JP2008063981A - 縦型水中ポンプ - Google Patents

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JP2008063981A JP2006240982A JP2006240982A JP2008063981A JP 2008063981 A JP2008063981 A JP 2008063981A JP 2006240982 A JP2006240982 A JP 2006240982A JP 2006240982 A JP2006240982 A JP 2006240982A JP 2008063981 A JP2008063981 A JP 2008063981A
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Sadahiko Chatani
貞彦 茶谷
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Terada Pump Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】ケーシングカバーの上面に形成された環状の凹部を空気室に利用することで、オイル室内のオイル量増大を既存の縦型水中ポンプにも適用することができ、これにより、運転可能時間を大幅に伸ばすことができる縦型水中ポンプを提供する。
【解決手段】モータのハウジング5内で渦巻き室とモータの間に、渦巻き室とモータの間を封止するダブルメカニカルシール8、9を潤滑するためのオイル室10が設けられている縦型水中ポンプにおいて、オイル室10内の底部に、ダイアフラム21を張設してその下部にオイル室10と隔離された空気室22を形成している。
【選択図】図1

Description

この発明は、縦型水中ポンプ、更に詳しくは、メカニカルシールを潤滑するオイルの減少によって規定される運転可能時間の長時間化を可能にすると共に、メカニカルシールに対する潤滑オイルの供給が確実に行え、メカニカルシールの耐久性を向上させることができるようにした縦型水中ポンプに関する。
一般に市販されている水中ポンプは、図3に示すように、内部が渦巻き室1となるポンプケーシング2の上にケーシングカバー3を介してモータ4のハウジング5を水密に固定し、モータ軸6の渦巻き室1内に位置する下端に羽根車7を取付け、前記モータ4のハウジング5内で渦巻き室1とモータ4の間に、渦巻き室1とモータ4の間を封止するダブルメカニカルシール8、9を潤滑するためのオイル室10が設けられている。
図4は、従来のオイル室10の構造を示し、オイル室10はケーシングカバー3とモータ4のハウジング5間に中空室として形成され、ケーシングカバー3の上面は、モータ軸6の周囲に下位メカニカルシール8が納まる筒壁11と、周囲にモータ4のハウジング5を結合する周壁12を有し、筒壁11と周壁12の間が環状の凹部13になっていると共に、上位メカニカルシール9がモータ4のハウジング5側に位置している。
上記のようなオイル室10は、メカニカルシール8、9の摺動発熱やモータ4の発熱によるオイルAの膨張を見込んで、オイル量をオイル室10の容積の80%程度とし、オイル室10の上方部に空気溜まり14を作っている。
また、上位メカニカルシール9に対するオイルAの供給潤滑が行えるよう、下位メカニカルシール8には、回転時にオイルAをかき上げて上位メカニカルシール9に供給する攪拌羽根15が設けられている。
上記オイル室10内のオイルAは、ポンプの稼動にともなって時間的に減少することになり、上位メカニカルシール9が潤滑されない限界油面まで油面が低下するまでの時間がポンプの運転可能時間となる。
ここで、図4のオイル室形状において、オイルAが減少して上位メカニカルシール9が潤滑されなくなる限界油面bを調査した結果、初期封入量がオイル室全容量の80%である200mlに対して162mlであった。
この結果より、オイルAの減少量=200−162=38mlとなり、
ポンプ稼動時の1時間当たりのオイル減少量を0.01ml/1hrとすると、運転可能時間LHは
LH=38/0.01=3800hrとなる。
上記のように、従来の縦型水中ポンプは、オイル量の減少により起因する運転可能時間が短く、オイル室10に対するオイル補充のメンテナンスのサイクルが短いという問題がある。
また、上位メカニカルシール9の潤滑を攪拌羽根15で行う構造では、油面の低下と共にオイル供給機能が悪くなり、上位メカニカルシール9の損傷を招き易いという危惧がある。
