JP2008070047A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体の圧力損失を低減し、大風量においても高加湿効率を維持することによって、低騒音かつ加湿量の増加を図ることができる加湿装置を提供する。
【解決手段】送風手段4の下流側に2分岐した第1加湿流路7Aと第2加湿流路7Bを有し、これらの加湿流路7A,7Bにそれぞれ第1加湿フィルター6Aと第2加湿フィルター6Bを配置したことにより、吸込口1より吸込まれた室内空気は、送風手段4の吐出側で2分岐されて第1加湿フィルター6Aならびに第2加湿フィルター6Bに通過するため、通過面積が拡大され圧力損失が下がり低騒音することができるとともに、加湿フィルターの通過風速を相対的に低下させて、各加湿フィルター6A,6Bに含まれた水分を十分気化することができ、加湿量を大幅に増加することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、騒音を抑えつつ加湿量を増大できる、加湿フィルターを備えた加湿装置に関する。
従来、この種の加湿装置の一例として、加湿フィルターの表面形状や積層方法を工夫して加湿量を増加するようにした加湿装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その加湿装置について図6および図7を参照にしながら説明する。
図6に示すように、フィルター枠101に取り付けられる加湿フィルター102は、その表面に多数の凸部103を形成して表面積を増やすことにより、加湿量を増やすように構成している。
また、図7に示すように、フィルター密度の異なる内周層104Aと外周層104Bからなる加湿フィルター104を使用することにより、加湿フィルター104の加湿効率を高めて、加湿量を増やすように構成している。
特開2006−200762号公報([0029]、[0035]、図3、図8)
このような従来の加湿装置では、加湿フィルターの表面形状や積層方法を工夫して、加湿量をある程度は増加することはできるものの、送風量を増やして加湿量を増加させようとした場合は、加湿フィルターの通風抵抗が上がるため、騒音が増大するとともに、加湿フィルター面に通気量のアンバランスを生じて高い加湿効率を維持できないという課題があり、送風量を増加させる場合でも加湿フィルターの加湿効率を高い状態に維持することのできる加湿装置が要求されている。
また、従来の加湿装置では加湿フィルターの形状が複雑になり、加湿フィルターの種類が増えることもあり、製造コストが高くなるという課題があり、加湿フィルターの形状変更や種類の増加を伴なわずに、シンプルな構造で加湿量を増やすことが要求されている。
本発明は、上記課題を解決するもので、加湿フィルターの形状等を複雑にすることなく、騒音を抑えつつ加湿量を大幅に増大できる加湿装置を提供することを目的としている。
本発明の加湿装置は上記目的を達成するために、本体に設けた吸込口と吹出口を連通し形成される空気流路と、この空気流路内に設けた送風手段と、この送風手段の下流側に2分岐した加湿流路を有し、この加湿流路に加湿フィルターをそれぞれ配置したものである。
この手段により、騒音を抑えつつ加湿量を大幅に増大できる加湿装置が得られる。
また他の手段は、2分岐した加湿流路にそれぞれ連通する吹出口を設ける構成としたものである。
この手段により、加湿装置の吹出側の圧力損失を低減させることができるとともに、多面的に加湿空気を吹き出すことができる加湿装置が得られる。
また他の手段は、加湿フィルターを水平方向の回転軸により回転可能に軸支される中空円筒形状としたものである。
この手段により、加湿装置を長期間使用した場合でも、安定した加湿量を得ることができる加湿装置が得られる。
また他の手段は、加湿流路に設けた各々の加湿フィルターを相互に逆方向に回転させる構成としたものである。
この手段により、加湿フィルターに加わる風量および圧力損失を均等に分散して、加湿量を安定化できる加湿装置が得られる。
また他の手段は、加湿フィルターの回転軸と送風手段の回転軸をともに水平方向に設けるとともに、前記加湿フィルターと前記送風手段の回転軸をお互い直行する配置としたものである。
