JP2008043526A - 液体化粧料塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、マスカラ等の液体化粧料を、塗布体により任意の回転方向並びに回転速度及び量で回転させ、目的に応じて、必要な量だけ正確に塗布できるようにする。
【解決手段】液体化粧料容器1を構成する蓋体7に固持される塗布体8を回転機構12により回転自在とするものであって、該回転機構12を、先端に塗布体8を具える保持棒9を固持しながら、その側面13’に前方へ向かい巻回するように左巻きに螺旋溝14を刻設してなる回転筒13に、釦部18と一体となる摺動筒15の内周面16に内径方向に突設する突起体17を遊嵌してなるものとするので、該釦部の前後方向への摺動速度及び距離に応じて回転筒が左右何れにも回転し、該回転筒に固持される保持棒の先端に具えられる塗布体は、任意の方向に任意の速度及び量で回転自在となり、目的に応じて、マスカラを必要な量だけ正確に塗布することができる。
【選択図】図2

Description

本願発明は、例えばマスカラなどの液体化粧料を塗布する際に使用する塗布体を具える液体化粧料塗布容器に関するものである。
従来、例えばマスカラなどの液体化粧料塗布容器において、塗布に際して使用される塗布体は、蓋体において一体に固持される軸体の先端に具えられるものであって、該塗布体を睫毛に密着させつつ手動により蓋体自体とともに回転させ、睫毛の形状に合わせてマスカラを均一に塗布するものである。
しかしながら、例えば睫毛に対してマスカラを均一に塗布するため、塗布体を睫毛に密着させつつ手動により塗布体を回転させることは、塗布体の回転にムラが生じ易くマスカラを均一に塗布できないことがある。また、睫毛と目蓋とは非常に近接しているので、塗布体に関して、その保持位置の確保と回転という複数の動作を一度に行おうとすると、微妙な操作を正確に行うことができず、不注意によりマスカラを目蓋等に付着させてしまうこともある。
そのため、上記液体化粧料塗布容器に具える塗布体を電動で回転させてなるものが提案されている。即ち、電動で塗布体を回転させることで、塗布体の回転にムラが生ぜず、マスカラを均一に塗布することができると共に、使用者は塗布体の保持位置の確保に集中できるため、目蓋等にマスカラを不注意で付着させてしまうことを防止できるものとなる。
しかしながら、上記塗布体を電動で回転させるためには、回転機構内に電池やモーター等が必要となって、重量が増大することから、手で塗布体を含めた蓋体を保持する使用者にとっては著しい負担になる。更に、電動で塗布体を回転させることは、手動よりも遥かに高速となることから、マスカラが遠心力で飛散して他所を汚損することがある上、モーターの駆動で一律の速度で回転するため、塗布体を微妙に回転させることでマスカラの塗布量を調節するような使用は困難となっている。更に、化粧方法によっては塗布体を正反転させることが必要となる場合があり、そのためには塗布体の回転方向を制御する機構等を新設する必要があり、さらなる重量の増加や構造の複雑化を招来する。
特開平2005−95531
解決しようとする問題点は、液体化粧料塗布容器の蓋体に具えられる塗布体を、軽量且つ簡単な構造であって、任意の方向に任意の速度及び量で回転自在とすることにより、目的に応じて液体化粧料を必要な量だけ正確に塗布できるようにすることである。
そのために、マスカラなどの液体化粧料を貯留する塗布容器本体と、該塗布容器本体に対して着脱自在に装着されるとともに、内装する運動変換機構を介して先端に塗布体を具える保持棒を固持する蓋体よりなり、
蓋体に内装する該運動変換機構は、蓋体側面において蓋体より突出するとともに、該蓋体の軸方向に摺動自在となる釦部と、前記保持棒を一体に固持してなる回転機構とからなり、、蓋体側面において蓋体より突出するとともに、該蓋体の軸方向に摺動自在となる釦部と、前記保持棒を一体に固持してなる回転機構とからなり、
