JP2008037434A - 浮屋根式タンク及び浮屋根式タンクのウェザーシール装置 - Google Patents

浮屋根式タンク及び浮屋根式タンクのウェザーシール装置 Download PDF

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【課題】浮屋根式タンク内への雨水の浸入を防止しつつ、且つ、タンク内から浮屋根シール上部へと同伴された貯蔵液の屋根板上部への流出を防止するための浮屋根式タンクのウェザーシール装置、及び、斯かるウェザーシール装置を備えた浮屋根式タンクを提供する。
【解決手段】ウェザーシール装置10にて、浮屋根式タンク1の少なくとも貯留液体受け入れ配管201の上部位置の所定領域(L)においては、ウェザーフード11の一端11bは、タンク外壁200に接触し、ウェザーフード11の他端11cは、ポンツーン101の外周側壁103に密着固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般には、貯留液体として油等を貯蔵する浮屋根式タンクの構造に関し、特に、浮屋根式タンクにおける浮屋根とタンク外壁の間を遮蔽してタンク内への雨水の侵入を防止するためのウェザーシール装置、及び、斯かるウェザーシール装置を備えた浮屋根式タンクに関するものである。
従来、浮屋根式タンクの一般的なものとしては、浮屋根の外周部に環状の浮箱(ポンツーン)を形成し、これにより屋根に浮力を持たせた、所謂、ポンツーン型の浮屋根式タンクがよく知られている。
通常、浮屋根式タンクの浮屋根には浮屋根の外周部とタンク外壁との間を遮蔽してタンク内への雨水の浸入を防止するためのウェザーシール装置が備えられている。ウェザーシール装置に関しては、従来種々の技術が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
図6及び図7に、従来のウェザーシール装置の一例を示す。図6及び図7は、浮屋根式タンク1における浮屋根100の外周に設けられたポンツーン101と、タンク外壁200との間の間隙を遮蔽するために配置されたウェザーシール装置10の概略構成を示す。
本例にて、浮屋根式タンク1は、浮屋根100の外周部には、例えば耐油性合成ゴムで作製された環状のエンベロープ102aと、エンベロープ102a内に配置されたウレタンフォーム102bとを備えた浮屋根シール102が設置されており、浮屋根100の外周、即ち、ポンツーンの外周側壁(アウターリム)103とタンク外壁200との間からのタンク内貯留液体の蒸発、及び、外部からの雨水の侵入を防止している。
さらに、上記浮屋根シール102の上方には、ポンツーン101の外周側壁103とタンク外壁200との間からの雨水の浸入を防止するために、ウェザーシール装置10が配置されており、ポンツーン101の外周側壁103とタンク外壁200との間を遮蔽している。
つまり、ウェザーシール装置10は、ポンツーン101の外周側壁103近傍に配置され、ポンツーン101の屋根板104上からタンク外壁200へと上方に傾斜して延在したカバー部材11aと、カバー部材11aの上端に取り付けられたシール部材11bとを備えたウェザーフード11を有する。ウェザーフード11の上端側は、シール部材11bがタンク外壁200と弾性的に接触しており、シール部材11bが取り付けられた側とは反対側の下方端側には支持アーム12が取り付けられている。この支持アーム12は、ポンツーン101の屋根板104に固定されている取付台105に取り付けられている。
この構成により、ポンツーン101の外周側壁103とタンク外壁200との間からのタンク内貯留液体の蒸発、及び、雨水の侵入を防止している。
しかしながら、このような従来の浮屋根式タンクにおいては、次のような問題があった。
つまり、浮屋根式タンク内への油等の液体を貯留液体受け入れ配管201にて搬送する時に液体にガスが混入し、エアリフト現象といわれる問題が発生することがある。このような場合、タンク内部に同伴されたガスは、タンク内の液中を上昇し、浮屋根シール102を押圧する。それによって、図6に示すように、浮屋根シール102は変形し、浮屋根シール102とタンク外壁200との間に隙間が形成され、この隙間からタンク外部へと逃げることになる。
このようなエアリフト現象による、タンク内液体がポンツーン101の屋根板104に流出する態様としては、次の2つのケースがある。
(1)タンク内液体が、タンク外壁200と浮屋根シール102の隙間からジェット状にガスに同伴されて噴出するケース。
