JP2008046677A - 生体情報読取装置、生体情報読取方法および生体情報読取プログラム - Google Patents

生体情報読取装置、生体情報読取方法および生体情報読取プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は生体情報読取装置に関し、より詳細には読み取った生体画像を加工して表示し、表示した生体画像が盗み取られても悪用されることのない生体情報読取装置、生体情報読取方法および生体情報読取プログラムに関するものである。
【解決手段】本発明は、生体情報を読み取る生体情報読取手段と、生体情報読取手段で読み取った生体情報を加工する生体情報加工手段、および生体情報加工手段で加工された生体情報を表示する生体情報表示手段とで構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、指紋や虹彩、静脈などの身体的特徴に基づく生体認証装置等に用いられる生体情報読取装置に関し、より詳細には読み取った生体画像を加工して表示し、表示した生体画像が盗み取られても悪用されることのない生体情報読取装置に関するものである。
本人であるかどうかを認証する方法として、指紋や虹彩、手や指の静脈など身体的特徴に基づいて認証する生体認証が一般的に行われるようになってきている。例えば、指紋による認証方法は、予め本人(被認証者)の指紋を指紋センサで読み取り、読み取った指紋画像をコンピュータに登録(記憶)しておく。そして、認証に当たっては登録時と同様に指紋を指紋センサで読み取り、先に登録した指紋画像と照合してその一致度合を比較し、一致度合が高ければ、同一人物(即ち、本人)と認証するものである。2つの指紋画像の照合における一致度合を算出する方法としては、パターンマッチング法やマニューシャ法等がしばしば用いられる(パターンマッチング法は登録した指紋画像と認証時に読み取った指紋画像とを直接照合する方法であり、マニューシャ法は指紋の隆線の端点や分岐点を抽出してそれらの相対的位置を特徴点情報として登録しておき、認証時に読み取った指紋画像に対しも同様に特徴点情報を抽出して登録した特徴点情報との照合を行う方法である)。
指紋の照合には、上記の2方法を主たるものとして他にも存在するが、それらすべての方式において最も重要なことは、指紋センサに指が正しく置かれることである。このことは当たり前のように聞こえるが、現実には殆どの人が生体情報読取手段である指紋センサを使用したことがないか少ないため、思いもよらぬ方法で指が指紋センサに置かれることがしばしばある。
例えば、指紋センサに指を置く場合に、図10(a)に示すように指を突き立ててしまう人が多い(パーソナルコンピュータのキーボードのボタンを押すかのように突き立てている)。このように指紋センサに指を突き立ててしまうと、指紋センサから取得される指紋画像は、図10(b)に示すように指の先端の部分だけの指紋画像になる。
指紋の中心部の形状は人それぞれに大きく異なった形状を示すが、指の先端の部分(指先)の指紋は例外なくアーチ状か水平の形状となり差異が少なく、指先の指紋だけでの照合は誤照合の大きな原因となる。特にパターンマッチング法ではこの問題が顕著である。
また、指紋センサの扱い方を知らないため、恐る恐る触る人も多い。その結果、指紋センサと指の接触面積が小さくなり、図10(c)に示すような小さな面積の画像しか読み取れない場合がある。この場合は確かに他の人との差異のある中心部の画像は得られているが、絶対量が少ないため、特徴点の数が少なくなってしまう。この場合は、特にマニューシャ法で問題となる。
さらに、指を突き立てているのではないが、指が小さいなどの理由で、指紋センサ本体のガイドにあわせて指を置くと、図10(d)に示すように指紋中心が指紋センサから外れてしまう場合がある。この場合も指の突き立てと同様に指紋中心が読み込まれていないため、特にパターンマッチング法で誤照合が多く発生する。
これら問題を解決する方法として、読み取った指紋画像を画面に表示することが行われている。一般に人は指紋というものがどのような形状ものかを知っているので、指の先端しか表示されていなかったり、面積が小さかったり、中心が外れていれば、それを改めるように指の置き方を調整することができる。読み取られた指紋画像を画面に表示することは、指の指紋センサへの置き方に対する利用者への習熟の向上に大きく貢献している。
