JP2008061047A - 通信装置、通信システム、会議システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 拠点Aと拠点Bとの間に設けられる複数本の通信路をそれぞれ評価する境界用通信装置10A,10B,10Cであって、各境界用通信装置10A,10B、10Cが通信路の通信状況を計測する計測部32と、計測部32の計測結果に基づいて、通信路の通信品質を評価する評価部33と、評価部33の評価結果に基づいて通信すべき情報の1以上の通信路を決定するデータ振分部38とを具備する構成としている。
【選択図】 図3
Description
添付図面を参照しながら本発明の第1実施例の構成を説明する。
本実施例は、拠点Xと、拠点Yとの間を通信路を介して接続したシステムである。拠点Xと拠点Yとの間は、図1に示すように公衆回線網接続業者の提供する接続サービスによって、公衆回線網(例えば、インターネット)を介して接続してもよいし、図2に示す専用線や、ダイアルアップ接続などで接続した通信路を含んでいてもよい。拠点Xと拠点Yとを接続する通信路は1つではなく、複数の通信路で接続されているものとする。
これらの通信装置はそれぞれIPSec(公衆回線網で暗号通信を行なうための規格:IP Security protocol)やSSL(Secure Socket Layer)などによる仮想私設網(VPN:Virtual Private Network)機能を備えている。境界用通信装置10、20Cの仮想私設網機能により、拠点Xの境界用通信装置10と、拠点Yの境界用通信装置20との間で、データの暗号化およびローカルアドレス(組織内の通信網に設定された識別情報)のカプセル化(情報の包み込み)がなされた仮想的な私設網(VPN)が構成される。
次に、本実施例の境界用通信装置10、20の構成について説明する。境界用通信装置10、20は、いずれもデータの中継機能を持つ通信装置であり、受け取ったデータに付加された先頭情報に基づいて転送先を決定し、転送先へデータを転送する。特に、本実施例の境界用通信装置10、20は、公衆回線網の通信状況を監視し、境界用通信装置間で通信路の通信状況を表す通信情報を交換する。拠点X、拠点Yの間で通信が発生した場合には、各通信路の通信状況により、通信路の優先度を動的に変更し、データを最適に振り分ける。
図3に、境界用通信装置10の構成を示す。なお、境界用通信装置20も境界用通信装置10と同一の構成を有しているので、境界用通信装置10の説明を境界用通信装置20の説明に代える。境界用通信装置10は、データ送受信部31と、計測部32と、評価部33と、転送先情報操作部34と、転送先情報記憶部35と、共有部36と、特性値監視部37と、データ振分部38とを有している。
CPU41は、ROM42に格納したプログラムを読み込んで、このプログラムに従った演算を行うことにより、後述するフローチャートに示す手順での制御が行われる。また、RAM43には、演算結果のデータや、印刷完了ページ情報が書き込まれ、NVRAM(Non Volatile RAM)44は、RAM43に書き込まれていたデータで、電源オフ時に保存の必要なデータが書き込まれる。
なお、ROM42に格納されているプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に格納されたものを読み込んでNVRAM44に格納してもよいし、通信網を介して送信されたプログラムを入出力部45で受信してNVRAM44に格納してもよい。
図17、図18に境界用通信装置10、20と、データ振分用通信装置12、22の構成を示す。図17(A)に示す構成は、境界用通信装置10、20に計測部32と、評価部33とを設けて、通信路の通信品質の評価結果をデータ振分用通信装置12、22に送信する構成を示している。評価結果は、データ送受信部31によってLAN等の通信網に送出され、データ振分用通信装置12、22に送信される。図17(B)に示すデータ振分用通信装置12、22は、通信品質の評価結果をデータ送受信部31で受け取って、転送先情報操作部34で情報の書き換えを行う。
また、図18(A)に示す構成は、境界用通信装置10、20に計測部32を設けて、通信路の通信状況を表す計測データをデータ振分用通信装置12、22に送信する構成を示している。計測結果は、データ送受信部31によってLAN等の通信網に送出され、データ振分用通信装置12、22に送信される。図18(B)に示すデータ振分用通信装置12、22は、計測データをデータ送受信部31で受け取って、この計測データをもとに各通信路の通信品質を評価する。評価値は、転送先情報操作部34によって書き換えられる。
次に、計測部32による通信状況の計測方法と、評価部33の評価方法について詳細に説明する。
