JP2008038969A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変速比を連続的に変化させることができる無段変速機において、運転者のアップダウン操作に従って無段変速機の変速比が、変速段毎に定められた所定の変速比になるように段階的に変化させられる手動変速モードを有する車両用無段変速機の変速制御装置であって、運転者が要望する変速性能を実現する無段変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】運転者が任意に設定する上限車速を入力することが可能な上限車速入力手段86と、前記入力された上限車速に基づいて、前記複数の変速段のそれぞれに対応する変速比であるシーケンシャルギヤ比を決定する変速比設定手段98とを有することから、運転者により決定された上限車速に基づいて、変速比設定手段98により各変速段に対応する固定変速比が決定されることができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両用無段変速機の制御装置に係り、特に運転者の操作に応じて段階的に変化させる手動変速モードを有する変速制御装置に関するものである。
走行用の動力源と駆動輪との間に配設され、変速比を連続的に変化させることができる無段変速機と、運転者のシフト操作に従って前記無段変速機の変速比を、予め段階的に設定された複数の変速比の間で変化させる手動変速制御手段を有する車両用無段変速機の変速制御装置が知られている。そして、このような変速制御装置において、前記手動変速操作に応答して、前記無段変速機の変速比は、予め定められた複数の変速比のいずれかとなるように段階的に変化させられることとなる。
かかる場合において、手動変速操作で選択される前記複数の変速比のうち、最上段に対応する変速比は前記車両の設計上許容し得る最大の車速および動力源の最大出力回転速度をもとに設計されることが多く、この許容し得る最大の車速は通常の走行においてはその速度に至ることはないものであるため、通常の走行においては最上段の変速段を使用する頻度がきわめて少ないものとなっている。また、上述のように最上段の変速比は最大の車速および最大出力回転速度をもとに設計されることから、非常に小さい値に設定されるため、結果として、各変速段に対応する変速比間の差が大きくなってしまい、変速ショックが生じやすいなどの問題がある。
かかる問題を解消するため、特許文献1においては、手動変速操作において用いる変速段の数をオプションとして変更可能であるとしている。すなわち、手動変速操作で選択可能な変速段の数を適宜増加させることによって、無段変速機の変速比の選択可能な数を運転者の個人的な要求に合わせることができるとしている。
特開2002−147589号公報
しかしながら、手動変速操作により選択される変速段の数を変更するのみでは、運転者の使用環境や運転感覚に充分に合わせることができない場合もある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたもので、その目的とすることは、運転者により設定された上限車速を考慮することにより、使用環境や運転感覚に適合した変速比で走行可能な無段変速機の変速制御装置を提供することにある。
かかる目的を達成するために、請求項1に係る無段変速機の制御装置は、走行用の動力源と駆動輪との間に配設され、変速比を連続的に変化させることができる無段変速機と、運転者のアップダウン操作に従って、前記無段変速機の変速比を予め段階的に設定された複数の変速比の間で変化させる手動変速制御手段と、を有する車両用無段変速機の変速制御装置において、(a)運転者が任意に設定する上限車速を入力することが可能な上限車速入力装置と、(b)前記入力された上限車速に基づいて、前記複数の変速比の少なくとも1つを設定する変速比設定手段とを有することを特徴とする。
このようにすれば、前記無段変速機の制御装置は、前記上限車速入力手段により運転者により入力された上限車速に基づいて、変速比設定手段により複数の変速比の少なくとも1つが設定されることから、運転者が要望する使用環境や運転感覚に適合した変速性能を実現することができる。
好適には、前記変速比設定手段は、前記段階的に設定された一連の複数の変速比のうち、最上段となる変速段に対応する変速比を、前記上限車速入力装置によって入力された上限車速において前記動力源の予め設定された最大回転速度である上限パワー回転速度となるように決定されるものであることを特徴とする。
このようにすれば、前記変速比設定手段においては、最上段となる変速段に対応する変速比は、前記上限車速入力装置により入力された上限車速において該無段変速機の入力を行う前記動力源の最大回転速度である上限パワー回転速度となるように決定されることから、運転者が要望する車速において、全ての変速段を使い切ることができる。
好適には前記変速制御装置は、該無段変速機の変速比を車両の運転状態に応じて連続的に変化させる自動変速制御手段と、前記自動変速制御手段によって変速制御される自動変速モードと前記手動変速制御手段によって変速制御される手動変速モードとを切り換えるモード切換装置とを有することを特徴とする。
このようにすれば、前記モード切換装置により自動変速モードと手動変速モードが切り換えられることから、運転者の運転感覚に応じ、適宜前記モード切換装置を操作することにより、前記自動変速機の変速機を無段階に変化させる自動変速モードと、前記無段変速機の変速比を予め段階的に設定された複数の間で変化させる手動変速モードとを切り換えることができる。