指紋画像の表示に関して、読み取った指紋画像に替えて指標画像を表示する提案がなされている。これは、読み取った指紋画像が不良であると判断した場合に、読み取った指紋画像とは異なる特定の画像を利用して読み取り不良部分を表した指標画像を生成し、表示するものである(例えば、特許文献1)。
特開2005−99907号公報
上記に述べたように、生体認証として指紋を用いた認証装置においては読み取った読み取った指紋画像を利用者(認証装置においては被認証者ということになる)に対して表示することが行われている。これは、読み取られた指紋画像を表示することで指紋センサに置かれた指の状態を利用者に認識して貰うことにある。即ち、指が指紋センサに正しく置かれ正常に指紋の照合がなされた場合、また指が指紋センサに正しく置かれてなく(例えば、指紋センサから外れかかって置かれた場合等)指紋の照合ができない場合にも読み取った指紋画像を表示することで指の置き方を認識し習熟してもらうことにある。
このように、指紋画像を表示することは利用者の指紋認証装置に対する習熟を高める効果はあるが、一方で現在では殆どのコンピュータがネットワークに接続されており、画面に表示された指紋画像をコンピュータウイルス等を使って盗み取られ、それを不正使用される危険性がある。
特許文献1で提案された方法は表示する画像(指標画像)は読み取った指紋画像ではないので、本人の指紋画像が盗み取られる心配はない。
本発明は、特許文献1とは異なり利用者が入力した指紋画像を用いてその画像の一部を加工して表示し、表示画面から表示した指紋画像が盗み取られても悪用されることがない生体情報読取装置、生体情報読取方法および生体情報読取プログラムを提供することを目的とする。
本発明の生体情報読取装置、生体情報読取方法および生体情報読取プログラムは以下のように構成される。
(1)第1の発明
第1の発明は、読み取った生体情報を加工し、加工した生体情報を利用者に表示するものである。
その原理を図1を用いて説明する。第1の発明の生体情報読取装置は、図1に示すように生体情報読取手段10、生体情報加工手段20および生体情報表示手段30で構成する。
生体情報読取手段10は生体情報を読み取る手段で、例えば指紋や静脈等の生体情報をセンサ等を介して取得するものである。
生体情報加工手段20は、生体情報読取手段10で読み取った生体情報を加工することを行う。
生体情報表示手段30は、生体情報加工手段20で加工した生体情報を表示する。
生体情報に加工を施すことで生体情報は元の画像と別のものとなり、その画像を表示して盗み取られたとしても悪用されることがない。
(2)第2の発明
第2の発明は、第1の発明における読み取られた生体情報は指紋画像である、ことを特徴とするものである。
(3)第3の発明
第3の発明は、第2の発明における生体情報加工手段が、生体情報読取手段によって読み取られた指紋画像の指紋中心の位置に、該指紋画像の周辺部の一部の画像を上書きする、ことを特徴とするものである。指紋中心の位置の画像はパターンマッチング法にしてもマニューシャ法にしても最も特徴が顕著に表れる箇所であるが、その部分の画像が書き換えられるため、画像の盗取によって悪用されることはない。
(4)第4の発明
第4の発明は、第2の発明における生体情報加工手段が、生体情報読取手段によって読み取られた指紋画像の所定数の無作為の位置に、その無作為の位置以外の位置の指紋画像を上書きする、ことを特徴とする。即ち、ランダムに選ばれた位置に他の位置の部分指紋画像を上書きすることを行う。ランダムに選ばれた位置は所定数ある。
読み取られた指紋画像のランダムの位置の画像が書き換えられるため、表示した画像は本人の指紋画像に似ているがそのものではなくなる。
(5)第5の発明
第5の発明は、第2の発明における生体情報加工手段が生体情報読取手段によって読み取られた指紋画像をニアレスト・ネイバー法による縮小加工を行い、表示手段は縮小した指紋画像を表示する、ことを特徴とする。