この手段により、各々の加湿フィルターへの送風量のバランスを保ち、デッドスペースを作ることがなく本体を小型化することができる加湿装置が得られる。
また他の手段は、各々の加湿フィルター間の略中央に送風手段の吐出部を配したものである。
この手段により、各々の加湿フィルターへの送風量のバランスを保ちつつ、加湿フィルターへ漏れなく通風することができる加湿装置が得られる。
また他の手段は、送風手段の吐出部の直下に水槽部の水位より高く突出する分流凸部を形成する構成としたものである。
この手段により、各々の加湿フィルターへの送風量のバランスを略均等に保つことができ、加湿フィルターへ円滑に通風させることができる加湿装置が得られる。
また他の手段は、送風手段の吐出部に加熱手段を設けたものである。
この手段により、さらに加湿量の増加を図ることのできる加湿装置が得られる。
また他の手段は、回転軸方向に長手寸法となる加湿フィルターと、各加湿流路に設けた前記加湿フィルターをすべて収納する水槽部を有し、この水槽部を前記加湿フィルターの回転軸と直交する方向に本体より着脱可能に設けたものである。
この手段により、加湿フィルターならびに水槽部を清掃するために水槽部を引き出す際に、水槽部の引き出し距離が短くなり、使用者の操作性を軽減することができる。
また他の手段は、各々の加湿フィルターを回転する一対の駆動モーターを本体に設け、前記加湿フィルターの回転軸に設けた受動ギアを相互に反対方向に突出し、この受動ギアに対応する位置に、駆動ギアを備えた前記駆動モーターをそれぞれ配置する構成としたものである。
この手段により、1つの加湿フィルターに対して1つの駆動モーターを対応させて、加湿フィルターを確実に駆動制御できるとともに、簡単な構成で水槽部を引き出すことができる加湿装置が得られる。
また他の手段は、各々の加湿フィルターを回転する1つの駆動モーターを本体に設け、前記加湿フィルターの回転軸に設けた受動ギアを同一方向に突出し、前記駆動モーターの回転軸に設けた駆動ギアの回転力を、前記受動ギアに伝達するための中間ギアを設けたものである。
この手段により、駆動モーターを1つにして製造コストを抑えるとともに、駆動モーターと各ギアの噛み合わせにより、2つの加湿フィルターの回転を確実に行なうことが可能となる加湿装置が得られる。
また他の手段は、本体に駆動ギアを設け、水槽部に加湿フィルターと中間ギアを設け、前記本体前面より水槽部を着脱可能に設けたものである。
この手段により、水槽部に加湿フィルターと中間ギアを設けて一体的に引き出すことができ、水槽部を本体より分離するときの操作性が容易となる加湿装置が得られる。
本発明によれば、加湿フィルターにおける圧力損失が低減し、加湿フィルターを通過する送風量が増加するため、高い加湿能力を発揮することができるため、低騒音で大容量の加湿を行なうことができる効果のある加湿装置を提供することができる。
また、各々の加湿フィルターへ供給する送風量を略均等に保ち、また気流方向も円滑に変更することにより、加湿効率を高めた加湿運転を安定して行うことができる。
また、回転する各々の加湿フィルターの保水状態を略同一にして通風することにより、加湿フィルターの加湿能力のバランスを保ちながら加湿運転をすることができる。
また、中空円筒形状とした加湿フィルターの下端部を水没させて水平方向に回転させ、フィルター面を2回通風することによって、不純物による加湿フィルターの目詰まりが解消され、長期間安定して加湿能力を発揮することができる。
また、複数の回転可能な加湿フィルターを水槽部に収納していても、水槽部を本体から容易に着脱することができる。
本発明の請求項1記載の発明は、本体に設けた吸込口と吹出口を連通し形成される空気流路と、この空気流路内に設けた送風手段と、この送風手段の下流側に水槽を備え、かつ2分岐した加湿流路を有し、この加湿流路に加湿フィルターをそれぞれ配置したものであり、送風手段より吐出された送風空気は2分岐したのち、それぞれの加湿フィルターに供給されるので、従来に比べて通過面積が増大して圧力損失が低減され、騒音の発生が抑制されるとともに、加湿フィルターを通過する風速が低速となり、送風空気は十分に加湿されたのち吹出口より室内に供給されるという作用を有する。
