JP2008058020A - 差動型熱天秤装置及びこれを用いた熱膨張補正方法 - Google Patents

差動型熱天秤装置及びこれを用いた熱膨張補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱膨張補正により測定した重量データを正確に補正できるようにした。
【解決手段】差動型熱天秤装置1は、サンプル側及びリファレンス側のそれぞれに天秤ビーム10、20が設けられ、天秤ビーム10、20の各々の先端にサンプル又はリファレンス物質を収容する容器を載せ、天秤ビーム10、20のサンプル側とリファレンス側との重量差を測定するものであり、サンプル側及びリファレンス側のそれぞれの天秤ビーム10、20における熱膨張に伴う重量変化分を計算し、天秤ビーム10、20毎に測定したそれぞれの重量データを補正する第一補正手段と、補正したサンプル側及びリファレンス側の重量データ同士の差を算出する第二補正手段とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、サンプルの熱的重量変化を測定する差動型熱天秤装置及びこれを用いた熱膨張補正方法に関する。
従来、差動型熱天秤装置では、サンプル側とリファレンス側においてそれぞれ駆動コイルを有する天秤ビームが設けられている。各天秤ビームには、先端側に容器を載せ、天秤ビームの長手方向略中間部に駆動コイルを備えている。このような差動型熱天秤装置は、天秤ビームの傾きを検出し、その傾きを水平に戻すように駆動コイルに電流を流すものである。このときの電流値がトルクをなし、サンプル側のビーム先端重量とリファレンス側ビーム先端重量の差をトルク差として検出するものである。
このような差動型熱天秤装置において、天秤ビームは加熱されると熱膨張やその他の熱的要因により感度変化が生じ、天秤ビームに伸びが発生すると共に重量が変化するため、サンプル側及びリファレンス側の天秤ビームの重量差と熱膨張の割合との積に相当するトルクの変化がベースラインのドリフトとして検出されることになる。この問題の解決策として、温度依存による要因を取り除く必要があり、リファレンス側の天秤感度を調整し、サンプル側とリファレンス側の信号を差し引くことで補正を行い、測定温度範囲全体のドリフトをある程度削減していた(例えば、特許文献1参照)。
特公昭62−4654号公報
しかしながら、特許文献1による差動型熱天秤装置の熱膨張補正では、サンプル側とリファレンス側の熱膨張による天秤ビームの感度がそれぞれ異なるため、リファレンス側のみの天秤ビーム感度の調整だけではドリフトを十分に取り除いた補正がなされず、重量変化量も正確な値から僅かにずれてしまい、とくに高温での重量測定値の信頼性に問題があった。
また、測定条件として種類や重量に違いがある容器やリファレンス物質の重量が変化すると、その変化分にもリファレンス側の天秤ビームの感度が作用するので、載せるものによって天秤ビームの感度が異なっていた。したがって、天秤ビームの熱膨張による感度変化を正確に補正することができず、ドリフト量が変化し、またサンプルの重量が変化した場合も同じように熱膨張による感度変化によりドリフト量が変化するといった問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、熱膨張補正により測定した重量データを正確に補正できるようにした差動型熱天秤装置及びこれを用いた熱膨張補正方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る差動型熱天秤装置では、サンプル側及びリファレンス側のそれぞれに天秤ビームが設けられ、天秤ビームの各々の先端にサンプル又はリファレンス物質を収容する容器を載せ、天秤ビームのサンプル側とリファレンス側との重量差を測定する差動型熱天秤装置であって、サンプル側及びリファレンス側のそれぞれの天秤ビームにおける熱膨張に伴う重量変化分を計算し、天秤ビーム毎に測定したそれぞれの重量データを補正する第一補正手段と、補正したサンプル側及びリファレンス側の重量データ同士の差を算出する第二補正手段とを有することを特徴としている。
