JP2008063739A - 除塵装置および除塵方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トンネル内で発生する汚染空気から粉塵を効果的かつ効率的に回収することができ、トンネル内の良好な環境の維持とトンネルの施工効率の向上を図ることのできる除塵装置および除塵方法を提供する。
【解決手段】移動可能で、汚染空気の吸込み口11aを備えた集塵室1と、集塵室1内に吸引された汚染空気から粉塵Dを吸着除去するフィルター材41,…と、それぞれのフィルター材41,…に対応する位置に設けられ、下方に落下/集積した粉塵Dをエアにて移動させる複数の管路51,…と、移動された粉塵を回収するホッパー部61とから除塵装置100が構成されており、粉塵のエア移動は、回収手段から最も離れた位置にある管路51から回収手段に近接する管路56に向って、順次、間欠的に実行制御されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、トンネル工事において発生する粉塵を除塵するための除塵装置および除塵方法に関する。
トンネル工事は、その地盤性状やトンネルの規模などに応じてその掘削方法が多岐に亘っており、例えば削岩機を使用した造成方法や発破による造成方法などが挙げられる。いずれの方法においても、トンネル坑内には削岩時に大量の粉塵が発生するほか、坑内の機器から排出される排ガスなども発生するため、坑内環境の維持のためには、粉塵等の除塵と新鮮な外気の供給が常時おこなわれる必要がある。
上記する除塵方法として、集塵機を搭載した台車を坑内に配設し、該集塵機を介して発生粉塵を吸引するとともに集塵機内のフィルター材に通過させ、該フィルターにて粉塵を吸着させる方法が適用されている。この除塵方法では、フィルター材の下方に落下した粉塵を作業員が坑口方向へ掻き出す必要があり、その際の作業手間の問題や当該作業が悪環境下でおこなわれるといった問題(作業安全性の問題)、さらには、作業エリアに風管が配設されているために作業効率が極めて悪いといった作業効率の問題など、様々な問題があって改善の余地が多分に存在している。かかる問題を一挙に解決するために、フィルター材下方に落下した粉塵を効率的に除塵する技術の開発が切望されていた。
ところで、トンネル工事における除塵方法や除塵装置に関する従来の公開技術として、例えば特許文献1に開示の除塵装置を挙げることができる。この除塵装置は、トンネル内における粉塵の発生箇所付近に、フィルター装置とファンを具備する汚染空気浄化用の除塵手段を設けたものであり、該ファンによって浄化空気をトンネル内に提供するものである。この装置では、フィルター装置によって汚染空気の全量を処理し、フィルター装置を構成する濾材のダスト保持量を大きくすることでメンテナンス間隔を長くできるメリットがある。
特開平8−218799号公報
特許文献1に開示の除塵装置によれば、トンネル内の汚染空気を効果的に処理しながら、フィルター装置を構成する濾材のメンテナンス間隔を長くできる効果がある。しかし、トンネル内における粉塵の発生箇所付近に除塵手段を設ける構成では、トンネルの延長が長くなった場合(一般的に、除塵を要するトンネルは数kmにも及ぶ延長を有している)に、汚染空気の除去効果が十分に発揮できるかは極めて不明確である。長い延長を有するトンネル内の除塵をおこなうためには、上記する台車にて移動可能な除塵装置であって、装置自体の延長が比較的長いものを適用することが望ましいと考えられる。かかる実施の形態では、上記する課題、すなわち、装置を構成する多数のフィルター材の下方に落下した粉塵を作業員が坑口方向へ掻き出す必要があり、その際の問題を解決しなければならない。特許文献1に開示の除塵装置ではこの問題を解決することはできない。
本発明は、上記する問題に鑑みてなされたものであり、延長の長いトンネル内にて発生する粉塵を効果的に除塵することができ、かつ、除塵に際して下方に落下/集積した粉塵を安全かつ効果的に回収することのできる除塵装置および除塵方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による除塵装置は、トンネル工事において発生する粉塵を除塵するための装置であって、移動可能で、かつ、汚染空気の吸込み口を備えた集塵室と、前記集塵室を介して粉塵を吸引する吸引手段と、前記集塵室内に吸引された粉塵を吸着させる複数の吸着手段と、それぞれの吸着手段に対応する位置に設けられ、吸着手段から落下して集積した粉塵を移動させる複数の移動手段と、前記移動手段によって移動された粉塵を回収する回収手段と、を少なくとも具備することを特徴とする。