ニアレスト・ネイバー法は、画像の拡大や縮小に用いられる補間方式の一つで補間される画素にもっとも近い画素の濃度値を採用する方法である。例えば、指紋の隆線を最も輝度が低い黒で表示するようにした場合に、指定した小領域(例えば、3×3の画素からなる領域)の画素の中からこの最も輝度の低い画素一つを選び、指定した小領域をこの一つの画素に代表させる。これにより、小領域が3×3の画素からなる領域で在る場合には1/3に縮小されることになる。
前述の例でニアレスト・ネイバー法により縮小した指紋画像は、隆線の癒着が発生し表示した画像は本人の指紋画像に似ているがそのものではなくなる。
(6)第6の発明
第6の発明は、第1の発明における生体情報読取方法である。
(7)第7の発明
第7の発明は、第1の発明における生体情報読取プログラムである。
上述のように本発明によれば、次に示す効果が得られる。
第1の発明により、利用者が入力した生体画像を用いながら一部が加工されて表示されるので、利用者に違和感なく自身が入力した指紋画像と感じ、正しい生体情報の読み取りに対する習熟度が高まる。同時に、その表示画像が盗まれても不正使用されることがない生体情報読取装置の提供ができる。
第2の発明により、生体画像が指紋画像であるため、利用者に正しい指紋センサへの指の置き方が行えるよう理解が得られ、利用者の指紋センサへの習熟が早まる。また表示画像が盗まれても不正使用されることがない生体情報読取装置の提供ができる。
第3の発明により、表示された指紋画像の指紋中心位置の画像が置き換えられているが類似しているため利用者にとって違和感がなく、その表示画像が盗まれても不正使用されることがない生体情報読取装置の提供ができる。
第4の発明により、表示された指紋画像のランダムの位置の画像が置き換えられているが類似しているため被認証者にとって違和感がなく、その表示画像が盗まれても不正使用されることがない生体情報読取装置の提供ができる。
第5の発明により、表示された指紋画像の縮小画像の隆線に癒着が生じ、その表示画像が盗まれても不正使用されることがない生体情報読取装置の提供ができる。
第6および第7の発明により、第1の発明と同様の効果が得られる生体情報読取方法および生体情報読取プログラムの提供ができる。
(第1の実施形態)
生体情報読取装置の第1の実施形態を、図2から図7を用いて説明する。なお、本実施形態では(後述する第2の実施形態においても)生体情報として指紋を用い、生体情報読取装置(即ち、指紋読取装置)を生体認識装置に用いた例として説明する。
図2は、第1の実施形態における生体認証装置100の構成を示すものである。生体認証装置100は、プログラムやデータを制御する制御部110、利用者である被認証者に対して読み取った指紋画像等を表示するディスプレイ130、指紋画像を読み取る指紋センサ140、これらの入出力機器を制御する入出力制御部120、認証者の指紋画像パターン、または指紋画像から抽出した特徴情報を格納した登録指紋データベース150および主メモリ160上に展開した生体認証プログラム170から構成する。
生体認証プログラム170は、さらに指紋読取部171、照合部172、認証部173および指紋画像加工/表示部174から構成する。これらの概要について次に述べる。
指紋読取部171は、指紋センサ140に置かれた指の指紋を指紋画像として読み取り(例えば、500dpiの解像度で指紋画像を読み取る)、読み取った指紋画像は照合用と表示用との二つに分け、主メモリに設けた作業エリアに格納しておく。
照合部172は、照合用の指紋画像に対し登録指紋データベース150に登録してある指紋画像を順次照合して一致度を求める(パターンマンチング法では読み取った指紋画像と登録してある指紋画像の指紋パターンの照合を行うが、マニューシャ法では、読み取った指紋画像から特徴点の情報を抽出し、登録指紋データベースも特徴点情報を登録しておき、これらを照合することになる)。
認証部173は、照合部172とともに作動し、照合部172で求めた一致度が予め設定した値以上となった場合に本人であると認証し、認証されたことのメッセージをディスプレイ130に表示する(表示した以降、通常は次のアプリケーションのシーケンスに進むことになるが、本発明とは関係しないのでここでは認証することまでに留めておく)。一致度が設定した値より小さい場合は照合部172に戻る。読み取った指紋画像が登録指紋データベースになければ、非認証と判断して認証されないことのメッセージをディスプレイ130に表示する。
