JP2008049911A - 車両用パワーユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 トランスファギヤ列を大型化させることなく全長を効率よく短縮することができる車両用パワーユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】 フロントディファレンシャル装置50を、CVT30よりもエンジン5側でクランク軸5aのラジアル方向にオフセットして配設することにより、縦置き型のパワーユニット1の全長を短縮する。そして、ディファレンシャル装置50の入力軸であるピニオン軸52を、出力軸43に対して三次元的な食違い位置に配設し、これら出力軸43とピニオン軸52とを食違い軸インボリュート歯車対からなるトランスファギヤ列53を介して連結することにより、トランスファギヤ列53を大型化させることなく、CVT30との干渉を効率よく回避させながらディファレンシャル装置50までピニオン軸52を導く。
【選択図】 図4

Description

本発明は、エンジンと主変速装置とが車体の前後方向に配置された縦置き型の車両用パワーユニットに関する。
一般に、FF車(Front engine-Front drive)や四輪駆動車等に搭載される縦置き型の車両用パワーユニットでは、エンジンの後方に、トルクコンバータ等の発進デバイスを介して主変速装置が配置されている。さらに、駆動力を前輪に伝達するディファレンシャル装置が発進デバイスと主変速装置との間に介装され、このディファレンシャル装置の入力軸に主変速装置の出力軸がトランスファギヤ列を介して接続されている。
ところで、上述のような構成のパワーユニットでは、ディファレンシャル装置のドライブ軸からエンジン前端部までの距離が長大化する傾向にある。従って、この種のパワーユニットを搭載した車両は、車体前部が前方に大きくオーバーハングする傾向にある。
これに対し、例えば、特許文献1には、エンジン5と同軸上にトルクコンバータ、前後進切換装置、及び無段変速装置を順次連結し、前後進切換装置と無段変速装置の直下にフロントディファレンシャル装置を直交配置し、無段変速装置の出力軸と当該出力軸に平行配置されたフロントディファレンシャル装置のピニオン軸とを3個の歯車からなるトランスファギヤ列(リダクションギヤ列)を介して連結した技術が開示されている。
しかしながら、このようにディファレンシャル装置を前後進切換装置等の直下に配置した場合、変速装置の出力軸とピニオン軸との軸間が大きくなるため、これらを連結するトランスファギヤ列(リダクションギヤ列)が大型化する。そして、縦置き型のパワーユニットにおいて、トランスファギヤ列は、一般に、車室内に食い込む位置に配設されるため、トランスファギヤ列が大型化すると乗員の足元スペースが大きく侵食される可能性がある。
これに対処し、例えば、非特許文献1には、主変速装置として多段式の変速装置を備えた縦置き型のパワーユニットにおいて、ディファレンシャル装置をトルクコンバータの側部に配置し、ディファレンシャル装置に連結するピニオン軸を主変速装置の出力軸に対して所定の交差角度で交差配置させ、これら両軸間を交差軸歯車対からなるトランスファギヤ列を介して連結した技術が開示されている。
特開平7−186747号公報 Development of Conical Involute Gears (Beveloids) for Vehicle Transmissions, DETC2003/PTG-48089, Proceedings of DETC'03 ASME 2003 DESIGN Engineering Technical Conferences and Computers and Information in Engineering Conference Chicago, Illinois, USA, September 2-6, 2003
ところで、上述の非特許文献1に開示された技術のように、交差軸歯車対を用いて主変速装置の出力軸とピニオン軸とを連結する場合、これら両軸を同一平面上に配置させる必要がある。従って、特に、無段変速装置が主変速装置として採用されたパワーユニットにおいて、トルクコンバータの側部等にディファレンシャル装置をオフセット配置した場合、比較的大径に形成されるプーリ−等との干渉を効率よく回避させながらトランスファギヤ列からディファレンシャル装置までピニオン軸を導くことが困難な場合があり、結果として、トランスファギヤ列を大型化せざるを得なくなる場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、トランスファギヤ列を大型化させることなく全長を効率よく短縮することができる車両用パワーユニットを提供することを目的とする。