また、好適には、前記変速比設定手段は、前記シーケンシャルギヤ比のうち、最上段となる変速段に対応する変速比を、前記上限車速入力装置によって入力された上限車速において該無段変速機の入力を行う前記動力源の最大回転速度である上限パワー回転速度よりも所定の割合をまたは所定の回転速度だけ低い値となるように決定するものであることを特徴とする。
このようにすれば、前記上限車速は動力源の最高回転速度より小さい回転速度によって達成されることから、運転者の好みによって運転時の車両の静粛性を高めることができる。
また、好適には、前記変速比設定手段は、前記上限車速入力装置によって入力された上限車速において前記動力源の予め設定された最大回転速度である上限パワー回転速度、もしくはそれに所定の割合を乗じた値となる変速比を、前記シーケンシャルギヤ比のうち、最上段でない変速段の変速比とするように決定するものであることを特徴とする。
このようにすれば、前記上限パワー回転速度において前記上限車速は最上段よりも下の変速段で達成され、さらに1段以上の変速段を余らせていることから、一旦入力した上限車速を超えて車両を走行させる場合であっても、余らせていた最上段を含む1段以上の変速段を使用して走行することができ、再度の変速比の設定を行う必要がない。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用駆動装置10の骨子図である。この車両用駆動装置10は横置き型で、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に採用されるものであり、走行用の動力源として用いられる内燃機関であるエンジン12を備えている。エンジン12の出力は、トルクコンバータ14から前後進切換装置16、ベルト式の無段変速機(CVT)18、減速歯車20を介して差動歯車装置22に伝達され、左右の駆動輪24L、24Rへ分配される。
トルクコンバータ14は、エンジン12のクランク軸に連結されたポンプ翼車14p、およびタービン軸34を介して前後進切換装置16に連結されたタービン翼車14tを備えており、流体を介して動力伝達を行う流体継手である。また、それ等のポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tの間にはロックアップクラッチ26が設けられ、それ等を一体的に連結して一体回転させることができるようになっている。上記ポンプ翼車14pには、無段変速機18を変速制御したりベルト挟圧力を発生させたり、或いは各部に潤滑油を供給したりするための油圧を発生する機械式のオイルポンプ28が設けられている。
前後進切換装置16は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置にて構成されており、トルクコンバータ14のタービン軸34はサンギヤ16sに連結され、無段変速機18の入力軸36はキャリア16cに連結されている。そして、キャリア16cとサンギヤ16sとの間に配設された直結クラッチ38が係合させられると、前後進切換装置16は一体回転させられてタービン軸34が入力軸36に直結され、前進方向の駆動力が駆動輪24R、24Lに伝達される。リングギヤ16rとハウジングとの間に配設された反力ブレーキ40が係合させられるとともに上記直結クラッチ38が解放されると、入力軸36はタービン軸34に対して逆回転させられ、後進方向の駆動力が駆動輪24R、24Lに伝達される。また、直結クラッチ38および反力ブレーキ40が共に解放されると、エンジン12と無段変速機18との間の動力伝達が遮断される。直結クラッチ38および反力ブレーキ40は何れも油圧式摩擦係合装置である。
無段変速機18は、上記入力軸36に設けられたV溝幅が可変の入力側可変プーリ42と、出力軸44に設けられたV溝幅が可変の出力側可変プーリ46と、それ等の可変プーリ42、46に巻き掛けられた伝動ベルト48とを備えており、可変プーリ42、46と伝動ベルト48との間の摩擦力を介して動力伝達が行われる。可変プーリ42、46は、V溝幅を変更する油圧シリンダを備えて構成されており、入力側可変プーリ42の油圧シリンダの油圧が変速制御回路50(図2参照)によって制御されることにより、両可変プーリ42、46のV溝幅が変化して伝動ベルト48の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT)が連続的に変化させられる。出力側可変プーリ46の油圧シリンダの油圧は、伝動ベルト48が滑りを生じないように、挟圧力制御回路52(図2参照)により入力トルクおよび変速比γに応じて調圧制御される。
図2のCVTコントローラ60はCPU、RAM、ROM、入出力インタフェースを有するいわゆるマイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUがRAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、上記無段変速機18の変速制御や挟圧力制御を行う。CVTコントローラ60には、レバーポジションセンサ62、アクセル操作量センサ64、エンジン回転速度センサ66、出力軸回転速度センサ68、入力軸回転速度センサ70、タービン回転速度センサ72などから、それぞれシフト操作装置75におけるシフトレバー74のレバーポジションPL、アクセルペダルの操作量θACC (%)、エンジン回転速度NE(rpm)、出力軸回転速度NOUT(rpm)(車速Vに対応)、入力軸回転速度NIN(rpm)、タービン回転速度NT(rpm)などを表す信号が供給されるとともに、モード切換スイッチ76から手動変速モード選択信号SMN、アップシフトスイッチ78および110からそれぞれアップシフト信号SUPおよびSSUP、ダウンシフトスイッチ80および112からダウンシフト信号SDWNおよびSSDWNが、それぞれ供給される。アクセル操作量θACC は運転者の出力要求量に相当する。また、上限車速入力装置86からは、運転者によって入力された、運転者の想定する車速の上限値である上限車速Vsup(km/h)の値が供給される。尚、上限車速入力装置86は、例えば、車両に設けられた図示しないカーナビゲーションシステムにおけるタッチパネルディスプレイ装置上に、ソフトウェアにより設けられたテンキー等である。
