JP2008070515A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングブレードと像担持体との間をトナーがすり抜けることを防止し、背景部カブリの無い高画質な画像を形成できる湿式画像形成装置を提供すること。
【解決手段】湿式画像形成装置の電源投入後で像担持体が回転を始める前に、クリーニングブレードと像担持体との接触部の像担持体の回転方向上流側の像担持体上に、像担持体上のトナーが前記接触部に侵入することを阻害する物質を付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、絶縁性キャリア液中にトナーを分散させてなる現像液を用いて画像形成を行う湿式の画像形成装置に関する。
プリント物を大量かつ高速に作成する手段として、従来より印刷機が主に使用されてきた。ところで、印刷分野では、版を起こして印刷物を作成するのでは採算が取れなくなるような少量印刷の需要があり、このような少部数の印刷依頼に対応可能ないわゆるオン・デマンド印刷と呼ばれるプリント作成技術が求められていた。
近年のデジタル技術の進展に伴い、電子写真方式の画像形成装置により印刷物と比べても遜色のない高画質の画像が得られるようになってきた。そこで、電子写真方式の画像形成装置は、少ない部数のプリント物を高速で、しかも、低価格で提供することのできる手段として注目されている。ところで、電子写真方式の画像形成方法には、乾式の画像形成方法と湿式の画像形成方法がある。その中でもトナーと絶縁性キャリア液とから構成される現像液を用いる湿式の画像形成方法は、粒径の小さなトナーが使用されるので、高精細な画像形成に好適である。また、装置を構成する部材間に現像液を介在させているので、原理上はこれらの部材を動作させる際に必要なトルクが小さく抑えられ、装置構成部材の寿命を長く保たせることができるというメリットもある。
しかしながら、湿式画像形成装置においては、トナー粒径が小さいゆえに、乾式電子写真のようにブレードクリーニングだけでは、転写後の像担持体上に残るトナー(転写残トナー)がブレードと像担持体との間をすり抜けるという問題が発生する。このすり抜けたトナーが次の画像の背景部(非画像部)にあたると、次に印刷する画像に背景部カブリが発生するという問題がある。
この問題は特にトナーがブレードと像担持体との接触部の上流側に形成される楔形状部に多く溜まることで、溜まったトナーの一部が、ブレードと像担持体との間をすり抜けやすくなることが原因である。
そこで、この楔形状部分へのトナーの溜まりをなくす工夫が行われてきている。
例えば、特許文献1では、トナー像を転写紙(被転写体)に転写後、クリーニング前の中間転写体(像担持体)をスポンジローラで攪乱し、中間転写体とトナーの付着力を弱め、ブレードでトナーをかきとり易くすることで、楔形状部へのトナーの溜まりを減らし、ブレードと像担持体との間をすり抜けるトナーの低減を図っている。
また、特許文献2では、ブレードと像担持体とで形成される楔形部分の体積を極力少なくし、トナーの溜まり量を減らすように、ブレードの先端形状を細くする方法が提案されている。
特開2002−82537号公報 特開2005−70273号公報
しかし、特許文献1においては、トナーの中間転写体への付着力は弱まるが、ブレード先端と中間転写体との楔状の部分に溜まったトナーを完全に除去することはできず、印刷枚数の増加とともに、徐々に溜まったトナーが増加していき、背景部カブリが発生する。また、特許文献2においては、ブレード先端を細くし、楔状部分を少なくしていくと、ブレードの弾性力が弱くなり、少しのトナーが溜まるだけで、ブレードと像担持体との間をすり抜けるようになる。そのため、やはり印刷枚数の増加とともに、背景部のカブリが発生する。
従って、本発明が解決しようとする技術課題は、長期に渡って、クリーニングブレード先端へのトナーの滞留を無くし、クリーニングブレードと像担持体との間をトナーがすり抜けることを防止し、背景部カブリの無い高画質な画像を形成できる湿式画像形成装置を提供することである。
本発明は、以下の構成により上記課題を達成することができる。
1.