また請求項2記載の発明は、2分岐した加湿流路にそれぞれ吹出口を設けたものであり、2分岐した加湿流路が途中で抵抗を受けずに2つの吹出口に直結しているため、加湿流路の圧力損失が低減されて加湿量を増加できるとともに、2つの吹出口から広範囲に、または室内の異なった方向へ加湿空気を吹出すことができるという作用を有する。
また請求項3記載の発明は、加湿フィルターを水平方向の回転軸に回転可能に軸支される中空円筒形状としたものであり、加湿フィルターが回転して水槽部の貯留水を通過するため、加湿フィルターの全表面に常に水分を含ませて空気を通過させることができるとともに、加湿フィルターの回転軸に直交する通風とすることにより、加湿フィルターの前後面で2回フィルター面を通過するため、湿度の高い加湿空気を安定的に供給できるという作用を有する。
また請求項4記載の発明は、加湿流路に設けた各々の加湿フィルターを相互に逆方向に回転させたものであり、各々の加湿フィルターの回転により加湿フィルター面に付着する水膜分布あるいは水滴分布が同様の分布となるため、各々の加湿フィルターへの圧力損失および通過風量が略均等となり、バランスの取れた加湿能力を発揮することができるという作用を有する。
また請求項5記載の発明は、各々の加湿フィルターの回転軸と送風手段の遠心ファンの回転軸をともに水平方向にするとともに、前記加湿フィルターと前記送風手段の回転軸をお互い直行する配置としたものであり、平行に配置した各々の加湿フィルターに送風手段となる遠心ファンから偏りなく通風できるとともに、各々の加湿フィルターの配置される投影面内に送風手段を収めることができ、本体を小型化することができるという作用を有する。
また請求項6記載の発明は、各々の加湿フィルター間の略中央に送風手段の吐出部を配したものであり、各々の加湿フィルターに風量が略均等に供給されるため、加湿フィルターにどちらかに負荷が偏ることがなく、バランスを保った加湿能力を安定して発揮することができるという作用を有する。
また請求項7記載の発明は、送風手段の吐出部の直下に水槽部の水位より高く突出する分流凸部を形成したものであり、送風手段から吐出された送風空気は分流凸部を通過するときに、方向変更しながらスムーズに2方向に分流されて、略同一風量が各々の加湿フィルターへ供給されるとともに、水槽部の中央付近が分断されるため、本体の移動時に水槽部の貯水の波立ちを抑制できるという作用を有する。
また請求項8記載の発明は、送風手段の吐出部に加熱手段を設けたものであり、送風手段より吐出される送風空気の温度を上昇させることで、加湿フィルターに含まれる水分を大量に蒸発させ、送風空気へ移動する水分量を増加させるととともに、蒸発熱を奪われて低下する加湿フィルターの温度を高めるという作用を有する。
また請求項9記載の発明は、回転軸方向に長手寸法となる加湿フィルターと、各加湿流路に設けた前記加湿フィルターをすべて収納する水槽部を有し、この水槽部を前記加湿フィルターの回転軸と直交する方向に本体より着脱可能に設けたものであり、加湿フィルターや水槽部を清掃するために水槽部を引き出すときに、水槽部の引き出し距離が短くなり清掃時の作業性が向上するという作用を有する。
また請求項10記載の発明は、各々の加湿フィルターを回転する一対の駆動モーターを設け、前記加湿フィルターの回転軸に設けた受動ギアを相互に反対方向に突出し、この受動ギアに対応する位置に、駆動ギアを備えた前記駆動モーターをそれぞれ本体に配置したものであり、2つの同一仕様の受動ギア付き加湿フィルターを、2つの同一仕様の駆動ギア付き駆動モーターにより、水槽に反対向きに設置することによって相互に逆回転できるとともに、回転可能に設けた各々の加湿フィルターを水槽に収納した状態で、水槽を本体から容易に着脱できるという作用を有する。
また請求項11記載の発明は、各々の加湿フィルターを回転させる1つの駆動モーターを本体に設け、前記加湿フィルターの回転軸に設けた受動ギアを同一方向に突出し、前記駆動モーターの回転軸に設けた駆動ギアの回転力を、前記受動ギアに伝達するための中間ギアを設けたものであり、1つの駆動モーターの駆動ギアに係合する受動ギアによって1つの加湿フィルターを回転させ、さらに中間ギアを介在して離れた他方の加湿フィルターを回転させることができるので、1つの駆動モーターで2つの加湿フィルターを回転させて駆動モーターの数を少なくできるとともに、駆動モーターや駆動ギアなどの回転用部材を1ヶ所に集めて、設置スペースが削減できるという作用を有する。
