JP2008051381A - 排ガスの無臭化処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】魚網に含浸させるキシレン溶液などから発生するミストガスを、無臭化処理するのに好適な排ガスの無臭化処理装置を提供する。
【解決手段】装置筐体10a内の底面側に設けられた水溜め槽11と、装置筐体内の上方側に設けられた膨脹室15と、膨脹室15内に設けられた加熱装置13と、加熱装置13の近傍に設けられた多孔板14と、多孔板14の上方側に設けられた換気装置12と、を備えた排ガスの無臭化処理装置であって、装置筐体10a内に導入された排ガスを水溜め槽11内で解放するとともに、予め前記加熱装置13で多孔板14を加熱しておき、この加熱された多孔板14に排ガスを接触させるようにしたことを特徴としている。
【選択図】図1
【解決手段】装置筐体10a内の底面側に設けられた水溜め槽11と、装置筐体内の上方側に設けられた膨脹室15と、膨脹室15内に設けられた加熱装置13と、加熱装置13の近傍に設けられた多孔板14と、多孔板14の上方側に設けられた換気装置12と、を備えた排ガスの無臭化処理装置であって、装置筐体10a内に導入された排ガスを水溜め槽11内で解放するとともに、予め前記加熱装置13で多孔板14を加熱しておき、この加熱された多孔板14に排ガスを接触させるようにしたことを特徴としている。
【選択図】図1
Description
本発明は排ガスの無臭化処理装置に関し、詳しくは、魚網の網染めなどに使用される防汚剤キシレン溶液の排ガスを無臭化処理するのに好適な無臭化処理装置に関する。
一般に、ポリエチレン、ナイロン(R)などの素材から編網された魚網は、動物性または植物性の生物の付着を防止する目的(防汚目的)で、防汚剤キシレン溶液などを含浸させた後、乾燥させて使用される。漁網は使用中に防汚効果が次第に薄れていくので、動物性または植物性の生物付着防止のために間隔をあけて定期的に防汚剤を含浸させることが必要である。
ところで、防汚剤キシレン溶液を貯留した槽内からは、通常200〜300ppm程度のキシレンのミストガスが常時発生している。したがって、このような溶液を扱う工場内では、異臭のため、作業衛生環境が悪くなっている。
そこで、このような溶液を扱う作業場では、活性炭などを利用した吸着装置によりキシレンガスを吸着処理することも行われている。
ところが、防汚剤キシレン溶液を含浸させる魚網は、小型のものでも200Kg〜350Kg、大型のものでは、600Kg〜2700Kgもあるため、含浸させるキシレン溶液もかなりの量となる。したがって、これまでのように、活性炭による吸着だけでは、大量に無臭化処理することが困難であった。
ところが、防汚剤キシレン溶液を含浸させる魚網は、小型のものでも200Kg〜350Kg、大型のものでは、600Kg〜2700Kgもあるため、含浸させるキシレン溶液もかなりの量となる。したがって、これまでのように、活性炭による吸着だけでは、大量に無臭化処理することが困難であった。
本発明は、このような実状に鑑み、魚網に含浸させるキシレン溶液などから発生するミストガスを、無臭化処理するのに好適な排ガスの無臭化処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明に係る排ガスの無臭化処理装置は、
排ガスの貯留源に連通された装置筐体内の底面側に設けられた水溜め槽と、
前記装置筐体内の上方側に設けられた膨脹室と、
前記膨脹室内に設けられた加熱装置と、
前記加熱装置の近傍に設けられた多孔板と、
前記多孔板の上方側に設けられた換気装置と、を備えた排ガスの無臭化処理装置であって、
前記装置筐体内に導入された排ガスを前記水溜め槽内で解放するとともに、
予め前記加熱装置で前記多孔板を加熱しておき、この加熱された多孔板に前記水溜め槽から上方に供給されてくる前記排ガスを接触させることにより、前記排ガスを熱分解させることを特徴としている。
排ガスの貯留源に連通された装置筐体内の底面側に設けられた水溜め槽と、
前記装置筐体内の上方側に設けられた膨脹室と、
前記膨脹室内に設けられた加熱装置と、
前記加熱装置の近傍に設けられた多孔板と、
前記多孔板の上方側に設けられた換気装置と、を備えた排ガスの無臭化処理装置であって、
前記装置筐体内に導入された排ガスを前記水溜め槽内で解放するとともに、
予め前記加熱装置で前記多孔板を加熱しておき、この加熱された多孔板に前記水溜め槽から上方に供給されてくる前記排ガスを接触させることにより、前記排ガスを熱分解させることを特徴としている。
係る構成による本発明によれば、排ガスが水溜め槽を通過してから膨脹室内に供給されるので、加熱装置で装置筐体内が加熱されたとしても、水溜め槽が貯留源との間を遮断しているので、貯留源側に引火する虞れがない。また、加熱装置により多孔板が加熱されているので、この多孔板を通過するときに、排ガスが燃焼される。よって、排ガスが加熱処理されるので、無臭化が図れる。