該釦部の蓋体軸方向への摺動運動を、回転機構の、その固持する保持棒の軸を中心とする回転運動に変換するとともに、その釦部の摺動方向並びに速度及び量と回転機構の回転運動方向並びに速度及び量とが対応関係を有してなることを特徴とするものである。
これにより、液体化粧料塗布容器において具える塗布体を、蓋体側面より突出する釦部の摺動方向並びに摺動速度及び距離に応じて、回転機構の回転方向並びに速度及び回転量をも変化させる運動変換機構により回転自在としてなるものである。
該運動変換機構の具体的な構成として、回転筒と摺動筒から構成される回転機構並びに前記釦部よりなり、該回転筒は蓋体内において蓋体の軸方向に回転自在に保持されるとともに、先端に塗布体を具える保持棒を固持しながら、その側面に巻回するように螺旋溝を刻設してなり、摺動筒は釦部と一体となって蓋体の軸方向に摺動自在となるとともに、その内周面に蓋体の内径方向に突設する単数又は複数の突起体を有してなり、
該蓋体内において、回転筒を摺動筒内に挿嵌するとともに、該回転筒の側面の螺旋溝に対して、摺動筒内周面の突起体を遊嵌してなることを特徴とするものである。
そのため、回転筒の側面に巻回するように刻設された螺旋溝が、塗布体側に向かって(本明細書においては、保持棒の先端に具える塗布体側を「前方」とする。)左巻きの場合、次のようにして塗布体を回転させることになるものである。
即ち、釦部を塗布体と反対側に向かって(本明細書においては、保持棒の先端に具える塗布体と反対する側を「後方」とする。)摺動させると、該釦部と一体となる摺動筒は、該摺動筒の内周面に突設する突起体も含めて後方に摺動しようとするため、該摺動筒の突起体は遊嵌する回転筒の側面の螺旋溝を後方へ押勢する。
ところが、該回転筒は、蓋体内においてその軸方向に回転自在に保持されているだけで、蓋体内で前後方向へ摺動することはできないものであり、またその側面に刻設された螺旋溝は、前方に向かって左巻きとなっている。
従って、後方へ向かおうとする突起体による該螺旋溝に対する押勢に対して、回転筒は螺旋溝に沿ってその力を逃がすように、釦部の摺動距離に応じて、後方側より見て左回転することになる。
その結果、塗布体は、該回転筒に固持される保持棒とともに、釦部の摺動速度及び距離に応じて後方側より見て左回転することになる。
一方、釦部を前方へ摺動させると、該釦部と一体となる摺動筒は、該摺動筒の内周面に突設する突起体も含めて前方に摺動しようとするため、該摺動筒の突起体は遊嵌する回転筒の側面の螺旋溝を前方へ押勢する。
ところが、該回転筒は、上述のように、蓋体内においてその軸方向に回転自在に保持されているだけで、蓋体内で前後方向へ摺動することはできないものであり、またその側面に刻設された螺旋溝は、前方に向かって左巻きとなっている。
従って、前方へ向かおうとする突起体による該螺旋溝に対する押勢に対して、回転筒は螺旋溝に沿ってその力を逃がすように、釦部の摺動距離に応じて、後方側より見て右回転することになる。
その結果、塗布体は、該回転筒に固持される保持棒とともに、釦部の摺動速度及び距離に応じて後方側より見て右回転することになる。
ところで、回転筒の側面に刻設する螺旋溝が、前方に向かって右巻きの場合は、摺動筒の摺動に伴う、摺動筒内周面の突起体による螺旋溝に対する押勢によって生ずる回転筒の回転が逆になるため、釦部の摺動方向と塗布体の回転方向とは、上述した左巻きの場合とは全く逆となるものである。
なお、回転筒の側面に刻設される螺旋溝において、蓋体の軸に沿っての単位長さ当たりの巻数を変化させることで、釦部の摺動距離に応じての塗布体の回転数を変化させることできる。即ち、釦部の摺動距離が一定であるとした場合、回転筒の螺旋溝の単位長さ当たりの巻数を増加させると、操作は重くなるが塗布体の回転数は増加し、また単位長さ当たりの巻数を減少させると、操作は軽くなるが塗布体の回転数は減少するものとなる。
更に、第2の該運動変換機構の具体的な構成としては、それぞれ互いに噛合する、前方側に配置される一対のベベルギア、中間に配置されるピニオンギア、及び後方側に配置され蓋体の軸方向に摺動自在となるラックギアから構成される回転機構並びに前記釦部よりなり、
