JP2008039498A - 抵抗測定装置およびそれを備える基板検査装置ならびに抵抗測定方法およびそれを備える基板検査方法 - Google Patents

抵抗測定装置およびそれを備える基板検査装置ならびに抵抗測定方法およびそれを備える基板検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二端子測定法よりも精度よく抵抗を測定できるとともに四端子測定法よりも簡単かつ低コストに抵抗を測定できる、抵抗測定装置およびそれを備える基板検査装置ならびに抵抗測定方法およびそれを備える基板検査方法を提供する。
【解決手段】基板検査装置10は、定電流源20の+端を基板100のランド104aに接続するプローブ24、電圧計22の+端を基板100のランド104bに接続するプローブ26、ならびにリード線32,34,38aおよびスイッチ36a,36cによって電気的に接続される定電流源20の−端と電圧計22の−端とを基板100のランド106aに接続するプローブ40aを含む。定電流源20からの定電流はランド104aと106aとの間に供給され、これに伴って生じる電圧が電圧計22によって測定される。CPU44は定電流と電圧計22が測定した電圧とに基づいて抵抗を算出する。
【選択図】図1

Description

この発明は、抵抗測定装置およびそれを備える基板検査装置ならびに抵抗測定方法およびそれを備える基板検査方法に関し、より特定的には、3つ以上の検査点を有する導体の抵抗を測定する抵抗測定装置およびそれを備える基板検査装置、ならびに当該導体の抵抗を測定する抵抗測定方法およびそれを備える基板検査方法に関する。
一般に、基板検査装置では、基板に設けられる配線パターンの2つのランド間の抵抗を測定することによって、配線パターンの導通状態を検査することが知られている。抵抗測定方法としては、たとえば、特許文献1に開示されているような二端子測定法や特許文献2に開示されているような四端子測定法等が採用される。
二端子測定法では、1つのプローブによって定電流源の一端と電圧計の一端とを電気的に接続して一方のランドに接続するとともに、もう1つのプローブによって定電流源の他端と電圧計の他端とを電気的に接続して他方のランドに接続し、2つのランド間の抵抗を測定する。また、四端子測定法では、定電流源の一端に接続されるプローブと電圧計の一端に接続されるプローブとを一方のランドに接続するとともに、定電流源の他端に接続されるプローブと電圧計の他端に接続されるプローブとを他方のランドに接続し、2つのランド間の抵抗を測定する。
特開2004−101275号公報 特開2005−321211号公報
しかし、二端子測定法では、測定した抵抗に一方のランドとプローブの接触子との接触抵抗および他方のランドとプローブの接触子との接触抵抗が含まれる。各接触抵抗は一定ではないために、二端子測定法では2つのランド間の抵抗を正確に測定できないという問題があった。
一方、四端子測定法では、電流が導体から電圧計側にほとんど流れないので接触抵抗の影響を受けない反面、二端子測定法の倍の接触子が必要になるのでコストが上昇してしまう。さらには、2つの接触子を1つのランドに接触させるために接触子の加工精度や接触子の位置精度に対する要求が厳しくなり、コストが大幅に上昇しかつ測定作業に要する手間が大幅に増すという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、二端子測定法用の接続手段を用いて二端子測定法よりも精度よく抵抗を測定できるとともに、四端子測定法よりも簡単かつ低コストに抵抗を測定できる、抵抗測定装置およびそれを備える基板検査装置ならびに抵抗測定方法およびそれを備える基板検査方法を提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の抵抗測定装置は、導体に供給すべき定電流を発生させる定電流源、前記導体に生じる電圧を測定する電圧測定手段、前記導体の第1検査点に前記定電流源の一端を接続する第1接続手段、前記導体の第2検査点に前記電圧測定手段の一端を接続する第2接続手段、前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを電気的に接続しかつ前記導体の第3検査点に接続される第3接続手段、および前記定電流源が発生させる前記定電流と前記電圧測定手段が測定する電圧とに基づいて抵抗を算出する算出手段を備える。
