JP2008042666A - 情報追跡方法、画像形成装置、情報処理装置及び情報追跡プログラム - Google Patents

情報追跡方法、画像形成装置、情報処理装置及び情報追跡プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】紙文書による情報の流れを適切に把握することのできる情報追跡方法、画像形成装置、情報処理装置及び情報追跡プログラムの提供を目的とする。
【解決手段】コンピュータが実行する情報追跡方法であって、紙を媒体として情報の入力又は出力が行われるたびに当該紙を一意に識別する紙識別情報を当該紙より検出する第一の検出手順と、前記紙識別情報を前記情報の入力又は出力に関する情報と関連付けて記憶装置に保存する保存手順と、指定された紙の前記紙識別情報を検出する第二の検出手順と、前記指定された紙の前記紙識別情報と前記記憶装置に保存されている前記紙識別情報とを照合することにより、前記指定された紙に係る前記情報の入力又は出力に関する情報を検索する情報検索手順とを有することにより上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報追跡方法、画像形成装置、情報処理装置及び情報追跡プログラムに関する。
近年、ITシステムの発達によって重要文書の流出が広範囲に発生するようになり、情報漏洩が大きな問題となっている。このうち電子文書の漏洩に対してはユーザ認証やアクセス制御といったセキュリティ技術によって様々な対策がなされているが、紙文書の流通による情報漏洩に対する対策は一歩遅れている感が否めない。例えば、従来、紙文書による情報漏洩対策としては、マル秘スタンプの追加による心理的な抑止効果を期待する程度であった。また、印刷やコピー時に、にいつ誰によって印刷やコピーされたかという情報を出力用紙に付加する記述も提案されている(例えば特許文献1)。
特許第3265621号公報
しかしながら、紙文書によって情報が漏洩した場合に、その漏洩元や漏洩先を的確に把握するには従来の技術では不十分であった。漏洩元を突き止めることができなければ、漏洩したことが判明したとしても、その後も漏洩は続く可能性がある。また、漏洩先を突き止めることができなければ、更なる漏洩を防止できないという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、紙文書による情報の流れを適切に把握することのできる情報追跡方法、画像形成装置、情報処理装置及び情報追跡プログラムの提供を目的とする。
そこで上記課題を解決するため、本発明は、 コンピュータが実行する情報追跡方法であって、紙を媒体として情報の入力又は出力が行われるたびに当該紙を一意に識別する紙識別情報を当該紙より検出する第一の検出手順と、前記紙識別情報を前記情報の入力又は出力に関する情報と関連付けて記憶装置に保存する保存手順と、指定された紙の前記紙識別情報を検出する第二の検出手順と、前記指定された紙の前記紙識別情報と前記記憶装置に保存されている前記紙識別情報とを照合することにより、前記指定された紙に係る前記情報の入力又は出力に関する情報を検索する情報検索手順とを有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明は、コンピュータが実行する情報追跡方法であって、紙を媒体として情報の入力が行われるたびに、当該情報に合成された当該紙を一意に識別する紙識別情報を前記情報より検出する第一の検出手順と、紙を媒体として情報の出力が行われるたびに、出力先の紙に対する前記紙識別情報を当該情報に合成させて出力する出力手順と、前記紙識別情報を前記情報の入力又は出力に関する情報と関連付けて記憶装置に保存する保存手順と、指定された紙の前記紙識別情報を検出する第二の検出手順と、前記指定された紙の前記紙識別情報と前記記憶装置に保存されている前記紙識別情報とを照合することにより、前記指定された紙に係る前記情報の入力又は出力に関する情報を検索する情報検索手順とを有することを特徴とする。
このような情報追跡方法では、紙文書による情報の流れを適切に把握することができる。
本発明によれば、紙文書による情報の流れを適切に把握することのできる情報追跡方法、画像形成装置、情報処理装置及び情報追跡プログラムを提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の概要を説明するための図である。本発明の実施の形態は、大きく分けて「記録ステップ」と「追跡ステップ」とより構成される。図中において、破線Rで囲まれた部分は記録ステップに相当し、破線Tで囲まれた部分は追跡ステップに相当する。
記録ステップは、プリンタ、複写機、スキャナ、又は複合機等、紙文書に関する画像を取り扱う画像形成装置が、印刷、コピー、又はスキャン等によって情報の媒体として使用される用紙を一意に識別する識別子と当該用紙に対する操作情報等とを関連付けて追跡ログとして記録するステップである。ここで、操作情報には、操作(印刷、コピー、又はスキャン等)が行われた日時、操作を行ったユーザの識別情報(ユーザID等)、操作が行われた機器の識別情報(機器ID等)等、追跡ステップにおいて必要とされる情報が含まれる。また、用紙の識別子は、当該用紙より検出可能であることが必要である。なお、本実施の形態では、「紙文書」と「用紙」という言葉を区別して用いる。前者は、紙を媒体として情報(例えば、文字、図形、写真(画像)等)を伝達又は流通させるための存在をいう。後者は、情報の媒体となる紙そのものをいう。したがって、用紙の識別子とは、各用紙を一意に識別する情報をいい、同一の情報に係る紙文書であっても、それぞれの用紙の識別子は異なる。
図1の記録ステップRでは、まず、ユーザAの操作によってクライアントPC20に保存されている電子文書がプリンタ30aより紙文書50aとして印刷されている(S1、S3)。続いて、紙文書50aが、ユーザBの操作によって複合機30bによって紙文書50bにコピーされている(S5、S6)。続いて、紙文書50aは、ユーザCの操作に複合機30cによって紙文書50cにコピーされている(S8、S9)。
この場合、記録ステップRに関わった各機器は、当該機器において用紙を媒体として情報の入力又は出力が行われるたびに媒体とされた用紙の識別子及びその操作情報等を追跡サーバ10に適時送信する。すなわち、クライアントPC20は、電子ファイルの印刷指示に関する操作情報と電子文書の識別情報(例えば、ファイル名)とを追跡サーバ10に送信する(S2)。電子文書の識別情報は、当該電子文書の印刷命令と共にプリンタ30aに通知される。プリンタ30aは、当該電子文書の識別情報と紙文書50aの用紙の識別子と印刷操作に関する操作情報を追跡サーバ10に送信する(S4)。プリンタ30aが、印刷元の電子文書の識別情報と紙文書50a用紙の識別子とを送信することで、当該電子文書と当該用紙とが関連付けられる。複合機30bは、コピー元の紙文書50aの用紙の識別子及びコピー先の紙文書50bの識別とコピー操作に関する操作情報とを追跡サーバ10に送信する(S7)。複合機30cは、コピー元の紙文書50aの用紙の識別子及びコピー先の紙文書50cの識別子とコピー操作に関する操作情報とを追跡サーバ10に送信する(S10)。追跡サーバ10には、各機器より送信された情報が追跡ログとして蓄積される。
