JP2008072207A - 画像処理装置および方法および記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 異なる色再現範囲を持つ第1の画像機器と第2の画像機器とのカラーマッチングにおいて、ユーザーの好みを反映させつつ、出力する機器/用紙の特性を考慮しながら且つ、好ましいグレイ再現を実現する。
【解決手段】 画像出力装置を用いて画像出力する際に、ユーザーが指定したグレイバランスを実現し且つ自然な色再現を実現するための、好ましいグレイ再現と色変わりのないグレイ再現との重み付けをユーザーが調節できる機能を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、異なる複数個の画像機器間において画像の色の見えを同様に再現したい場合に適用される色域変換方法及びこの色域変換方法が用いられた色域変換装置に関するものである。例えば、光沢感のある紙を用いてプリンタ出力した画像を、光沢感のない普通紙で再現したい場合のように、異なるメディア/デバイス間におけるカラー画像データの入出力を行う場合に用いられる。
カラー画像機器の色再現範囲は、機器の特性により異なる。異なる機器間において、画像の色の見えが等しいような変換(カラーマッチング)を行いたい場合、狭い色再現範囲を持つ画像機器Aの色を、画像機器Aよりも広い色再現範囲を持つ画像機器Bで再現したい場合は、画像機器Bで、そのまま画像機器Aの色を再現すればよいので問題はない。しかし、たとえば、モニタに表示されているカラー画像をプリンタで出力する場合のように、画像機器Cの色を、画像機器Cよりも狭い色再現範囲をもつ画像機器Dで再現する場合、画像機器Dでは、画像機器Cの色をそのまま再現できないという問題が発生する。
また、先のモニタとプリンタ間におけるカラーマッチングの例のみならず、プリンタ間でのカラーマッチングであっても、プリンタの印字方式や印刷する用紙の種類、使用する色材(インクやトナーなど)により色再現範囲が異なってくる。そのため、たとえば、同じプリンタであっても、広い色再現範囲を持つ光沢紙での再現を光沢紙よりも色再現範囲の非常に狭い普通紙で再現する場合などは、前記モニタとプリンタ間のカラーマッチングと同様の問題が発生する。
このように色再現範囲の異なる画像機器Aと画像機器Bとのカラーマッチングでは、画像機器Aの色をなるべく保ちつつ、画像機器Bの色再現範囲内にもってくるような色修正処理(ガマットマッピング)が必要となる。
そこで、特開2002−252779号公報には、ユーザーの好みを考慮してグレイバランスなどのキャリブレーションを行うことができる色補正テーブル生成に関する技術が提供されている。
特開2002−252779号公報
一般に、白色は、プリント物では紙の白色に依存し、黒色は、インクやトナーの色材の色に依存する。このように白色と黒色及びその間を結ぶ無彩色軸は、機器特性への依存度が強い。先述した問題点について、図3,図4を用いて詳細に説明する。図3は、CIELAB空間の明度(L*)、彩度(C*)平面において、モニタ色再現範囲とプリンタ色再現範囲、さらに機器固有の無彩色軸を表したものである。図4は、CIELAB空間の明度(L*)、彩度(C*)平面において、異なる用紙及びプリンタで出力した2つのプリンタの色再現範囲、さらにそれぞれの用紙固有の無彩色軸を表したものである。このように、使用する機器或いは出力に使用する用紙の種類によって、色再現範囲のみならず無彩色軸の色みも異なる。無彩色軸の色みは、画像全体の色みの印象を決定する。従って、異なる機器間でのカラーマッチングを実現するためには、前記色再現範囲の相違のみならず、白色や黒色や無彩色軸の違いを吸収するための色修正処理も必要になる。
前述の通り、紙の白色やインク/トナーの黒色は、ユーザーが使用する機器や用紙の特性により様々な組み合わせを取る。しかし、紙の白色やインク/トナーの黒色がどのような再現であろうとも、グレイバランスをユーザーの好みの色調で再現したいというユーザーニーズは大きいものがある。
そこで、ユーザーが使用する機器や用紙の紙の白色や、インク/トナーの黒色を考慮しつつも、ユーザーの好みを反映したグレイ再現を実現する必要がある。
しかしながら、前述したグレイバランスの補正方法では、ユーザーは、実際に印刷されたパターンシートを見て好みのグレイバランスを選択する手法である。そのため、プリンタを使用して画像を印刷することに不慣れなユーザーは、印刷されたパターンシートから、どのグレイバランスを選択してよいかが直感的にわかりにくい。
