JP2008052458A - ノイズ解析方法、ノイズ解析装置及びノイズ解析制御プログラム - Google Patents

ノイズ解析方法、ノイズ解析装置及びノイズ解析制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器に発生するノイズ、特に非線形回路で2種の成分により生成されるミキシングノイズ成分の干渉量を解析するノイズ解析方法及びノイズ解析装置を提供する。
【解決手段】第1ノイズ源21から第1干渉部22までの第1のノイズの結合度を示す第1結合係数C1が解析され(ステップA4)、第1干渉部22を第2ノイズ源として、同第2ノイズ源22から第2干渉部23までの第2のノイズの結合度を示す第2結合係数C2が解析され(ステップA6)、第2ノイズ源22に干渉する第1のノイズの量に対する第2のノイズの量の比を表す変換係数ηが算出され(ステップA7)、第1のノイズの量P、第1結合係数C1、第2結合係数C2及び変換係数ηに基づいて、第2干渉部23に入力する第2のノイズの量が解析されるので(ステップA9)、ノイズ干渉の少ない電子機器の効率的な開発設計が容易に行われる。
【選択図】図3

Description

この発明は、ノイズ解析方法、ノイズ解析装置及びノイズ解析制御プログラムに係り、特に、携帯電話機などの電子機器の内部の電磁ノイズを解析する場合に用いて好適なノイズ解析方法、ノイズ解析装置及びノイズ解析制御プログラムに関する。
電子機器の開発設計などにおいて、たとえば、EMI(Electro Magnetic Interference 、電磁妨害)、配線間クロストーク、複数の信号成分が干渉することで引き起こされる不要なミキシング干渉などの電磁干渉問題が生じた場合、これらのメカニズムを解明できないままに設計者の勘やノウハウ、又はカットアンドトライによって対策が行われることが多い。この場合、メカニズムを明らかにした上で対策を行うことが望ましいが、限られた開発時間の中での完全なメカニズムの解明は困難なことが多い。このため、電磁界解析ツールを用いて電子機器の内部及び周囲での電磁界をコンピュータシミュレーションすることにより、ノイズ源から出力された電磁ノイズが干渉する干渉部に対して、電磁干渉の度合いを推定することがある。
不要なミキシング干渉をコンピュータシミュレーションにより解析する場合、ノイズ源から不要ミキシングを起こすLSI(大規模集積回路)などに対するノイズ結合量、及び同LSIから干渉部に対するノイズ結合量を解析することはできるが、同LSIに入力するノイズ量と、出力されるミキシングノイズ量との比を電磁界解析で求めることができないため、従来では、ノイズ源から干渉部に対するノイズ結合量を見積もることはできなかった。この比を知ることができれば、ミキシングノイズによる干渉量を見積もることができ、電子機器の開発設計における対策工数の削減や、ノイズ干渉の少ない電子機器の効率的な開発設計に寄与する。
また、LSIのような非線形回路では、入力する外来ノイズ及び同LSI自体の動作信号のように、異なる周波数成分が存在する場合、それぞれの成分以外の新たな成分であるミキシング成分が出力されることがある。たとえば、周波数f1の外来ノイズと、周波数f2のLSIの動作信号とがミキシングされた結果、周波数[f1±f2]のミキシング成分が同LSIの内部や入出力端子などに現れる。このミキシング成分は、電子機器の動作信号の周波数と一致したり、動作信号の周波数帯域内(たとえば、通信機能を有する電子機器であれば通信チャネル内)に存在すると、同電子機器の動作に悪影響を与えることがある。したがって、電子機器の開発設計の段階で、このミキシング成分を見積もることが重要である。
現状では、ミキシングノイズを解析する方法や装置に関する適切な先行技術文献情報はないが、電子機器設計のための解析方法、シミュレーション方法、及び、これらを実行する装置に関する技術としては、たとえば、特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1に記載されたフィルタの設計方法では、所望のフィルタ特性を実現するための各共振器間の結合係数の算出が行われ、電磁界解析シミュレーションにより求めた結合係数の関数fs(x)を初期関数fl(x)として、各共振器間の距離が個々に算出される。次に、各共振器間の距離を用いてフィルタの試作が行われ、フィルタのの特性が所望の特性に一致しない場合、実験的に求めた値に基づく関数fex(x)が求められ、結合係数調整用の関数である単位関数fe(x)が算出される。そして、この単位関数fe(x)を用いて結合関数の調整が行われ、所望のフィルタ特性との差が一定値以内になるまでフィルタの試作が行われる。
