JP2008042342A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線端末間の通信経路を簡素化してトポロジ制御を容易にすること。
【解決手段】無線端末110〜無線端末130は、同一グループ内の無線端末との間の直接通信を行い、同一グループ外の無線端末との間の直接通信を行う。管理中継端末140は、同一グループ内外の無線端末との間の直接通信を行う。また、管理中継端末140は、同一グループ内の無線端末の登録とその解除とを行って、同一グループ内の無線端末の情報を管理する。管理中継端末140は、同一グループ内の無線端末宛ての通信データを受信したとき、その通信データを、該当する無線端末に対して送信する。一方、管理中継端末140は、同一グループ外の無線端末宛ての通信データを受信したとき、その通信データを、他のグループの管理中継端末に対して送信するとともに、同一グループ内の無線端末に対して、その通信データの送信を禁止する旨の信号を送信する。
【選択図】図1
【解決手段】無線端末110〜無線端末130は、同一グループ内の無線端末との間の直接通信を行い、同一グループ外の無線端末との間の直接通信を行う。管理中継端末140は、同一グループ内外の無線端末との間の直接通信を行う。また、管理中継端末140は、同一グループ内の無線端末の登録とその解除とを行って、同一グループ内の無線端末の情報を管理する。管理中継端末140は、同一グループ内の無線端末宛ての通信データを受信したとき、その通信データを、該当する無線端末に対して送信する。一方、管理中継端末140は、同一グループ外の無線端末宛ての通信データを受信したとき、その通信データを、他のグループの管理中継端末に対して送信するとともに、同一グループ内の無線端末に対して、その通信データの送信を禁止する旨の信号を送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、マルチホップによるアドホックネットワーク通信を行う無線通信システムに関する。
従来の無線アドホックネットワークシステムでは、複数の無線端末がアクセスポイントの介在なしに相互に接続されている。また、各無線端末が無線中継機能を有しており、直接通信を行うことができない無線端末同士の通信を行う際には、別の無線端末により中継を行うマルチホップにより通信を実現している。
このような無線アドホックネットワークシステムでは、ネットワークの安定性などの観点から、ルート検索処理とその後の経路選択処理とが行われている(例えば、特許文献1参照)。ルート検索処理および経路選択処理の制御はフラットな状態で、つまり各無線端末を一律に等価なノードとみなして行われる。
特開2003−188887号公報
しかしながら、従来の無線アドホックネットワークシステムにあっては、無線端末の数が多い場合やホップ数が多い場合には、通信経路が多岐にわたって複雑になり、通信リソースおよび消費電力が増大するという問題がある。これは、送信元の無線端末が通信可能なすべての無線端末に向けてデータを送信し、このデータを受信した無線端末は、自身が送信先に含まれていなければ、送信先の無線端末に到達するまでこのデータを転送するからである。
また、従来の無線アドホックネットワークシステムにあっては、ルート検索処理および経路選択処理の制御は、各無線端末を一律に等価なノードとみなして行われるので、各無線端末が持つ個別の移動度や優先順位付けなどの要求に対して選択的に制御をすることができないという問題がある。
さらに、従来の無線アドホックネットワークシステムにあっては、すべての無線端末が互いに接続できることが前提となっているので、1つの無線端末がウイルス感染などの障害を受けると、ノードの移動度に比例して飛躍的にその影響範囲が広がるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、無線端末間の通信経路を簡素化してトポロジ制御を容易にすることができる無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明の無線通信システムは、端末間の直接通信を組み合わせることによってマルチホップ通信を行う複数の無線端末を備える無線通信システムであって、前記複数の無線端末は、複数のグループに区分されており、同一グループ内の無線端末のうち第1の無線端末は、同一グループ内の前記第1の無線端末以外の無線端末との間の直接通信と、同一グループ外の無線端末との間の直接通信との双方を行う通信部を有し、同一グループ内の無線端末のうち第2の無線端末は、同一グループ内の前記第2の無線端末以外の無線端末との間の直接通信を行い、同一グループ外の無線端末との間の直接通信を行わない通信部を有する構成を採る。
本発明によれば、無線端末間の通信経路を簡素化してトポロジ制御を容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システム10の構成の一例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システム10の構成の一例を示す図である。