そこで本発明の目的は、上述の従来手法を鑑み、異なる色再現範囲を持つ第1の画像機器と第2の画像機器とのカラーマッチングにおいて、ユーザーの好みを反映させつつ、出力する機器/用紙の特性を考慮しながら且つ、好ましいグレイ再現を実現する画像処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するための一手段として、本発明は以下の構成を備える。
本発明の画像処理装置は、画像出力装置を用いて画像出力する際に、ユーザーが好ましいグレイバランスを実現するために、好ましいグレイ再現と色変わりのないグレイ再現との重み付けをユーザーが調節できる機能を有する。
以上説明したように本発明によれば、異なる色再現範囲を持つ第1の画像機器と第2の画像機器との間でのカラーマッチングにおいて、ユーザーの好みを反映したグレイ再現画像を簡易に作成することが可能となる。
(第一の実施例)
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
図1は本発明に係る一実施形態である画像処理装置の構成を示したブロック図である。1は本発明の第一の実施形態である画像処理装置、2はモニタなど画像を表示するための画像表示装置、3はプリンタなど画像を出力するための画像出力装置、4は画像表示装置2で表示するための信号を生成する画像表示部、5は画像表示装置2に表示される色を画像出力装置3に出力するための階調変換処理などを行う画像処理部、6はプリンタプロファイル記憶部14に記憶してあるプリンタの、再現の目標となるプリンタの色域情報が記憶してあるターゲット色記憶部、7はプリンタプロファイル記憶部14及びターゲット記憶部6などの測色的なデバイス特性データを、あらかじめ定義した、見た目忠実なアピアランス色空間に変換する処理を行う均等色空間変換部、8は各機器固有の無彩色軸を、あらかじめ定義したアピアランス色空間における明度軸上に変換する処理を行う機器依存無彩色変換部、9はガマットマッピングを行う色域圧縮処理部、10はユーザー指定のグレイ色へ変換を行うグレイ色変換部、11は画像出力装置3で出力するための信号を生成する画像出力部、12はデータ処理を行うために一時的にデータを保存するデータバッファ、13はあらかじめ画像処理装置1内に保存してある色変換テーブルを記憶しておくデフォルトプロファイル記憶部、14は画像出力装置3などのプリンタプロファイルを記憶してあるプリンタプロファイル記憶部、15はユーザーが画像処理装置1を用いて操作を行うためのUI部、16は画像出力装置3に出力するための色変換処理をおこなう色変換処理部、17は画像表示装置2に表示される色と画像出力装置3にて出力される色とのカラーマッチングルックアップテーブルを作成するテーブル作成部、18は好適なグレイ色を記憶する好適なグレイ色記憶部である。
<全体処理>
ここで図15,16は、本発明に係る一実施形態である画像処理装置1のユーザーインタフェースであり、図2は、画像処理装置1にて行われる画像処理のフローチャートである。図2のフローチャートを用いて、画像処理装置1にて行われる色域圧縮処理について詳細に説明する。
プリンタユーザーは、1501印刷設定画面において、1502用紙の種類、1503印刷品位、1504色調整を選択し1505印刷ボタンを押下することで、ユーザーが選択した設定色で簡易に印刷した出力サンプルを得ることができる。該印刷設定画面の中の1504色調整において自動を選択すると、プリンタドライバ内の処理としては、図1のデフォルトプロファイル記憶部13に記憶してあるプロファイルを用いて色変換する。一方、該印刷設定画面の中の1504色調整においてマニュアルを指定することで、図16のマニュアル色調整画面へ進む。図16のマニュアル色調整画面では、1609マッチング方法のプルダウン画面から所望なマッチング方法を選択するなどにより色調整することが可能である。また、更に詳細な色調整を行いたい場合は、例えば、1602カラーバランス設定のチェックボックスをオンにすることで、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色についてカラーバランスを調整することができる。さらに、グレイバランスの詳細な調整を行いたい場合は、1603グレイバランスのチェックボックスをオンにすることで調整が可能となる。具体的には、1608のスライドバーを調整することでグレイバランスを変更することが可能となる。本実施例では、グレイバランスの調整について、写真再現を重視するか、テキスト再現を重視するかのの比率調整を行えるようにしてある。該グレイバランス調整における詳細な説明は、図7のフローチャート、図19を用いて後述する。以上のマニュアル色調整が終了し1610OKボタンを押下することで、この処理がスタートする。