また、特許文献2に記載された干渉解析装置では、設計データ入力部から回路基板の設計データが入力され、ノイズ特性設定部により、回路基板に形成された配線のノイズの電気的特性を表すデータが設定される。限界値設定部により、配線が受けるノイズの許容限界値が設定される。選択部により、ノイズ特性データ及び許容限界値に基づいて、解析対象となる配線の組が選択される。選択された配線の組において、干渉解析部により、干渉を与える配線から干渉を受ける配線への干渉量が計算される。受信ノイズレベル計算部により、干渉量とノイズ特性データとに基づいて、干渉を受ける配線が受信するノイズレベルが算出される。
また、特許文献3に記載されたクロストークシミュレーション方法では、配線パターンの解析対象となる部分が標準基板モデルで近似され、その基板構成に起因する誤差が結合係数の変化率テーブルを参照して補正されることにより、比較的高い精度の実効結合係数が短時間で演算処理される。この実効結合係数からクロストーク電圧が計算される共に、配線パターンの各部がそれぞれ2平行線標準基板モデルで近似され、それらの結果の総和がクロストーク雑音とされ、複雑な構成の配線パターンについて精密なクロストーク雑音電圧が演算される。
特開2002−344202号公報(要約書、図2) 特開2005−293556号公報(要約書、図2) 特開平08−221454号公報(第6−7頁、図1)
しかしながら、上記従来の技術では、次のような問題点があった。
すなわち、上記各特許文献に記載された技術は、いずれもミキシングノイズを解析するものではないため、これらの技術を用いてミキシングノイズを見積もることはできない。このため、電子機器の開発設計における対策工数の削減や、ノイズ干渉の少ない電子機器の効率的な開発設計が困難になるという問題点がある。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、LSIのような非線形回路で2種の周波数成分により出力されるミキシングノイズによる干渉量を見積もり、電子機器の開発設計における対策工数の削減や、ノイズ干渉の少ない電子機器の効率的な開発設計に寄与するノイズ解析方法及びノイズ解析装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、第1の電磁ノイズを出力する第1のノイズ源と、該第1のノイズ源から出力された前記第1の電磁ノイズが第1の信号と干渉する第1干渉部と、該第1干渉部から出力された第2の電磁ノイズが第2の信号と干渉する第2干渉部とを有する電子機器に対するノイズ解析方法に係り、前記第1のノイズ源から前記第1干渉部までの前記第1の電磁ノイズの結合度を示す第1結合係数を解析する第1結合係数解析処理と、前記第1干渉部を第2のノイズ源として、該第2のノイズ源から前記第2干渉部までの前記第2の電磁ノイズの結合度を示す第2結合係数を解析する第2結合係数解析処理と、前記第2のノイズ源に干渉する前記第1の電磁ノイズの量に対する前記第2の電磁ノイズの量の比を表す変換係数を算出する変換係数算出処理と、前記第1の電磁ノイズの量、第1結合係数、第2結合係数及び変換係数に基づいて、前記第2干渉部に伝播する前記第2の電磁ノイズの量を解析するノイズ量解析処理とを行うことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のノイズ解析方法に係り、前記変換係数算出処理は、前記第1の電磁ノイズの情報と前記第2の電磁ノイズの情報と前記変換係数との関連情報を参照する関連情報参照処理を含むことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のノイズ解析方法に係り、前記第1のノイズ源は、アンテナ又は非線形回路を含む半導体回路で構成されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載のノイズ解析方法に係り、前記第1干渉部は、非線形回路を含む半導体回路で構成されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1、2、3又は4記載のノイズ解析方法に係り、前記第2干渉部は、アンテナ又は半導体回路で構成されていることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5のノイズ解析方法に係り、前記第1干渉部が前記非線形回路を含む半導体回路で構成され、前記第2の電磁ノイズは、当該半導体回路の動作信号成分と前記第1の電磁ノイズとの合成成分であり、前記関連情報は、前記第1の電磁ノイズの量及び周波数と前記動作信号成分の周波数と前記第2の電磁ノイズの量及び周波数との関連を示す情報で構成されていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項4、5又は6記載のノイズ解析方法に係り、前記変換係数は、前記第1干渉部を構成する半導体回路の動作信号成分と前記第1の電磁ノイズとの合成成分の時間波形を高速フーリエ解析することで得られる該合成成分の周波数及び振幅を表す情報であることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