JP2008070917A - シミュレーションシステム、及び、そのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】オークションにおける物件の落札価格の確率分布を算出でき、また、最高入札価格の推移をシミュレーションできるようにする。
【解決手段】ユーザが情報端末30を介して入力した物件情報に基づいて、シミュレーション装置10は、エージェント情報格納サーバ20から取得したエージェント情報で特定されるエージェントに仮想的にオークションを試行させる。そして、オークションの試行を繰り返すことによってシミュレーション装置10は、落札価格の確率分布を算出し、情報端末30に送信する。情報端末30は、受信した落札価格の確率分布を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オークションにかけられる物件の落札価格の確率分布を出力するシミュレーションシステム、及び、そのプログラムに関する。
現在、オークションを利用した不動産を含む物件の売買が盛んに行われている。オークションにおいて売買する物件の出品者は、落札までのプロセスや落札価格を予測し、オークションによる収入を予想する必要がある。
従来の技術では、物件をモデル化し、その属性に基づいて、回帰分析やニューラルネットワークや決定木といった手法を利用して物件の妥当な落札価格を統計的に計算していた。
しかし、上記技術ではオークションに参加可能な人数やそれらの人々の戦略などのオークションの結果に与える要因を考慮していなかったので、物件の妥当な落札価格を計算するのに不十分であった。また、オークションの落札までのプロセスを予測することもできなかった。
石川幹子 前川徹著 「ネットオークションにおけるプロモーション効果の分析」 情処研報 Vol.2002,No.15,p.35〜42
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、オークションにおいて、物件の落札価格の確率分布を算出できるシミュレーションシステムを提供することを目的とする。
また、オークションをシミュレートし、落札までのプロセスを出力できるシミュレーションシステムを提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るシミュレーションシステムは、
オークションにおいて売買される物件の落札価格とその確率をシミュレートするシミュレーションシステムであって、
前記物件の情報を入力する物件情報入力手段と、
仮想オークションの参加者である複数のエージェントと該エージェントの入札特性を特定するパラメータとを対応付けて記憶するエージェント情報格納手段と、
前記物件情報入力手段により入力された物件の情報を取得し、前記エージェント情報格納手段に格納されるているエージェント情報に基づいて、仮想的にオークションを試行させる試行手段と、
前記試行手段により仮想的にオークションを試行させることを繰り返し、それぞれの落札価格と試行回数とから、落札価格に対応する確率分布を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された落札価格に対応する確率分布を出力する確率分布出力手段と、を備える、
ことを特徴とする。
例えば、前記試行手段により仮想的に試行させたオークションのプロセスを出力するプロセス出力手段を備える、
ことを特徴としてもよい。
前記オークション試行手段は、前記エージェント情報格納手段に格納されるているエージェント情報に基づいて、複数のエージェントを選択的に抽出し、物件の情報と抽出したエージェントのパラメータとに基づいて、仮想的にオークションを繰り返して試行し、所定のタイミングで、エージェントを変更する、ことを特徴としてもよい。
前記エージェント情報格納手段は、新たなエージェントのエージェント情報を追加格納する機能を備えてもよい。
本発明の第2の観点に係るプログラムは、
物件の情報と仮想的なオークション参加者の入札パラメータとに基づいて、仮想的にオークションを試行させる試行手段、
前記試行手段で仮想的にオークションを試行することを繰り返し、落札価格と試行回数とから、落札価格に対応する確率分布を算出する算出手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
本発明によれば、オークションにおいて、物件の落札価格の確率分布を算出できる。
以下、本発明の実施形態に係るシミュレーションシステム100を説明する。シミュレーションシステム100は、不動産物件のオークションについてマルチエージェントシミュレーションを行う。