本発明に係る排ガスの異臭化処理装置によれば、排ガスを簡単な構造で加熱処理することができる。したがって、魚網の網染めなどに使用されるキシレン溶液のミストガスなどを無臭化処理することができる。
また、装置筐体内で、一旦水の中を潜らせているので、安全性も確保されている。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説明する。
図1は、魚網の網染めに使用されるキシレン溶液のミストガスを回収するために設置された無臭化処理装置を示したもので、この無臭化処理装置10は、網染めを行う建物1の敷地などに設置される。
図1は、魚網の網染めに使用されるキシレン溶液のミストガスを回収するために設置された無臭化処理装置を示したもので、この無臭化処理装置10は、網染めを行う建物1の敷地などに設置される。
先ず、魚網の網染めに使用される防汚剤キシレン溶液は、網染めを行う建物1内の染めタンク2内に貯留されている。そして、このタンク2からは、常時200〜300ppm程度のミストガス3が発散されている。したがって、タンク2内は、キシレンのミストガスが充満している。
このようなミストガス3は、屋外に配置された防爆型のエアポンプ4が駆動されることにより、例えば、耐油性のビニールなどからなるホース5を介してタンク2から吸引され、4インチ程度の鋼製パイプ6内に一時的に貯留される。
一方、鋼製パイプ6内に吸引されたミストガスは、ここで液化され、配管7a、7bを介して下流の無臭化処理装置10内に導かれている。なお、図1において、符号8は、無臭化処理装置10とエアポンプ4との間に配置された防火壁を示したものである。
以下に、無臭化処理装置10の構造について説明する。
無臭化処理装置10の装置筐体10aは、ステンレスなどの耐食性、耐薬品性および耐火性に富んだ材料からなるもので、天井部に換気装置12が具備されている。そして、装置筐体10a内の底面側には、水溜め槽11が形成され、この水溜め槽11内には、所定量の水が貯留されている。一方、装置筐体10aの上方側は、膨脹室15となっている。また、この膨脹室15内には、ガスコンロなどの加熱装置13がブラケット14に支持されている。このブラケット14などもステンレスから形成されている。そして、この加熱装置13には、ガスホース17を介して、外部からプロパンガスなどの可燃性ガスが導入され、ここで燃焼される。
無臭化処理装置10の装置筐体10aは、ステンレスなどの耐食性、耐薬品性および耐火性に富んだ材料からなるもので、天井部に換気装置12が具備されている。そして、装置筐体10a内の底面側には、水溜め槽11が形成され、この水溜め槽11内には、所定量の水が貯留されている。一方、装置筐体10aの上方側は、膨脹室15となっている。また、この膨脹室15内には、ガスコンロなどの加熱装置13がブラケット14に支持されている。このブラケット14などもステンレスから形成されている。そして、この加熱装置13には、ガスホース17を介して、外部からプロパンガスなどの可燃性ガスが導入され、ここで燃焼される。
さらに、加熱装置13の燃焼域上方には、多数の孔が形成されたパンチングプレートなどの多孔板14が配置されている。この多孔板14は、図示したように、半球状に形成されていても良く、あるいは平板状に形成されていても良い。
一方、水溜め槽11の上部には、水位を一定に保つように、ゲージ18が設けられており、水位がこのゲージ18を越えないように設定されている。
本実施例による無臭化処理装置10は、上記のように構成されているが、以下に、その作用について説明する。
本実施例による無臭化処理装置10は、上記のように構成されているが、以下に、その作用について説明する。
今、建物1内に設置された染めタンク2内には、所定量のキシレン溶液が貯留され、タンク2内はキシレンのミストガス3が充満している。
そして、屋外に配置されたエアポンプ4が駆動されることにより、先ず染めタンク2のミストガス3が、鋼製パイプ6内に送られ、ここで液化されるとともに、さらに、配管7bを介して無臭化装置10内に導入される。すると、キシレンのミストガスは、水の中に
放出され、その水を通って膨張室15内に拡散される。
そして、屋外に配置されたエアポンプ4が駆動されることにより、先ず染めタンク2のミストガス3が、鋼製パイプ6内に送られ、ここで液化されるとともに、さらに、配管7bを介して無臭化装置10内に導入される。すると、キシレンのミストガスは、水の中に
放出され、その水を通って膨張室15内に拡散される。
一方、膨脹室15内では、加熱装置13によりプロパンガスなどの可燃性ガスが燃焼されることにより、膨脹室15は、高温状態にされている。また、多孔板14は、700〜800°以上の充分高い温度に熱せられている。