集塵室は、例えば、粉塵を含む汚染空気を吸引する集塵用の筐体と、この筐体を搭載した架構台車などから構成することができる。架構台車は、トンネル底を直接移動することもできるし、トンネル底に順次設置されるレール上を移動することもできる。この集塵室は、比較的長い延長を有していることが望ましく、切羽付近で発生した粉塵を含む汚染空気を効率的に坑口側へ排気できるのがよい。
吸引手段は、例えば、集塵室(集塵用筐体)内においてトンネルの長手方向に延びる管路(第1の管路)とバキューム機などから構成することができ、該管路の一端は、集塵室の切羽側端面に開設された粉塵吸込み口(汚染空気の吸込み口)に臨んだ構成とすることができる。
管路にて汚染空気を吸引するに際し、汚染空気内の粉塵を除去する必要がある。そこで、フィルター材をはじめとする適宜の吸着手段を集塵室内に設けておき、かかる吸着手段に吸入された汚染空気を通すことによって粉塵を該吸着手段にて吸着除去し、粉塵が除去された空気を坑口側へ排気する構成とすることができる。例えば、吸引手段を構成する管路の長手方向に複数の吸引口を開設しておき、該管路の端部は閉塞させておく。この管路態様では、バキューム機によって管路内を吸引した際に、各吸引口から汚染空気が吸引されることとなる。各吸引口に吸引エアが流れ込む吸引口の上流側には、吸着手段の一実施の形態であるフィルター材を配設しておく。かかる構成とすることにより、汚染空気の吸込口から吸引された汚染空気は各フィルター材にて粉塵を吸着され、粉塵が除去された汚染空気は各吸引口を介して管路を通り、坑口側へ排気されることとなる。
このフィルター材の形態としては、吸引口に直接固定される形態や、前記管路から例えば下方に分岐する分岐管を囲繞する筒状のフィルター材などの適宜の形態を選定できる。なお、集塵室内が複数の隔壁にて画成され、各区画ごとに前記吸引口が配設された形態とすることにより、集塵効果をより一層高めることができる。
吸着手段を継続的に使用するに際し、単に吸着手段を取り替えるのではなく、吸着手段に付着した粉塵を定期的に取り除くことがコスト的には好ましい。そこで、例えば、吸着粉塵を定期的にその下方に吹き飛ばす等することにより、吸着手段を継続使用できるようにする。ここで、下方へ落下して集積した粉塵は、本発明の装置を構成する粉塵移動手段によって回収手段側へ移動される。この移動手段としては、例えば、複数の吐出孔を具備する管路(第2の管路)から構成することができ、この管路を各吸着手段の下方に配設しておくとともに、各吐出孔からのエア吐出方向を回収手段側に配向させておくことにより、吐出エアによって集積粉塵を回収手段側へ効果的に移動させることができる。
移動手段を構成する管路(または管路群)の形態としては、各管路が上記する第1の管路に直交する方向に直線状に延設する管路(管路群)や、これらの管路が端部同士で繋がっていて平面視で蛇行形状となっている管路、さらには、第1の管路の下方において複数の管路が交差してなる管路群など、適宜の管路形態を選定できる。
例えば、第1の管路に直交する方向に直線状に延設する第2の管路からなる移動手段が集塵室の長手方向、すなわち、トンネルの長手方向に所定間隔を置いて配設され、回収手段が集塵装置の坑口側に設けられている場合には、切羽側の管路から坑口側の管路に向かって対応する粉塵を順次移動させることにより、集塵室の下方に落下/集積した粉塵を自動的かつ効率的に坑口側の回収手段へ移動させることが可能となる。かかる形態における各移動手段の粉塵移動作用は、切羽側の移動手段から順次、間欠的におこなわれることが好ましいことから、各移動手段のエア吐出作用は、適宜の制御手段によって制御可能に構成されているのがよい。