上記した上位メカニカルシールの潤滑を維持する方法として、オイルの体積変化に反比例して体積が膨張収縮するオイルチャンバーをオイル室内に設け、オイル室内のオイル量の増大を図るようにした縦型水中ポンプが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−227088号公報
ところで、オイル室内にオイルチャンバーを設ける構造は、オイルチャンバーの組み込みができるようにオイル室内を特別の構造に設計しなければならず、既存の縦型水中ポンプに対する採用が困難である。
更に、ケーシングカバーが凹部を有する縦型水中ポンプにおいては、凹部内にオイルチャンバーを設置しても、凹部のデッドスペースを解消することができず、オイルの有効利用を図れないものである。
そこで、この発明の課題は、上記のような問題点を解決するため、ケーシングカバーの上面に形成された環状の凹部がオイル室のデッドスペースになっている点に着目し、このデッドスペースを空気室に利用することで、オイル室内のオイル量増大を既存の縦型水中ポンプにも適用することができ、これにより、運転可能時間を大幅に伸ばすことができると共に、上位メカニカルシールの潤滑が確実に行える縦型水中ポンプを提供することにある。
上記のような課題を解決するため、この発明は、メカニカルシールの潤滑を行うオイル室内の底部に、ダイアフラムを張設してその下部にオイル室と隔離された空気室を設けた構成を採用したものである。
また、上記ダイアフラムに、メカニカルシールの外側を囲み、その上端がオイル室の上面に達する分離筒体を設け、この分離筒体の内周面にオイルを上方に誘導するための螺旋溝を形成し、前記分離筒体の下部にオイルの流入口と上部にオイルの流出口を設けた構造とすることができる。
ここで、縦型の水中ポンプは、内部が渦巻き室となるポンプケーシングの上にケーシングカバーを介してモータのハウジングを水密に固定し、モータ軸の渦巻き室内に位置する下端に羽根車を取付け、前記モータのハウジング内で渦巻き室とモータの間に、渦巻き室とモータの間を軸封するダブルメカニカルシールを潤滑するためのオイル室が設けられている。
上記ケーシングカバーは、上面がモータ軸の周囲に下位メカニカルシールが納まる筒壁と、周囲にモータのハウジングを結合する周壁を有し、筒壁と周壁の間が環状の凹部になっていると共に、ダイアフラムは前記凹部上に張設された環状となり、その内周が筒壁に水密状態で外嵌し、外周部がケーシングカバーとハウジング間に水密に挟まれ、従来デッドスペースであった凹部を空気室に形成し、この空気室がオイルの体積変化を吸収することで、オイル室内にオイルを満杯に封入することができるようにしている。
また、上記メカニカルシールの外側を分離筒体で囲むことにより、メカニカルシールと共に内部のオイルが旋回し、螺旋溝がオイルを上方に誘導することで流入口から流出口にオイルの上昇流が生じ、これによって上位メカニカルシールへのオイルの供給が確実に行える。
この発明によると、メカニカルシールの潤滑を行うオイル室内の底部にダイアフラムを張設し、オイル室の下部にオイル室と隔離された空気室を設けたので、この空気室がオイルの体積変化を吸収することで、オイル室内にオイルを満杯に封入でき、メカニカルシールに対するオイル潤滑が長く維持できることで縦型水中ポンプの運転可能時間を大幅に伸ばすことができる。
また、ダイアフラムの張設による空気室の形成は、ケーシングカバーの上面に環状の凹部を有する構造の縦型水中ポンプにおいて、オイル室内のオイル量増大を既存の縦型水中ポンプにもそのまま適用することができる。
更に、ケーシングカバーの上面に環状の凹部を有する構造の縦型水中ポンプにおいて、凹部を空気室とすることにより、デッドスペースとなる凹部を有効利用し、オイル室に封入するオイル量の削減が可能になる。
更にまた、内周に螺旋溝を設けた分離筒体でメカニカルシールの外側を囲むことにより、メカニカルシールと共に内部のオイルが旋回し、螺旋溝がオイルを上方に誘導することで流入口から流出口にオイルの上昇流が生じ、これによって上位メカニカルシールへのオイルの供給が確実に行える。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、縦型水中ポンプの基本的な構造は、図3と図4と同一であるので、同一部分に同一符号を付すことによって説明に代える。