一方、追跡ステップとは、紙文書の識別子の検出が可能な検出器によって流通経路を解析する紙文書の識別子を検出し、当該識別子に基づいて、記録ステップにおいて記録されている追跡ログを検索することで、当該紙文書の流通経路として、紙文書の来歴(どこを流通してきたか)及び流通先(どこへ流通していったか)の少なくともいずれか一方を解析するステップである。
図1の追跡ステップTでは、文書管理者であるユーザMが紙文書50bの流通経路の解析を試みた場合が示されている。この場合、ユーザMは、用紙の識別子の検出機能を備えた複合機40に紙文書50bの流通経路の解析を指示する(S11)。複合機40は、ユーザMの指示に応じ、紙文書50bの用紙の識別子を検出し、当該識別子を追跡サーバ10に送信する(S12)。追跡サーバ10は、受信した識別子に基づいて、蓄積されている追跡ログを検索することにより当該識別子に係る用紙(紙文書50b)の流通経路を解析し、その解析結果150を複合機40に返信する(S13)。複合機40は、例えば、その操作パネルに解析結果を表示させる。表示された情報により、ユーザMは、紙文書50bに関する流通経路を確認することができる。
以下、更に具体的に説明する。図2は、第一の実施の形態において記録ステップを実現する追跡ログ記録システムの構成例を示す図である。
図2において、追跡ログ記録システム1は、インターネット又はLAN(Local Area Network)等のネットワーク(有線又は無線の別は問わない)によって相互に接続された、一台以上の複合機30と追跡サーバ10とより構成される。
複合機30は、図1におけるプリンタ30a、複合機30b、又は複合機30c等の一例である。したがって、追跡ログ記録システム1の構成要素としては必ずしも複合機である必要はなく、プリンタ、複写機、スキャナ、又はファクシミリ等でもよい。図2において、複合機30は、ジョブ制御部31と、操作情報収集部32と、スキャン部33a及び33b(以下総称する場合「スキャン部33」という。)と、印刷部34と追跡ログ生成部35と、通信部36と等より構成されている。これら各部は、複合機30にインストールされたプログラムが、複合機30のCPUによって処理されることにより機能する。なお、当該プログラムは、ネットワークを介してダウンロードされてもよいし、CD−ROM又はSDメモリカード等の記録媒体500よりインストールされてもよい。
ジョブ制御部31は、ユーザより指示されたジョブ(コピー、印刷、又はスキャン等)に関する処理全体の流れを制御する。
操作情報収集部32は、紙文書からの情報の入力又は紙文書への情報の出力に関する操作情報を収集する。例えば、操作(印刷、コピー、又はスキャン等)が行われた日時、操作指示を行ったユーザのユーザID、複合機30の機器ID等を収集する。
スキャン部33aは、画像読取部331a及び紙紋検出部332a等より構成される。また、スキャン部33bは、画像読取部331b及び紙紋検出部332b等より構成される。画像読取部331aと画像読取部331bとは、同様の機能であるため、以下総称する場合、「画像読取部331」という。また、紙紋検出部332aと紙紋検出部332bとも同様の機能であるため、以下総称する場合、「紙紋検出部332」という。
画像読取部331は、画像形成装置10のスキャナを制御することにより紙文書の情報(画像)を入力する(光学的に読み取る)。紙紋検出部332は、画像形成装置10が備える、紙の表面の植物繊維のランダムパターン(本実施の形態では、このパターンを「紙紋」という。)の凹凸を検出する紙紋検出器を制御し、スキャナによって紙文書が読み取られる際に、当該紙文書の用紙の「紙紋」を紙紋検出器に検出させる。紙紋検出器は、用紙の表面の一部にレーザを照射し、その反射光の強度を検出する。ここで検出される情報が紙紋に相当する。本実施の形態では、この紙紋を紙文書の用紙を一意に識別する識別子として用いる。紙紋は、人間の指紋のように用紙ごとに一意なパターンを形成するため、用紙を一意に識別するための識別子として適しているからである。紙紋は、用紙に対して改めて加工等することによって当該用紙に付加されるものではなく、当該用紙が予め備えている特徴量であるという点においても、紙紋を識別子として用いるのは本発明の実施において好適である。なお、紙紋に関しては、「Nature Vol436 28 July 2005号 P475」(以下、「参考文献1」という。)に詳しい。
なお、スキャン部33が二つ記載されているのは、一般の複合機にはコンタクトガラスとADF(Auto Document Feeder)とによって画像を読み取るため二つのスキャナが搭載されているものが多いからである。したがって、スキャン部33は、二つに限定されず、一つでも構わないし三つ以上存在しても基本的な仕組みに影響はない。
印刷部34は、画像描画部341及び紙紋検出部342より構成される。画像描画部341は、画像形成装置10のプリンタエンジンを制御して、印刷用紙に情報(画像)を出力する(印刷する)。紙紋検出部342は、画像が印刷される印刷用紙の紙紋を画像形成装置10の紙紋検出器に検出させる。なお、スキャン部33の紙紋検出部332と印刷部34の紙紋検出部342とは、追跡ステップで用紙の異同が識別できるよう、常に用紙の同じ箇所から紙紋を検出できるように配置する。例えばADFやプリンタでは用紙の搬送路の途中に紙紋検出器を設置して、用紙の通過のタイミングに合わせて検出を行うようにすればよい。また、コンタクトガラスを用いたスキャンの場合は用紙の同じ箇所の紙紋を検出できるように紙紋検出器を設置すればよい。
追跡ログ生成部35は、操作情報収集部32によって収集される操作情報と、スキャン部33の紙紋検出部332によって検出されるスキャンされた用紙の紙紋及び印刷部34の紙紋検出部342によって検出される印刷された用紙の紙紋の少なくともいずれか一方とに基づいて予め定められた形式で追跡ログを生成する。
通信部36は、ネットワークを介して追跡ログを追跡サーバ10に送信する。
一方、追跡サーバ10は、通信部11、流通経路解析部12及び追跡ログ保管部13等より構成される。通信部11は、ネットワークを介して接続する各機器より追跡ログを受信する。追跡ログ保管部13は、受信された追跡ログを追跡サーバ10の記憶装置等に所定の形式で記録することにより、追跡ログを保管する。流通経路解析部13は、追跡ログ保管部13によって保管されている追跡ログに基づいて、紙文書の流通経路を解析する。これら各部は、追跡サーバ10にインストールされたプログラムが、追跡サーバ10のCPUによって処理されることにより機能する。なお、当該プログラムは、ネットワークを介してダウンロードされてもよいし、CD−ROM又はSDメモリカード等の記録媒体510よりインストールされてもよい。
