JP2008051371A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部背面に圧縮機を配置した冷蔵庫の転倒を防止する。
【解決手段】前面に扉120を備えた貯蔵室104が配置された箱本体101を有し、箱本体101の天面148と背面150に渡って貯蔵室104内の最上段収納スペース164側に凹ませた凹部152を形成し、アルミ合金で形成されるブロック252を有する圧縮機140を凹部152に設置するものであって、圧縮機140を軽量化することで冷蔵庫全体の低重心化を図り、冷蔵庫の転倒を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機を用いた冷蔵庫に関するものである。
以下、図面を参照しながら上記従来の圧縮機を適用した冷蔵庫について説明する。
従来の冷蔵庫は、冷蔵庫本体の下部後方に機械室を配置し、この機械室内に圧縮機等の冷凍サイクルの高圧側構成物を収容するものが一般的であったが、近年、冷蔵庫は、使い勝手の良さや省スペースの観点から収納性の向上、また、地球環境の観点から省エネルギー性の向上が求められており、この要請に応えるための方向性として、機械室を使い勝手の悪い冷蔵庫本体の天面や、もしくは冷蔵庫本体の背面上部に設置するという方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された従来の圧縮機を適用した冷蔵庫の構成を示すものである。
冷蔵庫の箱本体1は、上から冷蔵室5、野菜室6、冷凍室8という構成からなり、冷蔵室5は冷蔵室回転扉22を有し、野菜室6は、野菜室引出扉24、冷凍室8は、冷凍室引出扉26を有している。
そして、庫内ファン34と蒸発器36等からなる冷却ユニット38は、最下段の貯蔵室4である冷凍室8の開口部の高さ寸法と概ね同じ高さとして冷凍室8の背面後部に設置し、圧縮機40を使い勝手の良くない冷蔵庫の箱本体1の天面48と背面50に渡って冷蔵室5側に凹ませた機械室である凹部52に設置している。
冷蔵室5には、食品等を収納する為の棚58が複数個設けられており、最上段棚62で区画された最上段収納スペース64と第2段収納スペース70にかけては、箱本体1の背面上部に設けた凹部52が、凸部74として出張っている。
このような構成において、圧縮機40の移動に伴い、圧縮機40の収納体積分だけ冷凍室8及び野菜室6の高さが低くなるので、冷蔵室5と野菜室6を区画する区画壁の位置を下方に下げることが出来、野菜室6内の収納物の取り出しが容易となる。
特開平11−183014号公報
しかしながら、上記従来の構成では、重量の大きい圧縮機が冷蔵庫本体の上部後方に配置されるため、特に冷蔵庫が後方へ場合に小さな角度でも転倒しやすく、転倒による機器の破損の可能性があるとの課題があった。
特に圧縮機の主要な部品であるブロックは、安価で加工性、摺動性にも優れる鋳鉄で製造される場合が多いが、比重が約7と大きい鋳鉄で製造されたブロックを用いた場合、圧縮機全体の重量も大きくなり、転倒の可能性が高くなっていた。
特に製造工程や運搬の際には、冷蔵庫内部が空の状態であるため、圧縮機が高い位置にあることが冷蔵庫全体の重心位置に影響し、比較的小さな傾きでも冷蔵庫の転倒の可能性が高くなる。
具体的には、ブロックに鋳鉄を用いた冷蔵庫用圧縮機の重量は、通常7〜10kg程度で、冷蔵庫全体の重量の1割程度に達する。圧縮機が下部に配置されている冷蔵庫の場合、冷蔵庫を14度程度傾けないと転倒しないが、圧縮機を冷蔵庫上方後端に配置されることで、冷蔵庫は11度程度という小さな傾きでも転倒にいたる。
この転倒にいたる角度の違いにより、圧縮機を上部に配置した冷蔵庫は転倒による機器破損の可能性が増加するという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、圧縮機の軽量化により転倒を防止した冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、本発明の冷蔵庫は、前面に扉を備えた貯蔵室が配置された箱本体を有し、前記箱本体の天面と背面に渡って前記貯蔵室内の最上段収納スペース側に凹ませた凹部を形成し、密閉容器内に固定子と回転子からなる電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを収納し前記圧縮要素は密閉容器に対して弾性的に支持され、圧縮室と前記圧縮室内で往復動するピストンを備えた往復動型であり、主軸部と偏心部とを有したシャフトと、前記主軸部に備えられた回転子と前記主軸部を軸支する軸受部を備えるアルミ合金で形成されるブロックを有し、前記回転子の前記圧縮要素側には回転子凹部を有するとともに前記軸受部が前記回転子凹部内に延在する圧縮機を前記凹部に設置するものであって、前記圧縮機の前記電動要素を複数の回転数で運転されるインバーター駆動の電動機とし、前記電動要素の前記回転子に永久磁石を用いることで前記圧縮機の頂部が前記箱本体の前記天面より低くなるように前記圧縮機の高さを低減したである。
これによって、圧縮機の軽量化でき、冷蔵庫全体の重心が低くなるので、冷蔵庫が傾斜しても転倒しにくくすることが出来る。
また、軸受部が前記回転子凹部内に延在することで、圧縮機の高さを低くし、冷蔵庫全体の重心が低くなるので、冷蔵庫が傾斜しても転倒しにくくすることが出来る。
本発明は、圧縮機を上部後方に配置して収納性を向上しながら、転倒を防止した冷蔵庫を提供できる。