請求項2に記載の抵抗測定装置は、請求項1に記載の抵抗測定装置において、前記第3接続手段はさらに前記導体の第4検査点に接続可能であり、前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを前記第3検査点に接続する状態および前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを前記第4検査点に接続する状態の一方から他方に前記第3接続手段を切り替える切り替え手段をさらに含むことを特徴とする。
請求項3に記載の基板検査装置は、前記導体が設けられる基板を検査する基板検査装置であって、請求項1または2に記載の抵抗測定装置、および前記抵抗測定装置によって測定される抵抗と所定値との比較結果に基づいて前記導体の導通状態を判定する判定手段を備える。
請求項4に記載の基板検査装置は、請求項3に記載の基板検査装置において、前記基板の一方主面と他方主面とには、一対多または多対多の関係を有するように接続される前記導体の検査点が設けられることを特徴とする。
請求項5に記載の抵抗測定方法は、定電流源の一端に接続される第1接続手段を導体の第1検査点に接続し、電圧測定手段の一端に接続される第2接続手段を前記導体の第2検査点に接続し、前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを電気的に接続する第3接続手段を前記導体の第3検査点に接続する第1工程、前記第1接続手段と前記第3接続手段とを介して前記定電流源から前記第1検査点と前記第3検査点との間に定電流を供給する第2工程、前記第2接続手段と前記第3接続手段とを介して前記第2検査点と前記第3検査点とに接続される前記電圧測定手段によって電圧を測定する第3工程、および前記定電流源が発生させる前記定電流と前記電圧測定手段が測定した電圧とに基づいて抵抗を算出する第4工程を備える。
請求項6に記載の抵抗測定方法は、請求項5に記載の抵抗測定方法において、前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを前記第3検査点に接続する状態から前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを前記導体の第4検査点に接続する状態に前記第3接続手段を切り替える第5工程、前記第1接続手段と前記第3接続手段とを介して前記定電流源から前記第1検査点と前記第4検査点との間に前記定電流を供給する第6工程、前記第2接続手段と前記第3接続手段とを介して前記第2検査点と前記第4検査点とに接続される前記電圧測定手段によって電圧を測定する第7工程、および前記定電流源が発生させる前記定電流と前記電圧測定手段が測定した電圧とに基づいて抵抗を算出する第8工程をさらに含むことを特徴とする。
請求項7に記載の基板検査方法は、前記導体が設けられる基板を検査する基板検査方法であって、請求項5または6に記載の抵抗測定方法によって測定される抵抗と所定値との比較結果に基づいて前記導体の導通状態を判定する。
請求項1に記載の抵抗測定装置では、定電流源の一端に接続される第1接続手段を導体の第1検査点に接続し、電圧測定手段の一端に接続される第2接続手段を導体の第2検査点に接続し、定電流源の他端と電圧測定手段の他端とを電気的に接続する第3接続手段を導体の第3検査点に接続する。定電流源は第1接続手段と第3接続手段とを介して導体の第1検査点と第3検査点との間に定電流を供給し、電圧測定手段は第2検査点に接続される第2接続手段と第3検査点に接続される第3接続手段とを介して電圧を測定する。電圧測定手段の内部抵抗は非常に大きいので、電圧測定手段の一端から他端までの経路において定電流源の一端から他端までの経路に重複しない区間には電流がほとんど流れない。このために、電圧測定手段によって測定される電圧は、定電流源の一端から他端までの経路と電圧測定手段の一端から他端までの経路とにおいて重複する区間の電圧に略等しい。したがって、算出した抵抗は、第2接続手段と第2検査点との接触抵抗をほとんど含んでいない。このように第2検査点と第2接続手段との接触抵抗をほとんどなくすことができるので、1つの接触子を有する従来の二端子測定法用の接続手段を用いて二端子測定法よりも精度よく抵抗を測定できる。また、各検査点に接続手段の1つの接触子を接触させればよいので、四端子測定法よりも接続手段の接触子の数を削減でき、測定作業を簡単にできる。つまり、四端子測定法よりも簡単かつ低コストに抵抗を測定できる。請求項5に記載の抵抗測定方法についても同様である。
