JP2008042384A - 無線lan電話通信方法、無線lan電話端末装置および無線lan電話通信用プログラム - Google Patents

無線lan電話通信方法、無線lan電話端末装置および無線lan電話通信用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】子機の収容台数を増やし、他の端末からの割り込みを回避可能な無線LAN電話通信方法を得ること。
【解決手段】タイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、親機が2コーデック分以下の音声データを送信し、前記親機からデータを受信した子機が、送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、送信対象のデータが2コーデック分でありかつ前記受信したデータが1コーデック分以下の場合に、当該送信対象のデータを送信し、一方、送信対象のデータおよび前記親機から受信したデータがそれぞれ2コーデック分の場合に、送信対象データの1コーデック分を送信し、前記子機からデータを受信した親機が、応答信号を送信し、前記親機が、前記各送受信処理に要する時間を除くタイムスロットの残り時間を算出し、当該残り時間にジャム信号を送信する。
【選択図】図8

Description

本発明は、無線LANを利用した無線LAN電話通信方法、無線LAN電話端末装置および無線LAN電話通信用プログラムに関するものであり、特に、コードレス電話機等の端末装置に関するものである。
近年、VoIP技術を利用したIP電話が普及している。IP電話では音声をパケット化してインターネットや専用のネットワークを通して送受信するため、通話コストが安く、サーブ地域についても大手プロバイダにより拡大されている。このため、企業だけでなく、多くの家庭でも利用されるようになってきている。さらに、最近では、IP電話機をコードレス化する動きも出てきた。例えば、親機でIP電話のプロトコルを終端し、親機と子機の音声の送受信は従来のコードレス電話機の方式で行う製品も発表されている。さらに、IP電話のプロトコルを親機ではなく子機で終端できるようにし、その子機をホットスポットなどのような公共の無線アクセスポイントに持ち出し、安価に通話できる無線LANによるコードレス電話機も提案されている。
たとえば、無線LANに関する規格であるIEEE802.11に準拠した上記のような無線LAN電話機(無線IP端末)が各社から発表されている(非特許文献1参照)。
これらの無線LAN電話機では、音声品質を確保するためにTDM方式を用いた音声伝送方法を採用している。TDMのタイムスロットは、親機と子機がそれぞれ1回ずつ音声データを送信できるように設定する。一方、無線LAN電話機では、音声コーデック(音声の形式を変換する処理)は10msが処理単位なのに対し、親機と子機間のデータ送信周期は、10.24ms(処理単位1024μsの整数倍)であり、両者に周期の違いがある。このため、音声コーデック処理が少しずつ先行し、1回の送信で1つの音声データを送信する場合には、いずれ送信しきれない音声データが発生する。これを防ぐために、1回の送信で20ms分(音声コーデック処理の2単位分)の音声を送信できるようにしておく必要がある。この20ms分の転送は、親機側からの送信にも子機側からの送信でも発生する。
したがって、従来は、最悪のケース、つまり、親機と子機ともに同一スロット内に20ms分の音声を送信することを想定して、TDMのタイムスロットを40ms分(音声コーデック処理の4単位分)に設定している。図25に従来の無線LAN電話における無線フレームの送受信タイミング例を示す。
「日経NETWORK」(日経BP社、2005.4、80ページ)
しかしながら、上記従来のタイムスロットの設定根拠としているケース、すなわち、親機,子機ともに同一スロット内で20ms分の音声を送信するケースは、かなり確率の低いものである。タイムスロットを長く設定すると接続する子機の数が減るため、このように確率の低いケースにあわせてタイムスロットを長く設定することは、子機の数が制約され望ましくない。
また、ほとんどのタイムスロットで、親機も子機も送信をしていない未送信時間が発生する。一方で、未送信時間が存在すると、未送信時間内に他の子機や他の親機が同じチャンネルで送信を始めることが可能になる。このため、他の子機や他の親機が送信を始めてしまう場合には、当初の通信スケジュールとずれが生じ、結果として、通信が途切れてしまう子機が発生する可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、子機の収容台数を増やし、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことにより、途切れの少ない品質の高い通話を提供する無線LAN電話通信方法、無線LAN電話端末装置および無線LAN電話通信用プログラムを得ることを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、前記親機からデータを受信した子機が、送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、前記親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、前記子機からデータを受信した親機が、データ送受信に関する応答信号を送信する応答信号送信ステップと、前記親機から応答信号を受信した子機が、前記第1および第2の音声データ送信ステップの処理に要する時間と前記応答信号送信ステップの処理に要する時間とを除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間にジャム信号を送信するジャム信号送信ステップと、を含むものである。
本発明によれば、親機,子機間の通信のタイムスロットを短くして未送信時間を無くすようにしたので、子機の収容台数を増やし、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができ、これにより、途切れの少ない品質の高い通話を提供することができる。
本発明の第1の発明の無線LAN電話通信方法は、親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、親機からデータを受信した子機が、送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、子機からデータを受信した親機が、データ送受信に関する応答信号を送信する応答信号送信ステップと、その後、親機が、第1および第2の音声データ送信ステップの処理に要する時間と応答信号送信ステップの処理に要する時間とを除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間にジャム信号を送信するジャム信号送信ステップと、を含むことを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第2の発明の無線LAN電話通信方法は、親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、親機からデータを受信した子機が、送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、子機からデータを受信した親機が、データ送受信に関する応答信号を送信する応答信号送信ステップと、親機から応答信号を受信した子機が、第1および第2の音声データ送信ステップの処理に要する時間と応答信号送信ステップの処理に要する時間とを除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間にジャム信号を送信するジャム信号送信ステップと、を含むことを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第3の発明の無線LAN電話通信方法は、親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、親機からデータを受信した子機が、送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、子機からデータを受信した親機が、第1および第2の音声データ送信ステップの処理に要する時間とデータ送受信に関する応答信号の送信に要する時間とを除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間に、応答信号および既知のダミーデータを送信するダミーデータ送信ステップと、を含むことを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第4の発明の無線LAN電話通信方法は、親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、親機からデータを受信した子機が、第1の音声データ送信ステップの処理に要する時間と自機における送信対象のデータの送信に要する時間と親機による応答信号の送信に要する時間とを除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間分に相当する既知のダミーデータおよび送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、残り時間が存在しない場合に、送信対象のデータのみを親機に対して送信し、また、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、子機からデータを受信した親機が、データ送受信に関する応答信号を送信する応答信号送信ステップと、を含むことを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第5の発明の無線LAN電話通信方法は、第2の音声データ送信ステップでは、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを破棄することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第6の発明の無線LAN電話通信方法は、第2の音声データ送信ステップでは、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを次回の送信タイミングに繰越すことを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第7の発明の無線LAN電話通信方法は、親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