本発明の請求項1に記載の発明は、前面に扉を備えた貯蔵室が配置された箱本体を有し、前記箱本体の天面と背面に渡って前記貯蔵室内の最上段収納スペース側に凹ませた凹部を形成し、密閉容器内に固定子と回転子からなる電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを収納し前記圧縮要素は密閉容器に対して弾性的に支持され、圧縮室と前記圧縮室内で往復動するピストンを備えた往復動型であり、主軸部と偏心部とを有したシャフトと、前記主軸部に備えられた回転子と前記主軸部を軸支する軸受部を備えるアルミ合金で形成されるブロックを有し、前記回転子の前記圧縮要素側には回転子凹部を有するとともに前記軸受部が前記回転子凹部内に延在する圧縮機を前記凹部に設置するものであって、前記圧縮機の前記電動要素を複数の回転数で運転されるインバーター駆動の電動機とし、前記電動要素の前記回転子に永久磁石を用いることで前記圧縮機の頂部が前記箱本体の前記天面より低くなるように前記圧縮機の高さを低減したしたものである。
これによって、圧縮機の軽量化でき、冷蔵庫全体の重心が低くなるので、冷蔵庫が傾斜しても転倒しにくくすることが出来る。
また、軸受部が前記回転子凹部内に延在することで、圧縮機の高さを低くし、冷蔵庫全体の重心が低くなるので、冷蔵庫が傾斜しても転倒しにくくすることが出来る。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の冷蔵庫に加えて、圧縮機の圧縮機本体は冷媒としてR134aを用いた場合と比べて小さくなる単位体積当たりの冷凍能力を補う為に相対的に気筒容積を大きくした炭化水素冷媒用としたものである。
これによって、圧縮機の高さ方向の小型化を実現する際に従来一般的であった代替フロン冷媒であるR134aと比較して気筒容積が大型化する為に、ブロックが大型化し重量が大きくなりやすいが、ブロックをアルミ合金で形成することで、圧縮機の軽量化でき、冷蔵庫全体の重心が低くなるので、冷蔵庫が傾斜しても転倒しにくくすることが出来る。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の冷蔵庫に加えて、圧縮機の電動要素は、固定子を構成する固定子鉄心の複数の突極部に絶縁体を介して巻線を巻回した突極集中巻型である。
これによって、巻線が離れたスロット間に渡ることが無く、一つ一つの突極部に集中して密に巻かれるので巻線がスロット間を渡ることによる巻線の盛り上がりが無くなって、圧縮機の電動要素の高さをさらに低減することが出来、圧縮機全体の高さもさらに低くすることが出来、圧縮機の高さを低くすることができるので、冷蔵庫全体の重心も低くすることができ、転倒を防止することができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の冷蔵庫に加えて、圧縮機のブロックは電動要素への取り付け面を形成する脚部を備え、前記ブロックの脚部は前記突極集中巻型の固定子鉄心に取り付けられることでブロック脚部の長さを短くしたものである。
これによって、圧縮機の設置面に対して圧縮機の重心が低く設置されるので、冷蔵庫全体の重心も低くすることができ、転倒を防止することができる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の冷蔵庫に加えて、圧縮機の電動要素は、回転子に収納された永久磁石が希土類の永久磁石からなるものである。
これによって、希土類磁石は、一般的に用いられているフェライト磁石より、磁束密度が約4倍程度大きいため、磁石の高さを低くしても同等以上の磁束が得られることとなって圧縮機の電動要素の高さをさらに低減することが出来、圧縮機全体の高さもさらに低くすることが出来、冷蔵庫全体の重心も低くすることができ、転倒を防止することができる。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明の冷蔵庫に加えて、圧縮機の電動要素と圧縮要素からなる圧縮機本体が、密閉容器内に支持部を介して弾性支持されるともに、圧縮機の上下方向の重心と、前記圧縮機の脚と前記弾性部材との当接面との距離が、圧縮機の上下方向の重心と前記支持部の下端面との距離よりも短くしたものである。
これによって、圧縮機の設置面に対して圧縮機の重心が低く設置されるので、冷蔵庫全体の重心も低くすることができ、転倒を防止することができる。
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明の冷蔵庫に加えて、箱本体の底面の実質上最後端部に、箱本体を支持する車輪もしくは脚部を配置したものである。
これにより、冷蔵庫が後方へ転倒する場合の支点が重心から離れるので、冷蔵庫が転倒しにくくすることができる。
以下、本発明による圧縮機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図、図2は、同実施の形態における冷蔵庫の概略背面図、図3は、同実施の形態における冷蔵庫の概略部品展開図、図4は、同実施の形態における圧縮機の縦断面図、図5は、同実施の形態における圧縮機の水平断面図、図6は、同実施の形態における圧縮機のインダクション電動機とインバーター電動機の比較図、図7は、同実施の形態における圧縮機の突極集中巻固定子の平面図である。図8は、同実施の形態における圧縮機の脚部分の斜視図である。図9は、同実施の形態における冷蔵庫が傾斜したときの重心の移動を示す模式図である。
以下図1から図9に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
