JP2008048267A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドオーバ処理時に発生していたタイムラグをなくして、高速ハンドオーバを実行する。
【解決手段】新基地局40は、移動局10での下位レイヤのリンク切り替えタイミングを認識し、新中継装置50から移動局10へパケットが送信される際に、パケットの到達が、移動局10での下位レイヤのリンク切り替え直後となるように、パケット送信の契機となるパケット送信開始メッセージの出力タイミングを調整して、パケット送信開始メッセージを新中継装置50へ通知する。新中継装置50は、パケット送信開始メッセージを受信すると、パケットを移動局10へ送信する。移動局10は、下位レイヤのリンク切り替えを行って下位レイヤのハンドオーバを完了し、新中継装置50から送信されたパケットをリンク切り替え直後に受信して、上位レイヤのハンドオーバを完了する。
【選択図】図1

Description

本発明は無線通信システムに関し、特にハンドオーバを実行して無線通信を行う無線通信システムに関する。
近年、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)と呼ばれる無線通信方式が、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers;米国電気電子学会)で標準化中である。従来の無線LANは、主に屋内での使用を想定した技術であったが、WiMAXは、都市部のような広範囲のエリアを想定した無線通信の規格である。
このWiMAXには、高速ハンドオーバを実現するために、FBSS(Fast Base Station Switching)という機能がある。FBSSは、移動局(Mobile Station; MS)が、電波強度として、一定値以上の良好なC/I(CINR:carrier-to-interference plus noise ratio)を得られる複数のBS(Base Station:基地局)をダイバーシティセット(Diversity Set)として保持し、移動局は、Diversity Setに含まれる各移動局とあらかじめパケット同期を取っておくことにより、移動時にハンドオーバを高速に行うものである。
図13はFBSSによるハンドオーバを行うネットワークを示す図である。WiMAXネットワーク100は、ゲートウェイ101(GW)、基地局102〜104(BS1〜BS3)、移動局105(MS)から構成される。MSとBSは、互いに同期したタイマを有しており、同一の時刻を参照可能である。
MSは、BS1、BS2、BS3をDiversity Setとして保持しており、MSの移動前は、BS1をAnchor BS(MSが実際の通信を行うDiversity Set中のBS)として、MSとBS1とでパケットの送受信を行っているものとする。
〔S71〕MSは、Diversity Set内のAnchor BSであるBS1とパケット送受信を行う。
〔S71a〕MSは、BS1だけでなく、Diversity Set内の他のBS2、BS3ともパケット同期がとられている。
〔S72〕MSがBS2のエリアへ移動する。
〔S73〕パケットを送受信すべきハンドオーバ対象のBS2に切り替える時間を、あらかじめMSとBS2間で決めておき、そのタイミングで正確にBS1からBS2へ切り替えてハンドオーバを実行する。
〔S74〕BS2があらたなAnchor BSとなり、MSとBS2間で通信が行われる。
上記のようなFBSSの動作は、WiMAXレイヤ(レイヤ2に該当)上で行われる動作であって標準化されているが、WiMAXレイヤの上位層に位置するIP(Internet Protocol)レイヤの接続性については、何ら規定されていない。
一方、IPのMobility(移動局が移動した後も、同一のIPアドレスを用いて、引き続きIPパケットを送受信できるようにする技術)を実現する方式として、Mobile IP(RFC3344)がある。
Mobile IPのハンドオーバ処理を高速化した方式には、Predictive型の高速ハンドオーバMobile IPがあり、これにはFast Handovers for Mobile IPv6(RFC 4068:FMIPv6)や、Mobile IPv4 Fast Handovers(draft-ietf-mip4-fmipv4-00.txt;標準化中;FMIPv4)がある。
Predictive型高速ハンドオーバMobile IPの動作において、MSは、あらかじめハンドオーバ先であるL3(Layer3)ネットワーク(IPに相当)の情報を取得しておき、L2(Layer2)のハンドオーバ中は、ハンドオーバ先であるルータへパケットが転送されるようにして、ハンドオーバ先であるルータがパケットをバッファリングしておく。
そして、L2のハンドオーバ完了後、MSは、ハンドオーバ先のネットワークへパケット転送開始のメッセージを送信し、これを契機にハンドオーバ先のネットワークからパケットがMSへ向けて送信されることで、MSはL3の再確立処理をすることなく高速にハンドオーバを行うものである。
L3の再確立処理をする必要がないのは、あらかじめハンドオーバ先であるL3ネットワークの情報をMSが取得済みだからである。なお、Predictive型の高速ハンドオーバMobile IPのL2が上記のWiMAXレイヤに相当する。
移動局と基地局間で相互にハンドオーバ制御を行う従来技術としては、移動局がパケットタイミングのずれを測定して基地局へ送信し、基地局が、ずれを含むパケットの位相補正を行ってハンドオーバ時に同期を確立する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2000−69526号公報(段落番号〔0046〕〜〔0051〕,第1図)
WiMAXの無線ネットワークにおいて、FBSSの高速ハンドオーバ方式に、Mobile IPで使用されるFMIPv6などの高速ハンドオーバを組み合わせることで、レイヤ2、3の両方のレイヤでのハンドオーバを実現することが可能になる。
図14はFBSSとFMIPv6を組み合わせたハンドオーバを行う無線ネットワークを示す図である。無線ネットワーク200は、コアネットワーク210、アクセスネットワーク220、230、移動局240(MS)を有する。
コアネットワーク210は、コレスポンデントノード211(CN:Correspondent Node)、ホームエージェント212(HA:Home Agent)を含む。アクセスネットワーク220は、旧アクセスルータ221(PAR:Previous Access Router)、基地局222(BS1)、旧基地局223(PBS:Previous BS)を含む。アクセスネットワーク230は、新アクセスルータ231(NAR:New Access Router)、基地局233(BS2)、新基地局232(NBS:New BS)を含む。
なお、旧基地局と新基地局というのは、移動局から見たときの呼称であり、基地局は、旧基地局の機能と新基地局の機能を具備する。
なお、無線ネットワーク200の各装置の名称は、FMIPv6の標準仕様RFC 4068に沿って記載したもので(基本的にはFMIPv4も同様)、PBS/NBSは、WiMAXのBSに相当し、PAR/NARは、WiMAXのGWに相当する。
MSは、アクセスネットワーク220からアクセスネットワーク230へ移動し、Diversity Set内のPBSをNBSに変更する(Anchor BSをPBSからNBSへ切り替える)。MSの移動に伴って、パケットの送受信経路は、経路r1→経路r2→経路r3のように遷移する。