以下、図2の追跡ログ記録システムの処理手順について説明する。図3及び図4は、第一の実施の形態における追跡ログ記録システムによる追跡ログ記録処理を説明するためのシーケンス図である。図3及び図4では、複合機30において紙文書のコピーが指示された際に実行される追跡ログ記録処理について説明する。なお、コピージョブは、紙文書からの画像のスキャン処理と、スキャンされた画像の用紙への印刷処理とから構成されるが、図3は、スキャン処理に対応し、図4は印刷処理に対応する。
例えば、ユーザAが、紙文書Pを複合機30のADF又はコンタクトガラスにセットし、オペレーションパネルを介してコピーの実行を指示すると(S101)、ジョブ制御部31は、画像読取部331に紙文書Pの画像の読み取りを指示する(S102)と共に、紙紋検出部332に紙文書Pの用紙の紙紋の検出を指示する(S103)。ジョブ制御部31からの指示に応じ、画像読取部331は、複合機30のスキャナを制御し、紙文書Pの画像を読み取り(S104)、当該画像を示す画像データ(以下「画像データA」という。)を生成する(S105)。続いて、画像読取部331は、画像データAを複合機30のHDD等の記憶装置に保存し、画像データAを一意に識別する情報(以下「画像ID」という。)を読み取り指示に対する応答としてジョブ制御部31に返却する(S106)。
一方、画像読取部331による画像の読み取りと並行して、紙紋検出部332は、複合機30の紙紋検出器を制御し、紙文書Pの用紙の紙紋を検出する(S107)。紙紋検出部332は、検出された紙紋を紙紋検出指示に対する応答としてジョブ制御部31に返却する(S108)。
続いて、ジョブ制御部31は、操作情報の収集の指示に伴って、操作種別、紙文書Pより読み取られた画像データAの画像ID、及び紙文書Pの用紙より検出された紙紋を操作情報収集部32に通知する(S109)。なお、操作種別は、コピー操作の中のスキャンが相当する。操作情報収集部32は、操作が行われた日時、操作指示を行ったユーザのユーザID、複合機30の機器ID等を収集し(S110)、ジョブ制御部31より通知された情報と合わせて追跡ログ生成部35に通知する(S111)。なお、操作情報のうち、ユーザIDは、複合機30の認証機能に基づいて取得すればよい。また、機器IDは、複合機30のMACアドレス、IPアドレス又はシリアル番号等を用いればよい。
追跡ログ生成部35は、操作情報収集部32より通知された情報(操作種別、画像ID、紙紋、及び操作情報)に基づいて、追跡ログを所定の形式によって生成し(S112)、生成した追跡ログを通信部36を介して追跡サーバ10に送信する(S113、S114)。
追跡サーバ10の通信部11は、複合機30より追跡ログを受信すると、当該追跡ログを追跡ログ保管部13に出力する(S115)。追跡ログ保管部13は、当該追跡ログ12を複合機30のHDD等の記憶装置に保存する(S116)。
図5は、スキャン処理に係る追跡ログの例を示す図である。図5に示されるように追跡ログL1は、操作が行われた時刻(又は日時)、操作を行ったユーザ名、操作の対象となった用紙の紙紋、操作の種別、及び画像ID等を含む。図5の追跡ログL1は、図3のステップS116において保存されたものに対応する。したがって、追跡ログL1における紙紋[ハ]は、紙文書Pの用紙より検出された紙紋を示す。また、操作種別「Scan(copy)」は、コピージョブのうちのスキャン処理を示す。また、画像IDは、紙文書Pより読み取られた画像データAの画像IDを示す。なお、紙紋の[ハ]は、便宜上紙紋を符号によって表現したものであり、実際には紙紋を表す情報が相当する。かかる表記は以下においても同様とする。なお、追跡ログL1に、複合機30の機器IDを含めても良い。
スキャン処理が完了すると、ジョブ制御部31は、画像描画部341に画像データAの画像IDを通知することにより画像データAの印刷を指示する(図4のS151)と共に、紙紋検出部342に画像データAが印刷される用紙の紙紋の検出を指示する(S152)。ジョブ制御部31からの指示に応じ、画像描画部341は、画像IDに基づいて記憶装置より画像データを取得し、複合機30のプリンタを制御することによって画像データAを印刷用紙に印刷する(S153)。印刷が完了すると、画像描画部341は、画像データAの印刷が完了したことをジョブ制御部31に通知する(S154)。
一方、画像描画部341による画像データAの印刷と並行して、紙紋検出部342は、複合機30の紙紋検出器を制御し、画像データAが印刷される印刷用紙の紙紋を検出する(S155)。紙紋検出部342は、検出された紙紋を紙紋検出指示に対する応答としてジョブ制御部31に返却する(S156)。なお、画像描画部341による画像データAの印刷用紙への印刷と紙紋検出部342による当該印刷用紙からの紙紋の検出の順番に関してはいずれが先でも又は同時でも構わないが、画像データの印刷前に印刷用紙より紙紋を検出する方が、トナーの付着による紙紋の変化の影響を受けないという点において好ましい。
続いて、ジョブ制御部31は、操作情報の収集の指示に伴って、操作種別、印刷された画像データAの画像ID、及び印刷用紙より検出された紙紋を操作情報収集部32に通知する(S157)。なお、操作種別は、コピー操作の中の印刷が相当する。操作情報収集部32は、操作が行われた日時、操作指示を行ったユーザのユーザID、複合機30の機器ID等を収集し(S158)、ジョブ制御部31より通知された情報と合わせて追跡ログ生成部35に通知する(S159)。ステップS160以降は、図3におけるステップS112〜S116と同様であるため、説明は省略する。
図4の処理の結果、追跡ログサーバ10の追跡ログ保管部13には、図6に示されるような追跡ログが新たに追加される。図6は、印刷処理に係る追跡ログの例を示す図である。図6に示される追跡ログL2を構成する項目は、図5の追跡ログL1と同様である。但し、各項目の値が異なる。すなわち、紙紋[ニ]は、紙文書Pのコピーが印刷された用紙の紙紋である。また、操作種別は、「Print(copy)」は、コピージョブのうちの印刷処理を示す。画像IDは、印刷対象とされた画像データAの画像IDを示す。
なお、一つのコピージョブに対してスキャン処理のログと印刷処理のログとを別々に記録しておくのは、例えばスキャンはしたものの紙詰まり等で印刷ができなかった場合であっても、あるユーザがコピーをしようとしたという事実を記録できるようにするためである。一つのコピージョブに対してスキャン処理の追跡ログと印刷処理の追跡ログとを分ける場合、二つの追跡ログの関連付けが維持されるように工夫する必要がある。例えば、双方の追跡ログに同一のコピージョブのジョブIDを付加してもよい。但し、コピー元の紙文書が複数枚の用紙より構成されている場合や一つの紙文書に基づいて複数部のコピーが指示される場合も考えられるところ、後述の追跡ステップでは用紙単位での関連付けを辿る必要があるため、用紙単位で複写元と複写先との関連付けが行われるよう、追跡ログが記録されることが望ましい。