トナーと絶縁性キャリア液とを含む現像液と、
前記現像液により現像されたトナー像を担持し、回転する像担持体と、
前記像担持体上のトナー像を被転写体に転写した後に前記像担持体の表面を清掃するクリーニングブレードと、
を有する湿式画像形成装置において、
湿式画像形成装置の電源投入後で前記像担持体が回転を始める前に、前記クリーニングブレードと前記像担持体との接触部の前記像担持体の回転方向上流側の前記像担持体上に、前記像担持体上のトナーが前記接触部に侵入することを阻害する物質を付与する付与装置を有することを特徴とする湿式画像形成装置。
2.
前記阻害する物質は不揮発性の液体であることを特徴とする1に記載の湿式画像形成装置。
3.
前記阻害する物質は前記絶縁性キャリア液であることを特徴とする1又は2に記載の湿式画像形成装置。
4.
一定枚数の画像を印刷する毎に前記阻害する物質を前記クリーニングブレードと前記像担持体との接触部の前記像担持体の回転方向上流側の前記像担持体上に付与することを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載の湿式画像形成装置。
本発明によれば、湿式画像形成装置の電源投入後で像担持体が回転を始める前に、クリーニングブレードと像担持体との接触部の像担持体の回転方向上流側の像担持体上に、像担持体上に残る転写残トナーが接触部に侵入することを阻害する物質を付与する構成としたので、クリーニングブレードと像担持体との接触部上流側に形成される楔形状部にトナーが滞留することなく除去され、クリーニングブレードと像担持体との間をトナーがすり抜けることを防止でき、背景部カブリの無い高画質な画像を形成できる湿式画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の湿式画像形成装置の一例を示す概略構成図である。ドラム状の感光体201の周囲には、矢印で示す回転方向に順に、帯電装置205、露光装置206、現像装置10、感光体スクイズローラ202、中間転写体301、感光体クリーニングローラ203、感光体クリーニングブレード204がそれぞれ配設され、中間転写体301の周囲には、中間転写体スクイズローラ302、2次転写ローラ303、中間転写体クリーニングローラ304、中間転写体クリーニングブレード305が配設されている。
感光体201の表面を帯電装置205により、所定の表面電位に一様に帯電し、その後、露光装置206により画像情報の露光を行い、感光体201の表面に静電潜像を形成する。次いで、感光体201の静電潜像は、現像装置10によりトナー及びキャリア液を含む現像液で現像され感光体201の表面にトナー像が形成される。この時、トナーだけでなくキャリア液も感光体201の表面に付着する。
次に感光体201は、所定の電圧が印加された感光体スクイズローラ202により、感光体201に付着しているキャリア液の一部を除去する。その後感光体201上のトナー像は、所定の電圧が印加された中間転写体301に転写される。転写後の中間転写体301に付着している余分なキャリア液を所定電圧に印加した中間転写体スクイズローラ302で除去し、2次転写ローラ303により転写紙307上にトナー像を転写する。2次転写ローラ303は、内部にヒータを内蔵した転写同時定着用のローラでも良い。また、転写後の転写紙307を図示していない定着ローラで定着するようにしても良い。
現像装置10について、さらに詳しく説明する。トナー及びキャリア液を含む現像液を貯蔵した現像槽102から供給ローラ103と規制ブレード101により一定量の現像液を汲み上げ、搬送ローラ104により現像ローラ106に一定量の現像液を供給する。供給された現像ローラ106上の現像液に現像前チャージャ105によりトナーに電荷が与えられる。その後現像ローラ106により感光体201に搬送された荷電トナーは、感光体201上の画像部を現像する。
感光体201上の画像は中間転写体301に転写され、さらにその画像を転写紙である被転写体307に転写することで印刷物が形成される。被転写体307への画像の転写効率は通常のコピー用紙では100%近いが、凸凹の大きなエンボス紙になるとわずかに転写効率が下がる。これは被転写体307の凹部にトナーが転写されにくくなるためで、中間転写体301上に転写残トナーが残る。
転写残ナーが、中間転写体クリーニングブレード306を用いて回収される。
