JP2008054116A - D/a変換器及びd/a変換システム - Google Patents
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Abstract
【課題】D/A変換器を構成するトランジスタの特性にばらつきがあるような場合であっても、適切な出力信号を出力することが可能なD/A変換器及びD/A変換システムを提供する。
【解決手段】高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続され、1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続され、1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、D/A変換器(デジタル/アナログ変換器)及びD/A変換器を備えたD/A変換システムに関するものであり、特に集積回路内に構成するのに好適なD/A変換器に関するものである。
従来、集積回路内に搭載されるD/A変換器としては、電圧型、電荷型、電流型等のD/A変換器が一般的に用いられている。電圧型のD/A変換器では、二つの基準電圧間に分圧用の多数の抵抗を直列に接続したものを用意し、入力されるデジタル信号に対応したノードを選択し、そのノードでの分圧電圧を出力するようになっている。電荷型のD/A変換器では、分解能に応じた数だけのコンデンサを用意し、入力されるデジタル信号に対応した数のコンデンサを選択し、それらを加算した容量値で基準電圧を分配して出力するようになっている。また、電流型のD/A変換器では、分解能に応じた数だけの定電流源を用意し、入力のデジタル信号に対応した数の定電流源を選択し、それらを加算して出力するか若しくはその加算電流を負荷抵抗に流して電圧に変換して出力するようになっている。
ところで、上述した電流型のD/A変換器においては、分解能に応じた数の定電流源が必要となるため、分解能の増大に伴い回路規模が大型化するという問題がある。例えば、分解能が10ビットのD/A変換器を構成する場合には、2^10=1024段階の電流値を具現化する必要があるため、1024個の定電流源が必要となる。そのため、従来、電流型のD/A変換器として、同一の定電流を生成すべく一律に重みづけされた多数の上位電流セルと、上位電流セルに対して2のベキ数分の1の電流を生成すべく重みづけされた下位電流セルを用いて構成することで、回路規模の縮小化を図った技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上述した特許文献1の技術では、各々の定電流源が所定の電流を精度良く出力することが前提となっているが、実際にはこれを妨げるさまざまな要因が存在している。例えば、各定電流源(電流セル)に電力を供給する電源ラインの配線抵抗による電圧降下や、外部環境の温度等の影響により、各定電流源が出力する電流にばらつきが生じる可能性がある。また、集積回路の製造技術の進歩によりさらなる微細化が進めば、トランジスタの高集積化や低消費電力化を図れる反面、個々のトランジスタの特性のばらつきが顕著となる。このばらつきを防ぐためには、各トランジスタのサイズを大きくする必要があるが、サイズの増大に伴い消費電力も増加するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、D/A変換器を構成するトランジスタの特性にばらつきがあるような場合であっても、適切な出力信号を出力することが可能なD/A変換器及びD/A変換システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、デジタルの入力信号を当該入力信号に対応したアナログの出力信号に変換するD/A変換器であって、高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続され、1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記トランジスタ群に含まれる各トランジスタのゲート端子は、互いに独立した状態で設けられていることを特徴としている。
また、請求項3にかかる発明は、高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続された1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、を備えるD/A変換器と、前記D/A変換器の出力端から出力された出力信号の電圧値に基づいて、外部からの入力信号に対応するゲート信号を前記D/A変換器に含まれたトランジスタに個別に出力する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項4にかかる発明は、請求項3にかかる発明において、前記トランジスタのオン/オフ状態の組み合わせを示した設定情報と、各オン/オフ状態に応じて前記D/A変換器から出力される出力信号の電圧値と、を対応付けた出力制御情報を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された出力制御情報に基づいて、外部からの入力信号に対応するゲート信号を前記D/A変換器に含まれたトランジスタに出力することを特徴としている。