また、上記する吸引手段は、バキューム機構とブロワ機構の双方の機能を具備していて、バキューム機構とブロワ機構が選択的に切り替え可能な装置を適用することもできる。この装置によれば、粉塵を集塵室内に吸引する際にはバキューム機構が選択され、吸着手段から粉塵を吹き飛ばす際にはブロワ機構が選択され、この場合には、エアを管路の吸引口から吸引手段に向かって吐出することにより、該吸引手段に付着した粉塵を下方へ吹き飛ばすことが可能となる。
例えば除塵装置の坑口側には、移動手段によって移動された粉塵を回収する回収手段が設けられている。この回収手段は、例えば、粉塵を落とし込むためのホッパーと、該ホッパーに連通して粉塵を所定の場所へ搬送するホースなどから構成することができ、ホースの先端には回収袋などを設置しておき、定期的に回収袋内の粉塵を回収するようにしておくことができる。なお、回収手段は、除塵装置の坑口側に設けられる形態以外にも、例えば除塵装置の中央部に設けられるものであって、粉塵が落下集積する装置の底面が中央に向ってすり鉢状のダストシュートを形成していて、その先端に回収袋などが設けられた形態などであってもよい。
上記する本発明の除塵装置によれば、延長の長いトンネルにおいても、発生する汚染空気を効果的に排気できることは勿論のこと、汚染空気中の粉塵を効果的に取り除き、かつ、フィルター材等にて吸着され、下方に落下/集積した粉塵を自動的(無人)に回収することが可能となる。したがって、従来のトンネル工事における粉塵回収効率を格段に向上することができ、トンネル内の良好な環境維持をより効果的に図ることができる。
さらに、本発明による除塵方法は、吸引手段と、吸引された粉塵を吸着させる複数の吸着手段と、それぞれの吸着手段に対応する位置に設けられ、吸着手段から落下して集積した粉塵を移動させる複数の移動手段と、前記移動手段によって移動された粉塵を回収する回収手段と、を少なくとも具備する除塵装置を使用して、トンネル工事にて発生する粉塵を除塵する除塵方法であって、粉塵を前記吸引手段にて吸引し、複数の前記吸着手段にて粉塵を吸着させる吸引ステップと、各吸着手段に付着した粉塵を吸着手段下方に落下させて集積させる集積ステップと、前記回収手段から最も離れた位置にある移動手段から該回収手段に最も近接した移動手段に向かって間欠的にエア吐出をおこなうことにより、粉塵を回収手段側へ移動させ、回収手段にて回収する移動回収ステップと、を具備することを特徴とするものである。
本発明の除塵方法によれば、既述する除塵装置と同様に、効果的な粉塵回収を実現することが可能となり、トンネル内の作業環境を常時良好に維持することができる。
以上の説明から理解できるように、本発明の除塵装置および除塵方法によれば、トンネル内で発生する汚染空気から粉塵を効果的かつ効率的に回収することができ、トンネル内の良好な環境の維持とトンネルの施工効率の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の除塵装置の一実施の形態の側面図を、図2は、図1のII−II矢視図をそれぞれ示している。図3は、粉塵を吸着している状況を説明した模式図を、図4は、吸着粉塵を吹き飛ばすとともに、落下/集積した粉塵を移動させている状況を同一図にて説明した模式図を、図6は、粉塵を間欠的に移動させている平面状況を説明した模式図をそれぞれ示している。図7は、粉塵移動用の管路を説明した図であり、図7aはその側面図を、図7bはその断面図を示している。図8は、粉塵移動用の管路を取り付け部とともに示した斜視図である。図9は、移動手段の他の実施の形態の平面図を、図10aは、移動手段のさらに他の実施の形態の平面図を、図10bは、図10aのb−b矢視図を示している。
図1は、除塵装置100の側面図を、図2は、その正面図(II−II矢視図)を示している。除塵装置100は、鋼製の型鋼(H型鋼、L型鋼など)や鋼管などから縦材、水平材、斜材を形成し、それらを組付けてなる架構21と、その下部に設けられた車輪22,…からなる架構台車2と、該架構台車に搭載された集塵室1、集塵室1を介して汚染空気を吸引するとともに、集塵室内にエアを供給するバキューム/ブロワ機71、集塵室1内に集積した粉塵を移動させるためのブロワ機72、かかるバキューム/ブロワ機71およびブロワ機72の作動を制御する制御盤73などから大略構成されている。なお、図示する除塵装置100においては、最終的に粉塵を回収するホッパー部61等から構成された回収手段が装置の坑口側に設けられている。