図1から図3において、箱本体101は、ABSなどの樹脂体を真空成形した内箱102とプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱103とで構成された空間に発泡充填する断熱体116を注入してなる断熱壁を備えている。断熱体116は、例えば硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。また、発泡材としては、ハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらに良い。
箱本体101は複数の断熱区画に区分されており、前面には扉120がある。扉120は、上部を回転扉式、下部を引出式とする構成をとっている。
断熱区画された貯蔵室104は、上から冷蔵室105、並べて設けた引出式の切替室112および製氷室114と引出式の野菜室106と引出式の冷凍室108となっている。各断熱区画には、それぞれ断熱性を有した扉120が、ガスケット132を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉122、切替室引出扉128、製氷室引出扉130、野菜室引出扉124、冷凍室引出扉126である。
冷蔵室回転扉122には、扉ポケット156が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の棚158が設けられている。
次に箱本体101の詳細を説明する。箱本体101の外箱103は、天面148の奥側を切り取ったU字曲げした外殻パネル176と底面パネル178と背面パネル180と凹部152を形成する機械室パネル182とをシール性を確保して組み立てることで構成されている。組み立てられた箱本体101は、天面148と背面150に渡る部分に凹部152が形成されている。凹部152は、庫内の最上段棚162と内箱102で区画された最上段収納スペース164及び第2段棚168と最上段棚162で区画された第2段収納スペース170側に凸部174として出張っている。また、より好ましくは凸部174の室内側底壁面184と最上段棚162の棚底部186を略同一水平面としている。
底面パネル178と背面パネル180には、指先を引っ掛けることが可能な窪みからなる取っ手が設けられている。また、底面パネル178には、箱本体101を支持し、移動を容易にするための車輪188が設けられ、このうち後ろ側の車輪188aは冷蔵庫の最後端に取り付けられている。
また、内箱102は、外箱103より一回り小さく、背面奥部が内側に窪んだ構成となっており、外箱103の中に組み入れることで断熱体116が発泡充填される空間が箱本体101に形成される。したがって機械室パネル182の左右部も断熱体116が発泡充填されて断熱壁が形成され、強度も確保されることになる。
次に冷凍サイクルについて説明する。冷凍サイクルは、凹部152の設置面152aに配設した圧縮機140と圧縮機140に接続された吐出配管190と外殻パネル176の天面148や側面、凹部152や底面パネル178に設けた凝縮器(図示せず)と、減圧器であるキャピラリー191と水分除去を行うドライヤー(図示せず)と、野菜室106と冷凍室108の背面で庫内ファン134を近傍に配置した蒸発器136と、吸入配管192を環状に接続して構成されている。
凹部152には、ビスなどで固定された天面カバー193が設けられており、凹部152に設けられた圧縮機140や機械室ファン194、凝縮器(図示せず)、ドライヤー(図示せず)、吐出配管190、吸入配管192の一部などを収納している。天面カバー193の上部は、天面148と略同一平面としており、圧縮機140の頂部204aは天面148より低い位置にある。
キャピラリー191と吸入配管192は、概ね同等の長さの銅管であり、端部を残して、熱交換可能なようにはんだ付けされている。キャピラリー191は、減圧の為、内部流動抵抗が大きい細径の鋼管が用いられており、その内径は、0.6ミリから1.0ミリ程度で長さとともに調節して減圧量を設計する。吸入配管192は、圧力損失を低減する為に大径の銅管が用いられており、その内径は、6ミリから8ミリ程度である。又、キャピラリー191と吸入配管192は、熱交換部196の長さを確保するために、冷蔵室105の背面を蛇行させることでコンパクトにまとめて、内箱102と背面パネル180との間にある断熱体116に埋設されている。キャピラリー191と吸入配管192は、一方の端部を内箱102の野菜室106後方付近から突き出して蒸発器136と接続されており、他方の端部を機械室パネル182の設置面152aの縁に設けた切欠部から上方に突き出して、ドライヤー(図示せず)や凝縮器(図示せず)、圧縮機140と各々接続されている。
また、吸入配管192と吐出配管190には、圧縮機140との接続部の近傍に、接続の柔軟性を持たせる為のUターン部197が設けられており、凹部152に収納されている。さらに組立て作業性やサービス性を向上させることを狙いに、配管の密集度を軽減し、後方から配管接続部を目視できるようにするために、配管接続部は、圧縮機140の背面側に面して圧縮機140の左右に振り分けて配置されている。
次に、圧縮機140の詳細について説明する。
図4から図8において、厚さ2から4mmの圧延鋼板を深絞り成型によりなるすり鉢状の下容器202と逆すり鉢状の上容器204を係合し、係合部分を全周溶接接合して密閉容器206が形成される。密閉容器206の内部には、冷媒208と底部に冷凍機油210が貯留されている。密閉容器206の下側には、脚212が固着されており、脚212に係止された弾性部材214を介して、冷蔵庫の凹部152に設けたピン216に、弾性部材214の孔218を遊嵌させることで位置を固定している。