、親機が、常に2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、親機からデータを受信した子機が、自機に蓄積された送信対象のデータが1コーデック分の場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、自機に蓄積された送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、子機からデータを受信した親機が、データ送受信に関する応答信号を送信する応答信号送信ステップと、を含み、親機により送信される2コーデック分のデータと子機により送信される1コーデック分のデータと応答信号とを、タイムスロット単位に送受信することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第8の発明の無線LAN電話通信方法は、第1の音声データ送信ステップでは、音声が無いことを表すデータまたは1コーデック分のデータを送信する場合、2コーデック分のデータ長となるように、データにダミーデータを付加して送信することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第9の発明の無線LAN電話通信方法は、第2の音声データ送信ステップでは、送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを破棄することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さを短くするため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第10の発明の無線LAN電話通信方法は、第2の音声データ送信ステップでは、送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを次回の送信タイミングに繰越すことを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第11の発明の無線LAN電話通信方法は、親機または子機が2コーデック分のデータを送信する場合は、送信側が、その2コーデック分のデータを1つの無線フレームに入れて送信し、受信側が、受信した無線フレームを2コーデック分のデータに分割して信号処理を実施することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第12の発明の無線LAN電話通信方法は、親機が、常に2コーデック分のデータを1つの無線フレームに入れて送信し、子機が、受信した無線フレームを2コーデック分のデータに分割して信号処理を実施することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第13の発明の無線LAN電話通信方法は、タイムスロットを、親機がデータを送信してから子機がそのデータを受信するまでの時間と、子機がデータを送信してから親機がそのデータを受信するまでの時間と、応答信号の送信に要する時間と、ジャム信号の送信に要する時間と、各フレーム間ギャップの時間で、構成することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第14の発明の無線LAN電話通信方法は、タイムスロットを、親機がデータを送信してから子機がそのデータを受信するまでの時間と、子機がデータを送信してから親機がそのデータを受信するまでの時間と、応答信号の送信に要する時間と、ダミーデータの送信に要する時間と、各フレーム間ギャップの時間で、構成することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第15の発明の無線LAN電話通信方法は、タイムスロットを、親機がデータ(ダミーデータを含む)を送信してから子機がそのデータを受信するまでの時間と、子機がデータを送信してから親機がそのデータを受信するまでの時間と、応答信号の送信に要する時間と、各フレーム間ギャップの時間で、構成することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第16の発明の無線LAN電話端末装置は、親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線通信システムにおいて、親機として動作する無線LAN電話端末装置であって、自機と子機との間の送受信に関する時間を管理する時間管理手段と、音声データを一時記憶するバッファ手段と、バッファ手段からデータを読み出し、その結果に基づいて、子機に対して、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを送信し、その後、子機からデータを受信した場合に、データ送受信に関する応答信号を送信する送信制御手段と、を備え、送信制御手段は、さらに、時間管理手段に対して、自機および子機によるデータ送信処理に要する時間と、応答信号の送信処理に要する時間と、を問い合わせ、これらの時間を除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間にジャム信号を送信することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第17の発明の無線LAN電話端末装置は、親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線通信システムにおいて、親機として動作する無線LAN電話端末装置であって、音声データを一時記憶するバッファ手段と、
バッファ手段からデータを読み出し、その結果に基づいて、子機に対して、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを送信し、その後、子機からデータを受信した場合に、データ送受信に関する応答信号を送信する送信制御手段と、を備えることを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第18の発明の無線LAN電話端末装置は、親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線通信システムにおいて、親機として動作する無線LAN電話端末装置であって、自機と子機との間の送受信に関する時間を管理する時間管理手段と、音声データを一時記憶するバッファ手段と、バッファ手段からデータを読み出し、その結果に基づいて、子機に対して、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを送信する送信制御手段とを備え、送信制御手段は、データの送信後に子機からデータを受信した場合、さらに、時間管理手段に対して、自機および子機によるデータ送信処理に要する時間を問い合わせ、これらの時間およびデータ送受信に関する応答信号の送信処理に要する時間を除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間に、応答信号および既知のダミーデータを送信することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第19の発明の無線LAN電話端末装置は、親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線通信システムにおいて、親機として動作する無線LAN電話端末装置であって、音声データを一時記憶するバッファ手段と、バッファ手段から読み出した2コーデック分のデータを子機に対して送信し、一方、バッファ手段から読み出した1コーデック分のデータおよび音声が無いことを表すデータを送信する場合は、常に2コーデック分のデータ長となるように、読み出したデータまたは音声が無いことを表すデータに当該ダミーデータを付加して子機に対して送信する送信制御手段と、を備えることを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第20の発明の無線LAN電話端末装置は、親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とし、親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを、さらにはデータ送受信に関する応答信号を、子機に対して送信する無線通信システムにおいて、子機として動作する無線LAN電話端末装置であって、所定のコーデック処理により変換後の音声データを蓄積する音声データ蓄積手段と、音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する送信制御手段と、を備えることを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第21の発明の無線LAN電話端末装置は、親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とし、親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを、さらにはデータ送受信に関する応答信号を、子機に対して送信する無線通信システムにおいて、子機として動作する無線LAN電話端末装置であって、自機と親機との間の信号の送受信に関する時間を管理する時間管理手段と、所定のコーデック処理により変換後の音声データを蓄積する音声データ蓄積手段と、音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する送信制御手段と、を備え、送信制御手段は、さらに、時間管理手段に対して、自機および親機によるデータ送信処理に要する時間と、親機による応答信号の送信処理に要する時間と、を問い合わせ、これらの時間を除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間にジャム信号を送信することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第22の発明の無線LAN電話端末装置は、親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とし、親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを、さらにはデータ送受信に関する応答信号を、子機に対して送信する無線通信システムにおいて、子機として動作する無線LAN電話端末装置であって、自機と親機との間の信号の送受信に関する時間を管理する時間管理手段と、所定のコーデック処理により変換後の音声データを蓄積する音声データ蓄積手段と、時間管