本実施の形態では、かかる点を考慮し、スキャン処理の追跡ログと印刷処理の追跡ログとを関連付けるための情報として画像IDを用いている。すなわち、本実施の形態において、コピー元の紙文書が複数枚より構成する場合、又は、同一原稿に対して複数部のコピーが指定された場合等は、例えば、各用紙がスキャンされるごとに、また、各用紙に印刷されるごとに追跡ログを生成し、記録するようにすればよい。この場合、各追跡ログに記録された、スキャンされた画像データの画像ID又は印刷された画像データの画像IDによって、各追跡ログを用紙単位で関連付けることができる。また、画像IDの代わりに紙紋を用いてもよい。すなわち、各追跡ログに、コピー元の画像IDの代わりに、コピー元の紙文書の用紙の紙紋を記録するようにしても同様の効果を得ることができる。
なお、コピージョブに関して、スキャン処理の追跡ログと印刷処理の追跡ログとを分けずに、複写元及び複写先の用紙の組み合わせの単位で追跡ログを構成するようにしてもよい。この場合、同一の追跡ログに含まれていることが複写元と複写先との関連付けになるため、画像IDによる関連付けは不要となる。
なお、図3及び図4においては、コピージョブが指示された場合について説明したが、単なるスキャン(すなわち、紙文書を電子データとして保存する処理)、又は単なる印刷(すなわち、電子データの印刷を行う処理)が指示された場合は、図3又は図4の処理のいずれか一方のみを行えばよい。
次に追跡ステップについて説明する。図7は、追跡ステップの概要を説明するための図である。図1においても説明したように、追跡ステップにおいては、追跡サーバ10の他に、紙紋検出器と紙文書の流通経路(紙を媒体とした情報の流通経路)の解析結果を出力する出力装置とを備えた装置が必要とされる。図1では、かかる装置として紙紋検出器を備えた複合機40又は紙紋検出器を備えたスキャナ71が接続されたPC70とが例示されている。紙文書50の流通経路を解析する場合、ユーザは、複合機40又はスキャナ71に紙文書50をセットし、紙文書50の用紙の紙紋を当該機器に検出させる。検出された紙紋は、流通経路の解析要求(解析リクエスト)に含まれて追跡サーバ10に送信される。追跡サーバ10では、解析リクエストに含まれている紙紋に基づいて追跡ログを検索し、紙文書50の流通経路を解析する。解析された流通経路は、要求元の機器(複合機40又はPC70)に返信され、当該機器において表示される。但し、解析結果の出力は、必ずしも表示装置による表示に限られず、例えば、印刷用紙に印刷されるようにしてもよい。
図8は、第一の実施の形態において追跡ステップを実現する情報追跡システムの構成例を示す図である。図8中、図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8において、情報追跡システム2は、インターネット又はLAN(Local Area Network)等のネットワーク(有線又は無線の別は問わない)によって相互に接続された一台以上の複合機40と追跡サーバ10とより構成される。
複合機40は、図7における複合機40又はPC70及びスキャナ71等の一例である。したがって、情報追跡システム2の構成要素としては必ずしも複合機である必要はなく、PC70及びスキャナ71等でもよい。図8において、複合機40は、ユーザインタフェース(I/F)部41、紙紋検出部42、追跡処理部43、及び通信部44等より構成される。これら各部は、複合機40にインストールされたプログラムが、複合機40のCPUによって処理されることにより機能する。なお、当該プログラムは、ネットワークを介してダウンロードされてもよいし、CD−ROM又はSDメモリカード等の記録媒体520よりインストールされてもよい。
ユーザインタフェース部41は、複合機40のオペレーションパネルを介した情報の入出力に関する制御を行う。紙紋検出部42は、複合機40の紙紋検出器を制御し、流通経路の解析対象とされた紙文書の用紙の紙紋を検出する。追跡処理部43は、追跡サーバ10への流通経路の解析を要求するメッセージ(解析リクエスト)の生成や、解析リクエストに応じて追跡サーバ10より返信される解析結果を表示させるための処理等を行う。通信部44は、追跡サーバ10との通信を制御する。
図9は、第一の実施の形態における情報追跡システムによる流通経路解析処理を説明するためのシーケンス図である。
ユーザが、複合機40のオペレーションパネルを介して流通経路の解析内容を設定すると、ユーザインタフェース部41は、設定された内容を保持する(S201)。ここで、流通経路の解析内容には、解析対象とされている紙文書(以下「紙文書P」という。)の来歴を解析するのか流通先を解析するのか、又はその両方を解析するのか等、解析対象とする経路の範囲等が含まれる。
続いて、ユーザが、紙文書Pを複合機のADF又はコンタクトガラスにセットし、オペレーションパネルを介して流通経路の解析を指示すると(S202)、ユーザインタフェース部41は、紙紋検出部42に紙文書Pの紙紋の検出を指示する(S203)。ユーザインタフェース部41は、また、ユーザによって設定された解析内容を追跡処理部43に出力する(S204)。ユーザインタフェース41からの指示に応じ、紙紋検出部42は、複合機40の紙紋検出器を制御し、紙文書Pの用紙の紙紋を検出し(S205)、検出された紙紋を追跡処理部43に出力する(S206)。
続いて、追跡処理部43は、ユーザインタフェース部41より出力された解析内容と、紙紋検出部42によって検出された紙紋とを含めて解析リクエストを生成し(S207)、当該解析リクエストを通信部44を介して追跡サーバ10に送信する(S208)。なお、図9において、通信部44及び通信部11は便宜上省略されている。
追跡サーバ10の通信部11は、解析リクエストを受信すると、当該解析リクエストを流通経路解析部12に出力する。流通経路解析部12は、追跡ログを用いて、解析リクエストに応じた流通経路の解析を行う(S209)。流通経路の解析結果は複合機40に返信される(S210)。なお、流通経路の解析処理の詳細については後述する。
複合機40の追跡処理部43は、返信された解析結果をユーザの見やすい形式で表示する表示データ(又は表示コマンド)を生成し(S211)、当該表示データをユーザインタフェース部41に出力する(S212)。ユーザインタフェース部41は、表示データに基づいて解析結果を複合機40のオペレーションパネルに表示させる(S213)。
図10は、流通経路の解析結果の第一の表示例を示す図である。図10の表示例は、以下の旨を示す解析結果の表示例である。なお、図中、A〜Dはユーザを示す。また、P1〜P5は紙文書を示す。
まず、10:00に電子ファイルがユーザAによって紙文書P1及び紙文書P2として2部印刷された(S31、S32)。10:10に紙文書P2がユーザAによって紙文書P3にコピーされ、紙文書P3はユーザCの手に渡った(S33)。10:20に紙文書P2はユーザAによってスキャンされ電子化された(S34)。11:00に紙文書P3がユーザCによってスキャンされ電子化された(S35)。11:30に紙文書P1がユーザBによって紙文書P4にコピーされ、紙文書P4はユーザDの手に渡った(S36)。11:40に紙文書P4がユーザDによって紙文書P5にコピーされた(S37)。