また、支持部222は、密閉容器206底部に取り付けられたステイ221と、ステイ221に係合されたスプリング224とからなり、圧縮機本体220はこれらの支持部222により密閉容器206内で弾性支持される。圧縮機140の上下方向の重心Aと、圧縮機の脚212と弾性部材214との当接面212aとの距離Bが、圧縮機140の上下方向の重心の位置Aと支持部222の下端面222aとの距離Cよりも短くなるように構成している。
本実施の形態のように、圧縮機140の高さ方向の重心Aが、圧縮機140の脚212と弾性部材214との当接面212aよりも上方にあるものにおいては、圧縮機140の内部における支持部222の下端面222aよりも圧縮機の脚212と弾性部材214との当接面212aの方が上方に位置している。
また、弾性部材214の高さを、圧縮機140の凹部152への設置面152aの位置Dと圧縮機140の最下端部Eとの距離Fよりも大きくしている。
脚212は密閉容器に固着する固着面212bと上方に立ち上がる曲げ部212cと、弾性部材を係止する弾性部材配置下面212dを有しており、固着面212bと曲げ部212cと弾性部材配置下面212dのうちの少なくとも2箇所にまたいで延在するリブ212eを設けている。
電動要素226は、回転子228と突極集中巻の固定子230よりなる。圧縮要素232は電動要素226の上方に構築され、電動要素226によって駆動される。
電動要素226と圧縮要素232は、ともに密閉容器206に収納され、下容器202の底部と固定子230の下端に支持部材である支持部222とスプリング224とを介して弾性支持されている。
この固定子230の下端に備えられた支持部222とスプリング224とが圧縮機本体220を弾性支持する支持部材である。
下容器202の一部を構成するターミナル236は、密閉容器206の内外で電気(図示せず)を連絡するもので、リード線238を通して電動要素226に電気を供給する。また密閉容器206には、冷凍システムの吐出配管190に接続する為の吐出チューブ242と吸入配管192に接続する為の吸入チューブ242と、冷凍システムに冷媒208を封入後、システムを閉空間にするための封止チューブ244が設けられている。
圧縮要素232の運転により、冷媒208は、吸入配管192と吸入チューブ242を通って、密閉容器206の内部に吸込まれ、吐出チューブ242から吐出配管190へと吐出される。
この吐出配管190は圧縮要素232と密閉容器の吐出チューブ242とを弾性的に接続している。
次に、圧縮要素232の詳細を以下に説明する。
シャフト246は、回転子228を圧入や焼嵌めにより固定した主軸部248と、主軸部248に対して偏心して形成された偏心部250を有する。ブロック252は、略円筒形の圧縮室254を有するとともに、シャフト246の主軸部248を軸支する為の軸受部256を有し、電動要素226の上方に形成されている。
ブロック252はアルミ合金で形成され、具体的にはダイキャストに適したアルミ合金であるADC14で形成され、精度が高く生産性に優れるダイキャストにより製造されている。
この時、回転子228の圧縮要素側には回転子凹部228aが形成されており、この回転子凹部228a内に軸受部256が延出している。
ピストン262は、圧縮室254に遊嵌され、連結手段260でシャフト246の偏心部250に連結され、シャフト246の回転運動をピストン262の往復運動に変換し、ピストン262が圧縮室254の空間を拡大、縮小することで密閉容器206内の冷媒208を吸入マフラー262の吸入口262aから吸込み、シリンダヘッド264の内部に設けられたバルブ(図示せず)を介して、ブロック252に形成された吐出マフラー266と吐出管268、吐出チューブ242を通って密閉容器206の外部の吐出配管190に吐出する。
高圧配管である吐出管268は、内径1.5mmから3.0mmの鋼管で、L字やU字曲げを使って柔軟性を持つように形成されており、圧縮要素232と密閉容器206の吐出チューブ242とは弾性をもって接続されている。
次に電動要素226の詳細を以下に説明する。
回転子228は、0.2mmから0.5mmの珪素鋼板を積み重ねた回転子鉄心270と回転子鉄心270に設けた永久磁石272を収納する孔274と永久磁石272を挿入した後に孔274を塞ぐ端板276よりなり、かしめピン278により一体に固着されている。
そして、固定子230は、0.2mmから0.5mmの珪素鋼板を積み重ねた固定子鉄心280と0.3mmから1mmの絶縁被覆を施した銅線である巻線282からなる。固定子鉄心280は、所定間隔において突極部286が円環状に形成されており、突極部286に巻線282が巻かれており(突極集中巻と称する)、各巻線間は、連絡線288で一本に接続されている。
次にインバーター電動機とインダクション電動機を比較して説明する。
説明を判りやすくする為に、図6において、中心線を境に、左側にインダクション電動機の断面と、右側にインバーター電動機の断面を比較して示している。それぞれの電動機は、ほぼ同一の最大冷凍能力を有する圧縮機に用いられているものである。インバーター電動機の固定子230の固定子鉄心280の高さL1は、インダクション電動機の固定子290の固定子鉄心292の高さH1よりも大幅に低くなっている。また、インバーター電動機の回転子228の高さL4もインダクション電動機の回転子294の高さH4よりも低くなっている。さらに、突極集中巻を用いたインバーター電動機では、巻線282が固定子鉄心280からはみ出す高さであるコイルエンド高さ、L2、L3が、インダクション電動機の巻線296のコイルエンド高さのH2、H3よりも大幅に低くなっている。