また、請求項5にかかる発明は、高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続された1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、を備えるD/A変換器と、前記D/A変換器の出力端から出力される出力信号の電圧値のうち、所定の電圧値に対応する各トランジスタのオン/オフ状態の組み合わせを示した出力制御情報を生成する制御手段と、前記生成された出力制御情報に基づいて、外部からの入力信号に対応するゲート信号を前記D/A変換器に含まれたトランジスタに出力するデコーダと、を備えたことを特徴としている。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5にかかる発明において、前記D/A変換器から出力される出力信号のダイナミックレンジに基づいて、当該ダイナミックレンジを複数に分割した各電圧値に対応する前記出力制御情報を生成することを特徴としている。
また、請求項7にかかる発明は、請求項5にかかる発明において、前記制御手段は、前記D/A変換器から出力される出力信号のうち、微分非直線性誤差が所定値以下となる複数の電圧値を選定し、当該選定された各電圧値に対応する前記出力制御情報を生成することを特徴としている。
また、請求項8にかかる発明は、請求項5にかかる発明において、前記制御手段は、前記D/A変換器から出力される出力信号のうち、複数の電圧値を前記D/A変換器の消費電流に基づいて選定し、当該選定された各電圧値に対応する前記出力制御情報を生成することを特徴としている。
また、請求項9にかかる発明は、請求項5にかかる発明において、前記制御手段は、前記D/A変換器から出力される出力信号のうち、複数の電圧値を前記D/A変換器の変換速度に基づいて選定し、当該選定された各電圧値に対応する前記出力制御情報を生成することを特徴としている。
また、請求項10にかかる発明は、請求項5〜9の何れか一項にかかる発明において、前記制御手段は、前記出力制御情報を所定のタイミング毎に生成することを特徴としている。
請求項1にかかる発明によれば、高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続され、1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、を備えたことにより、各トランジスタのオン/オフ状態の組み合わせにより取り得る出力信号のうち、使用時の状況下において適切な出力結果が得られるオン/オフ状態を各トランジスタに個別に設定できるため、D/A変換器を構成するトランジスタの特性にばらつきがあるような場合であっても、適切な出力信号を出力することができ、集積回路の微細化の恩恵を享受することができるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、トランジスタ群に含まれる各トランジスタのゲート端子は、互いに独立した状態で構成されていることにより、各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号を各トランジスタに個別に入力することができるため、各トランジスタを個別に制御できるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続され、1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、を備えたD/A変換器から出力される出力信号の電圧値に基づいて、トランジスタに前記ゲート信号を出力するため、各トランジスタのオン/オフ状態の組み合わせにより取り得る出力信号のうち、使用時の状況下において適切な出力結果が得られるオン/オフ状態を各トランジスタに個別に設定できるため、D/A変換器を構成するトランジスタの特性にばらつきがあるような場合であっても、適切な出力信号を出力することができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、記憶手段に記憶されたトランジスタのオン/オフ状態の組み合わせを示した設定情報と、各オン/オフ状態の組み合わせに応じて前記D/A変換器から出力される出力信号の電圧値と、を対応付けた出力制御情報に基づいてゲート信号を出力するため、外部から指示される電圧値に応じた設定情報を出力制御情報から読み出し、各トランジスタに設定することができるため、外部から指示される電圧値に応じた出力信号を効率よく出力することができるという効果を奏する。
また、請求項5にかかる発明によれば、高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続され、1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、を備えたD/A変換器から出力される出力信号のうち、所定の電圧値に対応する前記トランジスタのオン/オフ状態と、を対応付けた出力制御情報を生成し、この生成された出力制御情報に基づいて、外部からの指示信号により指示された値に対応するオン/オフ状態を設定するゲート信号をデコーダが出力することにより、各トランジスタのオン/オフ状態の組み合わせにより取り得る出力信号のうち、使用時の状況下において適切な出力結果が得られるオン/オフ状態を各トランジスタに個別に設定できるため、D/A変換器を構成するトランジスタの特性にばらつきがあるような場合であっても、適切な出力信号を出力することができるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、制御手段は、D/A変換器から出力される出力信号のダイナミックレンジに基づいて、当該ダイナミックレンジを複数に分割した各電圧値に対応する前記複数のトランジスタのオン/オフ状態を示した出力制御情報を生成することにより、D/A変換器から出力される出力信号のダイナミックレンジに応じた複数のオン/オフ状態をデコーダに設定できるため、広いダイナミックレンジを確保したD/A変換システムを構成できるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、制御手段は、D/A変換器から出力される出力信号のうち、微分非直線性誤差が所定値以下となる複数の電圧値を選定し、当該選定された各電圧値に対応する各トランジスタのオン/オフ状態を示した前記出力制御情報を生成することにより、微分非直線性誤差(DNL;Differential