図1において、無線通信システム10は、複数の無線端末により構成される3つのグループ100,200,300を備える。これらのグループの区分は、例えば、各無線端末が有する個別の移動度や優先順位または各無線端末が存在する通信エリアなどの種々のパラメータにより決定されうる。
グループ100は、無線端末110,120,130および管理中継端末140を含む。また、グループ200は、無線端末210,220,230および管理中継端末240を含み、グループ300は、無線端末310,320,330および管理中継端末340を含む。
管理中継端末140は、グループ100に含まれる複数の無線端末、ここでは4つの無線端末の中で設定される。また、管理中継端末240は、グループ200に含まれる無線端末の中で設定され、管理中継端末340は、グループ300に含まれる無線端末の中で設定される。管理中継端末として設定される無線端末は、適宜変更されうる。例えば、グループ100において、無線端末110を新たに管理中継端末として設定し、管理中継端末140の設定を解除することができる。管理中継端末140〜管理中継端末340の構成および機能については、後で詳細に説明する。
無線端末110〜無線端末130および管理中継端末140は、同一グループ内、ここではグループ100内の無線端末との間の通信(以下「グループ内通信」という)を行う。グループ100のグループ内通信は、無線端末間の直接通信またはグループ内の他の無線端末を中継したマルチホップ通信により行われる。
図1の例では、無線端末110および管理中継端末140は、それぞれ無線端末120または無線端末130との間で直接通信を行うことができ、逆に、無線端末120および無線端末130は、それぞれ無線端末110または管理中継端末140との間で直接通信を行うことができる。また、例えば無線端末110と管理中継端末140との間で通信する場合、無線端末120または無線端末130は、無線端末110から送信された通信データを中継して管理中継端末140に転送する。すなわち、同一グループ内の無線端末間の直接通信を組み合わせることによりグループ内通信が実現される。
第2の無線端末としての無線端末110〜無線端末130は、同一グループ内の自身を除く無線端末との間の直接通信を行い、同一グループ外の無線端末との間の直接通信を行わない通信部を有する。すなわち、無線端末110〜無線端末130は、グループ100のグループ内通信のみを行うことができるように設定されている。無線端末110〜無線端末130のこのような機能は、例えば次のようにして実現されうる。
無線端末110〜無線端末130は、それぞれ同一グループ内の無線端末の情報が記述されたリストを保持しており、このリストを参照することにより、同一グループ内の無線端末を知ることができる。無線端末110〜無線端末130の通信部は、このリストに記述された無線端末、つまり同一グループ内の無線端末との間で直接通信を行うことができ、逆に、このリストに記述されていない無線端末、つまり同一グループ外の無線端末との間で通信を行うことができないように設定されている。各無線端末が保持するリストには、例えばリストに記述された無線端末の識別情報、これらの無線端末への経路情報およびそのホップ数などが記述されている。なお、各無線端末が保持するリストは、管理中継端末140により適宜更新されうる。管理中継端末140によるリストの更新については後述する。
第1の無線端末としての管理中継端末140は、同一グループ内の自身を除く無線端末との間の直接通信と、同一グループ外の無線端末との間の直接通信との双方を行う通信部を有する。すなわち、管理中継端末140は、グループ100のグループ内通信に加えて、同一グループ外の無線端末との間における通信(以下「グループ外通信」という)をも行うことができるように設定されている。このグループ外通信により、異なるグループ間における通信データの伝送が可能になる。ここで、管理中継端末140のグループ外通信の相手となりうるのは、他のグループで設定された管理中継端末、例えば管理中継端末240,340である。
また、管理中継端末140は、同一グループ内の無線端末の情報を管理して、同一グループ内の自身を含んだ無線端末によるグループ内通信およびグループ外通信を制御する。以下、管理中継端末140の機能について詳細に説明する。
管理中継端末140は、同一グループ内の無線端末の登録とその解除とを行って、同一グループ内の無線端末の情報を管理する管理部を有する。この管理部は、その内部に、同一グループ内の無線端末の情報とその端末を識別するための情報とを対応付けて格納するデータベース(図示せず)を保持する。ここで、端末を識別するための情報には、例えばMAC(Media Access Control)アドレスやSSID(Service Set IDentifier)、暗号鍵などの情報が含まれる。
また、管理中継端末140の管理部は、上記データベースに格納される情報を適宜更新することができる。すなわち、管理中継端末140の管理部は、上記データベースに対して、同一グループに新たに含まれる無線端末に関する情報を登録し、または同一グループに既に含まれている無線端末に関する情報の登録を解除する。この情報の更新は、例えば、該当する無線端末からの要求により、または各無線端末についての位置情報を検出することにより行われうる。