シミュレーションシステム100は、図1に示すように、シミュレーション装置10と、エージェント情報格納サーバ20と、情報端末30と、ネットワーク40と、から構成される。また、このシミュレーションシステム100は、実際にオークションを実行するオークションシステム50にネットワークを介して接続されている。
シミュレーション装置10は、ネットワークを介して後述する物件情報とエージェント情報とを取得し、それらをもとに不動産物件のオークションをシミュレーションする。
シミュレーション装置10は、CPU11とROM12と通信制御部13とRAM14とから構成される。
CPU11は、シミュレーション装置10全体の動作を制御する。また、CPU11は、ROM12に格納されているプログラムを実行することによって、シミュレーションに関する処理を行う。処理の内容については、後述する。
ROM12は、CPU11の動作プログラムを記憶する。動作プログラムの詳細については後述する。
通信制御部13は、ネットワーク40に接続され、他装置との間で、データの送受信を行う。
RAM14は、CPU11のワークエリアとして機能する。
エージェント情報格納サーバ20は、ネットワーク40に接続され、オークションシステム50で開催されるオークションの参加者の入札動向を分析することにより得た仮想的なオークション参加者(エージェント)の特性を示すエージェント情報を生成して格納する。エージェント情報格納サーバ20は、シミュレーション装置10にエージェント情報を供給する。
情報端末10は、ネットワーク40に接続され、ユーザが入力した物件情報を受け付け、シミュレーション装置10に供給する。また、情報端末30は、シミュレーション装置10よりシミュレーションによって得られたデータを受信する。
次に、図2を参照して、エージェント情報の詳細を説明する。
エージェント情報は、オークションシステム50で開催されるオークションに参加している者を分析して取得して生成した仮想的なオークション参加者のモデル(エージェント)に関する情報である。
シミュレーションシステム10は、オークションションシステム50での落札価格をシミュレートするものであり、オークションシステム50で開催されるオークションの参加者と同様の入札行動を行うエージェントを想定してシミュレートを行う。ただし、分析により得られた情報を編集、加工して実際のオークション参加者とは異なる特性を有するエージェントを生成してもよいことは言うまでもない。
本実施形態では、オークションシステム50で開催されるオークションの参加者であるエージェントをその入札のタイミングによって、図2(a)に示すように、「Early Bidder」と、「Ceep Early Bidder」と、「Sniper」と、「Continual Sniper」とに類別する。
「Early Bidder」は、オークションの開始時からの任意のタイミングで入札する傾向のある参加者であり、「Ceep Early Bidder」は、オークション期間中の序盤に入札する傾向のある参加者であり、「Sniper」は、オークション期間の最終に入札する傾向のある参加者であり、「Continual Sniper」は、オークション期間の終盤に入札する傾向のかる参加者である。
そして、過去にオークションに参加した者で、データ数が一定量に達したものを抽出し、何れかのグループに分類する。
さらに、各参加者について、その参加者が、物件を手頃であると感じると推察される価格帯を求めるための演算式の係数a0〜a3、入札確率(入札する確率)をもとめるための係数b,c1〜c5、入札時に最高入札価格に上乗せする金額を求めるための係数d1〜d3を予め求め、図2(b)に示すように、参加者毎に登録しておく。
各係数についてより詳細に説明する。
(1) 本実施の形態では、各参加者が任意の物件について、手頃と感じる価格帯を物件の属性、例えば、物件の所在エリア、物件の広さ、文献築年数、に基づいて近似する。
具体的に説明すると、予め、路線価等に基づいて、エリア別に評価数値を割り振っておく。そして、物件の所在値に割り当てられた評価数値をAPとし、広さに関しては、広さに応じて変化する評価値をWQを設定し、築年数に関しては、新しい程(築浅である程)大きくなる評価値YEを設定し、お手頃と感じる入札価格ATを次式(1)で近似する。
AT=a0+a1・AP+a2・WQ+a3・YE ・・・(1)
エージェント情報格納サーバ20は、その参加者の過去の入札動向から、回帰分析法などにより、参加者毎に係数a0,a1,a2,a3を求めて登録しておく。
(2) エージェント情報格納サーバ20は、各参加者が入札する確率(入札確率)BP(0以上1未満)を、(2)式で示されるロジスティック関数で近似する。このロジスティック関数は、図3に示すように、指数Vに対する増加関数である。
BP=1/(1+e−V) ・・・(2)とする。