指紋画像加工/表示部174は、表示用の指紋画像に加工を施してディスプレイ130に表示する。認証部173で認証された場合、および認証されない場合のメッセージの表示とともに加工した指紋画像を表示する。
次に、生体認証装置100の処理フロー例を図3と図4を用いて説明する。
図3は、生体認証装置100全体の処理フローを示し、ここでは指紋画像の照合をパターンマッチング法で行っている。
まずステップ10(以降S10の記号で示す)において指紋センサから生体情報である指紋画像を読み取る。即ち、指紋センサに被認証者が指を押し当てたものを画像として読み取る。
S20に進み、読み取った指紋画像を照合用の指紋画像と表示用の指紋画像の二つに分け、主メモリ160に格納しておく。
続いて、S30において表示用の指紋画像を用いて「指紋加工ルーチン」により指紋画像の加工を行う(詳細は後述する)。
次に、S40に進み、登録指紋データベース150から順次登録している登録指紋画像を取り出し、先の照合用の指紋画像との照合を行い一致度を求める(S50)。
S60で一致度が予め設定した値以上であればディスプレイ130に「認証されました」のメッセージに加え、指紋画像加工ルーチンで加工した指紋画像を表示して認証を終了する。S60で一致度が予め設定した値より小さい場合は、S40に戻って登録指紋データベースから次に登録してある指紋画像を取り出し照合を行って一致度を求める処理を行う。登録指紋データベースに登録されている指紋画像を全て照合しても一致度が設定値以上のものが得られなければ、ディスプレイ130に「指紋が一致しません」のメッセージと指紋画像加工ルーチンで加工した指紋画像を表示して認証を終了する。
以上述べた処理フローと図2に示した生体認証プログラム170との対応は、S10が指紋読取部171に、S30が指紋画像加工/表示部174の加工処理、S40とS50が照合部172、S60〜S80が認証部173と指紋画像加工/表示部174の表示処理に相当する。
次に、S30における指紋画像加工ルーチンについて図4を用いて説明する。第1の実施形態での指紋画像の加工は、指紋中心の位置に他の位置の部分画像を書き換えた後に、さらに指紋画像のランダムに選んだ位置に他の位置の部分画像を書き換える加工を行う。図5のS210からS230で指紋中心に周辺部の部分画像に置き換えることを行い、S240からS270でランダムに選んだ位置に他の箇所から選んだ部分画像に置き換えることを行っている。
まず、図5のS200において、先のS20(図3)で主メモリ160に格納された表示用の指紋画像に対し、指紋領域を求め、続いて指紋中心を求めることを行う。指紋領域を求める方法は、図5(a)に示すように画像の両端から指紋画像をスキャンして隆線を見つけ、その隆線を見つけたラインを結んだ領域が、指紋の写っている領域となる。そして指紋中心の検出は、その指紋領域の中で隆線方向に着目する(指紋中心を求める方法は幾つか提案されているがここでは隆線方向に着目した方法で行う。この他に例えば、特開平3−196275などの提案がある)。図5(b)に示すように、指紋の隆線の方向は矢印で表したものとなるが、図の丸で囲んだ領域は明らかに他の領域と比較して隆線方向の変動が激しい。具体的には、隆線方向が縦方向から急激に横方向に変化し、また縦方法に変化するといったものである。ここを指紋中心と捉える。
S210に進み、指紋画像に対して60ピクセル角となるようにメッシュに切る。このとき、先に求めた指紋中心を含む60ピクセル角に切られたメッシュは、そのメッシュの中心と指紋中心とを一致させるようにしてメッシュが切られるようにしておく。
S220において、指紋中心から100ピクセル離れた位置にある任意の一つのメッシュの部分画像(60ピクセル角の部分画像)を取得する。任意の一つのメッシュを選ぶ方法は、例えば指紋中心から100ピクセル離れた同心円の位置にあるピクセルを全て抽出して一列に並べ、乱数を発生してその乱数に該当する順番のメッシュを選べは良い。