まずステップS401では、プリンタプロファイル記憶部14から、画像処理装置1にて色変換テーブルを作成したいプリンタ及び用紙の種類を選択し、このプリンタ/用紙に対する特性データPcを取得する。ステップS402では、画像処理装置1にて作成する色変換テーブルの色再現目標とすべき特性データTcをターゲット記憶部6から取得する。ステップS403では、均等色空間変換部7において、ステップS401にて取得したプリンタ特性データPcを人の視覚特性に近いアピアランス色空間などを利用して均等色空間Pc_1に変換する。ここで人の視覚特性に近いアピアランス色空間の例としては、CIECAM97sや、CIECAM02などが挙げられる。本実施例では、CIECAM02を用いた色変換を例に説明していく。ステップS404では、色再現目標とすべき特性データTcを均等色空間Tc_1に変換する。均等色空間の例としては、ステップS403で挙げたものと同様である。ステップS405では、機器依存無彩色変換部8において、プリンタ特性データPc_1のR=G=Bとなる色信号に対応する無彩色軸を、あらかじめ定義した均等色空間の明度軸へ変換する処理を行う。本実施例では、見た目忠実な色空間としてCIECAM02を使用しているがこれに限定しない。プリンタ特性データPc_1の無彩色軸を明度軸上に変換する処理の詳細は、図5を用いて後述する。ステップS406では、機器依存無彩色変換部8において、目標色特性データTc_1のR=G=Bとなる色信号に対応する無彩色軸を、CIECAM02色空間の明度軸へ変換する処理を行う。ステップS406の処理の詳細も、図5を用いて後述する。ステップS407では、色域圧縮処理部9において、ステップS405で求めた色域とステップS406で求めた色域とを用いて、目標色をプリンタ特性データ色域内に収めるような変換を行う。この処理の詳細は、図6を用いて後述する。ステップS408では、グレイ色変換部10において、プリンタ特性データ色域内に収めた目標色データのR=G=Bとなる色信号に対応する色信号について、明度軸上の色から、プリンタ特性データの白色及び黒色に応じたユーザー指定のグレイ色への変換を行う。この処理の詳細は、図7を用いて後述する。ステップS409では、ステップS408で求めた色域について、均等色空間から測色的な色空間へ変換する。測色的な色空間とは、たとえば、CIELABのような色空間であり、ここでは、モニタプロファイル記憶部13やプリンタプロファイル記憶部14などで記憶しているデバイス特性データの色空間のことを示している。ステップS410ではステップS409までの処理で求めた色信号RGBに対応する測色値との関係と、ステップS401で取得したプリンタ特性データとの関係から、色変換テーブルを作成する。
<プリンタの無彩色軸を色空間の明度軸へ変換する処理>
次に図5、6のフローチャートと図7を用いてステップS405であるプリンタ特性データPc_1の無彩色軸を明度軸上に変換する処理の詳細を説明する。ステップS501では、プリンタ特性データPc_1の無彩色軸をCIECAM02色空間における明度軸上に変換する際に、該変換がプリンタ特性データの色域内で急峻な変化とならないように、プリンタ特性データPc_1の無彩色軸のみの変化ではなく、プリンタ特性データPc_1の無彩色軸近傍も変化させるために、補正領域Reを算出する。本実施例では、図7に示す通り、補正領域Reは、プリンタ特性データPC_1の無彩色軸上の色P1と色空間における無彩色P0とを結ぶ線分を主軸とする楕円によって定義する。この補正領域Reは楕円で定義しているがこれに限定しない。補正領域Re算出処理の詳細は、図6のフローチャートを用いて後述する。ステップS502では、ステップS501で定義した補正領域Re内の色について、プリンタ特性データPc_1の無彩色軸は明度軸上に変換し、また該無彩色軸近傍の色も該変換に追従するような処理を行う。図7は、CIECAM02色空間の明度における色相平面を示している。プリンタ特性データPc_1における無彩色軸をP1、CIECAM02色空間の無彩色P0とする。この処理により、たとえば、線分P1PB上の色PAは、
P1PA/P1PB=P0PD/P0PB 式(1)
となる線分P0PB上の色PDへ写像する。ステップS503では、補正領域Reの外の色は変換しない処理とする。
<補正領域Re算出処理>
次に図6のフローチャートと図7の機器依存無彩色変換部8の模式図と図8の補正領域Reの模式図を用いて、ステップS501における補正領域Re算出処理の詳細を説明する。ステップS601では、補正領域Reを定義する楕円の中心G1(Ga,Gb)は、以下の式で求める。
Ga=Pa/2 式(2)
Gb=Pb/2 式(3)
尚、Pa、Pbは、プリンタ特性データPc_1の無彩色軸上の色P1におけるCIECAM02の色度a,bである。ステップS602では、P0とP1との距離Eを算出する。0とP1との距離Eは、以下の式で求められる。
