JP2008071566A - 固体高分子型燃料電池用膜電極構造体 - Google Patents

固体高分子型燃料電池用膜電極構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】特に高電流状態における排水性および発電性能の低下を防止できることができる固体高分子型燃料電池用膜電極構造体を提供する。
【解決手段】プロトン伝導膜11の一面側にアノード電極触媒層12が、他面側にカソード電極触媒層13がそれぞれ積層され、さらにアノード電極触媒層12にアノードガス拡散層14が、カソード電極触媒層13にカソードガス拡散層15がそれぞれ積層されて、膜電極構造体1が構成されている。アノードガス拡散層14およびカソードガス拡散層15は、内径0.1〜2mmの中空部を有する貫通孔14a,15aが形成されたカーボンペーパを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池に用いられる膜電極構造体に関する。
燃料電池では、水素と空気(酸素)との電気化学反応により水が生成されるが、特に高電流出力時に、この生成水によって電極触媒層への水素や空気の供給が阻害されて、発電性能が低下するフラッディングという現象が発生する。このフラッディングを抑える技術として排水処理が重要であり、特許文献1には、セパレータのリブ部に対向するガス拡散層に孔を設け、この孔に毛細管現象を有する接続部材を嵌めこんで、電極触媒層や固体高分子膜に存在する過剰な水分を排出させる技術が記載されている。また、特許文献2には、内径2〜10μmのカーボンナノチューブを多数配列したフィルムを、電極触媒層とガス拡散層との間に積層して、カーボンナノチューブの孔を介して生成水を排出する技術が記載されている。
特開2005−310586号公報(段落0010、図1) 特開2004−319375号公報(段落0024、図1)
しかしながら、特許文献1のようにガス拡散層に内径の大きな貫通孔を設けると、ガス拡散層の面積が過剰に減少するのでガスの拡散性能が損なわれるという問題がある。また、このようなガス拡散層は、電極触媒層からセパレータに電気を取り出すために導電性部材によって形成されるが、ガス拡散層に内径が大きな貫通孔を設けると、導通面積が減少して抵抗値が高くなり、発電性能が損なわれるという問題もある。また、特許文献2のように、電極触媒層とガス拡散層との間に貫通孔を有するカーボンナノチューブを多数配列した層(フィルム)を設けたものでは、貫通孔の内径が非常に微小なものであるので、特に発電が盛んに行われる高電流状態での排水性能が充分とは言い難い問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、ガス拡散性を損なうことなく、高電流状態における排水性の低下を防止することができる固体高分子型燃料電池用膜電極構造体を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、プロトン伝導膜と、前記プロトン伝導膜に積層される電極触媒層と、前記電極触媒層に積層されるガス拡散層と、を備え、前記ガス拡散層は、内径0.1〜2mmの中空部を有する貫通孔が形成されたカーボンペーパを備えることを特徴とする。
これによれば、適度な大きさの内径を備えた貫通孔にすることで、反応ガスのガス拡散性を損なうことなく、電極触媒層からの生成水の排水性能を向上させることができ、特に高電流時に生成水によって電極触媒層へのガス供給が損なわれることが抑えられる。しかも、貫通孔の内径を適度な大きさにすることで、導通面積が過剰に減少することがなくなり、抵抗値の増大を抑えることができる。
請求項2に係る発明は、前記電極触媒層側に向けて、反応ガスの流れ方向下流側に向かって傾斜していることを特徴とする。これによれば、反応ガスの流れにより生成水が貫通孔から吸い出され易くなり、排水作用が促進される。
請求項3に係る発明は、前記貫通孔の傾斜角度は、前記ガス拡散層の面垂直方向に対して10〜45度に設定されていることを特徴とする。このように貫通孔の傾斜角度を限定することにより、生成水の排水作用がさらに促進される。
請求項4に係る発明は、前記貫通孔は、その内径が前記電極触媒層に近くなるほど小さくなることを特徴とする。このように、電極触媒層側の内径を小さくすることにより毛細管現象による生成水の吸引力を増すことができ、またガス拡散層の表面側(セパレータ側)の内径を大きくすることにより吸引した生成水を蓄えることが容易になり、生成水の流れを電極触媒層側からガス拡散層の表面側(セパレータ側)に導くことが容易になる。また、貫通孔と電極触媒層との接触面積が小さくなるので、反応しない電極面積を少なくできるので、発電性能を向上できる。