本発明は、エンジンと主変速装置とが車体の前後方向に沿って配置された縦置き型の車両用パワーユニットであって、上記主変速装置よりも上記エンジン側に配設されたディファレンシャル装置と、上記主変速装置の出力軸に対して三次元的な食違い位置に配置された上記ディファレンシャル装置の入力軸と、少なくとも何れか一方の歯車が円錐形インボリュート歯車で構成され、上記主変速装置の出力軸と上記入力軸とを連結する食違い軸インボリュート歯車対からなるトランスファギヤ列とを備えたことを特徴とする。
本発明の車両用パワーユニットによれば、トランスファギヤ列を大型化させることなく全長を効率よく短縮することができる。
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係わり、図1は車両用パワーユニットの要部を示すスケルトン図、図2は変速機の各構成要素を車体上方から見た配置図、図3はプライマリプーリを除いて変速機の各構成要素を車体上方から見た配置図、図4は変速機の各構成要素を車体後方から見た配置図、図5は円錐形インボリュート歯車対の噛合モデルの断面図、図6は図5の歯車対の基準円錐系を示す説明図、図7は本実施形態のパワーユニットを搭載した車両の外観を示す側面図である。
図1乃至図4において符号1は、エンジン5と変速機10とが車体の前後方向に配置された所謂縦置き型のパワーユニットを示し、同図においては、例えば、FF(Front engine-Front drive)車用のパワーユニットを示す。
図1に示すように、このパワーユニット1の変速機10は、フロントケース11を有し、フロントケース11にメインケース12及びエクステンションケース13が一体的に接合されている。フロントケース11の前部にはハウジング室15が形成され、ハウジング室15がエンジン5に結合されている。また、フロントケース11とメインケース12との間には、ハウジング室15に連なる変速機室16が形成され、さらに、変速機室16の後方に切換室17が形成されている。また、フロントケース11には、主としてハウジング室15の周部に重なる位置(すなわち、変速機室16よりもエンジン5側でクランク軸5aのラジアル方向にオフセットした位置)に、ディファレンシャル室18が形成され、このディファレンシャル室18の後方がメインケース12及びエクステンションケース13で閉塞されている。ここで、本実施形態において、ディファレンシャル室18は、ハウジング室15の一側下方寄りに配設されている。具体的には、ディファレンシャル室18は、例えば、図4に示すように、略円筒状に形成されるハウジング室15のデッドスペースを利用して、ハウジング室15の右側下方寄りに偏倚した位置に配設されている。
ハウジング室15には発進デバイスとしてのトルクコンバータ20が収容され、変速機室16には主変速装置としてのベルト式の無段変速装置(以下、CVTと称す)30が収容され、切換室17には前後進切換装置40が収容されて、これらがエンジン5とともに車体の前後方向に配列されている。また、ディファレンシャル室18にはフロントディファレンシャル装置(ディファレンシャル装置)50が配設され、フロントディファレンシャル装置50の左右ドライブ軸51l、51r(図2,3参照)がクランク軸5aの軸線と直交されている。
トルクコンバータ20は、エンジン5のクランク軸5aに連結されたドライブプレート21を有し、ドライブプレート21がコンバータカバー22を介してポンプインペラ20aに連結されている。また、コンバータカバー22内において、ポンプインペラ20aにはタービンランナ20bが対向され、これらの間に、ステータ20cが配設されている。さらに、ステータ20cは、ワンウェイクラッチ23を介してハウジング室15に支持されている。
また、タービンランナ20bにはドライブプレート21に係合可能なロックアップクラッチ24が連結されているとともにドライブ軸25が連結され、ドライブ軸25にはタービンランナ20b或いはロックアップクラッチ24を介してエンジン5からの駆動力が伝達される。
なお、図中符号27はオイルポンプを示し、このオイルポンプ27には、エンジン5からの駆動力がコンバータカバー22を介して伝達される。具体的には、オイルポンプ27は、例えば、一対の平行軸歯車28a,28bからなるギヤ列28を介してコンバータカバー22に連結されている。