Non Linearity)特性に優れたトランジスタのオン/オフ状態をデコーダに設定できるため、DNL特性に優れたD/A変換システムを構成できるという効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、制御手段は、D/A変換器から出力される出力信号のうち、複数の電圧値を前記D/A変換器の消費電流に基づいて選定し、当該選定された各電圧値に対応する各トランジスタのオン/オフ状態を示した出力制御情報を生成することにより、消費電流に応じた複数のオン/オフ状態をデコーダに設定できるため、D/A変換システムの消費電流を抑えることができるという効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、制御手段は、前記D/A変換器から出力される出力信号のうち、複数の電圧値を前記D/A変換器の変換速度に基づいて選定し、当該選定された各電圧値に対応する各トランジスタのオン/オフ状態を示した出力制御情報を生成することにより、変換速度に応じた複数のオン/オフ状態をデコーダに設定できるため、D/A変換システムの変換速度を向上させることができるという効果を奏する。
また、請求項10にかかる発明によれば、制御手段は、出力制御情報を所定のタイミング毎に生成することにより、使用時の電源電圧や環境温度等の影響によりトランジスタの特性に変化が生じたような場合であっても、出力制御情報をデコーダに再設定することができるため、適切な出力信号を出力することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されないものとする。
[第1の実施形態]
まず、図1を参照して、本発明にかかるD/A変換器10の構成を説明する。
図1は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いて構成したD/A変換器10の回路図である。図1に示すように、D/A変換器10は、i個(iは自然数)のPMOS(P-channel Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタP1〜Piが並列に接続されたトランジスタ群11(以下、PMOSトランジスタ群11という)と、j個(jは自然数)のNMOS(N-channel Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタN1〜Njが並列に接続されたトランジスタ群12(以下、NMOSトランジスタ群12という)と、を備え、これらトランジスタ群が電圧値VDDを印加する高電位給電点13と低電位給電点14(グランド)との間に多段に接続された状態で構成されている。
まず、図1を参照して、本発明にかかるD/A変換器10の構成を説明する。
図1は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いて構成したD/A変換器10の回路図である。図1に示すように、D/A変換器10は、i個(iは自然数)のPMOS(P-channel Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタP1〜Piが並列に接続されたトランジスタ群11(以下、PMOSトランジスタ群11という)と、j個(jは自然数)のNMOS(N-channel Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタN1〜Njが並列に接続されたトランジスタ群12(以下、NMOSトランジスタ群12という)と、を備え、これらトランジスタ群が電圧値VDDを印加する高電位給電点13と低電位給電点14(グランド)との間に多段に接続された状態で構成されている。
PMOSトランジスタ群11とNMOSトランジスタ群12との間の接続位置には、電圧値Voutの出力信号を出力する出力端15が設けられている。また、トランジスタ群に含まれた各トランジスタのゲート端子Gは、外部から入力されるトランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタに個別に入力可能な状態、即ち、互いに独立した状態で設けられている。このゲート端子Gに外部からデジタル信号であるゲート信号を入力することで、各トランジスタを個別にオン/オフ制御することが可能となっている。
図2−1、図2−2は、PMOSトランジスタ群11に含まれたトランジスタのうち何れかのトランジスタがオン状態で、且つNMOSトランジスタ群12に含まれたトランジスタのうち何れかのトランジスタがオン状態である場合の等価回路を示した図である。
図2−1は、両トランジスタ群に含まれるトランジスタが、線形領域で動作している場合の等価回路を示している。ここで、抵抗RPは、PMOSトランジスタ群11においてオン状態にあるトランジスタのソース−ドレイン間抵抗を示しており、抵抗RNは、NMOSトランジスタ群12においてオン状態にあるトランジスタのソース−ドレイン間抵抗を示している。このとき出力端15から出力される出力信号の電圧値(Vout)は、抵抗RP及びRNの抵抗分圧比により定まるため、Vout=(RN/(RP+RN))×VDDの関係式で表されることになる。