除塵装置100は、トンネルTの造成に応じて適宜移動するものであるが、この移動に先んじてトンネルT内に案内レールが配設され、その上を除塵装置100が移動できる構成であってもよい。また、この除塵装置100の移動は、坑口外における管理室内の作業員が遠隔操作によって移動させる形態であってもよい。
図3は、除塵装置100による汚染空気および該空気内から粉塵を除去している状況を説明した図であり、図4は、フィルター材にて吸着除去された粉塵を吹き飛ばし、除塵装置の床部に落下/集積させている状況を説明した図である。図3,4に示すように、集塵室1は吸引エアを通過させる不図示の開口等を備えた隔壁14,…にて内部が複数の小区画に画成されており、各区画ごとに後述する吸引/吐出部33が設けられた構成となっている。
トンネル内の掘削に応じて汚染空気が所定量ないしは所定濃度となった段階で、制御盤73が自動的ないしは手動にて作動し、該制御盤73からの作動指令がバキューム/ブロワ機71に送信される。このバキューム/ブロワ機71は、バキューム機構とブロワ機構を選択的に切り替え可能な装置であり、汚染空気の吸引の際にはバキューム機構が作動し、集塵室1の切羽側の端壁11に開設された吸込み口11aを介し、集塵室1内の長手方向(トンネルの長手方向)に延設された管路3を介して汚染空気が吸引される(図3のX2、X3,X1方向)。
管路3は、集塵室内の延長部31と、該延長部31とバキューム/ブロワ機71とを繋ぐ連絡部32が連通して形成されており、さらに、延長部31には所定間隔を置いて複数の吸引/吐出部33,…が設けられている。各吸引/吐出部33,…の下方には汚染空気内の粉塵Dを吸着除去するためのフィルター材41,42,43,44,45,46がそれぞれ配設されている。
吸込み口11aから集塵室内に吸引された汚染空気は、各フィルター材41,…を介して粉塵Dを除去された後、その上方の吸引/吐出部33,…を介して延長部31に吸引される。粉塵Dを除去された汚染空気は、除塵装置100から坑口側へ排気される。
フィルター材41,…にある程度の粉塵Dが吸着されると、該フィルター材の吸着性能が低下する。そこで、定期的にフィルター材から吸着粉塵を除去するメンテナンスが必要となる。図4は、フィルター材41,…から粉塵Dを除去し、下方に落下/集積した粉塵Dを坑口側へ移動させている状況を説明している。
フィルター材41,…から粉塵Dを除去するに際し、バキューム/ブロワ機71のブロワ機構が選択され、コンプレッサ74等によって加圧されたエアが連絡部32を介し、延長部31を介し、さらには吸引/吐出部33,…を介して各フィルター材41,…の上方へ吐出される。エアの風圧により、フィルター材41,…の各下面に吸着された粉塵Dは下方へ吹き飛ばされ、床部13に落下/集積される。
図5a,bは、フィルター材の他の実施の形態を示したものであり、図3における中央の2区画室のみを示したものである。図5aの実施の形態では、延長部31から分岐管34が下方へ延設し、さらにその先端が屈曲して水平部34aを有し、その先端に吸引/吐出部33が開設されており、この吸引/吐出部33に直立姿勢のフィルター材43a(44a)が固定されている。
一方、図5bの実施の形態では、下方へ延設する比較的長い分岐管35を筒状のフィルター材43b(44b)が囲繞するものである。筒状のフィルター材とすることにより、フィルター材が平面状の場合に比して粉塵の吸着量を増加させることができ、結果としてフィルター材のメンテナンス間隔を長くすることが可能となる。
床部13の各フィルター材41,…の下方位置には、落下/集積された粉塵Dが堆積している。各フィルター材41,…の下方位置には、管路3の延長部31と直交する方向に延設する別途の管路51,52,53,54,55,56が配設されている(図6参照)。
図7は、粉塵移動用の管路51,…の詳細を説明した側面図および断面図である。図7aに示すように、管路51(管路52、…も同様の構成である)にはその延長方向に間隔を置いて、多数の吐出孔51a,51a,…が開設されている。この開設位置は、図7bに示すように、下方で例えば中心を通る水平軸から30度程度傾斜した位置であって、かつ、坑口側へ粉塵を押し出し可能な位置である。