図15、図16は無線ネットワーク200のハンドオーバ動作を示すシーケンス図である。ステップS82〜S86まではハンドオーバ準備中の処理であり、ステップS87〜S97までがハンドオーバ実行中の処理である。なお、FBSS用のWiMAX制御メッセージを実線枠で示し、FMIPv6の制御メッセージを点線枠で示す。
〔S81〕HAから送出されるパケットは、PARとPBSを介してMSへ送信される。
〔S82〕MOB_MSHO_REQ(NBS)は、Diversity Set推奨BS要求メッセージである。MSは、このメッセージをPBSへ送信して、NBSをDiversity Setへ追加したい旨をPBSへ通知する。
〔S83〕MOB_BSHO_RSP(NBS)は、Diversity Set推奨BS応答メッセージである。PBSは、NBSがDiversity Setへ追加できる旨をMSへ通知する。ステップS82、S83のメッセージによって、Diversity Setへ追加可能なBSを、MSとPBS間で調整する。
〔S84〕MOB_HO_IND(NBS)は、Diversity Set更新メッセージである。MSは、このメッセージで最終的にDiversity Setへ含めるBSを決定し、Diversity Setを更新する。
〔S85、S86〕RtSolPr(Router Solicitation for Proxy Advertisement)は、L3ネットワーク情報要求メッセージであり、PrRtAdv(Proxy Router Advertisement)は、L3ネットワーク情報広報メッセージである。MSは、RtSolPrをPARへ送信し、PARはPrRtAdvをMSへ返信する。
Diversity Setの更新が完了すると、RtSolPr、PrRtAdvによって、Diversity Set内のBSが属するあらたなAR(Access Router)のL3ネットワーク情報(ネットワークプレフィックス、ルータIPアドレス、CoA(Care of Address)等)を取得する。
〔S87〕FBU(Fast Binding Update)は、L3ネットワークハンドオーバ開始メッセージであり、MSは、FBUメッセージでハンドオーバの開始を通知する。すなわち、MSは、PARに対して、NAR配下のネットワークへ移動する旨を通知する。
〔S88、S89〕HI(Handover Initiate)は、L3ルータ間ハンドオーバ開始メッセージであり、HAck(Handover Acknowledge)は、L3ルータ間ハンドオーバ応答メッセージである。PARは、HIのメッセージで、NARに対してハンドオーバを行うことを通知し、NARは、HAckのメッセージにより応答する。
〔S90、S91〕ルータ間でのハンドオーバ開始メッセージのやりとりが終わると、PARは、今までMS側へ送信していたパケットの送信を停止し、MSへ送信すべきパケットを、NARへ送信し、NARはそのパケットをバッファリングする。
〔S92〕FBack(Fast Biding Acknowledgement)は、L3ネットワークハンドオーバ応答メッセージである。ステップS87の応答メッセージに該当する。
〔S93〕MOB_Ho_IND(NBS)は、L2ハンドオーバ開始メッセージである。ステップS84と同一のメッセージ名であるが、メッセージ内のパラメータの違いによって、PBSはメッセージを区別可能である。MSは、このWiMAX制御メッセージによって、Anchor BSをPBSからNBSへ変更する。
〔S94〕Anchor_BS_Switch_IEは、L2切り替え時間指定メッセージである。L2切り替えを行うタイミングをこのメッセージでMSへ指定する。
〔S95〕MSは、指定されたタイミングでL2のリンク切り替えを行う。
〔S96〕FNA(Fast Neighbor Advertisement)は、L3パケット送信開始メッセージである。ステップS95でL2での接続が完了したので、FNAを送信することで、L3での接続指示をNARに与えていることになる。なお、FNAメッセージは、L2のハンドオーバが完了したこと、及びNARからMSへパケット送信を開始することの両方の意味を持つ。
〔S97〕NARは、FNAメッセージを受信すると、バッファリングしていたパケットをNBSを介してMSへ送信する。
〔S98、S99〕BU(Binding Update)は、L3パケット経路切り替えメッセージである。HAは、このメッセージを受信することにより、PAR宛からNAR宛へパケットの転送を切り替える(Anchor routerがPARからNARへ切り替わる)。
なお、図14の経路r1〜r3に当てはめると、パケットの流れ(HAとMS間の実トラフィックパケットデータの流れ)は、ステップS81からステップS89まで経路r1を通り、ステップS90からステップS98まで経路r2を通り、ステップS99以降は経路r3を通る。
2つのレイヤにまたがったハンドオーバ処理では、上位のレイヤ3(FMIPv6)から下位のレイヤ2(WiMAX)の順にリンクを切断し、リンクを確立する場合は、レイヤ2からレイヤ3の順にリンクをつなげていくことになる。
上記のような制御の流れによって、FBSSとFMIPv6を組み合わせて、レイヤ間にまたがったハンドオーバを実現することが可能であるが、このようなハンドオーバ処理では以下のような問題点が生じることになる。
まず、ステップS95でL2切り替えをしてから、パケットが移動局に到着するまでにタイムラグが発生してしまうことである。L2を切り替えた時点でMSは、パケットを受信可能な状態なのだが、上記のような制御では、L2切替後にFNAメッセージを送信してパケット送信を要求し、そのメッセージの受信後にNARからパケットがMSへ転送されるので、L2切替からパケット受信までにタイムラグが発生してしまい、ハンドオーバの高速化処理の障害になるといった問題があった。
さらに、レイヤ間にまたがったハンドオーバを行う場合は、レイヤ2での制御メッセージのやりとりと、レイヤ3の制御メッセージのやりとりとを個別に行うことになるので、トラフィックが増大し効率が悪いといった問題があった。
すなわち、ステップS82〜S86などのように、FMIPv6用制御メッセージとFBSS用WiMAX制御メッセージとが、個別に送受信されるため、メッセージをやりとりする回数(メッセージの送受信回数)が多く、このためハンドオーバにも時間が掛かってしまうことになる。
なお、ハンドオーバ準備中の処理については、直接、ハンドオーバ実行中の処理時間には関係しないが、FBSSにおいては、ハンドオーバ準備中において、Diversity Setを更新し、その後、Diversity Set中のBSに対して切り替えを実行するため、ハンドオーバ準備段階のDiversity