JP2008039118A - 締結カラーを用いた締結構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 FRP製部材が閉断面をなす場合であってもFRP製部材の断面変形を抑制できる、締結カラーを用いた締結構造体の提供。
【解決手段】FRP製部材20の閉断面内にFRP製部材20の内面22と締結カラー30とに接触するスペーサ40が配設されているため、スペーサ40をバルクヘッド(補強材)として機能させることができる。そのため、被締結部材50にボルト軸直交方向の力がかかり、その力がボルト60から締結カラー30に伝わり締結カラー30からFRP製部材20に伝わった場合であっても(FRP製部材20に入力があった場合であっても)、スペーサ40が設けられていない場合に比べて、FRP製部材20の断面くずれを抑制できる。
【選択図】 図1
【解決手段】FRP製部材20の閉断面内にFRP製部材20の内面22と締結カラー30とに接触するスペーサ40が配設されているため、スペーサ40をバルクヘッド(補強材)として機能させることができる。そのため、被締結部材50にボルト軸直交方向の力がかかり、その力がボルト60から締結カラー30に伝わり締結カラー30からFRP製部材20に伝わった場合であっても(FRP製部材20に入力があった場合であっても)、スペーサ40が設けられていない場合に比べて、FRP製部材20の断面くずれを抑制できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、締結カラーを用いた締結構造体に関する。
従来より、締結カラーをFRP製部材に接着し、ボルトで被締結部材を締結固定した、締結カラーを用いた締結構造体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。FRP製部材は板状である。
しかし、従来の締結カラーを用いた締結構造体にはつぎの問題点がある。
図6に示すように、FRP製部材2が板状でなく閉断面をなす場合、FRP製部材2に締結カラー3を接着固定する際、閉断面の限られた面でしか締結カラー3をFRP製部材2に固定できない。そのため、被締結部材5にボルト軸直交方向の力がかかり、その力がボルト6から締結カラー3に伝わり締結カラー3からFRP製部材2に伝わったとき(FRP製部材2に入力があったとき)、FRP製部材2の断面変形(断面くずれ)を十分に抑制できない。
特開2004−225802号公報
図6に示すように、FRP製部材2が板状でなく閉断面をなす場合、FRP製部材2に締結カラー3を接着固定する際、閉断面の限られた面でしか締結カラー3をFRP製部材2に固定できない。そのため、被締結部材5にボルト軸直交方向の力がかかり、その力がボルト6から締結カラー3に伝わり締結カラー3からFRP製部材2に伝わったとき(FRP製部材2に入力があったとき)、FRP製部材2の断面変形(断面くずれ)を十分に抑制できない。
本発明の目的は、FRP製部材が閉断面をなす場合であっても、FRP製部材の断面変形を従来より抑制できる、締結カラーを用いた締結構造体を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 閉断面をなすFRP製部材に金属製の締結カラーを用いて被締結部材を固定する、締結カラーを用いた締結構造体であって、
前記FRP製部材の閉断面内に該FRP製部材の内面と前記締結カラーとに接触するスペーサを配設し、前記被締結部材を挟んで前記締結カラーにボルトを締結した、締結カラーを用いた締結構造体。
(2) 前記スペーサは、締結構造体の断面形状において、前記FRP製部材の内面と前記締結カラーとの間の空間の全体を埋めて配設されている、(1)記載の締結カラーを用いた締結構造体。
(3) 前記スペーサは、締結構造体の断面形状において、前記FRP製部材の内面と前記締結カラーとの間の空間の一部のみを埋めて配設されている、(1)記載の締結カラーを用いた締結構造体。
(4) 締結構造体の断面形状において、前記FRP製部材の内面と前記締結カラーとの間の空間のうち、前記スペーサによって埋められていない空間部分は、フォームコアによって埋められている、(3)記載の締結カラーを用いた締結構造体。
(1) 閉断面をなすFRP製部材に金属製の締結カラーを用いて被締結部材を固定する、締結カラーを用いた締結構造体であって、