図6に戻り、各管路51,52,53,54,55,56のエア吐出は、制御盤73にて作動制御されたブロワ機72が稼動することによって実行される。なお、各管路51,…は連絡管路81にて連通されるとともに、制御バルブ82,…にて連結されている。具体的には、切羽により近接した管路51から順にエア吐出用の信号(例えばパルス信号)が送信され、該管路51に対応する制御バルブ82が開き、他の管路52,…に対応する制御バルブ82,…は閉じた状態となる。管路51のみからエアが吐出され、その下方位置に堆積した粉塵が隣接する管路52側へ移動される。次いで、管路52に対応するバルブが開き、他の管路51,53、…に対応する制御バルブは閉じた状態となり、管路52からのエア吐出が実行され、隣接する管路53側へ移動される。このエア吐出が順次、間欠的に実行されることにより(Z1、Z2,Z3,Z4,Z5,Z6方向の順に間欠的におこなわれる)、切羽側から坑口側へ向かってすべての堆積粉塵が移動され、集塵室1の坑口側の端壁12に併設したホッパー部61に粉塵が回収される(Z7方向)。
なお、各管路51,…のエア吐出の制御タイミングは、上記するタイミングに限定されるものではなく、すべての管路51,…が同時にエア吐出をおこなった後に、最終的に残存する粉塵の移動を、切羽側の管路51から順次間欠的におこなっていく態様であってもよい。
ホッパー部61に回収された粉塵は、回収路62を通って回収袋63に回収される(図1参照)。回収袋63が粉塵で満たされた段階で、回収袋63は取り外され、内部が空にされた後に再度回収路62に連通設置される。
図8は、管路51(管路52、…も同様である)が集塵室1の床部13に取り付けられた状態を説明した図である。床部13には、管路51の位置決めをおこなうストッパー95と該ストッパー95に離間した位置にL型鋼96が固設されている。管路51は、その両端部近傍においてUボルト91,92を介してC型鋼93,94と連結されており、C型鋼93はストッパー95に収容させて位置決めをおこない、その姿勢でC型鋼94をL型鋼96にボルト/ナット97にてボルト留めする。
図9,10は、図6に示す移動手段を構成する管路(群)の他の実施の形態を示したものである。図9に示す管路57は、一本の連続した管路が平面視で蛇行形状に配設され、各列には、吐出孔57a1,57a2,…,57an,…が開設されている。この管路57では、ブロワ機72からのエアがホッパー部61から最も離れた位置にある管路直線部から順に吐出されることで、徐々に粉塵をホッパー部61側へ移動できるようになっている。
一方、図10に示す管路群は、外側の管路58,58が連通しており、その内側の管路59,59、および中央の管路50,50も同様に連通しており、各連通管路58,59,50の順に、間欠的にエアが吐出されることによって粉塵を中央に移動させる形態である。
この形態では、図10a,bに示すように、集塵室の床部13aが中央に向って傾斜したすり鉢状に形成されており、その中央開口に回収路62aが設けられた構造となっている。したがって、図10aのように外周から中央に向って徐々に集積粉塵を移動させることが好ましい。なお、図示を省略するが、ホッパー部61および回収路62等からなる回収手段の配設位置は図示する実施の形態に限定されるものではなく、集塵装置の構成によっては、該集塵装置の切羽側となる形態であってもよい。
また、本発明の除塵方法は、上記する除塵装置100を使用することで実行でき、汚染空気を集塵室内に吸引し、粉塵Dをフィルター材41,…にて吸着させる吸引ステップと、各フィルター材41,…に付着した粉塵Dをその下方に落下/集積させる集積ステップと、切羽側の管路51から坑口側の管路56に向かって間欠的に、各管路に対応する集積粉塵を順次坑口側へ移動させ、ホッパー部61、回収路62、回収袋63の順で粉塵を回収する回収ステップとからなるものである。
以上に説明した本発明の除塵装置100および除塵方法によれば、汚染空気の排気と汚染空気内に含まれる粉塵の回収を効率的かつ確実に実行することが可能となり、今後のトンネル工事に適用されることで、施工効率の向上、施工環境の改善を効果的に実現できるものである。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