理手段に対して、親機によるデータ送信処理に要する時間を問い合わせ、この時間と、音声データ蓄積手段に蓄積された送信対象のデータの送信に要する時間と、親機による応答信号の送信に要する予測時間と、を除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間分に相当する既知のダミーデータおよび音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、残り時間が存在しない場合には、音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータのみを親機に対して送信し、また、音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合には、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する送信制御手段と、を備えることを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第23の発明の無線LAN電話端末装置は、送信制御手段は、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを破棄することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第24の発明の無線LAN電話端末装置は、送信制御手段は、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを次回の送信タイミングに繰越すことを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第25の発明の無線LAN電話端末装置は、親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するタイムスロットを3コーデック分のデータを送受信可能な時間とし、親機が2コーデック分のデータおよびデータ送受信に関する応答信号を子機に対して送信する無線通信システムにおいて、子機として動作する無線LAN電話端末装置であって、所定のコーデック処理により変換後の音声データを蓄積する音声データ蓄積手段と、音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータが1コーデック分の場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する送信制御手段と、を備えることを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第26の発明の無線LAN電話端末装置は、送信制御手段は、送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを破棄することを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第27の発明の無線LAN電話端末装置は、送信制御手段は、送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを次回の送信タイミングに繰越すことを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第28の発明の無線LAN電話通信用プログラムは、第16〜19のいずれか一つの発明の無線LAN電話端末装置(親機)の処理をコンピュータに実行させることを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
本発明の第29の発明の無線LAN電話通信用プログラムは、第20〜27のいずれか一つに発明の無線LAN電話端末装置(子機)の処理をコンピュータに実行させることを特徴としたものであり、これによって従来よりタイムスロットの長さが短くなるため親機1台あたりの子機の収容台数を増やすことができ、かつ、他の子機や他の親機の割り込みを防ぐことができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明にかかる無線LAN電話システムの実施の形態1の親機の機能構成例を示す図である。
図1において、101は、内部動作の開始や終了時間の検出と管理を行う時間検出部、102は、子機との通信において、無線信号の受信を行い、その受信した無線信号を復調してデジタルフレームデータを生成する無線受信部、103は、そのフレームデータの中から音声データ(音声デジタルデータ)等のデータ部分を分離するデータ分離部、104は、音声データ等の送信データをフレーム化する送信データ生成部、105は、音声データを一時記憶するバッファ、106は、送信するデジタルフレームデータを変調して無線信号に変換し、データ信号とジャム信号の切り替えを行う無線送信部、107は、相手子機(インターネット網等に繋がるWANや社内のLAN経由で接続されている)とのデジタルフレームデータの入出力処理を行うインタフェース部、108は、親機の動作プログラムが格納される記憶部、109は、親機のシステム動作を制御する主制御部、110は電波の送受信を行う親機アンテナ、111は、ジャム信号を生成するジャム信号生成部である。
図2は本実施の形態にかかる無線LAN電話システムの実施の形態1の子機の機能構成例を示す図である。
図2において、201は、親機または子機と定期的に時刻の同期を図り、タイムスロットの開始時間や終了時間等の検出と管理を行う時間検出部、202は、無線信号を復調してデジタルフレームデータを生成する無線受信部、203は、そのフレームデータの中から、音声データ等のデータ部分を分離するデータ分離部、204は、音声データ等の送信データのフレーム化を行い、当該タイムスロットで送信しきれない音声データの次回送信タイミングまでの持ち越しや破棄を行う送信データ生成部、205は、送信するデジタルフレームデータを変調して無線信号に変換する無線送信部、206は、デジタル音声データのアナログ音声信号への変換やアナログ音声信号のデジタル音声データへの変換を行う音声コーデック部、207は、マイク等で構成される音声入力部、208は、スピーカー等で構成される音声出力部、209は、スイッチ等で構成され、ユーザーによる電話番号や電源のON/OFFの入力を受け付けるキー入力部、210は、子機の動作プログラムやデータ送信情報が格納される記憶部、211は、子機のシステム動作を制御する主制御部、212は電波の送受信を行う子機アンテナ、213は、音声データを一時記憶するバッファである。
まず、本実施の形態では、接続される子機の台数を増やし、かつ、データの未送信時間を減らすために、親機、子機間の通信のタイムスロットを、3コーデック処理単位分+応答信号送信時間+フレーム間ギャップに設定する。ここで、コーデック処理単位とは、音声データ処理単位時間であり、音声データ変換(アナログからデジタルデータへの変換等)の処理を実施する周期である。また、フレーム間ギャップとは、次のタイムスロットに移行するのに必要な時間である。本実施の形態では、1コーデック処理単位(以下、1コーデックという)は10msとする。
図3に、タイムスロットを3コーデック分+応答信号送信時間+フレーム間ギャップ分とした送信パターン例を示す。図3に示すとおり、3コーデック分+応答信号送信時間+フレーム間ギャップ分をタイムスロットの間隔とした場合でも、パターン4(親機が2コーデック分を送信して子機が1コーデック分を送信する場合)以外では、子機も親機も出力していない時間が発生する。このように子機も親機もデータ出力をしていない時間(以下、スロット余り時間という)が存在すると、他の端末(他の親機や他の子機)からの割り込みが発生する可能性がある。
このため、本実施の形態では、スロット余り時間に、親機がジャム信号を送信することにより他の端末からの割り込みを防ぐ。図4に実施の形態1にかかる送信データパターン例を示す。図5に本実施の形態にかかる親機からの音声信号なしの場合の送信パターン例を示す。いずれの場合もスロット余り時間に親機がジャム信号を送信する。
なお、上記パターン4の場合、すなわち、親機または子機が2コーデック分のデータを送信する場合(図6、図7参照)は、送信側の送信データ生成部が、その2コーデック分のデータを1つの無線フレームに入れて送信し、受信側のデータ分離部が、受信した無線フレームを2コーデック分のデータに分割する。
以下、本実施の形態の通信の動作を説明する。
まず、通話接続確立までの手順を説明する。親機の主制御部109は、電源がONになると、記憶部108に格納されているプログラムや各種パラメータの読み出し処理を行う。次に、そのプログラムに沿って、時間検出部101、インタフェース部107、ジャム信号生成部111、無線送信部106、送信データ生成部104、無線受信部102、データ分離部103等に対する初期値の設定および通信待機状態に移行するための各種設定を行う。
また、子機の主制御部211は、電源がONになると、記憶部210に格納されているプログラムや各種パラメータの読み出し処理を行う。次に、そのプログラムに沿って、時間検出部201、音声コーデック部206、無線受信部202、データ分離部203、無線送信部205、送信データ生成部204等に対する初期値の設定を行うとともに、記憶部210に格納されている無線パラメータ情報をもとに、親機との通信確立処理を行う。この通信確立処理において、子機の主制御部211は、親機から基準時間の情報やビーコン間隔、リッスンインターバル間隔およびタイムスロットの開始時刻やその間隔等を取得する。また、取得した基準時間の情報に基づき、子機の主制御部211は、子機の時間検出部201で管理する時刻を親機の基準時刻に同期させる。次に、主制御部211は、キー入力部209からの発呼要求を受け取ると、その要求を無線送信部205および子機アンテナ212経由で親機に送信する。
親機の主制御部211は、親機アンテナ110と無線受信部102経由で発呼要求を受信すると、相手子機(インタフェース部107を経由してインターネット網等のWANや社内のLAN経由で接続されている)との通信接続を確立する。
なお、通信接続確立後は、相手子機から音声データを受信すると、インタフェース部107は、バッファ105にデータを保存する。
つづいて、接続確立後の1タイムスロット内の通信動作を図8に基づいて説明する。
まず、ステップ(S1)として、親機の主制御部109は、インタフェース部107に対し、バッファ105に相手子機からの音声データが蓄積されているかを確認するよう指示する。指示を受けたインタフェース部107は、バッファ105の蓄積データを確認し、確認結果を主制御部109に通知する。主制御部109は、確認結果を受け取り、音声データが蓄積されている場合は、ステップ(S2)の処理に移行し、蓄積されていない場合は、ステップ(S3)の処理に移行する。