請求項2に記載の抵抗測定装置では、第3検査点に定電流源の他端と電圧測定手段の他端とを接続する状態および第4検査点に定電流源の他端と電圧測定手段の他端とを接続する状態の一方から他方に第3接続手段を切り替え、電圧を測定する。これによって、定電流源の他端と電圧測定手段の他端とを第3検査点に接続した状態と、定電流源の他端と電圧測定手段の他端とを第4検査点に接続した状態とで抵抗を別々に算出できる。請求項6に記載の抵抗測定方法についても同様である。
請求項3に記載の基板検査装置では、簡単かつ低コストに構成しつつも抵抗の測定精度の低下を抑えることができるので、判定結果の信頼性の低下を抑えることができる。また、定電流源の他端と電圧測定手段の他端とを第3検査点に接続した状態と、定電流源の他端と電圧測定手段の他端とを第4検査点に接続した状態とで抵抗を別々に測定することによって、導体の2つの区間の導通状態を別々に判定できる。これら2つの判定結果のうちいずれか一方が不良である場合、導体において第2検査点と第3検査点との間および第2検査点と第4検査点との間の重複する部分以外に不良箇所が存在することとなる。したがって、2つの判定結果を比較することによって、導体において不良箇所が存在する範囲を特定できる。請求項7に記載の基板検査方法についても同様である。
このような基板検査装置は、たとえば請求項4に記載するような、その一方主面に設けられる検査点の数とその他方主面に設けられる検査点の数とが一対多または多対多の関係を有する基板の検査に好適に用いられる。
この発明によれば、二端子測定法用の接続手段を用いて二端子測定法よりも精度よく抵抗を測定できるとともに、四端子測定法よりも簡単かつ低コストに抵抗を測定できる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
図1を参照して、この実施形態では、基板100を検査するための基板検査装置10にこの発明の抵抗測定装置を適用する場合について説明する。まず、検査対象である基板100について説明する。
絶縁体からなる基板100には、銅等の導体からなる配線パターン102が設けられる。配線パターン102は、基板100の一方主面100aに複数のランド104を有し、基板100の他方主面100bに複数のランド106を有する。或るランド104は、他の全てのランド104と全てのランド106に接続される。同様に、或るランド106は、全てのランド104と他の全てのランド106に接続される。つまり、一方主面100aと他方主面100bとには、多対多の関係を有するようにランド104と106とが設けられる。図1の基板100には6つのランド104と7つのランド106が示されているが、実際の基板には一方主面と他方主面とにそれぞれ数百のランドが設けられる。
この実施形態では、ランド104,106が検査点に相当する。図1において、左から2番目のランド104に符号「104a」を付し、左端のランド104に符号「104b」を付す。また、図1において、左端のランド106に符号「106a」を付し、左から2番目のランド106に符号「106b」を付す。この実施形態では、ランド104aを第1検査点とし、ランド104bを第2検査点とし、ランド106aを第3検査点とし、ランド106bを第4検査点とする。
このような基板100を検査するための基板検査装置10は、配線パターン102に生じる電圧を測定するための測定部12、基板検査装置10の各構成要素を制御するためのコントローラ14、オペレータがデータ入力や指示を行うための入力部16、およびオペレータに報知すべき情報を表示する表示部18を含む。
測定部12は、直流定電流を発生させる定電流源20、および定電流源20からの定電流の供給に伴って配線パターン102に生じる電圧を測定する電圧計22を含む。定電流源20は+端と−端とを有し、定電流源20の+端にはプローブ24の一端が接続される。また、電圧測定手段である電圧計22は+端と−端とを有し、電圧計22の+端にはプローブ26の一端が接続される。プローブ24は他端に接触子28を有し、プローブ26は他端に接触子30を有する。
プローブ24は、接触子28をランド104aに接触させることによってランド104aに定電流源20の+端を接続する。同様に、プローブ26は、接触子30をランド104bに接触させることによってランド104bに電圧計22の+端を接続する。この実施形態では、プローブ24が第1接続手段に相当し、プローブ26が第2接続手段に相当する。