図2−2は、PMOSトランジスタ群11に含まれたトランジスタが飽和領域で、且つNMOSトランジスタ群12に含まれたトランジスタが線形領域で動作している場合の等価回路を示している。これは例えば、PMOSトランジスタ群11に含まれたトランジスタのうち、一のトランジスタだけがオンとなり、NMOSトランジスタ群12に含まれる全てのトランジスタがオンとなった場合に起こり得る状態である。このとき出力端15から出力される出力信号のVoutは、上記した抵抗RP及びRNの抵抗分圧比と、飽和領域にあるトランジスタに流れるドレイン電流Iとの作用により、Vout=(RN/(RP+RN))×VDD+RP×(RN/(RP+RN))×Iの関係式で表される。
また、PMOSトランジスタ群11に含まれたトランジスタのうち何れかがオンであり、且つNMOSトランジスタ群12に含まれたトランジスタ全てがオフの場合には、Voutの値はVDDと等しくなる。さらに、PMOSトランジスタ群11に含まれたトランジスタ全てがオフであり、且つNMOSトランジスタ群12に含まれたトランジスタのうち何れかがオンである場合には、Voutの値は0となる。なお、PMOSトランジスタ群11及びNMOSトランジスタ群12の全てのトランジスタがオフ状態にある場合には、Voutの値は不定となるため、この状態で動作されることはないものとする。
このように、D/A変換器10の出力端15から出力されるVoutの値は、オン状態(又はオフ状態)とするトランジスタの組み合わせにより変化させることができる。即ち、外部から入力するゲート信号により、オン状態とするトランジスタの組み合わせを変えることで、Voutとして出力されるアナログの出力電圧を変化させることができるようになっている。
上記の構成により、各トランジスタのオン/オフ状態の組み合わせにより取り得る出力信号のうち、使用時の状況下において適切な出力結果を得られるオン/オフ状態を各トランジスタに個別に設定できるため、D/A変換器10を構成するトランジスタの特性にばらつきがあるような場合であっても、適切な出力信号を出力できるという効果を奏する。
なお、各トランジスタ群に含まれるトランジスタの数(i、j)は、本実施形態に限定されず、1以上であれば特に問わないものとするが、トランジスタの数を増やすほど、オン/オフ状態とするトランジスタの組み合わせが増えるため、Voutの取り得る値が増えることは言うまでもない。
また、D/A変換器10の態様は図1の例に限定されず、例えば、図3−1、図3−2に示す態様としてもよい。ここで、図3−1は、図1のグランドの代わりに、高電位給電点13が印加する電圧「VDD」よりも低い電圧「−VDD」を印加する低電位給電点14を設けた態様となっている。また、図3−2は、NMOSトランジスタN4〜N6を並列に接続したNMOSトランジスタ群16を、図1のPMOSトランジスタ群11とNMOSトランジスタ群12との間に接続した態様となっており、各トランジスタ群間の接続位置に、出力端151、152が設けられている。
以下、図4を参照して、上述したD/A変換器10を備えたD/A変換システム100について説明する。図4は、D/A変換システム100の構成を示したブロック図である。同図に示すように、本実施形態のD/A変換システム100は、D/A変換器10、A/D変換器20及び制御装置30を備えている。
D/A変換器10は、上述した本発明にかかるD/A変換器と同様のものであって、制御装置30から入力されるゲート信号により、D/A変換器10に含まれた各トランジスタのオン/オフが個別に制御されるようになっている。また、D/A変換器10に含まれた各トランジスタのオン/オフの状態に応じた出力信号は、出力端15から出力されるようになっている。
A/D変換器20は、D/A変換器10から出力されたアナログの出力信号(Vout)を取り込み、デジタル値へと変換した後、この変換したデジタル出力信号を制御装置30に出力する。
制御装置30は、外部からデジタル入力信号を受け付けると、D/A変換器10のトランジスタにゲート信号を個別に出力することで、D/A変換器10に含まれた各トランジスタのオン/オフ状態を個別に制御する。そして、制御装置30は、A/D変換器20から入力されるデジタル信号の値と、外部から入力されたデジタル入力信号の値とを比較し、両値が同等となるまでD/A変換器10に含まれた各トランジスタのオン/オフ状態を変更するフィードバック制御を行う。
次に、以上のように構成されたD/A変換システム100の動作について説明する。図5は、制御装置30が行う出力制御処理の手順を示すフローチャートである。
まず、制御装置30は、外部からデジタル入力信号が入力されたか否かを判定し、デジタル入力信号が入力されたと判定すると(ステップS11;Yes)、D/A変換器10に含まれたトランジスタに対して個別にゲート信号を出力することで、各トランジスタをオン/オフ制御し、所定の組み合わせに設定する(ステップS12)。
次いで、制御装置30は、A/D変換器20から入力されたデジタル出力信号の値と、外部から入力されたデジタル入力信号の値とを比較し(ステップS13)、両値が一致するか否かを判定する(ステップS14)。ここで、両値が一致しないと判定した場合(ステップS14;No)、制御装置30は、ステップS12の処理へと再び戻り、D/A変換器10に含まれた各トランジスタを前回とは異なる組み合わせでオン/オフ制御する。
一方、ステップS14において、両値が一致すると判定した場合には(ステップS14;Yes)、D/A変換器10の各トランジスタに設定された現在のオン/オフ状態が維持され、本処理は終了する。