次に、ステップ(S2)では、親機の主制御部109が、インタフェース部107に対し、蓄積されている音声データ量を確認するよう指示する。指示を受けたインタフェース部107は、バッファ内を確認し、1コーデック分の音声データが蓄積されている場合は、ステップ(S4)の処理に移行し、2コーデック分の音声データが蓄積されている場合は、ステップ(S5)の処理に移行する。
一方、ステップ(S3)では、ステップ(S1)の結果を受けて、主制御部109が、送信データ生成部104および無線送信部106に対し、送信するべき音声データが無いことを子機に通知するように指示する。指示を受けた送信データ生成部104は、送信する音声データが無いことを意味するコマンドデータを生成し、フレーム化する。無線送信部106は、送信データ生成部104でフレーム化したデータを変調して無線信号に変換し、親機アンテナ110を通して子機に送信する。
次に、子機の無線受信部202は、子機アンテナ212経由で無線信号が入力されると復調処理を行い、フレームデータを生成する。データ分離部203は、そのフレームデータから音声データが無いことを意味するコマンドデータを分離し、主制御部211にその情報を通知する。通知された主制御部211は、音声データが無いという情報を記憶部210に格納するとともに、音声コーデック部206に対し、音声データの欠落が目立たないような処理(聞き手に不快感を与えないようにデータの補間等を行う処理)を行うように指示する。指示を受けた音声コーデック部206は、欠落が目立たない音声処理を行いアナログの音声信号に変換後、音声出力部208に送信する。音声出力部208は、受信したアナログ音声信号を音声として出力する。
また、ステップ(S4)では、ステップ(S2)の結果を受けて、主制御部109が、送信データ生成部104および無線送信部106に対し、蓄積されている1コーデック分の音声データを子機に送信するように指示する。指示を受けた送信データ生成部104は、バッファ105に蓄積されている1コーデック分の音声データを読み出し、フレーム化する。無線送信部106は、フレーム化したデジタルフレームデータを変調し、無線信号に変換し、親機アンテナ110を通して子機に送信する。
次に、子機の無線受信部202は、子機アンテナ212経由で無線信号が入力されると、復調処理を行い、フレームデータを生成する。データ分離部203は、そのフレームデータから1コーデック分の音声データを分離し、主制御部211にその情報を通知する。通知された主制御部211は、1コーデック分の音声データを受信したという情報を記憶部210に格納するとともに、音声コーデック部206に対し、1コーデック分の音声データのデコード処理を行うように指示する。指示を受けた音声コーデック部206は、アナログの音声信号に変換後、音声出力部208に送信する。音声出力部208は、受信したアナログ音声信号を音声として出力する。
また、ステップ(S5)では、ステップ(S2)の結果を受けて、主制御部109が、送信データ生成部104および無線送信部106に対し、蓄積されている2コーデック分の音声データを子機に送信するように指示する。指示を受けた送信データ生成部104は、バッファ105に蓄積されている2コーデック分の音声データを読み出し、フレーム化する。無線送信部106は、フレーム化したデジタルフレームデータを変調し無線信号に変換し、親機アンテナ110を通して子機に送信する。
次に、子機の無線受信部202は、子機アンテナ212を通して無線信号が入力されてくると、復調処理を行い、フレームデータを生成する。データ分離部203は、そのフレームデータから2コーデック分の音声データを分離し、主制御部211にその情報を通知する。通知された主制御部211は、2コーデック分の音声データを受信したという情報を記憶部210に格納するとともに、音声コーデック部206に対し、2コーデック分の音声データのデコード処理を行うように指示する。指示を受けた音声コーデック部206は、アナログの音声信号に変換後、音声出力部208に送信する。音声出力部208は、受信したアナログ音声信号を音声として出力する。
次に、ステップ(S6)では、子機の主制御部211が、音声コーデック部206に対し、現在子機内に蓄積されている音声データの量を確認するよう指示する。音声データは、マイク等の音声入力部207から入力された音声信号を音声コーデック部206がデジタル音声データに変換したもので、バッファ213に蓄積されている。また、その通信の2回目以降のタイムスロットである場合は、バッファ213には、直前のタイムスロットで後述のステップ(S12)により繰り越されて保存されたデータも含まれる。したがって、確認する音声データ量は、新たな音声データと繰り越された音声データの合計である。
主制御部211から指示を受けた音声コーデック部206は、バッファ213内のデータ量の確認を行い、1コーデック分の音声データ量が蓄積されている場合は、ステップ(S7)の処理に移行し、2コーデック分の場合は、ステップ(S8)の処理に移行する。
ステップ(S7)では、ステップ(S6)の結果を受けて、主制御部211が、送信データ生成部204および無線送信部205に対し、蓄積されている1コーデック分の音声データを親機に送信するように指示する。指示を受けた送信データ生成部204は、バッファ213に蓄積されている1コーデック分の音声データを読み出し、フレーム化する。無線送信部205は、フレーム化されたデジタルフレームデータを変調して無線信号に変換し、子機アンテナ212を通して親機に送信する。
次に、親機の無線受信部102は、親機アンテナ110を通して無線信号が入力されると、そのデータに対して復調処理を行い、フレームデータを生成する。データ分離部103は、そのフレームデータから1コーデック分の音声データを分離し、主制御部109にその情報を通知する。通知された主制御部109は、インタフェース部107に対し、1コーデック分の音声データを相手子機に送信するように指示する。指示を受けたインタフェース部107は、相手子機に1コーデック分の音声データを送信する。
一方、ステップ(S8)では、子機の主制御部211が、ステップ(S3),ステップ(S4),ステップ(S5)のいずれかの処理により格納された情報を記憶部210から読み出し、そのタイムスロット内で受信した音声データの量を確認する。その結果、2コーデック分を受信している場合は、ステップ(S9)の処理に移行し、それ以外の場合は、ステップ(S10)の処理に移行する。
ステップ(S9)では、音声データを破棄するか繰越すかの選択を行う。ステップ(S9)が実行されるケースは、親機に2コーデック分の音声データを送信する必要があるにもかかわらず、すでに2コーデック分の音声データを受信しているために、そのタイムスロットで送信可能なデータ量が1コーデック分のみとなるケースである。したがって、ステップ(S9)では、送信できない1コーデック分について、破棄するか、あるいは、次回の送信まで繰越すかの選択を行う。破棄と繰越しのどちらを選択するかの情報は、設定情報として記憶部210に予め格納されている。キー入力部209の操作により、設定情報を変更することも可能である。主制御部211は、記憶部210に格納されている設定情報に基づいて選択する。設定情報に基づく選択の結果、残りの1コーデック分を破棄する場合は、ステップ(S11)の処理に移行し、次回の送信まで繰越す場合は、ステップ(S12)の処理に移行する。
また、ステップ(S10)では、ステップ(S8)の結果を受けて、主制御部211が、送信データ生成部204および無線送信部205に対し、蓄積されている2コーデック分の音声データを親機に送信するように指示する。指示を受けた送信データ生成部204は、バッファ213に蓄積されている2コーデック分の音声データを読み出し、フレーム化する。なお、フレーム化を行った音声データは、フレーム化後にバッファ213から消去する。次に、無線送信部205は、フレーム化されたデジタルフレームデータを変調し、無線信号に変換し、子機アンテナ212を通して親機に送信する。
ステップ(S11)では、ステップ(S9)の結果を受けて、主制御部211が、送信データ生成部204および無線送信部205に対し、先に蓄積された1コーデック分の音声データのみを親機に送信し、残りの1コーデック分は破棄するように指示する。指示を受けた送信データ生成部204は、バッファ213に蓄積されている先の1コーデック分の音声データのみを読み出し、フレーム化するとともに、残りのデータについては、バッファ213から消去する。フレーム化を行った音声データは、フレーム化後にバッファ213から消去する。次に、無線送信部205は、フレーム化されたデジタルフレームデータを無線信号に変調し、子機アンテナ212を通して親機に送信する。
ステップ(S12)では、ステップ(S9)の結果を受けて、主制御部211が、送信データ生成部204および無線送信部205に対し、先に蓄積された1コーデック分の音声データのみを親機に送信し、残りの1コーデック分は次回の送信タイムスロットまで繰越すように指示する。指示を受けた送信データ生成部204は、バッファ213に蓄積されている先の1コーデック分の音声データのみを読み出し、フレーム化をするとともに、残りのデータについては、保存を継続する。なお、フレーム化を行った音声データは、フレーム化後にバッファ213から消去する。次に、無線送信部205は、フレーム化されたデジタルフレームデータを変調し無線信号に変換し、子機アンテナ212を通して親機に送信する。
次に、親機の無線受信部102は、ステップ(S10),ステップ(S11),ステップ(S12)のいずれかの処理によりデータが送信されると、親機アンテナ110を通して受信し、復調処理を行い、フレームデータを生成する。データ分離部103は、そのフレームデータから音声データを分離し、主制御部109にその情報を通知する。通知された主制御部109は、インタフェース部107に対し、音声データを相手子機に送信するように指示する。指示を受けたインタフェース部107は、相手子機にインターネット網等に繋がるWANや社内のLAN経由で、音声データを送信する。
次に、ステップ(S13)として、子機からの音声データを受信した親機の主制御部109は、送信データ生成部104および無線送信部106に対し、子機に対して正常にデータを受け取った合図としてアクノリッジ信号を送信するように指示する。指示を受けた送信データ生成部104は、アクノリッジデータをフレーム化し、無線送信部106は、フレーム化されたデジタルフレームデータを変調し無線信号に変換した上で、親機アンテナ110を通して子機に送信する。