また、本発明に係る差動型熱天秤装置を用いた熱膨張補正方法では、サンプル側及びリファレンス側のそれぞれに天秤ビームが設けられ、天秤ビームの先端にはサンプル及びリファレンス物質を収容する容器を載せてなる差動型熱天秤装置を使用し、サンプル側とリファレンス側との天秤ビームの重量を測定する差動型熱天秤装置を用いた熱膨張補正方法であって、サンプル側及びリファレンス側のそれぞれの天秤ビームにおける熱膨張に伴う重量変化分を計算する工程と、天秤ビーム毎に測定したそれぞれの重量データを補正する工程と、補正したサンプル側及びリファレンス側の重量データ同士の差を算出する工程とを有していることを特徴としている。
本発明では、天秤ビームの熱膨張に伴う感度変化を温度補正をしてさらにその差を求めることができ、温度変化したときの天秤ビームの重量を記録して温度に対する天秤ビームの重量の関係を例えば近似式として算出し、その近似式から熱膨張による重量変化分を計算し、サンプル側の天秤ビームおよびリファレンス側の天秤ビームのそれぞれを補正し、補正した重量データ同士を差し引きしてベースラインとサンプルの重量を示す示差信号とを求めることができる。つまり、サンプル側とリファレンス側とのそれぞれで天秤ビーム及び容器の熱膨張による重量変化分、すなわちドリフトを取り除くことができるうえ、サンプルとリファレンス物質の各々について熱膨張による重量変化分を取り除くことができることから、正確な重量データ(示差信号)を求めることができる。
また、本発明に係る差動型熱天秤装置では、第一補正手段では、容器を載せた天秤ビームと容器を載せない天秤ビームとの重量の異なるそれぞれの重量データに基づいて近似式を作成し、近似式から重量変化分を計算することが好ましい。
本発明では、天秤ビームは、容器を載せない状態と空の容器のみを載せた状態のそれぞれの天秤ビームの重量データを測定し、これらの重量データから、天秤ビームにおける温度と重量変化との傾向、すなわち温度と天秤ビーム重量の関数をなす近似式を、容器を載せない状態の場合と容器のみを載せた場合の天秤ビームのそれぞれについて求め、これら近似式より重量変化分を算出する。この算出される重量変化分は、例えば所定の補正式を作成しておくことができる。
本発明の差動型熱天秤装置及びこれを用いた熱膨張補正方法によれば、サンプル側とリファレンス側とのそれぞれで天秤ビーム及び容器の熱膨張による重量変化分、すなわちドリフトを取り除くことができるうえ、サンプルとリファレンス物質の各々について熱膨張による重量変化分を取り除くことができることから、正確な重量データを求めることができる。そのため、容器の種類やサンプルの重量が異なるときでも、任意の温度、重量信号に対して適切な天秤ビームの感度を求めることができる補正を行うことで、温度変化による天秤ビームの重量変化量が正確になり、ドリフトの小さい重量データを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態による差動型熱天秤装置及びこれを用いた熱膨張補正方法について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態による差動型熱天秤装置の全体概要を説明する図、図2は温度変化させたときの天秤ビームの重量曲線を示す図、図3は天秤ビームにおける補正重量曲線とベースラインを示す図、図4はサンプル重量曲線を説明する図、図5はサンプル重量曲線における熱膨張補正を説明する図である。
図1に示すように、本実施の形態による差動型熱天秤装置1は、サンプル側とリファレンス側のそれぞれに水平型の天秤ビーム10、20が設けられ、各天秤ビーム10、20の先端部に温度変化を加えた場合において両天秤ビーム10、20の重量差からサンプルSの重量データを測定する装置であり、測定した重量データを補正手段(図2〜図5参照)により適正に補正する機能を有している。