なお、実際には、プローブ24および26に加えて各ランド104に対応して定電流源20または電圧計22に接続される図示しないプローブが設けられる。各ランド104に対応するプローブにはそれぞれ図示しないスイッチが設けられる。コントローラ14が各プローブのスイッチを制御することによって、或る1つのランド104に定電圧源20の+端が接続され、他の1つのランド104に電圧計22の+端が接続される。
また、定電流源20の−端にはリード線32が接続され、電圧計22の−端にはリード線34が接続される。リード線32にはスイッチ36aの一端とスイッチ36bの一端とが接続され、リード線34にはスイッチ36cの一端とスイッチ36dの一端とが接続される。スイッチ36aの他端とスイッチ36cの他端とはリード線38aによって接続され、スイッチ36bの他端とスイッチ36dの他端とはリード線38bによって接続される。リード線38aにはプローブ40aの一端が接続され、リード線38bにはプローブ40bの一端が接続される。スイッチ36a〜36dは、プローブ40aと40bとのいずれか一方を定電流源20の−端と電圧計22の−端とに接続するように、コントローラ14によって制御される。たとえば、図1には、スイッチ36aと36cとを閉じてスイッチ36bと36dとを開いた状態が示されている。この状態では、リード線32,34,38aおよびスイッチ36a,36cを介して定電流源20の−端と電圧計22の−端とが電気的に接続され、かつプローブ40aが定電流源20の−端と電圧計22の−端とに接続される。
プローブ40aは他端に接触子42aを有し、プローブ40bは他端に接触子42bを有する。プローブ40aは、接触子42aをランド106aに接触させることによってランド106aに定電流源20の−端と電圧計22の−端とを接続する。同様に、プローブ40bは、接触子42bをランド106bに接触させることによってランド106bに定電流源20の−端と電圧計22の−端とを接続する。
この実施形態では、リード線32,34,38a,38bとプローブ40a,40bとによって第3接続手段が構成される。また、スイッチ36a〜36dによって切り替え手段が構成される。
なお、図1には、ランド106a,106bに対応するプローブ40a,40b、リード線38a,38bおよびスイッチ36a〜36bが示されているが、実際には、各ランド106に対応して1つのプローブおよび2つのスイッチが設けられている。そして、いずれか1つのランド106に対応する2つのスイッチのみが閉じた状態になるように、コントローラ14によって各スイッチが制御される。これによって、1つのランド106のみに定電流源20の−端と電圧計22の−端とが接続される。
コントローラ14は、図示しないバスで互いに接続されるCPU44、ROM46およびRAM48を含む。この実施形態では、測定部12とコントローラ14とによって抵抗測定装置が構成される。
CPU44は、ROM46等に格納される各種のプログラムを実行し、基板検査装置10の各構成要素に指示を与え、かつそれらの動作を制御する。この実施形態では、CPU44が算出手段および判定手段としても機能する。
ROM46は、基板検査装置10を動作させるプログラムや所定データ等を格納している。具体的に、記憶手段であるROM46には、図2に示す動作を実行するためのプログラムや測定した抵抗と比較するための所定値(基準抵抗)に対応する所定データが格納されている。
RAM48は、制御手段であるCPU44の作業領域として使用される。RAM48には各種プログラムが展開され、RAM48はそれらのプログラムによる処理結果、処理のための一時データ、および表示部18に表示させる表示内容に対応するデータ等を保持する。
入力部16はキーボードやマウス等からなり、表示部18はCRTモニタ等からなる。報知手段である表示部18は、コントローラ14のRAM48上に展開される表示用データに対応する表示内容(テキスト、画像等)を表示する。具体的に、表示部18には、配線パターン102の導通状態の判定結果等が表示される。
ついで、図2を参照して、基板検査装置10の動作の一例について説明する。
ここでは、ランド104aと106aとに定電流源20を接続しかつランド104bと106aとに電圧計22を接続した状態を初期状態として、配線パターン102の導通状態を判定する場合について説明する。つまり、図1の状態を初期状態として、配線パターン102の導通状態を判定する場合について説明する。
