JP2008046435A - 液晶パネルを備えた表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 液晶パネルを備えた液晶テレビなどの表示装置であって、バックパネルを外すことなくフロントパネルを取外して液晶パネルの交換が出来る表示装置の提供。
【解決手段】 枠体を構成したシャーシ９には液晶パネル１７を嵌めると共にシャーシ側部からネジ止めし、シャーシ背面側にはバックパネル５を配置して上記ハンドル６と共にシャーシ９の取着部１８にネジ止めし、バックパネル５の外周に貫通して設けた穴にネジ８，８・・を挿通してシャーシ表面側に配置したフロントパネル４を該シャーシ９にネジ止めし、さらにバックパネル側から挿通したネジ７，７・・にて該バックパネル５とフロントパネル４を連結・固定している。
【選択図】 図２

Description

本発明は液晶テレビなどの表示装置において、液晶パネルの交換が簡単に出来る構造とした表示装置に関するものである。

近年では液晶パネルを使った液晶テレビが主流となっており、従来のブラウン管を使ったテレビ受像機に比較して画面が奇麗であるのみならず、厚さが薄くて軽いといった利点がある。従って、小型サイズの液晶テレビの場合には、持ち運びが出来るようにハンドル備えたタイプのものも多く、該ハンドルは背面側に取付けられている。そして、支持台も備わっている為に、何所にでも置くことが出来る。又、軽い為に部屋の壁面に掛けることも可能である。

実用新案登録第３１１１６７０号に係る「パネル表示テレビジョンおよびパネル表示装置」は、キャビネットを汎用化させつつ、簡単な作業で表示モジュール(パネル)を正確な位置に取り付けることが可能なパネル表示テレビジョンである。液晶パネルが変更しても、許容範囲内であればフロントキャビネットは変更しなくても取付できる構造としている。

実用新案登録第３１１６０８７号に係る「液晶テレビジョン」は、リヤキャビネットを外しても本体をスタンドで支持させて自立し、リヤキャビネットを外すことなくスタンドを取り外して壁掛け用として使用したり本体のみで自立させたりすることができ、かつ、支持ブラケットを本体側ブラケットに固定する際のねじを無くし、あるいは、少なくさせた構造と成っている。

このように、液晶テレビの組み立て構造に関する技術は色々知られているが、液晶テレビの最も重要な液晶パネルを交換する場合の利便性を考慮した構造とはなっていない。組み立てされた液晶テレビの最終検査にて液晶パネルを交換しなくてはならない場合もある。勿論、組み立て作業中に液晶パネルの表面がキズ付いて交換を余儀なくされるケースもある。さらに、販売された後であっても何らかの事故で液晶パネルを新たなものに交換しなくてはならないこともある。

図９〜図１５は完成された液晶テレビにおいて、液晶パネルを取外す工程を表している。
(１)図９は従来の液晶テレビの背面を表している。
バックパネル（ロ）の中央にはハンドル（イ）が取付けられ、そして下方へは脚（ヘ）を延ばし台（ト）を備えている。同図においてＡ，Ｙはネジ止めしている位置を表している。
(２)図１０はバックパネル（ロ）からハンドル（イ）を取外した場合であり、Ｙ，Ｙ・・の位置にネジ止め螺合しているネジを弛めることで該ハンドル（イ）は外される。ハンドル（イ）はその上部が握り易いように湾曲し、中央部及び下部はバックパネル（ロ）に面すると共にシャーシの背後に設けた取着部（チ）にネジ止めされている。
(３)図１１はバックパネル（ロ）を取外した場合である。
バックパネル（ロ）は背面側からＡ位置に設けた複数本のネジにてフロントパネル（ハ）と連結されている。フロントパネル（ハ）の外周には複数のネジ穴が設けられ、これらネジ穴にネジを螺合してバックパネル（ロ）はネジ止めされる。
(４)図１２はバックパネル（ロ）がフロントパネル（ハ）に取付けられているＡ位置でのネジ止め構造を表している。
フロントパネル（ハ）の背後にはボス（リ）を延ばし、該ボス（リ）に設けたネジ穴（ヌ）にネジ（ル）が螺合して該バックパネル（ロ）が取付けられている。このネジ（ル）、（ル）・・は前記図９のＡ，Ａ・・位置に設けられていて、これらネジ（ル）、（ル）・・を弛めることでバックパネル（ロ）が取外される。
(５)図１３はフロントパネル（ハ）を取外した場合である。
フロントパネル（ハ）は液晶パネルの周囲に嵌る概略長方形の枠体であり、上記バックパネル（ロ）を外すことでフロントパネル（ハ）を固定しているネジの頭が露出する為に、該ネジを弛めてフロントパネル（ハ）が取外される。すなわち、フロントカバー（ハ）はバックパネル（ロ）にて被覆されているネジによって、シャーシ（ホ）に固定されている。
(６)図１４はフロントカバー（ホ）がシャーシ（ホ）に取付けられているネジ止め構造を表している。
フロントカバー（ハ）の背後にはボス（オ）が延び、該ボス（オ）に設けたネジ穴（ヌ）にネジ（ワ）が螺合してシャーシ（ホ）に固定されている。ところで、このネジ（ワ）はバックパネル（ロ）にカバーされている為に、該バックパネル（ロ）を外した状態で弛めることが出来、バックパネル（ロ）が取付けられている状態では弛めることが出来ない。
(７)図１５は液晶パネル（ニ）を取外した場合である。液晶パネル（ニ）は枠体を形成しているシャーシ（ホ）に嵌ってネジ止めされているが、このネジを弛めることで該液晶パネル（ニ）が外され、新たな液晶パネル（ニ）をシャーシ（ホ）に取付けることが出来る。該液晶パネル（ニ）はシャーシ（ホ）の側板（カ）に設けている穴（タ）から挿入したネジを側部に設けたネジ穴（ヨ）に螺合して該シャーシ（ホ）に固定される。