CVT30は、トルクコンバータ20のドライブ軸25に連結されたプライマリ軸31と、プライマリ軸31に平行に配設された出力軸としてのセカンダリ軸32とを有し、これら両軸31,32にそれぞれ設けられたプライマリプーリ33とセカンダリプーリ34との間にベルト35が架設されて要部が構成されている。
ここで、プライマリ軸31は、例えば、一対の平行軸歯車36a,36bからなるリダクションギヤ列36を介してドライブ軸25に連結されており、これにより、プライマリ軸31は、例えば、ドライブ軸25の右側上方寄りに偏倚した位置に配設されている。一方、セカンダリ軸32は、例えば、プライマリ軸31の下方であって、ドライブ軸25の左側下方寄りに偏倚した位置に配設されている(図4参照)。
プライマリプーリ33は、プライマリ軸31に固設されたプライマリ固定シーブ33aと、プライマリ固定シーブ33aの前方でプライマリ軸31に進退移動自在に嵌合されたプライマリ可動シーブ33bとを備えて構成されている。また、プライマリ可動シーブ33bの前部にはプライマリシリンダ33cが付設され、プライマリ可動シーブ33bとプライマリシリンダ33cとの間には、プライマリ可動シーブ33b自体をピストンとする油圧室33dが形成されている。
セカンダリプーリ34は、セカンダリ軸32に固設されたセカンダリ固定シーブ34aと、セカンダリ固定シーブ34aの後方でセカンダリ軸32に進退移動自在に嵌合されたセカンダリ可動シーブ34bとを備えて構成されている。また、セカンダリ可動シーブ34bの後部にはセカンダリシリンダ34cが付設され、セカンダリ可動シーブ34bとセカンダリシリンダ34cとの間には、セカンダリ可動シーブ34b自体をピストンとする油圧室34dが形成されている。
ここで、上述のように、プライマリ可動シーブ33bがプライマリ固定シーブ33aの前方に配置され、セカンダリ可動シーブ34bがセカンダリ固定シーブ34aの後方に配置された構成であるため、セカンダリプーリ34は、プライマリプーリ33に対し、油圧室33dの分だけ後方に突出されている。
前後進切換装置40は、CVT30のセカンダリ軸32と同軸上に配置されている。この前後進切換装置40は、セカンダリ軸32に固設されたクラッチドラム41を有し、クラッチドラム41の内周にはリングギヤ42aが固設されている。また、クラッチドラム41内には出力軸43が臨まされ、この出力軸43に固設するサンギヤ42bが複数のピニオンギヤ42cを介してリングギヤ42aに連結されている。また、出力軸43にはクラッチハブ44が固設され、クラッチハブ44とクラッチドラム41との間にはフォワードクラッチ45が配設されている。さらに、出力軸43にはピニオンギヤ42cを公転可能且つ自転可能に支持するキャリヤ46が設けられ、このキャリヤ46とメインケース12との間にはリバースブレーキ47が配設されている。
そして、フォワードクラッチ45が締結され、且つ、リバースブレーキ47が解放されているとき、前後進切換装置40は、セカンダリ軸32からの駆動力を所定の変速比で正方向に変速して出力軸43に伝達する。一方、フォワードクラッチ45が解放され、且つ、リバースブレーキ47が締結されているとき、前後進切換装置40は、セカンダリ軸32からの駆動力を所定の変速比で逆方向に変速して出力軸43に伝達する。さらに、フォワードクラッチ45及びリバースブレーキ47がともに解放されているとき、前後進切換装置40はニュートラル状態となる。
このように、前後進切換装置40の出力軸43には、フォワードクラッチ45及びリバースブレーキ47の締結状態に応じて、CVT30のセカンダリ軸32が駆動力伝達可能に接続される。この出力軸43の後端は、エクステンションケース13内に延設されている。エクステンションケース13内において、出力軸43には、ディファレンシャル装置50の入力軸であるピニオン軸52がトランスファギヤ列53を介して動力伝達可能に連結されている。また、ピニオン軸52の先端にはピニオンギヤ52aが設けられており、ピニオンギヤ52aには、フロントディファレンシャル装置50に固設されたクラウンギヤ50aが噛合されている。
ここで、ピニオン軸52は、前後進切換装置40の出力軸43(すなわち、CVT30のセカンダリ軸32)に対して三次元的な食違い位置に配置されている。これにより、ピニオン軸52は、出力軸43に対して基端側が大きく離間することなくCVT30を横切り、その先端(一端)がディファレンシャル装置50に臨まされている。具体的には、図2乃至図4に示すように、ピニオン軸52は、セカンダリプーリ34の一側(図示の例ではセカンダリプーリ34の右側)で、外方且つ下方に傾斜しながらエンジン5側に指向するよう、出力軸43との食違い位置に配置され、これにより、その基端側を出力軸43から大きく離間させることなく、ピニオンギヤ52aをクラウンギヤ50aに噛合させる。