項4、5又は6記載のノイズ解析方法に係り、前記関連情報は、前記第1干渉部を構成する半導体回路の動作信号成分と前記第1の電磁ノイズとの合成成分の時間波形を高速フーリエ解析することで得られる該合成成分の周波数及び振幅を表す情報であることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか一に記載のノイズ解析方法に係り、前記第1の電磁ノイズが所定の周波数帯域内でスペクトラム拡散されているとき、該第1の電磁ノイズの周波数を該周波数帯域の中心周波数とすることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか一に記載のノイズ解析方法に係り、前記第2の電磁ノイズが所定の周波数帯域内でスペクトラム拡散されているとき、該第2の電磁ノイズの周波数を該周波数帯域の中心周波数とすることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか一に記載のノイズ解析方法に係り、あらかじめ設定された許容ノイズ量と前記第2干渉部に伝播される前記第2の電磁ノイズの量とを比較し、この比較結果を所定の表示手段に表示することを特徴としている。
請求項12記載の発明は、第1の電磁ノイズを出力する第1のノイズ源と、非線形回路を含む半導体回路で構成され、該第1のノイズ源から出力された前記第1の電磁ノイズが第1の信号と干渉する第1干渉部と、該第1干渉部から出力された第2の電磁ノイズが第2の信号と干渉する第2干渉部とを有する電子機器に対するノイズ解析装置に係り、前記第1のノイズ源から出力される前記第1の電磁ノイズの量及び周波数と振幅、及び前記第1干渉部の動作信号の周波数を入力するための第1の入力手段と、前記第1のノイズ源から前記第1干渉部までの前記第1の電磁ノイズの結合度を示す第1結合係数を解析する第1結合係数解析手段と、前記第1干渉部を第2のノイズ源として、該第2のノイズ源から前記第2干渉部までの前記第2の電磁ノイズの結合度を示す第2結合係数を解析する第2結合係数解析手段と、前記第2のノイズ源に干渉する前記第1の電磁ノイズの量に対する前記第2の電磁ノイズの量の比を表す変換係数を算出する変換係数算出手段と、前記第1の電磁ノイズの量、第1結合係数、第2結合係数及び前記変換係数に基づいて前記第2干渉部に伝播する前記第2の電磁ノイズの量を解析するノイズ量解析手段と、該ノイズ量解析手段で解析された前記第2の電磁ノイズの量及び周波数を表示する第1の表示手段と、前記第2干渉部の許容ノイズ量を入力するための第2の入力手段と、前記第2干渉部に入力される前記第2の電磁ノイズの量と前記許容ノイズ量とを比較する比較手段と、該比較手段から出力される比較結果に関連した情報を表示する第2の表示手段とを備えてなることを特徴としている。
請求項13記載の発明は、請求項12記載のノイズ解析装置に係り、前記変換係数算出手段は、前記第1の電磁ノイズの情報と前記第2の電磁ノイズの情報と前記変換係数との関連情報を参照する関連情報参照手段を含むことを特徴としている。
請求項14記載の発明は、ノイズ解析制御プログラムに係り、コンピュータに請求項12又は13のいずれか一に記載のノイズ解析装置を制御させることを特徴としている。
この発明の構成によれば、第1結合係数解析処理で、第1のノイズ源から第1干渉部までの第1の電磁ノイズの結合度を示す第1結合係数が解析され、第2結合係数解析処理で、第1干渉部を第2のノイズ源として、同第2のノイズ源から第2干渉部までの第2の電磁ノイズの結合度を示す第2結合係数が解析され、変換係数算出処理で、第2のノイズ源に干渉する第1の電磁ノイズの量に対する第2の電磁ノイズの量の比を表す変換係数が算出され、ノイズ量解析処理で、第1の電磁ノイズの量、第1結合係数、第2結合係数及び変換係数に基づいて、第2干渉部に伝播する第2の電磁ノイズの量が解析されるので、電子機器の開発設計における対策工数の削減や、ノイズ干渉の少ない電子機器の効率的な開発設計を容易に行うことができる。
アンテナなどの第1のノイズ源から非線形回路などの第1干渉部までの第1の電磁ノイズの結合度を示す第1結合係数と、同第1干渉部を第2のノイズ源として、同第2のノイズ源からアンテナなどの第2干渉部までの第2の電磁ノイズの結合度を示す第2結合係数と、同第2のノイズ源に干渉する同第1の電磁ノイズの量に対する同第2の電磁ノイズの量の比を表す変換係数とを算出し、同第1の電磁ノイズの量、同第1結合係数、同第2結合係数及び変換係数に基づいて、同第2干渉部に伝播する第2の電磁ノイズの量を解析するノイズ解析方法及びノイズ解析装置を提供する。
図1は、この発明の第1の実施例であるノイズ解析方法を実施するためのノイズ解析装置の要部の電気的構成を示すブロック図、及び、図2は、ノイズ解析の対象となる電子機器のノイズ伝播経路を示すブロック図である。
