JP2008040768A - 光学情報読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構成で安価なスキャナ部によってマルチスキャン型のレーザスキャナと同等の読取精度が得られるようにする。
【解決手段】読取対象とするコード記号にレーザ光Lを照射して走査する光源及び走査光学系と、コード記号からの反射光を受光して光電変換する受光ユニットとが、光透過窓11を備えた筐体10内に設置されているスキャナ部1を、支持板2を介して駆動装置3に連結し、アクチュエータ37を駆動することにより、スキャナ部1を、レーザ光による走査線SLの方向に沿う軸21の回りに所定角度範囲揺動させ、走査線SLを所定の周期で上下に平行移動させる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、反射率が異なるバーで構成されたコード記号(バーコード記号)にレーザ光を照射し、その反射光によってコード記号の情報を読み取る光学的情報読取装置に関する。
従来から、物品の管理や商品の販売、精算作業などのために、物品や商品に貼付されたバーコード等のコード記号の情報を読み取る光学情報読取装置が多用されている。
このような光反射率のが異なる2種のバーで構成された所謂バーコード記号を読み取る光学情報読取装置には、以前からレーザスキャナが多く用いられてきた。
そのレーザスキャナは、レーザ光を反射ミラーに当てそのミラーが振動するように構成され、その振動ミラーで反射されたレーザ光が読取対象のバーコード記号をバーの並び方向(横方向)に走査し、その反射光が受光素子で受光されて光電変換される。その電気信号をA/D変換した後解析してバーコード記号の情報を読み取る。
そのレーザスキャナが照射するレーザ光は、多くの場合例えば特許文献1又は2に見られるように単一の走査線(シングルスキャン型)である。そのほかに、例えば特許文献3に見られるように、一度に多数の走査線を発生させて読取精度を高める方法(マルチスキャン型)もある。
特開平8−305788号公報 特開2002−174794号公報 特開2002−174789号公報
上述のように、マルチスキャン型のレーザスキャナは、読取時にレーザ光による走査線を多数発生させるので読取精度が高くなる。そのため、スーパーマーケットや小売店のレジのように短時間に多くの商品の情報を読み取らねばならない場合に適している。しかし、マルチスキャン型のレーザスキャナは、部品点数が多く、構成も複雑であるため筐体も大きくなりがちである。また、結果的に製造コストがかかかり高価なものになってしまう。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、単純な構成で安価なスキャナ部によってマルチスキャン型のレーザスキャナと同等の読取精度が得られる光学的情報処理装置を提供することを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、反射率が異なるバーで構成されたコード記号にレーザ光を照射し、その反射光によってコード記号の情報を読み取る光学的情報読取装置において、読取対象とするコード記号にレーザ光を照射して走査する光源及び走査光学系と、コード記号からの反射光を受光して光電変換する受光ユニットとが、光透過窓を備えた筐体内に設置されているスキャナ部と、該スキャナ部を、前記レーザ光の走査方向又は走査中心の光軸方向に沿う軸の回りに所定角度範囲揺動させる駆動装置とを備えたことを特徴とする。
上記スキャナ部と駆動装置とを着脱可能にするとよい。
上記スキャナ部を支持板によって支持し、上記駆動装置がその支持板を揺動させる機構とその駆動源とからなるように構成するとよい。
その駆動源としては、モータ、プランジャ、又はソレノイドを用いることができる。
この発明による光学情報読取装置は、上記スキャナ部が読取対象とするコード記号に照射するレーザ光は単一の走査線であっても、そのスキャナ部が揺動されることによって、その走査線が平行に所定範囲往復移動されるか又は所定角度範囲往復回動されるため、同じコード記号を位置をずらして何度も走査することになり、あたかもマルチキャン型のレーザスキャナのように振る舞い、コード記号の走査を確実に行う。したがって、安価で小型のスキャナ部を用いて、コード記号の情報読取精度を向上することができる。
また、上記スキャナ部と駆動装置とを着脱可能にすれば、そのスキャナ部だけを単体のシングルスキャン型のレーザスキャナとして使用することもできる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1から図5によって、この発明による光学情報読取装置の第1の実施形態を説明する。