例えば運転席の横に配設されて運転者により切換操作される前記シフトレバー74を有するシフト操作装置75には、例えば図3に示すようにレバーポジションPLとして駐車用のPポジション、後進走行用のRポジション、動力伝達を遮断するNポジション、前記無段変速機18の全変速領域を使って自動変速しながら前進走行するDポジションが、車両の前後方向に備えられており、更にDポジションの横には、手動変速モード選択用のMポジションが備えられ、そして、Mポジションの前後に、アップシフト用の「+」位置、およびダウンシフト用の「−」位置が設けられている。シフトレバー74は、Mポジションから上記「+」位置および「−」位置へ傾動操作できるようにするとともに、スプリング等で自動的にMポジションへ復帰するようにされている。また、シフトレバー74がMポジションへ操作されたことはレバーポジションセンサ62によって検出され、手動変速モードへ切り換えられ、また、「+」位置および「−」位置への傾動操作はそれぞれアップシフト検出スイッチ110およびダウンシフト検出スイッチ112により検出され、変速段をアップおよびダウンさせる。
ここで、前記Dポジションは、前記無段変速機18の変速比γを自動的に連続的に変化させる前記自動変速モードを選択するポジションであり、前記Mポジションは運転者のアップダウン操作に従って段階的に変化させる手動変速モードを選択するポジションである。レバーポジションセンサ62が、シフトレバー74がDポジションからMポジションに移動させられたことを検出し、CVTコントローラ60にレバーポジション信号PLが送られた場合には、CVTコントローラ60は、手動モードに切り替える。また、シフトレバー74が「+」位置へ傾動させられたことがアップシフト検出スイッチ110により検出された場合には、前記アップシフト信号SSUPが出力され、変速段が一段上に変化させられ、シフトレバー74が「−」位置へ傾動させられたことがダウンシフト検出スイッチ112により検出された場合には、前記ダウンシフト信号SSDWNが出力され、変速段が一段下に変化させられる。前記Mポジションを有するシフトレバー74はモード切換装置に相当する。
また、前記モード切換スイッチ76、アップシフトスイッチ78、ダウンシフトスイッチ80は、図4に示すように運転席のステアリングホイール82に配設されている。モード切換スイッチ76は、前記無段変速機18の変速比γを自動的に連続的に変化させる自動変速モードと、運転者のアップダウン操作に従って段階的に変化させる手動変速モードとを切り換えるためのもので、押込み操作される毎にON、OFFが切り換わり、ON状態で前記手動変速モード選択信号SMNが出力される。アップシフトスイッチ78およびダウンシフトスイッチ80は、手動変速モード時に変速段をアップダウン操作するためのもので、ステアリングホイール82の左右に一対ずつ設けられており、アップシフトスイッチ78はステアリングホイール82の表側(運転者側)に配設され、ダウンシフトスイッチ80はステアリングホイール82の裏側に配設されている。これらのアップシフトスイッチ78およびダウンシフトスイッチ80は自動復帰型のスイッチで、押込み操作される毎に前記アップシフト信号SUP、ダウンシフト信号SDWNが出力され、変速段が1段ずつ上下変化させられる。モード切換スイッチ76はモード切換装置に相当する。
CVTコントローラ60は、図5に示すように機能的に変速制御手段90、挟圧力制御手段100が備えている。変速制御手段90は、入力側可変プーリ42の油圧を制御して無段変速機18の変速比γを変化させるもので、変速モード判定手段91、自動変速制御手段92、手動変速制御手段94、初期変速段判定手段96、および変速比設定手段98を備えている。変速モード判定手段91は、前記自動変速機18が自動変速モードまたは手動変速モードのいずれにあるかについて、レバーポジションセンサ62およびモード切換スイッチ76から供給される信号に基づいて判断する。
シフトレバー74が前記Dポジションへ操作されたことによって変速モード判定手段91により自動変速モードであると判定されると、自動変速制御手段92は、無段変速機18の変速比γを車両の運転状態に応じて自動的に連続的に変化させる。自動変速制御手段92はたとえば、図6に示す自動変速マップから運転者の出力要求量を表すアクセル操作量θACC および車速V(出力軸回転速度NOUTに対応)に基づいて入力側の目標回転速度NINTを算出し、実際の入力軸回転速度NINが目標回転速度NINTと一致するように、それ等の偏差に応じて無段変速機18の変速制御、具体的には変速制御回路50の電磁開閉弁などをフィードバック制御して、入力側可変プーリ42の油圧シリンダに対する作動油の供給、排出を制御する。図6のマップは変速条件に相当するもので、車速Vが低くアクセル操作量θACC が大きい程大きな変速比γになる目標回転速度NINTが設定されるようになっている。また、車速Vは出力軸回転速度NOUTに対応するため、入力軸回転速度NINの目標値である目標回転速度NINTは目標変速比に対応し、無段変速機18の最小変速比γmin と最大変速比γmax の範囲内で定められている。上記自動変速マップは、CVTコントローラ60のマップ記憶装置(ROMなど)84に予め記憶されている。上記アクセル操作量θACC および車速Vは車両の運転状態を示すパラメータに相当する。