各天秤ビーム10、20は、長尺部材からなり、サンプル側の一端(先端部)にサンプルS、リファレンス側の一端(先端部)にリファレンス物質Rを収容するための容器11、21を載置させ、その他端に位置検出部12、22を備えている。また、各天秤ビーム10、20の長手方向略中間部には、各天秤ビーム10、20が常に水平状態となるようにバランスを取る駆動コイル13、23が備えられている。そして、各天秤ビーム10、20は、駆動コイル13、23を支点にして揺動可能とされる。本差動型熱天秤装置1は、天秤ビーム10、20の傾きが位置検出部12、22において後述する位置制御部30によって検出され、そのときの傾きを水平に戻すように駆動コイル13、23を作動させるために電流を流すものである。
さらに、図1に示す差動型熱天秤装置1には、天秤ビーム10、20のそれぞれに位置制御部30(30A、30B)が設けられている。位置制御部30A、30Bは、位置検出部12、22を撮像するフォトディテクター31と、フォトディテクター31の映像から位置検出部12、22の変位量を計測する変位計測部32と、変位計測部32で検出されたデータを演算してコイルの電流値を算出処理する演算処理部33とからなる。
この演算処理部33では、天秤ビーム10、20の先端部の重量が変化したときに位置検出部12、22が変位し、この変位量を駆動コイル13、23のコイル電流値(トルク)に換算する。そして、差動型熱天秤装置1は、サンプル側の天秤ビーム10の先端重量と、リファレンス側の天秤ビーム20の先端重量の差をトルク差として検出するものである。
また、差動型熱天秤装置1には、各天秤ビーム10、20の先端部の所定範囲を加熱する加熱炉2、3が設けられている。すなわち、加熱炉2、3内に各天秤ビーム10、20の先端部が位置するように設けられている。加熱炉2、3によって温度を変化させたとき、天秤ビーム10、20、容器11、21、サンプルS、リファレンス物質Rに重量変化が生じることになる。
加熱炉2、3によってサンプルS及びリファレンス物質Rを加熱させると、サンプルSの重量が変化し、天秤ビーム10、20は駆動コイル13、23を支点にして傾く。このときの傾斜により他端(位置検出部12、22)が変位し、上述したように変位量を電流値に換算して駆動コイル13、23を水平になるように作動させる。
ここで、天秤ビーム10、20が重量変化する際の温度依存性の要素としては、加熱炉2、3内の温度分布の違いや天秤ビーム10、20の重さの違いなどがある。つまり、加熱炉2、3の温度を上げていく場合において、両天秤ビーム10、20、容器11、21、サンプルS、リファレンス物質Rの感度(重量変化)はそれぞれ異なっている。このように、加熱炉2、3中では、温度の対流が発生して炉内の温度分布が異なることから、天秤ビーム10、20に温度変化による伸び(図1に示す初期長さLに対する伸びΔL)が生じて形状が変化(すなわち天秤ビーム10、20の重量が変化)するため、天秤ビーム10、20のモーメントが変わり、その重量変化分だけ駆動コイル13、23も変化することになる(図1参照)。しかも、天秤ビーム10、20の重さや伸びは、サンプル側やリファレンス側で個々に変わるため、サンプル側の天秤ビーム10とリファレンス側の天秤ビーム20とは、トルクの温度依存性(熱膨張による感度)が必ずしも一致しないものとされる。
そのため、本差動型熱天秤装置1では、温度依存により重量変化した天秤ビーム10、20の重量変化分を取り除いて測定したサンプルSの重量データの精度を高めるための図示しない補正手段を有している。
本差動型熱天秤装置1の補正手段は、天秤ビーム10、20の熱膨張に伴う感度変化を独立に温度補正をしてさらにその差を求めるものであり、温度変化したときの天秤ビーム10、20(図1参照)の重量(μg)を記録して温度(℃)に対する天秤ビーム10、20の重量の関係を近似式(図2参照)として算出し、その近似式から熱膨張による重量変化分を計算し(第一の補正工程)、サンプル側の天秤ビーム10およびリファレンス側の天秤ビーム20のそれぞれの重量データを補正(第二の補正工程、図3参照)する第一補正手段と、前記補正した重量データ同士を差し引きしてベースライン及び示差信号を求める(第三の補正工程)第二補正手段とからなる。