この例のノイズ解析装置は、ノイズ解析制御プログラムが組み込まれたパソコンやワークステーションなどで構成され、同図1に示すように、入力部1と、情報処理部2と、記憶部3と、出力部4とを有し、たとえば図2に示すような電子機器20に対するノイズを解析する。
電子機器20は、たとえば携帯電話機などであり、第1ノイズ源21と、第1干渉部22と、第2干渉部23とを有している。第1ノイズ源21は、たとえば第1アンテナであり、第1の電磁ノイズ(以下、「第1のノイズ」という)を出力する。第1干渉部22は、たとえば非線形回路を含むLSIで構成され、第1ノイズ源21から出力された第1のノイズが動作信号と干渉することによって第2の電磁ノイズ(以下、「第2のノイズ」という)を出力する。第2干渉部23は、たとえば第2アンテナであり、第1干渉部22から出力された第2のノイズが動作信号と干渉する。そして、第1ノイズ源21のノイズ量P、第1結合係数C1、第2結合係数C2、及び第1のノイズの量に対する第2のノイズの量の比を表す変換係数ηを設定すると、第2干渉部23に伝播されるノイズ量Nは、
N=P×C1×η×C2([dB]表示では、P+C1+η+C2
として算出される。
入力部1は、たとえばキーボードなどで構成され、第1ノイズ源21から出力される第1のノイズの量(ノイズ量P)及び周波数f1と振幅、及び第1干渉部22の動作信号(ディジタル信号成分)の周波数fDを入力する他、第2干渉部23の許容ノイズ量を入力する。また、入力部1は、あらかじめ行われる解析や測定などによって変換係数ηが得られている場合、この変換係数ηを入力する。
情報処理部2は、結合係数解析部11と、変換係数解析部12と、ブロック図解析部13とを備えている。結合係数解析部11は、第1ノイズ源21から第1干渉部22までの第1のノイズの結合度を示す第1結合係数C1を解析する他、第1干渉部22を第2ノイズ源として、同第2ノイズ源から第2干渉部23までの第2のノイズの結合度を示す第2結合係数を解析する。変換係数解析部12は、第2ノイズ源(第1干渉部22)に干渉する第1のノイズの量に対する第2のノイズの量の比を表す変換係数を算出する。ブロック図解析部13は、第1のノイズの量(ノイズ量P)、第1結合係数C1、第2結合係数C2及び変換係数ηに基づいて第2干渉部23に入力する第2のノイズの量を解析する他、第2干渉部23に入力される第2のノイズの量と同第2干渉部23の許容ノイズ量とを比較する。記憶部3は、たとえばRAM(Randam Access Memory)などで構成され、ノイズ解析に用いるデータを記憶する。出力部4は、たとえば液晶表示装置などで構成され、解析された第2のノイズの量及び周波数を表示する他、第2のノイズの量と第2干渉部23の許容ノイズ量との比較結果に関連した情報を表示する。
図3は、図1のノイズ解析装置の動作を説明するフローチャート、図4は、LSI22の入力側及び出力側の時間波形を示す図であり、縦軸に電圧レベル(V)、及び横軸に時間(nsec)がとられている。また、図5は、図4の時間波形の周波数スペクトラムを示す図であり、縦軸に電圧レベル(dBμV)、及び横軸に周波数(MHz)がとられている。また、図6は、図1のノイズ解析装置による表示画面を示す図である。
これらの図を参照して、この例のノイズ解析方法の処理内容について説明する。
電磁干渉の要因となる電磁ノイズの発生は、クロック信号、バス信号、RF信号などに起因することが多く、スペクトラムアナライザによってミキシングノイズのスペクトラムを観測することで、要因となる周波数成分、及びその周波数成分を用いている回路を特定することは比較的容易である。
この場合、第1ノイズ源は、たとえば、無線通信用回路のように、出力の比較的大きい回路や、プロセッサ回路のように、規模の比較的大きい回路であることが多い。また、第1干渉部は、たとえば非線形性の半導体回路であることが多い。また、第2干渉部は、受信回路やセンサ回路のような微小な信号を扱う回路であることが多い。このため、上記図2に示すように、第1ノイズ源は送信回路に接続される第1アンテナ21、第1干渉部はLSI22、及び、第2干渉部は受信回路に接続される第2アンテナ23とする。これにより、ノイズ伝播経路が仮定され(ステップA1)、同ノイズ伝播経路によれば、第1アンテナ21から放射される第1のノイズがLSI22に伝播し、同第1のノイズとLSI22の動作信号とがミキシングを起こし、ミキシング成分である第2のノイズが同LSI22から放射されて第2アンテナ23に伝播する。また、入力部1により、第1ノイズ源21のノイズ量P、第1のノイズの周波数f1、第2のノイズの周波数f2、及び第1干渉部22の回路動作周波数fDが入力される(ステップA2)。