このように、ツリー構造によって視覚的に分かり易く表示することで、ユーザに紙文書の流通経路を的確に把握させることができる。
解析結果は、図11に示されるように表示させてもよい。図11は、流通経路の解析結果の第二の表示例を示す図である。図11の表示例は、図10に係る解析結果と同一のものを異なる視点から表示させたものである。すなわち、図10は、解析結果を用紙による媒介に視点を置いた表示例であるが、図11はユーザによる媒介に視点を置いた表示例に相当する。図11におけるステップ番号(S31〜S37)は、図10におけるものに対応する。
なお、図10及び図11に示されるように、解析結果はツリー構造を有する。したがって、流通経路解析部12による解析結果は、例えば、XML(eXtensible Markup Language)によって表現するとよい。
続いて、図9のステップS209における流通経路の解析処理の詳細について説明する。例えば、追跡サーバ10の記憶装置に図12に示されるような追跡ログが蓄積されている場合を例として説明する。
図12は、流通経路の解析処理を説明するための追跡ログの例を示す図である。図12の追跡ログは、図10及び図11に示した解析結果の基となる追跡ログである。したがって、図12における各追跡ログには図10及び図11において対応するステップ番号が付されている。なお、本実施の形態では、コピーの際は、そのスキャン処理と印刷処理とで別個に追跡ログが生成される。したがって、図10等のステップS33におけるコピー操作に対応する追跡ログとしては、スキャン処理に対する追跡ログS33sと印刷処理に対する追跡ログS33pが蓄積されている。ステップS36及びS37におけるコピー操作に対しても同様である。また、図中の矢印は時間軸を表す。すなわち、図中では追跡ログが時系列に並べられている。
図12のような追跡ログが蓄積されている場合において、紙文書P4が流通経路の解析対象とされた場合を考える。この場合、複合機40の紙紋検出部42によって紙文書P4の用紙から検出された紙紋(以下[ル]とする。)が、解析リクエストに含まれて追跡サーバ10の流通経路解析部12へ送信される。解析リクエストを受け取った流通経路解析部12は、追跡ログ保管部13に保存されている追跡ログの中から、[ル]と強い相関を示す紙紋データを持つ追跡ログを検索する。
図12における追跡ログの中では、追跡ログ36pと追跡ログS37sに記録されている紙紋[チ]と[リ]とが、[ル]と強い相関を示すはずである。追跡ログS36pの紙紋[チ]は、紙文書P4がコピー先として印刷される際に紙文書P4の用紙より検出されたものであり、追跡ログS37sの紙紋[リ]は、紙文書P4がコピー元としてスキャンされる際に紙文書P4の用紙より検出されたものだからである。
なお、紙紋は、同一の用紙の同一の箇所から検出されたものであっても、検出のたびに異なるものになる。但し、同一の用紙の同一の箇所から検出された紙紋同士は、相互相関関数にかけると極めて強い相関を示す(参考文献1参照)。したがって、同一の紙文書P4の用紙の同一の箇所から検出された紙紋[ル]と、[チ]及び[リ]とは、完全には一致しなくても極めて強い相関を示すのである。なお、相関の強さによって用紙の異同を識別する場合、その判断基準は、例えば「相関ピークが0.6以上ならば同一紙とみなす」というように所定の閾値に基づいて定めればよい。
解析リクエストが、「来歴」の解析である場合、まず、紙文書P4を出力(印刷)することになった処理に係る追跡ログS36pに記録されている画像ID(「005」)と同一の画像IDを有する追跡ログを時系列的に遡る方向に検索する。この場合、追跡ログS36sの画像IDが「005」であり、一致する。したがって、更に遡るため、追跡ログS36sに記録されている紙紋[ト](図10より紙紋[ト]は紙文書P1の用紙より検出された紙紋に相当する。)と強い相関を示す紙紋を有する追跡ログを時系列的に遡る方向に検索する。そうすると、紙文書P1が電子ファイルから印刷された際にその用紙より検出された紙紋[イ]を有する追跡ログS31に辿り着き、「紙文書P4は、電子ファイルからAが印刷してできた紙文書P1をBがコピーして生成されたものである。」という事実(流通経路)が判明する。
解析リクエストが、例えば「流通先」の解析である場合は、紙文書P4が生成された後に発生した処理に係る追跡ログS37sを時系列的に下る方向に辿っていけばよい。図12の例では、追跡ログ37pの画像IDが、追跡ログS37sの画像IDと同じであることから「紙文書P4はユーザDによってコピーされ、その処理は成功して紙紋[ヌ]を持つ用紙が発生した。」という事実(流通経路)が判明する。
解析リクエストが、例えば「来歴」及び「流通先」を含めて関連する用紙すべての流通経路を解析することであれば、紙文書P4を基点に時系列的に前後の追跡ログを同様の方法で全て辿っていくことにより、図10又は図11に示したような解析結果が得られる。
図12を用いて説明した処理を一般化すると、図13のように示すことができる。図13は、流通経路の解析処理を説明するためのフローチャートである。すなわち、図9のステップS209において、週通経路解析部12は図13に示されるような処理を実行する。
まず、解析リクエストに含まれている紙紋と強い相関を示す紙紋が記録されている追跡ログを検索する(S2091)。追跡ログが検索された場合(S2092でYes)、検索された追跡ログに記録されている情報を解析結果としての流通経路に追加する(S2093)。続いて、検索された追跡ログの操作種別を判定する(S2094)。
操作種別が「Print(copy)」(コピージョブにおける印刷処理)である場合、要求されている解析内容が来歴である場合は(S2095で「来歴」)、検索された追跡ログに記録されている画像IDと同一の画像IDが記録されている追跡ログを時系列的に遡る方向に検索する(S2096)。この場合、コピー元の用紙を検索する必要があり、本実施の形態においてコピー元とコピー先とは画像IDによって関連付けられているからである。一方、要求されている解析内容が流通先である場合は(S2095で「流通先」)、検索された追跡ログに記録されている紙紋と高い相関を示す紙紋が記録されている追跡ログを時系列的に下る方向に検索する(S2097)。この場合、コピーされた用紙に対して更なるスキャン(コピーも含む)が実行されているとすれば、当該用紙の紙紋が記録された追跡ログが存在するはずだからである。なお、要求されている解析内容が来歴及び流通先の双方である場合は、検索された追跡ログについてステップS2095において分岐する処理の双方が実行される。ステップS2096又はステップS2097において追跡ログが検索された場合(S2092でYes)、検索された各追跡ログについて上述したステップS2093以降の処理が再帰的に繰り返される。