このように、本実施形態のD/A変換システム100によれば、各トランジスタのオン/オフ状態の組み合わせにより取り得る出力信号のうち、使用時の状況下において適切な出力結果を得られるオン/オフ状態を各トランジスタに個別に設定できるため、D/A変換器10を構成するトランジスタの特性にばらつきがあるような場合であっても、適切な出力信号を出力できるという効果を奏する。
なお、本実施形態では、制御装置30は、A/D変換器20を介して、D/A変換器10の出力信号を取得する態様としたが、これに限らず、D/A変換器10からアナログの出力信号を直接取得する態様としてもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明にかかるD/A変換システム100の第2の実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を用い、それらの説明は適宜省略する。
次に、本発明にかかるD/A変換システム100の第2の実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を用い、それらの説明は適宜省略する。
図6は、本実施形態のD/A変換システム100の構成を示したブロック図である。同図に示すように、D/A変換システム100は、D/A変換器10、A/D変換器20、制御装置40及び記憶装置50を備えている。
制御装置40は、外部からデジタル入力信号を受け付けると、記憶装置50に予め記憶された後述する出力制御情報51を参照し、入力されたデジタル入力信号の値に対応するD/A変換器10に含まれた各トランジスタのオン/オフ状態を示した設定情報を読み出す。そして、制御装置40は、読み出した設定情報に対応するゲート信号をD/A変換器10に含まれたトランジスタに個別に出力する。
記憶装置50は、ハードディスク等の不揮発性の記憶媒体で構成され、出力制御情報51を予め記憶している。この出力制御情報51には、D/A変換器10に含まれた各トランジスタのオン/オフ状態の組み合わせを示した設定情報と、各オン/オフ状態の設定時において、D/A変換器10から出力される出力信号の電圧値(Vout)と、が対応付けて登録されており、制御装置40から読み出し(Read)及び書き込み(Write)可能な状態で管理されている。
なお、本実施形態では、D/A変換器10の動作時(D/A変換時)において、A/D変換器20は動作しないものとするが、これに限らず、上述した第1の実施形態と同様、A/D変換器20から出力されるデジタル出力信号の値に基づいて、フィードバック制御を行う態様としてもよい。
次に、以上のように構成されたD/A変換システム100の動作について説明する。図7は、制御装置40が行う出力制御処理の手順を示すフローチャートである。
まず、制御装置40は、外部からデジタル入力信号が入力されたか否かを判定し、デジタル入力信号が入力されたと判定すると(ステップS21;Yes)、記憶装置50に記憶された出力制御情報51を参照し、デジタル入力信号の値に対応する設定情報を出力制御情報51から読み出す(ステップS22)。
次いで、制御装置40は、ステップS22で読み出した設定情報で示されたオン/オフ状態を実現させるゲート信号を、D/A変換器10の該当するトランジスタに個別に出力し(ステップS23)、本処理は終了する。
このように、本実施形態のD/A変換システム100によれば、外部から指示される電圧値に応じた設定情報を出力制御情報から読み出し、各トランジスタに設定することができるため、外部から指示される電圧値に応じた出力信号を効率よく出力することができるという効果を奏する。
なお、本実施形態では、記憶装置50を制御装置40とは別体とした構成を例示したが、これに限らず、制御装置40と記憶装置50とを一体的に構成する態様としてもよい。また、出力制御情報をインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、制御装置40が、このコンピュータからネットワーク経由でダウンロードする態様としてもよい。
[第3の実施形態]
次に、本発明にかかるD/A変換システム100の第3の実施形態について、図8〜図12を参照して説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を用い、それらの説明は適宜省略する。
次に、本発明にかかるD/A変換システム100の第3の実施形態について、図8〜図12を参照して説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を用い、それらの説明は適宜省略する。
図8は、本実施形態のD/A変換システム100の構成を示したブロック図である。同図に示すように、D/A変換システム100は、D/A変換器10、A/D変換器20、制御装置60及びデコーダ70を備えている。
制御装置60は、D/A変換器10に含まれた各トランジスタの全てのオン/オフ状態の組み合わせを示した設定情報と、各オン/オフ状態の設定時にD/A変換器10から出力される出力信号の電圧値(Vout)と、を取得し、図示しない記憶手段(例えば、図6の記憶装置50)に記憶させる。そして、制御装置60は、各オン/オフ状態の設定時においてD/A変換器の出力端から出力される出力信号のうち、所定の電圧値(Vout)に対応する設定情報を出力制御情報として生成し、デコーダ70に出力する。
デコーダ70は、外部から入力されるnビット(nは自然数)のデジタル入力信号を、当該デジタル入力信号の値に対応するmビット(mは自然数で、n≦m且つ2^m≦D/A変換器に含まれた全トランジスタ数)のデジタル信号に変換し、このmビットのデジタル信号をゲート信号としてD/A変換器10に出力する。