シフトレバー74が前記DポジションからMポジションへ操作されたことをレバーポジションセンサ62が検出したこと、あるいはモード切換スイッチ76が押し下げられ、モード切換信号SMNが供給されたことによって、変速モード判定手段91により手動変速モードが判定されると、手動変速制御手段94は、運転者のアップダウン操作に従って無段変速機18の変速比γが、変速段毎に定められた所定の変速比になるように複数の変速段の間で段階的に変化させる。例えば、図7の手動変速マップに示すように、第1変速段「1st」〜第7変速段「7th」の7つの変速段を備えられているとともに、それ等の変速段毎に車速Vをパラメータとして入力側の目標回転速度NINTの変速段線が設定されている。目標回転速度NINTは目標変速比に対応するもので、本実施例では有段変速機のように各変速段に対応する一連の複数の変速比が段階的に設定されており、それらがそれぞれ一定の変速比になるように、車速Vに対して目標回転速度NINTが略直線的に定められている。手動変速制御手段94は、シフトレバー74が「+」位置または「−」位置へ操作され、あるいはアップシフトスイッチ78またはダウンシフトスイッチ80が押圧操作されてアップシフト信号SSUPもしくはSUP、またはダウンシフト信号SSDWNもしくはSDWNが供給されると、変速段をアップシフトまたはダウンシフトし、その変速段に応じて図7の手動変速マップに従って目標回転速度NINT、すなわち変速比γを段階的に変化させる。上記手動変速マップは、少なくとも1つが事前に作成され、基本変速マップとして前記マップ記憶装置84に予め記憶されている。なお、基本変速マップとして、走行性能を重視した手動変速マップや、燃費を重視した手動変速マップ、エンジンブレーキ用の手動変速マップなど、複数種類のマップを記憶しておいたりすることも可能である。
初期変速段判定手段96は、シフトレバー74がDポジションに保持されて前記自動変速手段92による自動変速モードでの走行中に、シフトレバー74がMポジションに操作されて手動変速モードへ切り換えられ、変速モード判定手段91が手動変速モードであると判定した場合に、複数の変速段「1st」〜「7th」の中から最初に成立させる初期変速段を、例えば図8の初期変速段判定マップに従って判定する。図8の破線が初期変速段判定マップで、何れもモード切換前の変速比γに対応する目標回転速度NINTおよび車速Vをパラメータとして、無段変速機18の複数の変速段線(実線)に対応して複数の判定線L2 〜L7が定められている。たとえば、手動変速モードに切り換えられる直前の車速Vおよびアクセル操作量θACC に基づいて図6の自動変速マップから目標回転速度NINTを算出し、算出した目標回転速度NINTが図8における判定線L7よりも小さい(図8の判定線L7の下である)場合には第7変速段「7th」を選択し、判定線L6よりも小さくL7以上である(図8の判定線L6とL7に囲まれた部分である、またはL7上である)場合には第6変速段「6th」を選択し、判定線L5よりも小さくL6以上である(図8の判定線L5とL6に囲まれた部分である、またはL6上である)場合には第5変速段「5th」を選択し、判定線L4よりも小さくL5以上である(図8の判定線L4とL5に囲まれた部分である、またはL5上である)場合には第4変速段「4th」を選択し、判定線L3よりも小さくL4以上である(図8の判定線L3とL4に囲まれた部分である、またはL4上である)場合には第3変速段「3rd」を選択し、判定線L2よりも小さくL3以上である(図8の判定線L2とL3に囲まれた部分である、またはL3上である)場合には第2変速段「2nd」を選択し、L2以上である(図8の判定線L2の上である、またはL2上である)場合には第1変速段「1st」を選択する。この初期変速段判定マップは初期変速段判定条件に相当するもので、車両の性格や手動変速の目的などに応じて任意の一つが予め前記マップ記憶装置84に記憶されている。
挟圧力制御手段100は、伝動ベルト48が滑りを生じないように出力側可変プーリ46の油圧を制御してベルト挟圧力を変化させるもので、例えば図9に示すように伝達トルクに対応するアクセル操作量θACC および変速比γをパラメータとしてベルト滑りが生じないように予め定められた必要油圧(ベルト挟圧力に相当)のマップに従って、挟圧力制御回路52のリニアソレノイド弁などを制御することにより、無段変速機18のベルト挟圧力、具体的には出力側可変プーリ46の油圧シリンダの油圧を調圧制御する。図9の必要油圧マップは、前記マップ記憶装置84に予め記憶されている。
一方、変速制御手段90の変速比設定手段98は、前記手動変速手段94が手動変速モードを実施する際に用いられる各変速段における変速比、例えば図7で表されるような手動変速マップにおける、各変速段毎の車速Vをパラメータとした入力側の目標回転速度NINTを表す直線の傾きを、前記上限車速入力装置86によって入力された上限車速Vsupを考慮して設定し、その上限車速Vsupに応じて変更する。
図10は、前記CVTコントローラ60の制御作動の要部、すなわち前記変速比設定手段98が各変速段における変速比を設定する作動を示すフローチャートである。以下、本フローチャートにおいての変速比設定手段98が手動変速マップを作成する手順を各ステップごとに説明する。
ステップ(以下「ステップ」を省略する。)SA1においては、運転者により上限車速入力装置86に対応する上限車速入力手段を介して入力された上限車速Vsupの値、すなわち、運転者が手動変速モードにおいて最上段(最高速)変速段で走行しようと予定する車両の最高速度が読み込まれる。