この後、電磁界解析ツールにより、第1アンテナ21からLSI22までの第1のノイズの第1結合係数C1、及びLSI22から第2アンテナ23までの第2のノイズの第2結合係数C2が解析される。この場合、電磁界解析ツールとして、たとえば、FDTD(Finite Difference Time Domain 、有限差分時間領域)法やFEM(Finite Element Method 、有限要素法)などの電磁界解析ソフトウェアが用いられる。第1結合係数C1を求める場合、たとえば第1のアンテナ21を第1のノイズ成分で励振する電磁界解析モデルを作成し(ステップA3)、同第1アンテナ21の給電点での第1のノイズの量、及びLSI22の所定の端子での第1のノイズの量をそれぞれ解析する。そして、第1アンテナ21での第1のノイズの量に対するLSI22での第1のノイズの量の比が第1結合係数C1となる(ステップA4、第1結合係数解析処理)。なお、LSI22の端子は、解析すべきノイズ経路に応じて、入力端子、出力端子、グラウンド端子、又は電源端子のいずれでも良い。
また、第2結合係数C2を求める場合、たとえばLSI22の所定の端子に接続されている配線を第2のノイズ成分で励振する電磁界解析モデルを作成し(ステップA5)、同LSI22の端子での第2のノイズの量、及び第2アンテナ23の給電点での第2のノイズの量をそれぞれ解析する。そして、LSI22の端子での第2のノイズの量に対する第2アンテナ23での第2のノイズの量の比が同第2結合係数C2となる(ステップA6、第2結合係数解析処理)。この場合も、上記と同様に、LSI22の端子は、解析すべきノイズ経路に応じて、入力端子、出力端子、グラウンド端子、又は電源端子のいずれでも良い。
次に、LSI22において、入力される第1のノイズに対して出力するミキシングノイズ(つまり、第2のノイズ)の比を示す変換係数ηの算出方法を説明する。
変換係数ηは、未知の場合には、次のように算出される。
LSI22は、CMOS回路などで構成されている場合、出力信号が高レベル時と低レベル時とで、回路の状態が異なる。すなわち、出力信号が高レベルのとき、pMOSトランジスタがオン状態かつnMOSトランジスタがオフ状態、また、出力信号が低レベルのとき、nMOSトランジスタがオン状態かつpMOSトランジスタがオフ状態となるため、それぞれの状態での入力ノイズに対する入力インピーダンスが異なる。このため、出力信号の高レベル時と低レベル時とで、動作信号に重畳されるノイズの振幅がそれぞれ異なる。
LSI22に入力する第1のノイズは、たとえば図4(a)に示すように、f1=800MHz、振幅が±5Vの正弦波である。LSI22から出力される第2のノイズの一例は、図4(b)に示すように、f1=800MHz、fD=3.2MHz、振幅比2V/5Vのバースト状の正弦波であり、また、第2のノイズの別の一例は、図4(c)に示すように、f1=800MHz、fD=3.2MHz、振幅比0V/5Vのバースト状の正弦波である。
図4(a)の時間波形をFFT解析した周波数スペクトラムは、図5(a)に示すように、レベルA1=128.0(dBμV)となっている。図4(b),(c)の時間波形をFFT解析した周波数スペクトラムは、図5(b),(c)に示すように、第1のノイズ成分以外にも、多くのノイズ成分が現れている。これは、第1のノイズ成分とLSI22の動作信号とがミキシングしたことを示し、第1のノイズ成分(f1)の両側波帯に、LSI22の動作信号に起因した成分が現れているものである。この場合、第2のノイズが、たとえば図5(b)中の周波数f2(=f1+7×fD)成分とすると、変換係数ηは、
η=A2−A1=96.8−128.0=−31.2(dBμV)
と算出される(ステップA7、変換係数算出処理)。解析したい周波数f2が図5(a),(b)中のスペクトラムのピークに対応した周波数に一致していれば、異なる周波数f2についても、同様に変換係数ηが算出される。これにより、変換係数ηの最大値が解析的に求められる。
すなわち、変換係数ηが最大となるLSI22の出力の時間波形は、図4(c)で表され、FFT解析結果を示す図5(c)より、最大変換係数ηmaxは、
ηmax=A2−A1=101.2−128.0=−26.8(dBμV)
と算出される。そして、第1のノイズの量P、第1結合係数C1、第2結合係数C2及び変換係数ηに基づいて、ノイズ伝播経路のブロック図が作成され(ステップA8)、第2アンテナ23に達する第2のノイズの量Nの最大量Nmaxは、第1アンテナ21の第1のノイズの量をPとすると、
Nmax=P×C1×C2×ηmax
として見積もられる(ステップA9、ノイズ量解析処理)。第1のノイズの量Pは一般に既知であり、また、第1結合係数C1、変換係数η、第2結合係数C2も、それぞれ数値化されているため、第2のノイズの量Nの最大量Nmax、つまり、最大のミキシング干渉が定量的に見積もられる。
また、第2干渉部23の許容ノイズ量N0が入力され(ステップA10)、第2のノイズの最大量Nmaxと同許容ノイズ量N0とが比較され(ステップA11)、同最大量Nmaxが同許容ノイズ量N0以下であれば、ノイズ干渉問題を生じる可能性が低く、また、同最大量Nmaxが同許容ノイズ量N0以上であれば、ノイズ干渉問題を生じる可能性が比較的高いと見積もられ、設計指針情報として出力される(ステップA12)。