E=(Pa^2+Pb^2)^1/2 式(4)
ステップS603では、補正領域Reを定義する楕円の長軸L1を算出する。楕円の長軸L1は、パラメータαを用いて、以下の式で求められる。
L1=Exα 式(5)
ステップS604では、補正領域Reを定義する楕円の短軸L2を算出する。楕円の短軸L2は、パラメータβを用いて、以下の式で求められる。
L2=L1xβ 式(6)
パラメータαは、1以上の値であり、値が大きいと補正領域Reにおける色変化は緩やかになるが、変換の影響する範囲が広がる。逆に値が小さいと変換の影響する範囲は狭まるが、領域Reの色変化が急激になり、階調性が低下することがある。パラメータβは、楕円形状を決定するパラメータで、1であれば補正領域Reは塩となる。パラメータβも、値が大きいと変換の影響する範囲が広がり、値が小さいと補正領域Reの色変化が急激となり階調性が低下する恐れがある。
<目標色の無彩色軸を色空間の明度軸へ変換する処理>
本処理は、前述したステップS405処理におけるP1が、目標色データTc_1の無彩色軸上の色となる他は、同一の処理である。
<目標色をプリンタ色域内へ収める色域圧縮処理>
次に図9のフローチャートと、図10の模式図を用いてステップS407である色域圧縮処理の詳細を説明する。本処理の色域圧縮では、入力色域としてステップS406にて算出した色域、出力色域としてはステップS405にて算出した色域を使用している。ステップS901では、入力色信号Pの色相角を算出する。出力色域の色相角は、入力色域の色相角をそのまま使用する。ステップS902では、入力色域の各明度値における最大彩度色(色域再外郭色)RGoを算出する。ステップS903では、出力色域の色域最外郭色SGoを算出する。ステップS904では、入力色信号PとマッピングポイントLstを結ぶ線分lstを算出する。ステップS905では、線分lstとRGoとの交点Qを算出する。ステップS906では、線分lstとSGoとの交点Rを算出する。ステップS907では、Lstと交点Qとの距離Sin_maxを算出する。ステップS908では、Lstと入力色信号Pとの距離Sinを算出する。ステップS909では、Lstと交点Rとの距離Sout_maxを算出する。ステップS910では、Lstと出力色信号Xとの距離Soutを算出する。ここでステップS910処理の詳細を図11を用いて説明する。図11は、SinとSoutの関係を表した彩度圧縮関数である。入力色域の方が出力色域よりも大きい場合、図11に示すとおり、出力のSoutは入力Sinをそのまま再現することができないため、SinがSin_maxの時、SoutはSout_maxとなる。彩度圧縮関数は、Soutは、ある領域まで(たとえば図11ではSout_maxのα%)はSinを保持し、高彩度領域では圧縮するようなものがある。ステップS911では、Soutから出力色Xを算出する。
<明度軸上の色をユーザー指定のグレイ再現へ修正>
次に図12のフローチャートと、図7を用いてステップS408の明度軸上の色をユーザー指定のグレイ再現へ変換する変換処理を説明する。ステップS1201では、プリンタの白色及び黒色の特性を考慮した好適なグレイ値を算出する。この処理の詳細は、図13のフローチャートと図14、図19の模式図を用いて後述する。ステップS1202からステップS1204までの各処理は、ステップS405における処理とほぼ同様である。図7の色相平面上において、原点P0に位置するグレイライン上の色度点をP1、ステップS1201にて算出する好適グレイをP0としてステップS405における処理と同様の処理を行う。また、補正領域Reも、P0とP1を前記の通り指定することによって、ステップS405での処理と同様に扱う。
<ユーザー指定のグレイ算出>
次に図13のフローチャートと図14の模式図を用いて、ステップS1201の処理であるユーザー指定のグレイの算出方法を説明する。ステップS1301では、色域圧縮後の出力プリンタの階調特性(グレイレベルと明度Jとの関係)を取得する。ステップS1302では、出力プリンタの紙白の色度点(aw,bw)を取得する。ステップS1303では、出力プリンタの黒色の色度点(ak,bk)を取得する。ステップS1304では、好適なグレイ記憶部18から好適なグレイ色を取得する。ステップS1305では、色変わりのないグレイ色G‘を算出する。ここで、色変わりのないグレイ色G‘の詳細な説明を図19を用いて詳細に説明する。図19は、CIECAM02の色相平面上を表している。色変わりのないグレイ色G’は、好適なグレイ色Gを用いて、次のように表すものとする。好適なグレイ色Gから、ユーザーの選択したプリンタと用紙の組み合わせに対する白色Wと黒色BKとを結ぶ線分に垂線を下ろした交点を色変わりのないグレイ色G‘としている。ステップS1306では、図16のユーザーインタフェース中のスライドバー1607によってユーザーが指定したグレイ色を算出する。ステップS1306では、グレイレベルに関する色度点(aC,bC)を算出する。グレイレベルに関する色度点(aC,bC)は、例えば以下の式で求める。