このように、液晶パネル（ニ）を交換する場合には、液晶テレビ全体を分解しなくてはならない構造と成っていて、非常に手間がかかってしまう。しかも、これは液晶テレビに限った問題ではなく、パソコンの液晶パネルを交換する場合にも問題視される。
実用新案登録第３１１１６７０号に係る「パネル表示テレビジョンおよびパネル表示装置」 実用新案登録第３１１６０８７号に係る「液晶テレビジョン」

このように、従来の液晶テレビなどの表示装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題は上記問題点であり、バックパネルを取外すことなく、フロントパネルだけを外した状態で液晶パネルを取外すことが出来る構造とした液晶パネルを備えた表示装置を提供する。

本発明に係る表示装置は、液晶パネルが枠体を構成したシャーシに嵌ってネジ止めされ、この状態で正面側にはフロントパネルが取付けられ、背面側にはバックパネルを取付けた構造としている。ところで、本発明の表示装置では上記バックパネルを外すことなくフロントパネルを外すことが出来、この状態で液晶パネルをシャーシから取外せるように構成している。

すなわち、該フロントパネルは背面側から挿通される複数本のネジによって締め付けられているが、背面側からこれらネジを弛めることでフロントパネルは外れる。ところで、フロントパネルを固定するネジは２種類あり、１つはバックパネルと連結するネジであり、他の１つはシャーシに固定する為のネジであるが、該シャーシに固定しているネジをバックパネルを取付けたままで弛めることが出来るように該バックパネルには穴が明いている。

そして、フロントカバーが外れたならば、液晶パネルを固定しているネジを弛めて取外すことが出来る。これは従来と同じネジ止め構造であり、枠型シャーシの側板に設けているネジを弛めることで液晶パネルは外される。

本発明に係る液晶テレビなどの表示装置は、バックパネルを取付けたままでフロントパネルを取外すことが出来る。その結果、枠型シャーシに嵌ってネジ止めされている液晶パネルの該ネジを弛めて取外すことが出来る。このように、フロントパネルを単独で取外すことが出来ることで、液晶パネルの交換が極めて簡単となり、交換に要する作業時間が短縮される。

図１は本発明に係る液晶テレビを表している外観図である。該液晶テレビ１は脚２を下方へ延ばし、脚２の下端には台３を備え、背後にはハンドル６を取付けている。従って、ハンドル６を持って何所へでも持ち運ぶことが出来、台３にてテーブル面又は床面に配置することが出来、基本的な形態は従来の液晶テレビと同じである。勿論、大型の液晶テレビ１は上記ハンドル６を備えておらず、又液晶テレビ１は薄くてその重量が軽い為に、部屋の壁面に掛けることが出来る型式のものもある。

図２は液晶テレビ１のフロントパネル４を取外した場合であり、該フロントパネル４はバックパネル５及びハンドル６をそのまま取付けてある状態で取外すことが可能な構造と成っている。図３は液晶テレビ１の背面図を表しているが、該背面には１５本のネジが設けられ、これら１５本のネジを弛めることで上記フロントパネル４を取外すことが出来る。ここで、１５本のネジを弛めてもバックパネル５及びハンドル６は外れることなくそのまま取付けられている。

この１５本のネジの中でＢの位置に設けた８本のネジは液晶パネルが嵌っているシャーシ９とフロントパネル４を連結・固定し、Ａの位置に設けている他の７本のネジは、フロントパネル４とバックパネル５を連結・固定している。又、４本のネジ２０，２０・・は、ハンドル６とバックパネル５をシャーシ９の背後に設けている取着部１８にネジ止めしている。