次に、子機の無線受信部202は、子機アンテナ212を通して無線信号が入力されてくると、復調処理を行い、フレームデータを生成する。データ分離部203は、そのフレームデータからアクノリッジデータを分離し、主制御部211にその情報を通知する。通知された主制御部211は、親機への送信が上手くいったことが認識し、そのタイムスロットの子機としての処理を終了する。
次に、ステップ(S14)として、親機の主制御部109は、時間検出部101に信号の送受信に関する時間(開始時間,終了時間)の問い合わせを行い、親機および子機による音声データの送受信に要する時間と、親機によるアクノリッジデータの送信に要する時間と、を除くタイムスロットの余り時間を算出する。その結果、他の端末が割り込めるだけの時間が余っていると判断した場合は、ステップ(S15)の処理に移行し、余っていないと判断した場合は、そのタイムスロットの処理を終了する。
次に、ステップ(S15)として、親機の主制御部109は、ジャム信号生成部111に対し、他の端末が割り込めないように、スロットの余り時間の間中、ジャム信号を出力するように指示する。指示を受けたジャム信号生成部111は、時間検出部101からの時間情報をもとに、スロットの余り時間の間中、ジャム信号を生成し無線送信部106に出力する。無線送信部106は、親機アンテナ110経由でこの無線信号を送信する。
以上のような処理について、データの繰越しまたは破棄が必要な場合において、データを繰越す場合の送信パターン例を図9に、データを破棄する場合の送信パターン例を図10に示す。
なお、本実施の形態では、タイムスロットを3コーデック分+フレーム間ギャップ分としているが、たとえば、タイムスロットの設定値がこれ以外の場合であっても、同様にジャム信号を送出することにより他の端末からの割り込みを防ぐことができる。
以上のように、実施の形態1では、タイムスロットを3コーデック分+フレーム間ギャップ分とし、スロット余り時間にジャム信号を出力するようにした。これにより、接続できる子機を増やすことができ、かつ、他の端末からの割り込みを防ぐことができるため、遅延や揺らぎに強く、途切れの少ない通話品質の高い無線LAN電話を提供することができる。また、ジャム信号を出力する必要がある場合は、親機が出力するので子機としての省電力化が可能になる。
(実施の形態2)
図11は本発明にかかる無線LAN電話システムの実施の形態2の親機の機能構成例を示す図である。ジャム信号生成部111を削除したことを除き、実施の形態1と同一の構成である。実施の形態1と同一の機能のものについては同一の符号を付し、説明を省略する。
図12は本発明にかかる無線LAN電話システムの実施の形態2の子機の機能構成例を示す図である。ジャム信号を発生させるジャム信号生成部214を備えることを除き、実施の形態1と同一の構成である。実施の形態1と同一の機能のものについては同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、スロット余り時間に子機がジャム信号を送信することにより、他の端末からの割り込みを防ぐ。タイムスロットは、実施の形態1と同様に3コーデック分+応答信号送信時間+フレーム間ギャップ分とする。図13に実施の形態2における送信データパターン例を示す。図14に実施の形態2における親機からの送信音声データが無い場合の送信データパターン例を示す。いずれの場合もスロット余り時間に子機がジャム信号を送信している。
つづいて、本実施の形態の通信動作を図15に基づいて説明する。以下、実施の形態1と異なる動作について説明する。
通信確立までの手順、すなわち、ステップ(S1)からステップ(S13)までの処理は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
ステップ(S1)からステップ(S13)までを実施後、ステップ(S14a)として、子機の主制御部211は、時間検出部201に信号の送受信に関する時間(開始時間,終了時間)の問い合わせを行い、親機および子機による音声データの送受信に要する時間と、親機によるアクノリッジデータの送信に要する時間と、を除くタイムスロットの余り時間を算出する。その結果、他の端末が割り込めるだけの時間が余っていると判断した場合は、ステップ(S15a)の処理に移行し、余っていないと判断した場合は、そのタイムスロットの子機としての処理を終了する。
ステップ(S15a)では、子機の主制御部211が、ジャム信号生成部214に対し、他の端末が割り込めないように、スロットの余り時間の間中、ジャム信号を出力するように指示する。指示を受けたジャム信号生成部214は、時間検出部201からの時間情報をもとに、スロットの余り時間の間中、ジャム信号の無線信号を生成し無線送信部205に出力する。無線送信部205は、子機アンテナ212経由でこの無線信号を送信する。
以上のように、本実施の形態では、タイムスロットを3コーデック分+フレーム間ギャップ分とし、スロット余り時間に子機がジャム信号を出力するようにした。これにより、接続できる子機を増やすことができ、かつ、他の端末からの割り込みを防ぐことができるため、遅延や揺らぎに強く、途切れの少ない通話品質の高い無線LAN電話を提供することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、実施の形態1および実施の形態2とは異なり、ジャム信号の送信ではなく、ダミーデータを生成して付加することによりスロット余り時間を無くし、他の端末の割り込みを防ぐ。タイムスロットは、実施の形態1と同様に3コーデック分+応答信号送信時間+フレーム間ギャップ分とする。
図16に本実施の形態における送信データパターン例を示す。また、図17に本実施の形態における親機からの送信音声データが無い場合の送信データパターン例を示す。いずれの場合もスロット余り時間に相当する分のダミーデータを、親機がアクノリッジ信号に付加して送信している。
本実施の形態は、実施の形態2の図11で示した構成の親機と実施の形態1の図2で示した構成の子機とで構成される。構成については、実施の形態1または実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
つづいて、本実施の形態の通信動作を図18に基づいて説明する。以下、実施の形態1または実施の形態2と異なる動作について説明する。ステップ(S1)からステップ(S12)までは、実施の形態1と同様のため説明を省略する。
ステップ(S1)からステップ(S12)を実施後、ステップ(S13b)として、親機の主制御部109は、時間検出部101に信号の送受信に関する時間(開始時間,終了時間)の問い合わせを行い、親機および子機による音声データの送受信に要する時間を取得し、その時点でのタイムスロットの余り時間を算出し、更に、その余り時間から親機によるアクノリッジデータの送信に要する時間を除き予想される余り時間を算出する。次に、他の端末が割り込めるだけの時間が余ると判断した場合は、ステップ(S14b)の処理に移行し、余らないと判断した場合は、親機としてのタイムスロットの処理を終了する。
ステップ(S14b)では、親機の主制御部109が、送信データ生成部104と無線送信部106に対して、スロット余り時間に他の端末が割り込めないように、ダミーデータを送信するように指示する。指示を受けた送信データ生成部104は、時間検出部101からの情報をもとにスロット余り時間を確認し、ダミーデータ量を算出する。次に、子機に送信するアクノリッジデータにダミーデータを追加し、フレーム化を行う。無線送信部106は、フレーム化したデジタルフレームデータを変調し無線信号に変換して、親機アンテナ110より子機に送信する。
次に、子機の無線受信部202は、子機アンテナ212を通して無線信号が入力されてくると、復調処理を行い、フレームデータを生成する。データ分離部203は、そのフレームデータからアクノリッジデータとダミーデータを分離し、主制御部211にその情報を通知する。
以上のように、本実施の形態では、タイムスロットを3コーデック分+フレーム間ギャップ分とし、スロット余り時間分のダミー信号を生成し、親機から送信するアクノリッジデータにダミーデータを付加して出力するようにした。これにより、接続できる子機を増やすことができ、かつ、他の端末からの割り込みを防ぐことができるため、遅延や揺らぎに強く、途切れの少ない通話品質の高い無線LAN電話を提供することができる。また、ダミー信号を出力する必要がある場合は、親機が出力するので子機としての省電力化が可能になる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、子機がダミーデータを生成して送信することによりスロット余り時間を無くし、他の端末の割り込みを防ぐ。タイムスロットは、実施の形態1と同様に3コーデック分+応答信号送信時間+フレーム間ギャップ分とする。
図19に本実施の形態における送信データパターン例を示す。図20に本実施の形態における親機からの送信音声データが無い場合の送信データパターン例を示す。いずれの場合もスロット余り時間を無くすように子機がダミーデータを送信している。
本実施の形態は、実施の形態2の図11で示した構成の親機と実施の形態1の図2で示した構成の子機とで構成される。構成については、実施の形態1または実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
つづいて、本実施の形態の通信動作を図21に基づいて説明する。以下、実施の形態1〜3のいずれかと異なる動作について説明する。
ステップ(S1)からステップ(S6)までは、実施の形態1と同様のため説明を省略する。
ステップ(S1)からステップ(S6)までを実施後、ステップ(S7c)として、子機の主制御部211は、時間検出部201に信号の送受信に関する時間(開始時間,終了時間)の問い合わせを行い、親機および子機による音声データの送受信に要する時間を取得し、その時点でのタイムスロットの余り時間を算出し、更に、その余り時間から親機に送信する1コーデック分の音声データと親機によるアクノリッジデータの送信に要する時間と、を除き予想される余り時間を算出する。そして、他の端末が割り込めるだけの時間が余ると判断した場合は、ステップ(S8c)の処理に移行し、余らないと判断した場合は、ステップ(S9c)の処理に移行する。
ステップ(S8c)では、子機の主制御部211が、送信データ生成部204と無線送信部205に対して、スロット余り時間に他の端末が割り込めないように、ダミーデータを送信するように指示する。指示を受けた送信データ生成部204は、時間検出部201からの情報をもとにスロット余り時間を確認する。そして、その余り時間から、1コーデック分の音声データ送信時間とアクノリッジ信号送信時間を引き、スロット余り時間を算出する。さらに、その算出したスロット余り時間に相当するダミーデータ量を生成し、親機に送信する1コーデック分の音声データに、このダミーデータを追加したのちフレーム化を行う。次に、無線送信部205は、フレーム化したデジタルフレームデータを変調し無線信号に変換し、子機アンテナ212より親機に送信する。