S230で、取得した部分画像を指紋中心のメッシュの領域に上書きする。これにより、指紋中心から100ピクセル離れた周辺部の部分画像が、指紋中心の領域に書き換えられたことになる(実際の指においては3mm角程度が書き換えられたことになる)。
次に指紋画像のランダムに選んだ位置に他の位置の部分画像を置き換えることを行う。S240において、先に60ピクセル角に切ったメッシュをリセットし、10ピクセル角のメッシュに切る。
S250において、S210と同様に指紋中心から100ピクセル離れた位置にある任意の一つのメッシュの部分画像(10ピクセル角の部分画像)を取得する。
次にS260において、指紋画像全体に対してメッシュの20箇所のメッシュ位置をランダム選択する。この時、指紋中心の60ピクセル角の領域のメッシュは除くものとする。
先に取得した部分画像を選択した20箇所の位置のメッシュに上書きする(S270)。これによりランダムに選んだ20箇所の位置に10ピクセル角の画像(実際の指では0.5mm角程度)が書き換えられたことになる。
図6は、60ピクセル角の指紋中心に周辺部の部分画像を置き換える様子を図示したもので、図6(a)は読み取った指紋画像と60ピクセル角の部分画像を切り出す位置を示し、図6(b)は切り出した部分画像、そして図6(c)は指紋中心に部分画像を上書きした状態を示している。
図7は、指紋画像のランダムの位置に10ピクセル角の指紋の部分画像を書き換える様子を示している。図7(a)は、読み取った指紋画像と10ピクセル角の部分画像を切り出す位置を示し、図7(b)は切り出した部分画像、そして図7(c)は指紋画像のランダムの位置に部分画像を上書きした状態を示している。図7では、ランダムの位置に上書きすることのみを説明するため、指紋中心が部分画像に書き換えられた後にランダム位置を部分画像に書き換えるようにはなっていない。
第1の実施例において、指紋画像の周辺部の画像を切り取る位置を指紋中心から100ピクセル離れた位置としたが、80ピクセルでも120ピクセルであってもその数値に拘わっておらず、要は指紋画像の任意の位置の部分画像が取り込めればよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、読み取った指紋画像を縮小して表示することを行う。図2の生体認証装置の構成例および図3の生体認証装置の処理フロー例は第1の実施形態と同一であるので、指紋画像加工ルーチンの処理フローについて説明する。
図8は縮小する場合の指紋画像加工ルーチンの処理フローを示すもので、S300において先のS20(図3)でメモリに格納された表示用の指紋画像に対し、3ピクセル角となるようにメッシュに切る。
続いて、S310で主メモリ160にこの3ピクセル角のそれぞれのメッシュが1ピクセルに対応する縮小画像用の記憶領域を確保する。
一つのメッシュ(3ピクセル角)の画像を取り出し(S320)、その画像を構成する9個のピクセルの中から最も輝度が低いピクセルを求める(S330)。
S340で指紋画像を取り出したメッシュの位置に対応する縮小画像用の記憶領域の位置のピクセルを求めた輝度に合わせる(設定する)。
S320からS340の処理を全てのメッシュに対して実施すると、縮小画像用の記憶領域には1/3に縮小された縮小画像が作成されることになる。
図9は縮小画像作成の様子を図で示すもので、図9(a)はメモリに格納した指紋画像を3ピクセル角のメッシュに切った状態を示している。図9(b)は一つのメッシュを構成するピクセルを示し、9個あるピクセルの中から最も輝度の低い(即ち、濃度の高い)ピクセルを抽出する。図9(c)は、縮小画像用の記憶領域のメッシュ位置に対応する位置の1ピクセルを抽出した輝度に合わせ、これを全てのメッシュに対して行ったときに作成された縮小画像である。図9(d)は、図9(c)を拡大したもので、指紋の隆線に癒着が起きていることが分かる。
以上、指紋画像を例に画像の加工法が異なる場合についての生体認証装置に用いた本発明の生体情報読取装置の具体的な実施形態の例を示した。
一般に指紋の識別を行う部分は、パターンマッチング方式、マニューシャ方式等いくつかあるが、結局は次の2つの要素を重視している。
(1)指紋の中心部分
(2)指紋全体の隆線の端点・分岐点