次に、このように構成される第一及び第二補正手段による熱膨張補正方法について図2乃至図5などを用いて詳細に説明する。
図2は、サンプル側及びリファレンス側の一方を示したものであり、差動型熱天秤装置1の加熱炉2、3を温度変化させた場合において、温度(℃)と天秤ビーム10、20の重量(μg)との関係を示した重量曲線である。符号Aは容器11(21)を載せないブランク状態の天秤ビーム10(20)の重量曲線を示すグラフ(これを「第一重量曲線A」とする)、符号Bは空の容器11(21)を載せた状態の天秤ビーム10(20)の重量曲線を示すグラフ(これを「第二重量曲線B」とする)、図中点線で示す符号Cは容器11(21)にサンプルS(リファレンス物質R)を収容した状態の天秤ビーム10、20の重量曲線を示すグラフである。
第一の補正工程は、予め、重量変化が無い条件で加熱炉2、3を温度変化させ、サンプル側とリファレンス側の天秤ビーム10、20において、その重量データをそれぞれ独立して計測し、ディジタル値などで記録する。具体的には、天秤ビーム10、20は、容器11、21を載せないブランク状態および空の容器11、21のみを載せた状態など、重量の異なる複数の重量データを記録する。
そして、図2に示すように、これらの重量データから、天秤ビーム10(20)における温度と重量変化との傾向、すなわち温度と天秤ビーム重量の関数をなす近似式を、ブランク状態の場合と空の容器11(21)のみを載せた場合の天秤ビーム10(20)のそれぞれについて求める。このときの近似式をグラフ化したものが近似曲線をなす第一重量曲線Aと第二重量曲線Bとなる。それら近似式より重量変化分を算出しておく。この算出される重量変化分は、例えば所定の補正式を作成しておくことができる。なお、このとき求めた近似式による近似曲線は図2のように右上がりの曲線となる。
そして、図3は第二の補正工程と第三の補正工程とを示した図であり、サンプル側の天秤ビーム10の第二重量曲線Bと、リファレンス側の天秤ビーム20の第二重量曲線Bとを補正した補正重量曲線B´、B´と、補正重量曲線B´、B´の差を示すグラフ(これを「ベースラインD」とする)である。
ここで、ベースラインDとは、重量変化のない条件で求められ、後述するサンプルSとリファレンス物質Rとの重量差をなす「示差信号」とは区別される。なお、図3に示すベースラインDは、そのグラフの傾き(形状)を示すものであって、縦軸の天秤ビーム重量の大きさはこの図に関係するものではない。
図3に示すように、第二の補正工程は、例えばサンプル側とリファレンス側の第二重量曲線B、B(天秤ビーム10、20に空の容器11、21が載っている場合)のそれぞれを、任意の温度、重量信号に対して第一の補正工程で算出した重量変化分(補正式)を用いて補正し、補正重量データ(補正重量曲線B´、B´)が算出される。
次いで、図3に示す第三の補正工程では、上述した補正重量データ(補正重量曲線B´、B´)同士を差し引きし(B´−B´)、ベースラインDが算出される。
このように、第一〜第三の補正工程を行うことで、ドリフト(天秤ビーム10、20の熱膨張が主成分をなすノイズ等)を取り除くことができる。したがって、ベースラインDは図3に示すように略水平な形状となる。
次に、図4及び図5などを参照して、サンプルSを測定したときの差動型熱天秤装置1の熱膨張補正方法について説明する。
図4に示す符号Eのグラフは、重量変化するサンプルSを容器11に収容したときのサンプル側の天秤ビーム10において、温度(℃)と天秤ビーム10の重量(μg)との関係を示すサンプル重量曲線である。このサンプル重量曲線Eは、温度の上昇にしたがって天秤ビーム重量が上下に変動している。なお、図4に示す第一重量曲線A、第二重量曲線B、サンプルSのグラフCは図2などで説明したものと同様であるためここでは詳しい説明は省略する。
図4、図5に示すように、サンプル側の天秤ビーム10において、サンプル重量曲線Eは、任意の意の温度、重量信号に対して第一の補正工程で算出した重量変化分(補正式)を用いて補正し、サンプル補正重量データ(サンプル補正重量曲線E´)として算出される(第二の補正工程)。