管理部のこのような機能により、管理中継端末140は、同一グループ内の無線端末の情報とその無線端末の識別情報とをリアルタイムで把握することができる。
なお、管理中継端末140は、上記データベースに格納された同一グループの無線端末の情報とその無線端末の識別情報とを適宜無線端末110〜無線端末130に送信することにより、無線端末110〜無線端末130が保持する上記リストを更新させる。
管理中継端末140は、上記管理部のデータベースに登録されている無線端末、つまり同一グループ内の無線端末宛ての通信データを受信したとき、その通信データを、該当する無線端末に対してグループ内通信により送信する。一方、管理中継端末140は、上記管理部のデータベースに登録されていない無線端末、つまり同一グループ外の無線端末宛ての通信データを受信したとき、その通信データを、該当する無線端末が含まれる他のグループの管理中継端末に向けてグループ外通信により送信するとともに、同一グループ内の無線端末に対して、その通信データのグループ内通信による送信を禁止する旨の指示信号を送信する。これにより、グループ外通信されるべき通信データがグループ内通信されることによる通信データの転送範囲の広がりすぎを抑制することができる。
グループ200に含まれる無線端末210〜無線端末230および管理中継端末240、ならびにグループ300に含まれる無線端末310〜無線端末330および管理中継端末340は、上述したグループ100に含まれる無線端末110〜無線端末130および管理中継端末140と同一の構成と機能とを有する。すなわち、無線端末210〜無線端末230および管理中継端末240は、グループ200のグループ内通信を行い、無線端末310〜無線端末330および管理中継端末340は、グループ300のグループ内通信を行う。管理中継端末240および管理中継端末340は、それぞれ同一グループ内の無線端末によるグループ内通信およびグループ外通信を制御する。
また、管理中継端末140〜管理中継端末340は、グループ相互間における直接通信であるグループ外通信を行うことができる通信部を有する。より具体的には、管理中継端末140は、管理中継端末240との間でのみグループ外通信を行う通信部を有し、管理中継端末240は、管理中継端末140,340との間でグループ外通信を行う通信部を有し、管理中継端末340は、管理中継端末240との間でのみグループ外通信を行う通信部を有する。
以下、上述のように構成された無線通信システム10の動作について、図2(A)〜図2(C)を用いて説明する。
図2(A)は、無線端末間の直接通信によるグループ内通信の一例を示す図であり、図2(B)は、マルチホップ通信によるグループ内通信の一例を示す図であり、図2(C)は、マルチホップ通信によるグループ外通信の一例を示す図である。
まず、無線端末間の直接通信によるグループ内通信について、図2(A)を用いて説明する。ここでは、無線端末110から無線端末120に通信データを送信する場合について説明する。
無線端末110は、無線端末120と通信を行うために、送信元アドレスを無線端末110、宛先アドレスを無線端末120とした通信データを、グループ内通信により送信する。この通信データは、無線端末120で受信される。
次いで、マルチホップ通信によるグループ内通信について、図2(B)を用いて説明する。ここでは、無線端末130から無線端末120に通信データを送信する場合について説明する。
無線端末130は、無線端末120と通信を行うために、送信元アドレスを無線端末130、宛先アドレスを無線端末120とした通信データを、グループ内通信により送信する。この通信データは、無線端末110および管理中継端末140で受信される。管理中継端末140は、受信した通信データを無線端末120に対して送信する。そして、この通信データは、無線端末120で受信される。
最後に、マルチホップ通信によるグループ外通信について、図2(C)を用いて説明する。ここでは、グループ100の無線端末130からグループ300の無線端末330に通信データを送信する場合について説明する。
無線端末130は、無線端末330と通信を行うために、送信元アドレスを無線端末130、宛先アドレスを無線端末330とした通信データを、グループ内通信により送信する。この通信データは、無線端末110および管理中継端末140で受信される。
いま、管理中継端末140で受信された通信データは、グループ100ではなくグループ300に含まれる無線端末330宛てなので、管理中継端末140は、受信した通信データを、グループ200の管理中継端末240に対してグループ外通信により送信する。また、この通信データの送信とともに、管理中継端末140は、グループ100に含まれる無線端末110〜無線端末130に対して、この通信データのグループ内通信を禁止する旨の指示信号を送信する。