さらに、永久磁石272に希土類磁石を用いることによって、現在広く用いられているフェライト磁石より強い磁力を得ることができるため、永久磁石272の高さL5、インバーター電動機の固定子鉄心280の高さL1と回転子228の高さL4をさらに低くすることが出来る。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず各断熱区画の温度設定について説明する。冷蔵室105は、冷蔵保存の為に凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されている。切替室112は、ユーザーの設定により、温度設定の変更が可能であり、冷凍室温度帯から冷蔵、野菜室温度帯まで所望する温度帯に設定することが出来る。また製氷室114は、独立の氷保存室であり、−18〜−10℃と冷凍室105に比べ高い温度で設定されている。
野菜室106は、冷蔵室105と同等もしくは若干高い温度設定の2〜7℃にすることが多い。冷凍室108は、冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、保存状態の向上のために、さらに低い例えば−30℃といった低温に設定されることもある。
各室は、異なる温度設定を効率よく維持する為に、断熱壁によって区分されているが断熱壁は、断熱体116を、内箱102と外箱103の間に発泡充填することにより形成される。断熱体116は、十分な断熱性能を有するとともに、箱本体101の強度を確保する。
次に冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて温度センサー(図示せず)および制御基板(図示せず)からの信号により冷却運転が開始および停止される。冷却運転開始の指示によって圧縮機140は冷媒208を圧縮し、高温高圧の冷媒208を吐出する。吐出された冷媒208は、吐出配管190を通って凝縮器(図示せず)にて放熱して凝縮液化し、キャピラリー191で減圧され低温低圧の液冷媒となり、蒸発器136に至り、蒸発器136内の冷媒は蒸発気化され、上は付き136と熱交換することで冷却された低温の冷気をダンパ(図示せず)で分配することで各室の冷却が行われる。
次に圧縮機140の動作について説明する。
圧縮機140に通電がなされると、ターミナル236、リード線238を通って電動要素226の固定子230に電気が供給され、固定子230が発生する回転磁界により回転子228が回転する。回転子228の回転により、回転子に連結されたシャフト246の偏心部250がシャフト246の軸心より偏心した回転運動を行う。偏心部250の偏心運動は、偏心部250に連結された連結手段260がピストン262に連結されることによって往復運動に変換され、ピストン262は圧縮室254内で往復運動する。
この結果、ピストン262は、圧縮室254内の容積を変化させながら冷媒208の吸入圧縮を行うが、ピストン262が圧縮室254内で一往復中に吸入、吐出する容積を気筒容積と云い、気筒容積の大小で冷却する能力が変化する。
以上のような動作を行う冷蔵庫において、弾性部材214と脚212によって支持された圧縮機140は、冷蔵庫の天面148と背面150に渡って形成された凹部152に搭載されているのであるが、凹部の深さ(高さ)は、少なくとも圧縮機140の下容器202の底部と設置面152aの最小隙間と、圧縮機140の高さと、上容器204と天面カバー193との最小隙間と、天面カバー193の厚みが必要である。圧縮機140と設置面152aや天面カバー193との接触を回避する為に最小隙間が必要であり、天面カバー193は強度面から最小肉厚が決まるとすると、凹部の深さ(高さ)は、圧縮機140の高さで決定されてくる。
一方、冷蔵庫の庫内には、凹部152により、凸部174が出張ってくる。凸部174が大きいと収納性が悪くなるとともに、冷蔵室回転扉122を開けて冷蔵室105の庫内を見たときに、凸部174の出張りで見栄えが悪くなる。従って、圧縮機140の高さを低くする技術が必要になる。
圧縮機140の高さについて具体的に説明する。圧縮機140は、下容器202、上容器204に2から4mmの鋼板を使っており、あわせて約7mmである。下容器202と上容器204は、それぞれ上下方向に曲率を持たせた形状をしている。これは冷蔵庫が設置された居住空間を快適にするために、騒音の低い仕様が望まれるためで、容器に曲率をもたせることにより、容器の剛性、固有値が上がり、共振による騒音が抑制される。曲率半径はおよそR100mmからR150mmであり、この曲率半径を得るために片側でおよそ13mm強が必要である。
次に、密閉容器206の底には、冷凍機油210が貯留されている。冷凍機油210は、圧縮機140の様々な条件での運転を保証するために、およそ200から250ml封入されており、高さでは、約20mmを占める。さらに、冷凍機油210と電動要素226が接触すると異常な入力増加となるため、接触しないための空間距離として約9mmが必要となる。
圧縮機140を冷蔵庫の天面148に積載した冷蔵庫では、圧縮機140がユーザーの耳の位置に近づくことから、圧縮機140の騒音も小さく抑えることがより重要なため、密閉容器206の剛性の向上が重要であり、信頼性向上の観点から、冷凍機油210の確保も重要である。これらのことから、板厚の7mm、曲率による13mm、曲率とオイルによる20mm、空間距離確保に必要な9mmを合わせて49mmが必要であり、この寸法を小さくすることは、特性上適切でない。