運転者が、たとえば最高で90km/hの車速で運転をしようとする場合には、上限車速入力手段に相当する上限車速入力装置86により該上限車速を入力することにより、該上限車速の値が読み込まれ、Vsupに90km/hが設定される。
SA2においては、無段変速機18が手動変速モードでとり得る変速段のうち最上段の変速段における変速比、例えば無段変速機18が手動変速モードにおいて変化し得る変速段が「1st」〜「7th」の7段の変速段である場合には、第7速段(「7th」)の変速段における変速比が決定される。この最上段の変速段における変速比は、例えば、図7の手動変速マップのように、横軸に車速V、縦軸にエンジン12の回転速度NINを取った座標平面上において、エンジン12の最高回転速度である上限パワー回転速度β(たとえば6000rpm)および、SA1において入力された上限車速Vsup(例えば90km/h)を表す点Aと、座標原点Oとを結んだ直線の傾きによって算出される。これを表したのが図11である。
SA3においては、最上段および第1速段以外の変速段、すなわち第2速段「2nd」〜第6速段「6th」における変速比が決定される。尚、最上段である第7速段における変速比はSA2において決定される一方、第1速段における変速比は、第1速段においてはできるだけ大きい駆動力を出力する必要があることから、変速比設定手段98によって値が変化させられることなく、たとえば無段変速機18のとり得る最大の変速比γmaxが採用される(図12参照)。第2速段〜第6速段における変速比は、例えば、次のように算出される。すなわち、前記第1速段および最上段である第7速段における変速比を表す直線が記載された変速マップにおいて、両直線によってなされる角度を6等分するような5本の直線を描き、それら5本の直線のうち、第1速段における変速比を表す直線に近い方から順に第2速段における変速比を表す直線、第3速段における変速比を表す直線、第4速段における変速比を表す直線、第5速段における変速比を表す直線、第6速段における変速比を表す直線とすることができる。これを表したのが図13である。そして、これらの直線の傾きが、それぞれ第2速段〜第6速段における変速比に対応する。
SA4においては、SA2およびSA3において算出された変速比および、例えば図13のような手動変速マップがマップ記憶装置84に記憶されるとともに、それまで用いられてきた予め用意されマップ記憶装置84に記憶されている基本変速マップに代えて用いられる。
ここで、基本変速マップである図7と、本フローチャートにおける手順によって作成された変速マップである図13とを比較すると、その最高段である第7速段の変速比は、基本変速マップでは、エンジン12が最大の回転速度βとなったときに車両の速度が許容される最も高い速度Vmax(例えば180km/h)となるよう、自動変速機18の変速比のとり得る最も小さい値であるγminにできるだけ近づけて設定されており、その直線の傾きは緩やかである。一方、本フローチャートによる変速マップでは、エンジン12がその最大の回転速度βとなったときに、運転者により上限車速入力装置86により入力された上限車速Vsup(例えば90km/h)となるように最上段である第7速段の変速比が設定されるが、この上限車速Vsupは、前記車両において許容される最も高い速度Vmaxよりも低いものであるから、その変速比は基本変速マップにおける第7速段の変速比よりも大きいものとなり、また、変速比を表す変速マップ上の直線は基本変速マップのそれよりも傾きが大きいものとなる。このことはすなわち、運転者が例えば最大でも90km/hの速度で車両を運転する場合において、基本変速マップを用いた手動変速モードでは、設定された最上段の変速段を用いる必要がない一方、本フローチャートによって作成された変速マップを用いた手動変速モードでは設定された最上段の変速段までを有効に用いることとなることを意味している。
さらに、図7の基本変速マップと本フローチャートによって作成された図13の変速マップにおいて、第1速段の変速段における変速比は、無段変速機18のとり得る最大の変速比である点において共通し、また、7段の変速段が設けられていることも共通する。一方、最上段である第7速段の変速段における変速比は、本フローチャートによって作成された変速マップにおける第7速段の変速比の方が、基本変速マップにおける第7速段の変速比よりも大きくなっている。そして、第2速段から第5速段までの変速段の変速比は、上述のように、例えば変速マップにおいて第1速段の変速比を表す直線と第7速段の変速比を表す直線のなす角を均等にするような直線がその変速比を表すように決定される。したがって、本フローチャートによって作成された図13の変速マップにおける第1速段乃至第7速段の各変速段の変速比の差のそれぞれは、図7の基本変速マップにおけるそれぞれよりも小さくなる、すなわち、クロスレシオの状態となることから、登降坂走行に適した変速比が選択できるとともに、変速時の変速ショックを緩和することができる。
図14乃至図16は、本発明の別の実施例の変速比設定手段98によって手動変速マップを求める過程を表した図であり、図11乃至図13に対応する図である。本実施例において、各変速段における変速比を求める手順は図10に示すフローチャートに基づく点において共通するが、以下の点において異なる。すなわち、先の実施例においては、図10のフローチャートのSA2において最上段の変速段(第7速段)における変速比を算出する際に、横軸に車速V、縦軸にエンジン12の回転速度NINを取った座標平面上において、エンジン12の上限パワー回転速度βおよびSA1において入力された上限車速Vsupを表す点Aと、原点Oを結んだ直線の傾きにより算出されている。しかし、本実施例のSA4においては、図14に示すように、同様の座標平面上において、エンジン12の上限パワー回転速度βに所定の割合(例えば0.9)を乗じた回転速度(0.9×β)およびSA1において入力された上限車速Vsupを表す点A’と、原点Oを結んだ直線の傾きにより算出される。