管理中継端末240は、管理中継端末140からの通信データがグループ200に含まれる無線端末宛てではないことを確認した上で、この通信データをグループ300の管理中継端末340に対してグループ外通信により送信する。また、管理中継端末240は、グループ200に含まれる無線端末210〜無線端末230に対して、この通信データのグループ内通信を禁止する旨の指示信号を送信する。
管理中継端末340は、管理中継端末240からの通信データがグループ300に含まれる無線端末宛てであることを確認した上で、この通信データを無線端末330に対してグループ内通信により送信する。そして、この通信データは、無線端末330で受信される。
このようにして無線通信システム10による通信が行われる。
なお、本実施の形態では、各無線端末は1つのグループに属しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数のグループに同時に属している無線端末があってもよい。
また、本実施の形態では、各グループに含まれる無線端末の中に1つの管理中継端末を設定するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つのグループに複数の管理中継端末を設定するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、管理中継端末が有する2つの主要な機能、つまり自身の属するグループのグループ内通信およびグループ外通信を制御する機能と、自身の属するグループと他のグループとの間を中継する機能とを別々の無線端末に付与するようにしてもよい。この場合、1つのグループに管理端末と中継端末とが別個に設定され、これらの端末間の通信はグループ内通信により行われる。
このように、本実施の形態によれば、複数の無線端末を複数のグループに区分し、同一グループに含まれる無線端末の中に設定された管理中継端末は、同一グループ内の自身を除く無線端末との間の直接通信と同一グループ外の無線端末との間の直接通信との双方を行い、同一グループ内のその他の無線端末は、同一グループ内の自身を除く無線端末との間の直接通信を行う一方、同一グループ外の無線端末との間の直接通信を行わない。これにより、各無線端末を一律に等価なノードとみなすことによる通信データの経路選択の広がりすぎを抑制することができる。また、ある無線端末にウイルス感染などの障害が発生した場合であっても、この無線端末が含まれるグループとの通信を遮断することにより、他のグループへの障害の伝搬を防ぐことができ、安全性および安定性が高い無線通信システムを実現することができる。
また、管理中継端末は、自己の属するグループに含まれる無線端末をリアルタイムで把握しており、自己の属するグループに含まれない無線端末宛ての通信データを受信すると、自己の属するグループに含まれる無線端末に対して、この通信データのグループ内通信を禁止する旨の指示信号を送信する。これにより、通信データがその宛先に到着するために必要ではない通信経路をグループ単位で遮断することができる。
さらに、管理中継端末は、グループ間を中継して通信データを伝送する役割を果たすので、グループ間をまたいだ通信データの伝送に何らの支障もきたさない。
以上まとめると、無線通信システムにおける無線端末間の通信経路を簡素化して、通信リソースおよび消費電力を低減することができる。本発明は、無線通信システムの規模が大きくなるほどその有効性が向上する。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係る無線通信システム20の構成の一例を示す図である。図1の構成部分に付加的な機能を有する構成部分については、その付加的な機能についてのみ説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係る無線通信システム20の構成の一例を示す図である。図1の構成部分に付加的な機能を有する構成部分については、その付加的な機能についてのみ説明する。
図3において、無線通信システム20は、複数の端末により構成される3つのグループ400,500,600を備える。これらのグループは、それぞれ特定の通信エリアによって規定されている。なお、図3におけるグループ400〜グループ600を囲む線は、これらのグループの通信エリアを規定しているものとする。
グループ400は、無線端末410,420,430および管理中継端末440を含む。
無線端末410〜無線端末430および管理中継端末440は、グループ400の内部で相互にグループ内通信を行う。無線端末410〜無線端末430は、同一グループ内の自身を除く無線端末との間の直接通信を行い、同一グループ外の無線端末との間の直接通信を行わない通信部を有する。すなわち、無線端末410〜無線端末430は、グループ400のグループ内通信のみを行うことができるように設定されている。また、無線端末410〜無線端末430は、移動可能な無線端末、例えばバスや電車などの移動体に設置された無線端末である。したがって、無線端末410〜無線端末430は、グループ400の通信エリアから、他のグループ、例えばグループ500,600の通信エリアに移動することができる。