指数Vは、(3)式で定義される。
V=b+c1・x1+c2・x2+c3・x3+c4・x4+c5・x5
・・・(3)
ここで、x1は、その参加者にとって手頃と感じると推測される価格ATと現在の物件価格(最高入札価格)BUとの差を表す。
x2は、物件価格の趨勢(1期前に価格が上昇したか否かを示す指数であり、上昇していれば、値J1(例えば、1),上昇していなければ、値j2(例えば2)である。これにより、参加者の相互作用を表現する。
x3は、現在の入札件数である。この値は、物件の信頼度を表す。
x4は、入札開始からの経過時間である。
x5は、現時点で、自分が最高入札価格者であるか否かを示す指数であり、最高入札価格者であれば、値J3(例えば、3),最高入札価格者でなければ値J4(例えば、4)を割り当てる。
エージェント情報格納サーバ20は、その参加者の過去の入札動向から、回帰分析法などにより、参加者別に係数b,c1〜c5を予め求めて登録しておく。
(3) エージェント情報格納サーバ20は、各参加者が入札する場合の上乗せ金額BTを、(4)式で推定する。
BT=d1・BU+d2・AT+d3 ・・・(4)
ここで、前述のように、BUは最高入札価格、ATは、その参加者がお手頃と感じると推定される価格である。
エージェント情報格納サーバ20は、その参加者の過去の入札動向から、回帰分析法などにより、係数d1,d2,d3を予め求めて登録しておく。
エージェント情報格納サーバ20は、このようにして得られた各オークション参加者とその入札特性を表すパラメータa1〜d3とを対応付ける。
エージェント格納サーバ20は、これらのオークション参加者と同一の入札特性を有するエージェントを想定し、仮想オークションへの参加者とする。なお、前述のように、オークション参加者に対応するエージェント以外にも、独自の基準で生成されたエージェント等を追加してもよい。
なお、実際にオークションのシミュレーションを行う際には、一様乱数RVを発生し、入札確率BP>乱数値RV が成立するか否かを判別し、成立すれば入札を行い、条件が成立しなければ、入札を行わないこととする。なお、予測の精度を高めるためには、例えば、上記の各係数a1〜d3を、関数で定義してもよい。
次に、図4〜8を参照して、本発明の実施形態に係るシミュレーションシステム100の動作について説明する。
まず、エージェント情報格納サーバ20は、オークションシステム50より、実際のオークションの履歴情報を定期的に受信し、各参加者の入札傾向を分析する。エージェント情報格納サーバ20は、分析に基づいて、エージェントを想定し、各エージェントを投資傾向に応じて上記4分類の何れかに分類し、さらに、各エージェントについて、上記数式(1)〜(4)中の係数a1〜d5を求め、図2(b)に示すように、登録しておく。
次に、シミュレーション装置10が行う落札価格確率分布出力処理を図5を参照しつつ説明する。
先ず、オークションへの出品を予定しているユーザ等は、自己の情報端末30からシミュレーション装置10にアクセスし、図4(a)に示すようなシミュレーション条件入力画面を起動し、オークション対象の不動産に関する物件情報やシミュレーションの実行条件を登録する。物件情報とは、物件の所在地、広さ、築年数など、各エージェントがその物件を評価する上で必要となる情報である。シミュレーションの実行条件とは、オークションの初期設定価格、オークションの期間(シミュレーションのためターン数)などである。
ユーザは、入力を終了すると、「シミュレーション開始」ボタンを押下する。この操作に応答して、情報端末30は、シミュレーション開始の指示と入力された情報とをシミュレーション装置10に送信する。
シミュレーション装置10のCPU11は、情報端末30から指示と物件情報及びシミュレーション実行条件を通信制御部13を介して受信し、受信した指示に応答して、図5に示す落札価格確率分布出力処理を開示する。
この処理を開始すると、CPU11は、まず、エージェント情報データベース10からエージェント情報を取得する(ステップS11)。
CPU11は、情報端末30から受信した物件情報・シミュレーション条件及びエージェント情報格納サーバ20から受信したエージェント情報とに基づいてオークションのシミュレーション処理を行う(ステップS12)。オークションシュミレーション処理については図6を参照して後述する。
CPU11は、シミュレーションを実行した回数が予め設定した回数より少ないか否かを判別する(ステップS13)。
試行した回数が予め設定された回数より少ない場合(ステップS13;Yes)、ステップS12に戻り、実行条件を変えてオークションシミュレーション処理を行う。
試行した回数が予め設定された回数と等しい場合(ステップS13;No)、ステップS14に進む。