このように、最上段の変速段における変速比を算出するにあたり、必ずしも上限パワー回転速度βによって上限車速Vsupとなるような変速比とすることにかぎられない。そして、このようにすれば、上限車速Vsupはエンジン12の最高回転速度より小さい回転速度によって達成されることから、運転時の車両の静粛性を高めることができるなどのメリットがある。
図17は、本発明の更に別の実施例のCVTコントローラ60の制御作動の要部であって、変速比設定手段98によって手動変速マップを求める手順を示すフローチャートであり、図10に対応する図である。また図18乃至図20は、このときの手動変速マップを求める過程を表した図であり、図11乃至図13に対応する図である。図17のSB1においては、図10のSA1同様、運転者により上限車速入力装置86に対応する上限車速入力手段を介して入力された上限車速Vsupの値、すなわち、運転者が手動変速モードにおいて最上段変速段で走行しようとする車両の最高速度が読み込まれる。たとえば、運転者が最高で90km/hの車速で運転をしようとする場合には、上限車速入力手段に相当する上限車速入力装置86により該上限車速を入力することにより、該上限車速の値が読み込まれ、Vsupに90km/hが設定される。
SB2においては、無段変速機18が手動変速モードでとり得る変速段のうち最上段よりも1段下の変速段における変速比、例えば無段変速機18が手動変速モードにおいて変化し得る変速段が「1st」〜「7th」の7段の変速段である場合には、第6速段(「6th」)の変速段における変速比が決定される。この最上段よりも1段下の変速段における変速比は、例えば、図7の手動変速マップのように、横軸に車速V、縦軸にエンジン12の回転速度NINを取った座標平面上において、エンジン12の最高回転速度である上限パワー回転速度β(たとえば6000rpm)および、SA1において入力された上限車速Vsup(例えば90km/h)を表す点Aと、座標原点Oとを結んだ直線の傾きによって算出される。一方、最上段の変速段である第7速段における変速比は、事前に作成され、予めマップ記憶装置84に記憶された基本変速マップにおける最上段の変速段における変速比が引き続き用いられる。これを表したのが図18である。
SB3においては、最上段、最上段よりも1段下の変速段、および第1速段以外の変速段、すなわち第2速段「2nd」〜第5速段「5th」における変速比が決定される。尚、第1速段における変速比は、第1速段においてはできるだけ大きい駆動力を出力する必要があることから、変速比設定手段98によって値が変化することなく、たとえば無段変速機のとり得る最大の変速比γmaxが採用される(図19参照)。第2速段〜第5速段における変速比は、例えば、次のように算出される。すなわち、前記第1速段および最上段の1段下の変速段である第6速段における変速比を表す直線が記載された変速マップにおいて、両直線によってなされる角度を5等分するような4本の直線を描き、それら4本の直線のうち、第1速段における変速比を表す直線に近い方から順に第2速段における変速比を表す直線、第3速段における変速比を表す直線、第4速段における変速比を表す直線、第5速段における変速比を表す直線とすることができる。これを表したのが図20である。そして、これらの直線の傾きが、それぞれ第2速段〜第5速段における変速比に対応している。
SB4においては、SB2およびSB3において算出された変速比および、例えば図20のような手動変速マップがマップ記憶装置84に記憶されるとともに、それまで用いられてきた予め用意されマップ記憶装置84に記憶されている基本変速マップに代えて用いられることとなる。
このように、上限パワー回転速度βおよび上限車速Vsupの関係によって求められる変速比が適用される変速段は、必ずしも最上段の変速段における変速比には限られない。そして、このようにすれば、上限パワー回転速度β時において上限車速Vsupを達成する変速段は最上段よりも1段下の変速段であり、さらにもう1段の変速段を余らせていることから、一旦設定した上限車速Vsupを超えて車両を走行させる場合であっても、余らせていた最上段の変速段を使用して走行することができ、再度の変速比の設定を行う必要がないなどのメリットがある。
図21乃至図23は、本発明の更に別の実施例の変速比設定手段98によって手動変速マップを求める過程を表した図であり、図11乃至図13に対応する。本実施例においては、手動変速マップを求める手順は、図17に示すフローチャートに従う。さらに、最上段(第7速段)の一段下の変速段(例えば第6速段)における変速比を算出するSB2においては、実施例2と同様に、横軸に車速V、縦軸にエンジン12の回転速度NINを取った座標平面上において、エンジン12の上限パワー回転速度βおよびSB1において入力された上限車速Vsupを表す点Aと、原点Oを結んだ直線の傾きにより算出のに代えて、上限パワー回転速度βに所定の割合(例えば0.9)を乗じた回転速度(0.9×β)およびSB1において入力された上限車速Vsupを表す点A’と、原点Oを結んだ直線の傾きにより算出される。