本発明によれば、ガス拡散性を損なうことなく、高電流状態における排水性および発電性能の低下を防止することができる固体高分子型燃料電池用膜電極構造体を提供できる。
図1は膜電極構造体を備えた単セルを示す分解斜視図、図2は図1のA−A部分断面図、図3は図2のB−B断面図、図4は図2のC−C断面図、図5(a),(b)はそれぞれ異なる実施形態のガス拡散層の断面図である。なお、図2は、図1を横向きの状態にしたときの断面を示している。
本実施形態の膜電極構造体1は、固体高分子型の燃料電池(図示せず)に用いられるものであり、一対のセパレータ16,17と組み合わされて、単セル2が構成されている。この単セル2を厚み方向に複数枚積層することにより、後記する燃料電池(燃料電池スタックともいう)FC(図6参照)が構成される。
図1に示すように、膜電極構造体(膜電極接合体ともいう)1は、いわゆるMEA(Membrane Electrode Assembly)と称されるものであり、プロトン伝導膜11の一面側にアノード電極触媒層12が、他面側にカソード電極触媒層13がそれぞれ積層され、さらにアノード電極触媒層12にアノードガス拡散層14が、カソード電極触媒層13にカソードガス拡散層15がそれぞれ積層されて構成されている。
前記プロトン伝導膜11は、一価の陽イオン(プロトン;H)伝導性を有する固体高分子電解質膜であり、例えば、パーフルオロスルホン酸膜(デュポン社製のナフィオン(登録商標))が用いられる。この種のプロトン伝導膜11は、燃料電池FCの運転時に加湿されて使用されるようになっている。
また、プロトン伝導膜11の両側部には、紙面奥側上段、中段、下段に穴11a,11b,11cが、紙面手前側上段、中段、下段に穴11d,11e,11fが、それぞれ貫通して形成されている。
前記アノード電極触媒層12は、例えばカーボン粒子に触媒(白金など)を担持させて得られた触媒粒子を導電性高分子材料からなるバインダに分散させることで形成されている。また、前記カソード電極触媒層13は、アノード電極触媒層12と同様に、カーボン粒子に触媒(白金など)を担持させて得られた触媒粒子を導電性高分子バインダに分散させることで形成されている。なお、バインダとしては、パーフルオロアルキレンスルホン酸高分子化合物などが用いられる。また、アノード電極触媒層12およびカソード電極触媒層13の両側部は、プロトン伝導膜11の穴11a〜11fと重ならないようにプロトン伝導膜11よりも小さく(幅狭に)形成されている。
前記アノードガス拡散層14は、アノード電極触媒層12の表面(プロトン伝導膜11とは反対側の面)に積層され、カーボンペーパやカーボンクロスなどの導電性材料を含んで構成されている。また、前記カソードガス拡散層15は、カソード電極触媒層13の表面(プロトン伝導膜11とは反対側の面)に積層され、アノードガス拡散層14と同様に、カーボンペーパなどの導電性材料を含んで構成されている。また、アノードガス拡散層14およびカソードガス拡散層15は、アノード電極触媒層12およびカソード電極触媒層13とほぼ同じ面積となるように形成されている。
また、アノードガス拡散層14およびカソードガス拡散層15は、図5(a),(b)に示すように、下地層14A,15Aとカーボンペーパ(またはカーボンクロス)14B,15Bの2層構造によって構成されている。なお、下地層14A,15Aとしては、例えば、カーボンブラックとポリテトラフルオロエチレンの混合物をエチレングリコールに分散させることにより得ることができる。また、カーボンペーパ14B,15Bとしては、撥水処理を施したものが好ましく、具体的には、東レ株式会社製のTGP−H−120(商品名)を挙げることができる。なお、アノードガス拡散層14およびカソードガス拡散層15は、カーボンペーパ14B,15Bのみからなる1層構造であってもよい。
また、アノードガス拡散層14には、図1に示すように、アノード電極触媒層12側からセパレータ16側に貫通する貫通孔14aが複数形成されている。なお、貫通孔14aの詳細な構成については後記する。また、カソードガス拡散層15には、アノードガス拡散層14と同様に、カソード電極触媒層13側からセパレータ17側に貫通する貫通孔15aが複数形成されている。同様に、貫通孔15aの詳細な構成については後記する。
前記セパレータ16は、金属やカーボンなどの導電性材料で四角板状に形成されたものであり、アノードガス拡散層14に対向する面に、反応ガスとしての水素が流通するクシ歯形状のアノードガス流通路16sが形成されている。このアノードガス流通路16sは、図2に示すように、断面凹凸状(断面波型)に形成され、山部16s1と山部16s1との間に形成される谷部16s2からなる直線状の流路が平行に複数配列されて構成されている。