さらに、多孔板14の上方では、換気装置12が駆動されている。
このように構成された無臭化処理装置10では、水溜め槽11から膨脹室15内に放出されたキシレンガスは、膨脹室15内で上方に案内されるが、途中で加熱装置13で可燃性ガスが燃焼されているため、この可燃性ガスの燃焼に接触して一部熱分解されたり、あるいは、この加熱装置13で直接燃焼されなくても、高温に加熱された多孔板14の孔を通るときに加熱され、ここで熱分解される。
このように構成された無臭化処理装置10では、水溜め槽11から膨脹室15内に放出されたキシレンガスは、膨脹室15内で上方に案内されるが、途中で加熱装置13で可燃性ガスが燃焼されているため、この可燃性ガスの燃焼に接触して一部熱分解されたり、あるいは、この加熱装置13で直接燃焼されなくても、高温に加熱された多孔板14の孔を通るときに加熱され、ここで熱分解される。
このように、本実施例では、配置装置12の駆動によりキシレンガスが膨脹室15内を上昇していくときに、加熱装置13により直接燃焼されか、または多孔板14に接触して、熱分解され、CO2とH2Oとが生成される。この反応により、キシレンガスの異臭が無くなりクリーンガスとして、換気装置12から外部に排出することができる。
また、本実施例の無臭化処理装置10では、排ガスが水の中を通ってから膨張室15内に開放されるので、排ガスの貯留源側に火が引火することはない。したがって、誘爆が防止される。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されない。
例えば、加熱装置13は、一つに限定されず、膨脹室13内に多数設けても良い。
例えば、加熱装置13は、一つに限定されず、膨脹室13内に多数設けても良い。
また、上記実施例では、魚網の網染めに使用されるキシレン溶液の排ガスの無臭化について説明したが、本発明は、キシレン溶液に何ら限定されない。
10 無臭化処理装置
10a 装置筐体
11 水溜め槽
12 換気装置
13 加熱装置
14 多孔板
15 膨脹室
10a 装置筐体
11 水溜め槽
12 換気装置
13 加熱装置
14 多孔板
15 膨脹室
Claims (1)
- 排ガスの貯留源に連通された装置筐体内の底面側に設けられた水溜め槽と、
前記装置筐体内の上方側に設けられた膨脹室と、
前記膨脹室内に設けられた加熱装置と、
前記加熱装置の近傍に設けられた多孔板と、
前記多孔板の上方側に設けられた換気装置と、を備えた排ガスの無臭化処理装置であって、
前記装置筐体内に導入された排ガスを前記水溜め槽内で解放するとともに、
予め前記加熱装置で前記多孔板を加熱しておき、この加熱された多孔板に前記水溜め槽から上方に供給されてくる前記排ガスを接触させることにより、前記排ガスを熱分解することを特徴とする排ガスの無臭化処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006226983A JP2008051381A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | 排ガスの無臭化処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006226983A JP2008051381A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | 排ガスの無臭化処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008051381A true JP2008051381A (ja) | 2008-03-06 |
Family
ID=39235613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006226983A Pending JP2008051381A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | 排ガスの無臭化処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008051381A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105169863A (zh) * | 2015-08-17 | 2015-12-23 | 杭州科瑞特环境技术有限公司 | 一种染整行业定型机废气一体化处理装置及其工艺 |
-
2006
- 2006-08-23 JP JP2006226983A patent/JP2008051381A/ja active Pending
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