一対のベベルギアの内、最前側のベベルギアは先端に塗布体を具える保持棒に軸着され、又、ラックギアは釦部と一体となり、
釦部の蓋体軸方向への摺動に伴うラックギアの摺動は、それと噛合するピニオンギアに伝達されてビニオンギアを回転させ、該ピニオンギアの回転は一対のベベルギアを介することによってその回転軸を90度回転させて前記保持棒を回転させることを特徴とするものである。
そのため、釦部を蓋体の軸に沿って摺動させると、この釦部と一体となるラックギアも釦部の摺動距離に応じて同方向に摺動する。
該ラックギアは、噛合するピニオンギアに対して運動を伝達して回転させ、該回転は前方側に配置される一対のベベルギアに伝達される。
そして、前方側に配置され、互いに噛合する一対のベベルギアによってその回転軸を90度回転させることとなるので、釦部の摺動運動は、塗布体を具える保持棒を中心とする回転運動に変換されることとなる。
その結果、塗布体は保持棒とともに、釦部の摺動速度及び距離に応じて保持棒を中心として回転することになる。
ところで、釦部の摺動方向と塗布体の回転方向との関係においては、ピニオンギアの配列個数が関係している。即ち、一対のベベルギアの噛合によって、回転軸の方向が変換されるだけでなく回転方向も反転するが、それ以前に該ベベルギアへ回転を伝達するピニオンギアの個数によって、該ベベルギアへ伝達される回転の回転方向を適宜選択できるものである。
なお、該回転機構は、釦部の摺動による力をラックギア、ピニオンギア及び一対のベベルギア等の複数のギアにより、塗布体を具える保持棒の回転に変換するものであるので、ギア比を変化させることで、塗布体の回転数や釦部の操作力を変化させることができる。即ち、釦部摺動距離を一定とした場合、上記各ギアにおける増速比を大きくすれば、釦部の操作は重くなるが、塗布体の回転数は増加するものとなり、逆に増速比を小さくすれば、釦部の操作は軽くなるが、塗布体の回転数は減少するものとなる。
第3の特徴として、上記特徴を踏まえた上で、塗布体を、フロッキーチップあるいは溝体又は溝体と櫛の複合体としてなることを特徴とするものである。
そのため、例えばマスカラであれば、その目的に応じてマスカラの塗布状態を変化させることができる。即ち、塗布体をフロッキーチップとすれば、睫毛に対してマスカラを均一にしかも薄く延ばすように塗布することができるし、更にはアイシャドーとして瞼に塗布すること可能となる。また、塗布体を溝体とすれば、溝内に溜まるマスカラにより一本一本の睫毛を太くするようにマスカラをより多く満遍なく塗布できるものとなる。そして、更に塗布体を溝体と櫛体の複合体とすれば、一本一本の睫毛を太くするようにマスカラをより多く正確に塗布するとともに、マスカラを塗布した睫毛の方向をも整えることができる。
本願発明は、例えば液体化粧料がマスカラであれば、塗布体を任意の方向に、しかも任意の速度且つ回転量だけ回転自在として、睫毛に対してマスカラを目的に応じて必要な量だけ正確に塗布することができるので、使用者の希望に応じた多様な化粧方法を正確に実現することができるという優れた効果を有する。
図1において示される1は、本願発明の実施例1である液体化粧料塗布容器であって、該液体化粧料塗布容器1は、開口部3を有し、その内部にマスカラなどの液体化粧料4を貯留すると共に、後述する塗布体8や保持棒9の表面に付着した過剰な液体化粧料4を掻き落とすためのしごき5を内装する塗布容器本体2と、該塗布容器本体2の開口部3に周設される雄ネジ6と螺合する雌ネジ10を有するとともに、先端に例えばスクリューブラシによる塗布体8を具える保持棒9をガタなどが生じないようにOリング23と共に一体に固持してなる回転機構12を内装する蓋体7、並びに蓋体7表面に軸方向に設けられた案内溝11から突出する釦部18とからなるものである(図2参照)。