図1は、この発明の第1の実施の形態を示し、縦型水中ポンプにおいて、メカニカルシール8と9の潤滑を行うオイル室10は、ケーシングカバー3とモータ4のハウジング5間に中空室として形成され、ケーシングカバー3の上面は、モータ軸6の周囲に下位メカニカルシール8が納まる筒壁11と、周囲にモータ4のハウジング5を結合する周壁12有し、筒壁11と周壁12の間がダイアフラム21の張設によってオイル室10と隔離された環状の空気室22になっている。
上記ダイアフラム21は、筒壁11と周壁12間の上部に張設された環状となり、その内周が筒壁11に水密状態で外嵌し、外周部がケーシングカバー3とハウジング5間に水密に挟まれ、従来デッドスペースであった図4の凹部13を空気室22に形成し、この空気室22がオイルAの体積変化を吸収することで、オイル室10内にオイルAを満杯に封入することができるようにしている。
このように、オイル室10の下部に空気室22を設けるようにすれば、上位メカニカルシール9に対する潤滑の限界油面は図3で示した攪拌羽根式と同一であっても、オイルAの許容減少量が多く取れるという利点がある。
ちなみに、図4と同じ条件のオイル室10において、限界油面bは同一攪拌羽根15を使用するため変わらない。
従って、この場合限界油面bまでのオイル量は、
38ml+(200×(0.2/0.8)ml=88mlとなり、
縦型水中ポンプの運転可能時間は
LH=88/0.01=8800hrとなり
従来の攪拌羽根式縦型水中ポンプに比較してオイル室10の形状が同一であっても、2倍以上の運転時間がとれるようになる。
図2は、この発明の第2の実施の形態を示し、上位メカニカルシール9に対する潤滑のための攪拌羽根15を省き、上記したダイアフラム21に、モータ軸6と同軸心の配置となってメカニカルシール8、9の外側を囲み、その上端がオイル室10の上面に達する円筒状の分離筒体23を一体に設け、この分離筒体23の内周面にオイルAを上方に誘導するための螺旋溝24を形成し、前記分離筒体23の下部にオイルの流入口25と上部にオイルの流出口26を設けた構造になっている。
上記のように、内周に螺旋溝24を設けた分離筒体23でメカニカルシール8、9の外側を囲むことにより、下位メカニカルシール8と共に内部のオイルAが旋回し、螺旋溝24がオイルAを上方に誘導することで流入口25から流出口26にオイルAの上昇流が生じ、これによって上位メカニカルシール9の摺動面へのオイルAの供給が確実に行え、攪拌羽根式に比べて限界油面を下げることができるので、ポンプの運転時間を更に長くすることができる。
この発明に係る縦型水中ポンプの第1の実施の形態の要部を示す縦断正面図 この発明に係る縦型水中ポンプの第2の実施の形態の要部を示す縦断正面図 従来の縦型水中ポンプを示す要部切り欠き正面図 従来の縦型水中ポンプの要部を拡大した縦断正面図
符号の説明
1 渦巻き室
2 ポンプケーシング
3 ケーシングカバー
4 モータ
5 ハウジング
6 モータ軸
7 羽根車
8 メカニカルシール
9 メカニカルシール
10 オイル室
11 筒壁
12 周壁
13 凹部
14 空気溜まり
15 攪拌羽根
21 ダイアフラム
22 空気室
23 分離筒体
24 螺旋溝
25 流入口
26 流出口

Claims (2)

  1. メカニカルシールの潤滑を行うオイル室内の底部に、ダイアフラムを張設してその下部にオイル室と隔離された空気室を設けた縦型水中ポンプ。
  2. 上記ダイアフラムに、メカニカルシールの外側を囲み、その上端がオイル室の上面に達する分離筒体を設け、この分離筒体の内周面にオイルを上方に誘導するための螺旋溝を形成し、前記分離筒体の下部にオイルの流入口と上部にオイルの流出口を設けた請求項1に記載の縦型水中ポンプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4785996B1 (ja) * 2011-03-29 2011-10-05 株式会社寺田ポンプ製作所 水中ポンプのオイル室内軸封装置における摺動面を潤滑するオイルリフター装置
JP2014142051A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Kawamoto Pump Mfg Co Ltd 軸封装置及びポンプ装置
CN117365967A (zh) * 2023-11-07 2024-01-09 保定强跃机电设备有限公司 一种潜污泵油室结构及其防漏方法

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