Setの更新処理が遅れると、結局、ハンドオーバ処理の開始が遅れてしまうことになる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ハンドオーバ処理時に発生していたタイムラグをなくし、かつメッセージの送受信回数を削減して、高速ハンドオーバを実行する無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、ハンドオーバを実行して無線通信を行う無線通信システム1において、移動局10と、ハンドオーバの実行前に移動局10と通信を行う旧基地局20と、ハンドオーバの実行後に移動局10と通信を行う新基地局40と、新基地局40と接続し、ハンドオーバの実行後にパケット中継を行う新中継装置50と、旧基地局20と接続し、ハンドオーバの実行前にパケット中継を行う旧中継装置30と、を有し、移動局10と旧基地局20とは、下位レイヤのハンドオーバによるリンク切り替えタイミングを互いに同期させ、旧基地局20は、リンク切り替えタイミングを移動局10及び新基地局40へ通知し、新基地局40は、移動局10での下位レイヤのリンク切り替えタイミングを認識すると、新中継装置50から新基地局40を介して移動局10へパケットが送信される際に、パケットの到達が、移動局10での下位レイヤのリンク切り替え直後となるように、パケット送信の契機となるパケット送信開始メッセージの出力タイミングを調整し、新基地局40は、出力タイミングにもとづき、パケット送信開始メッセージを新中継装置50へ通知し、新中継装置50は、パケット送信開始メッセージを受信すると、新基地局40を介してパケットを移動局10へ送信し、移動局10は、下位レイヤのリンク切り替えを行って下位レイヤのハンドオーバを完了し、新中継装置50から送信されたパケットをリンク切り替え直後に受信して、上位レイヤのハンドオーバを完了することで、下位レイヤハンドオーバの完了時間と、上位レイヤハンドオーバの完了時間との時間差をなくして、新基地局40と通信を開始することを特徴とする無線通信システム1が提供される。
ここで、移動局10と旧基地局20とは、下位レイヤのハンドオーバによるリンク切り替えタイミングを互いに同期させ、旧基地局20は、リンク切り替えタイミングを移動局10及び新基地局40へ通知し、新基地局40は、移動局10での下位レイヤのリンク切り替えタイミングを認識すると、新中継装置50から新基地局40を介して移動局10へパケットが送信される際に、パケットの到達が、移動局10での下位レイヤのリンク切り替え直後となるように、パケット送信の契機となるパケット送信開始メッセージの出力タイミングを調整し、新基地局40は、出力タイミングにもとづき、パケット送信開始メッセージを新中継装置50へ通知し、新中継装置50は、パケット送信開始メッセージを受信すると、新基地局40を介してパケットを移動局10へ送信し、移動局10は、下位レイヤのリンク切り替えを行って下位レイヤのハンドオーバを完了し、新中継装置50から送信されたパケットをリンク切り替え直後に受信して、上位レイヤのハンドオーバを完了することで、下位レイヤハンドオーバの完了時間と、上位レイヤハンドオーバの完了時間との時間差をなくして、新基地局40と通信を開始する。
本発明の無線通信システムは、移動局のあらたな接続先の基地局である新基地局において、移動局での下位レイヤのリンク切り替えタイミングを認識し、新中継装置から新基地局を介して移動局へパケットが送信される際に、パケットの到達が、移動局での下位レイヤのリンク切り替え直後となるように、パケット送信の契機となるパケット送信開始メッセージの出力タイミングを調整して、パケット送信開始メッセージを新中継装置へ通知し、新中継装置では、パケット送信開始メッセージを受信してパケットを移動局へ送信することで、移動局では下位レイヤハンドオーバの完了時間と、上位レイヤハンドオーバの完了時間との時間差をなくす構成とした。これにより、ハンドオーバ処理時に発生していたタイムラグをなくすことができるので、高速ハンドオーバを実行することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は無線通信システムの原理図である。無線通信システム1は、コアネットワークN1、アクセスネットワークA1、A2を有し、移動局10がアクセスネットワークA1からアクセスネットワークA2を移動する際にハンドオーバを実行して無線通信を行うシステムである。
なお、無線通信システム1で実行するハンドオーバは、上位レイヤのハンドオーバである上位レイヤハンドオーバと、下位レイヤのハンドオーバである下位レイヤハンドオーバとの両方(上位/下位レイヤハンドオーバ)を行うものである。
コアネットワークN1は、コレスポンデントノード(CN)、ホームエージェント(HA)を含む。アクセスネットワークA1は、旧基地局20、旧中継装置30を含む。アクセスネットワークA2は、新基地局40、新中継装置50を含む。
移動局10は、移動局側タイマ11、ハンドオーバ開始メッセージ送信部12、制御メッセージ重畳部13、通信制御部14から構成される。旧基地局20は、基地局側タイマ21、リンク切り替えタイミング通知部22、制御メッセージ重畳部23、残りパケット送信部24、最後送出パケットシーケンス番号通知部25、メッセージ代行処理部26から構成される。
新基地局40は、パケット送信開始メッセージ通知部41、送出タイミング微調整部42を含む。旧中継装置30は、パケット転送部31、応答メッセージ通知部32から構成され、新中継装置50は、パケットバッファ部51と、パケット送信部52から構成される。
ここで、移動局側タイマ11は、下位レイヤレベルでのハンドオーバである下位レイヤハンドオーバを行うために、下位レイヤのリンク切り替えタイミングを設定する。基地局側タイマ21は、移動局側タイマ11に同期して、リンク切り替えタイミングを設定する。その他の構成要素の動作は図2以降で逐次説明する。なお、図14との対応関係は、移動局10はMS、旧基地局20はPBS、新基地局40はNBS、旧中継装置30はPAR、新中継装置50はNARに対応する。
次に動作について説明する。図2は無線通信システム1の動作概要を示すシーケンス図である。
〔S1〕ハンドオーバ開始メッセージ送信部12は、移動局10と旧基地局20と旧中継装置30との間で、上位/下位ハンドオーバを実行する前に行われるハンドオーバ準備処理の終了後に、ハンドオーバ開始メッセージM1を旧中継装置30へ送信する。
〔S2〕旧中継装置30のパケット転送部31は、上位/下位レイヤハンドオーバの実行前では、旧基地局20を介して移動局10へパケットを送信しているが、ハンドオーバ開始メッセージM1を受信すると、移動局10へのパケット送信は停止して、新中継装置50へ向けてパケットを転送する。
〔S3〕新中継装置50のパケットバッファ部51は、旧中継装置30から送信されたパケットをバッファリングする。
〔S4〕旧中継装置30の応答メッセージ通知部32は、旧中継装置30から新中継装置50へパケットの転送が行われると、ハンドオーバ開始メッセージM1の応答メッセージM1aを、旧基地局20を介して移動局10へ送信する。
〔S5〕旧基地局20のリンク切り替えタイミング通知部22は、応答メッセージM1aを受信して、基地局側タイマ21に設定されているリンク切り替えタイミングの情報をリンク切り替えメッセージM2に含めて、移動局10と新基地局40へ通知する。なお、応答メッセージ通知部32またはリンク切り替えタイミング通知部22は、リンク切り替えメッセージM2と応答メッセージM1aを、同一のメッセージとして、移動局10へ送信してもよい。
〔S6〕新基地局40のパケット送信開始メッセージ通知部41は、リンク切り替えメッセージM2を受信すると、移動局10での下位レイヤのリンク切り替えタイミングを認識し、新中継装置50から新基地局40を介して移動局10へパケットが送信される際に、パケットの到達が、移動局10での下位レイヤのリンク切り替え直後となるように(下位レイヤハンドオーバ完了直後となるように)、パケット送信の契機となるパケット送信開始メッセージM3の出力タイミングを調整し、調整した出力タイミングにもとづいてパケット送信開始メッセージM3を新中継装置50へ通知する。
〔S7〕移動局10の通信制御部14は、リンク切り替えメッセージM2を受信すると、リンク切り替えタイミングを移動局側タイマ11に設定し、タイマ値がリンク切り替えタイミングになったときに、下位レイヤのリンク切り替えを行って下位レイヤハンドオーバを完了する。