また、リファレンス側では、とくに図示しないが、図4及び図5に示すサンプル重量曲線Eとほぼ同じようにリファレンス重量曲線Eにおいてリファレンス補正重量曲線E´が算定されることになる。
そして、第三の補正工程において、サンプル側のデータ(サンプル補正重量曲線E´)からリファレンス側のデータ(リファレンス補正重量曲線E´)を差し引くことで示差信号が算出される。この示差信号が、測定したサンプルSの正確な重量データとされる。
上述のように本実施の形態による差動型熱天秤装置及びこれを用いた熱膨張補正方法では、サンプル側とリファレンス側とのそれぞれで天秤ビーム10、20及び容器11、21の熱膨張による重量変化分、すなわちドリフトを取り除くことができるうえ、サンプルSとリファレンス物質Rの各々について熱膨張による重量変化分を取り除くことができることから、正確な重量データ(示差信号)を求めることができる。そのため、容器11、21の種類やサンプルSの重量が異なるときでも、任意の温度、重量信号に対して適切な天秤ビーム10、20の感度を求めることができる補正を行うことで、温度変化による天秤ビーム10、20の重量変化量が正確になり、ドリフトの小さい重量データを得ることができる。
以上、本発明による差動型熱天秤装置及びこれを用いた熱膨張補正方法の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態の重量曲線A、B、C、Eなどは一例であって、この曲線形状に限定されるものではない。
また、差動型熱天秤装置1の天秤ビーム10、20、容器11、21、位置検出部12、22、位置制御部30などの形状、取付け位置その他の構成は、本実施の形態に限定されることはなく、任意に設定することができる。
本発明の実施の形態による差動型熱天秤装置の全体概要を説明する図である。 温度変化させたときの天秤ビームの重量曲線を示す図である。 天秤ビームにおける補正重量曲線とベースラインを示す図である。 サンプル重量曲線を説明する図である。 サンプル重量曲線における熱膨張補正を説明する図である。
符号の説明
1 差動型熱天秤装置
2、3 加熱炉
10、20 天秤ビーム
11、21 容器
12、22 位置検出部
13、23 駆動コイル
30 位置制御部
S サンプル
R リファレンス物質


Claims (3)

  1. サンプル側及びリファレンス側のそれぞれに天秤ビームが設けられ、該天秤ビームの各々の先端にサンプル又はリファレンス物質を収容する容器を載せ、前記天秤ビームの前記サンプル側とリファレンス側との重量差を測定する差動型熱天秤装置であって、
    前記サンプル側及びリファレンス側のそれぞれの天秤ビームにおける熱膨張に伴う重量変化分を計算し、前記天秤ビーム毎に測定したそれぞれの重量データを補正する第一補正手段と、
    前記補正したサンプル側及びリファレンス側の前記重量データ同士の差を算出する第二補正手段と、
    を有することを特徴とする差動型熱天秤装置。
  2. 前記第一補正手段では、前記容器を載せた天秤ビームと前記容器を載せない天秤ビームとの重量の異なるそれぞれの重量データに基づいて近似式を作成し、前記近似式から前記重量変化分を計算することを特徴とする請求項1に記載の差動型熱天秤装置。
  3. サンプル側及びリファレンス側のそれぞれに天秤ビームが設けられ、該天秤ビームの先端にはサンプル及びリファレンス物質を収容する容器を載せてなる差動型熱天秤装置を使用し、前記サンプル側とリファレンス側との前記天秤ビームの重量を測定する差動型熱天秤装置を用いた熱膨張補正方法であって、
    前記サンプル側及びリファレンス側のそれぞれの天秤ビームにおける熱膨張に伴う重量変化分を計算する工程と、
    前記天秤ビーム毎に測定したそれぞれの重量データを補正する工程と、
    前記補正したサンプル側及びリファレンス側の前記重量データ同士の差を算出する工程と、
    を有していることを特徴とする差動型熱天秤装置を用いた熱膨張補正方法。
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