また、ステップS2094において、操作種別が「Scan(copy)」(コピージョブにおけるスキャン処理)である場合、要求されている解析内容が来歴である場合は(S2098で「来歴」)、検索された追跡ログに記録されている紙紋と高い相関を示す紙紋が記録されている追跡ログを時系列的に遡る方向に検索する(S2099)。一方、要求されている解析内容が流通先である場合は(S2098で「来歴」)、検索された追跡ログに記録されている画像IDと同一の画像IDが記録されている追跡ログを時系列的に下る方向に検索する(S2100)。なお、要求されている解析内容が来歴及び流通先の双方である場合は、検索された追跡ログについてステップS2098において分岐する処理の双方が実行される。ステップS2099又はステップS2100において追跡ログが検索された場合(S2092でYes)、検索された各追跡ログについて上述したステップS2093以降の処理が再帰的に繰り返される。
なお、ステップS2092において追跡ログが一つも検索されなかった場合(S2092でNo)、又はステップS2094において検索された追跡ログの操作種別が「Scan」(コピーを伴わない単なるスキャン)若しくは「Print」(コピーを伴わない単なる印刷)である場合は、処理対象となっている追跡ログの流通経路の解析は終了する。
上述したように、第一の実施の形態における追跡ログ記録システム1及び情報追跡システム2によれば、紙文書に形成された情報(コンテンツ)ではなく、その情報が紙文書に形成される前から用紙自体に備わった識別情報(紙紋)に基づいて紙文書の流通経路を解析する。したがって、ある紙文書に関して、それがどのプリンタで印刷され、どの複合機でコピーされ、どのスキャナでスキャンされたか、などという文書の流通経路を用紙単位で的確に把握することができる。よって、紙による情報漏洩事件の分析や抑止が可能となる。
なお、上記の説明では、各用紙を識別するための用紙に予め備わった特徴量として紙紋を用いる例を説明したが、各用紙を適切に識別できる情報であれば、他の情報を用いてもよい。例えば、金属繊維のパターンがランダムに漉き込まれた用紙や、一意性が保証されたデータを持つRFIDが埋め込まれているような用紙が使われる環境であれば、当該パターンや当該RFIDを用紙の識別子として用いても良い。この場合、流通経路の解析時には相互相関関数を使う必要はなく、単に同一の識別子を持つ追跡ログを検索すればよい。
次に、第二の実施の形態について説明する。第二の実施の形態では紙文書の印刷時に当該紙文書の用紙に識別子(以下「用紙ID」という。)を付与し、当該用紙IDを用いて紙文書を追跡する例について説明する。なお、第二の実施の形態では、第一の実施の形態と異なる点を中心に説明する。したがって、特に明記しない点については第一の実施の形態と同様でよい。
図14は、第二の実施の形態において記録ステップを実現する追跡ログ記録システムの構成例を示す図である。図14中、図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図14における複合機30dは、ID検出部371、フィルタ部372、ID生成部381、及びID合成部382を有している点において図2の複合機30と異なる。また、複合機30dのスキャン部33d及び印刷部34dは、紙紋検出部332又は342を有していない。
ID検出部371は、画像読取部331によって紙文書より読み取られた画像データより用紙IDを検出する。用紙IDは、例えば、地紋パターン(ドットパターン)として紙文書に埋め込まれている。地紋パターンの配列によって用紙IDが構成されている。画像読取部331によって紙文書より読み取られた画像データにも当該地紋パターンが含まれており、ID検出部371は、かかる地紋パターンを検出し、当該地紋パターンに基づいて用紙IDを判定する。なお、用紙に対するIDの埋め込み方法については、例えば、特開2005−38372号公報に記載されている方法を用いてもよい。
フィルタ部371は、画像読取部331によって読み取られた画像データに含まれている地紋パターンを地肌除去等の画像処理によって除去する。すなわち、本実施の形態において用紙IDとして用いられる地紋パターン等は、高輝度部分のデータを消去する処理によって除去される程度に、小さいドット又は薄い色等によって構成されている。
ID生成部381は、用紙ごとに一意の用紙IDを生成する。用紙IDの生成は、例えば、用紙IDを一元管理するサーバによって生成させてもよいし、又は、機器を一意に識別する情報(例えばMACアドレス)と組み合わせることで、複数の機器で印刷される用紙間で重複することがないようにするとよい。
ID合成部382は、フィルタ部371によって地紋パターンが除去された画像データに対し、ID生成部381によって生成された用紙IDを表現する地紋パターンを合成する。
以下、図14の追跡ログ記録システムの処理手順について説明する。図15及び図16は、第二の実施の形態における追跡ログ記録システムによる追跡ログ記録処理を説明するためのシーケンス図である。図15及び図16では、第一の実施の形態と同様、複合機30dにおいて紙文書のコピーが指示された際に実行される追跡ログ記録処理について説明する。なお、コピージョブを構成する処理のうち、図15はスキャン処理に対応し、図16は印刷処理に対応する。
例えば、ユーザAが、紙文書Pを複合機30のADF又はコンタクトガラスにセットし、オペレーションパネルを介してコピーの実行を指示すると(S301)、ジョブ制御部31dは、画像読取部331に紙文書Pの画像の読み取りを指示する(S302)。ジョブ制御部31からの指示に応じ、画像読取部331は、複合機30のスキャナを制御し、紙文書Pの画像を読み取り(S303)、当該画像を示す画像データ(以下「画像データA」という。)を生成する(S304)。続いて、画像読取部331は、画像データAを複合機30のHDD等の記憶装置に保存し、画像データAの画像IDを読み取り指示に対する応答としてジョブ制御部31dに返却する(S305)。
続いて、ジョブ制御部31dは、画像データAの画像IDをID検出部371に通知し、画像データAからの用紙IDの検出をID検出部371に要求する(S306)。ID検出部371は、画像IDに基づいて記憶装置に保存されている画像データAより地紋パターンを検出し、検出された情報に基づいて用紙IDを判定する(S307)。ID検出部371は、判定された用紙IDをジョブ制御部31dに返却する(S308)。
続いて、ジョブ制御部31dは、画像データAの画像IDをフィルタ部372に通知し、画像データAに含まれている地紋パターンの除去をフィルタ部372に要求する(S309)。フィルタ部372は、記憶装置に保存されている画像データAの地紋パターンを除去すると(S310)、要求された処理が完了したことをジョブ制御部31dに通知する(S311)。
続いてジョブ制御部31dは、操作情報の収集の指示に伴って、操作種別、画像データAの画像ID、及び画像データAより検出された用紙IDを操作情報収集部32に通知する(S312)。
以降、ステップS313〜S319は、紙紋が用紙IDに置き換えられる点を除き、第一の実施の形態(図15)におけるステップS110〜S116と同様であるため、ここでの説明は省略する。したがって、ステップS116において保存される追跡ログについても、紙紋の部分が用紙IDに置き換えられる点を除き同様である。