また請求項12記載の発明は、本体に駆動ギアを設け、水槽部に加湿フィルターと中間ギアを設け、前記本体より水槽部を着脱可能に設けたものであり、複数の回転可能な加湿フィルターとともに中間ギアを水槽部に略一体に設けているので、水槽部を本体から着脱するときに、動力伝達機構は駆動モーターの駆動ギアと1つの加湿フィルターの受動ギアとの係脱のみの1カ所でできるので、簡単に取り扱いできるという作用を有する。
本発明のより具体的な実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1および図2は加湿装置の概略断面図、図3は加湿装置の水槽部近傍における概略断面図を示す。
図1〜図3に示すように、加湿装置の本体3は吸込口1と吹出口2を連通する通風路7を有し、この通風路7には室内空気を吸込口1より本体3内へ流入させる送風手段4と、送風手段4の下向きの吐出口4Aには送風空気を加熱する加熱手段5を備えている。吐出口4Aの下流側は第1加湿流路7Aと第2加湿流路7Bの左右2方向に分岐している。第1加湿流路7Aには送風空気を加湿する第1加湿フィルター6Aが配置され、第2加湿流路7Bには第2加湿フィルター6Bが配置され、第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bを通過した加湿空気は吹出口2から室内へ放出される。
水槽部9は、横長円筒形の第1加湿フィルター6Aと第2加湿フィルター6Bを、水平方向の回転軸6Cを介して回転可能に支持するとともに、第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bを平行に配置している。また、水槽部9は給水タンク8から一定水位に給水されて、第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bの下端部を水没させている。さらに水槽部9は本体3の下部に着脱可能に設けられ、回転軸6Cに対して直交する方向に引き出すことができる。第1加湿フィルター6Aおよび第2加湿フィルター6B間の略中央に位置して、水槽部9に分流凸部10が立設されるとともに、分流凸部10は先端を水槽部9の水位より上方に突出させている。
水槽部9の前方側に配置された第1加湿フィルター6Aの回転軸6Cには第1受動ギア13Aが固定され、水槽部9の左側方に突出させている。第1駆動ギア12Aを駆動軸に固定した第1駆動モーター11Aは本体3に固定され、第1駆動ギア12Aと第1受動ギア13Aを接離可能に接続している。
また、水槽部9の後方側に配置された第2加湿フィルター6Bの回転軸6Cには第2受動ギア13Bが固定され、水槽部9の右側方に突出させている。第2駆動ギア12Bを駆動軸に固定した第2駆動モーター11Bは本体3に固定され、第2駆動ギア12Bと第2受動ギア13Bを接離可能に接続している。
ここで、送風手段4は、吸込口1側と加熱手段5側にそれぞれ吸入口4Bと吐出口4Aを有したファンケーシング4Cと、ファンケーシング4Cに収納される遠心羽根4Dと、この遠心羽根4Dに連結される送風モーター4Eを具備しており、送風モーター4Eの駆動によって遠心羽根4Dを回転させ、吸入口4Bより空気を吸込んで吐出口4Aより空気を排出するものである。
また、加熱手段5は、ニクロムヒーターなどの電気ヒーターを使用するものであり、他にハロゲンヒーター、カーボンヒーター、シーズヒーター、PTCヒーター等を用いることができる。
また、第1加湿フィルター6Aならびに第2加湿フィルター6Bは、従来例と同様に中空円筒状のフィルター濾材と、フィルター濾材を円筒形状に維持するフィルター枠とにより形成され、フィルター枠の設けた回転軸6Cを突出させている。なお、フィルター濾材は発泡ウレタン基材の表面にタルクとバインダーからなる溶液を含浸または塗布している。