まず、CPU44の指示に従って定電流源20が定電流を発生させる。定電流源20からの定電流は、プローブ24を介してランド104aから配線パターン102に供給され、ランド106aからプローブ40a、リード線38a、スイッチ36aおよびリード線32を介して定電流源20に戻る。つまり、定電流源20からの定電流が配線パターン102のランド104aと106aとの間に供給(印加)される(ステップS1)。
つづいて、プローブ26と、プローブ40a、リード線38b、スイッチ36cおよびリード線34とを介して、電圧計22によって電圧が測定される(ステップS3)。電圧計22の内部抵抗は非常に大きいので(たとえば1GΩ程度)、ステップS1で配線パターン102に供給される定電流は、ランド104b側にほとんど流入しない。したがって、ステップS3では、定電流源20の+端から−端までの経路と電圧計22の+端から−端までの経路とにおいて重複する区間の電圧が測定される。具体的に、図3(a)をも参照して、初期状態では、配線パターン102において太線で示す区間(以下、区間A1という)、およびプローブ40aの接触子42aからリード線38aまでの太線で示す区間(以下、区間B1という)の電圧が測定される。ステップS3で測定された電圧はコントローラ14に入力され、RAM48に保持される。
つづいて、CPU44は、定電流源20が発生させる電流とステップS3で測定した電圧とに基づいて抵抗を算出する(ステップS5)。具体的には、ステップS3で測定した電圧を定電流源20が発生させる電流で割ることによって抵抗を算出する。ステップS5で算出される抵抗は、区間A1およびB1の抵抗であるので、ランド104bとプローブ26の接触子30との接触抵抗は含んでいない。
つづいて、CPU44によって、ステップS5で算出した抵抗とROM46に格納されているデータに基づく所定値(たとえば10Ω)とが比較される(ステップS7)。ステップS5で算出した抵抗が所定値以上である場合、CPU44は、区間A1の導通状態が良好であると判定する(ステップS9)。一方、ステップS5で算出した抵抗が所定値に対して所定値未満である場合、CPU44は、区間A1の導通状態が不良であると判定する(ステップS11)。なお、区間A1の導通状態が良好であれば、ランド104aからランド106aまでの間の導通状態、およびランド104bからランド106aの導通状態が良好であることはいうまでもない。
つづいて、区間A1の判定結果に対応するデータをRAM48に保持し、スイッチ36a〜36dを動作させる(ステップS13)。具体的には、図3(b)に示すように、スイッチ36aと36cとを開きかつスイッチ36bと36dとを閉じることによって、ランド106aに定電流源20の−端と電圧計22の−端とを接続する状態から、ランド106bに定電流源20の−端と電圧計22の−端とを接続する状態に切り替える。そして、ステップS3に戻って電圧を測定する。このとき測定されるのは図3(b)に太線で示す区間A2およびB2の電圧である。この電圧を用いてステップS5で抵抗を算出し、算出した抵抗をステップS7で所定値と比較し、区間A2の導通状態を判定する。
その後、ステップS13で、スイッチ36bと36dとを開きかつ他のランド106に対応する図示しない2つのスイッチを閉じて、ステップS3に戻る。そして、各ランド106を定電流源20の−端と電圧計22の−端とに接続して導通状態を判定し、基板100の検査を終了する。配線パターン102の全ての区間の判定結果が良好であれば基板100が良品である旨のメッセージが表示部18に表示され、1つでも不良判定があれば基板100が不良品である旨のメッセージが表示部18に表示される。
なお、配線パターン102をもれなく検査できるように、各ランド104に対応するプローブのスイッチが制御される。具体的に、たとえば、図3(b)の状態の後には、ランド104aの2つ右隣のランド104(図1参照)に定電流源20の+端を接続しかつランド104bの2つ右隣のランド104(図1参照)に電圧計22の+端を接続するように、各ランド104に対応するプローブのスイッチが制御される。
また、ステップS7では1つの所定値(閾値)を用いてもよいし、配線パターン102の区間毎に異なる所定値を用いてもよい。1つの所定値を用いる場合、導通状態が良好であるときの各区間の抵抗の平均、ランド106に接するプローブの抵抗、およびランド106と接触子との接触抵抗の予想値の和を所定値とすればよい。また、配線パターン102の区間毎に異なる所定値を用いる場合、たとえば区間A1の導通状態を判定するときには、導通状態が良好であるときの区間A1の抵抗、区間B1の抵抗(プローブ40aの抵抗)、および接触子42aとランド106aとの接触抵抗の予想値の和を所定値とすればよい。
