JP2008037754A - パック化粧料 - Google Patents

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Motonobu Nishimura
元伸 西村
Katsuto Hatanaka
克人 畠中
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Abstract

【課題】従来のピールオフタイプのパック化粧料のなかで溶剤が蒸発して硬化する乾燥硬化型は硬化時間が長く問題である。また、溶剤乾燥の必要のない硬化の速いタイプ、いわゆる反応硬化型のものも考案されている。これは、アルギン酸を用いるものであるが、使用時に使用者が主剤と硬化剤を均一に混合しなければならない。その混合物を顔に塗布するのである。この均一に混合することが手間であり、どうしても敬遠される。更に、2剤を混合した時から硬化が始まるため、塗布している間に徐々に硬くなり、最後の方では塗布、展延が困難になる場合が多い。
【解決手段】アルギン酸を含有するジェルからなる塗布剤と、該塗布剤を皮膚に塗布した後噴霧する噴霧剤とからなるセットであり、該塗布剤は少なくともアルギン酸、粘性成分及び水を有し、該噴霧剤は2価の金属イオンを含有する水溶液であるもの。
【選択図】 なし

Description

本発明は、パック化粧料に関するものである。
パック化粧料とは、一定時間皮膚に密着させ、その閉塞性により保湿成分その他の薬効成分などの浸透性を向上させたり血行を促進させたりするものである。これには、使用後膜状になったものを剥がして取り除くピールオフタイプと、使用後水で洗い流して除去するウォッシュタイプがある。
ピールオフタイプは、密閉性の高い皮膜を作る高分子が使用され、発汗作用を利用して保湿成分などを浸透させるとともに、皮膚内の老廃物を皮膚表面に浮き上がらせ、皮膜を剥がすことで落ちにくい汚れや古い角質を物理的に取り除くことができる。
このピールオフタイプのパック化粧料は、特許文献1のようなものが一般的である。即ち、水溶性ポリマーとアルコールや油剤、界面活性剤、香料等、及び水を混合しジェル状にしたものである。
これを皮膚に塗布すると、10〜20分で乾燥硬化する。そして剥離除去すればよい。
特開平10−203923
この従来例は、一般的なピールオフタイプのパック化粧料であり、そのなかでも溶剤(水等)が蒸発して硬化する乾燥硬化型と呼ばれるものである。引用文献1はこの乾燥硬化型であって、乾燥時間が短いことが特徴とされているが、それでも10分以上かかるものである。これは、使用している者からすれば非常に長い時間である。この10分以上の間じっとしていなければならず、種々の事故や問題も生じている。
この乾燥硬化型のものは乾燥を促進するためどうしてもエタノール等のアルコールを含有することとなる。このアルコールは皮膚に刺激がある。その程度は人によって異なるが非常に敏感な人もいる。更に、剥離するときにも皮膚に痛みがある場合が多い。
また、ピールオフタイプのパック化粧料には、溶剤乾燥の必要のない硬化の速いタイプ、いわゆる反応硬化型のものも考案されている。これは、アルギン酸を用いるものであるが、使用時に使用者が主剤と硬化剤を均一に混合しなければならない。その混合物を顔に塗布するのである。この均一に混合することが手間であり、どうしても敬遠される。
更に、2剤を混合した時から硬化が始まるため、塗布している間に徐々に硬くなり、最後の方では塗布、展延が困難になる場合が多い。
そこで本発明では、上記のような種々の欠点を解消した、硬化が速く簡単にパックができるパック化粧料を提供する。
以上のような状況に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明パック化粧料を完成したものであり、その特徴とするところは、アルギン酸を含有するジェルからなる塗布剤と、該塗布剤を皮膚に塗布した後噴霧する噴霧剤とからなるセットであり、該塗布剤は少なくともアルギン酸、粘性成分及び水を有し、該噴霧剤は2価の金属イオンを含有する水溶液である点にある。
ここでいうアルギン酸は、水溶性のアルギン酸の塩でもよい。例えば、アルギン酸ナトリウム等である。
このアルギン酸は、2価の金属イオンと反応して不溶性のジェルを生成する。
本発明の塗布剤は、上記アルギン酸を含有するジェル状のものであり、その必須成分は、アルギン酸、水、粘性成分である。粘性成分としては、ソルビトールやマルチトール等の糖類、グリセリン等の多価アルコール、パラフィン、ペクチン、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、メチルセルロース等がある。
これらの混合量は、アルギン酸としては高粘度のもの(例えば1%水溶液の粘度が500〜1000mPaS)では0.5〜5重量%、低粘度のもの(例えば1%水溶液の粘度が40〜200mPaS)では2〜8重量%が好適である。また、粘性成分は1〜30重量%、それ以外が水(他に入れなければ)である。