なお、本実施例では、通信路の通信品質に対応する情報に基づいて、境界用通信装置10、20や、データ振分用通信装置12、22がデータの各通信路への振り分けを行う。通信路の通信品質に対応する情報として、計測部32で計測する通信状況や、この通信状況を評価して求めた通信路の評価値が挙げられる。以下では、各通信路の評価結果によって、データを振り分ける通信路を選択する例を示す。
境界用通信装置10、20は、図7に示すように定期的に通信路の通信状況を計測し、計測結果をもとに通信路の通信品質を評価する。公衆回線網接続業者(A)の提供する公衆回線での評価は、境界用通信装置10Aと20Aとの間で行われ、評価結果は、これらの境界用通信装置10Aと20Aとの間で共有される。また、境界用通信装置10Aの保持する評価結果は、同一拠点内の他の境界用通信装置10B、10Cにも通知される。同様に、境界用通信装置20Aの保持する評価結果は、同一拠点内の他の境界用通信装置20B、20Cに通知される。同様に境界用通信装置10Bと20Bとの間で、公衆回線網接続業者(B)の提供する公衆回線の通信品質が評価され、境界用通信装置10Cと20Cとの間で、公衆回線網接続業者(C)の提供する公衆回線の通信品質が評価される。
なお、他の境界用通信装置への計測結果や評価結果の送信は、同一拠点内であれば、LAN等の通信網を介して行う。また、他の拠点の境界用通信装置との間で計測結果や評価結果を共有する場合には、拠点間を接続する制御線(不図示)によって行うことができる。
送信側の境界用通信装置10Aは、通信路の通信状況を計測する時間となると(ステップS1)、データの送信又は受信中であるか否かを判定する(ステップS2)。計測のためのデータの送受信量が多かったり、データの送信時間と同じ時間で計測用のデータを送信すると、計測結果に影響が出る可能性があるため、データの送信時間と計測用のデータの送信時間とは時間を変えておくことが望ましい。
データの送信中又は受信中であった場合には(ステップS2/YES)、所定時間待機する。また、データの送信中又は受信中ではなかった場合には(ステップS2/NO)、境界用通信装置10Aは、送出予定のデータ量と、データの出力を開始する時間とを拠点B側の境界用通信装置20Aに通知する(ステップS3)。この通信はデータを送信する通信路を利用してもよいし、専用に設けられた制御線を利用して行ってもよい。
さらに、境界用通信装置10Aは、境界用通信装置20Aから取得した計測結果をもとに通信路の通信品質を評価する(ステップS9)。受信側の境界用通信装置20Aで受信することができた計測データのデータ量と、計測データの転送時間とに基づいて通信路の通信品質を評価する。なお、評価方法については、後述する。境界用通信装置10Aは、評価結果を算出すると、算出した評価結果に基づいて転送先情報の評価値を変更する(ステップS10)。すなわち、通信品質がよい通信路には、評価値が低く設定され、通信品質の悪い通信路には、評価値の高い値が設定される。
なお、上述したフローチャートでは、計測結果を他の境界用通信装置に送信しているが、境界用通信装置10Aで計測結果から評価値を求め、求めた評価値を他の境界用通信装置に送信するものであってもよい。
実効帯域幅=B2/{D(1−L)} ・・・・・(1)
伝送遅延=B×D2 ・・・・・(2)
信頼性=(1−L)2×D ・・・・・(3)
安定性=(1−L)2+j2 ・・・・・(4)
次に、依頼装置11、21にインストールされるソフトウェアについて説明する。図10に、依頼装置11、21にインストールされるソフトウェアの機能ブロックを示す。このソフトウェアは、アプリケーションプログラムからデータを取得するデータ取得部51と、取得したデータが映像データ、音声データ、文字データ、画像データ等のうちのどのデータであるのか、またそのデータ量を判定するデータ種別・データ量判定部52と、データ種別・データ量判定部52の判定結果に従って、特性値を生成する特性値生成部53と、特性値生成部53で生成した特性値を付加したデータを生成するデータ生成部54と、生成したデータを図1に示す境界用通信装置10、20又は図6に示すデータ振分用通信装置12、22に転送するデータ送信部55とを有している。
この詳細については、下記URLに詳細が開示されている。
Http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?query=file&apropos=0&sektion=1&manpath=FreeBSD+6.1-RELEASE&format=html
Http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?query=magic&apropos=0&sektion=5&manpath=FreeBSD+6.1-RELEASE&format=html
次に、データに埋め込まれる特性値について説明する。図11には、データ構成の一例を示す。このデータ構成は、RFC791、インターネットプロトコルのセクション3.1に規定されているものである。