図４はフロントパネル４をシャーシ９に固定しているＢ位置でのネジ止め構造を表している。フロントパネル４の背後にはボス１０を延ばし、該ボス１０に設けたネジ穴１１にネジ８が螺合してフロントカバー４はシャーシ９に固定されている。この場合、バックパネル５には筒１２がシャーシ側へ延び、該筒１２の穴１３から上記ネジ８を締めることが出来る。勿論、該ネジ８は穴１３にドライバーを挿入して緩めることも出来る。

図５はフロントパネル４とバックパネル６を連結しているＡ位置でのネジ止め構造を表している。フロントパネル４の背後にはボス１４を延ばし、該ボス１４に設けたネジ穴１９にネジ７が螺合してフロントカバー４とバックパネル６は互いに連結・固定されている。バックパネル６には筒１５がシャーシ側へ延び、該筒１５の先端底１６に設けた穴から上記ネジ７が挿入されて締付られている。従って、該ネジ７を弛めることで、フロントパネル４はバックパネル５から分離して外される。このように、Ａ位置に設けたネジ７，７・・、及びＢ位置に設けたネジ８，８・・を弛めることでフロントパネル４を単独で取外すことが出来る。

図６は液晶パネル１７を取外した場合を表しているが、液晶パネル１７は長方形の枠体を構成するシャーシ９に嵌って両側部からネジ止めされていて、フロントパネル４が外されることでシャーシ９の両側部が露出してネジを弛めることが出来る。すなわち、液晶パネル１７の側部にはネジ穴２１，２１・・が設けられ、シャーシ９に嵌った液晶パネル１７は、該シャーシ９の側板２２，２２に設けている穴２３，２３・・から挿入されるネジが上記ネジ穴２１，２１・・に螺合して締め付けられている。

ところで、バックパネル５を取外す場合には、ハンドル６を取着している４本のネジ２０，２０・・を弛めることで行われる。ハンドル６は４本のネジによってバックパネル５と共にシャーシ９の取着部１８に取付けられている。図７、図８はハンドル６を備えていない液晶テレビ１の背面図とフロントパネル４を外した状態の縦断面図を表している。

このように、ハンドル６を備えない液晶テレビではバックパネル５をシャーシ９の取着部１８に５本のネジ２０，２０・・でネジ止めしている。そして、バックパネル５の外周のＡ位置及びＢ位置に設けているネジ止め構造は前記実施例の場合と同じである。

ところで、新たな液晶パネル１７を取付ける場合は、上記作業工程を逆に行うことが出来る。すなわち、液晶パネル１７をシャーシ９に嵌めて側板２２，２２にネジ止めし、そしてフロントパネル４を取付けて８本のネジ８，８・・をＢ位置に螺合してシャーシ９に締め付け、７本のネジ７，７・・をＡ位置に螺合してバックパネル５に締付けることが出来る。

液晶テレビの外観図。 フロントパネルを取外した場合。 液晶テレビの背面に設けているネジの位置。 図３のＢ位置におけるネジ止め構造。 図３のＡ位置におけるネジ止め構造。 液晶パネルを取外した場合。 ハンドルを備えない液晶テレビの背面図。 ハンドルを備えない液晶テレビの縦断面図。 従来の液晶テレビの背面に設けているネジの位置。 従来の液晶テレビのハンドルを取外した場合。 従来の液晶テレビのバックパネルを取外した場合。 図７のＡ位置におけるネジ止め構造。 従来の液晶テレビのフロントパネルを取外した場合。 図７のＸ位置におけるネジ止め構造。 従来の液晶テレビの液晶パネルを取外した場合。

符号の説明

１ 液晶テレビ
２ 脚
３ 台
４ フロントパネル
５ バックパネル
６ ハンドル
７ ネジ
８ ネジ
９ シャーシ
10 ボス
11 ネジ穴
12 筒
13 穴
14 ボス
15 筒
16 先端底
17 液晶パネル
18 取着部
19 ネジ穴
20 ネジ
21 ネジ穴
22 側板
23 穴

Claims (2)

1. シャーシに取付けた液晶パネルの正面側にはフロントパネルを設け、背面側にはバックパネルを有す液晶パネルを備えた表示装置において、枠体を構成した上記シャーシには液晶パネルを嵌めると共にシャーシ側部からネジ止めし、シャーシ背面側にはバックパネルを配置してシャーシの取着部にネジ止めし、バックパネルの外周に貫通して設けた穴にネジを挿通してシャーシ表面側に配置したフロントパネルを該シャーシにネジ止めし、さらにバックパネル側から挿通したネジにて該バックパネルとフロントパネルを連結・固定したことを特徴とするハンドルを備えた液晶パネルを備えた表示装置。
2. 背面側に持ち運び用のハンドルを備え、上記バックパネルと共に該ハンドルをシャーシの取着部にネジ止めした請求項１記載の液晶パネルを備えた表示装置。

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