なお、該塗布体8の形状としては、使用者の希望する化粧方法に応じて液体化粧料4の塗布状態を変化させることができるように、フロッキーチップ(8)〔図4(イ)参照〕、溝体(8a)〔図4(ロ)参照〕又は溝体と櫛体の複合体(8b)〔図4(ハ)参照〕とすることも可能である。
ここで、上記蓋体7に内装される回転機構12は、蓋体7内において蓋体の軸方向に回転自在に保持されると共に、先端に塗布体8を具える保持棒9を固持しながら、その側面全体に渡り巻回するように、前方に向かって左巻きとなる螺旋溝14を刻設してなる回転筒13と、その内周面16に内径方向に突設する2個の突起体17を有する摺動筒15とからなり、回転筒13は摺動筒15に挿嵌されるとともに、摺動筒15の内周面16に内径方向に突出して設けられた2個の突起体17が、それぞれ回転筒13の螺旋溝14に遊嵌される。一方、摺動筒15の外周には係合溝15aが設けられ、該係合溝15aに、釦部18の内側面に設けられた係合部18aが係合することによって、釦部18に対する摺動操作に応じて、摺動筒15も蓋体7内を蓋体7の軸方向に摺動することとなる。
実施例1における液体化粧料塗布容器1は以上の構成を具えるので、使用者が液体化粧料4であるマスカラを睫毛に塗布するにあたっては次のようにする。
まず使用者が、液体化粧料塗布容器1の蓋体7と塗布容器本体2における雄ねじ6と雌ねじ10との螺合を解くことにより、内部に液体化粧料4であるマスカラを貯留する塗布容器本体2から蓋体7を引き抜くことができるようになる。その際、蓋体7に固持される保持棒9及び該保持棒9先端に具えられる塗布体8に過剰な液体化粧料4が付着していても、塗布容器本体2内に内装されるしごき5により過剰な液体化粧料4は除去されるものとなる。
そして、上記塗布容器本体2内から蓋体7を引き抜いた後、蓋体7の案内溝11より蓋体7の表面に突出している釦部18を、案内溝11の前方側(すなわち塗布体8側)に位置せしめた上、蓋体7に固持される保持棒9先端に設けられた塗布体8を、睫毛に付着させるとともに、根元から毛先方向に向けて払うよう動かすと同時に、蓋体7の釦部18を案内溝11に沿って後方に摺動させる。
これにより、係合部18aと係合溝15aとの係合によって該釦部18と一体となる摺動筒15は、該摺動筒15の内周面16に突設する突起体17も含めて後方に摺動するので、該突起体17は、遊嵌する回転筒13の側面13’に設けられた旋溝14を後方へ押勢することとなる。
ところで、該回転筒13は、前後方向に摺動することはできず、蓋体7内においてその軸方向に回転自在に保持されているだけである上、該螺旋溝14は前方に向かって左巻きとなっている。
そのため、後方へ向かう突起体17による該螺旋溝14に対する押勢に対して、回転筒13は該螺旋溝14に沿ってその力を逃がすように、釦部18の摺動速度及び距離に応じて、後方側より見て左回転することになる。
その結果、釦部18の摺動運動は保持棒9の回転運動に変換され、塗布体8は、上記回転機構12により、釦部18の摺動速度及び距離に応じて後方側より見て左回転することとなる。
以上より、使用者は、塗布体8を任意の速度で任意の回転量だけ回転させることができるので、睫毛に対して液体化粧料4を目的に応じて必要なだけ正確に塗布することができる。
一方、塗布体8を逆回転、すなわち後方側より見て右回転させるには、上記とは逆に釦部18を前方へ向かって摺動させればよい。
すなわち、上記塗布容器本体2内から蓋体7を引き抜いた後、蓋体7の案内溝11より蓋体7の表面に突出している釦部18を、案内溝11の後方側(すなわち塗布体8と反対側)に位置せしめた上、蓋体7に固持される保持棒9先端に設けられた塗布体8を、睫毛に付着させるとともに、根元から毛先方向に向けて払うよう動かすと同時に、蓋体7の釦部18を案内溝11に沿って前方に摺動させると、回転筒13は、螺旋溝14に沿ってその力を逃がすように、釦部18の摺動速度及び距離に応じて後方側より見て右回転することになる。
その結果、前記とは逆に、塗布体8は、上記回転機構12により、釦部18の摺動速度及び距離に応じて後方側より見て右回転することとなる。