管理中継端末440は、同一グループ内の自身を除く無線端末との間の直接通信と、同一グループ外の無線端末との間の直接通信との双方を行う通信部を有する。すなわち、管理中継端末440は、グループ400のグループ内通信に加えて、グループ400以外のグループ、ここではグループ500の無線端末との間における通信をも行うことができるように設定されている。
管理中継端末440は、同一グループ内の無線端末の情報を管理して、同一グループ内の無線端末によるグループ内通信およびグループ外通信を制御する。以下、管理中継端末440の機能について詳細に説明する。
管理中継端末440は、同一グループ内の無線端末の登録とその解除とを行って、同一グループ内の無線端末の情報を管理する管理部を有する。この管理部は、その内部に、同一グループ内の無線端末の情報とその無線端末を識別するための情報とを対応付けて格納するデータベース(図示せず)を保持する。ここで、無線端末を識別するための情報には、例えば、MACアドレスやSSID、暗号鍵などの情報が含まれる。
また、管理中継端末440の管理部は、上記データベースに格納される情報を、各無線端末についての位置情報に基づいて更新する。より具体的には、管理中継端末440の管理部は、グループ400の通信エリアに在圏している無線端末をグループ400に含まれる端末として上記データベースに登録し、グループ400の通信エリアに在圏していない無線端末をグループ400に含まれない端末として上記データベースに登録しない。したがって、管理中継端末440の管理部は、グループ400の通信エリアの中から外に移動した無線端末を、グループ400に含まれない端末としてその登録を解除し、グループ400の通信エリアの外から中に移動した無線端末を、グループ400に含まれる無線端末として新たに登録する。さらに、前者の場合、管理中継端末440は、移動した無線端末が新たに含まれることになるグループの無線端末に向けて、移動した無線端末の情報とその無線端末を識別するための情報とをグループ外通信により送信する。
このようにすれば、管理中継端末440は、自己の属するグループ400に含まれる無線端末の情報とその無線端末の識別情報とをリアルタイムで把握することができる。また、グループ400の通信エリアに在圏する無線端末がその通信エリアの外に移動した場合であっても、移動先のグループにおいて、移動した無線端末の管理をスムーズに行うことができる。
グループ500は、中継端末510,530および管理端末520を含む。中継端末510,530および管理端末520は、グループ500の内部で相互にグループ内通信を行う。
中継端末510,530は、同一グループ内の無線端末との間の直接通信と、同一グループ外の無線端末との間の直接通信との双方を行う通信部を有する。より具体的には、中継端末510の通信部は、グループ400の無線端末との間で直接通信を行い、中継端末530の通信部は、グループ600の無線端末との間で直接通信を行う。
管理端末520は、同一グループ内の無線端末の情報を管理して、同一グループ内の無線端末によるグループ内通信およびグループ外通信を制御する。以下、管理端末520の機能について詳細に説明する。
管理端末520は、同一グループ内の無線端末の登録とその解除とを行って、同一グループ内の無線端末の情報を管理する管理部を有する。この管理部は、その内部に、同一グループ内の無線端末の情報とその端末を識別するための情報とを対応付けて格納するデータベース(図示せず)を有する。端末を識別するための情報には、例えば、MACアドレスやSSID、暗号鍵などの情報が含まれる。
また、管理端末520の管理部は、上記データベースに格納される情報を、各端末についての位置情報に基づいて更新する。より具体的には、管理端末520の管理部は、グループ500の通信エリアに在圏している無線端末をグループ500に含まれる端末として上記データベースに登録し、グループ500の通信エリアに在圏していない無線端末をグループ500に含まれない端末として上記データベースに登録しない。したがって、管理端末520の管理部は、グループ500の通信エリアの中から外に移動した無線端末を、グループ500に含まれない端末としてその登録を解除し、グループ500の通信エリアの外から中に移動した無線端末を、グループ500に含まれる無線端末として新たに登録する。さらに、前者の場合、管理端末520は、移動した無線端末が新たに含まれることになるグループの無線端末に対して、移動した無線端末の情報とその無線端末を識別するための情報を、中継端末510または中継端末530を介したグループ外通信によって送信する。
グループ600に含まれる無線端末610,620および管理中継端末630は、上述したグループ400に含まれる無線端末410〜無線端末430および管理中継端末440と同一の構成と機能とを有する。すなわち、無線端末610,620および管理中継端末630は、グループ600のグループ内通信を行う。また、管理中継端末630は、中継端末530との間で直接通信を行うことにより、グループ500とグループ600とを中継する機能を有する。
以下、上述のように構成された無線通信システム20の動作について、図4(A)〜図4(C)を用いて説明する。