ここで、本実施形態では、ピニオン軸52の基端側すなわちトランスファドリブンギヤ53bをセカンダリプーリ34の略真横に配置することによって、パワーユニット1の後部の下方向への突出を防いでいる。
また、上述のように食違い位置に配設されたピニオン軸52の基端側を出力軸43に連結するため、トランスファギヤ列53は、例えば、円錐形インボリュート歯車で構成されたトランスファドライブギヤ53aと、円筒形インボリュート歯車で構成されたトランスファドリブンギヤ53bとで構成されている。
次に、トランスファギヤ列53に適用される食違い軸インボリュート歯車対について説明する。本実施形態において、トランスファギヤ列53は、強度向上等を目的として、設計諸元に基づいて設定される設計ピッチ点に対し所定の転位係数で転位されている。また、トランスファギヤ列53を構成する各ギヤ53a,53bの歯丈は、噛合率の向上等を目的として、設計諸元に基づいて設定される歯丈よりも高歯に設定されている。さらに、各ギヤ53a,53bは、良好な歯当りを実現することを目的として、歯面圧力角やクラウニング歯筋修整半径等に基づく三次元的な歯面修正が行われている。
なお、本実施形態では、トランスファドライブギヤ53aを円錐形インボリュート歯車で構成し、トランスファドリブンギヤ53bを円筒形インボリュート歯車で構成した一例について説明しているが、本発明において、トランスファギヤ列53は、少なくとも何れか一方の歯車が円錐形インボリュート歯車で構成されていればよい。すなわち、トランスファギヤ列53としては、上述の構成以外に、例えば、トランスファドライブギヤ53aを円筒形インボリュート歯車で構成し、トランスファドリブンギヤ53bを円錐形インボリュート歯車で構成した食違い軸インボリュート歯車対を採用することが可能であり、また、例えば、トランスファドライブギヤ53a及びトランスファドリブンギヤ53bの両方を円錐形インボリュート歯車で構成した食違い軸インボリュート歯車対を採用することも可能である。
ここで、円筒形インボリュート歯車は、広義の意味において円錐角が零の円錐形インボリュート歯車と考えることができる。従って、上述のように、少なくとも何れか一方の歯車が円錐形インボリュート歯車で構成される本実施形態のトランスファギヤ列53は、何れの場合においても、以下に示す、一対の円錐形インボリュート歯車101P,101Gからなる食違い軸円錐形インボリュート歯車対100(図5参照)の設計方法に従って、好適に設計することができる。なお、以下の説明において、食違い軸インボリュート歯車対100(単に、歯車対100ともいう)のうち、小径をなす一方の歯車をピニオン101Pと称し、大径をなす他方の歯車をギヤ101Gと称する。
本実施形態において、転位等の概念を導入した歯車対100の設計を可能とするため、例えば、図5,6に示すように、互いに噛み合うピニオン101Pとギヤ101Gの関係(及び、これらの基準円錐105P,105Gの関係)が、設計ピッチ点Pを基準として定義されている。なお、図5,6には、左ネジレ(LH)のピニオン101Pを基準ピッチ点P0Pから正転位させるとともに、左ネジレ(LH)のギヤ101Gを基準ピッチ点P0Gから負転位させ、これらを転位後の設計ピッチ点Pで互いに噛み合わせた歯車対100が例示されている。ここで、図中において、符号Tは、各基準円錐105P,105Gの基準円錐母線に対する共通接平面(Plane of Symmetry)を示す。また、符号107は設計ピッチ点Pを通る共通垂線(共通接平面Tの垂線)であり、符号n,nは、各基準円錐105P,105Gの中心軸X,Xと共通垂線107との交点である。また、符号a,aは、各基準円錐105P,105Gの設計ピッチ点Pを通る軸直角断面と中心軸X,Xとの交点である。また、符号108は各基準円錐105P,105Gの中心軸X,Xの共通垂線であり、符号O,Oは、各中心軸X,Xと共通垂線108との交点である。さらに、符号O,Oは、各基準円錐105P,105Gの頂点である。
このように定義されたピニオン101Pとギヤ101G(及び、これらの基準円錐105P、105G)の関係において、歯車を転位させた場合にも正しい噛合を実現するため、ピニオン101Pの軸直角転位係数x及びギヤ101Gの軸直角転位係数xを含む諸元は、以下の式(1)〜式(11)の関係を満足させるよう設定されている。
=R0P+m・x …(1)
=R0G+m・x …(2)
0P=(m・z)/(2・cosψ) …(3)