この場合には、タンク内液体は、ウェザーフード11の内壁に当たり、その後内壁を伝って、ポンツーン101の屋根板104上へと流出する。
(2)タンク内液体が、タンク外壁200と浮屋根シール102の隙間から多量に流出し、浮屋根シール102を越えて液面が上昇する。
この場合には、ポンツーン101の外周側壁103を越えてポンツーン101の羽根板104上へと流出する。
特許文献5には、雨水の浸入防止のみならず、ウェザーシール装置のタンク側内面に干渉板を付した構造により、浮屋根の外周部とタンク外壁との隙間から吹き出た液をタンク内に戻す技術が記載されている。図8及び図9に、特許文献5に記載するウェザーシール装置10の概略を示す。図8及び図9に示す浮屋根式タンク及びウェザーシール装置の構成は、図6及び図7に示すウェザーシール装置と概略同じ構成とされ、従って、図6及び図7に示す装置と同じ構成及び機能を成す部材には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
図8及び図9に示すように、特許文献5に記載のウェザーシール装置10は、特に、ウェザーフード11の内側に干渉板20を設けた構成に特徴を有している。
特許文献5に記載の装置10では、上記ケース(1)のように、ガス同伴に伴い浮屋根シール102の上方へと流出した液体Sがポンツーン101の屋根板104上に流出することをある程度防止することはできる。
実開平5−95894号公報 特開平6−1391号公報 実開平7−24796号公報 特開平9−95391号公報 実開平6−8296号公報
しかしながら、特許文献5に記載のウェザーシール装置では、図9(a)、(b)に示すように、干渉板20をウェザーフード11に対し一定角度を維持して設置する構造をとっているため、複数のウェザーフード11、干渉板20の重なり部分A、Bに隙間ができ、そこから屋根板104に貯留液体が流出することがあった。
また、特許文献5に記載のウェザーシール装置10では、図6及び図7に示すウェザーシール装置10の構造に比較すると、より複雑となることにより、浮屋根100が水平から傾いた際に干渉板20が重なり部分Bにおいて、その位置を復元するに際して互いに邪魔をする可能性があった。
特許文献5に記載のウェザーシール装置10は、上記ケース2の場合には、有効ではない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決するもので、浮屋根式タンク内への雨水の浸入を防止しつつ、且つ、タンク内から浮屋根シール上部へと同伴された貯留液体の屋根板上部への流出を防止するための浮屋根式タンクのウェザーシール装置、及び、斯かるウェザーシール装置を備えた浮屋根式タンクを提供することにある。
上記目的は本発明に係る浮屋根式タンクのウェザーシール装置、及び、斯かるウェザーシール装置を備えた浮屋根式タンクにて達成される。要約すれば、第1の本発明によれば、浮屋根式タンクのタンク外壁と、浮屋根の外周部を構成するポンツーンの外周側壁との間の間隙を遮蔽するウェザーフードを備えたウェザーシール装置において、
前記浮屋根式タンクの少なくとも貯留液体受け入れ配管の上部位置の所定領域においては、
前記ウェザーフードの一端は、前記タンク外壁に接触し、前記ウェザーフードの他端は、前記ポンツーンの外周側壁に密着固定されていることを特徴とする浮屋根式タンクのウェザーシール装置が提供される。
第1の本発明にて、一実施態様によれば、一端が前記ウェザーフードの外側面に固定され、他端が前記ポンツーンの屋根板上へと延在した補助フードを備えている。
第2の本発明によれば、浮屋根式タンクのタンク外壁と、浮屋根の外周部を構成するポンツーンの外周側壁との間の間隙を遮蔽するウェザーフードを備えたウェザーシール装置において、
前記浮屋根式タンクの少なくとも貯留液体受け入れ配管の上部位置の所定領域においては、
前記ポンツーンの外周側壁に密着固定されて上方へと突出した保持材を備え、
前記ウェザーフードの一端は、前記タンク外壁に接触し、前記ウェザーフードの他端は、前記保持材の上方端に固定されていることを特徴とする浮屋根式タンクのウェザーシール装置が提供される。
第2の本発明にて、一実施態様によれば、前記保持材は、柔軟性のある材料にて作製される。
上記各本発明にて、一実施態様によれば、前記浮屋根式タンクの少なくとも貯留液体受け入れ配管の上部位置の所定領域とは、貯留液体受け入れ配管位置を中心としてタンク外周の1/20以上1/4以下の範囲である。
第3の本発明によれば、タンク外壁と、浮屋根の外周部を構成するポンツーンの外周側壁との間の間隙を遮蔽するウェザーフードを備えたウェザーシール装置を有する浮屋根式タンクにおいて、