図4(A)〜図4(C)は、グループ間を移動する無線端末に対するマルチホップ通信によるグループ外通信の一例を示す図である。ここでは、無線端末410が、グループ400の通信エリアからグループ500の通信エリアへ向かって移動しており、または移動することが予め分かっている状態で、管理中継端末630から無線端末410に通信データを送信する場合について説明する。
まず、図4(A)のように、無線端末410がグループ400の通信エリアにあり、グループ500の通信エリアにない場合について説明する。
管理中継端末630は、無線端末410と通信を行うために、送信元アドレスを管理中継端末630、宛先アドレスを無線端末410とした通信データを、グループ内通信により送信する。この通信データは、グループ400〜グループ600の内部のグループ内通信および各グループ間のグループ外通信により無線端末410まで転送される。そして、この通信データは、無線端末410で受信される。
次いで、図4(B)のように、無線端末410が移動してグループ400の通信エリアおよびグループ500の通信エリアの双方にある場合について説明する。
管理中継端末440は、例えば無線端末410および無線端末420が直接通信できないこと、または無線端末410の電波が弱くなったことを認識すると、無線端末410が移動してグループ500の通信エリアに入ったと判断する。そして、管理中継端末440は、無線端末410の情報とその識別情報とを、グループ500の中継端末510に対してグループ外通信により送信する。この情報は、中継端末510から管理端末520へグループ内通信により送信され、管理端末520により受信される。管理端末520は、受信された情報に基づいて、無線端末410をグループ500に含まれる端末として上記データベースに登録する。すなわち、無線端末410は、一時的にグループ400とグループ500との双方に登録されている状態になる。
管理中継端末630は、無線端末410と通信を行うために、送信元アドレスを管理中継端末630、宛先アドレスを無線端末410とした通信データを、グループ内通信により送信する。この通信データは、グループ500,600の内部のグループ内通信およびグループ500とグループ600との間のグループ外通信により無線端末410まで転送される。そして、この通信データは、無線端末410で受信される。
なお、ここでは、グループ500の内部のグループ内通信により通信データが転送されるものとして説明したが、上述した図4(A)の場合と同様に、グループ400の内部のグループ内通信により通信データが転送されてもよい。2つのグループに登録されている無線端末への通信経路は、任意の方法により決定されうる。
最後に、図4(C)のように、無線端末410がグループ400の通信エリアから完全に出てグループ500の通信エリアにある場合について説明する。
管理中継端末440は、無線端末410がさらに移動すると、無線端末410がグループ400の通信エリアから完全に出たと判断する。そして、管理中継端末440は、無線端末410をグループ400に含まれない端末として、その情報の登録を解除する。すなわち、無線端末410は、グループ500のみに含まれる端末として登録された状態になる。
管理中継端末630は、無線端末410と通信を行うために、送信元アドレスを管理中継端末630、宛先アドレスを無線端末410とした通信データを、グループ内通信により送信する。この通信データは、グループ400,500の内部のグループ内通信および500とグループ600との間のグループ外通信により無線端末410まで転送される。そして、この通信データは、無線端末410で受信される。
このようにして無線通信システム20による通信が行われる。
なお、本実施の形態では、無線端末のグループ間の移動管理にモバイルIPを利用することができる。これによれば、無線端末が登録されたグループが変わってもそのアドレスは変更されないので、送信元の無線端末は、宛先のアドレスを意識せずに通信を行うことができる。
本実施の形態の無線通信システム20は、例えば、バスや電車などの移動体に設置された無線端末と、この移動体が移動する路線エリアに設置された無線端末とで構成された無線アドホックネットワークシステムにおいて実施可能である。
このように、本実施の形態によれば、無線端末が移動してその通信エリアおよびグループが変化した場合であっても、通信エリアの変化を予測して移動先の通信エリアのグループに予めこの無線端末を登録することができる。これにより、通信エリアおよびグループが変化しても通信が途切れない無線通信システムの構造を実現することができる。
本発明に係る無線通信システムは、無線端末間の通信経路を簡素化してトポロジ制御を容易にすることができる効果を有し、マルチホップによるアドホックネットワーク通信を行う無線通信システムとして有用である。
10、20 無線通信システム
100、200、300、400、500、600 グループ
140、240、340、440、630 管理中継端末
510、530 中継端末
520 管理端末
100、200、300、400、500、600 グループ