スキャン処理が完了すると、ジョブ制御部31dは、コピー先の印刷処理を開始する(図16)。まず、ジョブ制御部31dは、ID生成部381に新たな用紙IDの生成を要求する(S351)。ID生成部381は、一意な用紙IDを生成し(S352)、ジョブ制御部31dに返却する(S353)。
続いて、ジョブ制御部31dは、紙文書Pに含まれていた地紋パターンの除去された画像データAの画像IDと新たに生成された用紙IDとをID合成部382に通知し、画像データAへの用紙IDの合成を要求する(S354)。ID合成部382は、用紙IDを表現する地紋パターンを生成し、当該地紋パターンを画像データAに合成する(S355)。合成が完了すると、ID合成部382はその旨をジョブ制御部31dに通知する(S356)。
続いて、ジョブ制御部31dは、画像描画部341に画像データAの画像IDを通知することにより画像データAの印刷を指示する(S357)。画像描画部341は、複合機30のプリンタを制御し、画像データAを印刷用紙に印刷する(S358)。印刷が完了すると、画像描画部341は、画像データAの印刷が完了したことをジョブ制御部31dに通知する(S359)。なお、ここで、印刷された用紙には、紙文書Pに埋め込まれていた用紙IDは除去され、新たに生成された用紙IDが埋め込まれている。すなわち、コピー元の用紙の用紙IDがコピー先の用紙の用紙IDは異なったものとなり、用紙IDの一意性が維持される。但し、複写元の紙文書Pに埋め込まれていた用紙IDは、必ずしも除去されなくてもよい。例えば、複写元の地紋パターンに対し新たなパターンを付加することにより異なる用紙IDを生成してもよい。
続いて、ジョブ制御部31dは、操作情報の収集の指示に伴って、操作種別、印刷された画像データAの画像ID、及び新たに合成された用紙IDを操作情報収集部32に通知する(S360)。
以降、ステップS361〜S367は、紙紋が用紙IDに置き換えられる点を除き、第一の実施の形態(図16)におけるステップS158〜S164と同様であるため、ここでの説明は省略する。したがって、ステップS164において保存される追跡ログについても、紙紋の部分が用紙IDに置き換えられる点を除き同様である。
次に、第二の実施の形態における追跡ステップについて説明する。図17は、第二の実施の形態において追跡ステップを実現する情報追跡システムの構成例を示す図である。図17中、図8と同一部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図17における複合機40aは、紙紋検出部42の代わりにID検出部45を有している点において図8の複合機40と異なる。ID検出部45は、流通経路の解析対象とされた紙文書の用紙の用紙ID(地紋パターン等)を検出する。
なお、第二の実施の形態における流通経路解析処理は、紙紋検出部42がID検出部45に置き換えられ、紙紋が用紙IDに置き換えられる点を除いて第一の実施の形態(図9)と同様であるため、ここでの説明は省略する。第二の実施の形態では、用紙の識別子として用紙IDが用いられるため、相関の強さではなくその値の異同に基づいて、用紙の異同が判定される。
上述したように、第二の実施の形態における追跡ログ記録システム1a及び情報追跡システム2aによれば、印刷時に用紙ごとに一意の用紙IDを埋め込むことができるため、各用紙を一意に識別できる。したがって、当該用紙IDを用紙の識別子として、第一の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記第一及び第二の実施の形態においては、追跡ログ記録システム及び情報追跡システムを別個のシステムとして説明したが、両システムを構成する複合機30又は40は同一のものであってもよい。また、本実施の形態では、各システムが複数の装置によって構成されている例を説明したが、本発明を実現可能なシステムはかかる構成に限定されない。すなわち、一台の複合機が追跡ログの記録及び流通経路の解析機能を備えていて、その複合機内で全ての処理が完結する構成でもよい。この場合、その複合機によってスキャン又は印刷された用紙の流通経路しか把握することはできないが、追跡サーバや複数の複合機を設置する必要がない小規模のオフィス等においては有効であると考えられる。
ところで、第一又は第二の実施の形態において説明した追跡ログ記録システム1又は1aにおいて、追跡サーバ10に追跡ログの内容を監視させることにより、紙文書の不正な操作をリアルタイムで検出できるようにしてもよい。すなわち、追跡サーバ10は、受信される追跡ログに基づいて不正な処理(たとえば異常に大量のコピーや外部へのスキャン送信等)が行われていないかを判定する。疑わしい場合には追跡ログサーバ10は、予め登録されている文書管理者のメールアドレスへ電子メールを送信することにより、かかる事態の発生を通知すればよい。
なお、本発明の実施により解析される流通経路はセキュリティ以外の目的で使用してもよい。例えば、流通させるべき文書が確実に対象の人へ渡ったかどうかを把握するための手段として用いても良い。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の概要を説明するための図である。 第一の実施の形態において記録ステップを実現する追跡ログ記録システムの構成例を示す図である。 第一の実施の形態における追跡ログ記録システムによる追跡ログ記録処理を説明するためのシーケンス図である。 第一の実施の形態における追跡ログ記録システムによる追跡ログ記録処理を説明するためのシーケンス図である。 スキャン処理に係る追跡ログの例を示す図である。 印刷処理に係る追跡ログの例を示す図である。 追跡ステップの概要を説明するための図である。 第一の実施の形態において追跡ステップを実現する情報追跡システムの構成例を示す図である。 第一の実施の形態における情報追跡システムによる流通経路解析処理を説明するためのシーケンス図である。 流通経路の解析結果の第一の表示例を示す図である。 流通経路の解析結果の第二の表示例を示す図である。 流通経路の解析処理を説明するための追跡ログの例を示す図である。 流通経路の解析処理を説明するためのフローチャートである。 第二の実施の形態において記録ステップを実現する追跡ログ記録システムの構成例を示す図である。 第二の実施の形態における追跡ログ記録システムによる追跡ログ記録処理を説明するためのシーケンス図である。 第二の実施の形態における追跡ログ記録システムによる追跡ログ記録処理を説明するためのシーケンス図である。 第二の実施の形態において追跡ステップを実現する情報追跡システムの構成例を示す図である。
符号の説明
1、1a 追跡ログ記録システム
2、2a 情報追跡システム
10 追跡サーバ
11 通信部
12
13 追跡ログ保管部
20 クライアントPC
30、30b、30c、40 複合機
30a プリンタ
31、31d ジョブ制御部
32 操作情報収集部
33、32a、32b スキャン部
34 印刷部
35 追跡ログ生成部