また、第1加湿フィルター6Aならびに第2加湿フィルター6Bは、回転軸6Cが水平方向でかつ送風手段4の回転軸と直行するように配している。さらに、2つの第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6B間の略中央に送風手段4の吐出口4Aが対向するように配置されている。
上記構成において、給水タンク8から水槽部9へ給水され、第1加湿フィルター6Aならびに第2加湿フィルター6Bの下端部が浸漬された状態で加湿装置を運転すると、送風手段4によって吸込口1より本体3内に導入された室内空気は、水槽部9の貯蓄水に浸されながら回転している第1加湿フィルター6Aならびに第2加湿フィルター6Bを通過することによって加湿され、加湿された空気は、第1加湿流路7Aならびに第2加湿流路7Bを経由して、吹出口2より室内へ吹き出されるものである。
ここで、吸込口1より導入された室内空気は、送風手段4の送風能力を従来と同一とした場合は、風路が第1加湿フィルター6Aおよび第2加湿フィルター6Bへと分岐されるので、それぞれの第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bに風圧が分散され、圧力損失は大幅に低減されるので、送風手段4の送風効率が向上し、風量が増加するとともに、騒音を低減することができる。
また、第1加湿フィルター6Aと第2加湿フィルター6B間の略中央に向けて、送風手段4の吐出口4Aを配置しているため、吐出気流は略均等に各第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bに分散して流通されるので空気抵抗は低減して、各第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bへの通風量は増加し、加湿量も増加させることができる。
また、第1加湿フィルター6Aおよび第2加湿フィルター6B間の略中央に位置して、水槽部9に分流凸部10を水面より高く立設しているので、送風手段4からの吐出気流は分流凸部10によって、第1加湿フィルター6Aならびに第2加湿フィルター6Bへと、より抵抗が少なく整流化された形でスムーズに流通させることができる。
また、送風手段4の吐出部4Aに加熱手段5を設けて、加熱手段5に通電して加湿運転する場合は、高温空気が第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bを通過する際に多量の加湿空気を発生させ、高湿度の気流が第1加湿流路7Aならびに第2加湿流路7Bを通過して吹出口2より室内へ吹き出されるものである。よって、大量かつ高湿度の加湿気流を供給することができるとともに、蒸発熱を奪われて低下する加湿フィルターの温度を高め、さらに吹出口2から室内に吹き出される大量の加湿空気の温度を上げて、室温が低下しないようにすることができる。
また、加熱空気が通風される加湿フィルターは、水中に含まれるMgイオンやCaイオンの化合物が付着して空気中で固形化しやすくなるが、回転する加湿フィルター面を表面から裏面へ、次に裏面から表面へと2回通風するので、加湿フィルター面へ付着し難くなり、さらに加湿フィルターが水槽部9の貯留水に水没して通過するときに、洗い流されることになり、加湿フィルターに化合物が堆積しないようにして、長期間にわたり安定した加湿量を得ることができる。
また、第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bを回転軸6C方向に長手寸法に形成し、水槽部9に第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bを収納する加湿流路7A、7Bの一部を形成している。ここで水槽部9を第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bの回転軸6Cと直交する方向に引き出せるようにして、本体3より着脱可能とすることにより、水槽部9を本体3から着脱するための移動距離を短くすることができる。さらに、水槽部9の引き出し方向を、本体3のスイッチ操作部(図示せず)となる正面方向に合わせることにより、本体3の正面方向に引き出せるので、使用者は各第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bや水槽部9を清掃するときに、水槽部9を着脱する作業を本体3の正面側から楽に行うことができる。
