JP2008054717A - 吸込具およびこれを用いた電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気掃除機用の吸込具において、底面に設けられる走行体を十分な大きさで構成し、走行体の耐久性および走行性を向上させること。
【解決手段】下方に吸込口4を開口させた吸込具1と、吸込口4に臨ませた回転ブラシ8と、回転ブラシ8を回転させる駆動源17とを備え、回転ブラシ8は、合成樹脂や金属からなる回転軸体14と、端部に設けられ駆動源17の動力が伝達される伝達部16とから構成され、伝達部16と駆動源17とはベルト18にて張架され、回転軸体14の外形よりも伝達部16の外形のほうが小さくなるように構成した。従って回転ブラシ8を吸込具1の前方内壁に近接するように配置したとき、回転軸体14より外形の小さい伝達部16を形成でき、回転ブラシ8の端部を収納する空間が広くなり、吸込具1の走行体19を構成する空間を大きく取れ、走行体19の耐久性および走行性を向上できるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気掃除機の吸込具に関するものであり、特に回転ブラシの駆動伝達部に関するものである。
従来、この種の吸込具は、以下に示すものが一般的であった。すなわち、図5に示すように底面に吸込口20を形成した吸込具21と、前記吸込口20に一部を臨ませた回転ブラシ22と、前記吸込具21に収納され、回転ブラシ22を回転させる駆動源23とを備え、前記回転ブラシと、合成樹脂製の回転軸体24と、前記回転軸体24の外周に螺旋状に装着され被清掃面に摺接する摺接片25とから構成し、回転ブラシ22の軸方向端部に、吸込口20に臨ませて柱状体26を固定し、前記柱状体26外周に、複数個の凸部27を形成すると共に、該凸部27を回転軸体24外径より径大で且つ摺接片25の回転軌跡より小径に構成されている。
特開平8−228973号公報
しかしながら上記従来の吸込具の回転ブラシでは、近年壁隅掃除に対する意識が強まり、回転ブラシを吸込具の前方内壁に近接するように配置する構成となっているため、回転ブラシの回転軸体より外形の大きい構成が回転ブラシの軸端部に必要となり、回転ブラシの端部を収納する空間が広くなり、吸込具の底面を被掃除面から保つ走行体を構成する空間が狭くなり、小さなものとなって、走行体の耐久性および走行性が悪くなるという課題があった。
前記従来の課題を解決するために本発明の吸込具は、下方に吸込口を開口させた吸込具と、前記吸込口に臨ませた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる駆動源と、前記吸込具の底面に設けられた走行体とを備え、前記回転ブラシを、合成樹脂や金属からなる回転軸体と、端部に設けられ前記駆動源の動力が伝達される伝達部とから構成し、前記伝達部と前記駆動源とをベルトにて連動し、さらに前記伝達部の外形を前記回転軸体の外形よりも小さくし、相対的に、前記走行体の設置空間および走行体そのものを、大きく構成したものである。
上記発明によれば回転ブラシを吸込具の前方内壁に近接するように配置したときに、回転ブラシの回転軸体より外形の小さい伝達部が構成され、回転ブラシの端部を収納するための必要空間が狭くてすみ、吸込具の底面を被掃除面から保つ走行体を構成する空間が、相対的に大きく取れるため、走行体の大きさを大きくすることが可能になり、これに伴って走行体の耐久性および走行性を向上することができるようになる。
本発明の吸込具は、底面を被掃除面から保つ走行体を設置するための空間が広く取れるようになり、走行体の大きさを確保でき、走行体の耐久性および走行性を向上することができる。
第1の発明は、下方に吸込口を開口させた吸込具と、前記吸込口に臨ませた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる駆動源と、前記吸込具の底面に設けられた走行体とを備え、前記回転ブラシを、合成樹脂や金属からなる回転軸体と、端部に設けられ前記駆動源の動力が伝達される伝達部とから構成し、前記伝達部と前記駆動源とをベルトにて連動し、さらに前記伝達部の外形を前記回転軸体の外形よりも小さくし、相対的に、前記走行体の設置空間および走行体そのものを、大きく構成したものである。
そして、回転ブラシを吸込具の前方内壁に近接するように配置したときに、回転ブラシの回転軸体より外形の小さい伝達部が構成され、回転ブラシの端部を収納する空間を狭くでき、吸込具の底面を被掃除面から保つ走行体を構成する空間を大きく取れるため、走行体の耐久性および走行性を向上することができる。
第2の発明は、下方に吸込口を開口させた吸込具と、前記吸込口に臨ませた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる駆動源と、前記吸込具の底面に設けられた走行体とを備え、前記回転ブラシを、合成樹脂や金属からなる回転軸体と、端部に設けられ前記駆動源の動力が伝達される伝達部とから構成し、前記伝達部と前記駆動源との間に中間伝達部を設け、前記伝達部と前記中間伝達部、前記中間伝達部と前記駆動源とを各々ベルトにて連動し、さらに前記伝達部の外形を前記回転軸体の外形よりも小さくし、相対的に、前記走行体の設置空間および走行体そのものを、大きく構成したものである。