なお、ステップ(S9c)は実施の形態1のステップ(S7)と、ステップ(S10c)は実施の形態1のステップ(S8)と、ステップ(S11c)は実施の形態1のステップ(S9)と、ステップ(S12c)は実施の形態1のステップ(S11)と、ステップ(S13c)は実施の形態1のステップ(S12)と、それぞれ同様の処理であるため説明を省略する。
ステップ(S14c)では、子機の主制御部211が、時間検出部201に問い合わせを行い、タイムスロットの現時点での余り時間を確認する。そして、親機に送信する2コーデック分の音声データ送信時間とアクノリッジ信号送信時間を引いた上で、他端末が割り込めるだけの時間が余ると判断した場合は、ステップ(S15c)の処理に移行し、余らないと判断した場合は、ステップ(S16c)の処理に移行する。
ステップ(S15c)では、子機の主制御部211が、送信データ生成部204に対して、スロット余り時間に他の端末が割り込めないように、ダミーデータを送信するように指示する。指示を受けた送信データ生成部204は、時間検出部201からの情報をもとにスロット余り時間をし、そして、その余り時間から、2コーデック分の音声データ送信時間とアクノリッジ信号送信時間を引き、スロット余り時間を算出する。さらに、その算出したスロット余り時間に相当するダミーデータ量を生成し、親機に送信する2コーデック分の音声データに、このダミーデータを追加したのちフレーム化を行う。次に、無線送信部205は、フレーム化したデジタルフレームデータを変調し無線信号に変換し、子機アンテナ212より親機に送信する。
また、ステップ(S16c)では、子機の主制御部211が、送信データ生成部204および無線送信部205に対し、バッファ213に蓄積されている2コーデック分の音声データを親機に送信するように指示する。指示を受けた送信データ生成部204は、バッファ213に蓄積されている2コーデック分の音声データを読み出し、フレーム化する。無線送信部205は、フレーム化したデジタルフレームデータを変調し無線信号に変換し、子機アンテナ212より親機に送信する。
親機の無線受信部102は、ステップ(S8c),ステップ(S9c),ステップ(S12c),ステップ(S13c),ステップ(S15c),ステップ(S16c)のいずれかによってデータが送信されると、親機アンテナ110を通して受信し、復調処理を行い、フレームデータを生成する。データ分離部103は、そのフレームデータから1コーデック分または2コーデックの音声データおよびダミーデータを分離し、主制御部109にその情報を通知する。通知された主制御部109は、インタフェース部107に対し、1コーデックまたは2コーデック分の音声データを相手子機に送信するように指示する(S17c)。指示を受けたインタフェース部107は、相手子機に音声データをインターネット網等に繋がるWANや社内のLAN経由で送信する。
以上のように、本実施の形態では、タイムスロットを3コーデック分+フレーム間ギャップ分とし、スロット余り時間を予想し余り時間分のダミーデータを子機の音声データに付加するようにした。これにより、接続できる子機を増やすことができ、かつ、他の端末からの割り込みを防ぐことができるため、遅延や揺らぎに強く、途切れの少ない通話品質の高い無線LAN電話を提供することができる。
(実施の形態5)
実施の形態5では、親機からの音声送信時に、音声データにダミーデータを付加することによりスロット余り時間を無くし、他の端末の割り込みを防ぐ。タイムスロットは、実施の形態1と同様に3コーデック分+応答信号送信時間+フレーム間ギャップ分とする。
図22に本実施の形態における送信データパターン例を示す。図23に本実施の形態における親機からの送信音声データが無い場合の送信データパターン例を示す。いずれの場合もスロット余り時間を無くすように、親機が、タイムスロット内の初回データ送信時に、ダミーデータを含めて常に2コーデック分のデータを送信している。
本実施の形態は、実施の形態2の図11で示した構成の親機と実施の形態1の図2で示した構成の子機とで構成される。構成については、実施の形態1または実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
つづいて、本実施の形態の通信動作を図24に基づいて説明する。以下、実施の形態1〜4のいずれかと異なる動作について説明する。ステップ(S1)とステップ(S2)、およびステップ(S5)〜(S7)は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
ステップ(S3d)では、ステップ(S1)の結果を受け、親機の主制御部109が、送信データ生成部104および無線送信部106に対し、送信するべき音声データが無いことを子機に通知するよう指示する。また、同時に、タイムスロット余り時間に他の端末が割り込めないように、親機への送信データにダミーデータを追加するよう指示する。指示を受けた送信データ生成部104は、送信する音声データが無いことを意味するコマンドデータにダミーデータを付加した後に、フレーム化する。このとき、送信データ生成部104は、送信データとダミーデータを足したフレーム長が、常に2コーデック分のフレーム長になるようにダミーデータを生成する。次に、無線送信部106は、送信データ生成部104でフレーム化したデータを変調して無線信号に変換した上で、親機アンテナ110を通して子機に送信する。
次に、子機の無線受信部202は、子機アンテナ212を通して無線信号が入力されてくると、復調処理を行い、フレームデータを生成する。データ分離部203は、そのフレームデータから音声データが無いことを知らせる音声なしデータとダミーデータを分離し、主制御部211にその情報を通知する。通知された主制御部211は、音声なしデータを受けとったという情報をバッファ213に格納するとともに、音声コーデック部206に対し、音声データの欠落が目立たないような処理を行うように指示する。指示を受けた音声コーデック部206は、欠落が目立たない音声処理を行いアナログの音声信号に変換後、音声出力部208に送信する。音声出力部208は、受信したアナログ音声信号を音声として出力する。
ステップ(S4d)では、親機の主制御部109は、送信データ生成部104と無線送信部106に対して、1コーデック分の音声データを送信するように指示するとともに、スロット余り時間に他の端末が割り込めないように、1コーデック分の音声データにダミーデータを追加するよう指示する。指示を受けた送信データ生成部104は、追加する送信音声データとダミーデータを足したフレーム長が常に2コーデック分となるようにダミーデータを生成する。その後、音声データにダミーデータを追加したのちフレーム化を行う。無線送信部106は、送信データ生成部104でフレーム化したデータを変調して無線信号に変換した上で、親機アンテナ110を通して子機に送信する。
次に、子機の無線受信部202は、子機アンテナ212を通して無線信号が入力されてくると、復調処理を行い、フレームデータを生成する。次に、データ分離部203は、そのフレームデータから音声データとダミーデータを分離し、主制御部211にその情報を通知する。通知された主制御部211は、1コーデック分の音声データとダミーデータを受信したという情報をバッファ213に格納するとともに、音声コーデック部206に対し、1コーデック分の音声データのデコード処理を行うように指示する。指示を受けた音声コーデック部は、アナログの音声信号に変換後、音声出力部208に送信する。音声出力部208は、受信したアナログ音声信号を音声として出力する。
以下、ステップ(S8d)からステップ(S11d)までの処理は、実施の形態1のステップ(S9)からステップ(S13)までの処理と同様であるため説明を省略する。
以上のように、本実施の形態では、タイムスロットを3コーデック分+フレーム間ギャップ分とし、スロット余り時間を予想し余り時間分のダミーデータを親機の音声データに付加するようにした。これにより、接続できる子機を増やすことができ、かつ、他の端末からの割り込みを防ぐことができるため、遅延や揺らぎに強く、途切れの少ない通話品質の高い無線LAN電話を提供することができる。また、ダミー信号を出力する必要がある場合は、親機が出力するので子機としての省電力化が可能になる。
以上のように、本発明にかかる無線LAN電話通信方法、無線LAN電話端末装置および無線LAN電話通信用プログラムは、無線LAN電話通信に有用であり、特に、親機1台あたりの子機の収容台数を増やし、且つ途切れの少ない高い通話品質を要求される無線通信システムに適している。
実施の形態1にかかる無線LAN電話システムの親機の機能構成を示す図 本発明に係る実施の形態1、3、4、5における無線LAN電話システムの子機の機能構成を示す図 タイムスロットを3コーデック分にした場合の送信タイミングパターン例を示す図 実施の形態1にかかる送信パターン例を示す図 実施の形態1にかかる親機からの音声信号なしの場合の送信パターン例を示す図 親機が2コーデック分のデータを送信する場合を示す図 子機が2コーデック分のデータを送信する場合を示す図 実施の形態1にかかる無線LAN電話システムのフローチャート 実施の形態1にかかるデータを繰り越す場合の送信パターン例を示す図 実施の形態1にかかるデータを破棄する場合の送信パターン例を示す図 実施の形態2、3、4、5にかかる無線LAN電話システムの親機の機能構成を示す図 実施の形態2にかかる無線LAN電話システムの子機の機能構成を示す図 実施の形態2にかかる送信パターン例を示す図 実施の形態2にかかる親機からの音声信号なしの場合の送信パターン例を示す図 実施の形態2にかかる無線LAN電話システムのフローチャート 実施の形態3にかかる送信パターン例を示す図 実施の形態3にかかる親機からの音声信号なしの場合の送信パターン例を示す図 実施の形態3にかかる無線LAN電話システムのフローチャート 実施の形態4にかかる送信パターン例を示す図 実施の形態4にかかる親機からの音声信号なしの場合の送信パターン例を示す図 実施の形態4にかかる無線LAN電話システムのフローチャート 実施の形態5にかかる送信パターン例を示す図 実施の形態5にかかる親機からの音声信号なしの場合の送信パターン例を示す図 実施の形態5にかかる無線LAN電話システムのフローチャート 従来の無線LAN電話における無線フレームの送受信タイミング例を示す図
符号の説明
101,201 時間検出部
102,202 無線受信部
103,203 データ分離部
104,204 送信データ生成部
105,213 バッファ
106,205 無線送信部
107 インタフェース部