0G=(m・z)/(2・cosψ) …(4)
/x=−cosδ/cosδ …(5)
cosΣ=−sinδ・sinδ+cosδ・cosδ・cos(ψ+ψ) …(6)
Ε=(R/cosδ+R/cosδ
・cosδ・cosδ・sin(ψ+ψ)/sinΣ …(7)
sinη=(cosδ/sinΣ)・sin(ψ+ψ) …(8)
sinε=(cosδ/sinΣ)・sin(ψ+ψ) …(9)
=((Ε/tanε)/sinΣ)−R・tanδ …(10)
=((Ε/tanη)/sinΣ)−R・tanδ …(11)
但し、上記各式において、ピニオン101Pの歯数をz、歯直角モジュールをm、創成円錐角をδ、ネジレ角をψ、組立距離をJとし、ギヤ101Gの歯数をz、歯直角モジュールをm、創成円錐角をδ、ネジレ角をψ、組立距離をJとし、これらの軸交差角をΣ、オフセットをΕ、オフセット角をη,εとする。
また、歯先尖り現象や歯底切下げ現象を防止しつつ任意の歯丈係数を設定し、例えば良好な高歯歯車を実現するため、各円錐形インボリュート歯車101P,101Gの円錐母線直角歯末丈係数kknと円錐母線直角歯元丈係数krnと円錐母線方向の有効歯幅bは、以下の式(12)〜(25)の関係を満足させるよう設定されている。
s lim=(1/F)・((π・Bν/2)
−((kkn lim・cosψ(B・tanαsr+B・tanαsl))
/cosδ)) …(12)
s lim=(xs lim−x)・m/sinδ …(13)
=(invαksr lim−invαsr)/tanαsr …(14)
=(invαksl lim−invαsl)/tanαsl …(15)
ν=(cosαsr/cosαksr lim)−1
=(cosαsl/cosαksl lim)−1 …(16)
F=(B・cosψ−Bν)・tanαsr+(B・cosψ−Bν)・tanαsl …(17)
cosαksr lim=Dgr/Dk lim …(18)
cosαksl lim=Dgl/Dk lim …(19)
k lim=D+2・m・(xs lim+kkn lim・secδ) …(20)
ur lim=((krn lim+ckn)/cosδ)
−(((r・(1−sinα))/(m・cosδ))
+((D・sinαsr)/(2・m))) …(21)
ul lim=((krn lim+ckn)/cosδ)
−(((r・(1−sinα))/(m・cosδ))
+((D・sinαsl)/(2・m))) …(22)
u lim=(xu lim−x)・m/sinδ …(23)
u lim=max(xur lim,xul lim) …(24)
n lim=bs lim−bu lim …(25)
但し、上記各式において、各歯車101P,101Gの軸直角転位係数をx、歯直角モジュールをm、ネジレ角をψ、創成円錐角をδ、円錐母線直角歯末丈係数kknの限界値をkkn lim、円錐母線直角歯元丈係数krnの限界値をkrn lim、円錐母線直角頂隙係数をckn、円錐母線方向の有効歯幅bの限界値をbn lim、右歯面の正面圧力角をαsr、左歯面の正面圧力角をαsl、基準ピッチ円直径をD、右歯面の基礎円筒直径をDgr、左歯面の基礎円筒直径をDglとする。
また、左右歯面両方で良好な歯当りを実現するため、各円錐形インボリュート歯車101P,101Gの左歯面圧力角αnl及び右歯面圧力角αnrは以下の式(26)〜(32)を満足するよう設定され、これらの圧力角に基づいて歯丈方向の歯形形状が定められている。
φ=arctan((−(A0P・sinψ+A0G・sinψ
/(A0P・tanδ+A0G・tanδ))
・((tanδ・tanδ)/cos(ψ+ψ))) …(26)
0P=R0P/sinδ …(27)
0G=R0G/sinδ …(28)
0P=(m・z)/(2・cosψ) …(29)
0G=(m・z)/(2・cosψ) …(30)
tanαnr=(((1+(−tanφ・sin((αnr+αnl)/2))1/2−1)
/sin((αnr+αnl)/2))+tan((αnr+αnl)/2)+tanφ …(31)
tanαnl=(((1+(−tanφ・sin((αnr+αnl)/2))1/2−1)
/sin((αnr+αnl)/2))+tan((αnr+αnl)/2)−tanφ …(32)
但し、上記の各式において、ピニオン101Pの歯数をz、歯直角モジュールをm、ネジレ角をψ、創成円錐角をδとし、ギヤ101Gの歯数をz、歯直角モジュールをm、ネジレ角をψ、創成円錐角をδとする。
ここで、各歯車101P,101Gの歯筋方向の歯面修正は、以下の式(33)を満足させるよう限界歯筋半径ρを算出し、これよりも大きな中凹クラウニング歯筋修整半径ρに基づいて行われることが望ましい。
