JP2008073063A - 洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機 - Google Patents

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健司 白勢
Shigehiro Nakajima
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Abstract

【課題】ブラシ片の腰の強さを確保することができると共に、製造コストを低減でき、洗浄効果を増すことができる洗車機用洗浄ブラシ及びその洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機を提供する。
【解決手段】洗車機用洗浄ブラシ30は、ブラシ部材20で形成されたブラシ片2と、回転軸1とを有すると共に、前記ブラシ片2の少なくとも1つは前記回転軸1の外周部にブラシ部材20で覆い囲われた中空部11を有するブラシ片2で構成されてある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガソリンスタンド等に設置される洗車機と、この洗車機に使用される洗車機用洗浄ブラシに関するものである。
従来の洗車機用洗浄ブラシにおいて、洗浄効果を高める発明は様々なものがある。例えば、洗浄部材と取付部材とで構成された布ブラシにおいて、洗浄部材を不織布で作られた細長袋と合成樹脂で作られた補強シートとで構成され、補強シートは細長袋内に先端部を没して配置されたものがある(特許文献1)。
また、合成樹脂発泡体からなるブロックをスライスして複数のシート状洗浄体を形成し、このシート状洗浄体を複数のスリットによって細分化した後、回転体の軸に対して傾斜するように配置したものがある(特許文献2)。
特開2000−71949号公報 特開2002−316622号公報
上記従来の特許文献1に記載された技術では不織布を細長の袋状に縫製する必要があり、コスト高となる。また、特許文献2に記載された技術では、シート状洗浄体にスリットを形成したり、シート状洗浄体を回転体の軸に対して傾斜するように配置する製造工程を経なければならず、製造コストのわりには洗浄効果が向上するものではなかった。
本発明は上記点に鑑み、ブラシ片の腰の強さを確保することができると共に、製造コストを低減でき、洗浄効果を増すことができる洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、自動車或いは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機に使用する洗車機用洗浄ブラシにおいて、該洗車機用洗浄ブラシは、ブラシ部材で形成されたブラシ片と、回転軸とを有すると共に、前記ブラシ片の少なくとも1つは前記回転軸の外周部にブラシ部材で覆い囲われた中空部を有するブラシ片で構成されてあることに特徴を有する。したがって、中空部が弾性を有して被洗浄面に当接する為、高い拭き性能が図れる。また、中空部が衝撃を吸収する為、傷をつけることを防止できる。
請求項2の発明は、請求項1の洗車機用洗浄ブラシの発明において、ブラシ片の自由端部から根元部に向かってスリットが形成されてあることに特徴を有する。したがって、被洗浄面に当接する場合に変形の自由度が増すため、洗浄効果を向上させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の洗車機用洗浄ブラシの発明において、ブラシ片の根元部近傍に穴部が形成されてあることに特徴を有する。したがって、洗浄時に吸収した水分を穴部で抜くことができると共に、この穴部は根元部近傍に形成されているので、被洗浄面に引っ掛かることもない。
請求項4の発明は、請求項3の洗車機用洗浄ブラシの発明において、穴部は被洗浄面に対するブラシ片の当接側とは反対側に形成されてあることに特徴を有する。したがって、洗浄時に被洗浄面の突起物等に引っ掛かるのを防止することができる。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項の洗車機用洗浄ブラシの発明において、ブラシ片は中空部に平板状の芯材を有することに特徴を有する。したがって、芯材によってブラシ片の毛腰を強くすることができる。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項の洗車機用洗浄ブラシの発明において、ブラシ片は中空部を少なくとも2つ以上に分割する芯材が形成されてあることに特徴を有する。したがって、中空部の芯材によって毛腰を強くできると共に、ブラシ片によって、洗浄効果を向上させることができる。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項の洗車機用洗浄ブラシの発明において、ブラシ片の外面に起毛部が形成されてあることに特徴を有する。したがって、起毛部によって、さらに洗浄効果を向上させることができる。