〔S8〕新中継装置50のパケット送信部52は、パケット送信開始メッセージM3を受信すると、バッファリングしていたパケットを、新基地局40を介して移動局10へ送信する。
〔S9〕移動局10の通信制御部14は、パケット送信部52から送信されたパケットをリンク切り替え直後に受信して、上位レイヤハンドオーバを完了することで、下位レイヤハンドオーバの完了時間と、上位レイヤハンドオーバの完了時間との時間差(タイムラグ)をなくして、上位/下位レイヤハンドオーバを完了し、新基地局40と通信を開始する。
このように、無線通信システム1において、移動局10のあらたな接続先の新基地局40では、移動局10での下位レイヤのリンク切り替えタイミングを認識し、新中継装置50から新基地局40を介して移動局10へパケットが送信される際に、パケットの到達が、移動局10での下位レイヤのリンク切り替え直後となるように、パケット送信の契機となるパケット送信開始メッセージM3の出力タイミングを調整して、パケット送信開始メッセージM3を新中継装置50へ通知する。
そして、新中継装置50では、パケット送信開始メッセージM3を受信してパケットを移動局10へ送信することにより、移動局10での下位レイヤのリンク切り替え直後にパケットが到達することになるので、従来、ハンドオーバ処理時に移動局10で発生していたタイムラグをなくすことができ、高速ハンドオーバを実行することが可能になる。
次にWiMAXで使用されるFBSSの高速ハンドオーバ方式と、Mobile IPで使用されるFMIPv6の高速ハンドオーバとを組み合わせたハンドオーバ処理に対して、無線通信システム1を適用した場合の制御動作について以降詳しく説明する(FMIPv4も基本的にFMIPv6と同じなので以降ではFMIPv6を対象とする)。
なお、以降のシーケンス図では、実線枠内に記した制御メッセージは、FBSS用のWiMAX制御メッセージ(下位レイヤ(L2)メッセージ)を示し、点線枠内に記した制御メッセージは、FMIPv6の制御メッセージ(上位レイヤ(L3)メッセージ)を示すものとする。
図3、図4は無線通信システム1の詳細動作を示すシーケンス図である。FBSSと、FMIPv6とを組み合わせたハンドオーバ処理に対して、無線通信システム1を適用した第1の実施の形態の動作シーケンスを示している。なお、ネットワークのシステム構成は図1と同じである。
〔S11a〕MOB_MSHO_REQ(NBS)は、Diversity Set推奨BS要求メッセージであり、RtSolPrは、L3ネットワーク情報要求メッセージである。移動局10の制御メッセージ重畳部13は、L2の制御メッセージであるMOB_MSHO_REQ(NBS)と、L3の制御メッセージであるRtSolPrとを重畳して、同一WiMAXパケットで送信する。なお、制御メッセージの重畳処理については図11、図12で後述する。
〔S11b〕ステップS11aのメッセージを受信した旧基地局20は、RtSolPrだけを旧中継装置30へ送信し、移動局10がDiversity Setに加える基地局(新基地局40)が属するネットワークのL3ネットワーク情報を要求する。
〔S12〕PrRtAdvは、L3ネットワーク情報広報メッセージである。PrRtAdvにより、旧基地局20は、L3ネットワーク情報を取得する。また、旧基地局20の制御メッセージ重畳部23は、PrRtAdvと、Diversity Set推奨BS応答メッセージであるMOB_BSHO_RSP(NBS)とを同一WiMAXパケットに重畳して、移動局10へ送信する。これにより、Diversity Set推奨BSの応答と、L3ネットワーク情報の要求応答を同時に行うことできる。
〔S13〕MOB_HO_IND(NBS)は、Diversity Set更新メッセージである。移動局10は、MOB_HO_IND(NBS)により、最終的にDiversity Setへ含める基地局(新基地局40)を決定し、Diversity Setを更新する(このメッセージは特に、FMIPv6制御メッセージと重畳する必要はない)。
〔S14〕移動局10は、MOB_HO_IND(NBS)と、L3ネットワークハンドオーバ開始メッセージであるFBU(図2のハンドオーバ開始メッセージM1に該当)とを重畳して、同一WiMAXパケットとしたメッセージを旧基地局20へ送信する。
〔S15〕ステップS14のメッセージを受信した旧基地局20は、FBUだけを旧中継装置30へ送信し、L3ネットワークハンドオーバを通知する。
〔S16〕FBUを受信した旧中継装置30は、新中継装置50との間で、HI/HAck(L3ルータ間ハンドオーバ開始メッセージ/L3ルータ間ハンドオーバ応答メッセージ)を送受信し、L3ルータ間でハンドオーバの通知/応答を行う。元々、MOB_HO_INDの中に、移動局10のハンドオーバ先である新基地局40が指定されているので、その上位のルータである新中継装置50を旧中継装置30は知ることができる。
〔S17〕旧中継装置30は、ステップS16のHI/HAckによって、新中継装置50へのハンドオーバが可能であると確認が取れたら、移動局10宛のパケットを旧基地局20へ送信することを止め、新中継装置50へ転送する。
〔S18〕新中継装置50は、移動局10宛のパケットのバッファリングを開始する。
〔S19〕旧中継装置30は、L3ネットワークハンドオーバ応答メッセージであるFBack(図2の応答メッセージM1aに該当)を送信し、一連のFBU、HI、HAck処理が終了したことを旧基地局20へ通知する。
〔S20a〕FBackを受信した旧基地局20は、FBackと、Anchor_BS_Switch_IE(図2のリンク切り替えメッセージM2に該当)を同一WiMAXパケットに重畳して、移動局10へ送信する。Anchor_BS_Switch_IEは、L2切り替え時間を指定しており、このように重畳することで、L2切り替え時間の指定と、L3ネットワークハンドオーバの応答を同時に行うことができる。
〔S20b〕移動局10は、Anchor_BS_Switch_IEによりリンク切り替えタイミングを認識すると、移動局側タイマ11にリンク切り替えタイミングを設定して移動局側タイマ11を稼動する。
〔S20c〕旧基地局20は、ステップS20aと同時に、L2切り替えタイミング(図2のリンク切り替えメッセージM2に該当)を新基地局40に対しても通知する。なお、この通知のためのメッセージは、特に標準で決定されておらず、本発明で独自に決定したメッセージフォーマットを用いて送受信するものである。
〔S21〕FNAは、L3パケット送信開始メッセージである(図2のパケット送信開始メッセージM3に該当)。従来では、移動局10がFNAを新中継装置50へ送信していたが、移動局10の代わりに新基地局40が、FNAを新中継装置50へ送信する。
この場合、移動局10におけるパケットの到達が、移動局10での下位レイヤのリンク切り替え直後となるように、新基地局40では、FNAの出力タイミングを調整し、調整した出力タイミングにもとづいて、FNAを新中継装置50へ通知する。
なお、新基地局40は、新中継装置50がFNAを受信して、新中継装置50から移動局10へパケットが送信され、パケットが移動局10に到達する過程の一連の時間を、ネットワーク上の伝搬遅延も含めて、事前に測定して認識しておく。新基地局40内のパケット送信開始メッセージ通知部41は、この測定結果にもとづき、FNAを出力するものである(図中のタイマトリガとは時間調整を行っていることを示す)。このようにすることで、移動局10側のL2切り替えを見込んで、L3ハンドオーバを完了させることができる。