図1はその光学情報読取装置の外観を斜め前方から見た斜視図、図2はその光学情報読取装置による取対象であるバーコード記号のレーザ光による走査例を示す図、図3は図1に示す光学情報読取装置におけるスキャナ部の揺動動作を説明するための要部側面図である。
図1に示す光学情報読取装置は簡易マルチスキャナであり、スキャナ部1と、それを支持する支持板2と、その支持板2を介してスキャナ部1を揺動させる駆動装置3とから構成されている。
スキャナ部1は、図2に例示する読取対象とするコード記号5にレーザ光Lを照射して走査する光源及び走査・集光用光学系と、そのコード記号5からの反射光を受光して光電変換する受光ユニットとが、光透過窓11を備えた筐体(ケース)10内に設置されている。その筐体10の後端面からは、このスキャナ部1とホストコンピュータとを接続するためのインタフェースケーブル12が引き出されている。
このスキャナ部1の筐体10の上面から一側面にかけて、L字状の支持板2が取り付けられ、ネジ13によって着脱可能に固定されている。この支持板2の側片部2aに、レーザ光Lの走査方向(走査線SLの方向)に沿う軸21が固設されている。その軸21は、駆動装置3の台盤31に固設された直立板32の上部を貫通し、その直立板32に回動自在に支持され、リンク片33の一端部を固着している。そのリンク片33の他端部は、リンク片34を介して回転円板35の周辺部にそれぞれ相対回動可能に接続されている。
台盤31上には、図示の都合で仮想線で示したギアボックス36と駆動源であるモータ等のアクチュエータ37が一体に設けられており、そのギアボックス36は台盤31にネジ止めされている。この例ではアクチュエータ37がモータであり、そのモータ軸の回転がギアボックス36内の輪列によって減速され、回転円板35を回転させる。
この実施形態では、上述した軸21、リンク片33、34、回転円板35、及びギアボックス36によって支持板2を揺動させる機構を構成している。なお、アクチュエータ37としてモータに代えてプランジャやソレノイド等を用いることもできるが、その場合は支持板2を揺動させる機構も幾分異なる構成になる。
したがって、回転円板35の回転によって、リンク片33、34を介して軸21が矢示のように往復可動し、それによって、支持板2とスキャナ部1が一体に軸21の回りに所定角度範囲揺動し、スキャナ部1の光透過窓11から照射されるレ−ザ光が、図1に仮想線で示すように照射角度が変化する。したがって、走査線SLが走査方向に垂直な上下方向に所定範囲内で平行移動する。
その様子を図2にも示している。反射率が異なるバーで構成されたコード記号(バーコード記号)5にレーザ光を照射し、その走査線SLが各バーを略直交する方向に走査するが、その位置が一定の周期で各バーの延びる方向に変化し、同時に多数の走査線を発生するマルチスキャンと同等な機能を果たす。
ここで、この実施形態におけるスキャナ部1の揺動動作を図3によって説明する。
図3の(a)はスキャナ部1が最も上向きに傾いた状態で、照射されるレーザ光Lは上方に所定角度傾斜する。この状態から回転円板35が矢示方向に回転すると、リンク片34,33を介して軸21が図で左回動され、スキャナ部1も左回動して、(b)に示す水平状態(絶対的な水平状態とは限らず、揺動範囲の中央の状態を云う)となり、照射されるレーザ光Lも水平方向になる。
さらに回転円板35が矢示方向に回転すると、スキャナ部1がさらに左回動して、(c)に示す最も下向きに傾いた状態になり、照射されるレーザ光Lは下方に所定角度傾斜する。
次に、この光学情報読取装置のスキャナ部1に内部構成の例を、図4のブロック図によって説明する。
スキャナ部1の筐体10内には、例えば図4に示すように、レーザ走査デバイス110、デコード基板120、および周辺機器基板130を備えたレーザスキャナモジュールが収納されている。
そして、レーザ走査デバイス110は、前述した光源113、走査用光学系と集光用光学系とを兼ねた走査・集光用光学系111、及び受光ユニット112とを有し、さらに増幅回路115とA/D変換器116を有する信号処理部114も備えている。
デコード基板120には、レーザ走査デバイスから出力されるデジタル信号の情報をデコードするデコーダを設けている。そのデコーダは、予め設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)121と2つのSRAM(Static Random Access Memory)122、123及びFRAM(Ferroelectric Random Access Memory)124から構成され、入力したデジタル信号の情報を解析するためのデコードが行われる。