この様にして、設定された回数だけシミュレーションを繰り返す。
CPU11は、シミュレーションの結果得られた落札価格のデータより落札価格の確率分布を算出する(ステップS14)。
CPU11は算出した落札価格の確率分布のデータ及びシミュレーションの実行履歴を、通信制御部13を制御して情報端末30に送信し(ステップS15)、処理を終了する。
情報端末30は、シミュレーション装置10から受信したデータに基づいて、落札価格の確率分布を図8(a)に示すようなグラフに加工して表示し、図8(b)に示すシミュレーションごとの落札価格と入札者数との一覧などを表示する。
ユーザは、これらの情報から、該当する物件をオークションに出品したときの落札価格を推定し、出品するか否か判断する。
これらの画面には、オークションシステム50のオークション出品用サイトへのリンク81,82が用意されている。従って、ユーザは、シミュレーションの結果から、オークションに出品すると決定した場合、即座に、出品することが可能となる。
次に、ステップS12の落札価格確率分布出力処理において行われるオークションシミュレーション処理を図6のフローチャートを参照して説明する。
落札価格確率分布出力処理においてステップS12に達すると、CPU11は、図6に示すオークションシミュレーション処理を開始する。
まず、CPU11は、エージェント情報に基づいて、今回のシミュレーションに参加するエージェントを選択的に抽出する(ステップS121)。
エージェントを選択する際には、「Early Bidder」と、「Ceep Early Bidder」と、「Sniper」と、「Continual Sniper」との各分類間のバランスを考慮し、さらに、シミュレーション毎に、参加者、参加者の傾向や参加者数が異なるように選択する。
次に、CPU11は、最高入札価格BUを物件情報に含まれる初期設定価格とする(ステップS122)。
CPU11は、取引ターンnの値を初期値の「1」とし、オークションの入札者数kを0とする(ステップS123)。
CPU11は、各エージェントに入札するか否かを仮想的に決定させ、入札すると決定したエージェントについては、入札価格を決定させ、入札させる(ステップS124)。このエージェントの行動のシミュレートについては、図7を参照して後述する。
CPU11は、ステップS124のエージェント行動シミュレート処理で新たな入札があったか否かを判別する(ステップS125)。
新たな入札がなかったと判別した場合(ステップS125;No)、ステップS129に進む。
一方、新たな入札があったと判別した場合(ステップS125;Yes)、CPU11は、新たな入札価格のうち、最も高い価格に最高入札価格BUを更新する(ステップS126)。
また、CPU11は、ステップS124における各エージェントの動作の結果、初めて入札を行ったエージェントが存在するか否かを判別する(ステップS127)。
初めて入札を行ったエージェントが存在しないと判別した場合(ステップS127;No)、ステップS129に進む。
初めて入札を行ったエージェントが存在すると判別した場合(ステップS127;Yes)、CPU11は、オークションの入札者数kを更新し(ステップS128)、ステップS129に進む。
CPU11は、取引ターンnが、ユーザにより設定された取引期間に相当する総取引ターン数Nより小さいか否かを判別する(ステップS129)。つまり、取引期間内であるか否かを判別する。
取引ターン数nが総取引ターン数N(取引期間)より小さいと判別した場合(ステップS129;Yes)、その時点での取引ターンnの値に1を加算し(ステップS130)、ステップS124に戻る。
この様にして、ステップS124からステップ129までをN回繰り返すことによって、ターンごとに各エージェントに仮想的に行動させ、ターンが進むに伴う最高入札価格の推移、及び、入札者数の推移を出力することができる。
取引ターンnが総取引ターンN(取引期間)と等しいと判別した場合(ステップS129;No)、処理を終了する。
この様にして、オークションシミュレーション処理によると、各エージェントにオークションを試行させることによって、最高入札価格の推移と参加者数の推移と落札価格を導出することができる。
図9(a)に示すグラフは、オークションシミュレーション処理によって導出された最高入札価格の推移を表したグラフの一例であり、取引終了ステップにおける最高入札価格が落札価格である。
また、図9(b)に示すグラフは、オークションシミュレーション処理によって導出されたオークションの入札者数の推移を表したグラフの一例であり、取引終了ステップにおける入札者数が最終入札者数である。
次に、ステップS123で実行されるエージェント入札行動シミュレート処理について図7を参照して説明する。