このような基板検査装置10によれば、電圧計22によって測定される電圧は、定電流源20の+端から−端までの経路と電圧計22の+端から−端までの経路とにおいて重複する区間の電圧に略等しい。したがって、算出される抵抗はプローブ26の接触子30とランド104bとの接触抵抗をほとんど含んでおらず、二端子測定法と比べて接触抵抗を半分にできる。このように、それぞれ1つの接触子を有する二端子測定法用のプローブ24,26,40aを用いて二端子測定法よりも精度よく抵抗を測定できる。また、3つのランドにそれぞれプローブの1つの接触子を接触させればよいので、四端子測定法よりも接触子の数を削減でき、測定作業を簡単にできる。つまり、四端子測定法よりも簡単かつ低コストに抵抗を測定できる。このように、簡単かつ低コストに構成しつつも抵抗の測定精度の低下を抑えることができるので、判定結果の信頼性の低下を抑えることができる。
また、定電流源20と電圧計22とが接続されるランド106を変更して得られる2つの判定結果を比較することによって、配線パターン102において不良箇所が存在する範囲を特定できる。たとえば、区間A1{図3(a)参照}の判定結果と区間A2{図3(b)参照}の判定結果とを比較して、区間A1の判定結果が不良である場合、区間A1において区間A2に重複する部分以外に不良箇所が存在することとなる。つまり、図4(a)に示す区間A3に不良箇所が存在することとなる。一方、区間A1の判定結果と区間A2の判定結果とを比較して、区間A2の判定結果が不良である場合、区間A2において区間A1に重複する部分以外に不良箇所が存在することとなる。つまり、図4(b)に示す区間A4に不良箇所が存在することとなる。このように2つの判定結果を比較することによって、いずれか一方の判定結果が不良である場合に配線パターン102において不良箇所が存在する範囲を特定できる。不良箇所の存在範囲の特定は、CPU44が行ってもよいし、基板検査装置10を操作するオペレータが行ってもよい。CPU44が不良箇所の存在範囲を特定する場合、不良箇所が存在する範囲を表示部18にメッセージや画像等によって表示すればオペレータにとっての利便性を向上できる。
なお、上述の実施形態では、各ランド106に対応してプローブを設ける場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば、プローブ40aのみを設け、移動機構によってプローブ40aを移動させることで各ランド106にプローブ40aを接触させるようにしてもよい。この場合、当該移動機構が切り替え手段として機能する。また、定電流源20の+端にはプローブ24のみを接続しかつ電圧計22の+端にはプローブ26のみを接続し、プローブ24および26を移動機構によって移動させてもよい。
なお、上述の実施形態では、直流定電流を配線パターン102に供給する場合について説明したが、交流定電流を配線パターン102に供給するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、一方主面と他方主面とにランドが設けられる両面基板を検査対象とする場合について説明したが、検査対象となる基板はこれに限定されない。この発明は、一方主面のみに検査点が設けられている基板の検査にも適用できる。また、基板の形状、材質等は特に限定されず、基板の用途も特に限定されない。たとえば、フレキシブル基板、多層配線基板、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ用の電極板、および半導体パッケージ用のパッケージ基板等、種々の基板において導体を検査できる。
さらに、3つ以上の検査点を有していれば導体の各検査点の接続態様は特に限定されない。たとえば、図1に示す基板100のように或る検査点から他の検査点までの経路の一部と或る検査点からその他の検査点までの経路の一部とが重複していてもよいし、或る検査点から他の検査点までの経路と或る検査点からその他の検査点までの経路とに重複する部分がなくてもよい。
この発明の実施形態の一例を示す図解図である。 導通状態の判定動作の一例を示すフロー図である。 ランドの接続態様と抵抗の測定区間との関係を示す図解図である。 2つの判定結果のいずれか一方が不良である場合に配線パターンにおいて不良箇所が存在する範囲を示す図解図である。