また、セパレータ16には、図1に示す紙面奥側上段、中段、下段に穴16a,16b,16cが、紙面手前側上段、中段、下段に穴16d,16e,16fが、それぞれ貫通して形成されている。これらの穴16a〜16fは、前記した穴11a〜11fと対応する位置に形成されている。また、セパレータ16には、穴16aとアノードガス流通路16sとを連通させる連通路16gが形成され、穴16fとアノードガス流通路16sとを連通させる連通路16hが形成されている。
前記セパレータ17は、金属やカーボンなどの導電性材料で四角板状に形成されたものであり、カソードガス拡散層15に対向する面に、反応ガスとしての空気(酸素)が流通するクシ歯形状のカソードガス流通路17s(図2参照)が形成されている。このカソードガス流通路17sは、図2に示すように、断面凹凸状(断面波型)に形成され、山部17s1と山部17s1との間に形成される谷部17s2からなる直線状の流路が複数平行に配列されて構成されている。
また、セパレータ17には、図1に示す紙面奥側上段、中段、下段に穴17a,17b,17cが、紙面手前側上段、中段、下段に穴17d,17e,17fが、それぞれ貫通して形成されている。これらの穴17a〜17fは、前記した穴11a〜11fと対応する位置に形成されている。また、セパレータ17のカソードガス拡散層15側の面には、穴17cとカソードガス流通路17sとを連通させる連通路(図示せず)が形成され、穴17dとカソードガス流通路17sとを連通させる連通路17gが形成されている。
また、図2に示すように、単セル2のセパレータ17の山部17s1と、隣接する単セル2のセパレータ16の山部16s1とによって、燃料電池(図示せず)を冷却するための冷媒が流通する冷媒流路18sが形成されている。また、セパレータ17には、図1に示すように、穴17bと冷媒流路18sとを連通させる連通路18aが形成され、穴17eと冷媒流路18sとを連通させる連通路18bが形成されている。
なお、図示していないが、膜電極構造体1とセパレータ16,17とが組み付けられる際には、ゴムなどのパッキングを、穴11a〜11f、16a〜16f、17a〜17fの周縁部、アノードガス流通路16sの周縁部、カソードガス流通路17sの周縁部、冷媒流路18sの周縁部などに設けて、水素、空気および冷却液が互いに混じり合わないようになっている。
また、本実施形態の膜電極構造体1では、図2に示すように、アノードガス拡散層14に形成された貫通孔14aは、中空部を有する孔であり、一方がセパレータ16のアノードガス流通路16sに開口するように、他方がアノード電極触媒層12に開口するように形成されている。また、カソードガス拡散層15に形成された貫通孔15aも、同様に中空部を有する孔であり、一方がセパレータ17のカソードガス流通路17sに開口するように、他方がカソード電極触媒層13に開口するように形成されている。なお、本実施形態での中空部を有する孔とは、ガス拡散層が本来有する細孔(直径50μm以下)の繋がりによって形成されるような孔(貫通孔)ではなく、内径が0.1〜2mmで直線状に通り抜ける孔を意味している。また、中空部とは、その空間に別の部材が設けられていないことを意味している。
このように、貫通孔14a,15aの内径を0.1〜2mmとすることにより、水素、空気のガス拡散性を損なうことなく、各電極触媒層12,13からの生成水の排水性能を向上させることができ、特に高電流時に生成水によって各電極触媒層12,13へのガス供給が損なわれることが抑えられる。しかも、貫通孔14a,15aの内径を0.1〜2mmという適度な大きさにすることで、導通面積が過剰に減少することがなくなり、抵抗値の増大を抑えることができる。
また、貫通孔14a,15aの内径が0.1mm未満では、ガス拡散層に一般に用いられているカーボンペーパの細孔(〜0.05mm)と比べて大きくなく(大差なく)、生成水の移動抵抗が大きくなり、排水性を向上できない。また、貫通孔14a,15aの内径が2mmを超えると、反応ガス(水素、空気)の拡散性が損なわれ、反応面積が減少する。また、内径が2mmを超えると、導通面積が減少して、抵抗値が高くなり、発電性能が低下する。