図1のノイズ解析装置では、たとえば図6に示す画面が出力部4に表示された状態で、上記のノイズ解析が行われる。すなわち、マウスにより[C1]部をクリックすることで、電磁界解析ソフトウェアが立ち上がり、第1結合係数C1を解析する準備段階に進む。そして、解析された第1結合係数C1が、[C1]部の数値表示欄に表示される。同様に、[C2]部をクリックすることで、電磁界解析ソフトウェアが立ち上がり、第2結合係数C2を解析する準備段階に進む。そして、解析された第2結合係数C2が、[C2]部の数値表示欄に表示される。
また、マウスにより、[η]部をクリックすることで、入力した第1のノイズ成分f1(800.0MHz)、第2のノイズf2(822.4MHz)及び動作信号fDに基づいて、変換係数ηの最大値ηmaxが算出され、数値表示欄に表示される。そして、第1結合係数C1、第2結合係数C2、及び変換係数ηが全て表示された段階で、第2アンテナ23に達する第2のノイズの量Nが次式により算出され、数値表示欄に表示される。
N=P×C1×η×C2
[dB]表示では、
N=P+C1+η+C2=10.0−30.0−26.8−25.0
=−71.8[dBm]
以上のように、この第1の実施例では、第1結合係数解析処理(ステップA4)で、第1ノイズ源21から第1干渉部22までの第1のノイズの結合度を示す第1結合係数C1が解析され、第2結合係数解析処理(ステップA6)で、第1干渉部22を第2ノイズ源として、同第2ノイズ源22から第2干渉部23までの第2のノイズの結合度を示す第2結合係数C2が解析され、変換係数算出処理(ステップA7)で、第2ノイズ源22に干渉する第1のノイズの量に対する第2のノイズの量の比を表す変換係数ηが算出され、ノイズ量解析処理(ステップA9)で、第1のノイズの量P、第1結合係数C1、第2結合係数C2及び変換係数ηに基づいて、第2干渉部23に入力する第2のノイズの量が解析されるので、電子機器の開発設計における対策工数の削減や、ノイズ干渉の少ない電子機器の効率的な開発設計が容易に行われる。
図7は、この発明の第2の実施例であるノイズ解析方法を示すフローチャートであり、第1の実施例を示す図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。また、図8は、ノイズ周波数f2と変換係数ηmaxとの関係特性を表す図である。
この例のノイズ解析方法では、第1の実施例の図4(c)に示した時間波形がFFT解析されて図8に示す関係特性(関連情報)が得られ、図1中の記憶部3にあらかじめ記憶される。そして、図7に示すように、図3中のステップA7に代えて、ステップA7aの処理が行われる。すなわち、ステップA7aでは、記憶部3に記憶されている図8の関係特性が参照される(関連情報参照処理)。この後、ステップA8へ進み、第1の実施例と同様の処理が行われ、同様の利点がある。
図9は、この発明の第3の実施例であるノイズ解析方法を示すフローチャートである。
この例のノイズ解析方法では、同図9に示すように、図3中のステップA7に代えて、ステップA7bの処理が行われる。すなわち、ステップA7bでは、あらかじめ行われる解析や測定などによって変換係数ηが得られている場合、この変換係数ηを図1中の入力部1へ入力する。この後、ステップA8へ進み、第1の実施例と同様の処理が行われ、同様の利点がある。
図10は、この発明の第4の実施例であるノイズ解析方法を示すスペクトラム図である。
この例のノイズ解析方法では、同図10に示すように、第1のノイズが正弦波ではなく、所定の周波数帯域内でスペクトラム拡散されているとき、図3中のステップA4において、同第1のノイズの代表周波数、たとえば中心周波数を第1のノイズ成分f1として第1結合係数C1を解析する。また、LSI22の動作信号が所定の周波数帯域内でスペクトラム拡散されているとき、第2のノイズもスペクトラム拡散されているため、図3中のステップA6において、同第2のノイズの代表周波数、たとえば中心周波数を第2のノイズ成分f2として第2の結合係数C2を解析する。この後、ステップA8へ進み、第1の実施例と同様の処理が行われ、同様の利点がある。
図11は、この発明の第5の実施例であるノイズ解析方法を示すスペクトラム図である。
この例のノイズ解析方法では、図3中のステップA5において、第2干渉部(第2アンテナ)23における信号帯域など、ノイズの混入が好ましくない周波数帯域に混入する第2のノイズの割合が求められる。すなわち、同図11に示すように、信号帯域mに対して第2のノイズの周波数帯域nが重複している帯域(重複帯域q)の全パワーが第2干渉部23に影響を与えていると評価される。この後、ステップA6へ進み、第1の実施例と同様の処理が行われ、同様の利点がある。