前記FRP製部材の閉断面内に該FRP製部材の内面と前記締結カラーとに接触するスペーサを配設し、前記被締結部材を挟んで前記締結カラーにボルトを締結した、締結カラーを用いた締結構造体。
(2) 前記スペーサは、締結構造体の断面形状において、前記FRP製部材の内面と前記締結カラーとの間の空間の全体を埋めて配設されている、(1)記載の締結カラーを用いた締結構造体。
(3) 前記スペーサは、締結構造体の断面形状において、前記FRP製部材の内面と前記締結カラーとの間の空間の一部のみを埋めて配設されている、(1)記載の締結カラーを用いた締結構造体。
(4) 締結構造体の断面形状において、前記FRP製部材の内面と前記締結カラーとの間の空間のうち、前記スペーサによって埋められていない空間部分は、フォームコアによって埋められている、(3)記載の締結カラーを用いた締結構造体。
上記(1)の締結カラーを用いた締結構造体によれば、FRP製部材の閉断面内にFRP製部材の内面と締結カラーとに接触するスペーサが配設されているため、スペーサをバルクヘッド(補強材)として機能させることができる。そのため、被締結部材にボルト軸直交方向の力がかかり、その力がボルトから締結カラーに伝わり締結カラーからFRP製部材に伝わった場合であっても(FRP製部材に入力があった場合であっても)、スペーサが設けられていない場合に比べて、FRP製部材の断面くずれを抑制できる。
上記(2)の締結カラーを用いた締結構造体によれば、スペーサが、締結構造体の断面形状において、FRP製部材の内面と締結カラーとの間の空間の全体を埋めて配設されているため、締結構造体の断面形状においてスペーサがFRP製部材の内面と締結カラーとの間の空間の一部のみを埋めて配設される場合に比べて、FRP製部材の断面くずれを抑制できる。
上記(3)の締結カラーを用いた締結構造体によれば、スペーサが、締結構造体の断面形状において、FRP製部材の内面と締結カラーとの間の空間の一部のみを埋めて配設されているため、締結構造体の断面形状においてスペーサがFRP製部材の内面と締結カラーとの間の空間の全体を埋めて配設される場合に比べて、締結構造体の軽量化をはかることができる。
上記(4)の締結カラーを用いた締結構造体によれば、締結構造体の断面形状において、FRP製部材の内面と締結カラーとの間の空間のうち、スペーサによって埋められていない空間部分が、フォームコアによって埋められているため、スペーサによって埋められていない部分があっても、閉断面をなすFRP製部材製作時にFRP製部材の形状を保持できる。
以下に、本発明の締結カラーを用いた締結構造体(以下、単に締結構造体ともいう)を、図1〜図5を参照して、説明する。
図1〜図3は、本発明実施例1の締結構造体を示し、図4、図5は、本発明実施例2の締結構造体を示す。
本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分には、本発明実施例1と実施例2にわたって同じ符号を付してある。
図1〜図3は、本発明実施例1の締結構造体を示し、図4、図5は、本発明実施例2の締結構造体を示す。
本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分には、本発明実施例1と実施例2にわたって同じ符号を付してある。
〔実施例1〕
まず、本発明実施例1の構成を、図1〜図3を参照して説明する。
本発明実施例の締結構造体10は、図1に示すように、閉断面をなすFRP製部材20に金属製の締結カラー30を用いて被締結部材50を固定する締結構造体である。締結構造体10は、FRP製部材(FRP製メンバー)20と、締結カラー30と、スペーサ40と、被締結部材50と、ボルト60と、を有する。締結構造体10は、さらに、図3に示すように、フォームコア70を有する。
まず、本発明実施例1の構成を、図1〜図3を参照して説明する。
本発明実施例の締結構造体10は、図1に示すように、閉断面をなすFRP製部材20に金属製の締結カラー30を用いて被締結部材50を固定する締結構造体である。締結構造体10は、FRP製部材(FRP製メンバー)20と、締結カラー30と、スペーサ40と、被締結部材50と、ボルト60と、を有する。締結構造体10は、さらに、図3に示すように、フォームコア70を有する。
FRP製部材20は、たとえば、CFRP(炭素繊維強化樹脂)製、GFRP(ガラス繊維強化樹脂)製等である。閉断面をなすFRP製部材20の断面形状は、四角形状であってもよく、三角形状であってもよく、五角形以上の多角形状であってもよく、円形状であってもよく、楕円形状であってもよい(図示例では、四角形状である場合を示している)。FRP製部材20は、図1に示すように、締結カラー30のカラー部31が挿入される孔部21を備える。