前記ウェザーシール装置は、上記いずれかの構成のウェザーシール装置であることを特徴とする浮屋根式タンクが提供される。
本発明によれば、タンク内への雨水の浸入を防止しつつ、且つ、ウェザーフード下端がポンツーン外周側壁に固定されているため、受け入れ配管から同伴されたガス等により、タンク外壁とシール材の隙間より上部へと同伴された貯蔵液の屋根板上への流出を防止することができる。
以下、本発明に係る浮屋根式タンク、及び、ウェザーシール装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1は、本発明に係る浮屋根式タンク及びウェザーシール装置の一実施例の概略構成を示す。
本実施例にて、本発明のウェザーシール装置が装備される浮屋根式タンク1は、図6及び図7を参照して説明した従来と同様の構成とされる。
つまり、図1に示すように、浮屋根式タンク1の浮屋根100は、その外周部にポンツーン101が設けられており、ウェザーシール装置10は、ポンツーン101の外周側壁(垂直壁)と、タンク本体を構成するタンク外周壁、即ち、タンク外壁200との間に形成される環状領域の上方に位置して配置されている。
また、浮屋根式タンク1は、浮屋根100の外周辺部、即ち、ポンツーン101の外周側壁には、例えば耐油性合成ゴムで作製された環状のエンベロープ102aと、エンベロープ102a内に配置されたウレタンフォームなどの弾性体102bとを備えた浮屋根シール102が設置されている。浮屋根シール102は、ポンツーン101の外周側壁103とタンク外壁200との間からのタンク内貯留液体の蒸発、及び、外部からタンク内への雨水の侵入を防止している。
さらに、上述のように、浮屋根シール102の上方には、ポンツーン101の外周側壁103とタンク外壁200との間からの雨水の浸入を防止するために、ウェザーシール装置10が配置されており、浮屋根100の外周側壁103とタンク外壁200との間を遮蔽している。
本実施例によると、ウェザーシール装置10は、ポンツーン101の外周側壁103からタンク外壁200へと上方に傾斜して延在した、例えば矩形状の鋼板にて作製されるカバー部材11aと、カバー部材11aの上端に取り付けられた、合成ゴムなどにて作製されるシール部材11bとを備えたウェザーフード11を有する。ウェザーフード11の上端側は、シール部材11bがタンク外壁200と弾性的に接触しており、シール部材11bが取り付けられた側とは反対側の下方端側11cは、ポンツーン101の外周側壁103の上端部103aに、ボルト、ナットなどの固定具15を用いて固定される。
このウェザーフード11の下端11cは、図示するように、浮屋根シール102のエンベロープ102aと共にポンツーン101の側壁103の上端部103aに固定することが好適であり、これにより、固定部材を少なくすることができる。
また、図1に一点鎖線で示すように、ウェザーフード11の下端11cとポンツーン101の側壁103との固定領域を覆うように防水カバー、即ち、補助フード16を設置することもできる。補助フード16は、板状合成ゴム等にて作製することができ、上方の一端16aをウェザーフード11に接着剤、或いは、ボルトナットなどの固定部材を用いて固定することができる。このような構造とすることにより、雨水が、ウェザーフード下端11cとポンツーン101の上端部103aとの固定領域からタンク内へと浸入することを防ぐことができる。
本実施例によると、上記構成のウェザーフード11、更には、補助フード16を備えたウェザーシール装置10を設けることにより、雨水がタンク内に浸入することを有効に防止することができる。
又、図1に示すように、もし、受け入れ配管201から貯蔵する液と同時に空気等のガスが混入し、「背景技術」にて説明した「エアリフト現象」による上記ケース(1)、(2)の事態が生じた場合であっても、ポンツーン101とタンク壁200の間に設置された浮屋根シール102を越えて流出した貯留液体Sは、ウェザーフード11の下端11cがポンツーン101の側壁103に密着固定されているため、ウェザーフード11の内面(下面)を伝わることにより、タンク内へ戻される。そのため浮屋根板104上に流出することを防止することができる。