従って、図6(a)の指紋画像から、図6(b)に示すように周辺部の画像の一部を切り出し、それを図6(c)のように中心部に複写し、この指紋画像を表示しても指紋画像として違和感がなく、またその画像を盗み取られても中心部の情報が欠落しているので悪用されることはない。なお切り出す画像の領域は、実際の指において大凡3mm角程度の広さが指紋の中心を覆い隠し、且つ違和感を与えないものとして丁度よい。
また、図7(a)に示す指紋画像から、図7(b)のように小さな画像の領域を取り出し、それを図7(c)のように、ランダムに選んだ十数箇所から数十箇所(図7(c)では、説明しやすさのため十箇所程度にしている)の位置の画像に対して他の周辺の画像を上書きすると、元の指紋画像(図7(a))には無かった特徴点である分岐点、端点が作成される。従って、この加工された図7(c)の指紋画像を盗まれても、新たな特徴点が作成されているため悪用することができない。なお、この説明では切り出した部分画像は1個所から行うこととしたが、複数個所から切り出してそれらを上書きするようにしてもよい。そのようにすれば、さらに特徴点等の一致度は低くなることが考えられる。また、取り出す小領域の大きさは、隆線と谷線の一般的な太さを足した、0.5mm角程度(10ピクセル角程度)がよい。
また、指紋画像の加工法として指紋画像を縮小する方法を説明し、第2の実施例では1/3に縮小することとして取得した指紋画像を3ピクセル角のメッシュに切り、図9(a)から図9(c)に示す縮小画像を作成する例を示した。この縦横とも3分の1程度の縮小ならば、隆線の流れが十分に見て取れるため、指の突き立ての問題、接触面積不足や位置ズレなどを十分確認することができる。また、この縮小画像を拡大した図(図9(c))を見ても隆線が完全に癒着しているので、もはや指紋の認証には使えない。
縮小画像を作成する上で重要は、隆線を表す最も濃いピクセル(輝度のもっとも低いピクセル)を選ぶことと、縮小する程度は2分の1から3分の1とすることである。最も濃い画素を選ばずに、例えば全体の画素の平均値などを選ぶと、縮小画像で隆線の癒着が発生せずに元の指紋画像に戻せる可能性がある。また、縮小率を2分の1より大きくすると隆線の癒着が発生しない可能性があり問題である。逆に、縮小率を3分の1より小さくすると、縮小画像にモアレが発生して隆線の方向が分からなくなる。この場合、指の置き方の問題を被認証者に伝えることが難しくなる。
本発明では、被認証者から読み取った指紋画像を用い、その画像の一部を加工しているため一見しただけでは加工してあるかどうかは分からない。しかし、指紋の大凡の隆線は判別できるため、指の突き立てによって指先しか写っていない状態や、指の置き方がずれていて指紋中心が写っていない状態、あるいは指の押し付けが弱く指紋の写っている領域が狭い、などの問題を非認証者に伝えることができる。
なお、本発明では指紋を元に説明したが、静脈を用いて照合を行う静脈生体認証においても全て適用可能である。また、虹彩認証に関しては、中心が存在しないので、その方法は適用できないが、虹彩の一部を他の部分に上書きして偽の特徴点を生成することや表示画像を縮小して盗みとられても問題が発生しないようにすることは可能である。
以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
生体情報を読み取る生体情報読取手段と、
前記生体情報読取手段で読み取った生体情報を加工する生体情報加工手段と、
前記加工された生体情報を表示する生体情報表示手段と
を備えることを特徴とする生体情報読取装置。
(付記2)
前記読み取られた生体情報は指紋画像である
ことを特徴とする付記1項記載の生体情報読取装置。
(付記3)
前記生体情報加工手段は、前記生体情報読取手段によって読み取られた指紋画像の指紋中心の位置に、該指紋画像の周辺部の一部の画像を上書きする
ことを特徴とする付記2項記載の生体情報読取装置。
(付記4)
前記生体情報加工手段は、前記生体情報読取手段によって読み取られた指紋画像の所定数の無作為の位置に、該指紋画像の該所定数の無作為の位置以外の位置の指紋画像を上書きする
ことを特徴とする付記2項記載の生体情報読取装置。
(付記5)