そして、回転ブラシを吸込具の前方内壁に近接するように配置したときに、回転ブラシの回転軸体より外形の小さい伝達部が構成され、回転ブラシの端部を収納する空間を狭くでき、吸込具の底面を被掃除面から保つ走行体を構成する空間を大きく取れるため、走行体の耐久性および走行性を向上することができる。
第3の発明は、下方に吸込口を開口させた吸込具と、前記吸込口に臨ませた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる駆動源と、前記吸込具の底面に設けられた走行体とを備え、前記回転ブラシを、合成樹脂や金属からなる回転軸体と、端部に設けられ前記駆動源の動力が伝達される伝達部とから構成し、前記駆動源の後方に中間伝達部を設け、前記伝達部と前記中間伝達部、前記中間伝達部と前記駆動源とを各々ベルトにて連動し、さらに前記伝達部の外形を前記回転軸体の外形よりも小さくし、相対的に、前記走行体の設置空間および走行体そのものを、大きく構成したものである。
そして、回転ブラシを吸込具の前方内壁に近接するように配置したときに、回転ブラシの回転軸体より外形の小さい伝達部が構成され、回転ブラシの端部を収納する空間を狭くでき、吸込具の底面を被掃除面から保つ走行体を構成する空間を大きく取れるため、走行体の耐久性および走行性を向上することができる。また、中間伝達部と伝達部との距離が大きいために回転ブラシを取り外すときに、回転ブラシが吸込具の底面から取り出しやすくなりメンテナンス性に優れるものである。
第4の発明は、駆動源から中間伝達部の距離よりも、伝達部から中間伝達部の距離のほうが長くなるように配置し、前記中間伝達部の回転中心の位置が、前記駆動源の回転中心の位置よりも上方になるように構成したものである。
そして、回転ブラシを吸込具の前方内壁に近接するように配置したときに、回転ブラシの回転軸体より外形の小さい伝達部が構成され、回転ブラシの端部を収納する空間を狭くでき、吸込具の底面を被掃除面から保つ走行体を構成する空間を大きく取れるため、走行体の耐久性および走行性を向上することができる。また、中間伝達部と伝達部との距離が大きいために回転ブラシを取り外すときに、回転ブラシが吸込具の底面から取り出しやすくなりメンテナンス性に優れるものである。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つに記載の吸込具を用いた電気掃除機としたものである。
そして、走行体の耐久性および走行性を向上した吸込具を備えた電気掃除機が実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態の吸込具を示す端部断面図、図4は同吸込具を装着した電気掃除機の全体斜視図である。
図1、図4において、1は吸込具であり、吸込具1の上側面を形成する上部材2と、下面を形成する下部材3を上下に合わせて構成している。下部材3の底面には下方開口の吸込口4が設けられている。
吸込具1の略中央後方部に設けられたパイプ5は、上部材2と下部材3に挟持されて上下に回動自在に設けられたアーム6と、アーム6の後方端面部に左右回動自在に設けられた接続パイプ7とから構成されており、パイプ5の内部は中空上に構成され、吸込口4と連通している。
接続パイプ7の後方には電動送風機13を内部に配置した負圧を発生する電気掃除機12に、接続口11を介して接続されるホース10と、ホース10を介して接続される延長管9を通じて接続されている。
吸込口4に一部臨ませて回転自在に保持されている回転ブラシ8と、回転ブラシ8の中央部分にあたる部分を樹脂、もしくは金属で形成された回転軸体14と、回転軸体14の外周周囲に略らせん状になるように配設された被掃除面上の塵埃をかき取る塵埃除去体15が設けられている。回転軸体14の左右両端部のうちどちらか一方に設けられ、回転ブラシ8を軸支する構造体を有し、回転ブラシ8に動力を伝達する構造を有し、回転軸体14の外形よりも伝達する構造部の外形のほうが小さくなるようにしたギアなどで構成された伝達部16が設けられている。
吸込具1の後方部分には回転ブラシ8を回転させるモーターやタービンなどで構成された駆動源17を備え、回転ブラシ8の伝達部16と起動源17とはベルト18にて張架されている。
吸込具1の底面には回転自在に軸支されたローラー体19が複数個設けられている。また、回転ブラシ8の塵埃除去体15の回転直径は吸込具1の前方内壁際までくる位置で保持されている。
次に動作、作用について説明すると、回転ブラシ8を吸込具1の前方内壁に近接するように配置したときに、回転ブラシ8の回転軸体14より外形の小さい伝達部16が構成され、回転ブラシ8の端部を収納する空間が広くなり、吸込具1の底面を被掃除面から保つ走行体19を構成する空間を大きく取れるため、走行体19の耐久性および走行性を向上することができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の第2の実施の形態の吸込具を示す端部断面図である。
本実施の形態において、実施の形態1と異なる点は回転ブラシ8の伝達部16と駆動源17との間に設けた中間伝達部20が設けてある。伝達部16と中間伝達部20、中間伝達部20と駆動源17とを各々ベルト18にて張架してある。
また、駆動源17から中間伝達部20の距離よりも、伝達部16から中間伝達部20の距離のほうが長くなるように配置し、かつ駆動源17の回転中心より中間伝達部20の回転中心が上になるように構成を有する。