また、図3に示すように、貫通孔14aは、それぞれのアノードガス流通路16s,16s,・・・に対応するように、ガス流路の幅方向(図示左右方向)に一対となって形成されている。また、一対の貫通孔14a,14aは、水素(反応ガス)の流れ方向に沿って所定の間隔を空けて形成されている。また、図示していないが、カソードガス流通路17s側についても、貫通孔15aが同様に幅方向に一対に形成され、空気(反応ガス)の流れ方向に沿って所定の間隔を空けて形成されている。なお、貫通孔14a,15aの配列は、一例であり、本実施形態に限定されるものではない。
図4に示すように、貫通孔14aは、アノード電極触媒層12側に向けて、水素(反応ガス)の流れ方向下流側に向かって傾斜するように形成されている。また、貫通孔15aも同様に、カソード電極触媒層13側に向けて、空気(反応ガス)の流れ方向下流側に向かって傾斜するように形成されている。このように、貫通孔14a,15aを傾斜させることにより、反応ガス(水素、空気)の流れにより、生成水が貫通孔14a,15aから吸い出され易くなり、排水性能がさらに促進される。その結果、高電流出力時における生成水の増大時に排水性が損なわれるのを防止でき、発電性能の低下をさらに防止できる。
また、貫通孔14aの傾斜角度θaは、アノードガス拡散層14の面垂直方向S1に対して10〜45度に設定されることが好ましい。また、貫通孔15aの傾斜角度θcについても同様に、カソードガス拡散層15の面垂直方向S2に対して10〜45度に設定されることが好ましい。このように、傾斜角度θa,θcを前記角度範囲内(10〜45度)に限定することにより、排水性がさらに顕著になる。なお、傾斜角度θaとθcは、同じ角度であってもよく、異なる角度であってもよい。
また、本実施形態のアノードガス拡散層14およびカソードガス拡散層15は、図5(a)に示すように、貫通孔14a,15aが下地層14A,15Aを貫通して形成されていてもよく、あるいは図5(b)に示すように、下地層14A,15Aを貫通せず、カーボンペーパ14B,15Bのみが貫通していてもよい。ちなみに、下地層14A,15Aまで貫通していた方が、生成水の移動抵抗は少なくなり、より排水性が向上するが、下地層14A,15Aまで貫通していない場合であっても、カーボンペーパ14B,15Bのみに貫通孔14a,15aを空けるだけで、生成水の移動抵抗は充分に低減される。
次に、膜電極構造体1によって構成された燃料電池FCを搭載した燃料電池システムF1の一例について図6を参照(適宜図1,2を参照)して説明する。図6は、燃料電池システムの一例を示す全体構成図である。なお、この種の燃料電池システムは、燃料電池自動車などの車両用、航空機用、船舶用、定置式の家庭用などに適用することができるが、以下では燃料電池自動車を例に挙げて説明する。
図6に示すように、燃料電池システムF1は、燃料電池FC、アノード系30、カソード系40、制御装置50などで構成されている。
前記アノード系30は、アノードガス配管31、アノードオフガス配管32、高圧水素タンク33、遮断弁34、加湿器35などで構成されている。アノードガス配管31は、一端が高圧水素タンク33に接続され、他端が燃料電池FCのアノード入口a1と接続されている。アノードオフガス配管32は、一端が燃料電池FCのアノード出口a2と接続され、他端が図示しない希釈装置に接続されている。高圧水素タンク33は、高純度の水素を高圧で充填したものであり、電磁作動式の遮断弁34の開閉操作によって水素の供給と停止が適宜行われるように構成されている。加湿器35は、水透過性の膜を備え、燃料電池FCに供給される水素を加湿するものであり、アノードガス配管31とアノードオフガス配管32とが接続されて構成されている。なお、図示していないが、燃料電池システムF1には、アノード出口a2から排出された水素をアノード入口a1側に戻すようにして循環させる循環手段が設けられている。
前記カソード系40は、カソードガス配管41、カソードオフガス配管42、エアコンプレッサ43、加湿器44などで構成されている。カソードガス配管41は、一端がエアコンプレッサ43に接続され、他端が燃料電池FCのカソード入口c1に接続されている。カソードオフガス配管42は、一端が燃料電池FCのカソード出口c2に接続され、他端が図示しない希釈装置に接続されている。エアコンプレッサ43は、スーパーチャージャなどを備えて構成されている。加湿器44は、水透過性の膜を備え、燃料電池FCに供給される空気を加湿するものであり、カソードガス配管41とカソードオフガス配管42とが接続されて構成されている。なお、空気および水素を加湿する加湿源としては、カソード電極触媒層13で生成された水が利用される。
前記制御装置50は、図示しないマイクロコンピュータ、ROM、RAM、周辺回路、入出力インターフェースなどで構成され、遮断弁34、エアコンプレッサ43、イグニッション(IG)60と接続されている。この制御装置50は、遮断弁34の開閉、エアコンプレッサ43の回転速度を制御し、イグニッション60のON・OFF信号を取得する。