特性値は、図11に示すデータ構成のTOS(Type of Service)フィードルの値を変更して、特性値を付加してもよいし、データのオプション部(自由選択部)を利用して特性値を付けてもよい。また、図12に示すようにデータの先頭に8ビット程度の領域(フィールド)を挿入し、この領域(フィールド)に特性値の値を設定してもよい。
アプリケーションソフトウェアからデータを取得すると(ステップS21/YES)、データ種別・データ量判定部52で取得したデータの種類、データ量を判定する(ステップS22)。特性値生成部53は、判定したデータの種類、データ量や、アプリケーションソフトウェアによって設定されたデータの優先度、重要度からデータの特性を表す特性値を生成する(ステップS23)。データ生成部54は、この特性値を埋め込んだデータを生成して(ステップS24)、データ送信部55に出力する(ステップS25)。データ送信部55は、このデータを図1に示す境界用通信装置10、20、又は図6に示すデータ振分用通信装置12、22に転送する。
境界用通信装置10、20は、データを入力すると(ステップS31/YES)、特性値監視部37でデータに付加された特性値を参照する(ステップS32)。入力したデータには、データの種類、データ量、優先度、重要度などを設定した特性値が含まれている。特性値監視部37は、データに設定された特性値をデータ振分部38に通知する。データ振分部38は、転送先情報記憶部35の転送先情報を参照して、このデータの送信に最適な通信路に接続した境界用通信装置10、20を選択する(ステップS33)。境界用通信装置10、20を選択すると、選択した境界用通信装置10、20宛てにデータを転送する(ステップS34)。
図15に本実施例のシステム構成を示す。拠点Xには、音声出力装置61、音声入力装置62、撮影装置63、機能提供装置(サーバ)64、表示装置65、入力デバイス66、入力装置67等からなる会議装置60が設置されている。また、機能提供装置64は、拠点X内につくられた通信網に接続されており、この通信網には上述したデータ振分用通信装置12や、境界用通信装置10A、10B、10Cが接続されている。なお、会議装置60、データ振分用通信装置12、境界用通信装置10A、10B、10Cを含む装置を拠点装置と呼ぶ。同様のシステムは、拠点Yにも設置されている。
この他に、図15に示す表示装置65に、図16に示すアプリケーション画面を表示させて、優先的に送信するデータを入力装置67によってユーザが選択できるようにしてもよい。すなわち、会議の場面に応じて、音声データを優先に設定したり、会議資料の送信を優先に設定する。
機能提供装置64にインストールされているソフトウェアは、この設定画面で設定された設定に従って、優先度を高く設定するデータを変更する。
また、上述した実施例では、通信路の通信品質の評価項目として、実効帯域幅、伝送遅延、信頼性、安定性の4つを評価していたが、このうちの少なくとも1つを評価するものであればよい。例えば、求めた評価値が1つであった場合には、入力データの特性値のうち評価値と比較可能なものを選択して、この特性値と評価値とを比較する。評価値が特性値よりも大きいか小さいかによって通信路を決定することができる。
11、21 依頼装置
31 データ送受信部
32 計測部
33 評価部
34 転送先情報操作部
35 転送先情報記憶部
36 共有部
37 特性値監視部
38データ振分部
Claims (22)
- 第1の拠点と第2の拠点との間に設けられた複数本の通信路の通信品質に対応する情報に基づいて、通信すべき情報の1以上の通信路を決定する決定手段を有することを特徴とする通信装置。
- 前記通信品質に対応する情報に基づいて、前記複数本の通信路の通信品質を評価する評価手段を有し、
前記決定手段は、前記評価手段の評価結果に基づいて通信すべき情報の1以上の通信路を決定する手段であることを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 前記通信品質に対応する情報に基づいて、前記複数本の通信路の通信状況を計測する計測手段を有し、
前記決定手段は、前記計測手段の計測した前記通信状況に基づいて通信すべき情報の1以上の通信路を決定する手段であることを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 前記通信品質に対応する情報に基づいて、前記複数本の通信路の通信状況を計測する計測手段を有し、
前記評価手段は、前記計測手段の計測結果をもとに、前記複数本の通信路の通信品質を評価することを特徴とする請求項2記載の通信装置。 - 前記計測手段は、各通信路の単位時間当たりの情報通信量と、送信した情報に対する応答が返ってくるまでの応答時間と、送信した情報に対する応答が一定時間内に返ってこなかった割合との少なくとも1つを計測する手段であることを特徴とする請求項3又は4記載の通信装置。