まず、後述するステップS26の判断で使用する一様乱数RVを、0以上1未満の範囲で発生させる(ステップS21)。
次に、ステップS121で選択したエージェントのうちの1つを指定するポインタiを1とし、対応するエージェントを特定する(ステップS22)。
ポインタiで特定されるエージェントが、今回のオークション対象物件について、手頃と感ずる価格ATを式(1)に基づいて計算する(ステップS23)。
即ち、まず、物件属性情報に基づいて、物件所在エリアの評価値APを求め、広さの評価値WQを求め、築年数に基づく評価値YEを求める。次に、そのエージェントに割り当てられている手頃価格体計算用係数a0〜a3を読み出し、AT=a0+a1・AP+a2・WQ+a3・YEを求める。これにより、今回の処理で特定したエージェントが今回のオークションの対象となっている物件について、手頃であると感じる価格を求める。
次に、入札確率BPを求める(ステップS24)。
この処理においては、i) まず、数式(3)で示される値Vを求める。まず、CPU11は、ステップS23で求めた、お手頃と感じると推察される価格ATと現在の最高入札価格との差x1を求める。ii)続いて、前回のターンで最高入札価格が上昇したか否かを判別し、上昇していれば、X2=1,上昇していなければ、X2=2とする。iii)次に、X3=現在の総入札件数に設定する。なお、n=1(第1ターン)では、X3=0である。iv)次に、X4=nとする。v)次に、自分(エージェント)が最高入札者か否かを判別し、入札者であれば、X5=3,最高入札者でなければ、X5=4に設定する。
次に、このエージェントについての、係数c、d1〜d5を読み出し、
V=b+c1・x1+c2・x2+c3・x3+c4・x4+c5・x5
を求める。
続いて、求めたVを(2)式に代入して、入札確率BPを求める。
BP=1/(1+e−V) ・・・(2)
次に、ステップS21で求めておいた乱数値RVと、求めた入札確率BPとを比較し(ステップS25)、入札確率BP>乱数値RVであれば(ステップS25;YES)、入札することとして、ステップS26に進み、入札確率BP≦乱数値RVであれば(ステップS25;NO)、入札しないこととし、ステップS28に進む。
入札すると決定した場合には(ステップS25;YES)、上乗せ額BTを数式(4)に基づいて決定する。
即ち、そのエージェントに割り当てられている上乗せ価格計算用係数b1〜b3を読み出し、現在の最高入札額BUと、そのエージェントにとってのお手頃価格ATに基づいて、入札上乗せ額BT=d1・BU+d2・AT+d3を求める。続いて、BU+BTを入札額とする(ステップS26)。
続いて、そのエージェントにステップS26で決定した入札額で入札させる(ステップS27)。
続いて、ステップS121で選択したエージェントのうちで未処理のエージェントが残っているか否かを判別し(ステップS28)、残っていれば(ステップS28;YES)、ポインタiを+1して更新し(ステップS29)、ステップS23に戻る。
一方、未処理のエージェントが残っていないと判別された場合には、メインフローにリターンする(ステップS28;NO)。
以上、説明したように、シミュレーションシステム100によれば、エージェントに仮想的にオークションを試行させることを繰り返すことによって、落札価格の確率分布や最高入札価格の推移や参加者数の推移を出力することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、上記数式(1)〜(4)は一例であり、任意に変更可能である。例えば、数式(1)〜(4)の右辺の各項の一部を削除したり他の項を追加してもよい。また、他のパラメータを導入してもよい。同様に、入札確率BPを他の関数で近似してもよい。また、各数式中の係数を関数としてもよい。
同様に、上述の数値も全て例示である。
また、例えば、図4の入力画面を修正し、複数の物件情報を情報端末30に入力できるようにしたり、複数のシミュレーション実行条件を入力できるようにし、シミュレーション装置10は、複数の物件情報のシミュレーションや、複数の実行条件でのシミュレーションを行い、その結果を出力するようにしてもよい。その結果、ユーザは、例えば、図10(a)と図10(b)に示すように、複数のシミュレーション結果を比較することができる。図10(a)に示すグラフは、物件情報の取引期間を変更することによる落札価格の確率分布の変化を示している。図10(b)に示すグラフは、物件情報の差による最高入札価格の推移の変化及び落札価格の変化を示している。
上記実施の形態においては、エージェントを投資傾向に応じて4つのグループに分類したが、分類数をより大きくしたり、より小さくしてもよい。また、パラメータ、例えば、主要な取引価格帯別にエージェントを分類等してもよい。