レーザ走査デバイス110において、光源113は、レーザダイオードとコリメータレンズ等からなり、レーザ光を発射するものである。走査・集光用光学系111は、走査ミラーと集光ミラー又は集光レンズ等によって構成されている。その走査ミラーは、電磁誘導等によりシーソ状に揺動振動されて、光源113から発射されるレーザ光を、読取対象である図2に示したようなコード記号5のバー配列方向の全域を照射できるように所定角度範囲で走査する。集光ミラー又は集光レンズは、コード記号5からの反射光を集光して受光ユニット112に受光させるための光学素子である。
受光ユニット112には、走査・集光用光学系111によって集光された光を受光して光電変換するための受光素子が内蔵されている。
このレーザ走査デバイス110によって、例えば黒バー及び白バーから構成されるバーコード記号を読み取る。その場合、光源113から発射されるレーザ光は走査・集光用光学系111の走査ミラーによって反射されてバーコード記号に向かう。バーコード記号では、黒バー及び白バーによって反射率が異なるので反射光量が異なる。そのバーコード記号から反射された光は再び走査ミラー入射して反射される。その反射光は集光ミラー又は集光レンズによって集光され、その殆ど全ての光が受光ユニット112に受光される。
受光ユニット112では、受光素子が受光する光の強度に応じた電気信号を出力する。
その電気信号を、信号処理部114の増幅回路115で増幅し、A/D変換器116によってデジタル信号に変換して、デコード基板120のデコーダへ送る。
デコード基板120のデコーダは、そのデジタル信号を解析してバーコードの情報を読み取る。
周辺機器基板130には、電源ユニット131、LED等による表示器132、有線通信インタフェース(I/F用ドライバ)133、トリガスイッチ134、およびこれらを含むこのスキャナ部1全体を制御するCPU135を備えている。そして、図1で前述した駆動装置3のアクチュエータ37への電源も供給し、そのON/OFFも制御する。
トリガスイッチ134はセンサスイッチであり、物体がスキャナ部1に近づくと、走査すべきコード記号を添付した商品等の物体であると認識し、スイッチがONになる。なお、これに代えて作業者が押すことによって読取を開始するスイッチにすることもできる。
電源ユニット131は、周辺機器基板130自体及びレーザ走査デバイス110とデーコード基板120、並びにアクチュエータ37に電力を供給する。表示器132は緑と赤のLEDからなり、このスキャナ部1が作動中であること、読取が成功したこと、読取が失敗したことなどをLEDの発光色や点滅状態などによって表示する。
有線通信インタフェース133は、通信I/F用ドライバ及び通信用コネクタからなり、インタフェースケーブル12によってホストコンピュータ30と有線接続し、読み取った情報すなわちデコード基板120でデコードした情報を伝送する。
次に、この光学情報読取装置によるコード記号読取動作の流れを図5のフローチャートによって説明する。この制御は、主に図4に示した周辺機器基板130内のCPU135によって行われる。図5及び以下の説明では、「ステップ」を「S」と略記する。
図5に示す処理を開始すると、まずS101でトリガスイッチ134がOFFからONになるのを待つ。コード記号を添付した物品が近づくと、トリガスイッチ134がそれを認識してONになり、S102へ進んでスキャナ動作(図4に示したレーザ走査デバイス110及びデコード基板120の動作)をONにする。
次いで、S103で駆動装置3のアクチュエータ37を駆動し、スキャナ部1を揺動させながら、レーザ走査デバイス110からレーザビームを発射させる。そして、コード記号からの反射光が受光ユニット112に受光され、光電変換された電気信号を信号処理部114で増幅及びA/D変換して、デコード基板120に入力し、コード記号の情報をデコードする。
S104〜S109では、このようにスキャナ部1を揺動させながら、レーザビームをコード記号に照射して走査し続け、その反射光による受光信号をデコードした結果によってバーコードの読取成功を判断する処理を、バーコードの読取が成功するか、スキャナ部1を揺動回数が予め設定した回数Nsに達するまで継続する。
この時、スキャナ部1がレーザ光の走査方向に沿う軸の回りに所定角度範囲揺動しているので、図2に例示したように上下方向の位置がずれた多数の走査線SL(毎秒100本程度)に沿って、レーザビームがコード記号5が添付されている領域を走査することになる。なお、各回毎の走査線SLの間隔は、アクチュエータ37に印加する電圧を変えることによって調整可能である。