このような燃料電池システムF1において、制御装置50は、イグニッション60のOFFからONへの切り替えを検知すると、遮断弁34を開弁して高圧水素タンク33から加湿器35で加湿された水素を燃料電池FCへ供給し、エアコンプレッサ43を駆動して加湿器44で加湿された空気を燃料電池FCへ供給する。高圧水素タンク33からの水素は、図1に示すように、単セル2の穴17a、穴11a、連通路16gを順に通ってアノードガス流通路16sに供給される。そして、アノードガス流通路16sに供給された水素は、アノードガス拡散層14によって拡散されながら、アノード電極触媒層12の全面に供給される。また、エアコンプレッサ43からの空気は、穴17d、連通路17gを順に通ってカソードガス流通路17s(図2参照)に供給される。そして、カソードガス流通路17sに供給された空気は、カソードガス拡散層15によって拡散されながら、カソード電極触媒層13の全面に供給される。これにより、アノード電極触媒層12では、水素が触媒の作用によってプロトン(水素イオン;H)と電子に分解されて、プロトンがプロトン伝導膜11を透過してカソード電極触媒層13に移動し、電子が外部負荷(図示せず)を介してカソード電極触媒層13に移動する。一方、カソード電極触媒層13では、触媒の作用によって、プロトン伝導膜11を透過したプロトンと、空気中の酸素と、外部負荷から移動してきた電子との反応によって発電が行われ、発電と同時に水が生成される。なお、生成水は、プロトン伝導膜11を透過してアノード電極触媒層12にも移動する。
発電と同時に生成された水(生成水)は、主にカソードガス拡散層15に形成された貫通孔15aを通って排水されるが、その貫通孔15aの内径が0.1〜2mmとなるように最適化されているので、生成水が貫通孔15aを通って効果的に排水されるようになる。貫通孔15aを通過した生成水は、セパレータ17のカソードガス流通路17s(図2参照)、連通路(図示せず)、穴17cを通って燃料電池FCのカソード出口c2(図6参照)から、未反応の空気とともに排出される。
また、本実施形態では、貫通孔15aがカソード電極触媒層13に向けて、空気(反応ガス)の流れ方向下流側に向かって傾斜して形成されているので、空気の流れによって生成水が貫通孔15aから吸い出され易くなり、生成水の排水性能が促進される。また、貫通孔15aの傾斜角度θcが10〜45度になるように最適化されているので、貫通孔15aからの生成水の吸い出しによる排水性能がより顕著になる。
なお、カソード電極触媒層13側の貫通孔15aについて説明したが、アノード電極触媒層12側についても同様の作用および効果が得られる。つまり、プロトン伝導膜11を透過してアノード電極触媒層12に移動した生成水は、アノードガス拡散層14の貫通孔14aを通過し、アノードガス流通路16s、連通路16h、穴11f、穴17fを通って燃料電池FCのアノード出口a2(図6参照)から、未反応の水素とともに排出される。
このように、本実施形態の膜電極構造体1を備えた燃料電池FCを燃料電池自動車などに適用することにより、例えば急加速をするためにアクセルペダルを踏み込んだときに、出力要求増大によって生成水が大量に発生した場合であっても、良好な排水性能が維持されて、発電性能が低下するといった不具合を防止できる。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、貫通孔14c(15c)の内径を、アノード電極触媒層12(カソード電極触媒層13)に近くなるほど小さくなるように形成してもよい。このようにアノード電極触媒層12(カソード電極触媒層13)側の内径を小さくすることにより毛細管現象における吸引力を増すことができ、セパレータ16(17)側の内径を大きくすることにより、吸引した生成水を蓄えることができ、生成水の流れをアノード電極触媒層12(カソード電極触媒層13)側からセパレータ16(17)側に導くことが容易になる。別の言い方をすると、アノード電極触媒層12(カソード電極触媒層13)側の方が、毛細管現象が強く吸引力が強くなるため生成水をセパレータ16(17)側に排出する一方、セパレータ16(17)からアノード電極触媒層12(カソード電極触媒層13)側には生成水が侵入し難い弁のような働きをするようになっている。