本発明の除塵装置の一実施の形態の側面図である。 図1のII−II矢視図である。 粉塵を吸着している状況を説明した模式図である。 吸着粉塵を吹き飛ばすとともに、落下/集積した粉塵を移動させている状況を同一図にて説明した模式図である。 (a),(b)は、吸着手段の他の実施の形態の模式図である。 粉塵を間欠的に移動させている平面状況を説明した模式図である。 粉塵移動用の管路を説明した図であり、(a)はその側面図であり、(b)はその断面図である。 粉塵移動用の管路を取り付け部とともに示した斜視図である。 移動手段の他の実施の形態の平面図である。 (a)は、移動手段のさらに他の実施の形態の平面図であり、(b)は(a)のb−b矢視図である。
符号の説明
1…集塵室、11,12…端壁、13…床部、14…隔壁、11a…吸込み口、2…架構台車、21…架構、22…車輪、3…管路、31…延長部,32…連絡部,33…吸引/吐出部、41,42,43,44,45,46…フィルター材、50,51,52,53,54,55,56,57,58,59…管路、50a,51a,52a,53a,54a,55a,56a,57a1,57an,58a,59a…吐出口、61…ホッパー部、62,62a…回収路、63…回収袋、71…バキューム/ブロワ機、72…ブロワ機、73…制御盤、100…除塵装置、T…トンネル

Claims (6)

  1. トンネル工事において発生する粉塵を除塵するための装置であって、
    移動可能で、かつ、汚染空気の吸込み口を備えた集塵室と、
    前記集塵室を介して粉塵を吸引する吸引手段と、
    前記集塵室内に吸引された粉塵を吸着させる複数の吸着手段と、
    それぞれの吸着手段に対応する位置に設けられ、吸着手段から落下して集積した粉塵を移動させる複数の移動手段と、
    前記移動手段によって移動された粉塵を回収する回収手段と、を少なくとも具備することを特徴とする除塵装置。
  2. 前記吸引手段は、集塵室内の上方でトンネルの長手方向に延設する第1の管路と、バキューム機構と、から構成されており、
    前記第1の管路には、複数の吸引口が開設されており、各吸引口に吸引エアが流れ込む吸引口の上流側には、フィルター材をはじめとする前記吸着手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
  3. 前記移動手段は、エア吐出用の複数の吐出孔を備えた第2の管路から形成されており、
    複数の前記第2の管路が前記吸着手段の下方に配設されており、各吐出孔からのエア吐出方向が前記回収手段側に配向されていることを特徴とする請求項1または2に記載の除塵装置。
  4. 前記吸引手段は、さらにブロワ機構をも具備しており、かつ、バキューム機構とブロワ機構が選択的に切り替え可能に構成されており、
    粉塵を吸引する際にはバキューム機構が選択され、吸着手段から粉塵を吹き飛ばす際にはブロワ機構が選択されるように制御されていることを特徴とする請求項2または3に記載の除塵装置。
  5. 前記回収手段から最も離れた位置にある移動手段から該回収手段に最も近接した移動手段に向かって、間欠的なエア吐出が実行制御されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の除塵装置。
  6. 吸引手段と、吸引された粉塵を吸着させる複数の吸着手段と、それぞれの吸着手段に対応する位置に設けられ、吸着手段から落下して集積した粉塵を移動させる複数の移動手段と、前記移動手段によって移動された粉塵を回収する回収手段と、を少なくとも具備する除塵装置を使用して、トンネル工事にて発生する粉塵を除塵する除塵方法であって、
    粉塵を前記吸引手段にて吸引し、複数の前記吸着手段にて粉塵を吸着させる吸引ステップと、
    各吸着手段に付着した粉塵を吸着手段下方に落下させて集積させる集積ステップと、
    前記回収手段から最も離れた位置にある移動手段から該回収手段に最も近接した移動手段に向かって間欠的にエア吐出をおこなうことにより、粉塵を回収手段側へ移動させ、回収手段にて回収する移動回収ステップと、
    を具備することを特徴とする除塵方法。
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