その間に、S104かS107でバーコードの読取成功と判断すれば、S105へ進んで、駆動装置3のアクチュエータ37を停止させ、スキャナ動作をOFFにする。また、揺動回数のカウンタをリセットし、処理を終了する。
S107でバーコードの読取に成功していないと判断すると、揺動回数のカウンタをカウントアップし、S109でそのカウント値が設定値Nsになるまでは、S106に戻って、上述の動作を継続する。バーコードの読取に成功せずにカウント値が設定値NsになるとS110でエラー処理(エラーランプの点灯やブザーによる警告など)を行って、揺動回数のカウンタをリセットし、処理を終了する。
揺動回数のカウンタに代えて、揺動時間のタイマを用いて、予め設定した時間までにバーコードの読取に成功しなかったときはエラーとするようにしてもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、図6から図8によって、この発明による光学情報読取装置の第2の実施形態を説明する。
図6はその光学情報読取装置の外観を斜め後方から見た斜視図、図7はその光学情報読取装置によるレーザ光の走査線の変化例を示す図、図8は図1に示す光学情報読取装置におけるスキャナ部の揺動動作を説明するための要部背面図である。
これらの図において、図1から図3に示した第1の実施形態と同様な部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
図6に示す光学情報読取装置も簡易マルチスキャナであり、スキャナ部1と、それを支持する支持板4と、その支持板4を介してスキャナ部1を揺動させる駆動装置3とから構成されている。駆動装置3には図1に示した例と同様にギアボックス36およびモータ等の駆動源であるアクチュエータ37が設けられているが、図示を省略している。
このスキャナ部1の構成も前述の第1の実施形態と同じであり、その筐体10の上面から背面にかけて、L字状の支持板4が取り付けられ、ネジ13によって着脱可能に固定されている。この支持板4の背面部4aに、レーザ光Lの走査中心の光軸Oの方向に沿う軸22が固設されている。その軸22は、駆動装置3の台盤31に固設された直立板32の上部を貫通し、その直立板32に回動自在に支持され、リンク片33の一端部を固着している。そのリンク片33の他端部は、リンク片34を介して回転円板35の周辺部にそれぞれ相対回動可能に接続されている。
したがって、回転円板35の回転によって、リンク片33、34を介して軸22が矢示のように往復可動し、それによって、支持板4とスキャナ部1が一体に軸22の回りに所定角度範囲揺動し、スキャナ部1の光透過窓11から照射されるレ−ザ光Lによる走査線SLが、図7に示すように水平方向を中心に所定角度範囲で周期的に角度変化する。矢示Yはスキャナ部1の揺動方向を示す。
ここで、この実施形態におけるスキャナ部1の揺動動作を図8によって説明する。
図8の(a)はスキャナ部1が後方から見て最も右下がりに傾いた状態で、照射されるレーザ光Lによる走査線は右下りに所定角度傾斜する。この状態から回転円板35が矢示方向に回転すると、リンク片34,33を介して軸22が図で左回動され、スキャナ部1も左回動して、(b)に示す水平状態(絶対的な水平状態とは限らず、揺動範囲の中央の状態を云う)となり、照射されるレーザ光Lによる走査線も水平方向になる。
さらに回転円板35が矢示方向に回転すると、スキャナ部1がさらに左回動して、(c)に示す最も左下りに傾いた状態になり、照射されるレーザ光Lによる走査線は左下りに所定角度傾斜する。
このようにしても、シングルスキャンのスキャナ部1をあたかもマルチスキャンのスキャナ部のように機能させ、コード記号の情報読取を確実に行うことができる。
この実施形態のスキャナ部1の内部構成は、図4によって説明したものと同様でも、それとは異なる構成のものでもよい。第1の実施形態のスキャナ部1も図4に示した構成に限るものではない。
この第2の実施形態の光学情報読取装置によるコード記号読取動作の流れも図5のフローチャートによって説明した第1の実施形態の場合と同様であるが、駆動装置のアクチュエータを駆動したときのスキャナ部1の揺動方向が図7等に示したようになり、走査線SLが、水平方向を中心に所定角度範囲で周期的に角度変化する。
〔第3の実施形態〕
図9によって、この発明による光学情報読取装置の第3の実施形態を説明する。この実施形態は、第1の実施形態と同様な光学情報読取装置を、駆動源のアクチュエータとしてソレノイドを用いて実現したものである。