締結カラー30は、金属製である。締結カラー30は、カラー軸方向に延びるカラー部31と、カラー軸方向一端部に設けられるフランジ部32と、を備える。
カラー部31は、締結カラー30の軸方向でフランジ部32が設けられていない部分である。カラー部31は、ボルト60が挿入されるボルト挿入用穴31aを備える。ボルト挿入用穴31aは、締結カラー30をカラー軸方向に貫通する貫通孔であってもよく、袋穴であってもよい(図示例では袋穴である場合を示している)。ボルト挿入用穴31aの内周面に、ボルト60がねじ込まれる雌ねじ31bが形成されている。
カラー部31は、締結カラー30の軸方向でフランジ部32が設けられていない部分である。カラー部31は、ボルト60が挿入されるボルト挿入用穴31aを備える。ボルト挿入用穴31aは、締結カラー30をカラー軸方向に貫通する貫通孔であってもよく、袋穴であってもよい(図示例では袋穴である場合を示している)。ボルト挿入用穴31aの内周面に、ボルト60がねじ込まれる雌ねじ31bが形成されている。
カラー部31は、スペーサ40に設けられる取付け孔41に配置される(取付けられる、挿入される、圧入される)。
締結カラー30は、スペーサ40に固定して取付けられる。締結カラー30は、スペーサ40の取付け孔41にカラー部31を圧入することで、スペーサ40に固定して取付けられていてもよく、接着剤等を用いてスペーサ40に固定して取付けられていてもよい。
締結カラー30は、スペーサ40に固定して取付けられる。締結カラー30は、スペーサ40の取付け孔41にカラー部31を圧入することで、スペーサ40に固定して取付けられていてもよく、接着剤等を用いてスペーサ40に固定して取付けられていてもよい。
スペーサ40は、締結カラー30の材料よりも軽い材料で構成される。スペーサ40は、締結カラー30が鉄製である場合にはそれよりも軽いアルミ等の金属製であってもよいが、軽量化のためにCFRP,GFRP等のFRP製であることが望ましい。
スペーサ40は、締結カラー30を位置精度よく固定するためのスペーサである。スペーサ40は、FRP製部材20の閉断面内で、締結カラー30のカラー部31の外側に配設されている。スペーサ40は、FRP製部材20の閉断面内で、締結カラー30のカラー部31の周囲に配置されている。スペーサ40は、FRP製部材20の内面22とカラー部31の外周面31cとに接触させて配設されている。
スペーサ40の大きさは、締結構造体10の軽量化のために、被締結部材50にボルト軸直交方向の力がかかり、その力がボルト60から締結カラー30に伝わり締結カラー30からFRP製部材20に伝わった場合であっても(FRP製部材20に入力があった場合であっても)、FRP製部材20の断面くずれを抑制できる最小限の大きさとされていることが望ましい。
被締結部材50は、たとえば、自動車のサスペンションメンバーである。ただし、被締結部材50は、サスペンションメンバーに限定されるものではなく、自動車でいえば、足回りの部品であってもよく、フューエルタンクをFRP製部材20に取付けるための部品であってもよく、シートをFRP製部材20に取付けるための部品であってもよい。
フォームコア70は、発泡ウレタン樹脂等の発泡樹脂材などから構成される。フォームコア70は、閉断面をなすFRP製部材20を製作する際に、FRP製部材20の形状を保持するためのコア(中子)となる。フォームコア70は、図3に示すように、FRP製部材20の内側で、スペーサ40の外側の空間を埋めて配置されている。フォームコア70とスペーサ40とは、たとえば接着等により、互いに固定されている。
以上の構成は、本発明実施例1だけでなく、本発明の他の実施例にも適用される。
以上の構成は、本発明実施例1だけでなく、本発明の他の実施例にも適用される。
本発明実施例1は、さらに、つぎの特有な構成を有する。
図1に示すように、FRP製部材20の孔部21は、閉断面をなすFRP製部材20の、互いに対向し合う2壁20a、20bに形成されている(計2箇所形成されている)。
図1に示すように、FRP製部材20の孔部21は、閉断面をなすFRP製部材20の、互いに対向し合う2壁20a、20bに形成されている(計2箇所形成されている)。