〔S22〕FNAを受信した新中継装置50は、バッファリングしていた移動局10宛のパケットの送信を開始する。
〔S23〕移動局10は、移動局側タイマ11が指定されたリンク切り替え時間になるとL2切り替えを実施する。
〔S24〕新基地局40は、新中継装置50から送信されたパケットの移動局10へ向けての中継送信を行う。なお、ステップS21で、事前にパケット伝搬時間を計測したが、誤差が生じて、新中継装置50から新基地局40へのパケット到達が幾分早くなるケースも考えられる。
このような場合に備えて、新基地局40では、送出タイミング微調整部42によって、新基地局40から移動局10宛のパケット送出のタイミングの微調整を行う。具体的には送出タイミング微調整部42は、少容量のバッファであって、パケットがリンク切り替え前に移動局10に到達しないように、新基地局40に早く到達したパケットは、このバッファでバッファリングを短時間行うことで、パケット送信時間を遅らせて送出タイミングの微調整を行う。
このように、誤差を吸収する少容量のバッファを新基地局40へ設けることで、パケット伝搬時間が正確に調整され、移動局10でのL2切り替え完了後、即座にパケットが到達することが可能になる。
なお、上記では、送出タイミング微調整部42を少容量のバッファとしたが、バッファを設けずに、事前計測した伝搬時間を、ある程度大きめに設定して送出タイミングの微調整を行ってもよい。
〔S25〕移動局10は、L3パケット経路切り替えメッセージであるBUをHAへ送信する。HAは、このメッセージの受信により、旧中継装置30宛から新中継装置50宛へ、移動局10宛のパケットの転送を切り替える。
以上説明したように、第1の実施の形態では、上記のようなハンドオーバ制御を行うことにより、MSと同期を取っているBSが、L2の切り替えタイミングを見込み、MSの代わりに、L3ハンドオーバ完了通知メッセージ(パケット送信開始メッセージM3)を送信することで、タイムラグをなくし、より高速なハンドオーバを実現する。
また、FBSSの制御メッセージと高速ハンドオーバMobile IPの制御メッセージを同一WiMAXパケットで送受信することで、個別の送受信によるメッセージの送受信回数の増加を低減し、より高速なハンドオーバを実現することができる。
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、旧基地局20内のメッセージ代行処理部26の機能を示すものである。移動局10がFMIPの制御機能を有してない場合に、メッセージ代行処理部26は、移動局10の代わりに、中継装置に対してFMIPv6の制御メッセージの送受信を行うProxy FMIPとして機能する。
また、メッセージ代行処理部26は、FMIPv6の制御メッセージの送受信を行うために必要な、保持すべき各種情報(FMIP Context)については、移動局10の代わりに保持するようにする。なお、メッセージ代行処理部26は、旧基地局20だけでなく、新基地局40も含めてDiversity Set内の基地局すべてが有するものである。
図5、図6は第2の実施の形態の動作を示すシーケンス図である。
〔S31a〕移動局10は、MOB_MSHO_REQ(NSB)をWiMAXパケットで送信する。
〔S31b〕旧基地局20(メッセージ代行処理部26)は、このメッセージの受信を契機に、RtSolPrを移動局10の代わりに旧中継装置30へ送信し、移動局10がDiversity Setに加える基地局が属するネットワークのL3ネットワーク情報を要求する。
〔S32a〕旧中継装置30はPrRtAdvを旧基地局20へ送信し、旧基地局20は、L3ネットワーク情報を取得する。このL3ネットワーク情報はFMIP Contextとして保持する(L3ネットワーク情報は、移動局10ではなく、旧基地局20が保持することになる)。
〔S32b〕旧基地局20(メッセージ代行処理部26)は、PrRtAdvメッセージの受信を契機に、MOB_BSHO_RSP(NBS)を移動局10へ送信する。
〔S33〕移動局10は、MOB_HO_IND(NBS)を旧基地局20へ送信し、Diversity Setへの新基地局40の追加を通知する。
〔S34〕移動局10は、MOB_HO_IND(NBS)を旧基地局20へ通知し、旧基地局20のメッセージ代行処理部26は、このメッセージを受信すると、L3ネットワークハンドオーバ開始メッセージであるFBUを旧中継装置30へ送信する。
〔S35〕第1の実施の形態のステップS16〜S18と同じである。
〔S36a〕旧中継装置30は、FBackを送信し、一連のFBU、HI、HAck処理が終了したことを旧基地局20へ通知する。
〔S36b〕旧基地局20は、FBackの受信を契機に、L2切り替え時間を指定するAnchor_BS_Switch_IEをWiMAXパケットで移動局10へ送信する。
上述のようにすることで、L3ネットワークハンドオーバの応答を最終的に受けるのは移動局10ではなく、旧基地局20のメッセージ代行処理部26となるが、第1の実施の形態と同様に、L2切り替え時間の指定と、L3ネットワークハンドオーバの応答を同時に行うことができる。
〔S37〕旧基地局20は、L2切り替えタイミング(リンク切り替えタイミング)及びFMIP Contextを新基地局40へ通知する。FMIP Contextを新基地局40へ送信することで、以降、新基地局40がメッセージ代行処理部(Proxy FMIP)の役割を果たせるようにする。
〔S38〕第1の実施の形態のステップS21〜S24と同じである。
〔S39〕新基地局40内のメッセージ代行処理部は、移動局10の代わりに、BUをHAへ送信する。HAは、このメッセージの受信により、旧中継装置30宛から新中継装置50宛へ、移動局10宛のパケットの転送を切り替える。
以上説明したように、第2の実施の形態では、基地局にメッセージ代行処理部を設けることで、高速ハンドオーバMobile IPをサポートしない移動局に対しても、第1の実施の形態と同様に、タイムラグをなくすことができ、かつ制御メッセージの送受信回数の増加を抑え、より高速なハンドオーバを実現させるものである。
さらに、移動局と基地局間の無線上の使用帯域を、第1の実施の形態と比較して低減できる効果もある。移動局と基地局間の無線上で、高速ハンドオーバMobile IPの制御メッセージ・データが別個に流れないので、その分、使用帯域を節約することができる。
次に第3の実施の形態について説明する。図7、図8は第3の実施の形態の動作を示すシーケンス図である。なお、第1の実施の形態のステップS11〜S16までの処理は、第3の実施の形態でも同じであるので、ステップS17の動作(旧中継装置30がパケットを新中継装置50へ転送する処理)から第3の実施の形態の動作について説明する。
〔S41〕旧中継装置30は、HI/HAckによって、新中継装置50へのハンドオーバが可能であると確認が取れたら、移動局10宛のパケットを、旧基地局20へ転送することを止め、新中継装置50へ転送する。
この際、旧中継装置30は、新中継装置50へ転送するパケットに、シーケンス番号を付与する(なお、旧中継装置30は、新中継装置50へ転送する以前の旧基地局20へ送信したパケットについても、シーケンス番号を付与して送信している)。
旧中継装置30は、新中継装置50へ転送した最初のパケットのシーケンス番号を記憶しておく。このパケットのシーケンス番号は、新中継装置50において、一番初めにバッファリングされるパケットのシーケンス番号であるので、First Buffered Packet SN(図7ではFB SB SNと示す)と呼ぶ。
〔S42〕新中継装置50は、受信したパケットをバッファリングする。