このように、入力された上限車速に基づいて、複数の変速段における変速比を算出する場合において、必ずしも上限パワー回転速度βによって上限車速Vsupとなるような変速比とすることにかぎられず、また、最上段の変速段における変速比が算出されるとは限られない。そして、このようにすれば、上限車速Vsupは、最上段の一段下の変速段においてエンジン12の最高回転速度より小さい回転速度によって達成されることから、運転時の車両の静粛性を高めることができるなどのメリットがあり、かつ、上限パワー回転速度β時において上限車速Vsupを達成する変速段は最上段よりも1段下変速段であり、さらにもう1段の変速段を余らせていることから、一旦設定した上限車速Vsupを超えて車両を走行させる場合であっても、余らせていた最上段の変速段を使用して走行することができ、再度の変速比の設定を行う必要がないなどのメリットがある。
これらの実施例によれば、前記無段変速機の制御装置は、上限車速入力手段に対応する上限車速入力装置86により運転者により入力された上限車速Vsupに基づいて、変速比設定手段に対応する手動変速マップ作成手段98により各変速段における変速比が決定されることから、運転者が要望する変速性能を実現することができる。
また、変速比設定手段に対応する手動変速マップ作成手段98においては、最上段となる変速段における変速比は、上限車速設定手段に対応する上限車速入力装置86により入力された上限車速Vsupにおいて該無段変速機の入力を行う前記エンジン12の最大回転速度である上限パワー回転速度βとなるように決定されることから、運転者が要望する車速において、全ての変速段を使い切ることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、変速比設定手段98の動作のうち、図10のSA3において第2速段〜第6速段の変速比を算出する際において、変速マップ上で第1速段と第7速段の変速比を表す直線のなす角度を6等分するような線を引き、それらの直線の傾きを第2速段〜第6速段の変速比としたが、これに限られず、例えば、第1速段の変速比から第7速段の変速比までが等比数列的に変化するように、すなわち、第1速段の変速比と第2速段の変速比の比と、第2速段の変速比と第3速段の変速比の比と、第3速段の変速比と第4速段の変速比の比と、第4速段の変速比と第5速段の変速比の比と、第5速段の変速比と第6速段の変速比の比とがそれぞれ等しくなるような関係にあるとして算出してもよい。また、その他当業者の知識に基づいて一般的な変速比の算出方法に基づいてもよい。図17のSB3においても同様である。
また、上述の実施例においては、各変速段の変速比γは一定値であり、図7のような変速線図において各変速段線は直線で表されたが、変速比γは必ずしも一定である必要はなく、車速V等をパラメータとして変速比γが連続的に変化する変速段、例えば図7において原点を通らない直線や曲線などで表される変速段が定められても良い。
また、上述の実施例においては、手動変速制御手段94は、手動モードにおいて無段変速機18を、第1速段〜第7速段の全7段の変速段を有するように制御したが、これに限られず、全6段や全8段など適宜変更してもよい。
また、上述の実施例においては、変速比設定手段98は、全ての変速段の変速比、もしくは最上段の変速段を除く全ての変速段の変速比を変更するよう設定したがこれに限られず、例えば、最上段である第7速段の変速比のみを変更するよう設定したり、最上段から2段だけ、すなわち第7速段および第6速段の変速比のみを変更するよう設定するといったように、一部の変速段の変速比を変更するように設定することもできる。このようにしても一定の効果が得られる。
また、上述の実施例においては、上限車速入力装置86は、車両に設けられたナビゲーションシステムのタッチパネルディスプレイ上に設けられたテンキーが用いられたが、これに限られず、例えば音声認識システム等が用いられても良い。
また、上述の実施例においては、シフトレバー74は、図3(a)に示すシフトパターンを有するものとされたが、これに限られず、例えば図11(a)に示すようなシフトパターンを有するものであってもよい。すなわち、レバーポジションPLとして駐車用のPポジション、後進走行用のRポジション、動力伝達を遮断するNポジション、前記無段変速機18の全変速領域を使って自動変速しながら前進走行するDポジション、手動変速モードを実行するためのMポジションに加え、変速比γが小さい高速側変速領域が制限された前進走行用の3ポジション、3ポジションよりも変速比γが大きい低速側の変速領域だけで自動変速する2ポジション、2ポジションよりも更に低速側の変速領域だけで自動変速するLポジションを、車両の前後方向に備えている。したがって、Dポジションから3ポジション、2ポジション、Lポジションへ操作されると、変速比γが大きい低速側へ変速領域が段階的に移動し、入力軸回転速度NINやエンジン回転速度NEが増大させられるとともに、大きなエンジンブレーキ力が得られるようになる。
また、上述の実施例においては、モード切換装置として、モード切換スイッチ76およびMポジションを有するシフトレバー74の2つが用いられたが、必ずしもそれらの両方が必要ではなく、何れか一方でよい。すなわち、例えば図3(a)や図11(a)のようにレバーポジションとしてMポジションおよび「+」位置、「−」位置を有するシフトパターンであるシフトレバー74であれば、手動変速モードへの切換に必要なモード切換装置が具備されるため、モード切換スイッチ76、アップシフトスイッチ78、およびダウンシフトスイッチ80は必ずしも必要がない。同様の理由により、逆にモード切換スイッチ76、アップシフトスイッチ78、およびダウンシフトスイッチ80がある場合、シフトレバー74のレバーポジションにはMポジションは必ずしも必要でなく、例えば図11(b)のようなシフトパターンであってもよい。