ρ=((tanψ+tanψ)/cosφ
/(((tanψ/(A0P・tanδ))
−(tanψ/(A0G・tanδ)))・(−tanφ
+(1/(A0P・cosψ))−(1/(A0G・cosψ))) …(33)
なお、上述の各演算等については、例えば、本出願人らによる、特開2006−90465号公報、特開2006−90466号公報、特開2006−90467号公報、及び、特開2006−90468号公報に詳述されている。
このような実施形態によれば、フロントディファレンシャル装置50を、CVT30よりもエンジン5側でクランク軸5aのラジアル方向にオフセットして配設(例えば、トルクコンバータ20の周部にオフセットして配置)することにより、縦置き型のパワーユニット1の全長を短縮することができる。そして、ディファレンシャル装置50の入力軸であるピニオン軸52を、出力軸43(すなわち、CVT30のセカンダリ軸32)に対して三次元的な食違い位置に配設し、これら出力軸43とピニオン軸52とを食違い軸インボリュート歯車対からなるトランスファギヤ列53を介して連結することにより、トランスファギヤ列53を大型化させることなく、CVT30との干渉を効率よく回避させながらディファレンシャル装置50までピニオン軸52を導くことができる。従って、例えば、図3に示すように、トーボード60よりも車室側に食い込んで配置されるトランスファギヤ列53によって乗員の足元スペースが浸食させることを抑制しつつ、例えば、図7に示すように、車体前部の前方へのオーバーハングを減少させて広い車室空間を確保することができ、しかも、美的外観を向上させることができる。なお、比較のため、図3中に、フロントディファレンシャル装置50をトルクコンバータ20の周部にオフセット配置し、ピニオン軸を出力軸に対して平行配置してこれらを平行軸歯車列からなるトランスファギヤ列で連結した場合の変速機の外観を2点鎖線で示す。また、図7中に、トルクコンバータとCVTとの間にフロントディファレンシャル装置を介装したパワーユニットを搭載した車体の外観を2点鎖線で示す。
この場合、特に、フロントディファレンシャル装置50をトルクコンバータ20の一側下方寄りのデッドスペースに配置するとともに、CVT30のプライマリプーリ33とセカンダリプーリ34とを上下に配置し、ピニオン軸52の先端側をセカンダリプーリ34の一側で外方且つ下方に傾斜させながらエンジン5側に指向させてフロントディファレンシャル装置50に導くことにより、ピニオン軸52を出力軸43に対して食違い配置する際の相対角度を小さく設定することができる。さらに、CVT30のプライマリプーリ33の可動シーブ33bをエンジン5側に配置し、セカンダリプーリ34の可動シーブ34bをトランスファギヤ列53側に配置することにより、大径のセカンダリプーリ34をトランスファギヤ列53から遠ざけて配置することができ、ピニオン軸52を出力軸43に対して食違い配置する際の相対角度を効果的に小さく設定することができる。さらに、CVT30の出力軸であるセカンダリ軸32上に前後進切換装置40を配設することにより、大径のセカンダリプーリ34をトランスファギヤ列53から遠ざけて配置することができ、ピニオン軸52を出力軸43に対して食違い配置する際の相対角度をより効果的に小さく設定することができる。
ここで、上述の実施形態では、本発明をFF車用のパワーユニットに適用した一例について説明したが、その他にも、例えば、図8及び図9、或いは、図10及び図11に示すように、本発明をFFベースの四輪駆動車用のパワーユニット等にも適用することが可能である。なお、図8,9には、上述のトランスファギヤ列53とは別に設けた、平行軸歯車対からなるトランスファギヤ列65を介して、前後トルク分配装置66に出力軸43を連結した構成を示し、図10,11には、出力軸43上に、前後トルク分配装置66を連結した構成を示す。
なお、上述の実施形態においては、主変速装置としてCVTを適用した一例について説明したが、本発明は、これに限定されることなく、例えば、主変速装置として多段変速装置を適用しても良いことは勿論である。
また、ディファレンシャル装置50の配設位置は、トルクコンバータ20の周部に限定されるものではなく、例えば、エンジン5の側部等に配設してもよい。