〔S43〕旧中継装置30は、FBackともに、First Buffered Packet SNを旧基地局20へ送信する。旧基地局20は、このFirst Buffered Packet SN を記憶しておく。
〔S44〕第1の実施の形態のステップS20a、S20cと同じである。
〔S45a、S45b〕旧基地局20内の残りパケット送信部24は、移動局10との間で送達確認が取れた最終のパケット(最後送出パケット)のシーケンス番号(=last Ack SN)が、First Buffered Packet SNから1引いた値よりも小さい場合、旧基地局20に残っている残りパケット(=Remaining Packet)を新中継装置50(=パケットバッファリング装置)へ、シーケンス番号付きで送信する。
この場合、(last Ack SN)<(First Buffered Packet SN)−1が成り立つということは、旧基地局20に新中継装置50がバッファリングしていないパケットが残っているということである。なお、旧基地局20は、ステップS45bの残りパケット送出のタイミングで移動局10へのパケットの送信を停止する。ステップS45bのタイミングは、ステップS48−1のL2切り替えから逆算して、ステップS46、S47、S48−2が実行可能な時間とする。
〔S46〕第1の実施の形態のステップS21と同じである。
〔S47〕新中継装置50は、送信された残りパケットもバッファリングして、パケットに付加されているシーケンス番号を参照し、シーケンス番号の小さいパケットから順に、パケットを新基地局40へ転送する。
〔S48−1〜S48−3〕第1の実施の形態のステップS23〜S25と同じである。
ここで、上記のシーケンスの動作について具体例を挙げて説明する。移動局10と旧基地局20との間のリンクが断し、旧基地局20から移動局10へ送出しきれずにシーケンス番号#4〜#7のパケットが旧基地局20に残ったとする。
この場合、旧基地局20から移動局10へ最後に送出した最後送出パケットのシーケンス番号(last Ack SN)は#3である(#4〜#7が移動局10へ送出しきれずに残ったので、#3までは移動局10へ送出できている)。また、パケットバッファ部51がバッファリングを開始したパケットであるバッファリング開始パケットのシーケンス番号(First Buffered Packet SN)は#8である(#4〜#7が移動局10へ送出しきれずに残り、#8以降のパケットは新中継装置50側に転送されているので、パケットバッファ部51の最初の受信パケットは#8のパケットである)。
したがって、(last Ack SN)=#3、First Buffered Packet SN=#8であるので、(last Ack SN)<(First Buffered Packet SN)−1は、3<8−1=7となって不等号を満たすので(最後送出パケットのシーケンス番号が、パケットバッファ部51がバッファリングを開始したパケットであるバッファリング開始パケットのシーケンス番号から1を引いた減算値よりも小さい)、残りパケット送信部24は、残りパケット#4〜#7をシーケンス番号と共にパケットバッファ部51へ送信して、残りパケット#4〜#7もバッファリングさせ、パケット送信部52では#4のパケットから移動局10へ向けて送信を行うこととする。
以上説明したように、第3の実施の形態では、移動前の旧基地局20に残っている、移動局10へ未送信で、かつ、バッファリングする前の残りパケットを、パケットバッファ部51が回収することにより、第1の実施の形態の高速なハンドオーバの効果に加え、パケットの順序反転を防止しつつ、パケット損失をなくすことが可能になる。
次に第4の実施の形態について説明する。図9、図10は第4の実施の形態の動作を示すシーケンス図である。なお、第1の実施の形態のステップS11〜S16までの処理は、第4の実施の形態でも同じであるので、ステップS17の動作(旧中継装置30がパケットを新中継装置50へ転送する処理)から第4の実施の形態の動作について説明する。
〔S51〕旧中継装置30のパケット転送部31は、HI/HAckによって、新中継装置50へのハンドオーバが可能であると確認が取れたら、移動局10宛のパケットをコピーして、旧基地局20と新中継装置50の両方へ転送する(bi-cast)。この際、旧中継装置30は、旧基地局20及び新中継装置50へ転送するパケットに、同一のシーケンス番号を付与している。
なお、旧中継装置30は、bi-castする以前の旧基地局20へ転送したパケットについても、シーケンス番号を付与して送信している。旧中継装置30は、bi-castし始めたパケット(=First bi-casting Packet SN、または略して、F bi-cast SN)を記憶しておく。
〔S52〕新中継装置50は、受信したパケットをバッファリングする。
〔S53〕旧中継装置30は、FBackともに、First bi-casting Packet SNを旧基地局20へ送信する。旧基地局20は、このFirst bi-casting Packet SNを記憶しておく。
〔S54〕第1の実施の形態のステップS20a、S20cと同じである。
〔S55〕旧基地局20は、移動局10との間で送達確認が取れた最終のパケットのシーケンス番号(=last Ack SN)を新中継装置50へ送信する。旧基地局20は、ステップS55のメッセージ通知のタイミングで移動局10へのパケットの送信を停止する。
〔S56a〕旧基地局20は、(last Ack SN)<(First bi-casting Packet SN − 1)が成り立つか否かを判断する。
〔S56b〕ステップS56aの不等式が成り立つ場合、旧基地局20に残っている残りパケット(=Remaining Packet)を新中継装置50へ、シーケンス番号付きで送信する。
〔S57〕第1の実施の形態のステップS21と同じである。
〔S58〕新中継装置50は、パケットに付与されているシーケンス番号を参照し、(last Ack SN+1)のシーケンス番号のパケットから、シーケンス番号の小さい順に、パケットを新基地局40へ送信する。新中継装置50は、last Ack SNと同じか、または小さい値のシーケンス番号を有するパケットを廃棄する。
〔S59−1〜S59−3〕第1の実施の形態のステップS23〜S25と同じである。
ここで、上記のシーケンスついて具体例を挙げて説明する。ステップS51のbi-castによって、シーケンス番号#8以降(#8、#9、#10、・・・)のパケットが両方向に送信され、その後、移動局10と旧基地局20との間のリンクが断して、旧基地局20から移動局10へ送出しきれずにシーケンス番号#10、#11、・・・のパケットが旧基地局20に残ったとする。
この場合、旧基地局20から移動局10へ最後に送出した最後送出パケットのシーケンス番号(last Ack SN)は#9である(#10が移動局10へ送出しきれずに残っているので、#9までは移動局10へ送出できている)。
旧基地局20の最後送出パケットシーケンス番号通知部25は、新中継装置50のパケット送信部52へ#9を通知する(ステップS55)。また、残りパケット送信部24は、(last Ack SN)<(First bi-cast Packet SN)−1の判断を行うが、last Ack SN=#9、First bi-cast Packet SN=#8であるので、9>8−1となって、(last Ack SN)<(First bi-cast Packet SN)−1の不等号を満たさないので、ステップS56bの通知は行わない。