この実施形態のスキャナ部1も、その筐体10の上面から一側面にかけて、L字状の支持板2が図示しないネジによって着脱可能取り付けられている。その支持板2の側片部2aに、レーザ光Lの走査方向に沿う軸21が固設されており、その軸21が駆動装置の図1に示したような台盤31(一部を固定部の略図で示す)に固設された直立板(図示を省略)の上部に回動自在に支持されている。その軸21には揺動レバー43の一端が固着され、その揺動レバー43の他端には楔形の磁性体部44を固設している。その磁性体部44の先端部と台盤31との間に引っ張りスプリング45を係着して、揺動レバー43を常時垂直状態になるように付勢し、スキャナ部1を実線で示す中立の水平状態に保持する。この状態のときには、レーザ光Lは実線で示すように水平方向に射出される。
磁性体部44の両側に所定の間隔を置いて、駆動装置の駆動源である一対のソレノイド46,47が磁極を対向させて配置している。
そして、図9で右側のソレノイド46に通電すると、磁力が発生して磁性体部44を仮想線で示すように吸着し、揺動レバー43が傾いてスキャナ部1を下向きに傾斜させる。この状態のときには、レーザ光Lは下側の仮想線で示すように水平方向より下向きに傾斜して射出される。
次に、図9で右側のソレノイド46の通電を絶った後、左側のソレノイド47に通電すると、磁性体部44は引っ張りスプリング45の力で垂直状態に戻った後、ソレノイド47の磁力に吸引されて仮想線で示すように吸着され、揺動レバー43が反対方向に傾いてスキャナ部1を上向きに傾斜させる。この状態のときには、レーザ光Lは上側の仮想線で示すように水平方向より上向き傾斜して射出される。
したがって、スキャナ部1がレーザ光Lの走査方向に沿う軸21を中心に揺動して、レーザ光Lの射出方向が矢示Cで示す角度範囲で変化し、紙面に垂直な方向の走査線が上下に変化し、マルチスキャナと同様に機能することになる。
図6〜図8によって説明した第2の実施形態における軸22に、この第3の実施形態と同様な揺動レバー43固着してその先端に磁性体部44を設け、一対のソレノイド46,47を駆動装置の駆動源として、スキャナ部1をレーザ光Lの走査中心の光軸の方向に沿う軸22の周りに揺動させ、第2の実施形態と同様なマルチスキャナ機能を実現することもできる。
〔第4の実施形態〕
図10によって、この発明による光学情報読取装置の第4の実施形態を説明する。この実施形態は、第1の実施形態と同様な光学情報読取装置を、駆動源のアクチュエータとしてプランジャを用いて実現したものである。
この実施形態のスキャナ部1も、その筐体10の上面から一側面にかけて、L字状の支持板2が図示しないネジによって着脱可能取り付けられている。その支持板2の側片部2aに、レーザ光Lの走査方向に沿う軸21が固設されており、その軸21が駆動装置の図1に示したような台盤に固設された直立板(図示を省略)の上部に回動自在に支持されている。その軸21には揺動レバー53の一端が固着され、その揺動レバー43の他端部には長孔53aが形成されており、そこにプランジャ54の作動ロッド54aの先端部に固設されたピン55が嵌入している。
このプランジャ54は非通電時には図示の中立状態にあって、揺動レバー53を垂直状態にし、スキャナ部1を実線で示す中立の水平状態に保持する。この状態のときには、レーザ光Lは実線で示すように水平方向に射出される。
プランジャ54に所定の極性で直流電圧を印加すると、作動ロッド54aを引き込み、揺動レバー53を傾けてスキャナ部1を下向きに傾斜させる。この状態のときには、レーザ光Lは下側の仮想線で示すように水平方向より下向き傾斜して射出される。
次に、プランジャ54の通電を絶った後、上記所定の極性と反対の極性でプランジャ54に直流電圧を印加すると、作動ロッド54aを図10に示す状態より左方へ突出させ、揺動レバー53を反対側に傾けてスキャナ部1を上向きに傾斜させる。この状態のときには、レーザ光Lは上側の仮想線で示すように水平方向より上向き傾斜して射出される。
したがって、プランジャ54の作動ロッド54aが矢示D方向に往復移動し、それによってスキャナ部1がレーザ光Lの走査方向に沿う軸21を中心に揺動して、レーザ光Lの射出方向が矢示Eで示す角度範囲で変化し、紙面に垂直な方向の走査線が上下に変化し、マルチスキャナと同様に機能することになる。
図6〜図8によって説明した第2の実施形態における軸22に、この第4の実施形態と同様な揺動レバー53固着して、その先端に設けた長孔53aにプランジャ54の作動ロッド54aの先端部に固設されたピン55を嵌入させれば、そのプランジャ54を駆動装置の駆動源として、スキャナ部1をレーザ光Lの走査中心の光軸の方向に沿う軸22の周りに揺動させ、第2の実施形態と同様なマルチスキャナ機能を実現することもできる。