また、モード切換スイッチ76、アップシフトスイッチ78、およびダウンシフトスイッチ80としては、押し込みスイッチがステアリングホイール82に設けられたが、これに限られず、運転者が操作可能な位置、個数、スイッチの形状であればよく、たとえば、位置としてはインスゥルメントパネル内にあってもよいし、個数としてはモード切換スイッチ76、アップシフトスイッチ78、およびダウンシフトスイッチ80がそれぞれ少なくとも1個ずつあればよく、スイッチの形状としてはパドル型スイッチであってもよい。
また、上述の実施例においては、無段変速機18としてベルト式無段変速機が用いられたが、これに限られず、たとえばトロイダル型無段変速機でもよい。
本発明が適用された車両用駆動装置の骨子図である。 図1の車両用駆動装置における無段変速機の制御系統を説明するブロック線図である。 図2のシフトレバーのシフトパターンを示す図である。 ステアリングホイールに配設されたモード切換スイッチ等を説明する図である。 図2のCVTコントローラが備えている機能を説明するブロック線図である。 図4の自動変速手段により自動変速制御が行われる際に、運転状態に応じて入力側の目標回転速度を求める自動変速マップの一例を示す図である。 図4の手動変速手段により手動変速制御が行われる際に、車速に応じて各変速段の目標回転速度を求める手動変速マップの一例を示す図である。 図5のフローチャートに従って初期変速段が設定される際に用いられる初期変速段判定マップの一例を示す図である。 図4の挟圧力制御手段によりベルト式無段変速機の挟圧力制御が行われる際に、変速比等に応じて必要油圧を求める必要油圧マップの一例を示す図である。 図4の変速比設定手段の処理内容を具体的に説明するフローチャートである。 変速比設定手段が最上段である第7速段の変速比を設定する様子を示した図である。 変速比設定手段が第1速段の変速比を設定する様子を示した図である。 変速比設定手段が第2速段乃至第6速段の各変速段の変速比を設定する様子を示した図である。 本発明の別の実施例において、変速比設定手段が最上段である第7速段の変速比を設定する様子を示した図である。 本発明の別の実施例において、変速比設定手段が第1速段の変速比を設定する様子を示した図である。 本発明の別の実施例において、変速比設定手段が第2速段乃至第6速段の各変速段の変速比を設定する様子を示した図である。 本発明の別の実施例における図4の変速比設定手段の処理内容を具体的に説明するフローチャートであって、図10に対応する図である。 本発明の別の実施例において、変速比設定手段が最上段の一段下の段である第6速段の変速比を設定する様子を示した図である。 本発明の別の実施例において、変速比設定手段が第1速段の変速比を設定する様子を示した図である。 本発明の別の実施例において、変速比設定手段が第2速段乃至第5速段の各変速段の変速比を設定する様子を示した図である。 本発明の別の実施例において、変速比設定手段が最上段の一段下の段である第6速段の変速比を設定する様子を示した図である。 本発明の別の実施例において、変速比設定手段が第1速段の変速比を設定する様子を示した図である。 本発明の別の実施例において、変速比設定手段が第2速段乃至第5速段の各変速段の変速比を設定する様子を示した図である。 シフトレバー74の別のシフトパターンの例を示す図である。 シフトレバー74の別のシフトパターンの例を示す図である。
符号の説明
12:エンジン(動力源)
18:無段変速機
24:駆動輪
60:CVTコントローラ(無段変速機の制御装置)
76:モード切換スイッチ(モード切換装置)
86:上限車速入力装置(上限車速入力手段)
92:自動変速制御手段
94:手動変速制御手段
98:変速比設定手段
Vsup:上限車速
β:上限パワー回転速度

Claims (3)

  1. 走行用の動力源と駆動輪との間に配設され、変速比を連続的に変化させることができる無段変速機と、
    運転者のアップダウン操作に従って、前記無段変速機の変速比を予め段階的に設定された複数の変速比の間で変化させる手動変速制御手段と、
    を有する車両用無段変速機の変速制御装置において、
    運転者が任意に設定する上限車速を入力することが可能な上限車速入力装置と、
    前記入力された上限車速に基づいて、前記複数の変速比の少なくとも1つを設定する変速比設定手段とを
    有することを特徴とする無段変速機の制御装置。
  2. 前記変速比設定手段は、前記複数の変速比のうち、最上段となる変速段に対応する変速比を、前記上限車速入力装置によって入力された上限車速において前記動力源の予め設定された最大出力回転速度である上限パワー回転速度となるように決定するものであること
    を特徴とする請求項1に記載の無段変速機の制御装置。
  3. 前記変速制御装置は、該無段変速機の変速比を車両の運転状態に応じて連続的に変化させる自動変速制御手段と、
    前記自動変速制御手段によって変速制御される自動変速モードと前記手動変速制御手段によって変速制御される手動変速モードとを切り換えるモード切換装置とを有すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の無段変速機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014149050A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用変速制御装置

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