- 前記評価手段は、前記計測手段の計測結果をもとに、各通信路の通信品質を1以上の評価項目ごとに数値化し、
前記決定手段は、通信する情報を入力すると、該情報に含まれる情報種別から通信路に要求される通信品質を判定し、該要求される通信品質と、各通信路の評価項目とに応じて、前記情報の通信に適した通信路を決定することを特徴とする請求項4または5記載の通信装置。 - 第1の拠点と第2の拠点との間に設けられた複数本の通信路ごとに設置された通信装置と、
前記通信品質に対応する情報に基づいて、通信すべき情報の1以上の通信路を決定する決定手段とを有し、
前記決定手段にて決定された通信路の通信装置を用いて、情報の通信を行うことを特徴とする通信システム。 - 前記通信路の通信品質に対応する情報に基づいて、前記複数本の通信路の通信品質を評価する評価手段を有し、
前記決定手段は、前記評価手段の評価結果に基づいて通信すべき情報の1以上の通信路を決定することを特徴とする請求項7記載の通信システム。 - 前記通信路の通信品質に対応する情報に基づいて、前記複数本の通信路の通信状況を計測する計測手段を有し、
前記決定手段は、計測手段の計測結果に基づいて通信すべき情報の1以上の通信路を決定することを特徴とする請求項7記載の通信システム。 - 前記計測手段の計測した前記複数本の通信路の通信状況に基づいて、前記複数本の通信路の通信品質を評価する評価手段を有し、
前記決定手段は、前記評価手段の評価結果に基づいて通信すべき情報の1以上の通信路を決定することを特徴とする請求項9記載の通信システム。 - 前記通信路ごとに設置された通信装置として、前記評価手段と前記決定手段とをそれぞれ備えた複数の第1通信装置を含むことを特徴とする請求項8記載の通信システム。
- 前記複数の第1通信装置は、他の第1通信装置との間で、各通信路の評価結果を送受信し合い、共有する共有手段を有することを特徴とする請求項11記載の通信システム。
- 前記通信路ごとに設置された通信装置として、前記計測手段と前記決定手段とをそれぞれ備えた複数の第1通信装置を含むことを特徴とする請求項9記載の通信システム。
- 前記複数の第1通信装置は、他の第1通信装置との間で、各通信路の通信状況を送受信し合い、共有する共有手段を有することを特徴とする請求項13記載の通信システム。
- 前記通信路ごとに設置された通信装置として、前記評価手段をそれぞれ備えた複数の第1通信装置を含み、さらに、前記決定手段を有する第2通信装置を含むことを特徴とする請求項8記載の通信システム。
- 前記通信路ごとに設置された通信装置として、前記計測手段をそれぞれ備えた複数の第1通信装置を含み、さらに、前記決定手段を有する第2通信装置を含むことを特徴とする請求項9記載の通信システム。
- 前記通信路ごとに設置された通信装置として、前記計測手段と前記評価手段とをそれぞれ備えた第1通信装置を含み、さらに、各通信路の通信品質の評価結果を前記第1通信装置から取得して、情報通信を行う通信路を決定する前記決定手段を有する第2通信装置を含むことを特徴とする請求項10記載の通信システム。
- 前記通信路ごとに設置された通信装置として、前記計測手段をそれぞれ備えた複数の第1通信装置を含み、さらに、各通信路の通信状況の計測結果を前記第1通信装置から取得して、各通信路の通信品質を評価する評価手段と、該評価手段の評価結果をもとに、情報通信を行う通信路を決定する決定手段とを有する第2通信装置を含むことを特徴とする請求項10記載の通信システム。
- 前記評価手段は、前記計測手段の計測結果をもとに、各通信路の通信品質を1以上の評価項目ごとに数値化し、
前記決定手段は、通信する情報を入力すると、該情報に含まれる情報種別から通信路に要求される通信品質を判定し、該要求される通信品質と、各通信路の評価項目とに応じて、前記情報の通信に適した通信路を決定することを特徴とする請求項10、17、18のいずれか一項記載の通信システム。 - 拠点間に設けられた複数本の通信路を評価する評価手段と、前記評価手段の評価結果に基づいて通信すべき会議情報の1以上の通信路を決定する決定手段とを備え、各拠点に設置される拠点装置を有することをことを特徴とする会議システム。
- 前記拠点装置は、優先的に通信する会議情報の種別を受け付ける受付手段を有し、
前記決定手段は、前記受付手段によって受け付けた種別の会議情報の通信路を優先的に決定することを特徴とする請求項20記載の会議システム。 - 情報の通信を行う通信装置を、
拠点間に設けられた複数本の通信路の通信品質を評価する評価手段と、
前記評価手段の評価結果に基づいて通信すべき情報の1以上の通信路を決定する決定手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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