これらの各実施形態において、スキャナ部1は筐体10にネジ止めした支持板2又は4を介して駆動装置3に連結しているので、ネジ13を外せば簡単に駆動装置3から離脱させることができ、単体のシングルスキャン型光学情報読取装置(レーザスキャナ)としても使用できる。スキャナ部1と支持板2又は4と嵌合により容易に着脱可能にしたり、軸21又は22をスプライン結合により着脱可能にしたりすることも可能である。
駆動装置3も上述した構成に限らず、駆動源にプランジャやソレノイドとスプリングを用いたり、リンク機構に変えてカム機構を用いることもできる。
この発明による光学情報読取装置は、物品の管理や商品の販売、精算作業などのために、物品や商品に貼付されたバーコード等のコード記号の情報を読み取る光学情報読取装置、特に小型で安価なバーコードスキャナのような光学情報読取装置に好適である。
この発明による光学情報読取装置の第1の実施形態の外観を斜め前方から見た斜視図である。 同じくその光学情報読取装置による読取対象であるバーコード記号のレーザ光による走査例を示す図である。 同じくそのスキャナ部の揺動動作を説明するための要部側面図である。 そのスキャナ部の内部構成の例を示すブロック図である。 この光学情報読取装置によるコード記号読取動作の流れを説明するためのフロー図である。 この発明による光学情報読取装置の第1の実施形態の外観を斜め後方から見た斜視図である。 同じくその光学情報読取装置によるレーザ光の走査線の変化例を示す図である。 同じくそのスキャナ部の揺動動作を説明するための要部背面図である。 この発明による光学情報読取装置の第3の実施形態の要部側面図である。 この発明による光学情報読取装置の第4の実施形態の要部側面図である。
符号の説明
1:スキャナ部 2:支持板 2a:側片部 3:駆動装置
4:支持板 4a:背面部 5:コード記号 6:ホストコンピュータ
10:筐体(ケース) 11:光透過窓 12:インタフェースケーブル
13:ネジ 21:レーザ光の走査方向に沿う軸
22:レーザ光の走査中心の光軸方向に沿う軸 31:台盤
32:直立板 33,34:リンク片 35:回転円板
36:ギアボックス 37:アクチュエータ(モータ等の駆動源)
43,53:揺動レバー 44:磁性体部 45:引っ張りスプリング
46,47:ソレノイド 54:プランジャ 55:ピン
110:レーザ走査デバイス 111:走査・集光用光学系
112:受光ユニット 113:光源 114:信号処理部
115:増幅回路 116:A/D変換器
120:デコード基板 130:周辺機器基板
134:トリガスイッチ 135:CPU
L:レーザ光 SL:走査線

Claims (4)

  1. 反射率が異なるバーで構成されたコード記号にレーザ光を照射し、その反射光によってコード記号の情報を読み取る光学的情報読取装置において、
    読取対象とするコード記号にレーザ光を照射して走査する光源及び走査用光学系と、前記コード記号からの反射光を受光して光電変換する受光ユニットとが、光透過窓を備えた筐体内に設置されているスキャナ部と、
    該スキャナ部を、前記レーザ光の走査方向又は走査中心の光軸方向に沿う軸の回りに所定角度範囲揺動させる駆動装置とを備えたことを特徴とする光学的情報読取装置。

    前記レーザ光の走査線を平行に所定範囲往復移動させるか又は所定角度範囲往復回動させるように、前記スキャナ部を揺動させる駆動装置とを備えたことを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記スキャナ部と前記駆動装置とが着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記スキャナ部が支持板によって支持され、前記駆動装置が該支持板を揺動させる機構とその駆動源とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記駆動源が、モータ、プランジャ、又はソレノイドである請求項3に記載の光学的情報読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002329166A (ja) * 2001-04-26 2002-11-15 Tokyu Car Corp バーコード読取装置

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