更に、この塗布剤には、通常薬効成分を混合する。例えば、保湿剤、美白成分、ビタミン剤、タルク、カオリン等一般的にパック化粧料に混合されるもの、及びその他の薬剤等である。これらの混合量は、限定はしないが、通常はごく微量である。例えば、0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%程度である。
また、薬効成分以外のものを混合してもよい。例えば、香料や着色剤等である。
本発明の噴霧剤は、2価の金属イオンの水溶液である。2価の金属としては、カルシウム、バリウム、マグネシウム、亜鉛等である。濃度は、0.1〜15重量%程度であり、好ましくは1〜5重量%である。
本発明パック化粧料の使用方法は、最初に塗布剤を皮膚に通常のパック化粧料と同じ程度塗布し、その上から噴霧剤を噴霧器で噴霧するだけである。塗布剤中のアルギン酸が噴霧剤中の2価の金属と反応し、不溶性のジェルを生成するため従来のパック化粧料より迅速に硬化する。アルギン酸や2価の金属の含有量にもよるが、2、3分〜10分程度で十分硬化する。
また、塗布剤に着色剤を混合し、皮膚に塗布したときに少し色が見えるようにして、噴霧剤を噴霧することによってその色を消すようにしてもよい。例えば、塗布剤にpH指示薬のようなものを混合し、噴霧剤のpHを調整してその色が消えるようにすればよい。ルチンを混合して塗布剤を薄い黄色にしておけば、塩化カルシウム等を塗布すればその色が消える。よって、噴霧したかどうかが分かる。
また、単に噴霧剤に着色しておいてもよい。食紅等である。
さらに、その消えた色が、ジェルが乾いて時に再度色が出るようにすればより好ましい。
本発明パック化粧料には次のような効果がある。
(1) 乾燥硬化型のものと比較して硬化が速い。よって、使用者が静止している時間的負担が少ない。
(2) 乾燥硬化型のように、乾燥促進用のエタノール等を使用しないため皮膚への刺激がほとんどない。
(3) また、アルギン酸を使用する従来タイプのものは2剤を混合しなければならないが、本発明では噴霧するだけであり簡単である。
(4) 顔等の皮膚に塗布しているときには硬化が始まっていないため、最初から塗布終了時まで粘度が変わらない。よって、塗布が容易である。
以下実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。
まず、塗布剤を9種類調整した。その成分を表1に示す。表1中のアルギン酸Na(低)は、アルギン酸ナトリウムの低粘度タイプであり、アルギン酸Na(高)は高粘度タイプである。
粘性成分としてはグリセリンを用いた。また、ルチン(グルコシルルチン)は前記した着色のためである。また安定性のため、防腐剤(ここではフェノキシエタノール)を加えている。
この表1の効果である塗布しやすさは、ほとんどすべて問題ないが、アルギン酸塩が多すぎると塗布しにくくなる。◎は塗布に問題なし、△は少し垂れて塗布しずらい。
Figure 2008037754
次に噴霧剤を6種調整した。その成分を表2に示す。防腐剤は前記と同じものを使用した。
この表2の効果である肌への刺激性は、塩の濃度に比例し、またバリウムでも少し刺激がある。◎は問題なし、○は少し分かる程度、△はわずかに刺激がある程度である。
Figure 2008037754
この表1の塗布剤と表2の噴霧剤を用いてパックを行なった。即ち、塗布剤の例を顔(目じりの部分のみ。面積としては6cm2程度)に薄く塗布し、直ちに噴霧剤を塗布部の全体に噴霧した。
それを実施例として1〜9まで表3に記載した。
効果のパック強度は、被膜性であり、10分間で、十分硬化して剥離が容易か否かで判断した。◎は十分強度がある、○は少し劣るが十分剥離はできる、△は少し千切れる程度である。
また、しっとりさは、◎はしっとり感が長く持続する、○はしっとり感が十分ある、△はわずかにしっとり感がある。
Figure 2008037754

Claims (3)

  1. アルギン酸を含有するジェルからなる塗布剤と、該塗布剤を皮膚に塗布した後噴霧する噴霧剤とからなるセットであり、該塗布剤は少なくともアルギン酸、粘性成分及び水を有し、該噴霧剤は2価の金属イオンを含有する水溶液であることを特徴とするパック化粧料。
  2. 該塗布剤は、薬効成分を含有するものである請求項1記載のパック化粧料。
  3. 該塗布剤に該噴霧剤によってその色が消えるか、変色する着色剤を混合したものである請求項1又は2記載にパック化粧料。
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KR101242969B1 (ko) 2011-11-29 2013-03-12 김주원 필오프 타입의 팩 화장료 조성물 및 그 제조방법

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