グレイレベル(GL)
0〜112の時
aC=(ag−ak)/112xGL+ak 式(7)
bC=(bg−bk)/112xGL+bk 式(8)
112〜196の時(一定)
aC=0 式(9)
bC=0 式(10)
196〜255の時
aC=(ag−ak)/(255−196)x(255−GL)+aw 式(11)
bC=(bg−bk)/(255−196)x(255−GL)+bw 式(12)
上述した式を模式図で表したものが図14である。本手法では、中間明度を式11及び12で与えられる色度点で再現する。また、ハイライト及びシャドウは、それぞれプリンタ特性の白色及び黒色の色度点と上記中間明度の色度点とを結ぶ直線上の色度点で再現する。
本実施例において、中間明度における色度点は、CIECAM02における無彩色としたが、これに限定しない。色変換の目的によって変化させてよいことは言うまでもない。
(第二の実施例)
図16のユーザーインタフェースの変わりに図17のようなユーザーインタフェースを用いて、グレイ色のユーザーの指定範囲の自由度を上げてもよい。図17のユーザーインタフェースでは、グレイバランス調整を、赤みまたは緑み調整スライドバーと、黄みまたは青み調整スライドバーとの組み合わせで調整することが可能となる。該ユーザーインタフェースによるグレイバランス調整の詳細について、図18を用いて詳細に説明する。図18は、CIECAM02の色相平面を表している。STUVで囲まれた領域(図18中の点線領域)は、ユーザーが指定可能なグレイ色である。例えば、図17のグレイバランス調整のスライドバー調整を、赤みまたは緑み調整バーをー3の位置に設定し、黄みまたは青み調整バーを+5に設定した場合は、図中Fがユーザー指定のグレイ色として算出することになる。本実施例では、ユーザーが指定可能な領域を、好適なグレイGの色度座標からa*b*平面上で±10の範囲としているが、これに限定しない。求める精度、目的に応じて変化させてよいことは言うまでもない。
<色域圧縮処理>
本実施例では、ステップS407に色域圧縮処理の一例を示したが、これに限定しない。入力色域の色を出力色域内の色の色差最小となる色に変換するなど、求める精度、目的に応じて変化させてよいことは言うまでもない。
<色空間>
本実施例では、異なる色再現範囲を持つ第1の画像機器と第1の画像機器よりも狭い色域をもつ第2の画像機器との間でのカラーマッチングにおいて、使用する色空間をCIECAM02としたが、これに限定しない。求める精度、目的に応じて変化させてよいことは言うまでもない。
<記憶媒体>
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることが出来る。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
実施例1における画像処理装置のブロック図。 実施例1における画像処理装置の流れを説明するフローチャート。 モニタとプリンタの色再現範囲と無彩色軸の違いを説明する図。 プリンタの用紙による色再現範囲と無彩色軸の違いを説明する図。 機器依存無彩色変換部8処理を説明するフローチャート。 補正領域Reの算出方法。 機器依存無彩色変換部8処理の模式図。 補正領域Reの模式図。 色域圧縮処理を説明するフローチャート。 色域圧縮を説明する模式図。 色域圧縮処理使用する彩度圧縮関数を説明する図。 明度軸上の色を好適なグレイへ修正する処理を説明する図。 プリンタ特性に好適なグレイ算出処理を説明する図。 好適なグレイの模式図。 実施例1におけるユーザーインタフェースの一例。 実施例1におけるユーザーインタフェースの一例。 実施例2におけるユーザーインタフェースの一例。 図17のユーザーインタフェースを使用した時の色度平面上でのグレイの動作を説明する図。 図16のユーザーインタフェースを使用した時の色度平面上でのグレイの動作を説明する図。

Claims (1)

  1. 画像出力装置を用いて画像出力する際に、ユーザーが指定したグレイバランスを実現し且つ自然な色再現を実現するための、好ましいグレイ再現と色変わりのないグレイ再現との重み付けをユーザーが調節できる機能を有する画像処理装置。
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