このように貫通孔14c(15c)のアノード電極触媒層12(カソード電極触媒層13)の内径をセパレータ16(17)側の内径よりも小さくすることにより、貫通孔14c(15c)とアノード電極触媒層12(カソード電極触媒層13)との接触面積が小さくなり、つまり、貫通孔14c(15c)を除くアノードガス拡散層14(カソードガス拡散層15)とアノード電極触媒層12(カソード電極触媒層13)との接触面積が大きくなり、生成水が貫通孔14cに充填されたときに反応しない電極面積が小さくなる。
なお、本実施形態では、アノードガス拡散層14に貫通孔14aを設け、かつ、カソードガス拡散層15に貫通孔15aを設ける構成としたが、いずれか一方であってもよい。一方に設けるとすれば、カソード側に設けることが好ましい。また、貫通孔14a,15aは円形に限定されるものではなく、多角形状であってもよい。また、貫通孔14a,15aは、アノードガス拡散層14、カソードガス拡散層15の全面に形成してもよく、あるいは一部だけに形成してもよい。
以下、実施例および比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は後記する実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜7、比較例1〜4)
まず、貫通孔の内径を変化させた場合の発電性能の変化について検討を行った。なお、適宜、図2〜図5を参照する。
膜電極構造体(以下、MEAと略記する)1は、プロトン伝導膜(固体高分子電解質膜)11としてデュポン社製ナフィオン(登録商標)N112を用いた。
アノード電極触媒層12、カソード電極触媒層13(以下、まとめて「電極触媒層」と略記する)は、まず、カーボンブラック(ファーネスブラック)に白金粒子を、カーボンブラック:白金粒子=1:1の質量比で担持させて触媒粒子を調製して得た。次に、触媒粒子をイオン導伝性高分子バインダ溶液としてパーフルオロアルキレンスルホン酸高分子化合物(例えば、デュポン社製ナフィオン(登録商標))の溶液に、触媒粒子:バインダ溶液=1:1の質量比で均一に分散させることにより、触媒ペーストを調製した。
アノードガス拡散層14、カソードガス拡散層15(以下、まとめて「ガス拡散層」と略記する。)は、カーボンブラックとポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粒子とを4:6の質量比で混合した混合物をエチレングリコールに均一に分散させてスラリーとし、このスラリーをカーボンペーパ14B,15Bの片面に塗布し、乾燥させて下地層14A,15Aを形成し、カーボンペーパ14B,15Bと下地層14A,15Aとからなるガス拡散層を形成して得た。なお、図示していないが、ガス拡散層のいずれか一方を、プロトン伝導膜11の外周縁の内側に収まる大きさとして、他方を、プロトン伝導膜11と同一の大きさとした。また、ガス拡散層には、撥水処理を施したカーボンペーパ(東レ社製、TGP−H−120)を用いた。そして、下地層14A,15Aを塗布して乾燥したガス拡散層の状態で、直径0.4mmの針が取り付けられ、この針をガス拡散層の面に対して垂直方向に押し込めるボール盤を用いて、貫通孔14a,15aを形成した。貫通孔14a,15aは縦横10mm間隔で設けた。なお、縦とは、アノードガス流通路16s、カソードガス流通路17sにおいて、反応ガスの流れ方向を意味し、横とは、流路の幅方向を意味している。
次に、アノードガス拡散層14の下地層14Aの全面にわたって、スクリーン印刷により前記した触媒ペーストを白金量が0.5mg/cmとなるように塗布し、60℃で10分間加熱した後、減圧下において120℃で15分間加熱して、乾燥させることによりアノード電極触媒層12を形成した。
次に、カソードガス拡散層15のカソード電極触媒層13が配置される外周側となる部分の全面にわたって、スクリーン印刷により接着剤を塗布し、接着支持層を形成した。なお、接着支持層は、信越シリコーン社製のKE4898を用いた。そして、カソードガス拡散層15に形成された接着支持層の内周側に、スクリーン印刷により前記した触媒ペーストを白金量が0.5mg/cmとなるように塗布し、60℃で10分間加熱した後、減圧下において120℃で15分間加熱して、乾燥させることによりカソード電極触媒層13を形成した。なお、カソード電極触媒層13は、アノード電極触媒層12の外周縁の内側に収まる大きさとした。
次に、プロトン伝導膜(固体高分子電解質膜)11をアノード電極触媒層12とカソード電極触媒層13とで挟持し、150℃、2.5MPaで15分間のホットプレスを行うことにより一体化し、MEA1を製造した。