尚、本実施例のウェザーシール装置10において、ウェザーフード11のタンク外壁200と接していない下方端部11cが、ポンツーン外周側壁103に固定されている構造を取るウェザーフード11は、必ずしも、浮屋根タンク外周の全範囲においてその構造を取る必要はない。すなわち、図2に示すように、貯留する液体の受け入れ配管201が設置されている位置の上部付近の所定領域(L)のウェザーフード11において実施すればよい。例えば、所定領域(L)は、受け入れ配管201を中心OTとしてタンク外周の1/20以上、1/4以下の範囲において適宜設定して構わない。タンクの大きさによっても変わるが、通常、タンク外周の約1/10程度とされる。
実施例2
図3及び図4に、本発明に係るウェザーシール装置10の第2の実施例を示す。
本実施例によると、浮屋根式タンク1及びウェザーシール装置10の全体構成は、実施例1にて説明した浮屋根式タンク1及びウェザーシール装置10と同様であり、ただ、ウェザーフード11の下端11cのポンツーンへ101の取付方法において異なる。従って、実施例1の浮屋根式タンク1及びウェザーシール装置10と同じ構成及び機能を成す部材には、同じ参照番号を付し、ここでの再度の説明は省略する。
本実施例によると、ウェザーフード11の下方端11cは、実施例1のように、直接ポンツーン101の外周側壁103に取り付けられるのではなく、例えば、合成ゴム製の板状とされる保持材30を介してポンツーンの101の側壁103の上端部103aに取り付けられる。保持材30は、柔軟性を有した材料で作製するのが好ましく、合成ゴムの他、柔軟性のあるプラスチックにて作製することも可能である。
つまり、保持材30は、図4(a)、(b)に示すように、ウェザーフード11の幅(W1)と同じ幅とされ、ウェザーフード11と同じように、隣接する保持材30同士が、所定の重なり幅(W2)、通常、30mm程度の幅で互いに重なり合うようにして配置され、その下方端部30aが、ポンツーン101の外周側壁103の上端部103aにボルト、ナットなどの固定具17にて取り付けられる。保持材30は、図3に示すように、上方へと垂直に延在しており、保持材30の上端30bは、ウェザーフード11の内面に沿って屈曲されている。そして、この屈曲部30bが、ウェザーフード11の下方領域11cにボルト、ナットなどの固定具18にて取り付けられる。
上述のように、保持材30は、合成ゴムなどの柔軟性のある部材にて作製され、そのために、弾性を有しており、隣接する保持材30は、密に重なり合う領域Cにおいても、ポンツーン側壁103に密に取り付けることができる。
上記実施例の説明では、保持材30は、ウェザーフード11の幅(W1)と同じ幅であるとして説明したが、保持材30の円周方向の幅(W1)は、ウェザーフード11の幅(W1)より大きい幅とすることもできる。本発明者らの実験によれば、保持材30は、幅(W1)が20mの長さとされる一枚のゴム板を使用して施工することも可能であった。このときの、保持材30であるゴム板の、幅(W1)に直交する垂直方向の高さ(H)は30cm、厚さ(T)は8mmであった。
上記実施例では、保持材30の上端30bは、ウェザーフード11の内面に沿って屈曲され、そして、この屈曲部30bが、ウェザーフード11の下方端内面にボルト、ナット18にて取り付けられるものとしたが、図5に示すように、保持材30の上端30bを、ウェザーフード11の外面に沿って屈曲し、ウェザーフード11の下方端外面にボルト、ナットなどの固定具18にて取り付けることもできる。
なお、保持材30として使用するゴム板が、例えば厚さ(T)が薄く、図3及び図5に示すように、ウェザーフード11を取り付けた場合にウェザーフード11の重量により垂直方向に挫屈(しりもち)をする場合には、例えば、図5に一点鎖線にて示すように、ポンツーン101の屋根板104に取付台105を固定し、この取付台105に支持アーム12の一端を取り付け、支持アーム12の他端を、例えば、ウェザーフード取付用固定具18を利用して、保持材30の上端に取り付けることができる。これにより、保持材30の挫屈を防止することができる。
図3に示す実施例においても、上記図5の実施例の場合と同様に、取付台105、支持アーム12を設けることにより、同様の効果を達成し得る。
本実施例2においても、実施例1の場合と同様に、浮屋根式タンク1に、上記構成のウェザーシール装置10を設けることにより、雨水がタンク内に浸入することを防止することができる。
又、図3、図5に示すように、もし、受け入れ配管201から貯蔵する液と同時に空気等のガスが混入し、「背景技術」にて説明した「エアリフト現象」による上記ケース(1)、(2)の事態が生じた場合であっても、ポンツーン101とタンク壁200の間に設置された浮屋根シール102を越えて流出した貯留液体Sは、ウェザーフード11の下端11cがポンツーン101の側壁103に密着固定されているため、ウェザーフード11及び保持材30の内面を伝わることにより、タンク内へ戻される。そのため浮屋根板104上に流出することを防止することができる。