36 通信部
40、40a 複合機
41 ユーザインタフェース(I/F)部
42 紙紋検出部
43 追跡処理部
44 通信部
45 ID検出部
70 PC
71 スキャナ
50a、50b、50c 紙文書
331、331a、331b 画像読取部
332、332a、332b 紙紋検出部
371 ID検出部
372 フィルタ部
381 ID生成部
382 ID合成部
500、510、520 記録媒体

Claims (21)

  1. コンピュータが実行する情報追跡方法であって、
    紙を媒体として情報の入力又は出力が行われるたびに当該紙を一意に識別する紙識別情報を当該紙より検出する第一の検出手順と、
    前記紙識別情報を前記情報の入力又は出力に関する情報と関連付けて記憶装置に保存する保存手順と、
    指定された紙の前記紙識別情報を検出する第二の検出手順と、
    前記指定された紙の前記紙識別情報と前記記憶装置に保存されている前記紙識別情報とを照合することにより、前記指定された紙に係る前記情報の入力又は出力に関する情報を検索する情報検索手順とを有することを特徴とする情報追跡方法。
  2. 前記検索手順における検索結果を出力装置に出力する出力手順を有することを特徴とする請求項1記載の情報追跡方法。
  3. 前記第一の検出手順は、紙を媒体とした情報の複写が行われるときに複写元の紙の前記紙識別情報と複写先の紙の前記紙識別情報とを検出し、
    前記保存手順は、前記複写元に係る前記紙識別情報と前記複写先に係る前記紙識別情報とを関連付けて保存し、
    前記情報検索手順は、前記複写元に係る前記紙識別情報と前記複写先に係る前記紙識別情報との関連付けに基づいて、前記指定された紙の複写元又は複写先の紙に係る前記情報の入力又は出力に関する情報を更に検索することを特徴とする請求項1又は2記載の情報追跡方法。
  4. 前記情報検索手順は、前記複写元に係る前記紙識別情報又は前記複写先に係る前記紙識別情報と、前記記憶装置に保存されている他の前記紙識別情報とを照合することにより、前記複写元の複写元又は前記複写先の複写先に係る紙の前記入力又は出力に関する情報を更に検索することを特徴とする請求項3記載の情報追跡方法。
  5. 前記入力又は出力に関する情報は、当該入力又は出力を指示したユーザを識別する情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4いずれか一項記載の情報追跡方法。
  6. 前記紙識別情報は、前記情報が前記紙に形成される前に前記紙に備わっている情報であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項記載の情報追跡方法。
  7. 前記紙識別情報は、前記紙の表面の繊維の凹凸のパターンであることを特徴とする請求項6記載の情報追跡方法。
  8. コンピュータが実行する情報追跡方法であって、
    紙を媒体として情報の入力が行われるたびに、当該情報に合成された当該紙を一意に識別する紙識別情報を前記情報より検出する第一の検出手順と、
    紙を媒体として情報の出力が行われるたびに、出力先の紙に対する前記紙識別情報を当該情報に合成させて出力する出力手順と、
    前記紙識別情報を前記情報の入力又は出力に関する情報と関連付けて記憶装置に保存する保存手順と、
    指定された紙の前記紙識別情報を検出する第二の検出手順と、
    前記指定された紙の前記紙識別情報と前記記憶装置に保存されている前記紙識別情報とを照合することにより、前記指定された紙に係る前記情報の入力又は出力に関する情報を検索する情報検索手順とを有することを特徴とする情報追跡方法。
  9. 前記検索手順における検索結果を出力装置に出力する出力手順を有することを特徴とする請求項8記載の情報追跡方法。
  10. 前記第一の検出手順は、紙を媒体とした情報の複写が行われるときに複写元の情報に合成された前記紙識別情報を検出し、
    前記出力手順は、前記情報の複写が行われるときに複写先の紙に対する前記紙識別情報を当該情報に合成させて出力し、
    前記保存手順は、前記複写元に係る前記紙識別情報と前記複写先に係る前記紙識別情報とを関連付けて保存し、
    前記情報検索手順は、前記複写元に係る前記紙識別情報と前記複写先に係る前記紙識別情報との関連付けに基づいて、前記指定された紙の複写元又は複写先の紙に係る前記情報の入力又は出力に関する情報を更に検索することを特徴とする請求項8又は9記載の情報追跡方法。
  11. 前記情報検索手順は、前記複写元に係る前記紙識別情報又は前記複写先に係る前記紙識別情報と、前記記憶装置に保存されている他の前記紙識別情報とを照合することにより、前記複写元の複写元又は前記複写先の複写先に係る紙の前記入力又は出力に関する情報を更に検索することを特徴とする請求項10記載の情報追跡方法。
  12. 複写元の前記紙識別情報を前記複写元の情報より除去する除去手順を有し、
    前記出力手順は、複写元の前記紙識別情報が除去された前記情報を出力することを特徴とする請求項10又は11記載の情報追跡方法。
  13. 前記入力又は出力に関する情報は、当該入力又は出力を指示したユーザを識別する情報を含むことを特徴とする請求項8乃至12いずれか一項記載の情報追跡方法。
  14. 請求項1乃至7いずれか一項記載の情報追跡方法における第一の検出手順を実行する第一の検出手段と、保存手順を実行する保存手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記保存手段は、ネットワークを介して接続するコンピュータに前記紙識別情報を前記情報の入力又は出力に関する情報と関連付けて保存させることを特徴とする請求項14記載の画像形成装置。
  16. 請求項8乃至13いずれか一項記載の情報追跡方法における第一の検出手順を実行する第一の検出手段と、出力手順を実行する出力手段と、保存手順を実行する保存手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  17. 前記保存手段は、ネットワークを介して接続するコンピュータに前記紙識別情報を前記情報の入力又は出力に関する情報と関連付けて保存させることを特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
  18. 請求項1乃至13いずれか一項記載の情報追跡方法における第二の検出手順を実行する第二の検出手段を有することを特徴とする情報処理装置。
  19. 請求項1乃至13いずれか一項記載の情報追跡方法における情報検索手順を実行する情報検索手段を有することを特徴とする情報処理装置。
  20. 請求項1乃至7いずれか一項記載の情報追跡方法をコンピュータに実行させるための情報追跡プログラム。
  21. 請求項8乃至13いずれか一項記載の情報追跡方法をコンピュータに実行あせるための情報追跡プログラム。
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