図12は、この発明の第6の実施例であるノイズ解析方法によるノイズ解析の対象となる電子機器の電気的構成を示すブロック図であり、第1の実施例を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この電子機器20Aでは、同図12に示すように、図2中の第1干渉部22及び第2干渉部23と同様の複数の第1干渉部221,222,…,22n(n;整数)及び複数の第2干渉部231,232,…,23nが設けられている。
この例のノイズ解析方法では、第1干渉部221,222,…,22nの数(n個)だけの電磁界解析モデルが図3中のステップA3と同様に作成され、第1ノイズ源21と同第1干渉部221,222,…,22nとの第1結合係数C11,C12,…,C1nが図3中のステップA4と同様に解析される。この場合、複数の第1干渉部221,222,…,22nを1つの電磁界解析モデルの中に表現できる場合、一度の電磁界解析で第1結合係数C11,C12,…,C1nがそれぞれ解析される。また、第1干渉部221,222,…,22nの数(n個)だけの電磁界解析モデルが図3中のステップA5と同様に作成され、同第1干渉部221,222,…,22nと第2干渉部231,232,…,23nとの第2結合係数C21,C22,…,C2nが図3中のステップA6と同様に解析される。この後、ステップA8へ進み、第1の実施例と同様の処理が行われ、同様の利点がある。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、第1干渉部と第2干渉部とが同一の場合には、第2の結合係数を求める必要がなく、Nmax=P×C1×ηmaxと見積もられる。また、ノイズ伝播経路は、図2又は図12の構成に限定されない。たとえば、図2及び図12中の第1ノイズ源21は、LSIでも良い。また、図2中の第2干渉部23、及び図12中の第2干渉部231,232,…,23nはLSIでも良い。
この発明は、非線形回路で2種の周波数成分により出力されるミキシングノイズによる干渉量を解析する場合全般に適用できる。
この発明の第1の実施例であるノイズ解析方法を実施するためのノイズ解析装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。 ノイズ解析の対象となる電子機器の電気的構成を示すブロック図である。 図1のノイズ解析装置の動作を説明するフローチャートである。 LSI22の入力側及び出力側の時間波形を示す図である。 図4の時間波形の周波数スペクトラムを示す図である。 図1のノイズ解析装置による表示画面を示す図である。 この発明の第2の実施例であるノイズ解析方法を示すフローチャートである。 ノイズ周波数f2と変換係数ηmaxとの関係特性を表す図である。 この発明の第3の実施例であるノイズ解析方法を示すフローチャートである。 この発明の第4の実施例であるノイズ解析方法を示すスペクトラム図である。 この発明の第5の実施例であるノイズ解析方法を示すスペクトラム図である。 この発明の第6の実施例であるノイズ解析方法によるノイズ解析の対象となる電子機器の電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 入力部(第1の入力手段、第2の入力手段)
2 情報処理部
3 記憶部(関連情報参照手段)
4 出力部(第1の表示手段、第2の表示手段)
11 結合係数解析部(第1結合係数解析手段、第2結合係数解析手段)
12 変換係数解析部(変換係数算出手段、関連情報参照手段)
13 ブロック図解析部(ノイズ量解析手段、比較手段)
21 第1ノイズ源(第1のノイズ源)
22 第1干渉部(第2のノイズ源)
23 第2干渉部
221,222,…,22n 第1干渉部
231,232,…,23n 第2干渉部

Claims (14)

  1. 第1の電磁ノイズを出力する第1のノイズ源と、該第1のノイズ源から出力された前記第1の電磁ノイズが第1の信号と干渉する第1干渉部と、該第1干渉部から出力された第2の電磁ノイズが第2の信号と干渉する第2干渉部とを有する電子機器に対するノイズ解析方法であって、
    前記第1のノイズ源から前記第1干渉部までの前記第1の電磁ノイズの結合度を示す第1結合係数を解析する第1結合係数解析処理と、
    前記第1干渉部を第2のノイズ源として、該第2のノイズ源から前記第2干渉部までの前記第2の電磁ノイズの結合度を示す第2結合係数を解析する第2結合係数解析処理と、
    前記第2のノイズ源に干渉する前記第1の電磁ノイズの量に対する前記第2の電磁ノイズの量の比を表す変換係数を算出する変換係数算出処理と、
    前記第1の電磁ノイズの量、第1結合係数、第2結合係数及び変換係数に基づいて、前記第2干渉部に伝播する前記第2の電磁ノイズの量を解析するノイズ量解析処理とを行うことを特徴とするノイズ解析方法。
  2. 前記変換係数算出処理は、
    前記第1の電磁ノイズの情報と前記第2の電磁ノイズの情報と前記変換係数との関連情報を参照する関連情報参照処理を含むことを特徴とする請求項1記載のノイズ解析方法。