請求項8の発明は、駆動源と、被洗浄面に散布する洗浄剤及び洗浄水を噴出させるノズルと、洗浄後の被洗浄面を乾燥させる乾燥手段とを備えると共に、請求項1から7のいずれか1項に記載の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機であることに特徴を有する。したがって、毛腰が強く、洗浄効果を向上させることができる洗浄ブラシを搭載した洗車機であり、洗車機のコストを低減することもできる。
請求項1の発明では、中空部を有するブラシ片としたことにより、高い拭き性能を図れると共に被洗浄面を傷つけることを防止でき、請求項2の発明では、ブラシ片にスリットを形成したことにより、洗浄効果を向上させることができ、請求項3及び4の発明では、ブラシ片の根元部近傍に穴部を形成したことにより、洗浄時の水分を抜くことができ、請求項5及び6の発明では、中空部に芯材を有するようにしたことにより、ブラシ片の毛腰を強くすることができ、請求項7の発明では、ブラシ片の外面に起毛部を形成したことにより、洗浄効果を向上させることができる。
また、請求項8の発明では、請求項1から7のいずれか1項の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機としたので、毛腰が強く、洗浄効果も増し、コスト高とならない洗車機を提供できる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態の洗浄ブラシ片を有する洗浄ブラシを示す図である。図1(a)は斜視図、図1(b)は正面図である。洗車機用洗浄ブラシ30は、ブラシ部材20で形成された4つのブラシ片2と、回転軸1とを有するものである。そして、ブラシ片2は回転軸1の外周部にブラシ部材20で覆い囲われた中空部11を有している。ブラシ片2と回転軸1の接合は止め金具3が回転軸1に設置され、止め板4がブラシ片2に設置された後、リベット5によって固定されている。尚、ブラシ片2の回転軸1への固定方法は、上記以外にもあり、止め金具3及び止め板4を使用する事なく、リベット5にてブラシ片2を回転軸1に固定する方法も採用できる。
また、図1(c)に示すように、洗車機用洗浄ブラシ30aは回転軸1にV字型のブラシ片2aを設置してもよく、少なくとも1つのブラシ片2が中空部11を有しているものであれば本発明の請求項1に含まれるものである。ここで、ブラシ片2は、織布、不織布、編物等の布帛、合成樹脂発泡体、フィルム状樹脂組成物、軟質ゴム材、人工皮革、合成皮革等、使用目的に応じて設定できる。
図2は本発明の第2実施形態のブラシ片2b、2cを示す斜視図である。図2(a)に示すブラシ片2bにはブラシ部材20で形成されたブラシ片2bの自由端部A側から根元部B側に向かって複数のスリット6、6が形成されている。このスリット6が形成されていることによって、ブラシ部材20が被洗浄面に当接した場合に変形の自由度が増すので、洗浄効果が向上するのである。尚、図2(b)に示すブラシ片2cのように、自由端部A側から根元部B側に向かって形成される複数のスリット6a、6aは切り込みを入れただけのものであってもよい。また、スリット6aの両端部に裂け防止用の穴部(図示せず)を設けてもよい。
図3は、本発明の第3実施形態のブラシ片2dを示す斜視図である。このブラシ片2dには根元部B近傍に複数の穴部7、7が形成されている。この穴部7は洗浄時に中空部11内に溜まった水分を抜く役割を果たすものである。尚、穴部7は、被洗浄面に対するブラシ片の当接部分8とは反対側に形成するのが好ましい。何故ならば、被洗浄面の突起物等に穴部7が引っ掛かるのを防ぐことができるからである。
図4は本発明の第4実施形態のブラシ片2e、2fを示す斜視図である。図4(a)のブラシ片2eには中空部11に平板状の芯材9が設置され、角部9aがブラシ部材20に固定されている。この芯材9にはブラシ部材20とは材質の異なった強い弾性を有する材質の芯材9を使用することによって、ブラシ片2dの毛腰を強くすることができる。尚、図4(b)のブラシ片2fのように、芯材9bをブラシ部材20と同じ材質で一体的に形成することもできる。
図5は本発明の第5実施形態のブラシ片2gを示す斜視図である。このブラシ片2gには筒状の芯材9cが設置されている。この芯材9cも上述した第4実施形態のブラシ片2eの芯材9と同様に、ブラシ部材20とは材質の異なった強い弾性を有する材質の芯材9cを使用することによって、ブラシ片2gの毛腰を強くすることができる。尚、芯材9cは一例であり、ブラシ片2gの中空部11を少なくとも2つ以上に分割する芯材であれば、本発明の請求項6に含まれるものである。
図6は本発明の第6実施形態のブラシ片2hを示す斜視図である。このブラシ片2hにはブラシ部材20の上に起毛部10が形成されているものである。この起毛部10が被洗浄面に当接することによって、洗浄効果をさらに向上させることができるのである。