従って、圧縮機140の高さは電動要素226と圧縮要素232により概ね決まってくる。圧縮要素232は、気筒容積を小さくすることにより、ピストン262や連結手段260、シャフト246、軸受部256をコンパクトにすることが出来るが、気筒容積が小さくなると冷凍能力が小さくなる。本実施の形態では、小さい気筒容積で大きい能力を得るために、商用電源周波数(日本国内においては、50Hzまたは60Hz)よりも高い回転数で運転することで圧縮要素232をコンパクトにしている。より具体的には、気筒容積で約30%小さくてすむため、ピストン262の径が小さくて済み、シャフト246に作用する荷重も小さくなるので、シャフトの荷重を支える軸受部256の長さも短くすることが出来、電動要素226を圧縮要素232に近づけて構成することが可能となる。インバーターによる高回転をうまく利用することにより、発明者の設計では、5から10mmコンパクトにすることが出来ている。
なお、インバーター方式による電動要素226の複数の回転数の設定は、必ずしも日本国内における商用電源周波数(50Hzまたは60Hz)よりも高い周波数に相当する回転数を含んでいることを要件としない。
すなわち、複数定める周波数の上限を商用電源周波数(日本国内に限らず)を上回らない設定の組み合わせとして省エネルギー効果や静音効果を期待し、小型化に関しては、上述のインバーター化による電動要素226の厚み低減効果によって対応し、圧縮要素232の気筒容積のコンパクト化は敢えて採用しない組み合わせもある。
次に電動要素226は、図6の中心線より左側に示すように、インダクション電動機では、固定子230や回転子228の積厚H1及びH4が大きくないと圧縮機140の運転に必要なトルクが発生しない。これに対して、回転子228に永久磁石272を用いたインバーター電動機を用いることにより、回転トルクの発生に必要な励磁電流が必要でなくなるため固定子230の積厚L1や回転子228の積厚L4は低くすることが出来、電動要素226をコンパクトにすることが出来る。より詳しく説明すると、インダクション電動機は、回転子側(2次側)に電流を流さなければならず、この励磁電流を得るために、高い積厚が必要であるが、インバーター電動機は、2次側に磁石があるため、トルクを発生するための励磁電流が不要となり、積厚を低くすることが出来るのである。
さらに、電動要素226の固定子230の巻線282が、固定子鉄心280からはみ出す寸法は、分布巻における巻線284のはみ出し寸法H2、H3と比較すると、突極集中巻においては、巻線が離れたスロット間に渡ることが無く、一つ一つの突極部に集中して密に巻かれるので巻線がスロット間を渡ることによる巻線の盛り上がりが無くなるためL2、L3に示すように大幅に小さくなり、固定子230の全高がさがり、電動要素226をさらにコンパクトにすることが出来る。
またさらに、インバーター電動機の永久磁石272に希土類の磁石を用いると、一般的なフェライト磁石に対して、磁束密度が約4倍、エネルギー積で約10倍を有するなど磁気特性がすぐれ、小さくても十分な特性を得ることが出来る。従って、永久磁石272の高さL5や固定子L1の高さをさらに低くすることが出来、電動要素226をさらにコンパクトにすることが出来る。
また、本実施の形態においては、回転子228の圧縮要素232側には回転子凹部228aが形成されており、この回転子凹部228a内に軸受部256が延出しているので、本発明によると軸受部256の長さを短くすることがなく電動要素226と圧縮要素232とを高さ方向の投影面において重ねあわせて配置することで、電動要素226と圧縮要素232を含めた圧縮機本体220全体の高さを大きく低減することができ、圧縮機の信頼性を低下させることなく圧縮機の高さをより低減することができる。
より具体的に説明すると、発明者の設計では、インダクション電動機では、固定子230の積厚が42mm、巻線284のコイルエンド高さH2、H3が25mm、回転子228の高さH4が65mmであるのに対し、インバーター電動機では、固定子230の積厚L1が26mm、同じく希土類磁石を用いた場合は、さらに低くL1が16mm、固定子230の巻線282のコイルエンド高さL2、L3は、突極集中巻を用いるとL2、L3が9mmとなる。また、回転子228の積厚は、35mm、希土類磁石を用いると20mmまで小さくすることが出来、インダクション電動機による圧縮機と比較すると、最大で58mm小さくすることが出来ている。
さらに、上記のように回転子228の圧縮要素232側には回転子凹部228aが回転子の高さ方向の半分以上の深さで形成されており、この回転子凹部228a内に軸受部256が延出しているので、回転子228の積厚を35mm、希土類磁石を用いると20mmまで小さくした上で、さらに軸受部256の延出代である10mm程度まで圧縮機本体220の高さを小さくすることができるので、合計で25mm程度圧縮機本体220全体の高さを低減することができる。
このように軸受部256の延出代を長くすることにより、全高を上げることなくシャフト246と軸受部256との摺動長を長くすることが出来、シャフト246に加わる圧縮荷重を小さくすることが出来るので、圧縮機の信頼性を向上することが出来る。
ところが、軸受部256の延出代を長くしていくと、回転子凹部228aの深さが大きくなるため、回転子228のシャフト246への固着代が短くなってしまう。