しかし、従来、転写効率が悪い紙に転写した場合やべた画像等のトナー量の多い画像を転写した後などは、クリーニング不良の発生することがしばしばあった。特にトナーがクリーニングブレードと中間転写体とのエッジ部(楔形状部)に溜まるとクリーニング不良はすぐに発生する。クリーニング不良はトナーがクリーニングブレードの先端と中間転写体301との接触部上流側の楔形状部に溜まることで発生することがわかっている(図4参照。)。クリーニング開始時にブレード先端に何も無い状態からトナーが溜まり始めるとすぐにクリーニング不良が発生し、以降の転写紙上に背景部カブリが発生した画像となる。
そこで、本発明者はこの課題を解決するために工夫をした結果、図1に示すように画像形成動作を開始後、像担持体が回転を始める前に、像担持体である中間転写体301と中間転写体クリーニングブレード306の接触部上流側に、阻害媒体付与装置400により中間転写体クリーニングブレード306の先端近傍の中間転写体301の表面にトナーの侵入を阻害する物質である阻害媒体401を付与することがクリーニング不良の解決に効果があることを見出した。
阻害媒体を付与するタイミングについて説明する。まず、画像形成装置のメインスイッチをONし、起動の信号が、画像形成装置の各部を制御する制御装置に伝達された後、阻害媒体付与装置400に阻害媒体を付与する信号を制御装置から出し、阻害媒体を中間転写体に付与し、クリーニングブレード306と中間転写体301とで形成される楔状部分に阻害媒体を存在させる。その後、中間転写体301の回転を開始し、画像形成を行うようにする。このようなタイミングにすることで、中間転写体301上のトナーが楔形状部に来る前に阻害媒体が存在しているので、トナーは楔形状部に侵入せず、背景部カブリの発生がない。
中間転写体301の回転を開始した後に、阻害媒体を付与するタイミングだと、前に画像形成した後に中間転写体301上にトナーが残っていた場合に、そのトナーが楔形状部分に溜まり、一部がすり抜けることで背景部カブリが発生するので良くない。
阻害媒体の付与は、画像形成装置のメインスイッチをONした起動時だけではなく、起動後に、一定枚数の画像形成をした後、次の画像形成を行う時に、プリントスタート信号が制御装置に伝達された後、起動時と同じように中間転写体301の回転動作の開始前に、阻害媒体を付与することが好ましい。阻害媒体が付与され、クリーニングブレード306と中間転写体301とで形成された楔形状部に阻害媒体が存在した後に、中間転写体を回転させることで、楔形状部へのトナーの侵入を阻害し、背景部カブリのない画像を形成することができる。
また、一定枚数毎に阻害媒体を中間転写体301に付与するタイミングは、メインスイッチをONした直後に行う阻害媒体の付与を行った後であれば、中間転写体301が回転している間に付与するタイミングでもよい。楔形状部に付与された阻害媒体は、徐々にではあるが減少していくので、画像形成動作途中であっても、阻害媒体を補充することにより、トナーが楔形状部に侵入するのを阻害する効果を維持することができる。
クリニングブレード306の先端から一部掻きおとされた阻害媒体は、クリーニングされたトナーとともに図示していない回収バケットにより回収される。
阻害媒体401としてはキャリア液のみならず、チタン酸ストロンチウム、ミクロパール、PVA(クラレポバール)でも、クリーニング性向上の効果は確実に見られた。阻害媒体401は、キャリア液のような液体であっても粉体やゲル状粒子の固体であってもかまわない。具体的には、阻害媒体401の液体は不揮発性の液体が好ましい。不揮発性液体としては、例えば、シリコンオイル、ミネラルオイル、パラフィンオイル、鉱物油等、キャリア液やクリーニング液として用いることが可能な液体をあげることができる。固体に関しては、かぶり画像として現れないチタン酸ストロンチウムやシリカ、PVA、キャリア液を吸収する吸油性ポリマー、天然油脂系脂肪酸、デンプン、亜鉛華、雲母などをあげることができる。阻害媒体401に粉体を用いた時の実施形態を図2に示す。図2の404は、粉体供給装置であり、クリーニングブレード先端に粉体を供給することができる。
本発明を用いた実施形態の具体例を以下に示す。
阻害媒体401として現像剤に用いる絶縁性キャリア液をポンプ402によりノズル403から、中間転写体301とクリーニングブレード306の接触部の上流側で、中間転写体301の表面に、湿式画像形成装置の電源投入後で、中間転写体301が回転を始める前に供給した。ここでいう阻害媒体401とは、トナーがクリーニングブレード306の先端に来ることを阻害できる物質であれば良く、結果クリーニング性の向上を図ることが可能をなる。クリーニングブレード306の先端にキャリア液の付与を実施してから中間転写体301を回転させることによってクリーニング性は向上した。表1に他の阻害物質も含めた評価結果を示す。評価結果は印字開始から2枚目の背景部カブリ評価結果とした。また、この時の評価基準を表2に示す。