また、エージェント情報格納サーバ20が格納するエージェント情報が固定的なものではない。前述のように、エージェント情報は、オークションシステム50で実行されるオークションの変遷に合わせて適宜更新されるものである。例えば、オークションシステム50に新たな参加者が登場し、その入札情報が蓄積された場合には、上述のように周期的にエージェント情報を更新する場合には、自動的に対応するエージェント情報がエージェント情報格納サーバ20に追加される。また、ユーザが実際のオークション参加者とは別個に作成したエージェントの情報を追加してもよい。
また、仮想的なオークションの実行毎に、あるいは、任意のタイミングで、仮想オークションに参加するエージェントを変更することによって、オークションの参加者構成の違いによる落札価格の確率分布の変化を予測することができる。
本発明の実施形態に係るシミュレーションシステムの構成図である。 (a)はオークションの参加者(エージェント)をその入札特性によって類別した表であり、(b)は、エージェントの特性の一覧である。 入札確率を説明するためのグラフである。 物件情報とシミュレーション実行条件を入力する画面の一例を示す図である。 落札価格確率分布出力処理のフローチャートである。 図5のフローチャートにおけるオークションシミュレーション処理のフローチャートである。 図6のフローチャートにおけるエージェント入札行動シミュレート処理のフローチャートである。 (a)落札価格の確率分布のグラフの一例である。(b)試行したシミュレーションごとの落札価格と入札者数の表の一例である。 (a)取引期間における最高入札価格の推移を示したグラフの一例である。(b)取引期間における参加者の推移を示したグラフの一例である。 (a)物件属性を変更した場合の落札価格確率分布の変化を示したグラフである。(b)物件属性を変更した場合の最高入札価格の推移の変化を示したグラフである。
符号の説明
10 シミュレーション装置
11 CPU
12 ROM
13 通信制御部
14 RAM
20 エージェント情報格納サーバ
30 情報端末
40 ネットワーク
50 オークションシステム
100 シミュレーションシステム

Claims (5)

  1. オークションにおいて売買される物件の落札価格とその確率をシミュレートするシミュレーションシステムであって、
    前記物件の情報を入力する物件情報入力手段と、
    仮想オークションの参加者である複数のエージェントと該エージェントの入札特性を特定するパラメータとを対応付けて記憶するエージェント情報格納手段と、
    前記物件情報入力手段により入力された物件の情報を取得し、前記エージェント情報格納手段に格納されるているエージェント情報に基づいて、仮想的にオークションを試行させる試行手段と、
    前記試行手段により仮想的にオークションを試行させることを繰り返し、それぞれの落札価格と試行回数とから、落札価格に対応する確率分布を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された落札価格に対応する確率分布を出力する確率分布出力手段と、を備える、
    ことを特徴とするシミュレーションシステム。
  2. 前記試行手段により仮想的に試行させたオークションのプロセスを出力するプロセス出力手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシミュレーションシステム。
  3. 前記オークション試行手段は、前記エージェント情報格納手段に格納されるているエージェント情報に基づいて、複数のエージェントを選択的に抽出し、物件の情報と抽出したエージェントのパラメータとに基づいて、仮想的にオークションを繰り返して試行し、所定のタイミングで、エージェントを変更する、
    ことを特徴とする請求項1及び2に記載のシミュレーションシステム。
  4. 前記エージェント情報格納手段は、新たなエージェントのエージェント情報を追加格納する機能を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のシミュレーションシステム。
  5. コンピュータを、
    物件の情報と仮想的なオークション参加者の入札パラメータとに基づいて、仮想的にオークションを試行させる試行手段、
    前記試行手段で仮想的にオークションを試行することを繰り返し、落札価格と試行回数とから、落札価格に対応する確率分布を算出する算出手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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