新中継装置50のパケット送信部52は、ステップS55で通知されたシーケンス番号#9に1を加算して、#10を持つパケットから移動局10へ送信し始める。このような制御によって、パケットの重複送信を防止することができる(すなわち、#10よりも小さな番号の#8、#9などのパケットは、旧基地局20から移動局10へすでに送信されているので、新中継装置50からは重複してこれらのパケットを送信しないようにしている)。なお、パケットバッファ部51内の重複パケットは新中継装置50内で廃棄される。
一方、別の例として、ステップS51のbi-castによって、シーケンス番号#8以降(#8、#9、#10、・・・)のパケットが両方向に送信され、その後、移動局10と旧基地局20との間のリンクが断して、旧基地局20から移動局10へ送出しきれずに、シーケンス番号#7、#8、#9、#10、・・・のパケットが旧基地局20に残ったとする。
なお、#7のパケットは、パケットの両方向送信が行われる前にすでに旧基地局20内に蓄積されており、リンクが断して旧基地局20に残ってしまったパケットである。
この場合、旧基地局20から移動局10へ最後に送出した最後送出パケットのシーケンス番号(last Ack SN)は#6であり(#7以降が移動局10へ送出しきれずに残ったので、#6までは移動局10へ送出できている)、最後送出パケットシーケンス番号通知部25は、新中継装置50のパケット送信部52へ#6を通知する(ステップS55)。
また、残りパケット送信部24は、(last Ack SN)<(First bi-cast Packet SN)−1の判断を行うが、last Ack SN=#6、First bi-cast Packet SN=#8であるので、(last Ack SN)<(First bi-cast Packet SN)−1は、6<8−1=7となって、不等号を満たすので、残りパケット送信部24は、残りパケット#7をシーケンス番号と共にパケットバッファ部51へ送信する。
パケットバッファ部51は、残りパケット#7もバッファリングし、パケット送信部52では#7のパケットから移動局10へ向けて送信する。このような制御によって、#7のパケットロスを防止することができる。
以上説明したように、第4の実施の形態は、第3の実施の形態の残りのパケットを回収することに加え、旧中継装置30がbi-castし、新中継装置50がlast Ack SNの次のパケットから送信を開始することで、パケット送受信の瞬断時間を短くすることができる。これにより、第1の実施の形態の高速なハンドオーバという効果に加え、パケット送受信の瞬断時間を短くすること、パケットの順序反転を防止すること、パケット損失をなくすことが可能になる。
次に制御メッセージ重畳部13、23の動作について説明する。
制御メッセージ重畳部は、FBSS制御メッセージと、高速ハンドオーバMobile IP制御メッセージとを、同じパケットに重畳して送受信する。
同じパケットに重畳して送受信するだけでもよいが、以下の点で不十分な面があるので、制御メッセージ重畳部は、FBSS制御メッセージと、高速ハンドオーバMobile IP制御メッセージとを、同一burst内に重畳して送受信することもできる。
WiMAXは、1つのパケットをburstと呼ばれる単位にわけ、burst毎に変調方式を変える適応変調方式となっている。変調方式には、移動局と基地局間の電波環境が良い場合に適用可能な高ビットレートの変調方式もあれば、電波環境が悪い場合に適用可能な低ビットレートの変調方式もある。移動局と基地局間の電波環境が悪い場合、高ビットレートの変調方式を用いていると、エラー発生確率が上昇してしまうことになる。
第1の実施の形態において、FBSS制御メッセージと、高速ハンドオーバMobile IP制御メッセージとが、たとえ、同じパケットで送受信されていたとしても、別のburst単位を用いて、送受信されていたとすると、受信環境に応じて、一方の制御メッセージは送受信に成功し、一方の制御メッセージは、送受信に失敗するといった可能性がある。
そこで、制御メッセージ重畳部では、WiMAXの制御メッセージを拡張し、拡張した部分に高速ハンドオーバMobile IPの制御メッセージの情報要素を重畳して、同一burst内でレイヤの互いに異なる制御メッセージを伝送できるようにする。
図11、図12は制御メッセージフォーマットを示す図である。第1の実施の形態で上述したMOB_MSHO_REQ + RtSolPr(ステップS11a)、MOB_BSHO_RSP + PrRtAdv(ステップS12)、MOB_HO_IND + FBU(ステップS14)の基本的なフォーマットは図11のフォーマットに対応し、第1の実施の形態で上述したAnchor_BS_Switch_IE+FBack(ステップS20a)の基本的なフォーマットは図12のフォーマットに対応する。
図11に対し、Management Message TypeがMOB_MSHO_REQ、MOB_BSHO_RSP、MOB_HO_INDとなり、各MAC Management Messageの情報要素が格納された後、各MAC Management Messageにおいて必要とされる情報要素がTLV encodedされてペイロードp1に格納される。そして、制御メッセージ重畳部は、ペイロードp1の後のペイロードp2に、高速ハンドオーバMobile IPの制御メッセージ(RtSolPr、PrRtAdv、FBU)をTLV encodedして格納することとする。
一方、Anchor_BS_Switch_IEは、図11のメッセージフォーマットと異なり、図12のようなメッセージフォーマットとなる。Anchor_BS_Switch_IEは、TLV encoded informationが元々ないので、制御メッセージ重畳部は、TLV encoded informationのペイロードp3を新設して、ここに、高速ハンドオーバMobile IPの制御メッセージ(FBack)をTLV encodedして格納することとする。
このような制御メッセージ重畳部を移動局と基地局に設けることで、制御メッセージを移動局と基地局間でやりとりする場合に、メッセージの送受信回数を低減することができ、また、移動局及び基地局では、L2、L3それぞれのメッセージ制御に関する回路実装の簡易化も図ることが可能になる。
無線通信システムの原理図である。 無線通信システムの動作概要を示すシーケンス図である。 無線通信システムの詳細動作を示すシーケンス図である。 無線通信システムの詳細動作を示すシーケンス図である。 第2の実施の形態の動作を示すシーケンス図である。 第2の実施の形態の動作を示すシーケンス図である。 第3の実施の形態の動作を示すシーケンス図である。 第3の実施の形態の動作を示すシーケンス図である。 第4の実施の形態の動作を示すシーケンス図である。 第4の実施の形態の動作を示すシーケンス図である。 制御メッセージフォーマットを示す図である。 制御メッセージフォーマットを示す図である。 FBSSによるハンドオーバを行うネットワークを示す図である。 FBSSとFMIPv6を組み合わせたハンドオーバを行うネットワークを示す図である。 無線ネットワークのハンドオーバ動作を示すシーケンス図である。 無線ネットワークのハンドオーバ動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
1 無線通信システム
10 移動局
11 移動局側タイマ
12 ハンドオーバ開始メッセージ送信部
13 制御メッセージ重畳部
14 通信制御部
20 旧基地局
21 基地局側タイマ
22 リンク切り替えタイミング通知部
23 制御メッセージ重畳部
24 残りパケット送信部