ここで、mビットの値は、制御装置60から入力された出力制御情報に基づいて設定されており、具体的には、出力制御情報で指示されたオン/オフ状態を指示するよう、mビットを構成する各ビットが構成される。
以下、図9を参照して、図8に示したデコーダ70とD/A変換器10との関係について説明する。D/A変換器10は、上述した第1の実施形態と同様の構成を有しており、3個のPMOSトランジスタ(P1、P2、P3)と、3個のNMOSトランジスタ(N1、N2、N3)との計6個のトランジスタで構成されている。デコーダ70からの出力は6個あり、このデコーダ70の出力端は各トランジスタのゲート端子夫々に接続されている。ここで、D/A変換器10に含まれる各トランジスタは、ゲート端子から入力されるmビットのゲート信号の値に応じ、自己のトランジスタをオン状態とするかオフ状態とするか設定するようになっている。つまり、デコーダ70から出力されるゲート信号により、各トランジスタを個別にオン/オフ制御できるようになっている。なお、デコーダ70から出力されるmビットのゲート信号を、オン状態(又はオフ状態)とするトランジスタに個別に入力させる態様としてもよい。
図9で示したD/A変換器10の設定の数(オン状態にするトランジスタの組み合わせの数)は、出力信号の電圧が電源電圧(VDD)、ゼロ、不定となる組み合わせを除くと49通り存在する。一方、外部からデコーダ70への入力には、3ビットのデジタル信号(b0、b1、b2)が与えられているので、外部からは8通りの信号が入力されることになる。そのため、実際のD/A変換器10の変換動作時に使用されるのは、49通り存在する設定のうち、外部から入力される信号数に応じた8通りの設定だけである。即ち、図9におけるデコーダ70の役割とは、外部からのデジタル信号を、制御装置60により選定された8通りの設定に変更することである。
次に、図10〜図12を参照して、制御装置60により生成される出力制御情報について説明する。図10は、図9の構成のD/A変換器10において、49通り全ての設定と、その設定時にD/A変換器10から出力される出力信号の電圧値(出力電圧)と、の関係を示したグラフである。ここで、横軸はオン状態にあるトランジスタを、縦軸は出力電圧を夫々示しており、出力電圧が昇順となるよう配列されている。以下、図10のグラフから選定する8つの設定を、設定0、設定1、…、設定7と呼ぶこととし、各設定時の出力電圧を夫々、V0、V1、…、V7と呼ぶ。ただし、V0≦V1≦…≦7であるものとする。
図10のグラフにおいて、出力電圧のダイナミックレンジを最大(最大レンジ)とするには、設定0にグラフ左端の設定(トランジスタN1、N2、N3、P1がオン)を、設定7にグラフ右端の設定(トランジスタN1、P1、P2、P3がオン)を選定する。また、設定1には、V1=1/7×(V7−V0)の電圧値に最も近い値が得られる設定を選定し、設定2には、V2=2/7×(V7−V0)の電圧値に最も近い値が得られる設定を選定する。設定3〜6についても、設定1及び設定2と同様にして選定する。このように、出力電圧のダイナミックレンジに基づいて、当該ダイナミックレンジを複数に分割した各電圧値に対応する各トランジスタのオン/オフ状態を示した、出力制御情報を生成することにより、D/A変換器10から出力される出力信号のダイナミックレンジに応じた複数のオン/オフ状態をデコーダ70に設定できるため、広いダイナミックレンジを確保したD/A変換システム100を構成できるという効果を奏する。
上記選定された8通りの設定を、図11のグラフに示す。ダイナミックレンジを最大にとりつつ、DNL特性も良好なD/A変換ができることがわかる。ここで、DNL特性をさらに向上させるには、上述したように設定0〜設定7を仮決めした後、ΔV10=V1
−V0、ΔV21=V2−V1、…、ΔV76=V7−V6を夫々算出する。これら7個
のΔVのばらつきが、所定の範囲内に収まっていれば、設定0〜7をそのときの設定で決
定する。また、ΔVのばらつきが、所定の範囲内に収まらない場合には、設定0を図10
のグラフで一つ右側の設定に変更し(又は設定7を図7のグラフの一つ左側の設定に変更し)、且つ設定1〜6を上述と同様の方法で選定しなおす。そして、ΔVを再度算出し、
そのばらつきが所定の範囲内に収まるか否かを判定し、所定の範囲内に収まらない場合、この動作を繰り返すことで、DNL特性について最適化した出力制御情報を生成することができる。
−V0、ΔV21=V2−V1、…、ΔV76=V7−V6を夫々算出する。これら7個
のΔVのばらつきが、所定の範囲内に収まっていれば、設定0〜7をそのときの設定で決
定する。また、ΔVのばらつきが、所定の範囲内に収まらない場合には、設定0を図10
のグラフで一つ右側の設定に変更し(又は設定7を図7のグラフの一つ左側の設定に変更し)、且つ設定1〜6を上述と同様の方法で選定しなおす。そして、ΔVを再度算出し、
そのばらつきが所定の範囲内に収まるか否かを判定し、所定の範囲内に収まらない場合、この動作を繰り返すことで、DNL特性について最適化した出力制御情報を生成することができる。
図12のグラフは、DNL特性について最適化された8通りの設定を示している。図12に示すとおり、各設定によりD/A変換器10から出力される出力電圧値を結ぶ線分は、略直線上となっており、優れたDNL特性を示すD/A変換ができることがわかる。このように、D/A変換器10から出力される出力信号のうち、DNLが所定値以下となる複数の電圧値を選定し、当該選定された各電圧値に対応する各トランジスタのオン/オフ状態を示した出力制御情報を生成することにより、DNL特性に優れたトランジスタのオン/オフ状態をデコーダ70に設定できるため、DNL特性に優れたD/A変換システムを構成できるという効果を奏する。