また、第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bを回転する一対の第1駆動モーター11A、第2駆動モーター11Bを設け、第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bの回転軸6Cに設けた第1受動ギア13A、第2受動ギア13Bを相互に反対方向に突出し、この第1受動ギア13A、第2受動ギア13Bに対応する位置に、第1駆動ギア12A、第2駆動ギア12Bを備えた第1駆動モーター11A、第2駆動モーター11Bをそれぞれ本体3に配置するようにしている。これにより各第1駆動モーター11A、第2駆動モーター11Bにそれぞれ接続して回転される第1加湿フィルター6Aと第2加湿フィルター6Bは相互に逆方向に回転して、加湿フィルターの水分付着状態が、送風手段4の吐出部4Aより2分岐した送風気流に対して略同一となるため、略同一条件で加湿することができ、安定した加湿運転を行うことができる。さらに水槽9を移動して引き出すときに、第1受動ギア13A、第2受動ギア13Bと第1駆動ギア12A、第2駆動ギア12Bをそれぞれ接離可能とすることができるので、各々の第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bを水槽9に収納した状態で、水槽9を本体3から容易に着脱することができる。また、第1駆動ギア12Aと第2駆動ギア12Bを同一形状に、第1受動ギア13Aと第2受動ギア13Bを同一形状にできるため、各ギアに関する金型コストを削減することができる。
(実施の形態2)
図4は加湿装置の概略断面図、図5は加湿装置の水槽部の透視側面図を示す。
図4および図5に示すように、本体3の天面に第1吹出口21Aと第2吹出口21Bを設け、第1加湿流路7Aは第1吹出口21Aと直結し、第2加湿流路7Bは第2吹出口21Bと直結して、それぞれ独立して連通している。したがって第1加湿流路7Aと第2加湿流路7Bが途中で合流することがないので、乱流の発生による圧力損失の増加や風速低下を防止することができ、第1吹出口21A,第2吹出口21Bより高速で加湿空気を室内に吹き出すことができる。
また、第1吹出口21Aと第2吹出口21Bの配置を、本体3の天面の両端側に配置することにより、本体3からの吹き出し範囲が広がり、加湿気流を速やかに室内の広範囲に拡散することができる。
また、各々の第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bを回転させる1つの駆動モーター22を本体3に設け、第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bの回転軸6Cに設けた第1受動ギア13A、第2受動ギア13Bを同一方向に突出し、駆動モーター22の回転軸に設けた駆動ギア23の回転力を、第1受動ギア13A、第2受動ギア13Bに伝達するための中間ギア24A,24Bを設けているため、1つの駆動モーター22の駆動ギア23に係合する受動ギア13Bによって1つの加湿フィルター6Bを回転させ、さらに中間ギア24A,24Bを介在して離れた他方の加湿フィルター6Aを回転させることができるので、1つの駆動モーター22で2つの第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bを回転させて駆動モーター22の数を少なくできるとともに、駆動モーター22、駆動ギア23、第1受動ギア13A、第2受動ギア13Bおよび中間ギア24A,24Bなどの回転用部材を本体3内の1ヶ所に集めることにより、設置スペースを削減することができる。
また、本体3に駆動ギア23を備えた駆動モーター22を設け、水槽部9に第1受動ギア13A、第2受動ギア13Bを備えた第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bと中間ギア24A,24Bを設けている。