108,210 記憶部
109,211 主制御部
110 親機アンテナ
111,214 ジャム信号生成部
206 音声コーデック部
207 音声入力部
208 音声出力部
209 キー入力部
212 子機アンテナ

Claims (29)

  1. 親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、
    親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、
    前記親機からデータを受信した子機が、送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、前記親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、
    前記子機からデータを受信した親機が、データ送受信に関する応答信号を送信する応答信号送信ステップと、
    その後、前記親機が、前記第1および第2の音声データ送信ステップの処理に要する時間と前記応答信号送信ステップの処理に要する時間とを除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間にジャム信号を送信するジャム信号送信ステップと、
    を含むことを特徴とする無線LAN電話通信方法。
  2. 親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、
    親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、
    前記親機からデータを受信した子機が、送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、前記親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、
    前記子機からデータを受信した親機が、データ送受信に関する応答信号を送信する応答信号送信ステップと、
    前記親機から応答信号を受信した子機が、前記第1および第2の音声データ送信ステップの処理に要する時間と前記応答信号送信ステップの処理に要する時間とを除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間にジャム信号を送信するジャム信号送信ステップと、
    を含むことを特徴とする無線LAN電話通信方法。
  3. 親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、
    親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、
    前記親機からデータを受信した子機が、送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、前記親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、
    前記子機からデータを受信した親機が、前記第1および第2の音声データ送信ステップの処理に要する時間とデータ送受信に関する応答信号の送信に要する時間とを除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間に、前記応答信号および既知のダミーデータを送信するダミーデータ送信ステップと、
    を含むことを特徴とする無線LAN電話通信方法。
  4. 親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、
    親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、
    前記親機からデータを受信した子機が、前記第1の音声データ送信ステップの処理に要する時間と自機における送信対象のデータの送信に要する時間と前記親機による応答信号の送信に要する時間とを除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間分に相当する既知のダミーデータおよび前記送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、前記残り時間が存在しない場合に、前記送信対象のデータのみを親機に対して送信し、また、送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、
    前記子機からデータを受信した親機が、データ送受信に関する応答信号を送信する応答信号送信ステップと、
    を含むことを特徴とする無線LAN電話通信方法。
  5. 前記第2の音声データ送信ステップでは、前記送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、前記送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを破棄することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線LAN電話通信方法。
  6. 前記第2の音声データ送信ステップでは、前記送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、前記送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを次回の送信タイミングに繰越すことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線LAN電話通信方法。
  7. 親機と子機との通信において、双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線LAN電話通信方法であって、
    親機が、常に2コーデック分のデータを子機に対して送信する第1の音声データ送信ステップと、
    前記親機からデータを受信した子機が、送信対象のデータが1コーデック分の場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する第2の音声データ送信ステップと、
    前記子機からデータを受信した親機が、データ送受信に関する応答信号を送信する応答信号送信ステップと、
    を含み、
    前記親機により送信される2コーデック分のデータと前記子機により送信される1コーデック分のデータと前記応答信号とを、前記タイムスロット単位に送受信することを特徴とする無線LAN電話通信方法。
  8. 前記第1の音声データ送信ステップでは、音声が無いことを表すデータまたは1コーデック分のデータを送信する場合、2コーデック分のデータ長となるように、前記データにダミーデータを付加して送信することを特徴とする請求項7に記載の無線LAN電話通信方法。
  9. 前記第2の音声データ送信ステップでは、前記送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、前記送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを破棄することを特徴とする請求項7または8に記載の無線LAN電話通信方法。
  10. 前記第2の音声データ送信ステップでは、前記送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、前記送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを次回の送信タイミングに繰越すことを特徴とする請求項7または8に記載の無線LAN電話通信方法。
  11. 前記親機または前記子機が2コーデック分のデータを送信する場合は、送信側が、その2コーデック分のデータを1つの無線フレームに入れて送信し、受信側が、受信した無線フレームを2コーデック分のデータに分割して信号処理を実施することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の無線LAN電話通信方法。
  12. 前記親機が、常に2コーデック分のデータを1つの無線フレームに入れて送信し、前記子機が、受信した無線フレームを2コーデック分のデータに分割して信号処理を実施することを特徴とする請求項7〜10のいずれか一つに記載の無線LAN電話通信方法。
  13. 前記タイムスロットを、前記親機がデータを送信してから前記子機がそのデータを受信するまでの時間と、前記子機がデータを送信してから前記親機がそのデータを受信するまでの時間と、前記応答信号の送信に要する時間と、前記ジャム信号の送信に要する時間と、各フレーム間ギャップの時間で、構成することを特徴とする請求項1または2に記載の無線LAN電話通信方法。
  14. 前記タイムスロットを、前記親機がデータを送信してから前記子機がそのデータを受信するまでの時間と、前記子機がデータを送信してから前記親機がそのデータを受信するまでの時間と、前記応答信号の送信に要する時間と、前記ダミーデータの送信に要する時間と、各フレーム間ギャップの時間で、構成することを特徴とする請求項3または4に記載の無線LAN電話通信方法。
  15. 前記タイムスロットを、前記親機がデータを送信してから前記子機がそのデータを受信するまでの時間と、前記子機がデータを送信してから前記親機がそのデータを受信するまでの時間と、前記応答信号の送信に要する時間と、各フレーム間ギャップの時間で、構成することを特徴とする請求項7に記載の無線LAN電話通信方法。
  16. 親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線通信システムにおいて、親機として動作する無線LAN電話端末装置であって、
    自機と前記子機との間の送受信に関する時間を管理する時間管理手段と、
    音声データを一時記憶するバッファ手段と、
    前記バッファ手段からデータを読み出し、その結果に基づいて、前記子機に対して、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを送信し、その後、前記子機からデータを受信した場合に、データ送受信に関する応答信号を送信する送信制御手段と、
    を備え、
    前記送信制御手段は、さらに、前記時間管理手段に対して、自機および前記子機によるデータ送信処理に要する時間と、前記応答信号の送信処理に要する時間と、を問い合わせ、これらの時間を除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間にジャム信号を送信することを特徴とする無線LAN電話端末装置。