特に本実施の形態のように圧縮要素232が上部にあり、その下部に電動要素226が位置しているような配置の圧縮機においては、下部の電動要素226に備えられている回転子はシャフトとの間の固着力のみによって保持されている為、例えばインダクション電動機のように回転子の内部を電流が流れることで磁力を得るタイプの電動機を用いた場合には、運転時の回転子228の発熱が大きくなり、熱膨張によりシャフト246から回転子228が抜け落ちてしまうといった可能性があるため、回転子228のシャフト246への固着代を大幅に短くすることは信頼性上の問題があってできないが、発明者の検討によると、永久磁石272を用いた場合には、回転子228の内部を電流が流れずに永久磁石で磁力を得ている為に、発熱が大幅に小さくなっており、さらにインダクション電動機と比較して、高さが低くなることで重量が軽くなっているので、固着代を大幅に短くしても回転子228を保持することができる。例えば、固着代を回転子228の全高35mmに対する20%以下である6mm程度にまで小さくしても固着力が十分あり、運転時の発熱や、輸送などによる振動や衝撃等で、回転子228がシャフト246から脱落してしまうようなことも無く、シャフト246と軸受部256の摺動長を長くとることによる信頼性の向上と、回転子228とシャフト246の固着力の確保を両立した上で、圧縮要素232と電動要素226からなる圧縮機本体220全体の高さを低減することが出来る。
ここで、冷蔵庫の転倒について説明する。
冷蔵庫の箱本体101が後方に傾く場合、支点は底面パネル178の後端に取り付けられた車輪188aであり、冷蔵庫の重心が車輪188aの鉛直上方よりも浅い角度の傾きの場合、冷蔵庫の自重によって、冷蔵庫はもともとの位置に戻る。ところが、冷蔵庫が大きく傾き、重心が車輪188aの鉛直上方よりも後方まで移動すると、冷蔵庫を元の位置の戻そうとする復元力は働かなくなり、冷蔵庫は後方に転倒する。この重心が車輪188aの鉛直上方に位置するときの角度を限界角度とする。
冷蔵庫の重心は、箱本体101の重心と圧縮機140の重心の間に位置し、圧縮機140の重量が大きいほど、冷蔵庫全体の重心は圧縮機140に近づくことになる。従って、重量の大きい圧縮機140を冷蔵庫上部後方に配置すると、冷蔵庫全体の重心も後部上方に移動するため、既に説明した限界角度は小さくなってしまう。
具体的には、一般的な冷蔵庫の箱本体101と圧縮機140の重量を想定すると、10kgの圧縮機が箱本体101の底部後方にあるときは、限界角度は14度程度であるのに対し、箱本体101の上方に配置されると、11度まで低下する。ところが、本発明によれば、ブロック252をアルミ合金で形成し軽量化することで限界角度を12度程度まで改善することができ、転倒しにくい冷蔵庫とすることができる。
さらに、既に説明したように圧縮機140の高さを低減することにより、冷蔵庫内の収納性が改善するばかりではなく、圧縮機140の重心が低くなり、この結果冷蔵庫全体の重心も低くなることで限界角度が大きくなり、冷蔵庫が傾いても転倒することがない。
さらに、箱本体101の底面の実質上最後端部に、箱本体101を支持する車輪188aを配置したものである。
これにより、冷蔵庫が後方へ転倒する場合の支点が重心から離れるので、冷蔵庫が転倒しにくくすることができる。
さらに、本発明では冷媒としてR134aを用いた場合と比べて小さくなる単位体積当たりの冷凍能力を補う為に相対的に気筒容積を大きくした炭化水素冷媒用としており、気筒容積が大きくなることで、ブロック252の圧縮室254などが大型化し、重心も高くなりやすいが、ブロック252をアルミ合金で構成することで圧縮機140の重量増加を防止し、冷蔵庫全体の重心が低くなるので、冷蔵庫が傾斜しても転倒しにくくすることが出来る。
さらに、圧縮機140の電動要素226は、固定子230を構成する固定子鉄心270の複数の突極部286に絶縁体を介して巻線282を巻回した突極集中巻型である。巻線286が離れたスロット間に渡ることが無く、一つ一つの突極部286に集中して密に巻かれるので巻線282がスロット間を渡ることによる巻線282の盛り上がりが無くなって、圧縮機140の電動要素226の高さをさらに低減することが出来、圧縮機140の全体の高さもさらに低くすることができるので、冷蔵庫全体の重心も低くすることができ、転倒を防止することができる。
さらに、圧縮機140のブロック252は電動要素226への取り付け面を形成するブロック脚部252aを備え、ブロック脚部252aは前記突極集中巻型の固定子鉄心280に直接取り付けられることでブロック脚部の長さを短くしたものである。
これによって、圧縮機140の設置面152aに対して圧縮機140の重心が低く設置されるので、冷蔵庫全体の重心も低くすることができ、転倒を防止することができる。
さらに、圧縮機140の電動要素226は、回転子228に収納された永久磁石272が希土類磁石からなるものである。
これによって、希土類磁石は、一般的に用いられているフェライト磁石より、磁束密度が約4倍程度大きいため、永久磁石272の高さを低くしてもフェライト磁石と同等以上の磁束が得られることとなって、同じトルクでも圧縮機140の電動要素226の高さをさらに低減することが出来、圧縮機140全体の高さもさらに低くすることが出来るので、冷蔵庫全体の重心も低くすることができ、転倒を防止することができる。
さらに、圧縮機140の電動要素226と圧縮要素232からなる圧縮機本体220が、密閉容器206内にスプリング224などの支持部222を介して弾性支持されるともに、圧縮機140の上下方向の重心Aと、圧縮機140の脚212と弾性部材214との当接面212aとの距離Bが、圧縮機の上下方向の重心と支持部222の下端面222aとの距離Cよりも短くしたことで、圧縮機140の設置面に対して圧縮機140の重心が低く設置されるので、冷蔵庫全体の重心も低くすることができ、転倒を防止することができる。