なお、実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
次に動作、作用を説明すると、回転ブラシ8を吸込具1の前方内壁に近接するように配置したときに、回転ブラシ8の回転軸体14より外形の小さい伝達部16が構成され、回転ブラシ8の端部を収納する空間が広くなり、吸込具1の底面を被掃除面から保つ走行体を構成する空間を大きく取れるため、走行体19の耐久性および走行性を向上することができる。また、中間伝達部20と伝達部16との距離が大きいために回転ブラシ8を取り外すときに、回転ブラシ8が吸込具1の底面から取り出しやすくなりメンテナンス性に優れるものである。また、中間伝達部20を配置したことにより、回転ブラシ8の減速比率を調整しやすく、回転ブラシ8のトルクを向上することができ、集塵能力を向上することができるものである。
(実施の形態3)
図3は本発明の第3の実施の形態の吸込具を示す端部断面図である。
本実施の形態において、実施の形態1、実施の形態2と異なる点は駆動源17の後方に設けた中間伝達部20と、伝達部16と中間伝達部20、中間伝達部20と駆動源17とを各々ベルト18にて張架したものである。
なお、実施の形態1、実施の形態2と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
次に動作、作用を説明すると、回転ブラシ8を吸込具1の前方内壁に近接するように配置したときに、回転ブラシ8の回転軸体14より外形の小さい伝達部16が構成され、回転ブラシ8の端部を収納する空間が広くなり、吸込具1の底面を被掃除面から保つ走行体19を構成する空間を大きく取れるため、走行体19の耐久性および走行性を向上することができる。また、中間伝達部20と伝達部16との距離が大きいために回転ブラシ8を取り外すときに、回転ブラシ8が吸込具1の底面から取り出しやすくなりメンテナンス性に優れるものであるまた、中間伝達部20を配置したことにより、回転ブラシ8の減速比率を調整しやすく、回転ブラシ8のトルクを向上することができ、集塵能力を向上することができるものである。
以上のように、本発明にかかる吸込具は、吸込具の底面を被掃除面から保つ走行体を構成する空間を大きくでき、これに伴って走行体自身の大きさも大きくでき、走行体の耐久性および走行性を向上できるようになり、幅広く、電気掃除機に用いることができる。
本発明の実施の形態1における吸込具の端部断面図 本発明の実施の形態2における吸込具の端部断面図 本発明の実施の形態3における吸込具の端部断面図 本発明の実施の形態1〜3における吸込具を用いた電気掃除機の全体斜視図 従来の吸込具の端部断面図
符号の説明
1 吸込具
4 吸込口
8 回転ブラシ
14 回転軸体
16 伝達部
17 駆動源
18 ベルト
19 走行体

Claims (5)

  1. 下方に吸込口を開口させた吸込具と、前記吸込口に臨ませた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる駆動源と、前記吸込具の底面に設けられた走行体とを備え、前記回転ブラシを、合成樹脂や金属からなる回転軸体と、端部に設けられ前記駆動源の動力が伝達される伝達部とから構成し、前記伝達部と前記駆動源とをベルトにて連動し、さらに前記伝達部の外形を前記回転軸体の外形よりも小さくし、相対的に、前記走行体の設置空間および走行体そのものを、大きく構成した吸込具。
  2. 下方に吸込口を開口させた吸込具と、前記吸込口に臨ませた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる駆動源と、前記吸込具の底面に設けられた走行体とを備え、前記回転ブラシを、合成樹脂や金属からなる回転軸体と、端部に設けられ前記駆動源の動力が伝達される伝達部とから構成し、前記伝達部と前記駆動源との間に中間伝達部を設け、前記伝達部と前記中間伝達部、前記中間伝達部と前記駆動源とを各々ベルトにて連動し、さらに前記伝達部の外形を前記回転軸体の外形よりも小さくし、相対的に、前記走行体の設置空間および走行体そのものを、大きく構成した吸込具。
  3. 下方に吸込口を開口させた吸込具と、前記吸込口に臨ませた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる駆動源と、前記吸込具の底面に設けられた走行体とを備え、前記回転ブラシを、合成樹脂や金属からなる回転軸体と、端部に設けられ前記駆動源の動力が伝達される伝達部とから構成し、前記駆動源の後方に中間伝達部を設け、前記伝達部と前記中間伝達部、前記中間伝達部と前記駆動源とを各々ベルトにて連動し、さらに前記伝達部の外形を前記回転軸体の外形よりも小さくし、相対的に、前記走行体の設置空間および走行体そのものを、大きく構成した吸込具。
  4. 駆動源から中間伝達部の距離よりも、伝達部から中間伝達部の距離のほうが長くなるように配置し、前記中間伝達部の回転中心の位置が、前記駆動源の回転中心の位置よりも上方になるように構成した請求項2または3に記載の吸込具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸込具を用いた電気掃除機。
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