  17. 親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線通信システムにおいて、親機として動作する無線LAN電話端末装置であって、
    音声データを一時記憶するバッファ手段と、
    前記バッファ手段からデータを読み出し、その結果に基づいて、前記子機に対して、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを送信し、その後、前記子機からデータを受信した場合に、データ送受信に関する応答信号を送信する送信制御手段と、
    を備えることを特徴とする無線LAN電話端末装置。
  18. 親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線通信システムにおいて、親機として動作する無線LAN電話端末装置であって、
    自機と前記子機との間の送受信に関する時間を管理する時間管理手段と、
    音声データを一時記憶するバッファ手段と、
    前記バッファ手段からデータを読み出し、その結果に基づいて、前記子機に対して、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを送信する送信制御手段と、
    を備え、
    前記送信制御手段は、前記データの送信後に前記子機からデータを受信した場合、さらに、前記時間管理手段に対して、自機および前記子機によるデータ送信処理に要する時間を問い合わせ、これらの時間およびデータ送受信に関する応答信号の送信処理に要する時間を除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間に、前記応答信号および既知のダミーデータを送信することを特徴とする無線LAN電話端末装置。
  19. 親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とする無線通信システムにおいて、親機として動作する無線LAN電話端末装置であって、
    音声データを一時記憶するバッファ手段と、
    前記バッファ手段から読み出した2コーデック分のデータを子機に対して送信し、一方、前記バッファ手段から読み出した1コーデック分のデータおよび音声が無いことを表すデータを送信する場合は、常に2コーデック分のデータ長となるように当該データにダミーデータを付加して子機に対して送信する送信制御手段と、
    を備えることを特徴とする無線LAN電話端末装置。
  20. 親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とし、前記親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを、さらにはデータ送受信に関する応答信号を、子機に対して送信する無線通信システムにおいて、子機として動作する無線LAN電話端末装置であって、
    所定のコーデック処理により変換後の音声データを蓄積する音声データ蓄積手段と、
    前記音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、前記送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、前記親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、前記送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する送信制御手段と、
    を備えることを特徴とする無線LAN電話端末装置。
  21. 親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とし、前記親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを、さらにはデータ送受信に関する応答信号を、子機に対して送信する無線通信システムにおいて、子機として動作する無線LAN電話端末装置であって、
    自機と前記親機との間の信号の送受信に関する時間を管理する時間管理手段と、
    所定のコーデック処理により変換後の音声データを蓄積する音声データ蓄積手段と、
    前記音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータが1コーデック分の場合、または、前記送信対象のデータが2コーデック分であり、かつ、前記親機から受信したデータが1コーデック分または音声が無いことを表すデータの場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、前記送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する送信制御手段と、
    を備え、
    前記送信制御手段は、さらに、前記時間管理手段に対して、自機および前記親機によるデータ送信処理に要する時間と、前記親機による応答信号の送信処理に要する時間と、を問い合わせ、これらの時間を除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間にジャム信号を送信することを特徴とする無線LAN電話端末装置。
  22. 親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とし、前記親機が、音声が無いことを表すデータ、1コーデック分のデータまたは2コーデック分のデータを、さらにはデータ送受信に関する応答信号を、子機に対して送信する無線通信システムにおいて、子機として動作する無線LAN電話端末装置であって、
    自機と前記親機との間の信号の送受信に関する時間を管理する時間管理手段と、
    所定のコーデック処理により変換後の音声データを蓄積する音声データ蓄積手段と、
    前記時間管理手段に対して、前記親機によるデータ送信処理に要する時間を問い合わせ、この時間と、前記音声データ蓄積手段に蓄積された送信対象のデータの送信に要する時間と、前記親機による応答信号の送信に要する予測時間と、を除くタイムスロットの残り時間を算出し、その結果、残り時間が存在する場合に、当該残り時間分に相当する既知のダミーデータおよび前記音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、前記残り時間が存在しない場合には、前記音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータのみを親機に対して送信し、また、前記音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合には、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する送信制御手段と、
    を備えることを特徴とする無線LAN電話端末装置。
  23. 前記送信制御手段は、前記送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、前記送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを破棄することを特徴とする請求項20、21または22に記載の無線LAN電話端末装置。
  24. 前記送信制御手段は、前記送信対象のデータが2コーデック分以上であり、かつ、前記親機から受信したデータが2コーデック分の場合に、前記送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを次回の送信タイミングに繰越すことを特徴とする請求項20、21または22に記載の無線LAN電話端末装置。
  25. 親機と子機との通信における双方の送受信処理に要するメディア占有時間(以下、タイムスロットと呼ぶ)を3コーデック分のデータを送受信可能な時間とし、前記親機が2コーデック分のデータおよびデータ送受信に関する応答信号を子機に対して送信する無線通信システムにおいて、子機として動作する無線LAN電話端末装置であって、
    所定のコーデック処理により変換後の音声データを蓄積する音声データ蓄積手段と、
    前記音声データ蓄積手段から読み出した送信対象のデータが1コーデック分の場合に、当該送信対象のデータを親機に対して送信し、一方、前記送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、当該送信対象のデータのうちの1コーデック分のデータを親機に対して送信する送信制御手段と、
    を備えることを特徴とする無線LAN電話端末装置。
  26. 前記送信制御手段は、前記送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、前記送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを破棄することを特徴とする請求項25に記載の無線LAN電話端末装置。
  27. 前記送信制御手段は、前記送信対象のデータが2コーデック分以上の場合に、前記送信済みの1コーデック分のデータ以外の残りのデータを次回の送信タイミングに繰越すことを特徴とする請求項25に記載の無線LAN電話端末装置。
  28. 請求項16〜19のいずれか一つに記載の無線LAN電話端末装置(親機)の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする無線LAN電話通信用プログラム。
  29. 請求項20〜27のいずれか一つに記載の無線LAN電話端末装置(子機)の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする無線LAN電話通信用プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016111546A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 Kddi株式会社 携帯通信端末、制御システム、制御方法及び制御プログラム
JP2018117377A (ja) * 2018-03-13 2018-07-26 Kddi株式会社 携帯通信端末、制御システム、制御方法及び制御プログラム
CN111867154A (zh) * 2019-04-24 2020-10-30 Oppo广东移动通信有限公司 移动终端及其通信方法、计算机可读存储介质
CN112956173A (zh) * 2018-12-29 2021-06-11 Oppo广东移动通信有限公司 移动终端

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