以上より、前記同様に使用者は、塗布体8を任意の速度で任意回転量だけ回転させることができるので、睫毛に対して液体化粧料4を目的に応じて必要なだけ正確に塗布することができる。
なお、液体化粧料4の塗布中あるいは塗布後において、釦部18が前方又は後方へ摺動していても、元の位置に戻すそうとすれば、その際回転機構12は逆に作動し、釦部18は元の位置に復帰するものであって、塗布中に必要に応じて釦部18を前後に摺動させれば、塗布体8の左右両回転方向への回転も可能となる。
また、使用開始前に塗布容器本体2内と蓋体7を取り付けたまま釦部18を前後に往復させることにより液体化粧料4を撹拌しうるから、塗布体8に均一に含ませることができる。
ここで、摺動筒15の内周面16に設けられる内径方向に突設する突起体17は2個となっているが、もっと多数でもあるいは単数でも構わないものである。又は螺旋溝14に螺合する雄ねじを形成してもよい。即ち、突起体17は回転筒13の螺旋溝14に遊嵌することによって、釦部18の前後方向への摺動を回転筒13へ伝達するものであることから、その動きが正確に伝達されれば足りるものである。
図5及び図6に示す、本願発明の実施例2の液体化粧料塗布容器1’は、塗布容器本体2’における開口部3’、しごき5’及び雄ねじ6’や蓋体7’における雌ねじ10’、Oリング23’等の基本的構造及び塗布体8’の構造(図4参照)は上記実施例1に示す液体化粧料塗布容器1に準じているものである。しかしながら、蓋体7’内に内装されるカバー体24に組み込まれる回転機構19は、実施例1の回転機構12とは相違するものである。なお、該回転機構19を組み込むカバー体24においては、後述するラックギア22が前後方向に摺動自在となる様組み込まれ、ギア部20をなす複数のピニオンギア20a、20a’、20b、20c、20d’及びベベルギア20dが受けカバー24bに回転自在に軸着され、又、保持棒9’と一体となった心棒9’aに軸着されるベベルギア21が回転自在に組み込まれている。更に、該カバー体24は、上カバー24aと受けカバー24bとからなり、上カバー24aには、保持棒9’と一体となった前記心棒9’aが貫通する貫通孔25a、25bが前後2ヶ所設けられている。保持棒9’はこの2ヶ所の貫通孔25a、25bを貫通する心棒9’aによって、蓋体7’に対して常に一直線となるよう保持されることとなる。
実施例2における回転機構19は、図7に示すように、ラックギア22とギア部20(ピニオンギア20a’、20a、20b、20c、20d’及びベベルギア20d)及び 保持棒9’の心棒9’aに軸着されるベベルギア21からなり、該ラックギア22は、蓋体7’の表面の案内溝11’より外部に突出して、前後方向に摺動自在となる釦部18’と一体となっている。
そして、該ギア部20において、4個のピニオンギア20a、20b、20c、20d’は、それぞれカバー体24に対して蓋体7’の軸に直交する方向に軸着されるとともに、順に前方へ向かって相互に噛合して設けられ、又、最後方に位置するピニオンギア20aには、同軸上に径小のピニオンギア20a’が軸着されて、該ピニオンギア20a’がラックギア22と噛合している。又、最前方に位置するピニオンギア20d’には同軸上にベベルギア20dが軸着され、該ベベルギア20dに対して一対となって噛合するもう一つのベベルギア21が、保持棒9’の心棒9’aに軸着されている。
これらのギアの噛合によって、釦部18’の前後方向への摺動、すなわちそれと一体となるラックギア22の前後方向への摺動により、該ラックギア22と噛合するピニオンギア20a’から順に回転力がベベルギア20dへ伝達され、更に該ベベルギア20dと噛合する他方のベベルギア21の回転によって、該ベベルギア21が軸着する心棒9’aが回転して、保持棒9’が回転するものとなる。
このように、ギア部20を含む各ギアによって、釦部18’の摺動運動を保持棒9’の回転運動に変換しているので、ピニオンギアの個数によって摺動方向と回転方向との関係を、又、各ギアのギア比を調節することによって増速比を、それぞれ調整することができる。