締結カラー30のカラー部31は、対向2壁20a、20bの両方の孔部21を挿通している。締結カラー30のフランジ部32は、FRP製部材20の外周面23に接触している。
スペーサ40は、締結構造体10の断面形状において、FRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間の全体を埋めて配設されている。スペーサ40は、FRP製部材20の閉断面と略同一断面形状をなしている。
ここで、本発明実施例1の締結構造体10の製造方法を説明する。
本発明実施例1の締結構造体10の製造方法は、(i)図2に示すように、2分割されたフォームコア70でスペーサ40を挟む第1の工程と、(ii)熱硬化前は柔軟性があるFRP製部材20の生材をフォームコア70とスペーサ40の組合体のまわりに貼り付け(巻き付け)、FRP製部材20の生材が貼付されたフォームコア70とスペーサ40の組合体を加熱し生材を硬化させて、FRP製部材20を作製する工程と、(iii)図3に示すように、スペーサ40に取付け孔41を設け、取付け孔41に締結カラー30を配置する(埋め込む)工程と、(iv)図1に示すように、被締結部材50の一面50aが締結カラー30の軸方向一端30aに接触するようにして被締結部材50の他側(締結カラー30と反対側)から、ボルト60を、被締結部材50のボルト挿通孔51に挿通させて雌ねじ31bにねじ込む工程と、を有する。
つぎに、本発明実施例1の作用を説明する。
FRP製部材20の閉断面内にFRP製部材20の内面22と締結カラー30とに接触するスペーサ40が配設されているため、スペーサ40をバルクヘッド(補強材)として機能させることができる。そのため、被締結部材50にボルト軸直交方向の力がかかり、その力がボルト60から締結カラー30に伝わり締結カラー30からFRP製部材20に伝わった場合であっても(FRP製部材20に入力があった場合であっても)、スペーサが設けられていない場合に比べて、FRP製部材20の断面くずれを抑制できる。
以上の作用は本発明実施例1だけでなく、本発明の他の実施例にも適用される。
以上の作用は本発明実施例1だけでなく、本発明の他の実施例にも適用される。
本発明実施例1は、さらに、つぎの特有な作用を有する。
スペーサ40が、締結構造体10の断面形状において、FRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間の全体を埋めて配設されているため、FRP製部材20に入力があった場合であっても、締結構造体10の断面形状においてスペーサ40がFRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間の一部のみを埋めて配設される場合に比べて、FRP製部材20の断面くずれを抑制できる。
スペーサ40が、締結構造体10の断面形状において、FRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間の全体を埋めて配設されているため、FRP製部材20に入力があった場合であっても、締結構造体10の断面形状においてスペーサ40がFRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間の一部のみを埋めて配設される場合に比べて、FRP製部材20の断面くずれを抑制できる。
〔実施例2〕
つぎに、本発明実施例2の特有な構成を説明する。
本発明実施例2では、図4に示すように、FRP製部材20の孔部21は、閉断面をなすFRP製部材20に、1箇所のみに(たとえば、閉断面をなすFRP製部材20の対向2壁20a、20bのうちの1壁20aのみに)形成されている。
つぎに、本発明実施例2の特有な構成を説明する。
本発明実施例2では、図4に示すように、FRP製部材20の孔部21は、閉断面をなすFRP製部材20に、1箇所のみに(たとえば、閉断面をなすFRP製部材20の対向2壁20a、20bのうちの1壁20aのみに)形成されている。
締結カラー30のフランジ部32は、FRP製部材20の閉断面内に配置される。
スペーサ40は、締結構造体10の断面形状において、FRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間の一部のみを埋めて配設されている。スペーサ40は、FRP製部材20の閉断面内で、被締結部材50が取付けられる側である被締結面(壁20a)側に配置される。
