機構RM1及びRM2を入れ換えたり、チルト機構30及びテレスコ機構50で同一の直動機構RM1又はRM2を適用するようにしたりすることもできる。
本発明によるステアリング装置を車両に搭載した状態を示す全体構成図である。 ステアリングコラム装置のステアリングホイールを除いた側面図である。 図2のA−A線上の断面図である。 図3のB−B線上の断面図である。 ステアリングコラム装置の要部の縦断面図である。 テレスコ機構のウォームホイールの半部を示す断面図である。 テレスコ機構の電動モータの取付部を示す断面図である。 ウォームホイールの他の例を示す半部の断面図である。
符号の説明
10…ステアリングコラム装置、11…ステアリングシャフト、11a…アウタシャフト、11b…インナシャフト、12…ステアリングコラム、12a…アウタコラム、12b…インタコラム、13…ステアリングホイール、14,16…ユニバーサルジョイント、15…中間シャフト、17…ステアリングギヤ、18…タイロッド、19…転舵輪、21…車体側部材、22…ロアブラケット、24…アッパブラケット、30…チルト機構、31…ギヤハウジング、36…ウォームホイール、36a,36b…小径部、36c…ヘリカルギヤ部、36d…大径部、36e…貫通孔、37…ウォーム、38a,38b…玉軸受、39a,39b…弾性体、41…電動モータ、RG1…減速機、RM1…直動機構、50…テレスコ機構、51…ギヤハウジング、52a,52b…玉軸受、53…ウォームホイール、53a,53b…小径部、53c…ヘリカルギヤ部、53d…大径部、53e…雌ねじ部、54a,54b…弾性体、55…電動モータ、56…ウォーム、57…連結プレート、58…連結ロッド、58a…アウタロッド、58b…インナロッド、RG2…減速機、RM2…直動機構

Claims (2)

  1. 電動アクチュエータによって位置調整可能に構成された電動位置調整式ステアリング装置であって、
    前記電動アクチュエータは、電動モータの回転力を減速する減速機と、該減速機の減速出力に基づいて雄ねじを形成した連結ロッド及びこれに噛合するナットの何れかを軸方向に進退させる直動機構とを備え、前記減速機は減速ギヤ部をギヤハウジングに弾性体を介して支持するように構成されていることを特徴とする電動位置調整式ステアリング装置。
  2. 前記弾性体は、前記ギヤハウジングに支持された前記減速ギヤ部を回転自在に支持する軸受の外輪外周及び内輪内周の少なくとも一方に介在されていることを特徴とする請求項1に記載の電動位置調整式ステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009248671A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Honda Motor Co Ltd 操舵装置
JP2015123541A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 三菱重工業株式会社 工具アタッチメント、及び、工作機械システム

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