140、240、340、440、630 管理中継端末
510、530 中継端末
520 管理端末
Claims (5)
- 端末間の直接通信を組み合わせることによってマルチホップ通信を行う複数の無線端末を備える無線通信システムであって、
前記複数の無線端末は、複数のグループに区分されており、
同一グループ内の無線端末のうち第1の無線端末は、同一グループ内の前記第1の無線端末以外の無線端末との間の直接通信と、同一グループ外の無線端末との間の直接通信との双方を行う通信部を有し、
同一グループ内の無線端末のうち第2の無線端末は、同一グループ内の前記第2の無線端末以外の無線端末との間の直接通信を行い、同一グループ外の無線端末との間の直接通信を行わない通信部を有する、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 前記第1の無線端末は、同一グループ内の無線端末の登録とその解除とを行って、同一グループ内の無線端末の情報を管理する管理部をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。 - 前記第1の無線端末の通信部は、登録されていない無線端末宛ての通信データを受信したとき、前記通信データの送信を禁止する旨の信号を、同一グループ内の前記第1の無線端末以外の無線端末に対して送信する、
ことを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。 - 前記第1の無線端末の通信部は、登録されている無線端末宛ての通信データを受信したとき、受信した通信データを、同一グループ内の前記第1の無線端末以外の無線端末に対して送信する一方、登録されていない無線端末宛ての通信データを受信したとき、受信した通信データを、同一グループ外の無線端末に対して送信する、
ことを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。 - 前記管理部は、特定の通信エリアに在圏している無線端末を同一グループ内の無線端末として登録し、
前記第1の無線端末の通信部は、登録されている無線端末が、前記特定の通信エリアの中から外へ移動したときに、移動した無線端末の情報を同一グループ外の無線端末に対して送信し、登録されていない無線端末が前記特定の通信エリアの外から中へ移動したときに、移動した無線端末の情報を同一グループ外の無線端末から受信する、
ことを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006211327A JP2008042342A (ja) | 2006-08-02 | 2006-08-02 | 無線通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006211327A JP2008042342A (ja) | 2006-08-02 | 2006-08-02 | 無線通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008042342A true JP2008042342A (ja) | 2008-02-21 |
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ID=39176905
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008042342A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010087655A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Hitachi Ltd | 通信システム |
JP2010171917A (ja) * | 2009-01-21 | 2010-08-05 | Jiaotong Univ | マルチホップ無線ネットワークグループ間の情報交換装置、方法、及びシステム |
JP2017184061A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 株式会社メガチップス | 無線通信システムおよび無線通信方法 |
-
2006
- 2006-08-02 JP JP2006211327A patent/JP2008042342A/ja active Pending
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JP2010087655A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Hitachi Ltd | 通信システム |
JP2010171917A (ja) * | 2009-01-21 | 2010-08-05 | Jiaotong Univ | マルチホップ無線ネットワークグループ間の情報交換装置、方法、及びシステム |
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