符号の説明
10 基板検査装置
12 測定部
14 コントローラ
20 定電流源
22 電圧計
24,26,40a,40b プローブ
28,30,42a,42b 接触子
32,34,38a,38b リード線
36a,36b,36c,36d スイッチ
44 CPU
46 ROM
48 RAM
100 基板
100a 一方主面
100b 他方主面
102 配線パターン
104,106 ランド

Claims (7)

  1. 導体に供給すべき定電流を発生させる定電流源、
    前記導体に生じる電圧を測定する電圧測定手段、
    前記導体の第1検査点に前記定電流源の一端を接続する第1接続手段、
    前記導体の第2検査点に前記電圧測定手段の一端を接続する第2接続手段、
    前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを電気的に接続しかつ前記導体の第3検査点に接続される第3接続手段、および
    前記定電流源が発生させる前記定電流と前記電圧測定手段が測定する電圧とに基づいて抵抗を算出する算出手段を備える、抵抗測定装置。
  2. 前記第3接続手段はさらに前記導体の第4検査点に接続可能であり、
    前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを前記第3検査点に接続する状態および前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを前記第4検査点に接続する状態の一方から他方に前記第3接続手段を切り替える切り替え手段をさらに含む、請求項1に記載の抵抗測定装置。
  3. 前記導体が設けられる基板を検査する基板検査装置であって、
    請求項1または2に記載の抵抗測定装置、および
    前記抵抗測定装置によって測定される抵抗と所定値との比較結果に基づいて前記導体の導通状態を判定する判定手段を備える、基板検査装置。
  4. 前記基板の一方主面と他方主面とには、一対多または多対多の関係を有するように接続される前記導体の検査点が設けられる、請求項3に記載の基板検査装置。
  5. 定電流源の一端に接続される第1接続手段を導体の第1検査点に接続し、電圧測定手段の一端に接続される第2接続手段を前記導体の第2検査点に接続し、前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを電気的に接続する第3接続手段を前記導体の第3検査点に接続する第1工程、
    前記第1接続手段と前記第3接続手段とを介して前記定電流源から前記第1検査点と前記第3検査点との間に定電流を供給する第2工程、
    前記第2接続手段と前記第3接続手段とを介して前記第2検査点と前記第3検査点とに接続される前記電圧測定手段によって電圧を測定する第3工程、および
    前記定電流源が発生させる前記定電流と前記電圧測定手段が測定した電圧とに基づいて抵抗を算出する第4工程を備える、抵抗測定方法。
  6. 前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを前記第3検査点に接続する状態から前記定電流源の他端と前記電圧測定手段の他端とを前記導体の第4検査点に接続する状態に前記第3接続手段を切り替える第5工程、
    前記第1接続手段と前記第3接続手段とを介して前記定電流源から前記第1検査点と前記第4検査点との間に前記定電流を供給する第6工程、
    前記第2接続手段と前記第3接続手段とを介して前記第2検査点と前記第4検査点とに接続される前記電圧測定手段によって電圧を測定する第7工程、および
    前記定電流源が発生させる前記定電流と前記電圧測定手段が測定した電圧とに基づいて抵抗を算出する第8工程をさらに含む、請求項5に記載の抵抗測定方法。
  7. 前記導体が設けられる基板を検査する基板検査方法であって、
    請求項5または6に記載の抵抗測定方法によって測定される抵抗と所定値との比較結果に基づいて前記導体の導通状態を判定する、基板検査方法。
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CN107782968A (zh) * 2016-08-24 2018-03-09 神讯电脑(昆山)有限公司 阻抗测试装置

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