Figure 2008070515
Figure 2008070515
一方、表1の評価で○がついた項目であっても、連続印字枚数が増えるとクリーニング性の低下するものも見られる。50枚印刷後の評価結果を表3に示す。
Figure 2008070515
阻害媒体401がキャリア液及びチタン酸ストロンチウムの場合にカブリ評価が△となっているが、これはキャリア液やチタン酸ストロンチウムが現像剤と混ざり合い安く、現像剤が楔部Aに侵入しやすくなるためと考えられる。
次に、湿式画像形成装置に電源を投入後、中間転写体が回転を始める前に阻害媒体を供給し、印刷を一定枚数した後、定期的に阻害媒体をクリーニングブレード306の先端に供給する方法についての実施形態と示す。表3で用いた阻害媒体401について、電源投入時で中間転写体が回転する前に阻害媒体401を供給し、その後50枚印刷毎に阻害媒体401をクリーニングブレード306と中間転写体301との接触部上流側で、中間転写体301表面に供給するようにした。この方法で1000枚印刷後の評価結果を表4に示す。
Figure 2008070515
表4に示すとおり、評価結果は表3において、50枚印刷後△だったものでも1000枚印刷後でも○になっている。このことから、一定枚数毎に定期的に阻害媒体401をクリーニングブレード306の先端に供給することがより効果があることが分かる。
また、図3に示すように、転写紙307に転写後で阻害媒体401を付与する前に中間転写体301の表面にスポンジローラ304でクリーニング液501を供給するようにしても良い。クリーニング液501はくみ取りローラ502でくみ取り、スポンジローラ304に供給するようにしている。クリーニング液501としては、キャリア液や他の絶縁性液体を用いることができる。このようにクリーニングブレード306の上流側で、転写後の中間転写体301の表面をクリーニング液を含んだスポンジローラ304で接触することにより、転写残トナーの中間転写体301への付着力が弱まり、よりクリーニングブレード306の先端の楔形状部へのトナーの滞留がなくなり、長期に渡って背景部カブリの無い画像を形成することができる。
また、クリーニングブレード306と中間転写体301との設定位置の関係は、図5に示すように水平線Hに対して、クリーニングブレード306の先端部の角度θが、0°〜90°であることが好ましい。この範囲に設定することにより、阻害媒体401を保持すると共に、トナーがクリーニングブレード306の先端の楔状の部分に滞留することを防止でき、より長期に渡って、背景部のカブリの無い画像を形成することができる。
なお、本実施形態では、像担持体として、中間転写体301を例に用い、クリーニングブレード先端へ阻害媒体401の供給を行っているが、感光体を像担持体として、感光体クリーニングブレード204の先端に阻害媒体401を供給するようにしても良い。
次に現像剤構成について説明する。
現像液は、キャリア液である絶縁性液体と、静電潜像を現像するトナーと、前記トナーを分散させる分散剤とを主要成分としている。
キャリア液としては、一般に電子写真用現像液に用いるものであれば、特に制限することなく使用することができるが、中でも不揮発性の液体が好ましい。不揮発性液体としては、例えば、シリコンオイル、ミネラルオイル、パラフィンオイル、鉱物油等をあげることができる。
トナーとしては、一般に電子写真用現像液に用いるものであれば、特に制限することなく使用することができる。トナー用結着樹脂としては、例えばポリスチレン樹脂、スチレンーアクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。また、これらの樹脂を複数、混合して用いても良い。また、トナーの着色に用いられる顔料及び染料も一般に市販されているものを用いることができる。例えば、顔料としては、カーボンブラック、ベンガラ、酸化チタン、シリカ、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、スカイブルー、ベンジジンイエロー、レーキレッドD等を用いることができる。染料としては、ソルベントレッド27やアシッドブルー9等を用いることができる。