なお、セパレータ16,17は、金メッキ処理を施したSUS314Lを用いた。また、ガス流路(アノードガス流通路16s、カソードガス流通路17s)は、直線溝形状とした(図1参照)。このようなガス流路は、切削加工により形成した。また、このようにして形成されたセパレータ16,17の水との接触角度は52°であった。この接触角度の測定は純水を用い、23℃、50%Rh雰囲気下で測定した。測定機は、協和界面科学社製CA−Xを使用した。
実施例1〜7として、ガス拡散層に形成する貫通孔14a,15aの内径を、0.1mm,0.2mm,0.4mm,0.6mm,1.0mm,1.5mm,2.0mmとしたときのセル電圧を測定した。また、比較例1〜4として内径を、0mm(貫通孔無し)、0.05mm,3mm,4mmとしたときのセル電圧を測定した。また、実施例1〜7、比較例1〜4について、貫通孔14a,15aの縦横の間隔を10mm、20mm、5mmとした場合についてもセル電圧の測定を行った。その結果を表1に示す。表1をグラフにしたものを図8に示す。
なお、セル電圧の測定は、電極面積が200cmのMEA1を、金メッキ処理したSUS314Lからなるセパレータ16,17で挟持した単セル2を用い、0.8A/cmの電流密度、冷却液(冷媒)入口温度を80℃で連続発電したときの1時間後に測定した値を用いた。また、アノード側には純水素、カソード側には空気を用いた。加湿量はA/C(アノード/カソード)=70/90%、利用率はA/C(アノード/カソード)=75/75%とした。なお、利用率とは、その電流密度と電極面積とから理論上反応で消費される量を投入した場合を100%とした値である。ちなみに、消費される量に対して2倍の反応ガス(水素、空気)を供給した場合には利用率は50%となる。
Figure 2008071566
表1の結果より、貫通孔14a,15aの内径が実施例1〜7で示すように、0.1mm〜2.0mmでは、セル電圧の低下は確認されず、比較例1〜4で示すように、0mm,0.05mm,3mm,4mmでは、セル電圧の低下が確認された。つまり、内径が0.1mmより小さいとアノードガス拡散層14、カソードガス拡散層15に用いられているカーボンペーパが本来有している細孔(〜0.05mm)と比べて大きさに差がなくなるため、水の抵抗移動が大きくなり、充分な排水効果が得られないと考えられる。また、内径が2.0mmを超えると、反応ガス(水素、空気)のガス拡散性が損なわれ、アノード電極触媒層12、カソード電極触媒層13の電極面における反応面積が減少すると考えられる。
したがって、実施例1〜7で示す貫通孔14a,15aの内径が0.1〜2.0mmの場合に発電性能の低下を抑制できるという効果があることが確認された。なお、貫通孔14a,15aの縦横の間隔を10mm、20mm、5mmと変化させた場合については、前記と同様に、内径が0.1〜2.0mmのときに充分な排水効果が得られることが確認された。
(実施例8〜18)
次に、貫通孔14a,15aを傾斜させた場合について検討した。なお、MEA1については、前記した実施例1〜7と同様のものを用いた。以下に、ガス拡散層に貫通孔14a,15aを形成する手段について図9(a),(b)を参照して説明する。
ガス拡散層を位置決めする台座100は、角度調整が可能なスタンド101を備え、このスタンド101の傾斜面にポリエチレン製のプレート102を固定し、さらにプレート102上に治具103を固定して構成した。治具103は、不織布(キムタオル)とガーゼを混合して積層した支持層104を備え、この支持層104の上面に不織布(キムタオル)のみからなる支持層105を積層し、さらに支持層105の上面にガス拡散層がずれ落ちないようにするためのアクリル樹脂製のストッパ106を設けて構成した。
そして、図9(b)に示すように、台座100の上方から、直径0.4mmの針201を鉛直方向(天地方向)に押し込めるボール盤200を設置した。そして、治具103の上にガス拡散層を載せて位置決めして、ボール盤200の針201を垂直に押し込むことにより、傾斜した貫通孔14a,15aを形成した。また、これを所定の方向へ1cm間隔で繰り返し、各流路(アノードガス流路16s,16s,・・・、カソードガス流路17s,17s,・・・)に対応する位置に貫通孔14a,15aを形成した。
なお、図5(b)に示すようにカーボンペーパ14B,15Bのみに貫通孔14a,15aを開け、下地層14A,15Aに貫通孔14a,15aを形成しない場合には、下地層14A,15Aを塗布する前に、カーボンペーパ14B,15Bを治具103に載せて、ボール盤200で貫通孔14a,15aを形成した後に下地層14A,15Aを塗布することで、下地層14A,15Aに貫通孔14a,15aを形成しないガス拡散層を作成することもできるが、本実施例においては下地層14A,15Aにも貫通孔14a,15aを形成した。