なお、ブロック252は、圧縮室254と軸受部256を備えたアルミ合金製の一体の部品としたが、これを複数の部品に分割し、一部がアルミ合金で形成しても、同様の軽量化の効果が得られることはいうまでもない。具体的には、ブロック252を圧縮室254と軸受部256の2部品から構成し、圧縮室254はピストン262との隙間を小さくすることが重要であるため、ピストン262とともに同じ線膨張係数の鉄系の材料とし、軸受部256は鉄系のシャフト246と摺動性に優れるアルミ合金とすることで、ブロック252全体を鋳鉄などの鉄系材料とするのに比べ軽量化が可能となり、冷蔵庫の転倒を防止することができる。
また、本実施例では、外気との温度差が最も大きく断熱壁が厚い冷凍室を箱本体の最も下に配置しているので、箱本体の重心も低くなり、転倒防止の効果が得られているが、必ずしも冷凍室が最下端に位置しなくとも、同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態では密閉容器を圧延鋼板で形成したが、アルミ製の密閉容器とすることで、圧縮機の更なる軽量化が可能となり、転倒防止が可能となる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、庫内が有効且つ便利に使える上に転倒を防止できるので、家庭用や業務用の冷蔵庫などの冷却装置を用いた機器に適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図 同実施の形態における冷蔵庫の概略背面図 同実施の形態における冷蔵庫の概略部品展開図 同実施の形態における圧縮機の縦断面図 同実施の形態における圧縮機の水平断面図 同実施の形態における圧縮機のインダクション電動機とインバーター電動機の比較図 同実施の形態における圧縮機の突極集中巻固定子の平面図 同実施の形態における圧縮機の脚部分の斜視図 同実施の形態における冷蔵庫が傾斜したときの重心の移動を示す模式図 従来の冷蔵庫の概略断面図
符号の説明
101 箱本体
104 貯蔵室
120 扉
140 圧縮機
148 天面
150 背面
152 凹部
164 最上段収納スペース
188 車輪
206 密閉容器
208 冷媒
212 脚
214 弾性部材
220 圧縮機本体
222 支持部
226 電動要素
228 回転子
228a 回転子凹部
230 固定子
232 圧縮要素
246 シャフト
248 主軸部
250 偏心部
252 ブロック
254 圧縮室
256 軸受部
258 ピストン
272 永久磁石
280 固定子鉄心
282 巻線
286 突極部

Claims (7)

  1. 前面に扉を備えた貯蔵室が配置された箱本体を有し、前記箱本体の天面と背面に渡って前記貯蔵室内の最上段収納スペース側に凹ませた凹部を形成し、密閉容器内に固定子と回転子からなる電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを収納し前記圧縮要素は密閉容器に対して弾性的に支持され、圧縮室と前記圧縮室内で往復動するピストンを備えた往復動型であり、主軸部と偏心部とを有したシャフトと、前記主軸部に備えられた回転子と前記主軸部を軸支する軸受部を備えるアルミ合金で形成されるブロックを有し、前記回転子の前記圧縮要素側には回転子凹部を有するとともに前記軸受部が前記回転子凹部内に延在する圧縮機を前記凹部に設置するものであって、前記圧縮機の前記電動要素を複数の回転数で運転されるインバーター駆動の電動機とし、前記電動要素の前記回転子に永久磁石を用いることで前記圧縮機の頂部が前記箱本体の前記天面より低くなるように前記圧縮機の高さを低減した冷蔵庫。
  2. 圧縮機の圧縮要素は冷媒としてR134aを用いた場合と比べて小さくなる単位体積当たりの冷凍能力を補う為に相対的に気筒容積を大きくした炭化水素冷媒用である請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 圧縮機の電動要素は、固定子を構成する固定子鉄心の複数の突極部に絶縁体を介して巻線を巻回した突極集中巻型である請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 圧縮機のブロックは電動要素への取り付け面を形成する脚部を備え、前記ブロックの脚部は前記突極集中巻型の固定子鉄心に取り付けられることでブロック脚部の長さを短くした請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 圧縮機の電動要素は、回転子に収納された永久磁石が希土類の永久磁石からなる請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 圧縮機の電動要素と圧縮要素からなる圧縮機本体が、密閉容器内に支持部を介して弾性支持されるともに、圧縮機の上下方向の重心と、前記圧縮機の脚と前記弾性部材との当接面との距離が、圧縮機の上下方向の重心と前記支持部の下端面との距離よりも短くした請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 箱本体の底面の実質上最後端部に、箱本体を支持する車輪もしくは脚部を配置した請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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