尚、ブラシ片2、2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hの材質としては、織布、不織布、編物等の布帛、独立気泡あるいは連続気泡を有する合成樹脂発泡体、フィルム状樹脂組成物、人工皮革、合成皮革等を用いることができる。
また、芯材9、9cの材質としては、布帛、人工皮革、合成皮革、合成樹脂発泡体、合成樹脂板、熱可塑性エラストマーシート等を採用できる。
次に、図7は本発明の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機の正面図である。洗車機67は、図7のように、本発明の洗車機用洗浄ブラシ66が搭載されており、この洗車機用洗浄ブラシ66は駆動源68より回転される。ノズル69からは、被洗浄面に対して洗浄剤及び水が散布され、洗車機用洗浄ブラシ66により、洗浄され、洗浄後は洗車機67の乾燥手段である乾燥機90により被洗浄面が乾燥される。
洗車機67は、被洗浄面に傷を付けること無く、高い洗浄性を有すると共に、洗浄時の接触音を極力低減、或いは抑制でき、腰の強いブラシ片を有する洗車機用洗浄ブラシ66が搭載されているので、被洗浄面に対して傷を付着させること無く、毛腰を強く当接させることができる。その為、洗車機67は、洗車機用洗浄ブラシ66を高速回転に設定すると共に、洗浄時間を短時間に設定した場合においても、被洗浄面に傷が付着すること無く、且つ洗浄残りの無い高い洗浄性が付与される。また、洗車機用洗浄ブラシ66の回転を、低速回転から高速回転等に急変させた場合においても、前記と同様の作用が洗車機67に付与される。その為、被洗浄面である車体に傷を付けることが無いと共に、洗浄時の接触音を極力低減、或いは抑制できる非常に高い洗浄性が発揮できる洗車機67を提供することができる。
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の実施形態をとることができることは言うまでもない。
本発明の洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機は主に、自動車或いは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機、及び洗車機に搭載される洗車機用洗浄ブラシとして使用する。
本発明の第1実施形態を示す説明図 本発明の第2実施形態を示す説明図 本発明の第3実施形態を示す説明図 本発明の第4実施形態を示す説明図 本発明の第5実施形態を示す説明図 本発明の第6実施形態を示す説明図 本発明の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機の正面図
符号の説明
1 回転軸
2 ブラシ片
3 止め金具
4 止め板
5 リベット
6 スリット
7 穴部
8 ブラシ片の当接部分
9 芯材
20 ブラシ部材
30、66 洗車機用洗浄ブラシ
67 洗車機
68 駆動源
69 ノズル
90 乾燥機

Claims (8)

  1. 自動車或いは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機に使用する洗車機用洗浄ブラシにおいて、該洗車機用洗浄ブラシは、ブラシ部材で形成されたブラシ片と、回転軸とを有すると共に、前記ブラシ片の少なくとも1つは前記回転軸の外周部にブラシ部材で覆い囲われた中空部を有するブラシ片で構成されてあることを特徴とする洗車機用洗浄ブラシ。
  2. ブラシ片の自由端部から根元部に向かってスリットが形成されてあることを特徴とする請求項1に記載の洗車機用洗浄ブラシ。
  3. ブラシ片の根元部近傍に穴部が形成されてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗車機用洗浄ブラシ。
  4. 穴部は被洗浄面に対するブラシ片の当接側とは反対側に形成されてあることを特徴とする請求項3に記載の洗車機用洗浄ブラシ。
  5. ブラシ片は中空部に平板状の芯材を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の洗車機用洗浄ブラシ。
  6. ブラシ片は中空部を少なくとも2つ以上に分割する芯材が形成されてあることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の洗車機用洗浄ブラシ。
  7. ブラシ片の外面に起毛部が形成されてあることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の洗車機用洗浄ブラシ。
  8. 駆動源と、被洗浄面に散布する洗浄剤及び洗浄水を噴出させるノズルと、洗浄後の被洗浄面を乾燥させる乾燥手段とを備えると共に、請求項1から7のいずれか1項に記載の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機。
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