なお、制御装置60が出力地制御情報を生成するタイミングは、特に問わず、常時又は所定の間隔毎に行われるものとする。例えば、D/A変換器10の使用時に環境温度が変化した場合に、各設定時におけるD/A変換器10の出力電圧を再取得し、出力制御情報をデコーダ70に出力する態様としてもよい。これにより、使用時の電源電圧や環境温度等の影響によりトランジスタの特性に変化が生じたような場合であっても、出力制御情報をデコーダに再設定することができるため、適切な出力信号を得ることができるという効果を奏する。
[第4の実施形態]
次に、本発明にかかるD/A変換システム100の第4の実施形態について、図13及び図14を参照して説明する。なお、上述した第1の実施形態、第3の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を用い、それらの説明は適宜省略する。
次に、本発明にかかるD/A変換システム100の第4の実施形態について、図13及び図14を参照して説明する。なお、上述した第1の実施形態、第3の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を用い、それらの説明は適宜省略する。
図13は、本実施形態のD/A変換システム100の構成を示したブロック図である。同図に示すように、D/A変換システム100は、D/A変換器10、A/D変換器20、制御装置80及びデコーダ70を備えている。
制御装置80は、D/A変換器10に含まれた各トランジスタの全てのオン/オフ状態の組み合わせを示した設定情報と、各オン/オフ状態の設定時においてD/A変換器10から出力される出力信号の値と、図示しない電流計等により取得される各オン/オフ状態の設定時におけるD/A変換器10の消費電流の値と、を取得し、図示しない記憶手段(例えば、図6の記憶装置50)に記憶させる。そして、制御装置80は、各オン/オフ状態の設定時においてD/A変換器の出力端から出力される出力信号のうち、所定の電圧値(Vout)に対応する設定情報を出力制御情報として生成し、デコーダ70に出力する。
次に、図14を参照して、制御装置60により生成される出力制御情報について説明する。図14は、図9の構成のD/A変換器10において、49通り全ての設定と、その設定時にD/A変換器10から出力される出力信号の電圧値(出力電圧)と、その設定時にD/A変換器10にかかる消費電流の値と、の関係を示したグラフである。ここで、横軸はオン状態にあるトランジスタを、縦軸は出力電圧を夫々示しており、出力電圧が昇順となるよう配列されている。
図14のグラフから分かるように、D/A変換器10からの出力電圧がほぼ同じであっても、設定の違いによりD/A変換器10にかかる消費電流に差が生じることがある(例えば、グラフ中央付近参照)。このような場合、制御装置60は、各設定の中からD/A変換器の消費電流がより小なる組み合わせを選定し、出力制御情報を生成することで、D/A変換にかかる消費電流を抑えることができる。このように、D/A変換器10から出力される出力信号のうち、複数の電圧値をD/A変換器10の消費電流に基づいて選定し、当該選定された各電圧値に対応する各トランジスタのオン/オフ状態を示した出力制御情報を生成することにより、消費電流に応じた複数のオン/オフ状態をデコーダ70に設定できるため、D/A変換システム100の消費電流を抑えることができるという効果を奏する。
ここで、D/A変換にかかる消費電流が大きいということは、トランジスタのソース−ドレイン間に存在する抵抗値が小さいということであるため、消費電力が小なる設定と比較し、D/A変換にかかる時定数が小さく、変換速度が速いこと意味する。そのため、トランジスタの設定により出力電圧は同等であるが、消費電流に差があるような場合、制御装置60は、各設定の中からD/A変換器の消費電流がより大なる組み合わせを選定し、出力制御情報を生成することで、D/A変換にかかる変換速度をより高速化することができる。このように、D/A変換器10から出力される出力信号のうち、複数の電圧値をD/A変換器10の変換速度に基づいて選定し、当該選定された各電圧値に対応する各トランジスタのオン/オフ状態を示した出力制御情報を生成することにより、変換速度に応じた複数のオン/オフ状態をデコーダ70に設定できるため、D/A変換システム100の変換速度を向上させることができるという効果を奏する。
なお、制御装置60が出力制御情報を生成するタイミングは、特に問わず、常時又は所定の間隔毎に行われるものとする。例えば、携帯機器にD/A変換システム100を組み込んだ場合、機器内臓のバッテリーで駆動している間はD/A変換器10の消費電流を抑えるような出力制御情報を生成し、機器外部から電源が供給されて駆動している間はD/A変換器10の変換速度を速くするような出力制御情報を生成する態様としてもよい。これにより、使用時の電源電圧や環境温度等の影響によりトランジスタの特性に変化が生じたような場合であっても、出力制御情報をデコーダに再設定することができるため、適切な出力信号を得ることができるという効果を奏する。
上記実施形態における画像形成装置の細部構成及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
以上のように、本発明にかかるD/A変換器及びD/A変換システムは、集積回路内に構成する場合に適している。
10 D/A変換器
11 PMOSトランジスタ群
12 NMOSトランジスタ群
13 高電位給電点
14 低電位給電点
15 出力端
20 A/D変換器
30 制御装置
40 制御装置
50 記憶装置
51 出力制御情報
60 制御装置
70 デコーダ
80 制御装置
100 D/A変換システム
11 PMOSトランジスタ群