尚、本実施例のウェザーシール装置20において、ウェザーフード11のタンク外壁200と接していない下方端部11cが、保持材30を介して浮屋根外周端部103aに固定されている構造を取るウェザーフード11は、必ずしも、浮屋根タンク外周の全範囲においてその構造を取る必要はない。実施例1で説明したように、貯留する液体の受け入れ配管201が設置されている位置の上部付近の所定領域(L)のウェザーシールド11において実施すればよく、受け入れ配管201を中心に、タンク外周の1/20以上、1/4以下の範囲において適宜設定して構わない。
本発明に係る浮屋根式タンクのウェザーシール装置の一実施例を示す要部断面側面図である。 本発明に係る浮屋根式タンクのウェザーシール装置の一実施例を示す要部斜視図である。 本発明に係る浮屋根式タンクのウェザーシール装置の他の実施例を示す要部断面側面図である。 図4(a)は、本発明に係る浮屋根式タンクのウェザーシール装置の他の実施例を示す要部斜視図であり、図4(b)は、ウェザーフードと保持材との重なり合いを示す斜視図である。 本発明に係る浮屋根式タンクのウェザーシール装置の他の実施例を示す要部断面側面図である。 従来の浮屋根式タンクのウェザーシール装置の一例を示す要部断面側面図である。 従来の浮屋根式タンクのウェザーシール装置の一例を示す要部斜視図である。 従来の浮屋根式タンクのウェザーシール装置の他の例を示す要部断面側面図である。 図9(a)は、従来の浮屋根式タンクのウェザーシール装置の他の例を示す要部斜視図であり、図9(b)は、ウェザーフードと干渉板との重なり合いを示す斜視図である。
符号の説明
1 浮屋根式タンク
10 ウェザーシール装置
11 ウェザーフード
11a カバー部材
11b シール部材
11c ウェザーフード下端部
15、17、18 ボルトナット(固定具)
16 防水カバー(補助フード)
30 保持材
100 浮屋根
101 ポンツーン
102 浮屋根シール
103 ポンツーン外周側壁(浮屋根外周部)
104 ポンツーン屋根板
200 タンク外壁
201 貯留液体受け入れ配管

Claims (6)

  1. 浮屋根式タンクのタンク外壁と、浮屋根の外周部を構成するポンツーンの外周側壁との間の間隙を遮蔽するウェザーフードを備えたウェザーシール装置において、
    前記浮屋根式タンクの少なくとも貯留液体受け入れ配管の上部位置の所定領域においては、
    前記ウェザーフードの一端は、前記タンク外壁に接触し、前記ウェザーフードの他端は、前記ポンツーンの外周側壁に密着固定されていることを特徴とする浮屋根式タンクのウェザーシール装置。
  2. 一端が前記ウェザーフードの外側面に固定され、他端が前記ポンツーンの屋根板上へと延在した補助フードを備えていることを特徴とする請求項1の浮屋根式タンクのウェザーシール装置。
  3. 浮屋根式タンクのタンク外壁と、浮屋根の外周部を構成するポンツーンの外周側壁との間の間隙を遮蔽するウェザーフードを備えたウェザーシール装置において、
    前記浮屋根式タンクの少なくとも貯留液体受け入れ配管の上部位置の所定領域においては、
    前記ポンツーンの外周側壁に密着固定されて上方へと突出した保持材を備え、
    前記ウェザーフードの一端は、前記タンク外壁に接触し、前記ウェザーフードの他端は、前記保持材の上方端に固定されていることを特徴とする浮屋根式タンクのウェザーシール装置。
  4. 前記保持材は、柔軟性のある材料にて作製されることを特徴とする請求項3の浮屋根式タンクのウェザーシール装置。
  5. 前記浮屋根式タンクの少なくとも貯留液体受け入れ配管の上部位置の所定領域とは、貯留液体受け入れ配管位置を中心としてタンク外周の1/20以上1/4以下の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の浮屋根式タンクのウェザーシール装置。
  6. タンク外壁と、浮屋根の外周部を構成するポンツーンの外周側壁との間の間隙を遮蔽するウェザーフードを備えたウェザーシール装置を有する浮屋根式タンクにおいて、
    前記ウェザーシール装置は、請求項1〜5のいずれかに記載のウェザーシール装置であることを特徴とする浮屋根式タンク。
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