  3. 前記第1のノイズ源は、
    アンテナ又は非線形回路を含む半導体回路で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のノイズ解析方法。
  4. 前記第1干渉部は、
    非線形回路を含む半導体回路で構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のノイズ解析方法。
  5. 前記第2干渉部は、
    アンテナ又は半導体回路で構成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のノイズ解析方法。
  6. 前記第1干渉部が前記非線形回路を含む半導体回路で構成され、
    前記第2の電磁ノイズは、
    当該半導体回路の動作信号成分と前記第1の電磁ノイズとの合成成分であり、
    前記関連情報は、
    前記第1の電磁ノイズの量及び周波数と前記動作信号成分の周波数と前記第2の電磁ノイズの量及び周波数との関連を示す情報で構成されていることを特徴とする請求項4又は5のノイズ解析方法。
  7. 前記変換係数は、
    前記第1干渉部を構成する半導体回路の動作信号成分と前記第1の電磁ノイズとの合成成分の時間波形を高速フーリエ解析することで得られる該合成成分の周波数及び振幅を表す情報であることを特徴とする請求項4、5又は6記載のノイズ解析方法。
  8. 前記関連情報は、
    前記第1干渉部を構成する半導体回路の動作信号成分と前記第1の電磁ノイズとの合成成分の時間波形を高速フーリエ解析することで得られる該合成成分の周波数及び振幅を表す情報であることを特徴とする請求項4、5又は6記載のノイズ解析方法。
  9. 前記第1の電磁ノイズが所定の周波数帯域内でスペクトラム拡散されているとき、該第1の電磁ノイズの周波数を該周波数帯域の中心周波数とすることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載のノイズ解析方法。
  10. 前記第2の電磁ノイズが所定の周波数帯域内でスペクトラム拡散されているとき、該第2の電磁ノイズの周波数を該周波数帯域の中心周波数とすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載のノイズ解析方法。
  11. あらかじめ設定された許容ノイズ量と前記第2干渉部に伝播される前記第2の電磁ノイズの量とを比較し、この比較結果を所定の表示手段に表示することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載のノイズ解析方法。
  12. 第1の電磁ノイズを出力する第1のノイズ源と、非線形回路を含む半導体回路で構成され、該第1のノイズ源から出力された前記第1の電磁ノイズが第1の信号と干渉する第1干渉部と、該第1干渉部から出力された第2の電磁ノイズが第2の信号と干渉する第2干渉部とを有する電子機器に対するノイズ解析装置であって、
    前記第1のノイズ源から出力される前記第1の電磁ノイズの量及び周波数と振幅、及び前記第1干渉部の動作信号の周波数を入力するための第1の入力手段と、
    前記第1のノイズ源から前記第1干渉部までの前記第1の電磁ノイズの結合度を示す第1結合係数を解析する第1結合係数解析手段と、
    前記第1干渉部を第2のノイズ源として、該第2のノイズ源から前記第2干渉部までの前記第2の電磁ノイズの結合度を示す第2結合係数を解析する第2結合係数解析手段と、
    前記第2のノイズ源に干渉する前記第1の電磁ノイズの量に対する前記第2の電磁ノイズの量の比を表す変換係数を算出する変換係数算出手段と、
    前記第1の電磁ノイズの量、第1結合係数、第2結合係数及び前記変換係数に基づいて前記第2干渉部に伝播する前記第2の電磁ノイズの量を解析するノイズ量解析手段と、
    該ノイズ量解析手段で解析された前記第2の電磁ノイズの量及び周波数を表示する第1の表示手段と、
    前記第2干渉部の許容ノイズ量を入力するための第2の入力手段と、
    前記第2干渉部に入力される前記第2の電磁ノイズの量と前記許容ノイズ量とを比較する比較手段と、
    該比較手段から出力される比較結果に関連した情報を表示する第2の表示手段とを備えてなることを特徴とするノイズ解析装置。
  13. 前記変換係数算出手段は、
    前記第1の電磁ノイズの情報と前記第2の電磁ノイズの情報と前記変換係数との関連情報を参照する関連情報参照手段を含むことを特徴とする請求項12記載のノイズ解析装置。
  14. コンピュータに請求項12又は13のいずれか一に記載のノイズ解析装置を制御させるためのノイズ解析制御プログラム。
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