また、駆動モーター22の駆動ギア23と水槽部9に受動ギア13Bとを接離可能とすることにより、本体3より水槽部9を着脱可能に設けている。このことにより、複数の回転可能な第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bとともに中間ギア24A,24Bを水槽部9に略1体に設けているので、第1加湿フィルター6A、第2加湿フィルター6Bと水槽部9内部を清掃するために、水槽部9を本体3から着脱するときに、動力伝達機構は駆動モーター22の駆動ギア23と1つの加湿フィルターの受動ギア13Bとの係脱のみの1カ所でできるので、使用者にとって水槽部9の着脱操作を簡単に行うことができる。
本発明は、加湿フィルターにおける圧力損失を低減しつつ、通風量大にして高い加湿能力を発揮することができるので、低騒音かつ大容量の加湿能力を要求される会議室やオープンフロアなどの業務用の加湿装置、あるいは湿度を安定的に維持する必要のある産業用の加湿装置として有用である。
本発明の実施の形態1における加湿装置の側断面図 (イ)同水槽部の加湿フィルターの取付状態を示す側面模式図、(ロ)同水槽部の加湿フィルターの取付状態を示す平面図 同加湿装置の正面透視図 同実施の形態2における加湿装置の側断面図 (イ)同水槽部の加湿フィルターの取付状態を示す側面模式図、(ロ)同水槽部の加湿フィルターの取付状態を示す平面図 従来の加湿機における加湿フィルターの分解斜視図 同加湿フィルターの概略断面図
符号の説明
1 吸込口
2 吹出口
3 本体
4 送風手段
5 加熱手段
6A 第1加湿フィルター
6B 第2加湿フィルター
7A 第1加湿流路
7B 第2加湿流路
8 給水タンク
9 水槽部
10 分流凸部
11A 第1駆動モーター
11B 第2駆動モーター
12A 第1駆動ギア
12B 第2駆動ギア
13A 第1受動ギア
13B 第2受動ギア
21A 第1吹出口
21B 第2吹出口
24A 中間ギア
24B 中間ギア

Claims (12)

  1. 本体に設けた吸込口と吹出口を連通し形成される空気流路と、この空気流路内に設けた送風手段と、この送風手段の下流側に2分岐した加湿流路を有し、この加湿流路に加湿フィルターをそれぞれ配置してなる加湿装置。
  2. 2分岐した加湿流路にそれぞれ吹出口を設けてなる請求項1記載の加湿装置。
  3. 加湿流路に配置した加湿フィルターを水平方向の回転軸に回転可能に軸支される中空円筒形状とした請求項1記載の加湿装置。
  4. 加湿流路に配置した各々の加湿フィルターは、相互に逆方向に回転してなる請求項3記載の加湿装置。
  5. 各々の加湿フィルターの回転軸と送風手段の遠心ファンの回転軸をともに水平方向に設けるとともに、前記加湿フィルターと前記送風手段の回転軸をお互い直行する配置とした請求項3または4記載の加湿装置。
  6. 各々の加湿フィルター間の略中央に送風手段の吐出部を配した請求項1記載の加湿装置。
  7. 送風手段の吐出部の直下に水槽部の水位より高く突出する分流凸部を形成した請求項6記載の加湿装置。
  8. 送風手段の吐出部に加熱手段を設けた請求項1〜7のいずれかに記載の加湿装置。
  9. 回転軸方向に長手寸法となる加湿フィルターと、各加湿流路に設けた前記加湿フィルターをすべて収納する水槽部を有し、この水槽部を前記加湿フィルターの回転軸と直交する方向に本体より着脱可能に設けた請求項3記載の加湿装置。
  10. 各々の加湿フィルターを回転する一対の駆動モーターを本体に設け、前記加湿フィルターの回転軸に設けた受動ギアを相互に反対方向に突出し、この受動ギアに対応する位置に、駆動ギアを備えた前記駆動モーターをそれぞれ配置してなる請求項3または9記載の加湿装置。
  11. 各々の加湿フィルターを回転させる1つの駆動モーターを本体に設け、前記加湿フィルターの回転軸に設けた受動ギアを同一方向に突出し、前記駆動モーターの回転軸に設けた駆動ギアの回転力を、前記受動ギアに伝達するための中間ギアを設けてなる請求項3または9記載の加湿装置。
  12. 本体に駆動ギアを設け、水槽部に加湿フィルターと中間ギアを設け、前記本体より水槽部を着脱可能に設けた請求項11記載の加湿装置。
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