前記生体情報加工手段は、前記生体情報読取手段によって読み取られた指紋画像をニアレスト・ネイバー法により縮小し、
前記表示手段は前記縮小された指紋画像を表示する
ことを特徴とする付記2記載の生体情報読取装置。
(付記6)
生体情報を読み取る生体情報読取手順と、
前記生体情報読取手順で読み取った生体情報を加工する生体情報加工手順と、
前記加工された生体情報を表示する生体情報表示手順と
を備えることを特徴とする生体情報読取方法。
(付記7)
生体情報読取装置のコンピュータに、
生体情報を読み取る生体情報読取手順と、
前記生体情報読取手順で読み取った生体情報を加工する生体情報加工手順と、
前記加工された生体情報を表示する生体情報表示手順と
を実行させるための生体情報読取プログラム。
(付記8)
付記3における読み取られた指紋画像の指紋中心部に上書き複写する指紋画像は、実寸の指の大凡3mm角とする
ことを特徴とする付記3記載の生体情報読取装置。
(付記9)
付記4における読み取られた指紋画像の所定数の無作為の位置は十箇所以上とし、上書き複写する画像は実寸の指の大凡0.5mm角とする
ことを特徴とする付記4記載の生体情報読取装置。
(付記10)
付記5における縮小の大きさは、横幅、縦幅とも2分の1から3分の1とする
ことを特徴とする付記5記載の生体情報読取装置。
(付記11)
付記1記載の生体情報読取装置を搭載した
ことを特徴とした生体認証装置。
発明の原理図である。 生体認証装置の構成例である。 生体認証装置の処理フロー例である。 指紋画像加工ルーチンの処理フロー例(その1)である。 指紋画像から指紋領域と指紋中心を求める例である。 指紋画像の加工例(その1)である。 指紋画像の加工例(その2)である。 指紋画像加工ルーチンの処理フロー例(その2)ある。 指紋画像の加工例(その3)ある。 指紋の読み取りと指紋画像例である。
符号の説明
10 生体情報読取手段
20 生体情報加工手段
30 生体情報表示手段
100 生体認証装置
110 制御部
120 入出力制御部
130 ディスプレイ
140 指紋センサ
150 登録指紋データベース
160 主メモリ
170 生体認証プログラム
171 指紋読取部
172 照合部
173 認証部
174 指紋画像加工/表示部

Claims (7)

  1. 生体情報を読み取る生体情報読取手段と、
    前記生体情報読取手段で読み取った生体情報を加工する生体情報加工手段と、
    前記加工された生体情報を表示する生体情報表示手段と
    を備えることを特徴とする生体情報読取装置。
  2. 前記読み取られた生体情報は指紋画像である
    ことを特徴とする請求項1項記載の生体情報読取装置。
  3. 前記生体情報加工手段は、前記生体情報読取手段によって読み取られた指紋画像の指紋中心の位置に、該指紋画像の周辺部の一部の画像を上書きする
    ことを特徴とする請求項2項記載の生体情報読取装置。
  4. 前記生体情報加工手段は、前記生体情報読取手段によって読み取られた指紋画像の所定数の無作為の位置に、該指紋画像の該所定数の無作為の位置以外の位置の指紋画像を上書きする
    ことを特徴とする請求項2項記載の生体情報読取装置。
  5. 前記生体情報加工手段は、前記生体情報読取手段によって読み取られた指紋画像をニアレスト・ネイバー法により縮小し、
    前記表示手段は前記縮小された指紋画像を表示する
    ことを特徴とする請求項2記載の生体情報読取装置。
  6. 生体情報を読み取る生体情報読取手順と、
    前記生体情報読取手順で読み取った生体情報を加工する生体情報加工手順と、
    前記加工された生体情報を表示する生体情報表示手順と
    を備えることを特徴とする生体情報読取方法。
  7. 生体情報読取装置のコンピュータに、
    生体情報を読み取る生体情報読取手順と、
    前記生体情報読取手順で読み取った生体情報を加工する生体情報加工手順と、
    前記加工された生体情報を表示する生体情報表示手順と
    を実行させるための生体情報読取プログラム。
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