現像液の調製方法としては、一般に用いられる技法に基づいて調製することができる。例えば、結着剤樹脂と顔料とを所定の配合比で、加圧ニーダ、ロールミルなどを用いて溶融混練して均一に分散させ、得られた分散体を例えばジェットミルによって微粉砕する。得られた微粉末を例えば風力分級機などにより分級することで、所望の粒径の着色トナーを得ることができる。
続いて、得られたトナーをキャリア液としての絶縁性液体と所定の配合比で混合する。
この混合物をボールミル等の分散手段により均一に分散させ、現像液を得ることができる。
トナー濃度としては、10〜50質量%が好ましい。
このときの現像液の粘度は、25℃において0.05Pa・s以上100Pa・s以下が好ましく、より好ましくは、0.1Pa・s以上20Pa・s以下である。0.05Pa・sより低粘度の場合、トナー濃度が低くなるとともに、トナーの分散性が悪くなるので、現像液を薄層にして現像することができなくなる。
また100Pa・sより高粘度になると、キャリア液とトナーとの攪拌が難しくなり、均一な現像液を作製するための装置が大がかりとなるためコスト高になるという問題がある。なお、現像液の粘度は、TAインスツルメント社製の粘度測定装置アレス(品番:FR−100)で測定した。
次に本発明の実施例及び比較例について説明する。
(実施例1)
図3に示す湿式画像形成装置を使用した。感光体201は直径210mmのアルミドラムに有機感光体膜(膜厚35μm)を形成したものであり、回転周速を350mm/secに設定した。帯電装置205はスコロトロンチャージャーを用い、感光体201の表面電位が−450Vになるようにした。露光装置3は半導体レーザで画像部分を露光した時に感光体201の表面電位が−100Vとなるように設定した。
現像液としては、キャリア液(松村石油製モレスコP120)にコニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)のカラー複写機C350内のブラックトナーを粉砕し、平均粒径3μmとしたものを添加した。分散剤(アビシア社製ソルスパース13940)をトナー量に対して10質量%添加した。なお、得られた液体現像剤のトナーの帯電量は−100μC/gであった。
また、液体現像装置10の現像ローラ106の条件は以下のとおりである。
直径 :40mm
材質 :NBR+カーボンブラック
表面導電率 :1.0×107Ω・cm
ゴム硬度 :50°
回転周速 :350mm/sec
バイアス電圧:−300V
感光体クリーニングブレードとしては、シリコンゴム3mmのものを用い、クリーニング動作時、感光体201の接線から20度の角度でカウンタに接している。圧接力は0.341N/cmである。
中間転写体301は、直径100mmで、シリコンゴム3mmの基材表面にウレタンコート1mmを施したものでる。中間転写体として、本実施例はシリコンゴムを用いたが、NBR、ウレタンゴム、フッ素ゴムなどを用いても良い。また、これらの表面にPFAやウレタンなどのコートを実施しても良い。中間転写体には+400Vの電圧を印加した。
クリーニング用スポンジローラ304の条件は以下の通りである。
直径 :26mm
材質 :ウレタンスポンジローラ 密度30kg/m3
回転周速 :450mm/sec 中間転写体に対してカウンタ方向
クリーニング液 :モレスコP40(松村石油製)
中間転写体クリーニングブレード306として、ウレタンゴム3mmのものを用い、クリーニング動作時、中間転写体301の接線から20度の角度でカウンタに接している。圧接力は30N/mである。
中間転写体クリーニングブレード306と中間転写体との接触部上流側で、湿式画像形成装置に電源投入後、中間転写体が回転する前に、中間転写体301上に阻害媒体としてキャリア液で用いたシリコンオイルを0.3ml付与した。
この条件で、白黒比(B/W)が20%のA4版のチャートを5枚連続プリント後、5枚目のプリント用紙について画像評価を実施したところ、評価ランクの結果は○であった。画像評価は背景部カブリについて実施した。評価ランクは表2を基準にした。
(比較例1)
阻害媒体であるキャリア液の付与を行わない以外は実施例1と同様の実験を行った。白黒比(B/W)が20%のA4版のチャートを5枚連続プリント後、5枚目のプリント用紙について画像評価を実施したところ、評価ランクの結果は×であった。
(実施例2)