25 最後送出パケットシーケンス番号通知部
26 メッセージ代行処理部
30 旧中継装置
31 パケット転送部
32 応答メッセージ通知部
40 新基地局
41 パケット送信開始メッセージ通知部
42 送出タイミング微調整部
50 新中継装置
51 パケットバッファ部
52 パケット送信部
A1、A2 アクセスネットワーク
N1 コアネットワーク
CN コレスポンデントノード
HA ホームエージェント

Claims (8)

  1. ハンドオーバを実行して無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    移動局と、
    ハンドオーバの実行前に前記移動局と通信を行う旧基地局と、
    ハンドオーバの実行後に前記移動局と通信を行う新基地局と、
    前記新基地局と接続し、ハンドオーバの実行後にパケット中継を行う新中継装置と、
    前記旧基地局と接続し、ハンドオーバの実行前にパケット中継を行う旧中継装置と、
    を有し、
    前記移動局と前記旧基地局とは、下位レイヤのハンドオーバによるリンク切り替えタイミングを互いに同期させ、
    前記旧基地局は、前記リンク切り替えタイミングを前記移動局及び前記新基地局へ通知し、
    前記新基地局は、前記移動局での下位レイヤのリンク切り替えタイミングを認識すると、前記新中継装置から前記新基地局を介して前記移動局へパケットが送信される際に、前記パケットの到達が、前記移動局での下位レイヤのリンク切り替え直後となるように、パケット送信の契機となるパケット送信開始メッセージの出力タイミングを調整し、
    前記新基地局は、前記出力タイミングにもとづき、前記パケット送信開始メッセージを前記新中継装置へ通知し、
    前記新中継装置は、前記パケット送信開始メッセージを受信すると、前記新基地局を介して前記パケットを前記移動局へ送信し、
    前記移動局は、前記下位レイヤのリンク切り替えを行って前記下位レイヤのハンドオーバを完了し、前記新中継装置から送信された前記パケットをリンク切り替え直後に受信して、上位レイヤのハンドオーバを完了することで、下位レイヤハンドオーバの完了時間と、上位レイヤハンドオーバの完了時間との時間差をなくして、前記新基地局と通信を開始することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記移動局は、前記移動局と前記旧基地局と前記旧中継装置との間で、前記上位/下位ハンドオーバを実行する前に行われるハンドオーバ準備処理の終了後に、ハンドオーバ開始メッセージを前記旧中継装置へ送信し、前記旧中継装置は、前記上位/下位レイヤハンドオーバの実行前では、前記旧基地局を介して前記移動局へパケットを送信し、ハンドオーバ開始メッセージを受信すると、前記移動局へのパケット送信は停止して、前記新中継装置へ前記パケットを転送することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記移動局及び前記旧基地局は、前記下位レイヤハンドオーバを実行する際に必要な下位レイヤ制御メッセージと、前記上位レイヤハンドオーバを実行する際に必要な上位レイヤ制御メッセージとを重畳して上位/下位レイヤ制御メッセージを生成し、レイヤ間にまたがる制御メッセージを個別に送受信せずに、異なるレイヤ同士の制御メッセージを同時に送受信する制御メッセージ重畳部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記旧基地局はメッセージ代行処理部をさらに有し、前記上位レイヤハンドオーバを実行する際に必要な上位レイヤ制御メッセージ及び前記下位レイヤハンドオーバを実行する際に必要な下位レイヤ制御メッセージに対して、前記メッセージ代行処理部は、前記移動局、または前記旧中継装置から送信される前記下位または前記上位レイヤ制御メッセージの受信を契機に、前記移動局と前記旧中継装置との間で行われていた、前記上位レイヤ制御メッセージの送受信を、前記移動局の代わりに前記旧基地局が仲介して行えるように、前記旧中継装置に対して前記上位レイヤ制御メッセージの送受信を行うことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  5. 前記新基地局は、前記新中継装置から送信された前記パケットを受信して、前記移動局での下位レイヤのリンク切り替え直後に到達するように前記移動局側へ中継送信する場合に、前記パケットがリンク切り替え前に到達しないように、パケット送信時間を遅らせて送出タイミングを微調整するための送出タイミング微調整部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  6. 前記移動局が前記旧基地局を介してハンドオーバ開始メッセージを前記旧中継装置へ通知した後に、前記移動局と前記旧基地局との間のリンクが断し、前記旧基地局から前記移動局へ送出しきれずにパケットが残った場合に、前記旧基地局から前記移動局へ最後に送出した最後送出パケットと、送出しきれずに残ったパケットである残りパケットとに対し、前記最後送出パケットのシーケンス番号と、前記新中継装置がバッファリングを開始したパケットであるバッファリング開始パケットのシーケンス番号から1を引いた減算値と、を比較して、前記最後送出パケットのシーケンス番号が前記減算値よりも小さい場合は、前記残りパケットを前記新中継装置へ送信して前記残りパケットをバッファリングさせる残りパケット送信部を、前記旧基地局はさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  7. 前記旧基地局は、最後送出パケットシーケンス番号通知部及び残りパケット送信部をさらに有し、前記旧中継装置は、ハンドオーバ開始メッセージの受信後、前記新中継装置と前記旧基地局の両方へ、前記パケット及び対応するシーケンス番号を送信し、前記最後送出パケットシーケンス番号通知部は、前記旧基地局から前記移動局へ最後に送出した最後送出パケットのシーケンス番号を、前記新中継装置へ通知し、前記旧基地局は、前記旧中継装置から送信された前記パケットを前記移動局へ送信している際に、前記移動局と前記旧基地局との間のリンクが断して、前記旧基地局から前記移動局へ送出しきれずにパケットが残った場合に、前記残りパケット送信部は、前記旧基地局から前記移動局へ最後に送出した最後送出パケットと、送出しきれずに残ったパケットである残りパケットとに対し、前記最後送出パケットのシーケンス番号と、前記新中継装置がバッファリングを開始したパケットであるバッファリング開始パケットのシーケンス番号から1を引いた減算値と、を比較して、前記最後送出パケットのシーケンス番号が前記減算値よりも小さくない場合は、前記新中継装置は、前記最後送出パケットシーケンス番号通知部から通知されたシーケンス番号に1を加算したシーケンス番号を持つ前記パケットから前記移動局へ送信し始めることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  8. 前記残りパケット送信部は、前記最後送出パケットのシーケンス番号が前記減算値よりも小さい場合は、前記残りパケットをシーケンス番号と共に、残りパケット通知として前記新中継装置へ送信し、前記新中継装置は前記残りパケット通知を受信した場合は、前記新中継装置は、前記残りパケットをバッファリングし、前記新中継装置は前記残りパケットも含めて前記移動局へ送信することを特徴とする請求項7記載の無線通信システム。
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