実施例8〜18では、傾斜角度を、−30度,−10度,−5度,0度,5度,10度,15度,30度,45度,50度,60度に設定したときの貫通孔無しとのセル電位差を測定した。その結果を表2に示す。表2をグラフにしたものを図10に示す。
Figure 2008071566
なお、傾斜角度の各パターンについて図11を参照して説明する。図11に示すように、ガス拡散層に5つの貫通孔A1〜A5が図示されているが、アノードガス拡散層14の貫通孔A1は、アノード電極触媒層12に向けて、水素(反応ガス)の流れ方向下流側に向かって傾斜して形成されており、この場合には、正の傾斜角度となる。また、貫通孔A2は、前記とは逆に、アノード電極触媒層12に向けて、水素(反応ガス)の流れ方向上流側に向かって傾斜して形成されており、この場合には、負の傾斜角度となる。また、カソードガス拡散層15についても、貫通孔A3は、カソード電極触媒層13に向けて、空気(反応ガス)の流れ方向下流側に向かって傾斜して形成されており、この場合には、正の傾斜角度となる。また、貫通孔A4は、カソード電極触媒層13の面に垂直方向に(傾斜せずに)形成されており、この場合には、0°の傾斜角度となる。貫通孔A5は、カソード電極触媒層13に向けて、空気(反応ガス)の流れ方向上流側に向かって傾斜して形成されており、この場合には、負の傾斜角度となる。
表2および図10において、実施例12〜18に示すように、貫通孔が電極触媒層に向かって反応ガスの流れ方向下流側に向けて傾斜して形成されていると、貫通孔が形成されていないときのセル電圧と比べて大きな電位差が得られることが確認された。よって、実施例12〜18では、貫通孔が形成されていない場合と比べて生成水の排水性能が向上し、その結果、特に高電流出力時の排水性能の低下を防止できるようになる。これに対して、実施例8〜10に示すように、貫通孔が電極触媒層に向かって反応ガスの流れ方向上流側に向けて傾斜して形成されていると、貫通孔が形成されていないときのセル電圧と比べて小さな電位差しか得られないことが確認された。
また、貫通孔の傾斜角度を実施例8〜18のうちの、実施例13〜16にさらに限定することにより、すなわち貫通孔の傾斜角度が10〜45度(°)であると、貫通孔が形成されていないときのセル電圧との差を非常に大きくでき、高電流出力時の排水性能の向上がより顕著に現れることが確認された。
膜電極構造体を備えた単セルを示す分解斜視図である。 図1のA−A部分断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 (a),(b)はそれぞれ異なる実施形態のガス拡散層を示す断面図である。 燃料電池システムの一例を示す全体構成図である。 別の実施形態の貫通孔を示す断面図である。 セル電圧と貫通孔の内径との関係を示すグラフである。 (a),(b)はガス拡散層に貫通孔を傾斜して形成するための装置を示す概略図である。 貫通孔の傾斜角度と貫通孔無しとのセル電位差との関係を示すグラフである。 傾斜角度の各種パターンを示す断面図である。
符号の説明
1 膜電極構造体
11 プロトン伝導膜
12 アノード電極触媒層(電極触媒層)
13 カソード電極触媒層(電極触媒層)
14 アノードガス拡散層(ガス拡散層)
14a 貫通孔
14B カーボンペーパ
15 カソードガス拡散層(ガス拡散層)
15a 貫通孔
15B カーボンペーパ

Claims (4)

  1. プロトン伝導膜と、
    前記プロトン伝導膜に積層される電極触媒層と、
    前記電極触媒層に積層されるガス拡散層と、を備え、
    前記ガス拡散層は、内径0.1〜2mmの中空部を有する貫通孔が形成されたカーボンペーパを備えることを特徴とする固体高分子型燃料電池用膜電極構造体。
  2. 前記貫通孔は、前記電極触媒層側に向けて、反応ガスの流れ方向下流側に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の固体高分子型燃料電池用膜電極構造体。
  3. 前記貫通孔の傾斜角度は、前記ガス拡散層の面垂直方向に対して10〜45度に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の固体高分子型燃料電池用膜電極構造体。
  4. 前記貫通孔は、その内径が前記電極触媒層に近くなるほど小さくなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の固体高分子型燃料電池用膜電極構造体。
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