実施例1と同じ画像形成装置を用い、画像形成装置に電源投入後、中間転写体が回転する前に中間転写体301上に阻害媒体としてキャリア液で用いたシリコンオイルを0.3ml付与した。その後、白黒比(B/W)が20%のA4版のチャートを20枚連続プリント後、画像形成動作停止後にクリーニング液を阻害媒体付与装置により中間転写体方面に5ml付与し、再度画像形成を開始して、20枚連続にプリントするという動作を、定期的に10回繰り返した。印字したプリント用紙について20枚毎に画像評価を実施したところ、評価ランクの結果はすべて○であった。本実施例についても一番最初の画像形成開始前には実施例1と同様にブレード先端にクリーニング液を0.3ml付与した。クリーニング液はスポンジローラ304に向けて付与したものと同様のものを使用した。
(比較例2)
画像形成装置の電源投入後、中間転写体が回転を開始するまでにクリーニング液の付与を行わなかった以外は、実施例2と同様に実施した。印字したプリント用紙について20枚に一度画像評価を実施したところ、評価ランクの結果は最初5回は×であり、後半5回は△であった。後半5回の評価が△となった理由としては、クリーニングブレードと中間転写体との接触部上流側に形成された楔形状部に阻害媒体としてのクリーニング液が滞留し始めたことが考えられる。
(実施例3)
スポンジローラ304を無くし、中間転写体クリーニングブレード306の設定を図5におけるθ=40°とした他は、実施例2と同様の構成及び評価方法を用いた。印字したプリント用紙について20枚毎に画像評価を実施したところ、評価ランクの結果はすべて○であった。
(比較例3)
画像形成装置の電源投入後、中間転写体が回転を開始するまでにクリーニング液の付与を行わなかった以外は、実施例3と同様に実施した。印字したプリント用紙について20枚に一度画像評価を実施したところ、評価ランクの結果は最初7回は×であり、後半3回も△であった。
本発明にかかる湿式画像形成装置の概略図である。 本発明にかかる別の湿式画像形成装置の概略図である。 本発明にかかる別の湿式画像形成装置の概略図である。 従来例におけるクリーニング不良の発生を示す概略図である。 本発明にかかるクリーニングブレードの設定位置を示す概略図である。
符号の説明
10 現像装置
101 規制ブレード
102 現像漕
103 アニロックスローラ
104 搬送ローラ
105 現像前チャージャ
106 現像ローラ
201 感光体
202 感光体スクイズローラ
203 感光体クリーニングローラ
204 感光体クリーニングブレード
205 帯電装置
206 露光装置
301 中間転写体
303 2次転写ローラ
304 中間転写体スポンジローラ
305 中間転写体クリーニングローラ
306 中間転写体クリーニングブレード
307 転写紙(被転写体)
400、404 阻害媒体付与手段
401 阻害媒体
402 ポンプ
403 ノズル
501 クリーニング液
502 くみ取りローラ

Claims (4)

  1. トナーと絶縁性キャリア液とを含む現像液と、
    前記現像液により現像されたトナー像を担持し、回転する像担持体と、
    前記像担持体上のトナー像を被転写体に転写した後に前記像担持体の表面を清掃するクリーニングブレードと、
    を有する湿式画像形成装置において、
    湿式画像形成装置の電源投入後で前記像担持体が回転を始める前に、前記クリーニングブレードと前記像担持体との接触部の前記像担持体の回転方向上流側の前記像担持体上に、前記像担持体上のトナーが前記接触部に侵入することを阻害する物質を付与する付与装置を有することを特徴とする湿式画像形成装置。
  2. 前記阻害する物質は不揮発性の液体であることを特徴とする請求項1に記載の湿式画像形成装置。
  3. 前記阻害する物質は前記絶縁性キャリア液であることを特徴とする請求項1又は2に記載の湿式画像形成装置。
  4. 一定枚数の画像を印刷する毎に前記阻害する物質を前記クリーニングブレードと前記像担持体との接触部の前記像担持体の回転方向上流側の前記像担持体上に付与することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の湿式画像形成装置。
JP2006247799A 2006-09-13 2006-09-13 湿式画像形成装置 Expired - Fee Related JP4905010B2 (ja)

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