実施例2における液体化粧料塗布容器1’は以上の構成を具えるので、使用者が液体化粧料4’であるマスカラを睫毛に塗布するにあたっては次のようにする。
まず使用者が、液体化粧料塗布容器1’の蓋体7’と塗布容器本体2’における雄ねじ6’と雌ねじ10’との螺合を解くことにより、内部に液体化粧料4’であるマスカラを貯留する塗布容器本体2’から蓋体7’を引き抜くことができるようになる。その際、蓋体7’に固持される保持棒9’及び該保持棒9’先端に具えられる塗布体8’に過剰な液体化粧料4’が付着していても、塗布容器本体2’内に内装されるしごき5’により過剰な液体化粧料4’は除去されるものとなる。
そして、上記塗布容器本体2’内から蓋体7’を引き抜いた後、蓋体7’の案内溝11’より蓋体7’の表面に突出している釦部18’を、案内溝11’の前方側(すなわち塗布体8’側)に位置せしめ、蓋体7’に固持される保持棒9’先端に設けられた塗布体8’を、睫毛に付着させるとともに、根元から毛先方向に向けて払うよう動かすと同時に、蓋体7’の釦部18’を案内溝11’に沿って後方に摺動させる。
これにより、該釦部18’と一体となるラックギア22は、釦部18’の摺動速度及び距離に応じて同方向に摺動する。
該ラックギア22は、ギア部20の最後方に配置されるピニオンギア20a’に対して噛合しているので、該ピニオンギア20a’を上カバー24a側から見て右回転(以下、回転方向は特に断らない限り全て上カバー24a側から見たものである。)させる。これにより、同軸にあるピニオンギア20aが右回転し、順に各ピニオンギアが反転しながら回転を伝達して、最前方のピニオンギア20d’が左回転する。そして、該ピニオンギア20d’と同軸のベベルギア20dが左回転することにより、該ベベルギア20dと一対となって噛合する、保持棒9’の心棒9’aに軸着したベベルギア21が、その回転の軸方向を90度転換させた上、該ベベルギア21自体は後方側より見て右回転して、保持棒9’先端に設けられた塗布体8’も後方側より見て右回転することとなる。
その結果、釦部18’の摺動運動は保持棒9’の回転運動に変換され、塗布体8’は、上記回転機構19により、釦部18’の摺動速度及び距離に応じて後方側より見て右回転することとなる。
以上より、使用者は、塗布体8’を任意の速度で任意の回転量だけ右回転させることができるので、睫毛に対して液体化粧料4’であるマスカラを目的に応じて必要なだけ正確に塗布することができる。
一方、塗布体8’を逆に後方側より見て左回転させる必要がある場合には、蓋体7’から突出する釦部18’を、逆に後方から前方へ摺動させれば、ギア部20の各ギア20a’、20a、20b、20c、20d’、20dが逆回転し、最終的に保持棒9’の心棒9’aに軸着したベベルギア21が後方側より見て左回転することから、塗布体8’は保持棒9’とともに、釦部18’の摺動速度及び距離に応じて後方側より見て左回転することとなる。
以上より、使用者は、塗布体8’を任意の速度で任意の回転量だけ左右回転させることができるので、睫毛に対して液体化粧料4’であるマスカラを目的に応じて必要なだけ正確に塗布することができるとともに、必要に応じて塗布体8’を反対方向に回転させることができることとなる。
例えば、実施例2の液体化粧料塗布容器1’に用いられる回転機構19において、増速比を2.18とし、釦部18’のストローク長を前後10mmとすると、保持棒9’の回転数は10/3.3π〔ピニオンギア(20a’)の円周長〕×2.18=2.1(回転)となる。即ち、釦部18’の前方又は後方へ向かう摺動1回について、先端に塗布体8’を具える保持棒9’は左又は右に2.1回転することとなる。
マスカラ等の液状化粧料を塗布するにあたって、塗布体を任意の方向並びに回転速度及び量で回転自在とすることにより、目的及び必要な量に応じて正確に塗布することができるので、微妙な操作を必要とするあらゆる液体化粧料を塗布する塗布体を具える液体化粧料塗布容器に適用することができる。