12 NMOSトランジスタ群
13 高電位給電点
14 低電位給電点
15 出力端
20 A/D変換器
30 制御装置
40 制御装置
50 記憶装置
51 出力制御情報
60 制御装置
70 デコーダ
80 制御装置
100 D/A変換システム
Claims (10)
- デジタルの入力信号を当該入力信号に対応したアナログの出力信号に変換するD/A変換器であって、
高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続され、1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、
前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、
を備えたことを特徴とするD/A変換器。 - 前記トランジスタ群に含まれる各トランジスタのゲート端子は、互いに独立した状態で設けられていることを特徴とする請求項1に記載のD/A変換器。
- 高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続された1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、を備えるD/A変換器と、
前記D/A変換器の出力端から出力された出力信号の電圧値に基づいて、外部からの入力信号に対応するゲート信号を前記D/A変換器に含まれたトランジスタに個別に出力する制御手段と、
を備えたことを特徴とするD/A変換システム。 - 前記トランジスタのオン/オフ状態の組み合わせを示した設定情報と、各オン/オフ状態に応じて前記D/A変換器から出力される出力信号の電圧値と、を対応付けた出力制御情報を記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された出力制御情報に基づいて、外部からの入力信号に対応するゲート信号を前記D/A変換器に含まれたトランジスタに出力することを特徴とする請求項3に記載のD/A変換システム。 - 高電位給電点と低電位給電点との間に多段に接続された1又は複数のトランジスタが並列に接続されてなるトランジスタ群と、前記トランジスタ群間の接続位置に設けられ、前記各トランジスタのオン/オフを制御するゲート信号が各トランジスタのゲート端子に個別に入力されることで生じる前記出力信号を出力する出力端と、を備えるD/A変換器と、
前記D/A変換器の出力端から出力される出力信号の電圧値のうち、所定の電圧値に対応する各トランジスタのオン/オフ状態の組み合わせを示した出力制御情報を生成する制御手段と、
前記生成された出力制御情報に基づいて、外部からの入力信号に対応するゲート信号を前記D/A変換器に含まれたトランジスタに出力するデコーダと、
を備えたことを特徴とするD/A変換システム。 - 前記制御手段は、前記D/A変換器から出力される出力信号のダイナミックレンジに基づいて、当該ダイナミックレンジを複数に分割した各電圧値に対応する前記出力制御情報を生成することを特徴とする請求項5に記載のD/A変換システム。
- 前記制御手段は、前記D/A変換器から出力される出力信号のうち、微分非直線性誤差が所定値以下となる複数の電圧値を選定し、当該選定された各電圧値に対応する前記出力制御情報を生成することを特徴とする請求項5に記載のD/A変換システム。
- 前記制御手段は、前記D/A変換器から出力される出力信号のうち、複数の電圧値を前記D/A変換器の消費電流に基づいて選定し、当該選定された各電圧値に対応する前記出力制御情報を生成することを特徴とする請求項5に記載のD/A変換システム。
- 前記制御手段は、前記D/A変換器から出力される出力信号のうち、複数の電圧値を前記D/A変換器の変換速度に基づいて選定し、当該選定された各電圧値に対応する前記出力制御情報を生成することを特徴とする請求項5に記載のD/A変換システム。
- 前記制御手段は、前記出力制御情報を所定のタイミング毎に生成することを特徴とする請求項5〜9の何れか一項に記載のD/A変換システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006229441A JP2008054116A (ja) | 2006-08-25 | 2006-08-25 | D/a変換器及びd/a変換システム |
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JP2008054116A true JP2008054116A (ja) | 2008-03-06 |
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ID=39237705
Family Applications (1)
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JP2006229441A Pending JP2008054116A (ja) | 2006-08-25 | 2006-08-25 | D/a変換器及びd/a変換システム |
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Country | Link |
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-
2006
- 2006-08-25 JP JP2006229441A patent/JP2008054116A/ja active Pending
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