車両用パワーユニットの要部を示すスケルトン図 変速機の各構成要素を車体上方から見た配置図 プライマリプーリを除いて変速機の各構成要素を車体上方から見た配置図 変速機の各構成要素を車体後方から見た配置図 円錐形インボリュート歯車対の噛合モデルの断面図 図5の歯車対の基準円錐系を示す説明図 本実施形態のパワーユニットを搭載した車両の外観を示す側面図 本発明をFFベースの四輪駆動車用のパワーユニットに適用した変形例の要部を示すスケルトン図 図8の構成要素の要部を車体上方から見た配置図 本発明をFFベースの四輪駆動車用のパワーユニットに適用した他の変形例の要部を示すスケルトン図 図10の構成要素の要部を車体上方から見た配置図
符号の説明
1 … パワーユニット
5 … エンジン
5a … クランク軸
10 … 変速機
20 …トルクコンバータ(発進デバイス)
30 … 無段変速装置(主変速装置)
32 … セカンダリ軸(出力軸)
33 … プライマリプーリ
33b … プライマリ可動シーブ
33a … プライマリ固定シーブ
33b … 可動シーブ
33c … プライマリシリンダ
33d … 油圧室
34 … セカンダリプーリ
34a … セカンダリ固定シーブ
34b … セカンダリ可動シーブ
34c … セカンダリシリンダ
34d … 油圧室
35 … ベルト
40 … 前後進切換装置
43 … 出力軸
50 … フロントディファレンシャル装置
50a … クラウンギヤ
51l,51r … ドライブ軸
52 … ピニオン軸(入力軸)
52a … ピニオンギヤ
53 … トランスファギヤ列
53a … トランスファドライブギヤ
53b … トランスファドリブンギヤ

Claims (7)

  1. エンジンと主変速装置とが車体の前後方向に沿って配置された縦置き型の車両用パワーユニットであって、
    上記主変速装置よりも上記エンジン側でクランク軸のラジアル方向にオフセットして配設されたディファレンシャル装置と、
    上記主変速装置の出力軸に対して三次元的な食違い位置に配置された上記ディファレンシャル装置の入力軸と、
    少なくとも何れか一方の歯車が円錐形インボリュート歯車で構成され、上記主変速装置の出力軸と上記入力軸とを連結する食違い軸インボリュート歯車対からなるトランスファギヤ列とを備えたことを特徴とする車両用パワーユニット。
  2. 上記食違い軸インボリュート歯車対は、当該歯車対の設計諸元に基づいて設定される設計ピッチ点に対して転位していることを特徴とする請求項1に記載の車両用パワーユニット。
  3. 上記食違い軸インボリュート歯車対を構成する各歯車の歯丈は、上記歯車対の設計諸元に基づいて設定される歯丈よりも高歯に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用パワーユニット。
  4. 上記エンジンと上記主変速装置との間に発進デバイスを有し、
    上記ディファレンシャル装置は、上記発進デバイスの周部に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車両用パワーユニット。
  5. 上記主変速装置は、プライマリプーリとセカンダリプーリとが上下に配置された無段変速装置であって、
    上記入力軸は、上記セカンダリプーリの一側で外方且つ下方に傾斜しながら上記エンジン側に指向し、上記発進デバイスの一側下方寄りに配設された上記ディファレンシャル装置に連結することを特徴とする請求項4に記載の車両用パワーユニット。
  6. 上記プライマリプーリの可動シーブを上記エンジン側に配置し、
    上記セカンダリプーリの可動シーブを上記トランスファギヤ列側に配置したことを特徴とする請求項5に記載の車両用パワーユニット。
  7. 上記主変速装置の出力軸上に前後進切換装置を配設し、当該前後進切換装置を介して上記出力軸を上記トランスファギヤ列に接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の車両用パワーユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011169339A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Fuji Heavy Ind Ltd 変速装置
JP2012001127A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Fuji Heavy Ind Ltd ハイブリッド車両の駆動装置
KR101262517B1 (ko) * 2010-12-30 2013-05-08 현대다이모스(주) 차량의 후륜 및 4륜 가변구동장치

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