本願発明の実施例1及び2の液体化粧料塗布容器の正面図である。 本願発明の実施例1の液体化粧料塗布容器の部分縦断面図である。 本願発明の実施例1の摺動筒の(イ)斜視図、(ロ)縦断面図及び(ロ)横断面図である。 本願発明の塗布体の種類を示す図であり、(イ)はフロッキーチップ、(ロ)は溝体及び(ハ)は溝体と櫛との複合体である。 本願発明の実施例2の液体化粧料塗布容器の部分縦断面図である。 本願発明の実施例2の液体化粧料塗布容器の部分横断面図である。 本願発明の実施例2の液体化粧料塗布容器の回転機構の拡大斜視図である。
符号の説明
1、1’ 液体化粧料塗布容器
2、2’ 塗布容器本体
3、3’ 開口部
4、4’ 液体化粧料
5、5’ しごき
6、6’ 雄ねじ
7、7’ 蓋体
8、8’ 塗布体(スクリューブラシ)
8a、8’a 塗布体(溝体)
8b、8’b 塗布体(溝体と櫛体の複合体)
9、9’ 保持棒
9’a 心棒
10、10’ 雌ねじ
11、11’ 案内溝
12 回転機構
13 回転筒
13’ 側面
14 螺旋溝
15 摺動筒
15a 係合溝
16 内周面
17 突起体
18、18’ 釦部
18a 係合部
19 回転機構
20 ギア部
20a、20a’、20b、20c、20d’ ピニオンギア
20d ベベルギア
21 ベベルギア
22 ラックギア
23、23’ Oリング
24 カバー体
24a 上カバー
24b 受けカバー
25a、25b 貫通孔

Claims (4)

  1. マスカラなどの液体化粧料を貯留する塗布容器本体と、該塗布容器本体に対して着脱自在に装着されるとともに、内装する運動変換機構を介して先端に塗布体を具える保持棒を固持する蓋体よりなり、
    蓋体に内装する該運動変換機構は、蓋体側面において蓋体より突出するとともに、該蓋体の軸方向に摺動自在となる釦部と、前記保持棒を一体に固持してなる回転機構とからなり、
    該釦部の蓋体軸方向への摺動運動を、回転機構の、その固持する保持棒の軸を中心とする回転運動に変換するとともに、その釦部の摺動方向並びに速度及び量と回転機構の回転運動方向並びに速度及び量とが対応関係を有してなることを特徴とする
    液体化粧料塗布容器。
  2. 蓋体に内装する該運動変換機構は、回転筒と摺動筒から構成される回転機構並びに前記釦部よりなり、該回転筒は蓋体内において蓋体の軸方向に回転自在に保持されるとともに、先端に塗布体を具える保持棒を固持しながら、その側面に巻回するように螺旋溝を刻設してなり、摺動筒は釦部と一体となって蓋体の軸方向に摺動自在となるとともに、その内周面に蓋体の内径方向に突設する単数又は複数の突起体を有してなり、
    該蓋体内において、回転筒を摺動筒内に挿嵌するとともに、該回転筒の側面の螺旋溝に対して、摺動筒内周面の突起体を遊嵌してなることを特徴とする請求項1記載の液体化粧料塗布容器。
  3. 蓋体に内装する該運動変換機構は、それぞれ互いに噛合する、保持棒の先端に具える塗布体側に配置される一対のベベルギア、中間に配置されるピニオンギア、及び保持棒の先端に具える塗布体の反対側に配置され蓋体の軸方向に摺動自在となるラックギアから構成される回転機構並びに前記釦部よりなり、
    一対のベベルギアの内、最前側のベベルギアは先端に塗布体を具える保持棒に軸着され、又、ラックギアは釦部と一体となり、
    釦部の蓋体軸方向への摺動に伴うラックギアの摺動は、それと噛合するピニオンギアに伝達されてビニオンギアを回転させ、該ピニオンギアの回転は一対のベベルギアを介することによってその回転軸を90度回転させて前記保持棒を回転させることを特徴とする請求項1記載の液体化粧料塗布容器。
  4. 上記塗布体を、フロッキーチップ、溝体又は溝体と櫛との複合体としてなることを特徴とする請求項1乃至3記載の液体化粧料塗布容器。
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