スペーサ40は、締結構造体10の断面形状において、FRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間の一部のみを埋めて配設されている。スペーサ40は、FRP製部材20の閉断面内で、被締結部材50が取付けられる側である被締結面(壁20a)側に配置される。
締結構造体10の断面形状において、FRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間のうち、スペーサ40によって埋められていない空間部分は、フォームコア70によって埋められている。
ここで、本発明実施例2の締結構造体10の製造方法を説明する。
本発明実施例2の締結構造体10の製造方法は、(i)図5に示すように、フォームコア70に設けられた切欠き71に、取付け孔41に締結カラー30が配置された(埋め込まれた)スペーサ40を固定して取付ける第1の工程と、(ii)熱硬化前は柔軟性があるFRP製部材20の生材をフォームコア70とスペーサ40と締結カラー30の組合体のまわりに貼り付け(巻き付け)、FRP製部材20の生材が貼付されたフォームコア70とスペーサ40と締結カラー30の組合体を加熱し生材を硬化させて、FRP製部材20を作製する工程と、(iii) 図4に示すように、被締結部材50の一面50aが締結カラー30の軸方向一端30aに接触するようにして被締結部材50の他側(締結カラー30と反対側)から、ボルト60を、被締結部材50のボルト挿通孔51に挿通させて雌ねじ31bにねじ込む工程と、を有する。
つぎに、本発明実施例2の特有な作用を説明する。
スペーサ40が、締結構造体10の断面形状において、FRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間の一部のみを埋めて配設されているため、締結構造体10の断面形状においてスペーサ40がFRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間の全体を埋めて配設される場合に比べて、締結構造体10の軽量化をはかることができる。
締結構造体10の断面形状において、FRP製部材20の内面22と締結カラー30との間の空間のうち、スペーサ40によって埋められていない空間部分が、フォームコア70によって埋められているため、スペーサ40によって埋められていない部分があっても、閉断面をなすFRP製部材20を製作する時にFRP製部材20の形状を保持できる。
また、締結カラー30のフランジ部32がFRP製部材20の閉断面内に配置されるため、フランジ部32がFRP製部材20の外部に露出することがなく、見栄えがよい。
10 締結構造体
20 FRP製部材
21 孔部
22 内面
23 外周面
30 締結カラー
31 カラー部
31a ボルト挿入用穴
31b 雌ねじ
31c カラー部の外周面
32 フランジ部
40 スペーサ
41 取付け孔
50 被締結部材
51 ボルト挿通孔
60 ボルト
70 フォームコア
71 切欠き
20 FRP製部材
21 孔部
22 内面
23 外周面
30 締結カラー
31 カラー部
31a ボルト挿入用穴
31b 雌ねじ
31c カラー部の外周面
32 フランジ部
40 スペーサ
41 取付け孔
50 被締結部材
51 ボルト挿通孔
60 ボルト
70 フォームコア
71 切欠き
Claims (4)
- 閉断面をなすFRP製部材に金属製の締結カラーを用いて被締結部材を固定する、締結カラーを用いた締結構造体であって、
前記FRP製部材の閉断面内に該FRP製部材の内面と前記締結カラーとに接触するスペーサを配設し、前記被締結部材を挟んで前記締結カラーにボルトを締結した、締結カラーを用いた締結構造体。 - 前記スペーサは、締結構造体の断面形状において、前記FRP製部材の内面と前記締結カラーとの間の空間の全体を埋めて配設されている、請求項1記載の締結カラーを用いた締結構造体。
- 前記スペーサは、締結構造体の断面形状において、前記FRP製部材の内面と前記締結カラーとの間の空間の一部のみを埋めて配設されている、請求項1記載の締結カラーを用いた締結構造体。
- 締結構造体の断面形状において、前記FRP製部材の内面と前記締結カラーとの間の空間のうち、前記スペーサによって埋められていない空間部分は、フォームコアによって埋められている、請求項3記載の締結カラーを用いた締結構造体。
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